JPH07280451A - 誘導溶解炉 - Google Patents
誘導溶解炉Info
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- JPH07280451A JPH07280451A JP9304894A JP9304894A JPH07280451A JP H07280451 A JPH07280451 A JP H07280451A JP 9304894 A JP9304894 A JP 9304894A JP 9304894 A JP9304894 A JP 9304894A JP H07280451 A JPH07280451 A JP H07280451A
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- JP
- Japan
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- melting furnace
- melting chamber
- coil
- induction melting
- heating coil
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- General Induction Heating (AREA)
- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Abstract
イルの変形を防止した誘導溶解炉を提供するものであ
る。 【構成】 るつぼ形の溶解室2の外周と、これを囲むコ
イルセメント5の内周との間にクッション材4を介在さ
せた誘導溶解炉において、前記溶解室2の外周壁面とコ
イルセメント5の内周壁面に上方に向かって加熱コイル
6側に傾斜したテーパー面10を形成すると共に、クッシ
ョン材4を滑り性のある材料で構成したことを特徴とす
るものである。
Description
コイルの変形防止機構を設けた誘導溶解炉に関するもの
である。
火材1で形成されたるつぼ形の溶解室2の外周にこれを
囲むようにキャスタブルセメントで形成された円筒状の
コイルセメント5が設けられ、この内部に水冷銅管をス
パイラル状に巻回した加熱コイル6が一体に埋設されて
いる。更に加熱コイル6の外側には複数本の帰磁路鉄心
7を放射状に配置し、炉枠8に支持させた構造となって
いる。
金属が鋳鋼など溶解温度の高いものを溶解する場合には
耐熱温度の高いアルミナなどの中性又は塩基性の耐火材
1が使用されるが、この耐火材1は熱膨張が大きい問題
がある。更に、タンデッシュなどに鋳込む製品によって
は、鋳込み時間も長く耐火材1の膨張は激しくなる。こ
のため溶解室2を囲むコイルセメント5には水平圧力が
加わり、この力が内部に埋設した加熱コイル6に加わっ
てコイルが変形する問題があった。
外周部分の上部に粉状の耐火材1を突き固めて補修する
アフターラミングを実施して溶解炉の寿命を延長するこ
とが行なわれているが、この補修を行なうと更に溶解室
2の膨張は大きくなりコイル変形が増加する問題があ
る。このため加熱コイル6の外周に設ける帰磁路鉄心7
の数を増やして、外側から変形を押さえ込む力を大きく
したり、図4に示すように溶解室2とコイルセメント5
との間に介在させたクッション材4の厚さを厚くしてこ
こで熱膨張を吸収する対策が取られている。しかしなが
ら、帰磁路鉄心7の数を増やすことは誘導溶解炉の重量
増加やコストアップとなり、またクッション材4を厚く
すると、溶解金属9と加熱コイル6との間の距離が長く
なって加熱効率が悪くなる問題がある。
去し、溶解室を形成する耐火材の膨張による加熱コイル
の変形を防止した誘導溶解炉を提供するものである。
解室の外周と、これを囲むコイルセメント内周との間に
クッション材を介在させた誘導溶解炉において、前記溶
解室外周壁面とコイルセメント内周壁面に上方に向かっ
て加熱コイル側に傾斜したテーパー面を形成すると共
に、クッション材を滑り性のある材料で構成したことを
特徴とするものである。更に本発明は前記テーパー面の
角度を垂直線に対して0.2〜4度傾斜させたことを特
徴とするものである。
って外側に膨らんでくると、この外周壁面とコイルセメ
ントの内周壁面に、上方に向かって加熱コイル側に傾斜
したテーパー面が形成され、更にここに滑り性のある材
料で構成したクッション材が介在されているので、膨張
した溶解室は圧力が上方に逃げて溶解室はテーパー面に
沿って上方に滑り、これを囲む加熱コイルの変形を防止
することができる。更にテーパー面の傾斜角度を垂直線
に対して0.2〜4度程度の範囲に規定することによ
り、溶解室の熱膨張による上方への移動を促進すること
ができる。
に説明する。図3に示すように耐火材1で形成されたる
つぼ形の溶解室2の外周にこれを囲むようにクッション
材4を介してキャスタブルセメントで形成されたコイル
セメント5が設けられ、この内部に水冷銅管をスパイラ
ル状に巻回した加熱コイル6が一体に埋設されている。
更に加熱コイル6の外側には複数本の帰磁路鉄心7を放
射状に配置し、炉枠8に支持させた構造となっており、
ここまでは従来の誘導溶解炉と同様の構成である。
室2の外周壁面とコイルセメント5の内周壁面に、上方
に向かって加熱コイル6側に傾斜したテーパー面10を形
成すると共に、クッション材4は溶解室2側の表面がマ
イカシート3などの滑り性のある材料とガラス織布を重
ねて構成したものである。前記テーパー面10の傾斜角度
αは垂直線Vに対して0.2〜4度の範囲で傾斜させた
ものである。
いものを長時間溶解する場合には耐熱温度の高い中性又
は塩基性の耐火材1が使用され、これは熱膨張も大き
い。溶解室2が熱膨張によって外側に膨らんでくると、
この外周壁面とコイルセメント5の内周壁面に、上方に
向かって加熱コイル6側に傾斜したテーパー面10が形成
され、更にここに滑り性のある材料で構成したクッショ
ン材4が介在されているので、膨張した溶解室2は図2
に示すように圧力が上方に逃げて溶解室2はテーパー面
10に沿って上方に滑り、これを囲むコイルセメント5に
大きな水平圧力が加わらず、加熱コイル6の変形を防止
することができる。
外周部分の上部に新たに粉状の耐火材1を突き固めて補
修するアフターラミングを実施して、更に溶解室2の熱
膨張が大きくなっても、この加熱コイル6に加わる水平
圧力を逃がすことができる。従って、クッション材4を
厚くする必要がないので加熱効率が低下せず、また帰磁
路鉄心7の本数を増加させなくて良いので炉体の小型、
軽量化を図ることができる。
5の内周壁面に形成したテーパー面10の傾斜角度αは垂
直線Vに対して0.2〜4度で特に0.5〜0.9度の
範囲が望ましく、0.2度未満では滑り効果が少なく、
溶解室2の膨張による水平圧力が加熱コイル6に加わっ
て変形させる恐れがあり、また傾斜角度が4度より大き
いと施工が面倒である。
炉によれば、溶解室の外周壁面とコイルセメントの内周
壁面にテーパー面が形成され、溶解室の膨張によりこれ
がテーパー面に沿って上方に滑るので、これを囲むコイ
ルセメントに大きな水平圧力が加わらず、加熱コイルの
変形を防止して長期間に亘って安定した操業を行なうこ
とができる。またテーパー面の傾斜角度を規定すること
により、溶解室の膨張による上方への滑りを促進して加
熱コイルの変形を更に確実に防止することができる。
ルセメント内周壁面にテーパー面を形成した誘導溶解炉
の断面図である。
を示す誘導溶解炉の断面図である。
接合部分を拡大して示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 るつぼ形の溶解室の外周と、これを囲む
コイルセメント内周との間にクッション材を介在させた
誘導溶解炉において、前記溶解室外周壁面とコイルセメ
ント内周壁面に上方に向かって加熱コイル側に傾斜した
テーパー面を形成すると共に、クッション材を滑り性の
ある材料で構成したことを特徴とする誘導溶解炉。 - 【請求項2】 テーパー面の角度を垂直線に対して0.
2〜4度傾斜させたことを特徴とする請求項1記載の誘
導溶解炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9304894A JP2913450B2 (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 誘導溶解炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9304894A JP2913450B2 (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 誘導溶解炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07280451A true JPH07280451A (ja) | 1995-10-27 |
JP2913450B2 JP2913450B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=14071632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9304894A Expired - Lifetime JP2913450B2 (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | 誘導溶解炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2913450B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6012897B1 (ja) * | 2016-03-08 | 2016-10-25 | 日本坩堝株式会社 | 誘導加熱炉用坩堝 |
-
1994
- 1994-04-05 JP JP9304894A patent/JP2913450B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6012897B1 (ja) * | 2016-03-08 | 2016-10-25 | 日本坩堝株式会社 | 誘導加熱炉用坩堝 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2913450B2 (ja) | 1999-06-28 |
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