JPH07276477A - 容器成形用プリフォーム成形装置の金型 - Google Patents

容器成形用プリフォーム成形装置の金型

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JPH07276477A
JPH07276477A JP6292318A JP29231894A JPH07276477A JP H07276477 A JPH07276477 A JP H07276477A JP 6292318 A JP6292318 A JP 6292318A JP 29231894 A JP29231894 A JP 29231894A JP H07276477 A JPH07276477 A JP H07276477A
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neck
preform
injection
injection core
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実 高田
Koichi Sato
晃一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 プリフォームの冷却時間を十分に確保しなが
らも、射出成形サイクルタイムを短縮して生産効率を向
上できる容器成形用金型を提供する。 【構成】 回転板30により各ステーションに搬送され
る容器成型用プリフォーム成形装置の金型であり、回転
板30に取り付けられた射出コア型50と、割型62
a,62bから構成され射出コア型50に対し型閉可能
にされたネックキャビティ型60と、回転板30上方に
設けられた取出駆動手段に押圧されてネックキャビティ
型60を射出コア型50から型開駆動させる被駆動ロッ
ド68と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、十分な冷却時間を確保
しながら射出成形サイクルタイムを短縮できる容器成形
用プリフォーム成形装置の金型に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】プリフ
ォームを射出成形するには、プリォームの外壁を規定す
る射出キャビティ型と、プリフォームの内壁を規定する
射出コア型とが少なくとも必要である。さらに、この射
出キャビティ型及び射出コア型を型締してプリフォーム
を射出成形した後、型締状態を維持したまま離型可能な
温度までプリフォームを冷却することが必要である。そ
して、従来はこのプリフォームの離型温度を十分低くし
なければならないため、射出成形サイクルタイムが増大
して生産効率が悪化していた。冷却時間が長くなる要因
は下記の(1)〜(4)の通りである。
【0003】(1)例えば、射出キャビティ型及び射出
コア型をプリフォームより離型して、プリフォームを落
下等させて取出を行う場合には、プリフォームが他の部
材と接触しても変形しない十分に低い離型温度に、プリ
フォームを冷却する必要がある。
【0004】(2)プリフォームの離型温度が高いと、
プリフォームより射出コア型を離型するとき、このコア
型にプリフォームが密着していわゆる巻き上げと称され
る離型不良が生ずる。
【0005】(3)プリフォームの離型温度が高いと、
射出コア型を離型した後には、プリフォームの変形を規
制する部材が存在しなくなるため、偏温あるいは熱収縮
等に起因した変形により設計通りのプリフォームを取り
出すことができない。
【0006】(4)射出コア型による冷却が不十分であ
ると、とくにプリフォーム内壁が、冷却不足に起因して
結晶化を生じ、胴部が不透明なプリフォームが取り出さ
れてしまう。
【0007】これに対して、特公平4−15721及び
特開平3−140219に、間欠回転移送手段の各停止
位置に、射出成形部、冷却部、取出部を順に配置し、射
出成形部にて成形されたプリフォームを間欠回転移送手
段のネック型に保持して冷却部、取出部に順次搬送する
回転式の射出成形装置が開示されている。
【0008】この回転式の射出成形装置によれば、上述
した(1)の要因は考慮する必要がないが、(2)〜
(4)の要因により同様に射出成形サイクルタイムを長
くせざるを得ない。
【0009】また、この回転式の射出成形装置の場合、
冷却部に冷却ポットと冷却コアとを要し、さらに、別個
に取出ステーションを配置する必要があるため、ステー
ション数が増え、その分ネック型も余分に要する。この
ように、回転式の射出成形装置は、装置の大型化、複雑
化、部材点数の増大を招いていた。
【0010】なお、この回転式の射出成形装置によれ
ば、プリフォームの中で最大肉厚のネック部の結晶化を
防止するため、このネック部をネック型により冷却する
ことも可能である。しかし、回転方向が一方向であるた
め、回転するネック型に冷媒を導くには回転継手などが
必要となり構成が複雑化する。
【0011】さらに、従来の射出成形装置では、プリォ
ームより完全に射出コア型を引き抜かなければプリフォ
ームを取り出すことができず、回転式の射出成形装置で
は射出成形部から次工程にプリフォームを搬送できなく
なる。このようにプリフォームより射出コア型を完全に
引き抜き駆動すると、引き抜きストロークが長くなり、
装置の全高が高くなるという問題もあった。
【0012】そこで、本発明の目的とするところは、プ
リフォームの冷却時間を十分に確保しながらも、射出成
形サイクルタイムを短縮して生産効率を向上できる容器
成形用プリフォーム成形装置の金型を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
射出成形ステーションおよび他のステーションの各ステ
ーションに対応させた複数の搬送部材に設けられ、前記
搬送部材により前記各ステーションに搬送される容器成
型用プリフォーム成形装置の金型において、前記搬送部
材に取り付けられた冷却機能を有する射出コア型と、割
型から構成され前記射出コア型に対し型閉可能にされた
ネックキャビティ型と、前記ネックキャビティ型の割型
をそれぞれ保持する分割板から構成されるネック固定板
と、前記ネック固定板をネックキャビティ型の型開き方
向にスライド可能に保持するガイド部材と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0014】請求項2に係る発明は、射出成形ステーシ
ョンおよび他のステーションの各ステーションに対応さ
せた複数の搬送部材に設けられ、前記搬送部材により前
記各ステーションに搬送される容器成型用プリフォーム
成形装置の金型において、前記搬送部材に取り付けられ
た冷却機能を有する射出コア型と、割型から構成され前
記射出コア型に対し型閉可能にされたネックキャビティ
型と、前記ネックキャビティ型の割型をそれぞれ保持す
る分割板から構成されるネック固定板と、前記ネック固
定板をネックキャビティ型の型開き方向にスライド可能
に保持するガイド部材と、前記ネックキャビティ型を前
記射出コア型に対して型閉方向に付勢する付勢手段と、
を備えることを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、請求項2において、前
記付勢手段は、前記ガイド部材を射出コア型に対するネ
ックキャビティ型の型閉方向に付勢するバネ部材にて構
成されていることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、請求項2において、前
記付勢手段は、前記ガイド部材を射出コア型に対するネ
ックキャビティ型の型閉方向に付勢するエアシリンダに
て構成されていることを特徴とする。
【0017】請求項5の発明は、請求項2において、前
記付勢手段は、前記ガイド部材を射出コア型に対するネ
ックキャビティ型の型閉方向に付勢する油圧シリンダに
て構成されていることを特徴とする。
【0018】請求項6の発明は、射出成形ステーション
および他のステーションの各ステーションに対応させた
複数の搬送部材に設けられ、前記搬送部材により前記各
ステーションに搬送される容器成型用プリフォーム成形
装置の金型において、前記搬送部材に取り付けられた冷
却機能を有する射出コア型と、割型から構成され前記射
出コア型に対し型閉可能にされたネックキャビティ型
と、前記ネックキャビティ型の割型をそれぞれ保持する
分割板から構成されるネック固定板と、前記ネック固定
板の下面の少なくとも一部をスライド可能に保持する第
1のガイド部材およびネック固定板の上面の少なくとも
一部をスライド可能に支持する第2のガイド部材と、前
記第1及び第2のガイド部材をネックキャビティ型およ
び前記射出コア型の型閉方向に付勢する付勢手段と、前
記搬送部材上方に設けられた取出駆動手段に押圧されて
ネックキャビティ型を前記射出コア型から型開駆動させ
る手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】請求項7の発明は、 請求項6において、
前記ネックキャビティ型を射出コア型から型開駆動させ
る手段は、第2のガイド部材に設けられ、前記搬送部材
よりも下方の範囲内に延びる被駆動ロッドにて構成され
ることを特徴とする。
【0020】請求項8の発明は、請求項7において、前
記被駆動ロッドは、プリフォームから射出部が完全に引
き抜かれない範囲で、かつ、ネックキャビティ型に保持
された前記プリフォーム内壁と前記射出コア型との間に
隙間が生じるに足るストローク量だけ、前記射出コアに
対してネックキャビティ型を相対的に型開駆動させるこ
とを特徴とする。
【0021】
【作用】前記構成の請求項1の発明によれば、射出成形
ステーションにて射出成形されたプリフォームは、射出
キャビティ型及び射出コア型により冷却された後、射出
キャビティ型のみがプリフォームから離型される。その
後、プリフォームは射出コア型により冷却・取出ステー
ションに搬送される。この搬送途中及び冷却・取出ステ
ーションにて、プリフォームを射出コア型により冷却し
た後、プリフォームの取出が行われる。
【0022】従って、射出成形ステーションにて射出キ
ャビティ型を離型後も、射出コア型により冷却すること
で、プリフォームの冷却時間が十分確保される。このた
め、射出成形ステーションにて射出キャビティ型を離型
する時のプリフォームの離型温度を高くでき、射出成形
サイクルタイムが短縮される。また、高い温度で射出キ
ャビティ型を離型しても、射出コア型によりプリフォー
ムの変形を防止でき、しかも冷却不足に起因する胴部の
結晶化及び不透明化を防止できる。また、射出コア型の
離型タイミングを調整することで、射出サイクルタイム
を必ずしも変更せずに冷却時間を調整できる。
【0023】プリフォームの射出成形、搬送及び冷却に
ネックキャビティ型を用いることもでき、この場合、射
出コア型の離型後もネックキャビティ型によりプリフォ
ームのネック部を引き続き冷却でき、厚肉のネック部を
十分に冷却できる。
【0024】請求項2〜5の発明によれば、請求項1の
状態に加えて、金型にネックキャビティ型を射出コアに
対して型閉方向に付勢する付勢手段を設けることによ
り、各ステーションにネックキャビティ型と射出コア型
とを型閉めする付勢手段を設けることなく、ネックキャ
ビティ型と射出コア型とを各ステーション停止時及び回
転動作中においても常時一体化した状態とすることがで
き、各ステーションの機構を簡略化でき、小型化でき
る。
【0025】請求項6の発明によれば、前述の発明の状
態に加えて、ネック固定板をネックキャビティ型の各割
型の型開方向にスライド可能に保持する第1及び第2の
ガイド部材により、ネック固定板を型開駆動する際のガ
イドとすることで、限られた金型設置スペースの中でガ
イド部材の自由度を向上させ、省スペースを維持しなが
ら必要強度を確保することができる。
【0026】また、搬送部材上方に設けられた取出駆動
手段に押圧されてネックキャビティ型を射出コア型から
型開駆動させる手段を設けることにより、容易にネック
キャビティ型の型開を行うことができる。更に型開のた
めの他の部材をプリフォーム毎に設ける必要がなく装置
の簡略化ができる。
【0027】請求項7の発明によれば、請求項6の状態
に加え、型開駆動させる手段として、第2のガイド部材
に被駆動ロッドを設け、この被駆動ロッドを搬送部材よ
りも下方の範囲内に延びる状態とすることにより、搬送
部材の搬送の邪魔になることがなく、しかもこの被駆動
ロッドをできるだけ長く設定することにより、取出駆動
機構のストロークを短くすることができ、装置の小型化
ができる上に、成形サイクルを短くして成形効率を向上
させることができる。
【0028】請求項8の発明よれば請求項7の状態に加
えて、被駆動ロッドにより、プリフォーム内壁と射出コ
ア型との間に隙間が生じるに足るストローク量だけ射出
コア型に対しネックキャビティ型を相対的に型開駆動さ
せることにより、より一層取出駆動機構のストロークを
短くして、小型化し、成形サイクルの短縮による成形効
率の向上ができる。また、プリフォームから射出コア型
が完全に引き抜かれない範囲で型開を行うので、プリフ
ォームの中に射出コア型が残った状態となり、一方のネ
ックキャビティ型にプリフォームが偏った状態となった
場合でも、射出コア型がプリフォームの横方向の移動を
規制して確実に落下させることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の容器成形用プリフォーム成形
装置の金型を適用した一実施例について、図1〜図9を
参照して具体的に説明する。
【0030】図1は、本実施例装置の平面図であり、同
図に示す機台10上には射出装置12が配置されると共
に、この射出装置12と対向する位置に、射出成形ステ
ーション14及び冷却・取出ステーション16が隣接し
て設けられている。
【0031】射出成形ステーション14の下方には、図
4(A),(B)に示すように、機台10上に固定され
た下部型締板20が設けられている。この下部型締板2
0の上方であって、射出成形ステーション14及び冷却
・取出ステーション16の設置範囲にわたって、例えば
円形の上部型締板22が配置されている。この上部型締
板22は、射出成形ステーション14の周囲4箇所に設
けられた4本のタイバー24に沿って昇降可能である。
図1及び図4(A),(B)に示すように、タイバー2
4の上端には固定板26が設けられ、この固定板26に
型締シリンダ28が固定されている。型締シリンダ28
は、型締ロッド28aを駆動するもので、この型締ロッ
ド28aにより上部型締板22が昇降駆動される。
【0032】図4(A),(B)に示すように、上部型
締板22の下面には、回転板30が回転可能に支持され
ている。この回転板30は、図5に示すように、上部型
締板22に固定された回転アクチュエータ32により回
転駆動される回転軸34と固着されている。この回転板
30の下面図である図2に示すように、回転板30には
2列の射出コア型50及びネックキャビティ型60が、
各ステーション14,16と対応する位置に支持されて
いる。なお、この射出コア型50及びネックキャビティ
型60の詳細については後述する。
【0033】図4(A),(B)に示すように、射出成
形ステーション14には、射出装置12とノズルタッチ
するホットランナー型40が設けられ、このホットラン
ナー型40の上部に射出キャビティ型42が固定されて
いる。この射出キャビティ型42は、射出成形ステーシ
ョン14での同時成形個数分例えば4つのキャビティを
有する。また、この射出キャビティ型42は、射出成形
されたプリフォームの冷却が可能であり、キャビティ型
内に冷媒、例えば常温の水が循環するようになってい
る。
【0034】回転板30に支持される図2に示された2
列の射出コア型50は、図4から図6に示すように、各
列にて同時成形個数分例えば4本のコアピン52を有す
る。図5に示すように、このコアピン52の基端部52
aは、回転板30の下面に固定されたコア押え板54
と、このコア押え板54の下面に固定されたコア固定板
56とにより支持されている。型締シリンダ28が駆動
されて型締ロッド28aが上部型締板22を下降駆動
し、この上部型締板22に支持された回転板30,コア
押え板54及びコア固定板56と一体的に、射出コア型
50の各コアピン52が下降駆動され、射出キャビティ
型42に対して型閉駆動されることになる。回転板30
に支持される2列のネックキャビティ型60は、図5及
び図9に示すように、一対の割型62a,62bから構
成され、各列にてこの一対の割型62a,62bが同時
成形個数分だけ設けられている。各列にて一対の割型6
2a,62bをそれぞれ固定する分割板64a,64b
が設けられ、この分割板64a,64bがネック固定板
64を構成している。また、図3〜図9に示すように、
分割板64a,64bの上面側には、このネック固定板
64を下方に押圧駆動するための第2のガイド部材を構
成するネック押圧板65が配置されている。さらに、ネ
ック固定板64の長手方向両端部の下面を支持する第1
のガイド部材を構成するガイド板66が設けられてい
る。分割板64a,64bは、図2に示す付勢手段とし
てのスプリング64cにより常時閉鎖状態に設定され
る。また、各分割板64a,64bには、図2に示すよ
うにクサビ孔64dが、その長手方向の両端部にそれぞ
れ設けられている。ネック固定板64が冷却・取出ステ
ーション16に搬入された後に、図6、図9に示すよう
に、クサビ孔64dに向けて駆動される後述する割型開
放カム108により、分割板64a,64bは、ガイド
板66に沿って開放駆動される。
【0035】図6のA部拡大断面図である図7及び図3
に示すように、ガイド板66にその下端が固定された昇
降ピン70が上方に向けて延びて、この昇降ピン70の
上端にはフランジ70aが形成されている。一方、回転
板30の下面より下方に向けて延びるガイド用筒体72
が固定され、昇降ピン70は、このガイド用筒体72内
に配置される。そして、このガイド用筒体72の底部内
壁と、昇降ピン70のフランジ70aとの間に付勢手段
としてのリターンスプリング74が配置されている。こ
のリターンスプリング74の上方への付勢力により、ガ
イド板66が常時上方に移動付勢され、この結果ネック
押圧板65がコア固定板56の下面と常時密着してる。
【0036】このコア固定板56とネック押圧板65の
密着状態が維持されることで、射出コア型50とネック
キャビティ型60との型閉状態が設定されている。ま
た、冷却・取出ステーション16にて付与される外力
(後述する)により、リターンスプリング74の付勢力
に抗して昇降ピン70が下降し、ネック押圧板65がコ
ア固定板56の下面から離れるように下降駆動され、ネ
ック固定板64を下方に押圧する。この結果、ネックキ
ャビティ型60によりそのネック部2が保持されたプリ
フォーム1が射出コア型50のコアピン52から離型駆
動されることになる。
【0037】次に、冷却・取出ステーション16におけ
るプリフォームの取出駆動機構について説明する。本実
施例では、プリフォームの取出駆動機構を、ネック離型
駆動部80と割型開放駆動部100とで構成している。
ネック離型駆動部80は、図6に示すように第1のシリ
ンダ82を有し、この第1のシリンダ82は、第1の支
柱84aを介して上部型締板22に支持された第1のシ
リンダ固定板84bに固定されている。第1のシリンダ
82は、第1のピストンロッド82aを介して第1の昇
降板86を昇降駆動するものである。この第1の昇降板
86の長手方向の両端側には、それぞれ押圧駆動ロッド
88が設けられている。一方、上部型締板22には、そ
の上面より下面に貫通する孔22aが設けられ、押圧駆
動ロッド88がこの孔22a内に配置される。第1の昇
降板86の初期位置としては、回転板30の回転駆動に
支障がないように、押圧駆動ロッド88の先端が上部型
締板22の下面より突出しない位置に設定される。
【0038】図6に示すように、回転板30、コア押え
板54及びコア固定板56には、上部型締板22の孔2
2aと対向する位置に、それぞれ孔30a、54a,5
6aを有する。そして、ネック押圧板65の上面には、
各孔30a、54a,56a内に配置される被駆動ロッ
ド68が固着されている。
【0039】したがって、第1のシリンダ82を駆動す
ると、第1のピストンロッド82a,押圧駆動ロッド8
8及び被駆動ロッド68を介して、ネック押圧板65及
びネック固定板64がリターンスプリング74の付勢力
に抗して下降駆動されることになる。これにより、図8
に示すように、ネックキャビティ型60によりネック部
2が保持されたプリフォーム1が、射出コア型50のコ
アピン52より離型駆動される。なお、本実施例におい
ては、射出コア型50のコアピン52は、プリフォーム
1の開口端より完全に引き抜かれる必要はなく、少くと
もコアピン52とプリフォーム1の内壁との間に空気が
入り込む隙間が生ずればよい。本実施例では、ネック固
定板64の下降ストローク、すなわちコアピン52の離
型ストローク(図8に示す長さL)を、例えば50mm
に設定している。
【0040】次に、割型開放駆動部100について説明
する。この割型開放駆動部100は、図1及び図6に示
すように、例えば2本の第2のシリンダ102を有す
る。この第2のシリンダ102は、図9に示すように、
第2の支柱104aを介して第1の昇降板86に支持さ
れた第2のシリンダ固定板104bに固定されている。
したがって、第1のシリンダ82により第1の昇降板8
6が昇降駆動されると、これに伴って第2のシリンダ1
02も昇降駆動されることになる。この第2のシリンダ
102は、第2のピストンロッド102aを介して第2
の昇降板106を昇降駆動するものである。この第2の
昇降板106には、その長手方向両端側にそれぞれ割型
開放カム108が固定されている。この割型開放カム1
08の下端部は、ネック固定板64を構成する分割板6
4a,64bに設けられたクサビ孔64dに相応するク
サビ形状となっている。したがって、第2のシリンダ1
02を駆動することで、割型開放カム108を下降駆動
し、その先端のクサビ部をネック固定板64の各クサビ
孔64dに挿入することができ、これにより一対の分割
板64a,64bが開放駆動される。そして、この一対
の分割板64a,64bにそれぞれ固定された一対の割
型62a,62bが開放駆動され、プリフォーム1がネ
ックキャビティ型60より取り出されることになる。な
お、本実施例においては、第2のシリンダ102の駆動
タイミングは、第1のシリンダ82の駆動後に設定され
ている。
【0041】次に、上記実施例装置におけるプリフォー
ム1の射出成形動作について説明する。
【0042】 (1)射出成形ステーション14における射出成形工程 型締シリンダ28を駆動して上部型締板22を下降駆動
することにより、射出キャビティ型42に対して射出コ
ア型及びネックキャビティ型60が型閉駆動される。図
4に示す型締状態の設定後に、射出装置12内のスクリ
ューを前進及び回転駆動することで、プリフォーム1の
射出成形材料、例えばポリエチレンテレフタレート(P
ET)が、ホットランナー型40を介して、各金型4
2,50及び60にて規定されるキャビティ内に充填さ
れ、プリフォーム1の射出成形が行われる。
【0043】(2)射出成形ステーションでの冷却工程 射出キャビティ型42,射出コア型50及びネックキャ
ビティ型60は、それぞれ冷媒、例えば常温の水が循環
しており、キャビティ内に充填された樹脂をただちに冷
却可能である。
【0044】(3)射出成形ステーション14における
射出キャビティ型42の離型工程 型締シリンダ28を駆動して上部型締板22を上昇駆動
することで、図4の型開放状態の通り、射出キャビティ
型42に対して射出コア型50及びネックキャビティ型
60を上方に駆動することができる。このとき、プリフ
ォーム1のネック部2は、離型方向に対してアンダーカ
ットを形成するため、射出成形されたプリフォーム1は
射出コア型50及びネックキャビティ型60側に保持さ
れて、射出キャビティ型42より離型されることにな
る。
【0045】この射出成形ステーション14における離
型開始タイミングは、従来の離型開始タイミングよりも
十分早くできる。換言すれば、射出成形ステーション1
4におけるプリフォーム1の冷却時間を短縮できる。こ
れは、プリフォーム1から射出キャビティ型42が離型
された後も、引き続き射出コア型50のコアピン52が
プリフォーム1内に挿入された状態を維持でき、プリフ
ォーム1の熱収縮に伴う変形を防止できるからである。
したがって、射出成形ステーション14におけるプリフ
ォーム1の離型温度は、射出キャビティ型42を離型し
た後にも形状を維持できる程度のスキン層が、プリフォ
ーム1の表面に形成される温度で良く、従来の離型温度
よりも高くてよい。このように高い離型温度であって
も、プリフォーム1は、冷却により射出コア型50のコ
アピン52に密着する側に収縮するため、射出キャビテ
ィ型42からの離型を比較的円滑に行うことができ、プ
リフォーム1の離型不良は生じない。また、射出成形ス
テーション14においてコアピン52の引き抜きを行っ
ていないため、高い離型温度にてプリフォーム1を離型
したとしても、コアピン52と共にプリフォーム1の下
端部が巻き上げられてしまう離型不良も発生することが
ない。
【0046】なお、射出キャビティ型42が離型された
プリフォーム1に対する射出コア型50及びネックキャ
ビティ型60の型閉状態は、リターンスプリング74に
よりコア固定板56及びネック押圧板65を密着状態と
することで維持される。この射出コア型50及びネック
キャビティ型60の型閉状態は、その後のプリフォーム
1の搬送工程を経て、冷却・取出ステーション16にお
いて射出コア型50を離型駆動するまで維持される。し
たがって、射出コア型50及びネックキャビティ型50
の型閉状態を維持している間にわたって、プリフォーム
1の冷却が可能となる。
【0047】(4)プリフォーム1の搬送工程 射出成形ステーション14から冷却・取出ステーション
16に向けてのプリフォーム1の搬送は、回転アクチュ
エータ32を駆動して回転板30を180°回転駆動す
ることにより行う。このプリフォーム1の搬送工程にお
いては、射出コア型50およびネックキャビティ型60
に循環する冷媒により、プリフォーム1の冷却を引き続
き行うことが可能である。
【0048】ところで、プリフォーム1を高い温度で離
型すると、冷却不足により結晶化が生じて、プリフォー
ム1の壁面が不透明となる弊害が生じ、特にPETを用
いて透明容器を成形する場合には致命的な欠点となる。
本発明者等の実験によれば、この冷却不足に伴うプリフ
ォーム1の結晶化及び不透明化は、プリフォーム1の内
壁側にてより顕著であることが判明した。これは、金型
に対する接触面積は、プリフォーム1の内壁側の方が少
なく、外壁に比べて内壁の方が冷却不足となることに起
因している。さらに従来のように、射出成形ステーショ
ンにて射出キャビティ型42及び射出コア型50をプリ
フォーム1より離型した場合には、プリフォーム1の内
壁側の方がより放熱面積が少なく、さらにプリフォーム
1内部に熱がこもるため、外壁に比べて内壁側が冷却不
足となるからである。
【0049】本実施例では、射出成形ステーション14
において比較的高い温度でプリフォーム1を離型したと
しても、その後の搬送工程において引き続きプリフォー
ム1を射出コア型50及びネックキャビティ型60にて
冷却することができる。特に、射出コア型50のコアピ
ン52により、プリフォーム1の内壁を引き続き冷却で
きるため、冷却不足に起因した結晶化及び不透明化を確
実に防止できる。また、厚肉のため熱容量が大きく結晶
化し易いネック部2を、ネックキャビティ型60により
冷却して結晶化を防止できる。
【0050】(5)冷却・取出ステーションにおけるプ
リフォームの冷却工程 プリフォーム1を冷却・取出ステーション16に搬入し
た後にも、射出コア型50及びネックキャビティ型60
のプリフォーム1に対する型閉状態を維持することで、
上記搬送工程と同様にプリフォーム1を冷却できる。こ
のとき、射出成形ステーション14において、次のプリ
フォームの射出成形のために型締シリンダ28を駆動し
て上部型締板22を下降駆動したとしても、冷却・取出
ステーション16における上記の型閉状態が維持される
ため、プリフォーム1の冷却を続行できる。
【0051】(6)射出コア型50からのネックキャビ
ティ型60の離型工程 射出コア型50のコアピン52によるプリフォーム1の
冷却は、プリフォーム1の内壁の冷却不足に起因した結
晶化を防止し、エジェクトしたプリフォーム1の変形を
防止するに足る冷却時間でよく、逆に、プリフォーム1
をコアピン52により過冷却すると、コアピン52の引
き抜き駆動が困難となる。そこで、この冷却・取出ステ
ーション16においては、先ず射出コア型50をプリフ
ォーム1より離型駆動するようにしている。本実施例で
は、プリフォーム1を保持したネックキャビティ型60
を、射出コア型50に対して型開駆動している。
【0052】このネックキャビティ型60の型開駆動
は、リターンスプリング74の移動付勢力によりコア固
定板56に対して密着状態が維持されたネック押圧板6
5を、ネック離型駆動部80により下降駆動することで
行われる。ネック離型駆動部80の第1のシリンダ82
が駆動されると、第1のピストンロッド82a,第1の
昇降板86,押圧駆動ロッド88及び被駆動ロッド68
による押圧駆動力によって、図3及び図8に示すように
ネック固定板64がネック押圧板65に押圧されて下降
駆動されることになる。このとき、プリフォーム1は、
そのネック部2がネックキャビティ型60により保持さ
れているので、プリフォーム1もネック固定板64及び
ネックキャビティ型60と共に下降駆動される。したが
って、ネックキャビティ型60と射出コア型50との相
対的な離型駆動により、射出コア型50よりプリフォー
ム1が離型されることになる。
【0053】このプリフォーム1に対する射出コア型5
0の離型ストロークは、従来のようにその後のプリフォ
ーム1の搬送のために、プリフォーム1の開口端より完
全にコアピン52を離型するものではなく、少くともコ
アピン52とプリフォーム1の内壁との間に空気が入る
隙間が形成される量であればよい。したがって、射出コ
ア型50の離型ストロークとしては、コアピン52及び
プリフォーム1の内壁に形成される抜きテーパの角度に
依存し、この抜きテーパ角度が大きいものほど離型スト
ローク量は小さくて済む。このように、射出コア型50
の離型ストロークを短縮できるため、第1のシリンダ8
2の設置高さを低くすることができ、射出成形装置の全
高を低くすることで装置の運搬、設置の点で有利とな
る。
【0054】(7)プリフォームの取出工程 プリフォーム1は、そのネック部2が一対の割型62
a,62bにて構成されるネックキャビティ型60に保
持されているため、このネックキャビティ型60を離型
駆動することで、プリフォーム1の取出が行われる。こ
のために、割型開放駆動部100の第2のシリンダ10
2が駆動される。この第2のシリンダ102の駆動力
は、第2のピストンロッド102a,第2の昇降板10
6を介して割型開放カム108に伝達される。この割型
開放カム108が下降駆動することで、図9に示すよう
にその先端が一対の分割板64a,64bに形成された
クサビ孔64dに挿入され、この分割板64a,64b
を開放駆動することで、一対の割型62a,62bが開
放されることになる。このとき、たとえ一方の割型62
a,62bにプリフォーム1のネック部2が密着して移
動する事態が生じたとしても、射出コア型50のコアピ
ン52がプリフォーム1内に残存していれば、これによ
りプリフォーム1の横方向の移動が規制され、プリフォ
ーム1を確実に下方に落下させることができる。
【0055】また、割型開放カム108を下降駆動する
前の状態においては、回転板30の回転駆動時の干渉を
避けるため、その先端が上部型締板22の厚さの範囲内
に停止していなければならない。一方、この割型開放カ
ム108によって開放駆動されるネック固定板64は、
回転板30より最も離れた位置にあるため、割型開放カ
ム108の下降ストロークが長くなる。本実施例では、
この割型開放カム108を駆動する第2のシリンダ10
2を、第1のシリンダ82により駆動される第1の昇降
板86に固定し、割型開放カム108の駆動前に、第1
の昇降板86を下降駆動させているので、割型開放カム
108の実質的な下降ストロークを短縮できる。これに
より、第2のシリンダ102の設置高さをも低くするこ
とができ、射出成形機の全高を低くして、運搬、設置の
点で有利な装置を提供できる。
【0056】このプリフォーム1の取出工程が終了した
後、第1,第2のシリンダ82,102が初期状態に復
帰される。この結果、リターンスプリング74によりネ
ック押圧板65がコア固定板56と密着し、次のプリフ
ォーム射出成形に備えて射出コア型50及びネックキャ
ビティ型60を型閉状態に復帰させることができる。上
述した冷却・取出ステーション16における冷却および
離型工程は、射出成形ステーション14において次の新
たなプリフォームの射出成形が終了するまでの間、換言
すれば射出成形サイクルタイム内に終了していればよ
い。プリフォーム1の冷却時間としては、特に、そのプ
リフォーム1の胴部の厚さに依存し、プリフォーム1の
厚さが厚くなるほど冷却時間を長く確保する必要があ
る。本実施例では、この冷却時間の調整を、射出成形ス
テーション14における冷却時間の調整に加えて、冷却
・取出ステーション16における射出コア型50の離型
タイミングの設定により調整できる。したがって、射出
成形ステーション14における離型温度を高くして射出
成形サイクルを短縮しながらも、その冷却時間の調整が
容易であるため汎用性の高い射出成形装置を提供でき
る。
【0057】射出成形ステーション14におけるプリフ
ォーム1の射出成形が終了した後、回転板30を回転ア
クチュエータ32により180°回転させることで、2
つのステーション14,16に対して射出コア型50及
びネックキャビティ型60の入替えが行われることにな
る。本実施例では、回転アクチュエータ32が1回毎に
回転搬送方向を異ならせた可逆回転搬送手段にて構成さ
れている。したがって、回転搬送される射出コア型50
及びネックキャビティ型60に、冷媒循環用の冷却管が
接続されたとしても、この冷却管が1回転以上捩じられ
ることがなくなる。したがって、この冷却管の金型に対
する接続をロータリコネクタなどを用いずに行うことが
できて構成が複雑化することがない。
【0058】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施例
が可能である。
【0059】冷却・取出ステーション16において、プ
リフォーム1より射出コア型50を離型するには、例え
ば下記の手法を採用できる。すなわち、射出コア型50
のコアピン52は、エジェクト駆動用のエアをプリフォ
ーム1内に導入できる機能を有していればよい。この場
合、冷却・取出ステーション16にて、プリフォーム1
を射出コア型50にて冷却した後、コアピン52により
エアを吹き出させることで、このエア圧力によりプリフ
ォーム1を下方に落下させることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、前記構成の請求項
1の発明によれば、射出成形ステーションにて射出キャ
ビティ型を離型後も、射出コア型により冷却すること
で、プリフォームの冷却時間が十分確保でき、このた
め、射出成形ステーションにて射出キャビティ型を離型
する時のプリフォームの離型温度を高くでき、射出成形
サイクルタイムが短縮できるという効果がある。また、
高い温度で射出キャビティ型を離型しても、射出コア型
によりプリフォームの変形を防止でき、しかも冷却不足
に起因する胴部の結晶化及び不透明化を防止できるとい
う効果がある。また、射出コア型の離型タイミングを調
整することで、射出サイクルタイムを必ずしも変更せず
に冷却時間を調整できるという効果がある。
【0061】プリフォームの射出成形、搬送及び冷却に
ネックキャビティ型を用いることもでき、この場合、射
出コア型の離型後もネックキャビティ型によりプリフォ
ームのネック部を引き続き冷却でき、厚肉のネック部を
十分に冷却できるという効果がある。
【0062】請求項2〜5の発明によれば、請求項1の
状態に加えて、金型にネックキャビティ型を射出コアに
対して型閉方向に付勢する付勢手段を設けることによ
り、各ステーションにネックキャビティ型と射出コア型
とを型閉めする付勢手段を設けることなく、ネックキャ
ビティ型と射出コア型とを各ステーション停止時及び回
転動作中においても常時一体化した状態とすることがで
き、各ステーションの機構を簡略化でき、小型化できる
という効果がある。
【0063】請求項6の発明によれば、前述の発明の状
態に加えて、ネック固定板をネックキャビティ型の各割
型の型開方向にスライド可能に保持する第1及び第2の
ガイド部材により、ネック固定板を型開駆動する際のガ
イドとすることで、限られた金型設置スペースの中でガ
イド部材の自由度を向上させ、省スペースを維持しなが
ら必要強度を確保することができるという効果がある。
【0064】また、搬送部材上方に設けられた取出駆動
手段に押圧されてネックキャビティ型を射出コア型から
型開駆動させる手段を設けることにより、容易にネック
キャビティ型の型開を行うことができる。更に型開のた
めの他の部材をプリフォーム毎に設ける必要がなく装置
の簡略化ができるという効果がある。
【0065】請求項7の発明によれば、請求項6の状態
に加え、型開駆動させる手段として、第2のガイド部材
に被駆動ロッドを設け、この被駆動ロッドを搬送部材よ
りも下方の範囲内に延びる状態とすることにより、搬送
部材の搬送の邪魔になることがなく、しかもこの被駆動
ロッドをできるだけ長く設定することにより、取出駆動
機構のストロークを短くすることができ、装置の小型化
ができる上に、成形サイクルを短くして成形効率を向上
させることができるという効果がある。
【0066】請求項8の発明よれば請求項7の状態に加
えて、被駆動ロッドにより、プリフォーム内壁と射出コ
ア型との間に隙間が生じるに足るストローク量だけ射出
コア型に対しネックキャビティ型を相対的に型開駆動さ
せることにより、より一層取出駆動機構のストロークを
短くして、小型化し、成形サイクルの短縮による成形効
率の向上ができるという効果がある。また、プリフォー
ムから射出コア型が完全に引き抜かれない範囲で型開を
行うので、プリフォームの中に射出コア型が残った状態
となり、一方のネックキャビティ型にプリフォームが偏
った状態となった場合でも、射出コア型がプリフォーム
の横方向の移動を規制して確実に落下させることができ
る。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の概略平面図である。
【図2】回転板の底面図である。
【図3】ネック押圧板を下降駆動した射出コア型の離型
状態を示す概略斜視図である。
【図4】(A)は実施例装置の型開き状態を示す側面
図、(B)は実施例装置の型閉状態を示す側面図であ
る。
【図5】回転板に対する射出コア型及びネックキャビテ
ィ型の取り付け構造を示す概略断面図である。
【図6】プリフォームの取り出し駆動機構の概略説明図
である。
【図7】図6のA部拡大断面図である。
【図8】射出コア型の離型状態を説明するための概略説
明図である。
【図9】プリフォームの取り出し駆動を説明するための
概略説明図である。
【符号の説明】
1 プリフォーム 2 ネック部 14 射出成形ステーション 16 冷却・取出ステーション 30 回転板 32 回転アクチュエータ 42 射出キャビティ型 50 射出コア型 52 コアピン 60 ネックキャビティ型 62a,62b 一対の割型 64 ネック固定板 64a,64b 分割板 66 ガイド板 68 被駆動ロッド 70 昇降ピン 74 リターンスプリング 80 コア離型駆動部 100 割型開放駆動部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 容器成形用プリフォーム成形装置の金

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形ステーションおよび他のステー
    ションの各ステーションに対応させた複数の搬送部材に
    設けられ、前記搬送部材により前記各ステーションに搬
    送される容器成型用プリフォーム成形装置の金型におい
    て、 前記搬送部材に取り付けられた冷却機能を有する射出コ
    ア型と、 割型から構成され前記射出コア型に対し型閉可能にされ
    たネックキャビティ型と、 前記ネックキャビティ型の割型をそれぞれ保持する分割
    板から構成されるネック固定板と、 前記ネック固定板をネックキャビティ型の型開き方向に
    スライド可能に保持するガイド部材と、 を備えることを特徴とする容器成型用プリフォーム成形
    装置の金型。
  2. 【請求項2】 射出成形ステーションおよび他のステー
    ションの各ステーションに対応させた複数の搬送部材に
    設けられ、前記搬送部材により前記各ステーションに搬
    送される容器成型用プリフォーム成形装置の金型におい
    て、 前記搬送部材に取り付けられた冷却機能を有する射出コ
    ア型と、 割型から構成され前記射出コア型に対し型閉可能にされ
    たネックキャビティ型と、 前記ネックキャビティ型の割型をそれぞれ保持する分割
    板から構成されるネック固定板と、 前記ネック固定板をネックキャビティ型の型開き方向に
    スライド可能に保持するガイド部材と、 前記ネックキャビティ型を前記射出コア型に対して型閉
    方向に付勢する付勢手段と、 を備えることを特徴とする容器成型用プリフォーム成形
    装置の金型。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記付勢手段は、前記ガイド部材を射出コア型に対する
    ネックキャビティ型の型閉方向に付勢するバネ部材にて
    構成されていることを特徴とする容器成型用プリフォー
    ム成形装置の金型。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記付勢手段は、前記ガイド部材を射出コア型に対する
    ネックキャビティ型の型閉方向に付勢するエアシリンダ
    にて構成されていることを特徴とする容器成型用プリフ
    ォーム成形装置の金型。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 前記付勢手段は、前記ガイド部材を射出コア型に対する
    ネックキャビティ型の型閉方向に付勢する油圧シリンダ
    にて構成されていることを特徴とする容器成型用プリフ
    ォーム成形装置の金型。
  6. 【請求項6】 射出成形ステーションおよび他のステー
    ションの各ステーションに対応させた複数の搬送部材に
    設けられ、前記搬送部材により前記各ステーションに搬
    送される容器成型用プリフォーム成形装置の金型におい
    て、 前記搬送部材に取り付けられた冷却機能を有する射出コ
    ア型と、 割型から構成され前記射出コア型に対し型閉可能にされ
    たネックキャビティ型と、 前記ネックキャビティ型の割型をそれぞれ保持する分割
    板から構成されるネック固定板と、 前記ネック固定板の下面の少なくとも一部をスライド可
    能に保持する第1のガイド部材およびネック固定板の上
    面の少なくとも一部をスライド可能に支持する第2のガ
    イド部材と、 前記第1のガイド部材をネックキャビティ型および前記
    射出コア型の型閉方向に付勢する付勢手段と、 前記搬送部材上方に設けられた取出駆動手段に押圧され
    てネックキャビティ型を前記射出コア型から型開駆動さ
    せる手段と、 を備えることを特徴とする容器成型用プリフォーム成形
    装置の金型。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記ネックキャビティ型を射出コア型から型開駆動させ
    る手段は、第2のガイド部材に設けられ、前記搬送部材
    よりも下方の範囲内に延びる被駆動ロッドにて構成され
    ることを特徴とする容器成形用プリフォーム成形装置の
    金型。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記被駆動ロッドは、プリフォームから射出部が完全に
    引き抜かれない範囲で、かつ、ネックキャビティ型に保
    持された前記プリフォーム内壁と前記射出コア型との間
    に隙間が生じるに足るストローク量だけ、前記射出コア
    に対してネックキャビティ型を相対的に型開駆動させる
    ことを特徴とする容器成形用プリフォーム成形装置の金
    型。
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