JPH07272831A - セラミック系ヒーター - Google Patents
セラミック系ヒーターInfo
- Publication number
- JPH07272831A JPH07272831A JP9537794A JP9537794A JPH07272831A JP H07272831 A JPH07272831 A JP H07272831A JP 9537794 A JP9537794 A JP 9537794A JP 9537794 A JP9537794 A JP 9537794A JP H07272831 A JPH07272831 A JP H07272831A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic
- conductive
- hollow
- heat
- composite material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミック媒質中に導電性微粒子を分散させ
た導電性複合材料の利用分野を拡大するための新製品の
開発。 【構成効果】 セラミック、コンクリート等のセラミッ
ク系材料で中空成形体を形成し、この中空部分に導電性
カーボン等の微粒子をセラミック粉末に混合分散した導
電性複合材料で充填し、これに導電性接着剤を介して導
電発熱体を封入固化して通電部を形成させるもので、こ
れによって中空ブロックや中空タイル等として簡便に利
用でき、形状安定性に優れたセラミックヒーターを得る
ことができる。
た導電性複合材料の利用分野を拡大するための新製品の
開発。 【構成効果】 セラミック、コンクリート等のセラミッ
ク系材料で中空成形体を形成し、この中空部分に導電性
カーボン等の微粒子をセラミック粉末に混合分散した導
電性複合材料で充填し、これに導電性接着剤を介して導
電発熱体を封入固化して通電部を形成させるもので、こ
れによって中空ブロックや中空タイル等として簡便に利
用でき、形状安定性に優れたセラミックヒーターを得る
ことができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックヒーターに関
するもので、特に内部がセラミック媒質中に導電性微粒
子を所望の濃度で均一に分散させた導電性セラミック複
合材料からなり、表層部が通電部を除いてコンクリート
等の熱不良導体で完全に被覆されていることを特徴とす
るコンクリート系ヒーターに関するものである。
するもので、特に内部がセラミック媒質中に導電性微粒
子を所望の濃度で均一に分散させた導電性セラミック複
合材料からなり、表層部が通電部を除いてコンクリート
等の熱不良導体で完全に被覆されていることを特徴とす
るコンクリート系ヒーターに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の融雪用電熱ヒーター等の屋外電熱
ヒーターや床暖房用等の屋内電熱ヒーターは例えば発熱
部の上に床材として金属板や合板を敷いているため昇温
速度が遅く、２０℃から３０℃まで上げるのに４０分以
上もかかるのが普通であり、また発熱体自身の機械的強
度も弱くそのため成形性に乏しく、発熱体自身の発熱容
量を変化させることもできず、さらに絶縁性を高めるた
めに二次加工してユニット化されているためこのユニッ
ト化部品にプラスチックや木材等の可燃性材料を使用せ
ざるを得ない等の問題があり、したがって市販の従来品
が発熱容量、安全性、加工性の点で満足し得るものでな
く、その用途も極めて限られたものに過ぎなかったこと
は周知の通りである。
ヒーターや床暖房用等の屋内電熱ヒーターは例えば発熱
部の上に床材として金属板や合板を敷いているため昇温
速度が遅く、２０℃から３０℃まで上げるのに４０分以
上もかかるのが普通であり、また発熱体自身の機械的強
度も弱くそのため成形性に乏しく、発熱体自身の発熱容
量を変化させることもできず、さらに絶縁性を高めるた
めに二次加工してユニット化されているためこのユニッ
ト化部品にプラスチックや木材等の可燃性材料を使用せ
ざるを得ない等の問題があり、したがって市販の従来品
が発熱容量、安全性、加工性の点で満足し得るものでな
く、その用途も極めて限られたものに過ぎなかったこと
は周知の通りである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は従来の融雪
用や床暖房用等に使用されている電熱ヒーターよりも著
しく優れた発熱速度、熱容量を有し、しかも可燃性材料
を一切使用することのない新規の安全なセラミックヒー
ターを特願平２−２９９５４２号（特開平４−１７１６
９４号）として提案した。これは従来の電熱ヒーターの
致命的欠点とされている成形性及び発熱容量に著しく優
れた電熱ヒーターの製造を可能としたものであるが、表
層部の熱不良導体部分の形成に安定度が乏しく、また容
易に簡便に熱不良導体表層部分を形成することができな
いという大きい欠点があった。したがって本発明はこの
特願平２−２９９５４２号（特開平４−１７１６９４
号）の改良に関するもので、特に安易かつ簡便な熱不良
導体表層の形成を目的とするもので、それによってセラ
ミック系電熱ヒーターの屋外利用分野を著しく拡大させ
ようとするものである。
用や床暖房用等に使用されている電熱ヒーターよりも著
しく優れた発熱速度、熱容量を有し、しかも可燃性材料
を一切使用することのない新規の安全なセラミックヒー
ターを特願平２−２９９５４２号（特開平４−１７１６
９４号）として提案した。これは従来の電熱ヒーターの
致命的欠点とされている成形性及び発熱容量に著しく優
れた電熱ヒーターの製造を可能としたものであるが、表
層部の熱不良導体部分の形成に安定度が乏しく、また容
易に簡便に熱不良導体表層部分を形成することができな
いという大きい欠点があった。したがって本発明はこの
特願平２−２９９５４２号（特開平４−１７１６９４
号）の改良に関するもので、特に安易かつ簡便な熱不良
導体表層の形成を目的とするもので、それによってセラ
ミック系電熱ヒーターの屋外利用分野を著しく拡大させ
ようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明はセラミック媒質
中に導電性微粒子を所望の濃度で均一に分散させた導電
性セラミック材料を均一に混合して熱不良導体材料から
なる中空成形体中に充填使用することによって従来の問
題点を解決したものである。すなわち本発明は、表層部
がセラミックまたはプラスチック等の熱不良導体で完全
に被覆され、内部がセラミック媒質中に導電性微粒子を
所望の濃度で均一に分散させた導電性セラミック複合材
料からなり、導電性微粒子の含量により発熱量を調節す
ることを特徴とするセラミック系ヒーターに関するもの
であって、表層部分に熱不良導体特性を付与すると同時
に内部に中空部を設けることによってコンクリートブロ
ック等、ユニット化し易くかつ要求される従来の形状そ
のものに適合し得るユニットとして形成することを可能
にしたものであり、更に成形品の表面に釉薬を施すこと
によって自由な彩色、デザインの製品とすることを可能
ならしめたものである。
中に導電性微粒子を所望の濃度で均一に分散させた導電
性セラミック材料を均一に混合して熱不良導体材料から
なる中空成形体中に充填使用することによって従来の問
題点を解決したものである。すなわち本発明は、表層部
がセラミックまたはプラスチック等の熱不良導体で完全
に被覆され、内部がセラミック媒質中に導電性微粒子を
所望の濃度で均一に分散させた導電性セラミック複合材
料からなり、導電性微粒子の含量により発熱量を調節す
ることを特徴とするセラミック系ヒーターに関するもの
であって、表層部分に熱不良導体特性を付与すると同時
に内部に中空部を設けることによってコンクリートブロ
ック等、ユニット化し易くかつ要求される従来の形状そ
のものに適合し得るユニットとして形成することを可能
にしたものであり、更に成形品の表面に釉薬を施すこと
によって自由な彩色、デザインの製品とすることを可能
ならしめたものである。
【０００５】本発明で使用される導電性材料はセラミッ
ク媒質中に導電性微粒子としてカーボン微粒子やステン
レスウール等を任意の濃度で均一に分散させたものであ
るため、必要な発熱速度、発熱容量の選択は導電性微粒
子の種類や濃度を調整するだけですみ、しかも高濃度の
ものを使用することによって従来品よりも著しく昇温速
度を速めることができると共に、優れた高発熱容量のヒ
ーターユニットを極めて容易に得ることができ、また、
表層部が塑性加工特性を有するプラスチック、セラミッ
クからなるために要求される形状の製品を容易に得るこ
とが可能である。特に表面の材料、彩色により、従来知
られていなかった分野でのセラミック、プラスチックヒ
ーターとしての利用も可能である。さらにまた、最近の
長繊維強化セメント等の複合材料等の新規の複合材料と
組み合わせることによって従来全く知られていなかった
複雑形状の耐熱性屋外用新材料の開発も予想され得ると
ころである。
ク媒質中に導電性微粒子としてカーボン微粒子やステン
レスウール等を任意の濃度で均一に分散させたものであ
るため、必要な発熱速度、発熱容量の選択は導電性微粒
子の種類や濃度を調整するだけですみ、しかも高濃度の
ものを使用することによって従来品よりも著しく昇温速
度を速めることができると共に、優れた高発熱容量のヒ
ーターユニットを極めて容易に得ることができ、また、
表層部が塑性加工特性を有するプラスチック、セラミッ
クからなるために要求される形状の製品を容易に得るこ
とが可能である。特に表面の材料、彩色により、従来知
られていなかった分野でのセラミック、プラスチックヒ
ーターとしての利用も可能である。さらにまた、最近の
長繊維強化セメント等の複合材料等の新規の複合材料と
組み合わせることによって従来全く知られていなかった
複雑形状の耐熱性屋外用新材料の開発も予想され得ると
ころである。
【０００６】本発明の中空成形体ユニットの内部に導電
性微粒子を所望の濃度でセラミック媒質中に分散させた
導電性複合材料を封入して得られるセラミック系ヒータ
ーは、一般の熱不良導体材料をユニットあるいは製品に
成形後、内部を除去して表層部のみを残してもよく、ま
た表層部分のみを中空成形品として成形することによっ
ても得ることができる。
性微粒子を所望の濃度でセラミック媒質中に分散させた
導電性複合材料を封入して得られるセラミック系ヒータ
ーは、一般の熱不良導体材料をユニットあるいは製品に
成形後、内部を除去して表層部のみを残してもよく、ま
た表層部分のみを中空成形品として成形することによっ
ても得ることができる。
【０００７】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、これらの実
施例は単に本発明の理解を助けるものに過ぎず、本発明
を何等限定するものでないことは当然理解されなければ
ならないところである。
施例は単に本発明の理解を助けるものに過ぎず、本発明
を何等限定するものでないことは当然理解されなければ
ならないところである。
【０００８】実施例１ カーボン２０ｇ、粘土１６０ｇ、ウオラストナイト４０
ｇよりなる導電性複合材料を均一に混合して１００ｍｍ
×１００ｍｍ×１０ｍｍの寸法に成形した中空セラミッ
クタイルに充填し、導電性接着剤を介して導電性発熱体
を封入固化させて本発明のセラミックヒーターを得た。
こうして得られたヒーターはＵ字型路面側溝ヒーターユ
ニットとして利用された。
ｇよりなる導電性複合材料を均一に混合して１００ｍｍ
×１００ｍｍ×１０ｍｍの寸法に成形した中空セラミッ
クタイルに充填し、導電性接着剤を介して導電性発熱体
を封入固化させて本発明のセラミックヒーターを得た。
こうして得られたヒーターはＵ字型路面側溝ヒーターユ
ニットとして利用された。
【０００９】実施例２ カーボン２６ｇ、粘土１６０ｇ、ウオラストナイト４０
ｇよりなる導電性複合材料を均一に混合し、１００ｍｍ
×１００ｍｍ×１０ｍｍの寸法に成形した中空コンクリ
ートブロックに充填し、これに導電性接着剤を介して導
電性発熱体を封入固化させて通電部を形成し、本発明の
コンクリートヒーターを得た。こうして得られたものは
道路の除雪用ブロックの一部として、また道路の路面標
識の一部として組み立てられて簡便な実用ヒーターとし
て良好に機能した。
ｇよりなる導電性複合材料を均一に混合し、１００ｍｍ
×１００ｍｍ×１０ｍｍの寸法に成形した中空コンクリ
ートブロックに充填し、これに導電性接着剤を介して導
電性発熱体を封入固化させて通電部を形成し、本発明の
コンクリートヒーターを得た。こうして得られたものは
道路の除雪用ブロックの一部として、また道路の路面標
識の一部として組み立てられて簡便な実用ヒーターとし
て良好に機能した。
【００１０】
【発明の効果】以上の実施例からも知られるように、本
発明によれば導電性微粒子の含有量によって発熱容量の
制御が著しく容易になるばかりでなく、セラミックやプ
ラスチックによる表層部の熱不良導体特性とあいまって
塑性加工特性を有し、長方形のブロックタイル等のユニ
ット品は勿論のこと、各種の形状が自由となるために従
来の面状発熱体等が適用できなかった各種の分野、例え
ばレンガ、タイル、ブロック等に組み合わされる各種形
状の単位融雪ユニット、融雪パイプ、融雪瓦、水蒸気ま
たはオイル循環型ヒーター等の積雪地用屋外成型品、積
雪寒冷地の鉄道信号灯、温室、家畜舎、水道凍結防止用
成型品、飲用容器、浴槽、便器、オイルヒーター等の屋
内成型品、暖房用屋内装飾品、船舶、水産、食品、発酵
産業用等産業用成型品等各種分野に利用することが可能
である。
発明によれば導電性微粒子の含有量によって発熱容量の
制御が著しく容易になるばかりでなく、セラミックやプ
ラスチックによる表層部の熱不良導体特性とあいまって
塑性加工特性を有し、長方形のブロックタイル等のユニ
ット品は勿論のこと、各種の形状が自由となるために従
来の面状発熱体等が適用できなかった各種の分野、例え
ばレンガ、タイル、ブロック等に組み合わされる各種形
状の単位融雪ユニット、融雪パイプ、融雪瓦、水蒸気ま
たはオイル循環型ヒーター等の積雪地用屋外成型品、積
雪寒冷地の鉄道信号灯、温室、家畜舎、水道凍結防止用
成型品、飲用容器、浴槽、便器、オイルヒーター等の屋
内成型品、暖房用屋内装飾品、船舶、水産、食品、発酵
産業用等産業用成型品等各種分野に利用することが可能
である。
Claims (1)
- 【請求項１】 導電性微粒子をセラミック媒質中に所望
の濃度で均一に分散させた導電性セラミック複合材料を
均一に混合して所望の形状に所望の方法で成形した熱不
良導体材料からなる中空成形体中に充填し、これに導電
性接着剤を介して導電発熱体を封入固化させて通電部を
形成したことを特徴とするセラミック系ヒーター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9537794A JPH07272831A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | セラミック系ヒーター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9537794A JPH07272831A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | セラミック系ヒーター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07272831A true JPH07272831A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=14135958
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9537794A Pending JPH07272831A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | セラミック系ヒーター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07272831A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6713198B2 (en) * | 2001-10-11 | 2004-03-30 | Ngk Insulators, Ltd. | Ceramic laminated article, a method of producing the same and a ceramic laminate |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04171694A (ja) * | 1990-11-05 | 1992-06-18 | Tsumoru Hatayama | セラミックヒーター |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP9537794A patent/JPH07272831A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04171694A (ja) * | 1990-11-05 | 1992-06-18 | Tsumoru Hatayama | セラミックヒーター |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6713198B2 (en) * | 2001-10-11 | 2004-03-30 | Ngk Insulators, Ltd. | Ceramic laminated article, a method of producing the same and a ceramic laminate |
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