JPH07274744A - ブドウの抑制栽培方法 - Google Patents
ブドウの抑制栽培方法Info
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- JPH07274744A JPH07274744A JP9556994A JP9556994A JPH07274744A JP H07274744 A JPH07274744 A JP H07274744A JP 9556994 A JP9556994 A JP 9556994A JP 9556994 A JP9556994 A JP 9556994A JP H07274744 A JPH07274744 A JP H07274744A
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Landscapes
- Protection Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 元来の収穫期が、晩夏から初秋にかけて到来
する雨よけ栽培のブドウを、成熟度や果色糖度等の品質
を良好に保ったまま晩秋〜初冬まで収穫時期を遅らせる
ブドウの抑制栽培方法を提供する。 【構成】 ブドウの雨よけ栽培において、当初から紫外
線カットフイルムで被覆しておき、収穫期の約2ケ月程
度前に通常の紫外線透過型フイルムに張り替える。
する雨よけ栽培のブドウを、成熟度や果色糖度等の品質
を良好に保ったまま晩秋〜初冬まで収穫時期を遅らせる
ブドウの抑制栽培方法を提供する。 【構成】 ブドウの雨よけ栽培において、当初から紫外
線カットフイルムで被覆しておき、収穫期の約2ケ月程
度前に通常の紫外線透過型フイルムに張り替える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線カットフイルム
を利用してブドウを抑制栽培する方法に関する。
を利用してブドウを抑制栽培する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブドウの収穫期は、品種にもよるがその
多くが本来8月前後である。しかし、贈答用品の大きな
需要期であるお盆を目標に、また初物を好む日本人の習
性を満足させるために、ハウス栽培、殊に早期に加温す
る促成栽培の技術の進歩によって収穫期は7月、6月と
次第に早くなる傾向にある。一方、贈答用品のもう一つ
の大きな需要期である御歳暮時期に収穫される品種も僅
かながら存在する。例えば、グローコールマン等であ
る。
多くが本来8月前後である。しかし、贈答用品の大きな
需要期であるお盆を目標に、また初物を好む日本人の習
性を満足させるために、ハウス栽培、殊に早期に加温す
る促成栽培の技術の進歩によって収穫期は7月、6月と
次第に早くなる傾向にある。一方、贈答用品のもう一つ
の大きな需要期である御歳暮時期に収穫される品種も僅
かながら存在する。例えば、グローコールマン等であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、促成栽培、特
にデラウエア等早熟或いは極早熟の品種を12月或いは
1月頃からハウス内を加温する超加温や超超加温の場
合、大量のエネルギーを消費し且つ管理に要する手間も
大変なものである。勿論、栽培者はそれに見合うだけの
収入は得るであろうが、省エネルギーの観点からはもう
一工夫ほしいところである。一方、11月から12月に
かけて収穫される極晩熟のグローコールマンは、加温の
必要もなくエネルギーの無駄もないが、味がもう一つで
あるという欠点を有している。しかし、この時期に収穫
されるブドウは少ないため市場ではかなりの高値で取引
されている。
にデラウエア等早熟或いは極早熟の品種を12月或いは
1月頃からハウス内を加温する超加温や超超加温の場
合、大量のエネルギーを消費し且つ管理に要する手間も
大変なものである。勿論、栽培者はそれに見合うだけの
収入は得るであろうが、省エネルギーの観点からはもう
一工夫ほしいところである。一方、11月から12月に
かけて収穫される極晩熟のグローコールマンは、加温の
必要もなくエネルギーの無駄もないが、味がもう一つで
あるという欠点を有している。しかし、この時期に収穫
されるブドウは少ないため市場ではかなりの高値で取引
されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、晩
夏から初秋にかけて収穫される晩熟タイプの品種を雨よ
け栽培(露地栽培)するに際し、被覆に用いるプラスチ
ックフイルムとして紫外線カットフイルムの使用を試み
た。ところが、図1(モルゲン・シェーン)に鎖線で示
すようにいつまでも果実の色付きが悪く、熟成度もなか
なか適熟状態に達せず(図11鎖線、モルゲン・シェー
ン)、完全に失敗であった。そこで、途中から通常の紫
外線透過型のフイルムに張り替えて見たところ、急激に
果実が色づき始め、また熟成度も次第に上昇した。そし
て、この張替えの時期を変えることにより収穫時期を調
節することができることに着目して、本発明を完成させ
たものである。
夏から初秋にかけて収穫される晩熟タイプの品種を雨よ
け栽培(露地栽培)するに際し、被覆に用いるプラスチ
ックフイルムとして紫外線カットフイルムの使用を試み
た。ところが、図1(モルゲン・シェーン)に鎖線で示
すようにいつまでも果実の色付きが悪く、熟成度もなか
なか適熟状態に達せず(図11鎖線、モルゲン・シェー
ン)、完全に失敗であった。そこで、途中から通常の紫
外線透過型のフイルムに張り替えて見たところ、急激に
果実が色づき始め、また熟成度も次第に上昇した。そし
て、この張替えの時期を変えることにより収穫時期を調
節することができることに着目して、本発明を完成させ
たものである。
【0005】なお、単に収穫時期を遅らせるだけである
あらば、樹になったまま放置しておけばよいようなもの
であるが、ことはそう簡単ではない。即ち、ブドウは果
肉が柔らかいため、適期を過ぎると軟化したり果軸が褐
変し始めてついには腐敗に至り、とても商品にはなりえ
ないものとなる。即ち、果色、糖度、1粒重量、艶やか
さ等が適期の状態を保ったまま収穫時期が延長できるこ
とが肝要であり、抑制栽培とはまさにこのことを言う。
あらば、樹になったまま放置しておけばよいようなもの
であるが、ことはそう簡単ではない。即ち、ブドウは果
肉が柔らかいため、適期を過ぎると軟化したり果軸が褐
変し始めてついには腐敗に至り、とても商品にはなりえ
ないものとなる。即ち、果色、糖度、1粒重量、艶やか
さ等が適期の状態を保ったまま収穫時期が延長できるこ
とが肝要であり、抑制栽培とはまさにこのことを言う。
【0006】本発明の対象になる品種は、晩熟タイプ
(主としてヨーロッパ系)のもので、通常の露地栽培で
も8月下旬から9月下旬に収穫されるものである。この
種の品種として、前記したモルゲン・シェーンの他に赤
嶺、甲州、甲州三尺、ヒロハンブルグ、甲斐路、ルビー
オクヤマ、バラディ等の赤色系のものや、アルホォンス
ラレバー等の黒紫色系のもの、ニューナイ、イタリア、
マスカット(マスカット・オブ・アレキサンドリア)等
の黄緑色系のものなどがある。この内、わが国ではモル
ゲン・シェーンや甲斐路(露地の雨よけ栽培で9月中旬
ころ収穫)や赤嶺やマスカット(同じく9月上旬頃収
穫)等が多く栽培されている。
(主としてヨーロッパ系)のもので、通常の露地栽培で
も8月下旬から9月下旬に収穫されるものである。この
種の品種として、前記したモルゲン・シェーンの他に赤
嶺、甲州、甲州三尺、ヒロハンブルグ、甲斐路、ルビー
オクヤマ、バラディ等の赤色系のものや、アルホォンス
ラレバー等の黒紫色系のもの、ニューナイ、イタリア、
マスカット(マスカット・オブ・アレキサンドリア)等
の黄緑色系のものなどがある。この内、わが国ではモル
ゲン・シェーンや甲斐路(露地の雨よけ栽培で9月中旬
ころ収穫)や赤嶺やマスカット(同じく9月上旬頃収
穫)等が多く栽培されている。
【0007】上記したフイルムの張替えを10月上旬に
行うと、モルゲン・シェーンや甲斐路では12月上旬〜
中旬、赤嶺でやマスカットでは11月中旬〜下旬頃まで
収穫を延長しても、成熟度は適熟の状態を保っており、
果色や糖度等も良好で、出荷した市場でも高い評価を得
た。この時期は御歳暮の需要期であり、試作品は高値で
取引された。但し、マスカットの場合果色はあまり変化
しないし、従来からも未熟な状態(鮮やかな緑色)で出
荷されることから、11月中旬〜下旬以前の出荷でも構
わない。尚、ブドウの雨よけ栽培においては、一般に発
芽前からフイルムで被覆する。ブドウの栽培では、芽が
膨らむことを萌芽と言い緑色の芽が出ることを発芽と言
っており、萌芽から発芽までは4〜5日かかる。本発明
においても、少なくとも発芽前には紫外線カットフイル
ムで被覆することが好ましい。勿論、萌芽前でもよい
が、発芽後の被覆はできるだけ避ける方が好ましい。フ
イルムの張替えを、10月上旬以降に引き延ばすと抑制
期間が更に延長できることは、図1、図11からも推察
される。逆に、10月上旬以前にフイルムを張り替える
と、収穫時期を早めることができる。但し、これは余り
意味のないことである。
行うと、モルゲン・シェーンや甲斐路では12月上旬〜
中旬、赤嶺でやマスカットでは11月中旬〜下旬頃まで
収穫を延長しても、成熟度は適熟の状態を保っており、
果色や糖度等も良好で、出荷した市場でも高い評価を得
た。この時期は御歳暮の需要期であり、試作品は高値で
取引された。但し、マスカットの場合果色はあまり変化
しないし、従来からも未熟な状態(鮮やかな緑色)で出
荷されることから、11月中旬〜下旬以前の出荷でも構
わない。尚、ブドウの雨よけ栽培においては、一般に発
芽前からフイルムで被覆する。ブドウの栽培では、芽が
膨らむことを萌芽と言い緑色の芽が出ることを発芽と言
っており、萌芽から発芽までは4〜5日かかる。本発明
においても、少なくとも発芽前には紫外線カットフイル
ムで被覆することが好ましい。勿論、萌芽前でもよい
が、発芽後の被覆はできるだけ避ける方が好ましい。フ
イルムの張替えを、10月上旬以降に引き延ばすと抑制
期間が更に延長できることは、図1、図11からも推察
される。逆に、10月上旬以前にフイルムを張り替える
と、収穫時期を早めることができる。但し、これは余り
意味のないことである。
【0008】ところで、紫外線カットフイルムとして
は、種々なものが提供されている。紫外線とは、波長が
397mn以下のものを言うとされているが、本発明の場
合、 320〜 390nmの範囲の波長の光を吸収すればよい。
より好ましくは、 320〜 380mn、或いは 330〜 360mn程
度の波長の光を吸収するフイルムが好ましく使用され
る。例えば、スーパーライト(三井東圧化学(株)
製)、カットエース(三菱化成ビニル(株)製)などで
ある。また紫外線透過型フイルムとしては、塩化ビニル
系や例えばポリエチレン系、或いは酢酸ビニル系のもの
が使用される。但し、紫外線透過型フイルムと言っても
紫外線を100%透過するとは限らず、通常ブドウの雨
よけ栽培に用いられているフイルムであればよい。
は、種々なものが提供されている。紫外線とは、波長が
397mn以下のものを言うとされているが、本発明の場
合、 320〜 390nmの範囲の波長の光を吸収すればよい。
より好ましくは、 320〜 380mn、或いは 330〜 360mn程
度の波長の光を吸収するフイルムが好ましく使用され
る。例えば、スーパーライト(三井東圧化学(株)
製)、カットエース(三菱化成ビニル(株)製)などで
ある。また紫外線透過型フイルムとしては、塩化ビニル
系や例えばポリエチレン系、或いは酢酸ビニル系のもの
が使用される。但し、紫外線透過型フイルムと言っても
紫外線を100%透過するとは限らず、通常ブドウの雨
よけ栽培に用いられているフイルムであればよい。
【0009】
【実施例】以下、本発明を主としてモルゲン・シェーン
と赤嶺を例にとって詳細に説明する。まず、試験対象と
して、当農業試験場果樹科圃場の単棟屋根型ハウスに植
栽した雨よけ栽培8年生モルゲン・シェーン(5アー
ル)、及び雨よけ栽培4年生赤嶺(10アール)を選ん
だ。そして、発芽前である平成4年4月8日に、紫外線
カットフイルムとして塩化ビニルを基材とする膜厚0.1
mmのスーパーライト及びカットエースを用いて被覆し、
成熟(収穫期)の約2ケ月前の10月1日に通常の紫外
線透過型フイルムとして膜厚0.1mmのベジタロン(ポリ
エチレン系)に張り替えたものを処理区とした。一方こ
れに対し、成育期間中、即ち平成4年4月8日から収穫
時(従来に於ける収穫期ではなく、紫外線カット区のも
のの収穫に合わせた時期)まで、通常の紫外線透過型フ
イルムとして膜厚0.1mmのベジタロン(ポリエチレン系
フイルム)を被覆したものを慣行区とした。両区はそれ
ぞれの栽培面積を2等分したものである。
と赤嶺を例にとって詳細に説明する。まず、試験対象と
して、当農業試験場果樹科圃場の単棟屋根型ハウスに植
栽した雨よけ栽培8年生モルゲン・シェーン(5アー
ル)、及び雨よけ栽培4年生赤嶺(10アール)を選ん
だ。そして、発芽前である平成4年4月8日に、紫外線
カットフイルムとして塩化ビニルを基材とする膜厚0.1
mmのスーパーライト及びカットエースを用いて被覆し、
成熟(収穫期)の約2ケ月前の10月1日に通常の紫外
線透過型フイルムとして膜厚0.1mmのベジタロン(ポリ
エチレン系)に張り替えたものを処理区とした。一方こ
れに対し、成育期間中、即ち平成4年4月8日から収穫
時(従来に於ける収穫期ではなく、紫外線カット区のも
のの収穫に合わせた時期)まで、通常の紫外線透過型フ
イルムとして膜厚0.1mmのベジタロン(ポリエチレン系
フイルム)を被覆したものを慣行区とした。両区はそれ
ぞれの栽培面積を2等分したものである。
【0010】上記した両区の樹において、新梢の成育状
況、登熟率、果実品質(果色、1粒重、遊離酸含量)を
それぞれ調査(測定、観察)した。調査(測定、観察)
方法は、新梢の成育調査の場合、モルゲン・シェーンが
各区2樹、赤嶺は各区3樹を用い、各樹20新梢につい
て4月28日から7日間隔で測定した。また登熟率は、
同じ新梢を供試して11月30日に測定を行った。果実
品質調査は、新梢調査樹を用い、各樹30粒ずつ果粒軟
化期の8月12日から10〜14日間隔で行った。それ
ぞれを、図1〜図5(モルゲン・シェーン)、図6〜図
10(赤嶺)に示す。
況、登熟率、果実品質(果色、1粒重、遊離酸含量)を
それぞれ調査(測定、観察)した。調査(測定、観察)
方法は、新梢の成育調査の場合、モルゲン・シェーンが
各区2樹、赤嶺は各区3樹を用い、各樹20新梢につい
て4月28日から7日間隔で測定した。また登熟率は、
同じ新梢を供試して11月30日に測定を行った。果実
品質調査は、新梢調査樹を用い、各樹30粒ずつ果粒軟
化期の8月12日から10〜14日間隔で行った。それ
ぞれを、図1〜図5(モルゲン・シェーン)、図6〜図
10(赤嶺)に示す。
【0011】即ち、図1と図6は紫外線カット区と慣行
区(両区では光が質的に異なっている)における果色と
日付の関係を示すグラフである。図中果色の目盛りは、
農林水産省果樹試基準のカラーチャート値である。尚、
図1における鎖線は、全期間にわたって紫外線カットフ
イルムで被覆(全カット)した樹(上記両区とは別の圃
場のもの)についての測定値を示す。図2と図7は、同
様に1粒重と日付の関係を示すグラフであり、図3と図
8は、同じく屈折計示度と日付の関係を示すグラフであ
る。また、図4と図9は同じく遊離酸量と日付の関係を
示すグラフ、図5と図10は新梢長と日付の関係を示す
グラフである。
区(両区では光が質的に異なっている)における果色と
日付の関係を示すグラフである。図中果色の目盛りは、
農林水産省果樹試基準のカラーチャート値である。尚、
図1における鎖線は、全期間にわたって紫外線カットフ
イルムで被覆(全カット)した樹(上記両区とは別の圃
場のもの)についての測定値を示す。図2と図7は、同
様に1粒重と日付の関係を示すグラフであり、図3と図
8は、同じく屈折計示度と日付の関係を示すグラフであ
る。また、図4と図9は同じく遊離酸量と日付の関係を
示すグラフ、図5と図10は新梢長と日付の関係を示す
グラフである。
【0012】また、図11は、図1と同じ試験対象(モ
ルゲン・シェーン)について果実の成熟度を観察・測定
した結果について示すグラフである。ここに、成熟度1
とは未熟で食味できないことを示し、成熟度2は酸味が
強くて糖度が14以下のもの、成熟度3が適熟、熟成度
4は果肉がやや軟化して果軸がやや褐変しかけたもの、
成熟度5は果肉が軟化して腐敗寸前のもの、成熟度6は
果肉が極端に軟化し殆ど腐敗したものであることを示
す。本発明品の処理区(紫外線カット区)のものは、1
2月中旬になっても成熟度が精々3.5程度であり、商品
として充分な品質を備えている。
ルゲン・シェーン)について果実の成熟度を観察・測定
した結果について示すグラフである。ここに、成熟度1
とは未熟で食味できないことを示し、成熟度2は酸味が
強くて糖度が14以下のもの、成熟度3が適熟、熟成度
4は果肉がやや軟化して果軸がやや褐変しかけたもの、
成熟度5は果肉が軟化して腐敗寸前のもの、成熟度6は
果肉が極端に軟化し殆ど腐敗したものであることを示
す。本発明品の処理区(紫外線カット区)のものは、1
2月中旬になっても成熟度が精々3.5程度であり、商品
として充分な品質を備えている。
【0013】更に、マスカットと甲斐路についても樹数
は少ない(各区2〜3本)が、モルゲン・シェーン、赤
嶺と同様にして栽培した。図12はマスカットについて
の成熟度を処理区と慣行区について示したグラフ、図1
3は甲斐路についての成熟度を処理区と慣行区について
示したグラフである。
は少ない(各区2〜3本)が、モルゲン・シェーン、赤
嶺と同様にして栽培した。図12はマスカットについて
の成熟度を処理区と慣行区について示したグラフ、図1
3は甲斐路についての成熟度を処理区と慣行区について
示したグラフである。
【0014】次に、結果と考察について述べる。まず、
上記実施例の場合収穫期(収穫するのに適切な成熟状態
になった時期)は、マスカットと赤嶺が11月中旬から
下旬、モルゲン・シェーンと甲斐路が12月上旬から中
旬であった。即ち、被覆フイルムの張替えから1.5ケ月
〜2.5ケ月後に収穫期が到来した。但し、マスカットの
場合はそれ以前でも果色による区別はつきにくく、より
早い時期でも可能である。尚、この間(発芽期から収穫
期まで)の新梢長は、赤嶺が5月8日まで両区の差は認
められなかったものの、それ以降僅かではあるが慣行区
のほうが長くなり、収穫期で約15cmの差が生じた。モ
ルゲン・シェーンは、4月28日以降慣行区の方が長く
推移し、収穫期で約22cmの差となった。
上記実施例の場合収穫期(収穫するのに適切な成熟状態
になった時期)は、マスカットと赤嶺が11月中旬から
下旬、モルゲン・シェーンと甲斐路が12月上旬から中
旬であった。即ち、被覆フイルムの張替えから1.5ケ月
〜2.5ケ月後に収穫期が到来した。但し、マスカットの
場合はそれ以前でも果色による区別はつきにくく、より
早い時期でも可能である。尚、この間(発芽期から収穫
期まで)の新梢長は、赤嶺が5月8日まで両区の差は認
められなかったものの、それ以降僅かではあるが慣行区
のほうが長くなり、収穫期で約15cmの差が生じた。モ
ルゲン・シェーンは、4月28日以降慣行区の方が長く
推移し、収穫期で約22cmの差となった。
【0015】登熟率(新梢部分が木質化して固くなる割
合)は、赤嶺、モルゲン・シェーンの両品種とも慣行区
の方が高くなった。モルゲン・シェーンは、慣行区で6
2.2%、紫外線カット区が53.1%となった。赤嶺では、
慣行区で91.8%、紫外線カット区が62.9%となった。こ
のことは、紫外線カットで老化が防止されたことを示
す。新梢長、登熟率について、他の品種も同様の傾向を
示した。
合)は、赤嶺、モルゲン・シェーンの両品種とも慣行区
の方が高くなった。モルゲン・シェーンは、慣行区で6
2.2%、紫外線カット区が53.1%となった。赤嶺では、
慣行区で91.8%、紫外線カット区が62.9%となった。こ
のことは、紫外線カットで老化が防止されたことを示
す。新梢長、登熟率について、他の品種も同様の傾向を
示した。
【0016】果粒軟化期以降における果色の変化を見る
と、モルゲン・シェーンでは10月中旬まで慣行区が高
く推移したが、10月中旬以降は逆転し、紫外線カット
区がやや高く推移した。赤嶺では、10月中旬まで慣行
区が高かったものの、それ以降はほぼ同程度に推移し
た。即ち、紫外線カット中に果実の着色が押さえられて
いたものが、フイルムの切替えによって着色が急速に進
み、短期間で追いつき追越して、ついにはより濃度の濃
い着色状態になったことを示す。また、図は省略する
が、甲斐路やマスカットも同様の経過を示した。但し、
マスカットは未熟なものの果色が鮮やかな緑を示すた
め、通常は未熟な状態で出荷されるが、11月下旬まで
収穫を遅らせると黄緑色になるきらいはある。
と、モルゲン・シェーンでは10月中旬まで慣行区が高
く推移したが、10月中旬以降は逆転し、紫外線カット
区がやや高く推移した。赤嶺では、10月中旬まで慣行
区が高かったものの、それ以降はほぼ同程度に推移し
た。即ち、紫外線カット中に果実の着色が押さえられて
いたものが、フイルムの切替えによって着色が急速に進
み、短期間で追いつき追越して、ついにはより濃度の濃
い着色状態になったことを示す。また、図は省略する
が、甲斐路やマスカットも同様の経過を示した。但し、
マスカットは未熟なものの果色が鮮やかな緑を示すた
め、通常は未熟な状態で出荷されるが、11月下旬まで
収穫を遅らせると黄緑色になるきらいはある。
【0017】更に、1粒重はモルゲン・シェーン、赤嶺
の両品種とも、紫外線カット区が重く推移した。即ち、
粒の数が同じであれば1房の重さが重くなり、濃いい果
色と併せて、外観を立派に見せる。しかも、屈折計の示
度は両品種で両区ともほぼ同様な変化(次第に増加)を
示すが、10月上旬以降は紫外線カット区の方が幾分高
く推移し、味も外観同様に紫外線カット区の方が上にな
る。但し、遊離酸含両は両区ともほぼ同様経時的に減少
した。即ち、収穫期が遅くなるほど酸味が減って甘味が
増す。他の品種も同様であった。
の両品種とも、紫外線カット区が重く推移した。即ち、
粒の数が同じであれば1房の重さが重くなり、濃いい果
色と併せて、外観を立派に見せる。しかも、屈折計の示
度は両品種で両区ともほぼ同様な変化(次第に増加)を
示すが、10月上旬以降は紫外線カット区の方が幾分高
く推移し、味も外観同様に紫外線カット区の方が上にな
る。但し、遊離酸含両は両区ともほぼ同様経時的に減少
した。即ち、収穫期が遅くなるほど酸味が減って甘味が
増す。他の品種も同様であった。
【0018】以上のことから、果実の品質(外観と味)
を示す果色、1粒重及び屈折計示度について、処理区
(紫外線カット区)の方が慣行区よりも良好であったの
は、紫外線カット区が慣行区に比較して登熟率が低く、
また葉の黄変が進まないことから、紫外線カットが老化
防止に役立ち、健全な状態を長期にわたって維持できた
ためと考えられる。但し、成育の全期間に渡って紫外線
をカットすると、果実の着色が遅れる等未熟なままで推
移するので(図1鎖線)、収穫の約2ケ月(1.5月〜2.
5月程度)以前に紫外線カットフイルムを通常の紫外線
透過型フイルムに張り替える必要がある。
を示す果色、1粒重及び屈折計示度について、処理区
(紫外線カット区)の方が慣行区よりも良好であったの
は、紫外線カット区が慣行区に比較して登熟率が低く、
また葉の黄変が進まないことから、紫外線カットが老化
防止に役立ち、健全な状態を長期にわたって維持できた
ためと考えられる。但し、成育の全期間に渡って紫外線
をカットすると、果実の着色が遅れる等未熟なままで推
移するので(図1鎖線)、収穫の約2ケ月(1.5月〜2.
5月程度)以前に紫外線カットフイルムを通常の紫外線
透過型フイルムに張り替える必要がある。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブドウ抑
制栽培方法はフイルムで被覆する雨よけ栽培において、
当初(なるべく発芽前)から紫外線カットフイルムで被
覆しておき、収穫期の約2ケ月程度前に紫外線透過型フ
イルムに交換するものである。従って、以下に述べるよ
うな種々の優れた効果を奏する。
制栽培方法はフイルムで被覆する雨よけ栽培において、
当初(なるべく発芽前)から紫外線カットフイルムで被
覆しておき、収穫期の約2ケ月程度前に紫外線透過型フ
イルムに交換するものである。従って、以下に述べるよ
うな種々の優れた効果を奏する。
【0020】品質を保ったまま、或いは従来方法による
よりもかなり優れた品質を示しながら、本来の収穫期か
ら2ケ月〜3ケ月も収穫を延ばすことができる。従っ
て、贈答品の最大需要期である年末に市場に提供するこ
とができる。しかも、光合成の期間が長くなって品質の
向上と生産量の増大が図られるうえ単価が高くなり、高
い収入が期待できる。
よりもかなり優れた品質を示しながら、本来の収穫期か
ら2ケ月〜3ケ月も収穫を延ばすことができる。従っ
て、贈答品の最大需要期である年末に市場に提供するこ
とができる。しかも、光合成の期間が長くなって品質の
向上と生産量の増大が図られるうえ単価が高くなり、高
い収入が期待できる。
【0021】一方、紫外線カットフイルムと紫外線透過
型フイルムと言う2種類のフイルムを用意し、且つ途中
で一回余分にフイルムの張替えを行うだけであるし、長
期栽培により肥料コストが幾分余分にかかるが、逆に、
紫外線カットにより灰色カビ病の発生が抑えられるため
消毒にかかる費用が減少するなど、生産に必要なコスト
や労力は従来方法に比べて殆ど上昇しない。また、促成
栽培と異なりエネルギーの浪費もせず、ブドウ栽培にお
いて極めて高い貢献をなすものである。
型フイルムと言う2種類のフイルムを用意し、且つ途中
で一回余分にフイルムの張替えを行うだけであるし、長
期栽培により肥料コストが幾分余分にかかるが、逆に、
紫外線カットにより灰色カビ病の発生が抑えられるため
消毒にかかる費用が減少するなど、生産に必要なコスト
や労力は従来方法に比べて殆ど上昇しない。また、促成
栽培と異なりエネルギーの浪費もせず、ブドウ栽培にお
いて極めて高い貢献をなすものである。
【図1】光の質的変化がモルゲン・シェーンの果色に及
ぼす影響を示すグラフ。
ぼす影響を示すグラフ。
【図2】光の質的変化がモルゲン・シェーンの1粒重に
及ぼす影響を示すグラフ。
及ぼす影響を示すグラフ。
【図3】光の質的変化がモルゲン・シェーンの屈折計示
度に及ぼす影響を示すグラフ。
度に及ぼす影響を示すグラフ。
【図4】光の質的変化がモルゲン・シェーンの遊離酸に
及ぼす影響を示すグラフ。
及ぼす影響を示すグラフ。
【図5】光の質的変化がモルゲン・シェーンの新梢長に
及ぼす影響を示すグラフ。
及ぼす影響を示すグラフ。
【図6】光の質的変化が赤嶺の果色に及ぼす影響を示す
グラフ。
グラフ。
【図7】光の質的変化が赤嶺の1粒重に及ぼす影響を示
すグラフ。
すグラフ。
【図8】光の質的変化が赤嶺の屈折計示度に及ぼす影響
を示すグラフ。
を示すグラフ。
【図9】光の質的変化が赤嶺の遊離酸に及ぼす影響を示
すグラフ。
すグラフ。
【図10】光の質的変化が赤嶺の新梢長に及ぼす影響を
示すグラフ。
示すグラフ。
【図11】光の質的変化がモルゲン・シェーンの成熟度
に及ぼす影響を示すグラフ。
に及ぼす影響を示すグラフ。
【図12】光の質的変化がマスカットの成熟度に及ぼす
影響を示すグラフ。
影響を示すグラフ。
【図13】光の質的変化が甲斐路の成熟度に及ぼす影響
を示すグラフ。
を示すグラフ。
Claims (1)
- 【請求項1】 ブドウの雨よけ栽培において、当初から
紫外線カットフイルムで被覆しておき、収穫期の1.5〜
2.5ケ月程度前に紫外線透過型フイルムに交換すること
を特徴とするブドウの抑制栽培方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9556994A JP2936216B2 (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | ブドウの抑制栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9556994A JP2936216B2 (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | ブドウの抑制栽培方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07274744A true JPH07274744A (ja) | 1995-10-24 |
JP2936216B2 JP2936216B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=14141230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9556994A Expired - Lifetime JP2936216B2 (ja) | 1994-04-07 | 1994-04-07 | ブドウの抑制栽培方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2936216B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109511457A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-03-26 | 广西贺州市正丰现代农业股份有限公司 | 葡萄破节创伤催芽方法及基于该催芽方法的葡萄栽培方法 |
-
1994
- 1994-04-07 JP JP9556994A patent/JP2936216B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109511457A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-03-26 | 广西贺州市正丰现代农业股份有限公司 | 葡萄破节创伤催芽方法及基于该催芽方法的葡萄栽培方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2936216B2 (ja) | 1999-08-23 |
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