JPH07281222A - 三ホウ酸リチウム単結晶および光デバイス - Google Patents

三ホウ酸リチウム単結晶および光デバイス

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JPH07281222A
JPH07281222A JP6707394A JP6707394A JPH07281222A JP H07281222 A JPH07281222 A JP H07281222A JP 6707394 A JP6707394 A JP 6707394A JP 6707394 A JP6707394 A JP 6707394A JP H07281222 A JPH07281222 A JP H07281222A
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JP
Japan
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laser damage
laser
single crystal
crystal
damage threshold
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JP6707394A
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Yasunori Furukawa
保典 古川
Masazumi Sato
正純 佐藤
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電破壊などによるレーザー損傷しにくい単
結晶を得ること及びその単結晶を用いて信頼性の高い光
デバイスを得る。 【構成】 レーザー損傷しきい値がパルス幅の略1/2
乗に比例することを特徴とする三ホウ酸リチウム単結
晶、または波長1.064μm〜0.532μm領域に
おいてレーザー損傷しきい値が波長に略比例することを
特徴とする三ホウ酸リチウム単結晶及びその単結晶を用
いた光デバイスである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線領域から赤外線
領域のレーザーを発生する非線形光学装置に好適な単結
晶として注目されている三ホウ酸リチウム単結晶とそれ
を用いた光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】非線形光学結晶を用いたレーザー波長可
変素子の研究が近年活発化している。非線形光学結晶の
2次の非線形性に基づくSHG(Second Harmonic Gener
ation)やOPO(Optical Parametric Oscillation)はレ
ーザーの波長範囲を拡大することができ各種応用分野へ
の工業的価値はきわめて大きい。光情報処理,ディスプ
レイ,光計測の分野においては小型軽量かつ長寿命な可
視,紫外光が必要とされており、特に光デイスク分野で
はSHG素子は記録密度の向上のために必要不可欠のも
のと言われている。一方、半導体プロセス,レーザー医
療,加工,分析,レーザー核融合の分野では強力な可
視,紫外光源が必要とされており、こうしたレーザー技
術が今後さらに発展するためには光学単結晶の進歩が不
可欠である。また、波長可変用の非線形光学結晶もLi
35,KTiOPO4,β-BaB24などの新結晶が
開発されている。
【0003】非線形光学結晶を使用してレーザー光の波
長変換を行うには、様々な技術的要素を考慮して、最適
な組合せを決定しなければならない。即ちレーザー光の
波長変換に際して、その応用目的や使用するレーザーの
時間領域に応じて、第二高調波発生、第三高調波発生、
和周波発生、差周波発生、光パラメトリック発振等の技
術により非線形結晶に要求される特性が変わるので、こ
れらを総合的に判断して使用する非線形光学結晶を決定
しなければならない。
【0004】特に三ホウ酸リチウム単結晶は1989年
にその特異な非線形光学特性が発見されて以来(特開平
1−270036号公報参照)、パラメトリック発振装
置(特開平3−46638、4−67131号公報参
照)など高出力な非線形光学光デバイスによく用いられ
てきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に非線形光学結晶
に要求される特性としては次のような条件が挙げられ
る。 イ)非線形光学定数が大きいこと。 ロ)レーザー損傷しきい値が大きいこと。 ハ)使用波長の透過領域が広いこと。 ニ)位相整合のための許容角度,許容温度が大きいこ
と。 ホ)光学的に良好な大型の結晶が育成できること。 ヘ)材料が安価で、育成がしやすいこと。 ト)化学的に安定で、特に湿気に強いこと。 チ)機械的に丈夫で扱いやすいこと。 リ)場合によっては、低損失な光導波路の形成が可能で
あること。
【0006】しかし、従来の結晶では実用化のための全
ての要求特性を満足する結晶は少なく、光デバイスの用
途に応じて最も適切な材料を選んで使用されている。ま
た品質的にももう一歩の改善が要求されているのが現状
である。KTiOPO4結晶の場合はイ),ニ),
ト),チ),リ)の条件を満たしており、半導体レーザ
ー等の小パワーのレーザーを高効率に波長変換できる
が、ロ),ハ),ホ),ヘ)の条件は満たしておらず、
大出力用途、紫外線発生用、大口径用には向いていな
い。
【0007】三ホウ酸リチウム単結晶の場合は、ロ),
ハ),ニ)の条件を満足しているがホ),ヘ),ト)の
条件は満足していないと言われていた。ここで言うレー
ザー損傷とは、レーザー光入射により結晶が局所的に破
壊する現象である(例えば「日本結晶成長学会誌」vol.
17 No.3 & 4 1990年 第277項参照)。特に、三ホウ酸リ
チウム単結晶は非線形光学定数はBBO,KTP結晶よ
りも小さいものの、短波長域まで透明であり、位相整合
が可能であること、他の結晶に比べてレーザー損傷しき
い値が大きい(波長−パルス幅1.064μm−1.3
nsに対してのレーザー損傷しきい値はLBOが24.
6J/cm2,BBOが12.9J/cm2,KTPが6
J/cm2と言われている。例えばJournaof crystal Gr
owth vol. 99 1990年 797項参照)ことから、大出力の
レーザー光と組み合わせてSHG,OPO素子として使
われる事が多い。しかし実際には、耐レーザー損傷強度
が高いことが要求されているにもかかわらず、従来の単
結晶ではレーザー損傷しきい値が十分ではなく、また品
質のばらつきの問題もあった。
【0008】すなわち、SHG素子ではSHGレーザー
光の出力はSHG結晶の実効非線形光学定数の二乗と結
晶長の二乗と入射パワーに比例するが、三ホウ酸リチウ
ム単結晶の場合には非線形光学定数が小さいため、大出
力を得るには入射パワーを大きくするか、大きな結晶長
を用いるのが常である。ところが、実際のレーザー損傷
しきい値が小さいことや長い結晶長の結晶中に品質が悪
い部分が含まれている場合には、結果的に高出力が得ら
れない問題があった。また、レーザー損傷は用いるレー
ザーの種類は勿論、結晶品質に大きく依存することが知
られているが、三ホウ酸リチウム単結晶は1989年に
開発された新しい結晶であり、育成が困難であるため、
耐レーザー損傷強度の評価やその向上についてはあまり
研究がされていないのが実状であった。このため三ホウ
酸リチウム単結晶はSHGやOPO素子で幅広い波長領
域で種々のレーザーに対して用いられるにもかかわら
ず、そのパルス幅依存性や波長依存性については報告さ
れておらず、デバイス設計は実際に結晶を使ってみなけ
れば損傷に関しては不明であると言った状況にあった。
【0009】本発明者は、光透過率で単結晶のレーザー
損傷の評価が出来ないか、研究を行った。まず光透過法
により単結晶の光透過率を測定し、つぎに同じ単結晶を
用いてレーザー損傷について測定を行い、種々の単結晶
について光透過率とレーザー損傷との関連を調査した。
その結果、ボイドやホッパーグロス等の不純物や散乱因
子の多い単結晶の場合には、確かにレーザー損傷も大き
いことが分かった。しかし、研究を進めていくと、光透
過率が高い値を示している単結晶の中にも実際にレーザ
ー損傷しきい値を測定してみると大きなばらつきがある
ことが分かった。そのため、レーザー損傷について、や
はり実際に使用してみないと不明であるといった状況に
あった。
【0010】そこで本発明は、上述した如き従来の三ホ
ウ酸リチウム単結晶のレーザー損傷に関する問題を解決
すべくなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述のレー
ザー損傷しきい値にばらつきが発生する原因について鋭
意検討を行った。その結果、不純物や散乱因子等の含ま
れている量が非常に少ない場合には、レンズによって絞
られて入射されたレーザー光によって不純物や散乱因子
が直接損傷に寄与する確立は小さい。そのため、単結晶
の品質を評価するにはレーザー損傷しきい値を測定する
ときにパルス幅の狭いレーザー照射による結晶品質評価
では十分ではなく、パルス幅を変えて何度も測定する必
要があることが分かった。
【0012】さらに本発明者が検討を続けた結果、レー
ザー損傷しきい値がパルス幅の略1/2乗に比例する単
結晶の場合には、前述のような散乱因子の影響による問
題が発生せず、レーザー損傷しきい値が相対的に高い値
を示すことを知見して本発明に到達した。すなわち本発
明は、レーザー損傷しきい値がパルス幅の略1/2乗に
比例することを特徴とする三ホウ酸リチウム単結晶であ
る。
【0013】また、レーザー損傷しきい値はSHG素子
の用途により異なるが、高出力固体レーザーのSHG素
子への適用で必要とされているレベル、即ち波長−パル
ス幅が1.064μm−1nsのレーザー照射でレーザ
ー損傷しきい値が30J/cm2以上であれば高出力レ
ーザーSHG素子への用途には実用上問題ないことが分
かった。
【0014】さらに、本発明者らは結晶中に含まれる不
純物が多い結晶では光吸収が増え、特に使用する光の波
長が短波長であればあるほどレーザー損傷しきい値の劣
下が顕著になる現象を確認し、本発明においては三ホウ
酸リチウムとして波長1.064μm〜0.532μm
領域に於いてレーザー損傷しきい値が波長に略比例する
単結晶がレーザー損傷特性に優れていることを突き止め
た。さらにこれらのレーザー損傷の発生の少ない三ホウ
酸リチウム単結晶を光デバイスに用いることにより、安
定した性能の光デバイスを得ることが出来る。
【0015】
【実施例】以下、実施例によって本発明をより詳細に説
明する。まず、純度5NのB23粉末と純度4NのLi
2CO31500gを混合して混合粉体を準備する。次
に、直径100mm,深さ100mmの約900℃に加熱さ
れた白金坩堝内に投入し融液を作成する。融液を約90
0℃で約1日保持し、十分均質化された後、結晶成長温
度の約855℃にゆっくりと下げ、その温度で種結晶を
融液に接触させた後、融液温度を徐冷しながら約7日間
で30*35*25mmの大きさの結晶を成長させた。
【0016】このようにして得られた単結晶から10mm
3角の大きさの試料を育成初期の成長部分、育成中期、
育成後期にそれぞれ対応する結晶の部位から作製した。
さらに、レーザー損傷しきい値に及ぼす三ホウ酸リチウ
ム単結晶の品質の影響を明らかにするため品質の異なる
三ホウ酸リチウム単結晶を育成し、それぞれの結晶から
同様に試料を作製した。
【0017】次に、X軸、Y軸,Z軸と垂直となる面を
有するように10mm角に切断し、高出力レーザーによ
るレーザー損傷しきい値の精密測定にはレーザー入射面
の面精度が良いことが要求されるので、各面をメカノケ
ミカル研磨により鏡面に仕上げた。本試料の平面度はλ
/5以下、面荒れ100A以下である。
【0018】次いで、下記の均一性測定方法で結晶品質
を評価した。つまり、作製した試料の分光特性,屈折率
均一性、不純物、散乱因子について行った。分光特性は
分光計330(日立製作所製)を用い波長0.3〜3.
5μm領域における光透過率を測定した。散乱は結晶中
にHe−Neレーザーを入射して観察した。屈折率分布
はキャノン製ZYGO MARK 4を用いてフィゾー
位相干渉法により測定した。不純物分析はICP原子吸
光法により測定した。
【0019】更に、レーザー損傷しきい値特性の評価系
を下記のように構成し、レーザー損傷しきい値を測定し
た。波長1.064μmの縦横シングルモードQスイッ
チNd3+:YAGレーザーの出力(100mJ/パル
ス,パルス幅30ns)をアンプリファイアーで約50
0mJ/パルスに増幅した後、λ/2板で円偏光に変え
さらに偏光子により所定の水平偏光に変える。これを焦
点距離3cmのレンズで試料に集光し、1ショットのレ
ーザー照射毎に試料へのレーザー入射位置を変えてロン
グパルスでのレーザー損傷測定を行なった。ショートパ
ルスでの実験は、ポッケルスセルにより1nsのパルス
を切り出し、これを用いて行なった。2倍波光(波長
0.532μm光)、3倍波光(波長0.355μm
光)での実験は、KDP結晶を挿入して発生させた高調
波を用いた。試料に損傷が発生すると誘電破壊によりプ
ラズマが発生するので、このプラズマ発生の有無を観察
し、その時の入射レーザー強度をバイプラナ光電管で測
定し、レーザー損傷しきい値を求めた。カロリーメータ
ーの校正精度により各々のしきい値は最大で10%程度
の誤差を含む。また、しきい値付近のレーザー入射強度
では損傷の有無がバラつく事がある。この場合には30
回以上の測定を行い、しきい値としてその最少の値を採
った。
【0020】三ホウ酸リチウム単結晶の波長0.3〜
3.5μmに於ける光透過率の測定結果を図1に示す。
測定試料には無反射コーテイングを施していない。本測
定領域では屈折率の波長分散は小さいのでこれを無視す
れば、波長1.064μmの屈折率が約1.6であるた
め試料の表面での反射率は約88%になる。従って、結
晶内での光の吸収,散乱がない理想状態での光透過率は
約88%になる。
【0021】従って図1に示した三ホウ酸リチウム単結
晶の光透過率は約88%と理想の値に近いので良好であ
ると言える。例えば、結晶中にボイドやホッパーグロウ
スなどのマクロな結晶欠陥が含まれている場合にはこれ
ら欠陥による散乱のために、数%〜数十%の透過率の減
少が見られる。また、結晶中に不純物が多く含まれてい
る場合にも数%の吸収による透過率の低下が見られる。
このような結晶の場合、結晶のレーザー損傷しきい値は
著しく低いので予め、結晶の透過率の測定をすることに
よって光デバイスの要求品質レベルにないことを検査す
ることが可能である。
【0022】しかしながら、レーザー損傷はこのような
マクロな欠陥以外にも数多くのミクロ欠陥により影響を
されるので、例えば光透過率測定では検出できない程度
の介在物による散乱が結晶中にあっても、これによりレ
ーザー損傷しきい値は劣下する。そこで、実際にレーザ
ー損傷の評価を行い透過率測定などでは判別できない良
質な結晶とそうでない結晶との比較を行った。その結果
を以下に述べる。
【0023】図2はパルス幅に対するレーザー損傷しき
い値を示したものである。従来の報告では波長1.06
4μm、パルス幅1.3nsでレーザー損傷しきい値は
24.6J/cm2と言われていたが(図中に示す)、
本発明で評価した三ホウ酸リチウム単結晶のなかでも良
質なものは49J/cm2と従来値の約2倍も大きく、
レーザー損傷に強いとされる高品質合成石英よりも高い
値を示す結果が得られた。
【0024】レーザー損傷しきい値が大きな結晶ではレ
ーザー損傷を引き起こすのに必要なエネルギーはパルス
幅の1/2乗に比例して大きくなる結果が得られた。一
方、従来報告値と同程度かそれ以下のレーザー損傷しき
い値を有する結晶ではパルス幅が大きくなるとレーザー
損傷しきい値はパルス幅の1/2乗に比例しない低いエ
ネルギーで発生してしまうことが明らかにされた。図2
に於いてレーザー損傷しきい値が低い散乱有りと表記さ
れた結晶は、光透過率の評価では散乱による透過率の低
下は見られないがHe−Neレーザーを用いた散乱の観
察でわずかに散乱因子が見られた結晶の値である。透過
率の減少や散乱が容易に観察される結晶の損傷しきい値
はパルス幅1nsにおいて数J/cm2と小さい。図2
の白丸で示されたLBO結晶は良質なLBO結晶に比べ
てその損傷しきい値は約半分で、従来報告値の値に近
い。この結晶はHeーNeレーザーによる散乱観察では
全く散乱は観察されていない。しかし、発生した損傷を
光学顕微鏡で観察するとレーザーの入射方向に並行に数
カ所で数十μmの大きさの損傷が発生している。一方、
損傷しきい値の高い結晶では損傷は1カ所で数十μmの
大きさで発生している。このことから、損傷しきい値が
低い結晶は散乱因子などの何らかの欠陥により結晶品質
が劣化しているものと考えられる。以上述べたように、
レーザー損傷しきい値のパルス幅依存性から良質なLB
O単結晶を判定することができる。
【0025】次に、図3にレーザー損傷しきい値の波長
依存性を測定した結果を示す。レーザー損傷しきい値が
50J/cm2と大きな良質なLBO結晶およびレーザ
ー損傷しきい値が大きな合成石英では損傷しきい値は波
長依存性を示し、波長0.532μmの二倍波では波長
1.064μmの基本波に対するしきい値よりも約半分
になると言うことが明らかにされた。一方、基本波に対
して損傷しきい値が30J/cm2よりも小さな結晶は
図3に示したように短波長のレーザー光に対し損傷しき
い値は低下が激しく、基本波のそれの半分より大きく低
下することが明らかにされた。この良質とそうでない結
晶の差は図1に示した光透過特性では現れない。LBO
結晶はその結晶構造から不純物が混入しにくくそのため
可視、紫外光領域にわたって透明であるが、損傷しきい
値の低い結晶では不純物が多めに含まれていた。レーザ
ー損傷のメカニズムについてはまだ、よく解明されてい
ないのであるが、短波長域でのレーザー損傷は多光子吸
収のメカニズムによるといわれており、特に不純物の多
い結晶ではその吸収により損傷しきい値が低下すること
が他の結晶で報告されている。ここで見られた三ホウ酸
リチウム単結晶のレーザー損傷しきい値の波長依存性も
同様な理由によるものと考えられる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係わる三ホ
ウ酸リチウム単結晶はレーザー損傷しきい値が高いの
で、誘電破壊などによるレーザー損傷しにくい。更にこ
の単結晶を用いれば信頼性の高い光デバイスを得ること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】結晶の光透過特性を示した図である。
【図2】レーザー損傷しきい値のパルス幅依存性を測定
した図である。
【図3】レーザー損傷しきい値の波長依存性を示した図
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー損傷しきい値がパルス幅の略1
    /2乗に比例することを特徴とする三ホウ酸リチウム単
    結晶。
  2. 【請求項2】 波長−パルス幅が1.064μm−1n
    sのレーザーを照射した場合、レーザー損傷しきい値が
    30J/cm2以上であることを特徴とする請求項1に
    記載の三ホウ酸リチウム単結晶。
  3. 【請求項3】 波長1.064μm〜0.532μm領
    域においてレーザー損傷しきい値が波長に略比例するこ
    とを特徴とする三ホウ酸リチウム単結晶。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の三ホウ酸リチウム単結晶を用いたことを特徴とする
    光デバイス。
JP6707394A 1994-04-05 1994-04-05 三ホウ酸リチウム単結晶および光デバイス Pending JPH07281222A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001352118A (ja) * 2000-06-08 2001-12-21 Cyber Laser Kk 光源装置および同光源装置を使用したレーザ装置

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JP2001352118A (ja) * 2000-06-08 2001-12-21 Cyber Laser Kk 光源装置および同光源装置を使用したレーザ装置

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