JPH07279604A - 蒸気タービン・ロータのディスク付根のr加工部の防食方法 - Google Patents

蒸気タービン・ロータのディスク付根のr加工部の防食方法

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JPH07279604A
JPH07279604A JP6485094A JP6485094A JPH07279604A JP H07279604 A JPH07279604 A JP H07279604A JP 6485094 A JP6485094 A JP 6485094A JP 6485094 A JP6485094 A JP 6485094A JP H07279604 A JPH07279604 A JP H07279604A
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JP
Japan
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corner
steam turbine
turbine rotor
film
rotor
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Withdrawn
Application number
JP6485094A
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English (en)
Inventor
Kenzaburo Takezoe
堅三郎 竹添
Masayoshi Shimomichi
正義 下道
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気タービン・ロータのディスク付根のR加
工部の防食方法に関する。 【構成】 動翼を嵌合固設させる構造となっているディ
スクを複数段設けた蒸気タービン・ロータのディスク付
根のR加工部全周に、純アルミニウムの皮膜を溶射法に
より形成させ、同皮膜形成部全体を500℃〜600℃
に1〜3時間保持し、ディスク付根Rコーナ部の外周面
と前記皮膜との界面にAl−Fe系及びAl−Cr系の
金属間化合物層を形成させて蒸気タービン・ロータのデ
ィスク付根のR加工部を防食する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクタイプの蒸気タ
ービン・ロータのディスク付根のR加工部の防食方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なディスクタイプの蒸気タ
ービン・ロータの構造について図3を参照して説明す
る。ディスクタイプの蒸気タービン・ロータ1には複数
のディスク2が削設されており、同ディスク2の外周面
には図示していないが、タービン動翼3を嵌合固設させ
るための翼溝が周方向あるいはロータ軸方向に削設され
ている。前記、ディスク2の厚さ、長さや外径は同ディ
スク2の外周側に嵌合固設される動翼3の大きさによっ
て異なるが、一般的には蒸気の流れにしたがって動翼3
の形状が大きくなり、ディスク2も厚くなる。また、デ
ィスク2のロータ1軸心側付根のRコーナ4部は上記デ
ィスク2間の間隔によりRの大きさも変化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたような、複
数のディスク2を削設した蒸気タービン・ロータ1の構
造においては、ロータ1の回転中に上記ディスク2の付
根Rコーナ4部には遠心力により生じる遠心応力が負荷
される。この遠心応力はRの小さいRコーナ4部ほど大
きくなる。この遠心応力に対して、前記ディスク2の強
度は十分耐えられる構造となっている。しかし、蒸気中
には超微量ながらNa、Cl、S等の腐食生成元素が含
まれており、タービンの起動停止の繰返しで(残留蒸気
のドレン化→蒸発)、これらの成分が濃縮する。このた
め、特に遠心応力が比較的大きく負荷されるRコーナ4
部のRが小さいディスク2付根部は腐食されやすくな
り、かつ腐食と負荷応力との重畳作用によりき裂を生じ
るおそれがあった。
【0004】本発明はこのような技術水準に鑑み、上記
従来技術の有する欠点を解決するためになされたもの
で、特にディスク付根Rコーナ部の腐食を未然に防止す
ることによりき裂の発生が抑制される蒸気タービン・ロ
ータのディスク付根のR加工部の防食方法を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は動翼を嵌合固設
させる構造となっているディスクを複数段設けた蒸気タ
ービン・ロータのディスク付根のR加工部全周に、純ア
ルミニウムの皮膜を溶射法により形成させ、同皮膜形成
部全体を550℃〜600℃に1〜3時間保持し、ディ
スク付根Rコーナ部の外周面と前記皮膜との界面にAl
−Fe系及びAl−Cr系の金属間化合物層を形成させ
ることを特徴とする蒸気タービン・ロータのディスク付
根のR加工部の防食方法である。
【0006】本発明において対象とされる蒸気タービン
・ロータ材質としては例えば2.5%Ni−0.5%M
o−0.5%Cr鍛鋼、1%Cr−1%Mo−0.3%
V鍛鋼などがあげられる。また、溶射法によって形成さ
れる純アルミニウム皮膜の厚さは一般的に0.1〜0.
5mm、好ましくは0.2〜0.4mm、特に好ましく
は0.3mm厚が好ましい。また、純アルミニウム皮膜
形成後の500〜600℃の加熱時間は1〜3時間であ
るが、好ましくは1.5〜2.5時間、特に好ましくは
2時間である。
【0007】
【作用】前記の手段によれば、腐食生成成分の濃縮によ
る腐食はアルミニウム溶射皮膜により防止できる。ま
た、ロータ外表面と皮膜との界面には耐食性の優れたA
l−Fe系やAl−Cr系の金属間化合物層が生成され
ているので半永久的に当該部の腐食防止が図られき裂の
発生を未然に防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1、図2を参照
して説明する。図1は複数段設けられているロータディ
スクの代表例の縦断面図であるが、蒸気タービン・ロー
タ1の構成は図3に示した従来例と同じであるため説明
は省略する。図2は図1のII−II線矢視図である。
【0009】1%Cr−1%Mo−0.3%V鍛鋼製の
蒸気タービン・ロータ1に削設された複数のディスク2
の内、ロータ1軸心側付根のRコーナ4部のRが15m
mと小さい部位及びそれよりもRが大きい部位に、同R
コーナ4部を完全に覆う任意の幅で、かつ全周にわたり
純アルミニウムの皮膜5を溶射法(粉末式)で0.3m
m厚さ形成させた。次にアルミニウムの皮膜5を生成さ
せたディスク2付根部のRコーナ4部を誘導型加熱器6
で550°〜600℃まで加熱させ約2時間、同温度に
保持する。前記加熱器6で加熱された皮膜5形成部で
は、同皮膜5とロータ1外表面との界面にAl−Fe系
及びAl−Cr系の金属間化合物層7が形成される。一
般的、アルミニウム溶射皮膜は耐食性に優れたものであ
るが、タービン・ロータ外表面との界面に金属間化合層
を形成させたことにより、耐食性は更に強化される。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、デ
ィスク付根Rコーナ部に純アルミニウムの皮膜を溶射法
により生成させ、かつ皮膜とロータ外表面との界面にA
l−Fe系及びAl−Cr系の金属間化合物層を形成さ
せたことにより、前記Rコーナ部は半恒久的に腐食環境
から遮断されるので同Rコーナ部には腐食やき裂発生等
の問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図。
【図2】図1のII−II線矢視図。
【図3】従来の蒸気タービン・ロータの説明図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動翼を嵌合固設させる構造となっている
    ディスクを複数段設けた蒸気タービン・ロータのディス
    ク付根のR加工部全周に、純アルミニウムの皮膜を溶射
    法により形成させ、同皮膜形成部全体を550℃〜60
    0℃に1〜3時間保持し、ディスク付根Rコーナ部の外
    周面と前記皮膜との界面にAl−Fe系及びAl−Cr
    系の金属間化合物層を形成させることを特徴とする蒸気
    タービン・ロータのディスク付根のR加工部の防食方
    法。
JP6485094A 1994-04-01 1994-04-01 蒸気タービン・ロータのディスク付根のr加工部の防食方法 Withdrawn JPH07279604A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002544396A (ja) * 1999-05-14 2002-12-24 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 構造部材並びに構造部材上に保護被覆を形成する方法
EP1808576A1 (de) * 2006-01-11 2007-07-18 Siemens Aktiengesellschaft Turbinenwelle für eine Strömungsmaschine

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Effective date: 20010605