JPH07276309A - 単板積層材の高周波加熱接着方法及び装置 - Google Patents

単板積層材の高周波加熱接着方法及び装置

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JPH07276309A
JPH07276309A JP7360594A JP7360594A JPH07276309A JP H07276309 A JPH07276309 A JP H07276309A JP 7360594 A JP7360594 A JP 7360594A JP 7360594 A JP7360594 A JP 7360594A JP H07276309 A JPH07276309 A JP H07276309A
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芳生 明坂
Yuichi Sugizaki
雄一 杉崎
Koji Yamamoto
康二 山本
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JIYUUKEN SANGYO KK
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JIYUUKEN SANGYO KK
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YAMAMOTO VINYTER
Juken Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定間隔置きに2回に分けて高周波加熱動作
を施すことで単板積層材の全長に亘つて加熱接着を行う
際に、1回目と2回目とで温度を均一化させ、接着強度
の均一化を図る。 【構成】 一の方向に寸法L1を有するとともに互いに
L1だけ離間してN台配置された、高周波が供給される
上下電極板群5と、上記単板積層材を長尺方向であっ
て、上下電極板群5に対して一の方向から長さL1だけ
移送する移送モータ7と、高周波電力を上下電極板5に
供給する高周波供給手段2〜4を備えるとともに、移送
動作の前後に各1回ずつ高周波電力を各上下電極板5に
供給するとともに、1回目の電力供給をT1時間だけ継
続させ、2回目の電力供給をT2(>T1)時間だけ継
続させる制御回路1を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺の単板の積層表面
に接着剤が塗布されてなる単板積層材を両面から高周波
で加熱し、接着する単板積層材の高周波加熱接着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリーレースやスライサーなどを用
いて切削した単板を、その繊維方向を互いに平行、かつ
各単板の表面に熱硬化性接着剤を塗布して積層し、この
状態で熱圧締接着し、更に裁断、研磨等の処理を施して
単板積層材を製造する技術が知られている。単板積層材
は、家具や建具に利用される造作用や住宅の梁や柱に利
用される構造用として広く採用されている。
【0003】従来、熱圧締接着の行程は、積層両面をプ
レス盤を用いてプレスするとともに、これを同時に加熱
して接着する、いわゆるホットプレスが採用されていた
が、この方式は厚み方向に対する温度むらが存するた
め、60mmが限界であり、そのため近年では、高周波
電極で両面をプレス状に挾み、これに高周波を印加して
誘電損で加熱する方式の採用が要請されている。高周波
が積層材の深部まで浸透することで内部温度を好適レベ
ルまで上昇させ得、しかも、電極を加熱することにより
表面付近の温度も高温に保持することができ、これによ
り温度むらをできるだけなくして、深さ方向に亘つて均
一な接着性能を得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、主に構造材では
厚みも長さも大寸法のものが要求されてきており、高周
波プレス方式でなければ、接着性の点から良質な製品の
製造が困難となっている。しかも、接着剤の固化等の理
由により、接着剤の塗布工程後、高周波プレス工程に速
やかに移行しなければならないため、特に長尺の単板積
層材に対しては、全体を一度乃至は短時間の内に加熱接
着させるべく、より大型の製造設備が要求されることと
なる。例えば上下電極をその長尺物の長さ寸法分に合わ
せると、上部電極の保持機構、昇降機構が大型化する
他、高周波電界の分布を考慮して多点給電方式を採用し
なければならず、一方、発振器自体も電力的な面からそ
の大型化に限界があるなど、多くの問題を克服する必要
が存在する。
【0005】そこで、本出願人は、小形の電極板構造で
もって長尺の単板積層材を好適に加熱製造すべく、電極
板を所定間隔毎に配置するとともに、単板積層材を対応
するピッチだけ移送するようにして、2回乃至は少数回
でもって加熱接着を行うようにした単板積層材の製造装
置を提案したが、この方法によれば、以下の問題がある
ことが判明した。すなわち、1回目の加熱により当該加
熱範囲の水分及び接着剤内の含有水分が水蒸気となって
低圧である左右両側へ移動し(逃げ)て2回目の加熱予
定の範囲の材条件を変化させたり、あるいは水蒸気の内
部発生に起因して材のパンク現象を誘発するといった問
題があり、接着剤の好適な熱硬化が果たし得ず、更に不
良品を発生する原因となる。
【0006】本発明は、上記に鑑みてされたもので、小
形の電極板を所定の定間隔毎に配置し、2回の高周波加
熱動作で全長に亘つて加熱処理を施すとともに、1回目
加熱に伴う水分移動を考慮して2回目の加熱に対し電力
制御を行うことで全長に亘つて温度の均一化が図れ、所
要の接着強度が得られる単板積層材の高周波加熱接着方
法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ対向
配置され、長手方向に寸法L1を有するとともに互いに
L1だけ離間してN対配置された上下電極板間に、接着
剤が積層面に塗布されてなる単板積層材を挾んた状態
で、高周波を印加して加熱接着する単板積層材の高周波
加熱接着方法であって、1回目の電力供給を行った後、
上記単板積層材を長手方向にL1だけ相対移送し、この
後、2回目の電力供給を行うようにするとともに、この
2回目の電力供給における電力×供給時間の値PW2が
1回目の電力×供給時間の値PW1を越えるようにする
ものである(請求項1)。
【0008】上記において、1.0<PW2/PW1<
1.4となるように電力供給が行われることが好まし
く、更に、電力供給は、1回目と2回目とで供給時間を
異にするようにしてもよく、あるいは1回目と2回目と
で電力レベルを異にするようにしてもよい(請求項2,
3,4)。
【0009】また、電力供給時間を計時するタイマ、温
度上昇要素を計測する計測手段及び供給電力を計測する
電力計とを有し、1回目の電力供給開始から上記計測手
段が所定条件に達するまでの時間tと該1回目の計測電
力pw1とを乗算して上記値PW1を求め、この値PW
1から2回目に供給すべき上記値PW2を求め、2回目
の電力供給において、電力供給開始からの経過時間tと
計測電力pw2とを逐次乗算し、この乗算値が上記値P
W2に一致するまで2回目の電力供給を継続するように
してもよい(請求項5)。
【0010】また、本発明は、それぞれ対向配置され、
長手方向に寸法L1を有するとともに互いにL1だけ離
間してN対配置された上下電極板間と、それぞれ隣接す
る上記上下電極板の間に対設された長手寸法L1を有す
る予備加熱部材間とに、接着剤が積層面に塗布されてな
る単板積層材を挾んだ状態において、上記予備加熱部材
で上記単板積層材をその対向する範囲に対して予備加熱
し、かつ上記上下電極板に高周波を印加して上記単板積
層材を加熱して接着する単板積層材の加熱接着方法であ
って、上記単板積層材を長手方向にL1だけ相対移送す
る前に、1回目の電力供給を行うと同時に予備加熱を施
し、この後、上記単板積層材を長手方向にL1だけ相対
移送して、上記予備加熱が施された範囲に対して2回目
の電力供給を行うようにするとともに、上記単板積層材
のうち、上記2回目の電力供給が行われる範囲に供給さ
れた熱量Q2が1回目に電力供給が行われた範囲に供給
された熱量Q1を越えるようにするものである(請求項
6)。
【0011】また、本発明は、積層面に接着剤を塗布さ
れてなる単板積層材に高周波を印加して加熱し接着する
単板積層材の高周波加熱接着装置において、それぞれ対
向配置され、長手方向に寸法L1を有するとともに互い
にL1だけ離間してN対配置された上下電極板と、上記
上下電極板に対して上記単板積層材を上記長手方向にL
1だけ相対移送する移送手段と、高周波電力を上記各上
下電極板に供給する高周波供給手段と、電力供給時間を
計時するタイマと、上記移送手段による移送動作の前後
に各1回ずつ高周波電力の供給を行うとともに、2回目
の電力供給における電力×供給時間の値PW2が1回目
の電力×供給時間の値PW1を越えるように制御を行う
電力制御手段とを備えたものである(請求項7)。
【0012】上記電力制御手段は、1.0<PW2/P
W1<1.4となるように電力供給を制御するようにな
されていることが好ましく、更に、1回目と2回目とで
供給時間を異にするようにしてもよく、あるいは、1回
目と2回目とで電力レベルを異にしたものでもよい(請
求項8,9,10)。
【0013】また、電力供給時間を計時するタイマと、
温度上昇要素を計測する計測手段と、供給電力を計測す
る電力計とを有し、上記電力制御手段は、1回目の電力
供給開始から上記計測手段が所定条件に達するまでの時
間tと該1回目の計測電力pw1とを乗算して上記値P
W1を求め、この値PW1から2回目に供給すべき値P
W2を求め、2回目の電力供給において、電力供給開始
からの経過時間tと計測電力pw2とを逐次乗算し、こ
の乗算値が上記値PW2に一致するまで2回目の電力供
給を継続するようにしたものである(請求項11)。
【0014】更に、本発明は、電力供給時に上記単板積
層材を加圧するように各上下電極板を接離制御する加圧
制御手段を備えているものである(請求項12)。
【0015】上記加圧制御手段は、電力供給停止後、所
定時間だけ上記単板積層材の加圧状態を維持するように
なされていることが好ましい(請求項13)。
【0016】また、加圧制御手段は、2回目の加圧維持
時間が1回目の加圧維持時間に比して長く設定されてい
ることが、より好ましい(請求項14)。
【0017】加圧制御手段は、電力供給停止後、所定時
間経過した時点から徐々に減圧されるようになされてい
ることが好ましい(請求項15)。
【0018】各上下電極板の間には単板積層材を加圧す
る加圧手段が昇降可能に備えられている(請求項1
6)。
【0019】そして、上記加圧手段は、1回目の電力供
給時に単板積層材に対して予備加熱を行う予備加熱手段
を備えていてもよい(請求項17)。
【0020】
【作用】請求項1及び7記載の発明によれば、単板積層
材には2回に分けて高周波の印加が行われる。1回目の
電力供給は、内部温度が所要温度まで上昇して接着剤が
適正に熱硬化するに十分な電力×供給時間分の電力が供
給される。1回目が終了すると単板積層材はL1ピッチ
だけ上下電極板に対して相対移送され、この移送後、2
回目の電力供給が行われる。2回目の供給電力PW2
は、少なくとも1回目の電力×供給時間の値PW1を越
えるように設定されている。単板内部の水分及び接着剤
内の含有水分であって1回目の加熱時に発生した蒸気は
単板の導管や単板間の接着面を通って左右側すなわち2
回目の加熱予定域へ移動する。そのため、その域の含水
率が上昇する。そこで、2回目の加熱ではこの増加した
含水率分だけ余分に熱量を与えるようにしたので内部温
度が1回目と等しい温度まで上昇する。
【0021】請求項2及び8記載の発明によれば、1.
0<PW2/PW1<1.4とすることで、この増加熱
量分が増加した水分に吸収される熱量に相当するので、
結果的に1回目と2回目の上昇温度がほぼ一致するよう
になる。
【0022】請求項3及び9記載の発明によれば、2回
目は電力供給は1回目と同レベルで、かつ1回目に比し
て長時間行われる。
【0023】請求項4及び10記載の発明によれば、2
回目は1回目に比して高レベルの電力とし、供給時間
を、例えば1回目と等しくなるようにしてもよい。ある
いは、2回目は1回目に比して低レベルの電力とし、供
給時間を1回目より長くしてもよい。
【0024】請求項5及び11記載の発明によれば、1
回目の電力供給開始から上記計測手段が所定条件に達す
るまでの時間tと該1回目の計測電力pw1とが乗算さ
れて上記値PW1が求められ、更に、この値PW1から
上記値PW2が求められる。そして、2回目の電力供給
において、電力供給開始からの経過時間tと計測電力p
w2とが逐次乗算され、この乗算値が上記値PW2に一
致するまで2回目の電力供給が継続される。この結果、
電力値の如何に関わりなく、1回目がPW1で、2回目
がPW2となるように電力供給制御が行われる。
【0025】請求項6記載の発明によれば、単板積層材
には2回に分けて高周波の印加が行われるとともに予備
加熱が施される。1回目の電力供給は、単板積層材の上
下電極と対向する範囲に行われ、この範囲の内部温度が
所要温度まで上昇して接着剤が適正に熱硬化するに十分
な電力×供給時間分の電力が供給される(この時の熱量
をQ1とする)。この間、2回目の電力供給で加熱され
ることとなる範囲には予備加熱が施されている。そし
て、1回目が終了すると単板積層材はL1ピッチだけ上
下電極板に対して相対移送され、この移送後、予備加熱
された範囲に対して、2回目の電力供給が行われる。2
回目の電力供給される範囲には、予備加熱と2回目の電
力供給に伴う熱量の総和Q2が付与される。予備加熱と
2回目の電力供給とは、熱量Q2が少なくとも熱量Q1
を越えるようにそれぞれ設定されている。
【0026】請求項12記載の発明によれば、電力供給
時に上記単板積層材が加圧されるので、接着剤の熱硬化
の際に、隣接単板が互いにより強固に接着される。
【0027】請求項13記載の発明によれば、電力供給
停止後、所定時間だけ上記単板積層材の加圧状態が維持
されるので、その間、内部蒸気の偏在が多少なりとも緩
和、冷却され、直後に減圧する場合に比して内部蒸気の
急激増大(いわゆるパンク現象)が抑制され、材の変形
や部分的な接着不良の発生がなくなる。
【0028】請求項14記載の発明によれば、2回目の
加熱時には、1回目の加熱域の接着剤が既に熱硬化して
いるので、2回目の加圧維持時間を1回目の加圧維持時
間に比して長く設定することにより、内部蒸気の偏在が
より緩和されるとともに、その分冷却が促進され、この
結果、2回目の加熱において、パンク現象がより効果的
に抑制され、材の変形や部分的な接着不良の発生がなく
なる。
【0029】請求項15記載の発明によれば、電力供給
停止後、所定時間経過した時点から徐々に減圧されるよ
うにしたので、内部蒸気の偏在に伴うパンク現象がより
一層抑制されることとなる。
【0030】請求項16記載の発明によれば、1回目で
加熱されない範囲に対しても単板積層材が予備的に加圧
され、接着剤が満遍なく単板表面に浸透されるので、こ
れにより2回目の加熱時による接着性が良好になる。
【0031】請求項17記載の発明によれば、1回目で
加熱されない範囲に対しても単板積層材が予備的に加熱
されるので、この予備加熱分、2回目の高周波電力によ
る供給加熱熱量が少なくて済む。
【0032】
【実施例】図1は、本発明に係る単板積層材の高周波加
熱接着装置の全体ブロック図、図2は、その配置関係を
示す図、図3は、電極部の側面図である。
【0033】制御部1は本高周波加熱接着装置の動作を
統括的に制御する制御回路で、内部にマイクロコンピュ
ータの他、タイマ1b等を備えてなり、操作部1aから
の操作指示に応じた電力供給制御及び後述するモータや
昇降機構の駆動制御を行う。操作部1aはスタート釦の
他、各種条件、例えば供給電力や供給時間等を設定する
ためのテンキーその他が配設されているものである。そ
して、制御回路1は操作部1aによる設定条件に応じた
電力レベルで設定供給時間だけ電力供給が行われるよう
にするものである。なお、制御回路1は、高周波発生回
路3を同位相で発振させ、後述する各電極部5に対して
同一位相の高周波電界を印加するようにして電界分布パ
ターンの相隣接する電極部間での乱れの発生を極力防止
するようにし、あるいは相隣接する電極部間が、後述す
るように十分離間しており電界分布パターンの乱れが殆
ど問題とならないレベルであることから夫々を独立的に
発振させるようにして制御の容易化を図るようにしても
よい。
【0034】高周波の供給回路部はn段(n≧2)設け
られており、各段は、それぞれ同一の電源回路2、高周
波発生回路3、自動同調回路4及び電極部5から構成さ
れているとともに、供給電力を計測する電力計6が設け
られている。
【0035】電源回路2は、例えばAC220Vの商用
交流電源から電源供給を受け、この電力をAC−DCコ
ンバータ等を介して所要レベルの直流に変換して出力す
るものである。高周波発生回路3は内部に発振器等を有
し、電源回路2からの直流電源を所要周波数の高周波に
変換するもので、許認可周波数13.56MHz,2
7.12MHz,40.68MHzの内の、好ましくは
最低周波数13.56MHzの高周波が得られるように
設計されている。あるいは、また、シールドルーム内で
可動させる場合にあっては、上記許認可周波数以外であ
って、対象となる単板積層材に対応させた、より低い所
要の周波数を採用することも可能である。上記許認可周
波数の内の低い周波数を採用することで、高周波の内部
浸透をより深くとれるため、例えば100mm乃至はそ
れ以上の厚みを有する単板積層材に対しても適用可能と
なる。
【0036】自動同調回路4は負荷とのマッチングをと
って所要の整合状態で電力供給を行わすものである。す
なわち、負荷である単板積層材は適当な含水率を有して
いるものであり、一方、加熱を施すと内部水分が蒸発
し、蒸気となって外部に抜け、誘電率すなわち容量成分
が変化する(マッチングがずれる)ため、これに応じて
常に所定の整合条件に維持させるようにするものであ
る。更に、図4は、同調制御の一例を示すもので、共振
点fcが最大同調点である。通常、共振点fcの付近は
感度が敏感過ぎるため、かつ加熱温度による材の誘電率
の差異に伴う逆マッチングの発生防止のため、同調制御
としてはリニア性を備えた傾斜部分が利用される。本実
施例では、周波数fpが設定されており、電力計6によ
り、このときの電力が電流値等に基づいて計測され、制
御回路1で監視されるようになっている。また、本実施
例では、後述するように1回目と2回目とで同一加熱対
象に対して高周波を印加するという、同調制御条件がほ
ぼ同一と考えられることから、電力供給開始時に、同調
を所定の(fpに近い)ずれ点からfp点に向けて近づ
くようにし、完全にずれた初期点からfp点に近づける
制御に比して、同調処理の迅速化を図っている。この同
調点の変移制御は制御回路1により行われる。
【0037】図5は、本装置の基本回路構成を概略的に
示したもので、(a)は平衡給電方式の回路であり、
(b)は不平衡給電方式の回路である。不平衡給電方式
を採用すると、電力制御が容易になるという利点はある
が、アース側の電極の周辺の構造の影響を受けて上下電
極板間で、電界分布がアンバランスとなり、通常、加熱
対象物の陽極電極板側がより高温となるという温度むら
が生じ易い。これに対し、平衡給電方式を採用すると、
電界分布の上下電極板間でのバランス性が向上するの
で、温度むらが生じにくく、加熱対象物の厚み方向に対
して温度の均一化が図れるという利点があり、特に厚み
の大きい加熱対象物の場合に有利となる。
【0038】電極部5はそれぞれ上下各筐体51,52
から構成され、上筐体51には上電極板51aが、下筐
体52には下電極板52aが設けられているとともに、
上下電極板51a,52aは互いに平行に対向配置され
ている。図2、3に示すように、上下電極板51a,5
2aは四角板状の同一形状を有し(図2のハッチング部
分)、左右方向寸法がL1に設定されている。また、各
電極部5はそれぞれ隣同士がほぼ距離L1だけ離間して
直列に配設されている。
【0039】以下、電極部5のより詳細な構造について
説明する。下電極板52aは高周波発生回路3等の下筐
体52から上方に立設された所定長さの支持棒52bに
離間させ、絶縁性を考慮した状態で固設されている。一
方、上電極板51aは昇降可能な上筐体51から上記支
持棒52bと同一長さの支持棒51bを下方に向けて立
設し、この支持棒51bの下端に絶縁性を考慮した状態
で懸下支持されているとともに、この上筐体51は昇降
機構8により下筐体52に対して昇降(接離)可能にな
されている。なお、支持棒51b,52bに隣接して上
下電極板51a,52aには電力供給のための配線が施
してある。
【0040】また、図3に示すように、上筐体51(下
筐体52)には、上電極板51a(下電極板52a)の
両端に絶縁材からなる同長の電極支持用板51c(52
c)と、更に、その一方端に連続して所定長を有する絶
縁板51d(52d)とが全体として面一となるように
して配設されている。そして、1枚の絶縁板51d(5
2d)と該絶縁板51d(52d)の両側に位置する2
枚の電極支持用板51c(52c)とで、いわゆる各コ
ールドプレス部(図7の50’に相当)が形成されてな
り、この合計寸法はほぼL1に一致するようになされて
おり、これにより長尺方向に相隣接される上電極板51
a(下電極板52a)間の離間距離が上記したようにL
1に設定されている。従って、電極部5の長さ方向寸法
は上記の例、すなわちL1=1,400mm,n=5と
すると、n・L1+(n−1)・L1より、12,60
0mmとなり、少なくともこの長さの単板積層材に対し
て加熱接着処理が施し得る。なお、電極部の搬入、搬出
部には、後述するように、加熱処理の際にその両側をコ
ールドプレス(加圧のみ)するための端プレス部5’が
付設されており、この長さを加えると、全体として1
4,000mm程度の長さとなっている。また、上記支
持棒51b,52bは絶縁性を考慮して電極支持用板5
1c,52cに取り付けられており、これにより電極板
51a,52aを所定の離間位置に支持している。
【0041】更に、必要に応じて、上下電極板51a,
52aの上面乃至は肉厚内には一方方向に所定間隔を有
してテフロンなどの絶縁材からなるパイプ51e,52
eが複数本あるいは蛇行的に配管されており、このパイ
プ51e,52eは所定温度100℃〜140℃の蒸気
や液体を生成する熱源9に対して循環路を形成してい
る。そして、この熱源9から蒸気などがパイプ51e,
52eに循環供給されることで、電極板51a,52a
をその内部温度と同レベルの温度に加熱維持するように
し、内部と表面側との温度バラツキを可及的に解消して
いる。
【0042】電極部5を構成する上電極板51a、下電
極板52a、それぞれ全体として面一に配設されてお
り、また、下電極板52aの上面には長手方向に亘つて
移送ベルト10が配設されている。この移送ベルト10
は厚みが、例えば0.数mm〜1.数mm程度のシリコ
ン材等の絶縁材からなり、この移送ベルト10上に後述
する単板積層材を載置して、移送モータ7を駆動するこ
とで電極部5の上下筐体51,52内を長手方向に移送
するものである。移送ベルト10を薄くすれば、その
分、電界強度に影響を与えず、かつ絶縁材とすることで
短絡防止を図っている。移送ベルト10は電極部5の長
手方向両側に延設して設けられており、単板積層材の搬
入及び搬出が確実に行えるようにしてある。従って、図
には示していないが、電極部5の長手方向両側には下電
極52aと同一高さのベルト搬送ローラ10aが配列さ
れてなるベルト支持盤が配設されている。上記移送ベル
ト10は電極部5の設置面(下方)側に折り返されて下
筐体内を貫通可能にされてなる無端状でもよく、また往
復動するタイプでもよい。
【0043】昇降機構8の一例について説明すると、こ
の昇降機構8は油圧系を採用したものであり、油圧シリ
ンダ81、油圧ポンプ82、電磁切換弁83及び流量調
整バルブ84等から構成されている。油圧シリンダ81
は本装置の適宜な上部フレームFに、あるいは本装置が
設置される工場等の適当なフレームに立直状態で固設さ
れ、シリンダが上筐体51に固定されている。そして、
制御回路1は切換信号を出力してシリンダの昇降、すな
わち上筐体51の昇降を行わせ、一方、流量調整バルブ
84へ制御信号を出力して上筐体51の加圧力や減圧時
における減圧速度を調整している。
【0044】また、昇降機構8は必要に応じて電極昇降
機構8Aとコールドプレス昇降機構8Bとを設け、上筐
体51とコールドプレス部5’,50’とを別々に昇降
させるようにしてもよい。別々に設けることにより、後
述するように、2回目の加熱動作にコールドプレス昇降
機構8Bを作動させなくさせることもでき、その分、節
電が図れる。昇降機構8は上下電極板51a,52a間
に挾持される単板積層材LVLの反り等の撓み発生を規
制すべく十分な挾圧を付加し得るものであり、昇降量に
応じて挾圧力が可変できるものである。
【0045】なお、昇降機構8は全ての上筐体51を一
度に昇降可能にするものでもよく、あるいは各上筐体5
1を同期して個別に昇降させるようにすれば、それぞれ
を低電力でもって駆動することができる。
【0046】次に、単板積層材について、図6を用いて
説明する。単板積層材LVLは、各単板11の表面に熱
硬化性接着剤12を塗布して積層して形成される。な
お、単板11としては通常の含水率を有するものでもよ
いが、前乾燥が施されて含水率が4%乃至はそれ以下
の、いわゆる絶乾のものが含水率の変化が小さく(電圧
変動幅が小さい)、かつ加熱時間が短縮できしかも水蒸
気の発生が少ない分温度むらが小さい等の点で好まし
い。上記単板11は所定寸法の原木をロータリーレース
やスライサーで、例えば4mm程度に切削し、これを、
図6(b)に示すように、その繊維方向にスカーフ11
a同士で接着して所定の寸法に整えて形成される。従っ
て、単板11の長尺方向Aの両端には導管11bが露出
している。積層される単板11はそれぞれ接触する上下
の単板11に対して上記スカーフ11aが長尺方向Aに
少なくとも所定寸法だけ離れて積層され、これにより住
宅の梁や柱に利用される構造用しての必要な強度が確保
されている。そして、後述の加熱接着工程を経た後、裁
断や研磨等の所要の処理が施され、用途等に応じた単板
積層材LVLが製造される。
【0047】単板積層材LVLは小サイズのものから大
サイズのものが利用され、特に、本発明は、大サイズの
ものに対して効果的である。
【0048】接着剤12としては、構造用の材に対して
はフェノールが一般的に使用されており、塗布量は25
g/900cm2程度が好ましく、全面均一にあるいは散
在的に塗布される。なお、接着剤12はその成分の内、
ほぼ半分は水分であり、単板積層材LVLの含水量と比
較すると、全体として5%程度に相当する。そして、加
熱により約2%が水蒸気となり、その一部が加熱時に低
温側に移動することが確認できている。
【0049】なお、接着剤12の熱硬化は温度と時間と
の積に対応することから、制御回路1は、接着剤の種類
に応じて90℃〜150℃の範囲での加熱が可能で、か
つ材内部が均一な熱硬化温度に安定するに必要な電力が
供給可能なように設定されている。
【0050】続いて、本装置による単板積層材の加熱接
着工程の基本的な動作について、図7を用いて説明す
る。図7は、1回目の加熱動作と2回目の加熱動作の関
係を示す概略図である。なお、説明の便宜上、電極部5
とコールドプレス部50’とは分けて示している。ま
た、電極部としては相隣接する電極部5が2個だけ示し
てあり、他の電極部は省略されている。
【0051】図7(a)は、1回目の加熱接着時を示
し、各上下電極51a,52a間に挾まれた範囲に高周
波が印加され、各コールドプレス部50’の範囲は単に
プレスされている。電極部5及びコールドプレス部5
0’によるプレス圧は6〜10Kg/cm2程度が好まし
く、この程度の圧力を掛けておくことで、加熱に伴う木
材の撓みの発生を効果的に抑制することができる。
【0052】図7(b)は、1回目の加熱接着が終了し
て電極部5及びコールドプレス部50’を離間させ、こ
の状態で、単板積層材LVLをL1ピッチだけ移送させ
た状態を示している。
【0053】図7(c)は、2回目の加熱接着時を示
し、1回目でプレスされた部分に対して加熱動作が施さ
れる。そして、かかる2回の加熱動作により加熱接着工
程が完了し、移送モータ7により単板積層材LVLは移
送ベルト10とともに出口側へ移送されて搬出される。
なお、電極部5とコールドプレス部50’とが図2、図
3に示すような一体式に代えて、図7に示すような別体
構造が採用されるときは、2回目の加熱動作時には、特
にコールドプレス部50’を作動させなくてもよい。
【0054】図8は、2回目の加熱直前における電極部
5と単板積層材LVLとの位置関係を示すもので、図
中、ハッチングが施された部分は1回目で加熱処理され
た加熱範囲である。この加熱範囲では、加熱された水分
(木材内部のものと接着剤内のもの)が高温蒸気となっ
て膨張する。そして、接着剤内の水分による高温高圧蒸
気は各単板間である接着面を通って、また、材内の水分
による高温高圧蒸気は長尺方向に揃っている木材の導管
11bを通って、破線矢印で示すように、長尺方向外側
の低温(低圧)側、すなわち2回目加熱予定域に移動
し、ここで冷却されて水分として存在することとなる。
従って、2回目加熱予定域では含水率が1回目の加熱範
囲に比して増大することとなっている。接着剤に含まれ
る水分と木材に含まれる水分の内、導管11bに沿って
移動する分が増大水分となり、この量は1回目の加熱電
力、すなわち電力×供給時間の値により実験的に確認す
ることができる。
【0055】従って、2回目の加熱処理を1回目と同一
の電力×供給時間の値で行うと、増大水分が吸収する熱
量分だけ単板積層材LVLの加熱熱量が不足して温度が
1回目と同一値まで上昇せず、この結果、接着剤を好適
かつ均一に熱硬化させることが困難となる。
【0056】図9は、かかる点を考慮した1回目と2回
目の加熱処理を示すタイムチャートであり、図10、図
11はそのフローチャートである。
【0057】なお、以下においては、単板積層材LVL
として、厚み108mm、幅1,360mm、長さ1
4,000mmであり、供給電力は80KW程度、電極
板は(幅)1,500mm×(長さ)1,400mm、
台数は5台、かつ熱源利用の場合の例で説明する。
【0058】図9に示すように、1回目、2回目とも加
熱処理はプレス圧力が掛かった状態で電力供給が行われ
る。1回目の電力供給は、電力供給開始のt1時点から
電力計6が所定レベルpw1の下でt2時点までのT1
時間だけ行われる。この時の供給エネルギーPW1はp
w1×T1で表される。電力停止後、T3時間(例えば
30秒程度)だけ加圧状態が維持され、この後、昇降機
構8によりプレス圧力が徐々に所要の勾配で抜かれる。
プレス圧力が所定レベルまで低下すると、すなわち上筐
体51が所定寸法だけ上昇されると、この時点で一機に
減圧される。この一機減圧は、昇降機構8の圧抜き量を
変更して行うようにすればよい。
【0059】次いで、L1ピッチだけ単板積層材LVL
が移送された後のt3時点から2回目の加熱処理が開始
される。2回目の電力供給も1回目と同一レベルの電力
pw2の下でt4時点までのT2時間だけ行われる。こ
の時の供給エネルギーPW2はpw2×T2で表され
る。ここでは、電力レベルはpw1=pw2としてい
る。電力停止後、T4(>T3)時間(例えば2分程
度)だけ加圧状態が維持され、この後、油圧昇降機構8
によりプレス圧力が、1回目と同様に徐々に所要の勾配
で抜かれる。
【0060】
【表1】
【0061】表1は、実験データをまとめたもので、含
水率4%の単板積層材LVLに供給される1回目と2回
目の供給電力(電力×供給時間)の関係を示すものであ
る。単板積層材LVLの厚さは105mm〜150mm
の4種類が示されている。上記において、1回目と2回
目の供給電力比(PW2/PW1)は、厚みが105m
mのものでは、1.1〜1.2が特に好ましく、また、
1.32でも一応良好であることが判明した。厚みが1
25mm以上のものに対しては、1.0〜1.60で実
験を行ったが、供給電力比(PW2/PW1)が1.0
〜1.1の範囲でも好適な結果が得られている。また、
1.30(厚み150mm)では良好であり、更に、
1.37(厚み125mm)でも一応良好と評価できて
いる。一方、1.48(厚み135mm)では、パンク
現象を生じている。また、表1より、厚みが大きくなる
程、パンク現象が発生し易いこととの関連で、供給電力
比(PW2/PW1)を僅かながら小さくする方が好ま
しいことが判明している。このように、比率が1以下で
あれば、低温となって均一接着が確保できず、一方、比
率1.4を越えると、パンク現象を誘発することとな
る。
【0062】次に、制御回路1による上記加熱、加圧及
び移送の各動作の手順について図10、図11を用いて
説明する。なお、供給電力値は1回目と2回目で同レベ
ルであるとする。
【0063】先ず、単板積層材LVLが移送ベルト10
上の搬入側に載置され、この状態から移送モータ7によ
り電極部5側に移送され、単板積層材LVLの先端が電
極部5の搬出口の端に一致する位置で停止される(ステ
ップS2)。なお、電極部5の搬出口端の所定位置に無
接触式の光センサを設けておき、移送されてきた単板積
層材LVLの先端が検知された時点で移送モータ7の駆
動を停止するようにすれば、単板積層材LVLの搬入移
送動作が自動的に行える。あるいは、単板積層材LVL
の移送ベルト10への載置位置を予め定めておき、移送
モータ7がこの移送ベルト10を所定距離、すなわち載
置位置から電極部5の搬出口端までの距離だけ移送する
に要する時間乃至は移送モータ7へ出力される駆動パル
ス数で管理して行うようにしてもよい。
【0064】この状態で、油圧昇降機構8による上電極
板51aが下降して単板積層材LVLに所定圧力が掛け
られる(ステップS4)。そして、加圧が所定圧になる
ように油圧昇降機構8が制御されると(ステップS6で
YES)、電力供給が開始されるとともに、タイマ1b
が計時を開始する(ステップS8,10)。
【0065】次いで、電力供給動作が1回目かどうか
が、例えば内部のフラグの状態から判別される(ステッ
プS12)。1回目であれば、電力供給開始からT1時
間が経過するまで待機し、T1時間に達すると(ステッ
プS14でYES)、電力供給が停止される(ステップ
S16)。そして、加圧状態を維持したまま電力供給停
止からT3時間が経過すると(ステップS18)、昇降
機構8が動作されて低速である第1速度で上筐体51が
上昇され、圧力が徐々に減圧される(ステップS2
0)。そして、上昇距離が所定長さに達すると(ステッ
プS22でYES)、上昇速度がより高速に切り換えら
れて一機に減圧が行われる(ステップS24)。この
後、移送モータ7により単板積層材LVLが所定ピッチ
L1だけ搬出側に移送される(ステップS26)。
【0066】このようにして1回目の加熱動作が終了
し、続いて2回目の加熱動作に移行する。2回目の加熱
動作も前述したステップS4〜S12の処理が実行され
る。そして、ステップS12で2回目であると、電力供
給開始からT2時間が経過するまで待機し、T2時間に
達すると(ステップS28でYES)、電力供給が停止
される(ステップS30)。そして、加圧状態を維持し
たまま電力供給停止からT4時間が経過すると(ステッ
プS32)、昇降機構8が動作されて低速である第1速
度で上筐体51が上昇され、圧力が徐々に減圧される
(ステップS34)。そして、上昇距離が所定長さに達
すると(ステップS36でYES)、上昇速度がより高
速に切り換えられて一機に減圧が行われる(ステップS
38)。この後、移送モータ7が駆動され、単板積層材
LVLが搬出口側から搬出され(ステップS40)、移
送ベルト10上から降ろされる。この後、移送ベルト1
0が移送モータ7により逆送されて初期位置に復帰し
(ステップS42)、次の単板積層材LVLの載置の待
機状態に入る。
【0067】次に、制御回路1による加熱動作の他の手
順について図12のフローチャートを用いて説明する。
このフローチャートは電力供給動作のみ抽出したもの
で、移送、加圧制御は図10、11と同様にして行われ
る。
【0068】先ず、1回目の電力供給が開始されると、
タイマ1bがスタートされるとともに、電力計6により
供給電力pw1が検出される(ステップS52,5
4)。
【0069】次いで、電力pw1×tが逐次算出され
(ステップS56)、この値が1回目の供給電力量PW
1を越えたかどうかが判断される(ステップS58)。
そして、pw1×tがPW1を越えると、電力供給が停
止される(ステップS60)。続いて、値PW1に基づ
いて2回目の供給電力量PW2がα・PW1が算出され
る(ステップS62)。なお、値PW1,PW2(=α
・PW1)はステップS52で、あるいは予め設定され
ていてもよい。また、値αは比率PW2/PW1を示す
もので、予め設定されている。
【0070】続いて2回目の加熱を行うべく電力供給が
開始される(ステップS64)。1回目と同様に、タイ
マ1bがスタートされるとともに、電力計6により供給
電力pw2が検出される(ステップS66)。次いで、
pw2×tが逐次算出され(ステップS68)、この値
が2回目の供給電力量PW2を越えたかどうかが判断さ
れる(ステップS70)。そして、pw2×tがPW2
を越えると、電力供給が停止される(ステップS7
2)。このように、実際の電力を測定し、その測定値に
応じて時間管理することで、1回目、2回目で電力値が
相違しても、常に所定量の電力供給を行わせることがで
きる。
【0071】また、電力計6に代えて、放射温度計ある
いはサーミスタ等の感熱素子を用いて材温度を測定し、
1回目の加熱時に、この温度が所要の熱硬化温度に達す
るに要する時間を計測し、この計測時間にαを乗じて2
回目の電力供給時間を算出し、この算出値に基づいて2
回目の電力供給を制御してもよい。更に、この場合、電
力計も用いて1回目の電力pw1と材温度が所要温度に
達した時の時間tとからα・pw1×tを算出し、一
方、2回目の加熱では、測定電力pw2と時間tとから
pw2×tが上記α・pw1×tを越えた時点で電力供
給を停止するようにしてもよい。
【0072】図13は、かかる加熱動作の手順を示すフ
ローチャートである。この例では、タイマ1b、電力計
6の他、材の適所例えば断面中心位置に穿設、あるいは
表面に取付けられた感熱素子あるいは材から輻射される
赤外線を感知する遠隔的な放射温度計等の温度計を備え
ている。なお、このフローチャートは電力供給動作のみ
抽出したもので、移送、加圧制御は図10、11と同様
にして行われる。
【0073】先ず、1回目の電力供給が開始されると、
タイマ1bがスタートされるとともに、電力計6により
供給電力pw1が検出される(ステップS82,8
4)。
【0074】更に、温度計による材の温度が計測され
(ステップS86)、材温度が所定の温度、すなわち接
着剤が熱硬化するに十分な温度にまで上昇したかどうか
が判断される(ステップS88)。そして、材温度が所
定値に達すると、電力供給が停止される(ステップS9
0)。次いで、この時の計時値tが取り込まれ、先の電
力値pw1と乗算されて供給電力量PW1が算出され
(ステップS92)、更にこの値に基づいて2回目の供
給電力量PW2がα・PW1から算出される(ステップ
S94)。なお、値αは比率PW2/PW1を示すもの
で、予め設定されている。
【0075】続いて2回目の加熱を行うべく電力供給が
開始される(ステップS96)。1回目と同様に、タイ
マ1bがスタートされるとともに、電力計6により供給
電力pw2が検出される(ステップS98)。次いで、
pw2×tが逐次算出され(ステップS100)、この
値が2回目の供給電力量PW2を越えたかどうかが判断
される(ステップS102)。そして、pw2×tがP
W2を越えると、電力供給が停止される(ステップS1
04)。このように、供給電力pwを検出し、その値に
応じて時間管理するので、電力値が1回目と2回目で変
動した場合や経時的に変化している場合にも常に適正な
電力供給が行える。特に、ステップS100において、
時間tの計時毎に電力値を検出し、この検出値と単位時
間とを乗算し、この値を順次積算するようにして供給電
力量を算出するようにすれば、供給期間内における電力
値の変動に対しても好適に対処可能となる。また、複数
の電力供給部のそれぞれで供給電力値に差がある場合に
も夫々について時間管理するようにすることで、材の全
体に亘つての均一な加熱が行える。
【0076】なお、本発明に係る高周波加熱接着装置
は、以下の変形例を採用することもできる。
【0077】(1)本実施例は、表1に示すように、供
給電力比(PW2/PW1)を1以上とするものである
が、かかる条件を満足する限り、1回目と2回目の電力
レベルの大小、及び1回目と2回目の供給時間の長短
は、材の性質その他により適宜自由に設定することがで
きる。なお、2回目の供給時間を長くする場合には、そ
の分電力レベルが抑制される関係上、均一的、かつ緩や
かな加熱という点で好ましい。
【0078】(2)本実施例では、移送モータ7により
移送ベルト10を往復動させるようにしたが、これに代
えて、ベルトを摩擦係数の小さい絶縁材で形成するとと
もに、これを電極部5に対して固定設置し、一方、電極
部5への搬入側から棒部材等で上記ベルト上を摺動しな
がら往復動可能に配置された材押圧突起を所定ピッチL
1だけ移動させることで単板積層材LVLを移送するよ
うにし、また初期位置への復帰を行わすようにしてもよ
い。このように構成することで、材の移送のための構成
を簡易化できる。
【0079】(3)本実施例では、移送モータ7を用い
て単板積層材LVLを移送ベルト10上で移送するよう
にしたが、電極部5側を逆方向にL1だけ移動させる構
成としてもよい。
【0080】(4)本実施例では、供給電力PWを時間
管理して決定しているが、供給電力は熱量に換算される
点を考慮すれば、時間に代えて、材の断面中央位置その
他の所定位置に感熱素子を配置し、あるいは当該所定位
置に向けて赤外線温度センサを指向させ、これら感熱素
子や温度センサの検出温度値によって供給電力の管理を
するようにしてもよい。
【0081】(5)上記実施例ではT3時間を30秒に
設定し、T4を2分に設定しているが、この時間T1は
これに限定されず、T4>T3の関係を満足しておれ
ば、その時間は単板積層材の材質その他の条件により適
宜設定可能である。なお,T4は経済的な製造時間の点
から許容可能な長時間に設定される方がパンク現象の発
生防止の点で好ましい。
【0082】(6)また、コールドプレス部50’にヒ
ータ等の熱源を備えてもよい。すなわち、図7(a)の
1回目の加熱接着時において、コールドプレス部50’
で挾まれる範囲、すなわち2回目の加熱接着予定範囲に
対して予備加熱を施しておくことで、2回目の加熱接着
時(図7(c))での供給電力を、この予備熱分だけ少
なくし得て、製造の高速化が図れる。このようにすれ
ば、1回目の加熱接着範囲には電力供給に伴う熱量Q1
(誘電損により発生した熱を結果的に付与熱と見做した
場合)が付与されるのみであるのに対し、2回目の加熱
接着範囲には予備加熱による熱量q1と電力供給に伴う
熱量q2の総和Q2が付与されることとなり、少なくと
も、Q2>Q1を満足する範囲において、q1+q2の
関係から、q2を適宜設定できる。
【0083】(7)本実施例では油圧昇降機構8を用い
て、加圧制御を容易に行うようにしたが、これに代えて
電動モータを採用し、らせん溝が螺設された昇降軸と、
この軸に螺合するとともに本装置が設置される工場等の
適当なフレームに固設された昇降モータ8の回転軸に連
結されたウォーム歯車とから構成され、あるいはラック
とピニオン機構を採用して昇降可能に構成してもよい。
電動モータの場合には駆動制御が電気信号でのみ行える
という利点がある。
【0084】
【発明の効果】請求項1、7記載の発明によれば、単板
積層材を2回に分けて加熱する際に、2回目の電力供給
における電力×供給時間の値PW2を1回目の電力×供
給時間の値PW1を越えるようにしたので、1回目と2
回目の加熱域が温度むらなく加熱でき、接着強度を満遍
なく均一にすることができる。特に長尺の単板積層材に
対して良品を提供し得る。
【0085】請求項2、8記載の発明によれば、1.0
<PW2/PW1<1.4としたので、1回目と2回目
の上昇温度をほぼ一致させることができ、特に長尺で厚
みのある単板積層材に対して有効となる。
【0086】請求項3、9記載の発明によれば、2回目
の供給時間を長くしたので、その分電力レベルが抑制さ
れることとなり、均一かつ緩やかな加熱が実現できて、
より温度むらを抑制し得る。
【0087】請求項4、10記載の発明によれば、1回
目、2回目にそれぞれ好適なレベルの電力設定が可能と
なるので、単板積層材の性質に沿った適正な電力設定が
できる。
【0088】請求項5、11記載の発明によれば、電力
値が1回目と2回目で変動した場合や経時的に変化して
いる場合にも常に適正な電力供給が行える。
【0089】請求項12記載の発明によれば、電力供給
時に上記単板積層材を加圧する加圧制御手段を備えたの
で、隣接単板間がお互いの接着をより強固にすることが
できる。
【0090】請求項13記載の発明によれば、加圧を電
力供給停止後、所定時間だけ維持するようにしたので、
いわゆるパンク現象の発生を抑制することができる。
【0091】請求項14記載の発明によれば、2回目の
加圧維持時間を1回目より長くしたので、2回目に発生
し易いパンク現象を効果的に抑制し得る。
【0092】請求項15記載の発明によれば、加圧を電
力供給停止後、所定時間経過した時点から徐々に減圧す
るようにしたので、いわゆるパンク現象の発生を一層抑
制することができる。
【0093】請求項16記載の発明によれば、各上下電
極板の間に上記単板積層材を加圧する加圧手段を昇降可
能に備えたので、1回目で加熱されない範囲に対しても
単板積層材が予備的に加圧され、接着剤が満遍なく単板
表面に浸透され、これにより2回目の加熱時による接着
性を向上させることができる。
【0094】請求項6、17記載の発明によれば、2回
目の電力供給範囲に対して予備熱を付与できるので、そ
の分、2回目の電力供給による加熱量を減らすことがで
き、加熱接着時間の短縮も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る単板積層材の高周波加熱接着装置
の全体ブロック図である。
【図2】本装置の配置関係を示す図である。
【図3】電極部の側面図である。
【図4】同調制御の一例を説明するための同調特性曲線
を示すものである。
【図5】本装置の基本回路構成を概略的に示したもの
で、(a)は平衡給電方式の回路であり、(b)は不平
衡給電方式の回路である。
【図6】単板積層材の構造を示す図で、(a)は側面
図、(b)は一部斜視図である。
【図7】1回目の加熱動作と2回目の加熱動作の関係を
示す概略図で、(a)は1回目の加熱接着時を示し、
(b)は単板積層材の移送を示し、(c)は2回目の加
熱接着時を示す。
【図8】2回目の加熱直前における電極部と単板積層材
との位置関係を示すものである。
【図9】1回目と2回目の加熱処理を示すタイムチャー
トである。
【図10】制御回路による上記加熱、加圧及び移送の各
動作の手順を示すフローチャートである。
【図11】制御回路による上記加熱、加圧及び移送の各
動作の手順を示すフローチャートである。
【図12】制御回路による加熱動作の他の手順を示すフ
ローチャートである。
【図13】制御回路による加熱動作の更に他の手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御回路 1a 操作部 1b タイマ 2 電源回路 3 高周波発生回路 4 自動同調回路 5 電極部 5’ 端プレス部 50’ コールドプレス部 51 上筐体 52 下筐体 51a 上電極 52a 下電極 6 電力計 7 移送モータ 8 昇降機構 9 熱源 10 移送ベルト 11 単板 11b 気管 12 接着剤 LVL 単板積層材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 康二 大阪市天王寺区上汐6丁目3番12号 山本 ビニター株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ対向配置され、長手方向に寸法
    L1を有するとともに互いにL1だけ離間してN対配置
    された上下電極板間に、接着剤が積層面に塗布されてな
    る単板積層材を挾んた状態で、高周波を印加して加熱接
    着する単板積層材の高周波加熱接着方法であって、1回
    目の電力供給を行った後、上記単板積層材を長手方向に
    L1だけ相対移送し、この後、2回目の電力供給を行う
    ようにするとともに、この2回目の電力供給における電
    力×供給時間の値PW2が1回目の電力×供給時間の値
    PW1を越えるようにすることを特徴とする単板積層材
    の高周波加熱接着方法。
  2. 【請求項2】 1.0<PW2/PW1<1.4である
    ことを特徴とする請求項1記載の単板積層材の高周波加
    熱接着方法。
  3. 【請求項3】 上記電力供給は、1回目と2回目とで供
    給時間を異にしていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の単板積層材の高周波加熱接着方法。
  4. 【請求項4】 上記電力供給は、1回目と2回目とで電
    力レベルを異にしていることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の単板積層材の高周波加熱接着方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の単板積層材の高周
    波加熱接着方法において、電力供給時間を計時するタイ
    マ、温度上昇要素を計測する計測手段及び供給電力を計
    測する電力計とを有し、1回目の電力供給開始から上記
    計測手段が所定条件に達するまでの時間tと該1回目の
    計測電力pw1とを乗算して上記値PW1を求め、この
    値PW1から2回目に供給すべき値PW2を求め、2回
    目の電力供給において、電力供給開始からの経過時間t
    と計測電力pw2とを逐次乗算し、この乗算値が上記値
    PW2に一致するまで2回目の電力供給を継続するよう
    にしたことを特徴とする単板積層材の高周波加熱接着方
    法。
  6. 【請求項6】 それぞれ対向配置され、長手方向に寸法
    L1を有するとともに互いにL1だけ離間してN対配置
    された上下電極板間と、それぞれ隣接する上記上下電極
    板の間に対設された長手寸法L1を有する予備加熱部材
    間とに、接着剤が積層面に塗布されてなる単板積層材を
    挾んだ状態において、上記予備加熱部材で上記単板積層
    材をその対向する範囲に対して予備加熱し、かつ上記上
    下電極板に高周波を印加して上記単板積層材を加熱して
    接着する単板積層材の加熱接着方法であって、上記単板
    積層材を長手方向にL1だけ相対移送する前に、1回目
    の電力供給を行うと同時に予備加熱を施し、この後、上
    記単板積層材を長手方向にL1だけ相対移送して、上記
    予備加熱が施された範囲に対して2回目の電力供給を行
    うようにするとともに、上記単板積層材のうち、上記2
    回目の電力供給が行われる範囲に供給された熱量Q2が
    1回目に電力供給が行われた範囲に供給された熱量Q1
    を越えるようにすることを特徴とする単板積層材の高周
    波加熱接着方法。
  7. 【請求項7】 積層面に接着剤を塗布されてなる単板積
    層材に高周波を印加して加熱し接着する単板積層材の高
    周波加熱接着装置において、それぞれ対向配置され、長
    手方向に寸法L1を有するとともに互いにL1だけ離間
    してN対配置された上下電極板と、上記上下電極板に対
    して上記単板積層材を上記長手方向にL1だけ相対移送
    する移送手段と、高周波電力を上記各上下電極板に供給
    する高周波供給手段と、電力供給時間を計時するタイマ
    と、上記移送手段による移送動作の前後に各1回ずつ高
    周波電力の供給を行うとともに、2回目の電力供給にお
    ける電力×供給時間の値PW2が1回目の電力×供給時
    間の値PW1を越えるように制御を行う電力制御手段と
    を備えたことを特徴とする単板積層材の高周波加熱接着
    装置。
  8. 【請求項8】 上記電力制御手段は、1.0<PW2/
    PW1<1.4となるように電力供給を制御するように
    なされていることを特徴とする請求項7記載の単板積層
    材の高周波加熱接着装置。
  9. 【請求項9】 上記電力制御手段は、1回目と2回目と
    で供給時間を異にしていることを特徴とする請求項7又
    は8記載の単板積層材の高周波加熱接着装置。
  10. 【請求項10】 上記電力制御手段は、1回目と2回目
    とで電力レベルを異にしていることを特徴とする請求項
    7〜9のいずれかに記載の単板積層材の高周波加熱接着
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項7又は8記載の単板積層材の高
    周波加熱接着装置において、電力供給時間を計時するタ
    イマと、温度上昇要素を計測する計測手段と、供給電力
    を計測する電力計とを有し、上記電力制御手段は、1回
    目の電力供給開始から上記計測手段が所定条件に達する
    までの時間tと該1回目の計測電力pw1とを乗算して
    上記値PW1を求め、この値PW1から2回目に供給す
    べき値PW2を求め、2回目の電力供給において、電力
    供給開始からの経過時間tと計測電力pw2とを逐次乗
    算し、この乗算値が上記値PW2に一致するまで2回目
    の電力供給を継続するようになされていることを特徴と
    する単板積層材の高周波加熱接着装置。
  12. 【請求項12】 請求項7〜11のいずれかに記載の単
    板積層材の高周波加熱接着装置において、電力供給時に
    上記単板積層材を加圧するように上記各上下電極板を接
    離制御する加圧制御手段を備えていることを特徴とする
    単板積層材の高周波加熱接着装置。
  13. 【請求項13】 上記加圧制御手段は、電力供給停止
    後、所定時間だけ上記単板積層材の加圧状態を維持する
    ようになされていることを特徴とする請求項12記載の
    単板積層材の高周波加熱接着装置。
  14. 【請求項14】 上記加圧制御手段は、2回目の加圧維
    持時間が1回目の加圧維持時間に比して長く設定されて
    いることを特徴とする請求項13記載の単板積層材の高
    周波加熱接着装置。
  15. 【請求項15】 上記加圧制御手段は、電力供給停止
    後、所定時間経過した時点から徐々に減圧されるように
    なされていることを特徴とする請求項13又は14記載
    の単板積層材の高周波加熱接着装置。
  16. 【請求項16】 請求項7〜15のいずれかに記載の単
    板積層材の高周波加熱接着装置において、上記各上下電
    極板の間に上記単板積層材を加圧する加圧手段を昇降可
    能に備えたことを特徴とする単板積層材の高周波加熱接
    着装置。
  17. 【請求項17】 上記加圧手段は、1回目の電力供給時
    に単板積層材に対して予備加熱を行う予備加熱手段を備
    えていることを特徴とする請求項16記載の単板積層材
    の高周波加熱接着装置。
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