JPH0727697A - 腐敗卵の検出方法 - Google Patents

腐敗卵の検出方法

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JPH0727697A
JPH0727697A JP19510493A JP19510493A JPH0727697A JP H0727697 A JPH0727697 A JP H0727697A JP 19510493 A JP19510493 A JP 19510493A JP 19510493 A JP19510493 A JP 19510493A JP H0727697 A JPH0727697 A JP H0727697A
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JP
Japan
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spectral distribution
eggs
wavelengths
egg
transmittance
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Pending
Application number
JP19510493A
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English (en)
Inventor
Tomoo Oshima
智夫 大島
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MURAKAMI SHIKISAI GIJUTSU KENK
MURAKAMI SHIKISAI GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
MURAKAMI SHIKISAI GIJUTSU KENK
MURAKAMI SHIKISAI GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Publication date
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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 割卵前の検卵によって腐敗卵をその腐敗初期
の段階で検出する。 【構成】 多数の鶏卵を透過した可視光線の分光分布曲
線をそれぞれ計測し、各分光分布曲線の変動の少ない波
長を基準としてレンジ合わせし、各分光分布曲線のピー
ク領域近傍の長波長側又は短波長側の任意の2波長の透
過率を結ぶ線分の傾斜を求めることにより、卵殻の色や
厚さの変化に伴う透過率の変動に左右されることなく、
任意の2波長の透過率を結ぶ線分の傾斜が、腐敗の進行
の段階に応じて一率に変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鶏卵の腐敗卵を検出す
る方法に関する。
【0002】
【従来の方法】従来、鶏卵の腐敗卵の検出は、例えば鶏
卵を多量に使用する食品加工工場においては、加工ライ
ンで自動的に割卵され、トレイに個別に収容された卵白
や卵黄の状態を検査員が目視して行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
腐敗卵の検出方法では、割卵後の目視によるので、トレ
イやその周辺を汚染する等の不具合があり、管理面か
ら、オンラインの工程上、割卵前に腐敗卵を検出するこ
とが望まれている。かかる要請に対処するため、鶏卵に
光線を照射し、その透過率の大小から腐敗卵を検出する
ことも考えられるが、卵殻の色や厚さによって透過率が
変動するため、腐敗初期の段階で腐敗卵を検出すること
ができない不具合がある。そこで、本発明は、割卵前の
検卵によって腐敗卵をその腐敗初期の段階で検出し得る
腐敗卵の検出方法の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、卵殻の色や厚さにかかわらず、鶏卵を透
過した可視光線の分光分布曲線のピークが腐敗の進行に
伴って透過率を減少させながら、短波長側に移動した
後、再び長波長側に移動する、換言すれば腐敗の進行に
伴って分光分布曲線の微分係数が変化することを知得し
てなされたものである。すなわち、本発明の第1の腐敗
卵の検出方法は、多数の鶏卵を透過した可視光線の分光
分布曲線をそれぞれ計測し、各分光分布曲線を変動の少
ない波長を基準としてレンジ合わせし、各分光分布曲線
のピーク領域近傍の長波長側又は短波長側の任意の2波
長の透過率を結ぶ線分の傾斜を求めることを特徴とす
る。又、第2の腐敗卵の検出方法は、多数の鶏卵を透過
した可視光線の分光分布曲線をそれぞれ計測し、各分光
分布曲線における変動の少ない波長の透過率をそれぞれ
基準とし、この基準波長の透過率に対する各分光分布曲
線のピーク領域近傍の長波長側の任意の波長の透過率の
比を求め、かつその値を検量線を用いて補正することを
特徴とする。
【0005】
【作用】上記両手段においては、卵殻の色や厚さの変化
に伴う透過率の変動に左右されることなく、任意の2波
長の透過率を結ぶ線分の傾斜、又は基準波長の透過率に
対する各分光分布曲線のピーク領域近傍の長波長側の任
意の波長の透過率の比の補正値が、腐敗の進行の段階に
応じて一率に変化する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。 実施例1 まず、多数の鶏卵に可視光線(波長約500〜800n
m)を照射し、それぞれの各波長に対応する相対透過率
(RADIANCE FACTOR)からなる分光分布
曲線を計測した。ついで、各分光分布曲線は、卵殻の色
や厚さの変化に伴って透過率が変動するため、それぞれ
の分光分布曲線において卵の腐敗の進行に伴って透過率
があまり変動しない波長(例えば750nm近辺)を基
準としてレンジ合わせした。そして、レンジ合わせされ
た各分光分布曲線のピーク領域(波長660〜680n
m付近)近傍の長波長側における任意に設定した2波長
(例えば700nm及び740nm)の透過率を求め
た。次に、上記各2波長の透過率を結ぶ線分の傾斜を求
め、傾斜が所要値以下の場合に腐敗卵として検出した。
【0007】この検出方法の妥当性を確かめるため、正
常な鶏卵に、各種の腐敗菌、例えばPs.aerugi
nosa ATCC 7700,Ps.fluores
cens IFO 3903,A.hydrophil
a IFO 12978.Sr.marcescens
TLQ 11068等を接種し、経時的に分光分析を
行ったところ、透過率の分光分布曲線は、図1に示すよ
うに、正常卵のそれを示す曲線Aから、腐敗が進行する
に伴って概ね曲線B,曲線C及び曲線Dに示すように変
化した。この変化は、腐敗の進行速度が温度や湿度等の
環境条件によって変化するため、経時的に比較するのは
困難であるものの、菌種に関係なく似た様な経過をたど
ることが確認されている。すなわち、正常卵においては
波長660〜680nm付近にあるピークが、図1にお
いて点線で示すように、腐敗の進行に伴って、卵黄が崩
れかけると透過率を減少させながら短波長側に移動した
後、腐臭を発するようになると同様に透過率を減少させ
ながら再び長波長側に移動する傾向を示し、最終的に透
過率が低く光を通さない黒卵となる。このように、ピー
クが移動するということは、分光分布曲線の微分係数が
腐敗の進行に伴って変化することを示す。したがって、
前述したように任意の2波長の透過率を結ぶ線分a,
b,c及びdの傾斜が所要値以下の場合に腐敗卵とする
ことによって、腐敗卵をその腐敗初期の段階で検出する
ことができる。
【0008】なお、上記実施例においては、分光分布曲
線のピーク領域近傍の長波長側における任意に設定した
2波長の透過率を結ぶ線分の傾斜を求める場合について
述べたが、これに限定されるものではなく、分光分布曲
線のピーク領域近傍の短波長側における任意に設定した
2波長の透過率の傾斜を求めるようにしてもよい。
【0009】実施例2 まず、多数の鶏卵に可視光線を照射し、それぞれの各波
長に対応する相対透過率からなる分光分布曲線を得た。
ついで、卵殻の色や厚さの変化に伴って透過率が変動す
ることによる影響を排除するため、各分光分布曲線にお
ける変動の少ない波長(例えば750nm近辺)の透過
率をそれぞれ基準とし、この基準波長の透過率に対する
各分光分布曲線のピーク領域(波長660〜680nm
付近)近傍の長波長側の任意の波長(例えば700nm
近辺)の透過率の比を求め、この比の値を検量線を用い
て補正し、その値が所要値、例えば1.6未満の場合に
腐敗卵として検出した。
【0010】ここで、検量線を用いて補正するのは、2
波長の透過率比は、傾斜と直線的に比例せず、特に腐敗
初期の変化が鈍いためである。すなわち、図2に示すよ
うに、どのような条件下でも、分光分布上あまり変動の
少ない波長(例えば750nm近辺)λ2 の透過率をT
2 、分光分布曲線のピーク領域近傍の長波長側の任意の
波長(例えば700nm近辺)λ1 の透過率をT1
し、かつ2波長λ1 ,λ2 の波長間隔をλa ,2波長λ
1 ,λ2 の透過率差をTaとすると、2波長λ1 ,λ2
の透過率比Trは、 Tr=T1 /T2 となる。ここで、波長λ2 では、卵内部の腐敗が相当進
行しても、分光カーブはあまり変化せず、特に初期状態
で殆ど変化しないので、 T2 =1 と仮定すると、2波長比Trは、 Tr=T1 となる。今、図2に示すように、T1 とT2 を結び、そ
の線分の傾斜θを求めると、 tanθ=Ta/λa となる。しかして、 Ta=T1 −T2 ,λa=λ2 −λ1 ,λa=cons
t、 なので、λa=1と仮定すると、T2 =1と仮定したか
ら、 Tanθ=Ta=T1 −T2 =T1 −1=Tr−1 となり、2波長λ1 ,λ2 の透過率比Trは、Tanθ
に依存することがわかる。このことは、比較的傾斜が急
な部分、すなわち透過率の高いピーク領域では、透過率
の変化に比べて2波長の透過率比の変化が少ないことに
なり、腐敗初期の検出には好ましくない。このため、実
際の検出には、図3に示すように、これを補填するため
の検量線を用いる。
【0011】次に、接種菌なしの鶏卵Nと、Ps.ae
ruginosa ATCC 7700を接種した鶏卵
1,Ps.fluorescens IFO 3903
を接種した鶏卵2,A.hydrophila IFO
12978を接種した鶏卵3,及びSr.marce
scens TLQ 11068を接種した鶏卵4とに
可視光線を照射し、波長740nmの透過率に対する波
長700nmの透過率の比(2波長比)を求めたとこ
ろ、表1〜表4及び図4〜図7に示すようになり、ま
た、割卵後の目視による腐敗の程度及び蛍光検査の結果
は、表1〜表4に示すようになった。
【0012】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0013】表中、noは蛍光発光なし、Fluは蛍光
発光ありを示し、又、正常は無異常、初期は腐敗初期、
中期は腐敗中期、後期は腐敗後期を示し、かつ割破は割
卵中破損を、欠番は卵破損を示す。又、図4〜図7にお
いて○印は正常卵で蛍光発色なしを示す。したがって、
非線形に対する補正はしてないが、2波長比での弁別が
有効であることがわかる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の腐敗卵の
検出方法によれば、卵殻の色や厚さの変化に伴う透過率
の変動に左右されることなく、任意の2波長の透過率を
結ぶ線分の傾斜、又は基準波長の透過率に対する分光分
布曲線のピーク領域近傍の長波長側の任意の波長の透過
率の比の補正値が、腐敗の進行の段階に応じて一率に変
化するので、割卵前の検卵によって腐敗卵をその腐敗初
期の段階で検出することができると共に、透過率を非接
触で計測できるので、オンラインでの検出に特に有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】腐敗の進行に伴って変化する鶏卵の分光分布曲
線の説明図である。
【図2】2波長の透過率比の説明図である。
【図3】2波長の透過率比を補正する検量線の説明図で
ある。
【図4】接種菌なしの鶏卵及びPs.aerugino
sa ATCC 7700を接種した鶏卵の2波長比を
表わした説明図である。
【図5】接種菌なしの鶏卵及びPs.fluoresc
ens IFO 3903を接種した鶏卵の2波長比を
表わした説明図である。
【図6】接種菌なしの鶏卵及びA.hydrophil
a IFO 12978を接種した鶏卵の2波長比を表
わした説明図である。
【図7】接種菌なしの鶏卵及びSr.marcesce
ns TLQ 11068を接種した鶏卵の2波長比を
表わした説明図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の鶏卵を透過した可視光線の分光分
    布曲線をそれぞれ計測し、各分光分布曲線を変動の少な
    い波長を基準としてレンジ合わせし、各分光分布曲線の
    ピーク領域近傍の長波長側又は短波長側の任意の2波長
    の透過率を結ぶ線分の傾斜を求めることを特徴とする腐
    敗卵の検出方法。
  2. 【請求項2】 多数の鶏卵を透過した可視光線の分光分
    布曲線をそれぞれ計測し、各分光分布曲線における変動
    の少ない波長の透過率をそれぞれ基準とし、この基準波
    長の透過率に対する各分光分布曲線のピーク領域近傍の
    長波長側の任意の波長の透過率の比を求め、かつその値
    を検量線を用いて補正することを特徴とする腐敗卵の検
    出方法。
JP19510493A 1993-07-12 1993-07-12 腐敗卵の検出方法 Pending JPH0727697A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012524276A (ja) * 2009-04-14 2012-10-11 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション 生体組織をマルチモーダルにイメージングするための方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012524276A (ja) * 2009-04-14 2012-10-11 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション 生体組織をマルチモーダルにイメージングするための方法及び装置

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