JPH07269302A - 軸流圧縮機の翼洗浄方法および装置 - Google Patents
軸流圧縮機の翼洗浄方法および装置Info
- Publication number
- JPH07269302A JPH07269302A JP6095594A JP6095594A JPH07269302A JP H07269302 A JPH07269302 A JP H07269302A JP 6095594 A JP6095594 A JP 6095594A JP 6095594 A JP6095594 A JP 6095594A JP H07269302 A JPH07269302 A JP H07269302A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- axial flow
- ice
- flow compressor
- washing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 乾式洗浄の従来技術に見られた翼の損耗、打
痕、潤滑油系統への穀類の混入、静翼冷却穴の目詰まり
の問題、或いは湿式洗浄に見られたプラントの停止、一
旦洗い落とした汚れの後段での再付着及びサージング誘
発の危惧などの問題を解消した翼洗浄方法および装置を
提供する。 【構成】 軸流圧縮機の負荷運転時に、同軸流圧縮機の
空気入口部に氷粒を投入し、その氷粒によって翼の洗浄
を行う。
痕、潤滑油系統への穀類の混入、静翼冷却穴の目詰まり
の問題、或いは湿式洗浄に見られたプラントの停止、一
旦洗い落とした汚れの後段での再付着及びサージング誘
発の危惧などの問題を解消した翼洗浄方法および装置を
提供する。 【構成】 軸流圧縮機の負荷運転時に、同軸流圧縮機の
空気入口部に氷粒を投入し、その氷粒によって翼の洗浄
を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン軸流圧縮機
或いは産業用軸流圧縮機の翼の洗浄方法および装置に関
する。
或いは産業用軸流圧縮機の翼の洗浄方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン軸流圧縮機や産業用の軸流
圧縮機は大気空気を吸気しているので、大気汚染の進行
によって翼が汚れ、性能低下を来すという問題を抱えて
いる。このような現象に対しては、翼洗浄が行なわれて
いるがその現状技術は次のようなものである。
圧縮機は大気空気を吸気しているので、大気汚染の進行
によって翼が汚れ、性能低下を来すという問題を抱えて
いる。このような現象に対しては、翼洗浄が行なわれて
いるがその現状技術は次のようなものである。
【0003】一ツは乾式洗浄であり、その洗浄要領は、
運転中に、吸気ダクトに取付けたホッパーから米穀やナ
ッシュシェル(胡桃の殻の破砕粒)などを投入する方式
である。
運転中に、吸気ダクトに取付けたホッパーから米穀やナ
ッシュシェル(胡桃の殻の破砕粒)などを投入する方式
である。
【0004】また湿式洗浄においては、一ツはコールド
ウォシュ(Cold Wash) と呼ばれる方式で圧縮機温度が上
がらないスピン運転中に吸気マニホールドに取付けたノ
ズルから洗浄液を噴射させるものである。
ウォシュ(Cold Wash) と呼ばれる方式で圧縮機温度が上
がらないスピン運転中に吸気マニホールドに取付けたノ
ズルから洗浄液を噴射させるものである。
【0005】湿式洗浄の他の一ツはホットウォシュ(Hot
Wash)と呼ばれる方式で定格回転時に吸気マニホールド
に取付けたノズルから洗浄液を噴射させるものである。
Wash)と呼ばれる方式で定格回転時に吸気マニホールド
に取付けたノズルから洗浄液を噴射させるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】翼の洗浄方法の現状技
術は前述の通りであるが、それらの技術は、次のような
問題点を抱えている。 (1)乾式洗浄においては、洗浄による圧縮機翼の損
耗、打痕、潤滑油系統への混入、ガスタービン静翼冷却
穴の目詰まりなどが生じる。 (2)湿式洗浄のコールドウォシュにおいては、洗浄効
果は大であるが、コールドウォシュのためプラントを停
止する必要がある。因みに停止させる日数は小型ガスタ
ービンの場合2日間、大容量ガスタービンの場合3日間
を要する。 (3)湿式洗浄のホットウォシュにおいては、操作は容
易であるが洗浄効果は少ない。そのうえ場合によって
は、前方段(低圧段)で落ちた汚れが後方段(高圧段)
に再付着しサージングを発生するケースもある。
術は前述の通りであるが、それらの技術は、次のような
問題点を抱えている。 (1)乾式洗浄においては、洗浄による圧縮機翼の損
耗、打痕、潤滑油系統への混入、ガスタービン静翼冷却
穴の目詰まりなどが生じる。 (2)湿式洗浄のコールドウォシュにおいては、洗浄効
果は大であるが、コールドウォシュのためプラントを停
止する必要がある。因みに停止させる日数は小型ガスタ
ービンの場合2日間、大容量ガスタービンの場合3日間
を要する。 (3)湿式洗浄のホットウォシュにおいては、操作は容
易であるが洗浄効果は少ない。そのうえ場合によって
は、前方段(低圧段)で落ちた汚れが後方段(高圧段)
に再付着しサージングを発生するケースもある。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、乾
式洗浄と湿式洗浄の長所のみを有する洗浄方法およびそ
の装置を提供しようとするものである。
式洗浄と湿式洗浄の長所のみを有する洗浄方法およびそ
の装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、次に示す軸流圧縮機の翼洗浄方法お
よびその装置に関するものである。 (1)軸流圧縮機の負荷運転時に、同軸流圧縮機の空気
入口部に氷粒を投入し、その氷粒によって翼の洗浄を行
うことを特徴とする軸流圧縮機の翼洗浄方法。 (2)軸流圧縮機の吸込ケーシングのマニホールド部に
設置された拡散ノズル、同吸込ケーシングの外部近傍に
設置され氷粒を製造する製氷装置、及び前記拡散ノズル
と製氷装置とを連通させる配管を備えたことを特徴とす
る軸流圧縮機の翼洗浄装置。
したものであって、次に示す軸流圧縮機の翼洗浄方法お
よびその装置に関するものである。 (1)軸流圧縮機の負荷運転時に、同軸流圧縮機の空気
入口部に氷粒を投入し、その氷粒によって翼の洗浄を行
うことを特徴とする軸流圧縮機の翼洗浄方法。 (2)軸流圧縮機の吸込ケーシングのマニホールド部に
設置された拡散ノズル、同吸込ケーシングの外部近傍に
設置され氷粒を製造する製氷装置、及び前記拡散ノズル
と製氷装置とを連通させる配管を備えたことを特徴とす
る軸流圧縮機の翼洗浄装置。
【0009】
【作用】空気入口部から軸流圧縮機に流入した氷粒(例
えば直径1〜2mm程度)は前方の温度の低い低圧段側で
は、乾式洗浄における米穀或いはナッシュシェルなどと
同様に作用し氷粒による乾式洗浄を行う。
えば直径1〜2mm程度)は前方の温度の低い低圧段側で
は、乾式洗浄における米穀或いはナッシュシェルなどと
同様に作用し氷粒による乾式洗浄を行う。
【0010】また後方の温度の高い高圧段側において
は、融解し液体となり高圧段翼を湿式洗浄する。そして
圧縮機出口、つまり燃焼器部に至って蒸発するためガス
タービン静翼冷却穴の目詰まりなどを生じない。
は、融解し液体となり高圧段翼を湿式洗浄する。そして
圧縮機出口、つまり燃焼器部に至って蒸発するためガス
タービン静翼冷却穴の目詰まりなどを生じない。
【0011】上記洗浄作用を実現するために、軸流圧縮
機の吸気マニホールド部に拡散ノズルを設置し、さら
に、その外側近辺に氷粒製氷装置を設置し、前記ノズル
と氷粒製氷装置を配管で連通させたことにより、氷粒は
吸込空気流に吸引され、吸込空気流とともに圧縮機内に
流入し、良くの洗浄を行う。
機の吸気マニホールド部に拡散ノズルを設置し、さら
に、その外側近辺に氷粒製氷装置を設置し、前記ノズル
と氷粒製氷装置を配管で連通させたことにより、氷粒は
吸込空気流に吸引され、吸込空気流とともに圧縮機内に
流入し、良くの洗浄を行う。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る洗浄装置を備
えたガスタービン軸流圧縮機の縦断面図である。図にお
いて、ガスタービン軸流圧縮機の吸気ケーシング1のマ
ニホールド部1Aには、拡散ノズル2が設置されてい
る。また同圧縮機の吸気ケーシング1の外側の近辺に
は、直径1〜2mmの氷粒を作る製氷装置3が設置されて
いる。そして拡散ノズル2と製氷装置3とを配管4によ
って連通してある。
えたガスタービン軸流圧縮機の縦断面図である。図にお
いて、ガスタービン軸流圧縮機の吸気ケーシング1のマ
ニホールド部1Aには、拡散ノズル2が設置されてい
る。また同圧縮機の吸気ケーシング1の外側の近辺に
は、直径1〜2mmの氷粒を作る製氷装置3が設置されて
いる。そして拡散ノズル2と製氷装置3とを配管4によ
って連通してある。
【0013】これによって製氷装置3の中の氷粒は吸込
空気流に吸引され図1の黒矢印の如く噴出し、白抜矢印
の吸込空気とともに圧縮機内に流入し乾式洗浄及び湿式
洗浄を行ったのち燃焼器部5に至って蒸発する。
空気流に吸引され図1の黒矢印の如く噴出し、白抜矢印
の吸込空気とともに圧縮機内に流入し乾式洗浄及び湿式
洗浄を行ったのち燃焼器部5に至って蒸発する。
【0014】本実施例の氷粒による洗浄方式によれば軸
流圧縮機の低圧段側においては、乾式洗浄と同じ効果が
得られ、高圧段側においては湿式洗浄と同じ効果が得ら
れる。すなわち、乾式洗浄の従来技術に見られた翼の損
耗、打痕、潤滑油系統への穀類の混入、静翼冷却穴の目
詰まりの問題、或いは湿式洗浄に見られたプラントの停
止、一旦洗い落とした汚れの後段での再付着及びサージ
ング誘発の危惧などの問題が解決されガスタービン或い
は軸流圧縮機の信頼性向上及び品質向上に寄与する。
流圧縮機の低圧段側においては、乾式洗浄と同じ効果が
得られ、高圧段側においては湿式洗浄と同じ効果が得ら
れる。すなわち、乾式洗浄の従来技術に見られた翼の損
耗、打痕、潤滑油系統への穀類の混入、静翼冷却穴の目
詰まりの問題、或いは湿式洗浄に見られたプラントの停
止、一旦洗い落とした汚れの後段での再付着及びサージ
ング誘発の危惧などの問題が解決されガスタービン或い
は軸流圧縮機の信頼性向上及び品質向上に寄与する。
【0015】
【発明の効果】本発明の軸流圧縮機の翼洗浄方法は、軸
流圧縮機の負荷運転時に、同軸流圧縮機の空気入口部に
氷粒を投入し、その氷粒によって翼の洗浄を行うもので
あり、その装置は、軸流圧縮機の吸込ケーシングのマニ
ホールド部に設置された拡散ノズル、同吸込ケーシング
の外部近傍に設置され氷粒を製造する製氷装置、及び前
記拡散ノズルと製氷装置とを連通させる配管を備えてい
るので、軸流圧縮機の低圧段側においては乾式洗浄と同
じ効果が得られ、高圧段側においては湿式洗浄と同じ効
果が得られる。したがって、従来の上記両洗浄方式の欠
点を解消した翼洗浄を行うことができる。
流圧縮機の負荷運転時に、同軸流圧縮機の空気入口部に
氷粒を投入し、その氷粒によって翼の洗浄を行うもので
あり、その装置は、軸流圧縮機の吸込ケーシングのマニ
ホールド部に設置された拡散ノズル、同吸込ケーシング
の外部近傍に設置され氷粒を製造する製氷装置、及び前
記拡散ノズルと製氷装置とを連通させる配管を備えてい
るので、軸流圧縮機の低圧段側においては乾式洗浄と同
じ効果が得られ、高圧段側においては湿式洗浄と同じ効
果が得られる。したがって、従来の上記両洗浄方式の欠
点を解消した翼洗浄を行うことができる。
【図1】本発明の一実施例に係る洗浄装置を備えたガス
タービン軸流圧縮機の縦断面図。
タービン軸流圧縮機の縦断面図。
1 吸込ケーシング 1A マニホールド部 2 拡散ノズル 3 製氷装置 4 配管 5 燃焼器部
Claims (2)
- 【請求項1】 軸流圧縮機の負荷運転時に、同軸流圧縮
機の空気入口部に氷粒を投入し、その氷粒によって翼の
洗浄を行うことを特徴とする軸流圧縮機の翼洗浄方法。 - 【請求項2】 軸流圧縮機の吸込ケーシングのマニホー
ルド部に設置された拡散ノズル、同吸込ケーシングの外
部近傍に設置され氷粒を製造する製氷装置、及び前記拡
散ノズルと製氷装置とを連通させる配管を備えたことを
特徴とする軸流圧縮機の翼洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6095594A JPH07269302A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 軸流圧縮機の翼洗浄方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6095594A JPH07269302A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 軸流圧縮機の翼洗浄方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07269302A true JPH07269302A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13157333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6095594A Withdrawn JPH07269302A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 軸流圧縮機の翼洗浄方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07269302A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348940A (ja) * | 2005-06-18 | 2006-12-28 | Man Diesel Sa | 内燃機関の排気駆動過給機 |
CN106471261A (zh) * | 2014-09-19 | 2017-03-01 | 三菱重工业株式会社 | 离心压缩机 |
KR20200020864A (ko) | 2017-07-26 | 2020-02-26 | 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 | 가스 압축기의 세정 방법 및 장치, 및 가스 압축기 |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP6095594A patent/JPH07269302A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348940A (ja) * | 2005-06-18 | 2006-12-28 | Man Diesel Sa | 内燃機関の排気駆動過給機 |
CN106471261A (zh) * | 2014-09-19 | 2017-03-01 | 三菱重工业株式会社 | 离心压缩机 |
KR20200020864A (ko) | 2017-07-26 | 2020-02-26 | 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 | 가스 압축기의 세정 방법 및 장치, 및 가스 압축기 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8572982B2 (en) | Diffuser having distribution element for providing part-flow | |
KR101473512B1 (ko) | 터빈과 작동 조건 하에서 터빈 블레이드를 클리닝하는 방법 | |
US8245952B2 (en) | Compressor wash nozzle integrated in an inlet case strut | |
US6491048B1 (en) | Manifold for use in cleaning combustion turbines | |
CN107143388B (zh) | 用于清洁燃气涡轮发动机构件的系统和方法 | |
US20020129837A1 (en) | Forced mist cleaning of combustion turbines | |
CN101371028A (zh) | 在压缩机上/之前用于lp-egr凝聚物的再引入单元 | |
JP2002517657A (ja) | 径方向に吸気口を備えたガスタービンエンジン用の一体型の慣性力による粒子分離装置 | |
EP0898645A1 (en) | Process and apparatus for achieving power augmentation in gas turbines via wet compression | |
US5575617A (en) | Apparatus for cooling an axial-flow gas turbine | |
JP6010348B2 (ja) | 軸流圧縮機及びこれを備えたガスタービン | |
CA2958126A1 (en) | Dry detergent for cleaning gas turbine engine components | |
JP2918773B2 (ja) | 遠心式圧縮機 | |
JPH07269302A (ja) | 軸流圧縮機の翼洗浄方法および装置 | |
JPH05141397A (ja) | 羽根車を有する回転機械の羽根車洗浄装置 | |
CN208093151U (zh) | 一种阵列式微穿孔板消音器 | |
JP6634013B2 (ja) | ガスタービンエンジン用の一体化された洗浄システム | |
US2761617A (en) | Air-driven blowers | |
JP2001200767A (ja) | 過給機空気吸込フィルタの洗浄装置 | |
US3538685A (en) | Exhaust gas washing apparatus | |
CN208534793U (zh) | 一种用于生产磷酸二铵的自洁式风机 | |
CN207756573U (zh) | 一种涡壳清洗机 | |
JPH08312363A (ja) | 排気タービン過給機の洗浄方法及び洗浄装置 | |
CN208457372U (zh) | 一种气瓶清理管道 | |
CN108543376A (zh) | 一种石英加工生产用排气装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |