JPH072692A - 目の疾病の治療または予防用の薬学的組成物 - Google Patents

目の疾病の治療または予防用の薬学的組成物

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JPH072692A
JPH072692A JP5094879A JP9487993A JPH072692A JP H072692 A JPH072692 A JP H072692A JP 5094879 A JP5094879 A JP 5094879A JP 9487993 A JP9487993 A JP 9487993A JP H072692 A JPH072692 A JP H072692A
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rpe
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JP5094879A
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ナバ・ナベ
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Ramot at Tel Aviv University Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目の疾病および障害、例えば網膜上皮の変性
や斑の変性変化、の治療や予防に有効な医薬の提供。 【構成】 有効量のメラノトロピンペプチドである活性
試薬またはメラノトロピンペプチドと近似の生物学的効
果を有する剤であるそれの同族体、および薬学的に許容
可能な担体を含んでなる、目の疾病および障害の治療お
よび/または予防用の薬学的組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は年令関連性のまたは他の目の疾
病の治療に関するものである。より特に、本発明は例え
ばα−MSHの如きメラントロピン(melantropin)ペプ
チド類またはそれの同族体の使用による種々の目の疾病
の治療に関するものである。
【0002】
【発明の背景】目の網膜色素上皮(RPE)、すなわち
網膜の下にある高度に色素着色された上皮、における年
令関連性の変性変化は主として斑区域の中で起きる。斑
は小さい詳細事項を記載し且つ読み取ることができる区
域であるため、それの劣化は視覚障害および盲目さえ引
き起こすことがある。斑中の種々の程度の年令関連性変
化は50才以上の患者の約10%でそして75才以上の
患者の約25%で証明されている。年令関連性の斑変性
(AMD)に寄与する主な要素の一つは、斑区域におけ
る網膜色素上皮(RPE)の老化である。完全な目で
は、RPE細胞がそれらの食細胞活性および活性代謝に
より視覚導入工程中の重複している光受容性網膜細胞に
より生じる毒性代謝物を絶えず除去している。
【0003】RPEの細胞の代謝および薬学的活性にお
ける年令依存性減少の結果として、代謝廃棄生成物がこ
れらの細胞内に集積されて、RPE細胞の活性のゆっく
りした劣化およびそれらの死をもたらす。この細胞の劣
化および死は主として斑区域の中で起こり、実際にはそ
の後の視覚障害または盲目さえも伴う重複している網膜
層および光受容体の劣化を起こす。
【0004】AMDは先進国における老齢人口における
盲目の最も普遍的な原因であるが、AMDの進行を予防
するかまたはこの疾病の開始後の症状を緩和するために
利用できる有効な治療は現在までには存在していない。
【0005】メラノトロピン(アルファメラニン細胞刺
激性ホルモン(α−MSH))は、下垂体の中間葉により
合成されそして分泌されているN−アセチル−トリデカ
ペプチドホルモンであり、そしてメラニン合成および外
皮メラニン細胞内の運動を刺激することにより多くの動
物中で皮膚の色素生成を調節することが知られている。
最近では、メラノトロピンが内分泌および外分泌腺活
性、温度調節、免疫調整および神経再生を含む他の生理
学的機能に影響を与えることも報告されている。培養さ
れた黒色腫細胞中のメラノトロピンに対する細胞応答に
は、c−AMP水準の上昇、メラニン合成の増加、およ
び細胞増殖の刺激が包含される。
【0006】メラノトロピンは目に対する種々の影響も
有している。このホルモンは生体内および試験管内の両
方における網膜可視性紫色の再生の促進を引き起こし、
そして感光度を増加させ(ハノカ(Hanoka)、195
3)、遺伝性網膜ジストロフィーを有するネズミのRP
E中でのメラニン合成を刺激することも見いだされてい
る(ストロエヴァ(Stroeva)およびビビコヴァ(Bibikov
a)、1988)。さらに、このホルモンは網膜神経伝達
物質、特にドーパミンおよびGABA、の放出を増加さ
せることも見いだされている(バウエル(Bauer)および
エーリンゲル(Ehringer)、1980)。最近では、メラ
ノトロピンが他の網膜層に対する影響なしに器官培養中
での牛のRPEによるエイコサノイド製造を促進させる
ということも見いだされている(バル−イラン(Bar-Ila
n)他、1992)。
【0007】1種以上のアミノ酸が他のものにより置換
されているこの天然産出トリデカペプチドの誘導体類は
既知である。これらの誘導体類のあるものは天然蛋白質
より安定であり、そして例えばNle4D−Phe7α−
MSHの如き他のものは種々の生物学的現象において天
然ペプチドより有効であることが見いだされている(ダ
イエス(Dayes)他、1987)。ソーヤー(Sawyer)他
(ソーヤー(Sawyer)他、1990)は、天然蛋白質の完
全な生物学的活性を引き起こすためには2、3種のアミ
ノ酸類だけで充分であるということを立証した。
【0008】
【発明の要旨】本発明に従うと、メラノトロピンペプチ
ドである活性試薬またはメラノトロピンペプチドのもの
と似ている生物学的効果を有する試薬であるそれの同族
体の使用により、種々の目の疾病または障害、特に網膜
および斑に関連するもの、を治療する。
【0009】メラノトロピンペプチド類は、メラノトロ
ピン(α−MSH)、β−MSH、γ−MSH、βおよ
びγ型のリポトロピン類などである。さらに、メラノト
ロピンペプチド類にはメラノトロピンの生理学的拮抗質
である例えばメラミン細胞濃縮性ホルモン(MCH)の
如き上記のペプチド類の拮抗質も包含される。
【0010】メラノトロピンペプチド類の同族体は、メ
ラノトロピンペプチドの受容体と結合できる試薬、該受
容体の第二メッセンジャーの水準を増加させることがで
きる試薬、例えばそれにより第二メッセンジャーが製造
される酵素経路を活性化できる試薬、を含んでおり、そ
れらは第二メッセンジャーの透過可能な同族体であって
もよく、または第二メッセンジャーの目標の活性化を模
するかもしくは調整できる物質であってもよい。
【0011】上記の同族体の例は、天然ペプチドの生物
学的活性を実質的に減少させないかもしくは時には増加
させるまたは活性期間を増加させるメラノトロピンペプ
チドの誘導体類、例えばメラノトロピンペプチドの活性
フラグメント(ベネリ(Benelli)他、1988、ジョン
ストン(Johnston)他、1983、およびハドレー(Hadle
y)およびダウソン(Dawson)、1988参照)、ペプチド
またはそれのフラグメントの生物学的活性を実質的に減
少させずに1種以上のアミノ酸が削除、置換もしくは化
学的改変されているメラノトロピンペプチド類またはそ
れらのフラグメント、である。
【0012】本発明に従う最近の好適な活性試薬には、
Ac−Ser−Tyr−Ser−Met−Glu−Hi
s−Phe−Arg−Trp−Gly−Lys−Pro
−Val−NH2の配列を有するN−アセチル−トリデ
カペプチドであるメラノトロピンおよびそれの同族体が
包含される。これらの同族体の例は、受容体−結合領域
中に同様な第三級構造を有しているペプチド類である。
そのような同族体の特定例は、Nle4D−Phe7α−
MSHである。
【0013】本発明は、有効量の該活性試薬および薬学
的に許容可能な担体を含んでなる目の疾病または障害の
治療用の薬学的組成物を提供するものである。
【0014】本発明はまた、必要とする患者に有効量の
メラノトロピンペプチドまたはそれの同族体を投与する
ことを含んでなる目の疾病または障害の治療方法も提供
するものである。
【0015】本発明はさらに、目の疾病または障害の治
療用の薬学的組成物の製造用のメラノトロピンペプチド
の使用も提供するものである。
【0016】本発明の一態様に従うと、RPE細胞の活
性代謝を誘発させるために該活性試薬を患者に投与す
る。これらの細胞中の活性代謝の誘発はRPEの年令関
連性劣化に対抗するものであり、それはまた網膜層中の
細胞の劣化を逆転させるかまたはそれを回避する。その
結果、該態様に従うと例えば網膜中の年令関連性変化か
ら生じるものの如き目における変性変化並びに例えばス
ピグメントサ網膜炎(Retinitis-Spigmentosa)および家
族性斑変性の如き他の網膜ジストロフィーを予防または
緩和するために活性試薬を患者に投与する。
【0017】本発明の第二態様に従うと、RPE細胞の
泳動を誘発させる目的用にメラノトロピンを患者に投与
する。そのような誘発された泳動は活性RPE細胞のな
い区域を被覆することにより種々の目の損傷を治療する
際に有効である。
【0018】本発明の第三態様に従うと、例えば緑内障
の症例の如き小室内圧力(IOP)を減少させるために
メラノトロピンを患者に投与する。
【0019】本発明の第四態様に従うと、目の角膜およ
び他の部分中の炎症反応または外科的外傷を抑制するた
めにメラノトロピンを患者に投与する。
【0020】該活性試薬は投与のために多くの方法で調
合することができる。該活性試薬の一投与形式は局所的
なものである。局所的適用のためには、該活性試薬は該
活性試薬を目に浸透させることができる賦形薬と共に調
合される。
【0021】該活性試薬の他の投与形式は経眼または眼
内注射である。この適用形式は目の炎症並びに網膜疾病
の治療用に特に適用できる。経眼注射には、結膜中また
はテノン(tennon)(目を覆っている繊維組織)への薬品
の注射が包含される。この注射形式は、例えば緑内障手
術後にまたは眼内炎症である内眼球炎の中で、最近日常
的に使用されている。眼内注射では、該活性試薬は硝子
体中に注射される。この種類の注射は目の重い炎症性症
状の症例で日常的に使用されている。そのような注射
は、臨床状態に依存するが、適切には3−6ヶ月に1回
行われる。
【0022】該活性試薬の他の投与形式は全身的なも
の、すなわち経口的または非経口的または経皮的なも
の、である。
【0023】投与形式に依存して、本発明の薬学的組成
物は経口的投与用に適している錠剤またはカプセルの形
状、結膜下注射用または非経口的全身的投与用の食塩水
溶液または他の適当な液体の形状、該液体の調合物用の
粉末の形状、目に対する局部的投与用に適している点眼
剤または目の軟膏、および経眼もしくは眼内注射用のリ
ポソームまたは他の遅延放出系であることができる。
【0024】本発明を以下で、ある種の非限定用実施例
を参照しながら時には図面を参照しながら記載しよう。
【0025】
【実施例】
実施例1 人間の網膜色素上皮細胞培養に対するメラノトロピンの
影響 死亡後24時間以内に死後の成人の目から細胞培養が得
られた。目はテル−ハショマー・アイ・バンク(テル−
ハショマー病院、イスラエル)から角膜の除去後に得ら
れた。目を処理する前に、それらを殺菌性環境中に4℃
に一夜保った。次に硝子体および神経分泌網膜を分離し
そしてRPEから除去した。球の後方区域に1.25%
トリプシン−0.05%EDTA溶液を充填し、そして
RPEの採取前に37℃および10%CO2培養器にお
いて45分間そのまま培養した。
【0026】RPE細胞を、ハムスF−10養分混合物
(バイオロジカル・インダストリーズ、ベス・ハエメ
ク、イスラエル)、15%の熱で不活性化された胎牛血
清(RCS)、2mMのグルタミン、100U/mlの
ペニシリンB、0.1mg/mlのストレプトマイシン
および2.5μg/mlのアンフォテリシンB、および
4.5g/lのグルコース(全ての成分類はバイオロジ
カル・インダストリーズ、キブツ・ベス・ハエメク、イ
スラエルから)からなる完全媒体に加えた。細胞を5分
間にわたり1000RPMで遠心し、そして次に完全媒
体中に再懸濁させた。細胞を25cm2の組織培養皿
(ヌンク、デンマーク)上で37℃において10%CO
2湿潤大気中で成長させ、そして培養を1週間に2回変
えた。
【0027】融合時の(4−5回の継代後の)RPE細
胞を軽くトリプシン処理し、そして次に24−ウェル板
(セル−カルト、ステリリン、イギリス)中に完全媒体
中の1個のウェル当たり6×104個の細胞の濃度で入
れた。細胞を完全融合まで3−4日間にわたり成長さ
せ、そして次にこれらの細胞を含有しているウェルに燐
酸塩緩衝食塩水(PBS)を充填した。
【0028】次にウェルを5群に分割し、そして異なる
媒体を各群のウェルに加え、第一群には血清を含まない
ハムスF−10完全媒体中の10-6Mメラノトロピンを
加え、第二群には同一媒体中の10-7Mメラノトロピン
を加え、第三群には同一媒体中の10ng/mlの表皮
成長因子を加え、第四群には同一媒体中の9ng/ml
の塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)を加え、そし
て対照として作用する最後の群には血清を含まない媒体
を加えた。
【0029】細胞を18時間にわたり37℃において上
記の媒体を有する10%CO2培養器中で培養し、そし
て次に2μCi/mlの3H−チミジン(NENリサー
チ・プロダクツ、デュポン、ウィルミントン、デラウェ
ア州、米国)を用いて2時間にわたりパルス処理した。
細胞をPBSで3回そして氷冷5%トリクロロ酢酸で5
回洗浄した。0.1%のドデシル硫酸ナトリウムを含有
している1mlの0.1N NaOHを加えた。1時間後
に、100μlの部分標本を各ウェルから採取し、4.
5mlのシンチレーション流体中に入れ、そして液体シ
ンチレーション分析器(パッカード、キャンベラ、オー
ストラリア)中で1時間後に計測した。
【0030】3回の計測を行い、そして各調合物の平均
および標準偏差が図1に示されている(結果は1分当た
りの分解数である)。
【0031】図1からわかるように、メラノトロピンは
EGFおよびbFGFにより引き起こされるものより相
当低い培養されたRPE細胞によるチミジン吸収におけ
る投与量関連増加を引き起こした。
【0032】bFGFおよびEGFの作用は網膜中の瘢
痕生成をもたらす網膜中の線維芽細胞および大食細胞要
素に非−選択的に影響を与えるため、それらはRPE細
胞の代謝活性を促進させるための治療剤としては適して
いない(ベアード(Baird)他、1985)。
【0033】メラノトロピン添加後のRPE細胞増殖量
はbFGFまたはEGFにより課されるものより相当小
さく、それはこのホルモンが瘢痕生成と関連しておら
ず、むしろRPE細胞の代謝活性を選択的に増加させる
かもしれないことを示している。
【0034】実施例2 人間の皮膚線維芽細胞(HSF)細胞培養に対するメラ
ノトロピンの影響 HSF細胞を、10%の熱で不活性化された胎牛血清、
2mMグルタミンおよび抗生物質(100U/mlのペ
ニシリンG、0.25mg/mlのアンフォテリシンB
および0.1mg/mlのストレプトマイシン)(バイ
オロジカル・インダストリーズ、ベス・ハエメク、イス
ラエル)が補充されているDMEM(ダルベッコス・モ
デイファイド・イーグルス・メディア)中で56.7c
2の組織培養フラスコ(ヌンク、ロスキルド、デンマ
ーク)の中で37℃において10%CO2湿潤大気培養
器中で成長させた。細胞が融合に達した時に、それらを
0.083%トリプシン(バイオロジカル・インダスト
リーズ、ベス・ハエメク、イスラエル)を用いる2、3
分間にわたる37℃における培養によりトリプシン処理
し、そして接種した。薬品を含んでいるかまたは含んで
いない細胞の成長媒体は1週間に2回変えた。
【0035】次に実施例1に記されている如く、ウェル
を5群に分割しそして異なる媒体を各群のウェルに加え
た。5群のそれぞれに加えられた媒体は、(1)10-6
Mメラノトロポンを含有している血清を含まない媒体、
(2)10-7Mメラノトロポンを含有している血清を含
まない媒体、(3)10ng/mlのEGFを含有して
いる血清を含まない媒体、(4)9nn/mlのbFG
Fを含有している血清を含まない媒体、および(5)血
清を含まない媒体のみであった。
【0036】人間の皮膚線維芽細胞による3H−チミジ
ン吸収度を実施例1に記されている如くして測定した。
【0037】図2に示されている如く、人間の皮膚線維
芽細胞に対するbFGFの添加だけが、媒体のみで処理
された細胞の3H−チミジン吸収と比べて3H−チミジン
吸収において5倍の増加を生じた。EGFおよびメラノ
トロポンの添加は、細胞によるチミジン吸収における増
加を生じなかった。(EGFが人間の皮膚線維芽細胞の
3H−チミジン吸収に対して影響を有していなかったと
いう事実は、EGFは他の器官から得られた線維芽細胞
の増殖を誘発できないという既知の事実からすると驚く
べきことではなかった。) 実施例3 牛の血管内皮細胞(ABAE)に対するメラノトロポン
の影響 ABAE細胞を、5%の熱で不活性化された胎牛血清、
5%の熱で不活性化された生まれたばかりの牛の血清、
2mMグルタミンおよび抗生物質(100U/mlのペ
ニシリンG、0.25mg/mlのアンフォテリシンB
および0.1mg/mlのストレプトマイシン)(全て
バイオロジカル・インダストリーズ、ベス・ハエメク、
イスラエルから)が補充されているDMEM(ダルベッ
コス・モデイファイド・イーグルス・メディア)中で5
6.7cm2の組織培養フラスコ(ヌンク、ロスキルド、
デンマーク)の中で37℃において10%CO2湿潤大
気培養器中で成長させた。
【0038】培養にはそれらが融合に達するまで1日お
きに10-9ng/mlのbFGFが補充された。
【0039】次に0.041%トリプシン(バイオロジ
カル・インダストリーズ、ベス・ハエメク、イスラエ
ル)を2、3分間にわたリ37℃において加えることに
より、細胞をトリプシン処理した。次に細胞を6倍に希
釈し、そしてマイクロウェル板の中に入れた。成長媒体
は1週間に2回変えた。
【0040】次に実施例1および2に記されている如
く、細胞を5群に分割しそして異なる媒体を以下の如く
各群のウェルに加えた。(1)10-6Mメラノトロポン
を含有している血清を含まない媒体、(2)10-7Mメ
ラノトロポンを含有している血清を含まない媒体、
(3)10ng/mlのEGFを含有している血清を含
まない媒体、(4)9nn/mlのbFGFを含有して
いる血清を含まない媒体、および(5)血清を含まない
媒体だけ。
【0041】細胞による3H−チミジン吸収度を実施例
1および2に記されている如くして再び測定した。
【0042】1組の実験をこれらの細胞を用いて行い、
そしてこの実験の結果はbFGFおよびEGFの添加は
牛の血管内皮細胞による3H−チミジン吸収の相当な誘
発を引き起こし、それは細胞の相当な活性化を示してい
るが、同一細胞に対するメラノトロポンの添加は影響が
なかったことを示していた。
【0043】まとめられた実施例1−3の結果は、人間
のメラノトロピンおよび牛の血管内皮細胞と比較しての
RPE細胞の活性化に対するメラノトロポンの影響の選
択性を示している。
【0044】実施例4 RPE細胞の泳動に対するメラノトロポンの影響 RPE細胞が増殖しそして表皮剥落区域上に泳動する能
力を「創傷閉鎖技術」(ジャンブラット(Jumblatt)およ
びノイフェルド(Neufeld)、1986)と称されている
これまでに既知の技術の微変法を用いて測定した。
【0045】この実施例では、牛のRPE細胞を実施例
1に記されている如くして成長させ、そして16mlの
ウェルを含有しているマイクロウェル板の中に入れた。
培養が融合に達した時に、各ウェル中の中心位置の区域
から非常に鋭い刃を用いて細胞を脱落させた。非付着細
胞を除去するために、各ウェルを1mlのエール均衡塩
溶液(EBSS:ギブコ)ですすいだ。培養を脱落時並
びに脱落後12、24および48時間に写真に撮った。
この方法で、脱落時における培養中の剥落区域の寸法が
考証され、そしてその後に剥落後の異なる時間において
同一培養と比較することができた。
【0046】牛のRPE細胞が増殖しそしてウェル中の
剥落区域にわたり泳動する能力は、ジャンブラット(Jum
blatt)およびノイフェルド(Neufeld)(上記引用文献)
中に記されている如く、異なる時間において撮られた培
養写真中の被覆された区域および被覆されていない区域
を分析することにより、測定された。「創傷」閉鎖の割
合は1時間当たりのmm2または特定時間における培養
ウェル中の被覆された区域の百分率として計算された。
【0047】牛のRPE細胞培養は6群に分割された。
「創傷」およびすすぎ工程が完了した直後に、各群に対
して異なる要素を成長媒体に加えた。6群の牛のRPE
細胞媒体のそれぞれに加えられた媒体は下記の如くであ
った:(1)成長媒体だけ、(2)10-10mg/ml
のbFGFを含有している成長媒体、(3)10-6Mメ
ラノトロピンを含有している成長媒体、(4)10-7
メラノトロピンを含有している成長媒体、(5)10-8
Mメラノトロピンを含有している成長媒体、および
(6)10-9Mメラノトロピンを含有している成長媒
体。
【0048】創傷区域の縁における単独細胞の泳動は相
対照顕微鏡を使用することにより創傷発生から12時間
後に最初に見られた。泳動中に、細胞はそれらの多角形
の構造を失いそして紡錘形の伸びた外観または他の多形
の形状を呈した。結果は以下の図3および4にまとめら
れている。
【0049】図3および4に示されているように、培養
ウェル中のRPE細胞により被覆された区域により測定
される細胞増殖および泳動における最も顕著な増加は創
傷発生工程から48時間後に起こった。この時間におい
て、被覆された区域は各培養ウェルの12時間において
観察された被覆された区域より約2倍ほど大きかった。
【0050】創傷発生工程およびRPE細胞に対するb
FGFの添加から12時間後に、bFGFで処理された
ウェル中の細胞被覆区域の寸法は成長媒体だけで処理さ
れた細胞のウェル中の被覆された区域よりあまり大きく
なかった(11.4±1.1mm2対8.0±1.0m
2)。
【0051】しかしながら、RPE細胞の培養された媒
体に対するbFGFの添加から48時間後には培養中の
被覆された区域は調整媒体だけで処理されたRPE細胞
媒体中で観察された被覆された区域と比べて相当大きか
った(21.1±0.7mm2対19.8±0.8mm2、p
<0.05)。
【0052】RPE細胞の増殖および泳動に対するメラ
ノトロピンの影響は投与量依存性であった。10-6Mメ
ラノトロピンで処理されたウェル中のRPE細胞により
被覆された区域は10-7Mメラノトロピンで処理された
ウェル中のRPE細胞により被覆された区域より相当小
さかった(10-6Mで処理されたウェル中の15.6±
1.5mm2対10-7Mで処理されたウェル中の19.8
±0.8mm2)。高濃度(10-6Mおよび10-7M)の
メラノトロピンは調整媒体だけで処理されたウェルと比
べて細胞により被覆された区域の寸法には影響を有して
いなかった。従って、高濃度でのメラノトロピンの添加
はRPE細胞が増殖および泳動する能力に影響を与えな
かった。
【0053】しかしながら、ウェルに対する比較的低い
濃度(10-8Mおよび10-9M)のメラノトロピンの添
加はこれらのウェルの細胞被覆区域を、創傷発生工程か
ら24時間および48時間後の両者において、調整媒体
だけで処理された細胞のウェル中の細胞被覆区域と比べ
て増大させた。メラノトロピン処理されたウェル中の被
覆された区域の寸法は調整媒体だけで処理された細胞の
ウェル中の被覆された区域の寸法より約1.5倍ほど大
きかった。従って、RPE細胞の増殖および泳動能力に
対する低濃度のメラノトロピンの影響は投与量依存性で
ありそしてbFGFのものと同様であった。
【0054】実施例5 兎中の小室内圧力(IOP)に対するメラノトロピンの
影響 2−3.5kgの体重のいずれかの性の着色された兎を
標準ケージ中で食料および水を自由に摂取させながら温
度調節室の中に保ち、そして12時間の光−闇サイク
ル、すなわち12時間の光およびその後の12時間の闇
など、に呈した。
【0055】ディジラブ・モデル30R圧力計を用いて
小室内圧力(IOP)を測定した。ディジラブ・カリブ
レーション・ヴェリフィアーを用いて毎日行われた3点
標準圧力読み取りと読み取りを合わせた。各シリーズの
IOP測定の直前に、1滴の局部麻酔(ロカリン−ベノ
キシネートHCl0.4%、フィッシャー・ファーマシ
ューティカルス、イスラエル)をそれぞれの目に滴下し
た。動物を繰り返し処理により実験工程に慣らした。気
候順化および基準線測定の期間中に両目の間でIOPに
おける一致した差または目の刺激兆候を示した兎は研究
から除外された。それぞれの時間点で測定された両目の
平均IOPは値1と記録された。
【0056】IOP値は種々の時間間隔および時間中に
そして1日の異なる時間において変動することが知られ
ているため、「基準線IOP曲線」はそれぞれの兎に関
して実験を進行させた日に対して決められた。朝08.
00に始まりそして同じ日の14.00までの6時間の
期間にわたり1時間間隔で兎のIOPを測定することに
より、基準線を決めた。
【0057】動物を下記の処理を受けた3群(1群当た
り7匹の兎)に分割した:(1)1mlの殺菌性食塩水
の皮下(S.C.)注射、(2)2mg/kgのメラノト
ロピンの皮下注射、および(3)10mg/kgのメラ
ノトロピンの皮下注射。
【0058】IOP値は、前日に基準線測定が行われた
日の同じ時間に測定された。兎は2回より多い実験では
使用されず、最低10日間で2つの連続的実験の間で分
離された。
【0059】図5および6に示されている結果は各処理
群の兎の平均±S.E.である。研究者の試験を使用して
異なる処理群の間の差の重要性を計算した。IOPの各
測定値を処理前の同じ日数におけるIOPの測定値と比
較した。
【0060】図5および6に示されている如く、実験時
間0における(すなわち、動物を処理する前の)種々の
実験および対照群のIOP水準においては意義ある差は
なく、それはこの方法の再現性および信頼性を示してい
る。
【0061】しかしながら、メラノトロピン処理後に測
定された兎のIOPは対照群(p<0.01)の兎で測
定されたIOPより相当低く、処理から2時間後に最大
値であった。その日の同じ時間において処理を受ける前
の同じ兎のIOPと比べて2mg/kgのメラノトロピ
ンで処理された兎のIOP水準における10%減少だけ
が生じた。10mg/kgのメラノトロピンを受けた兎
では、IOPにおける減少は対応する基準線値と比べて
相当高くそして30%に達した。IOP水準に対するそ
のような影響は両者とも有効な抗緑内障薬であるピロカ
ルピンまたはタブ.ダイアモックスの影響と同様であっ
た。
【0062】これらの結果は、メラノトロピンが処理さ
れた兎のIOPの減少に対してかなりの投与量関連影響
を与えそして臨床的意義も有するであろうことを示して
いる。
【0063】実施例6 紫外線に呈された兎の角膜中のLTB4製造(炎症に関
する要素)に対するメラノトロピンの影響 メラノトロピンが角膜に対する非毒性刺激により引き起
こされる炎症応答中に製造されるロイコトリエン(LT
4)の製造を抑制する能力により、目の中でのメラノ
トロピンの抗炎症活性を測定した。
【0064】メラノトロピンが炎症応答を抑制する能力
は、紫外線に呈されたアルビノ兎の角膜中で測定され
た。炎症応答を測定するために使用された要素は、炎症
中のそれの調節作用に関して知られているロイコトリエ
ンB4の製造量であった。
【0065】200−250gmの体重のいずれかの性
のアルビノ兎の1個の目を紫外線照射(200−400
nm)に毎日15分間ずつ連続4日間にわたり呈した。
それぞれの兎の他の反対側の目は照射に呈されずそして
対照用に使用された。
【0066】動物を下記の如く3群(各群中8匹の兎)
に分割した:(1)未処理、(2)紫外線照射に呈され
そして毎日4mg/kgのデキサメタソンの筋肉内
(i.m.)注射された兎、(3)紫外線照射に呈されそ
して毎日10μg/kgのメラノトロピンの筋肉内
(i.m.)注射された兎。
【0067】処理された動物群では、個々の治療はそれ
ぞれの日に紫外線露呈後1時間以内に始められた。動物
を最後の紫外線照射から2日後に死亡させそして目を−
70℃で凍結した。角膜を切開し、そして振盪浴の中で
37℃において40分間にわたりヘッペス緩衝液(pH
=7.4)中で培養した。培養の終了後に、媒体から試
料が得られ、そしてLTB4に対する特殊抗体を有する
ニュー・イングランド・ヌクレアー・キットを用いる放
射免疫(RIA)技術によりロイコトリエンB4(LT
4)の含有量を測定した。
【0068】図7に示されている如く、紫外線照射に呈
されなかった3個の実験群からの兎の目の角膜を含有し
ている媒体中のロイコトリエンB4濃度においては差が
なかった。(3群全部でのLTB4水準は0.51±0.
29pg/mgであった。) 図8は、紫外線照射後には角膜によるLTB4製造にお
いて相当な増加があり、照射されなかった反対側の目に
おけるLTB4の量(p=0.001)より約5倍ほど高
い2.47±0.8であったことを示している。図8に示
されている如く、1日当たり4mg/kgのデクスタメ
タソンを用いて紫外線照射された目の治療は照射された
が処理されていない兎の角膜と比べてこれらの角膜中で
のLTB4の製造を相当増加させた(9.38±2.4p
g/mgの体重対2.47±0.8pg/mgの体重)。
【0069】メラノトロピンを用いる処理は、対応して
照射された未処理の兎の角膜により製造された量と比較
して紫外線照射された目の角膜により製造されたLTB
4の量における減少を生じた(1.6±0.5pg/mg
の体重対2.47±0.8pg/mgの体重、p<0.0
5)。
【0070】プロスタグランジン型E2(PGE2)の製
造も3群の兎の目で測定された。紫外線照射に呈された
目の中のPGE2の量は照射されなかった対照群の目よ
り高かった(4.1±1.9pg/mgの体重対1.8±
0.3pg/mgの体重、p=0.001)。
【0071】図10に示されている如く、紫外線照射さ
れた角膜により製造されそしてデクスタメタソンで処理
されたPGE2の量は照射されたが未処理の兎の角膜中
のPGE2の量より低かった。紫外線照射および1日当
たり10μgのメラノトロピンを用いる処理後に製造さ
れたPGE2の水準は紫外線照射だけの後の兎の角膜中
で製造されたものと比べて意義あるほど減じられなかっ
た。
【0072】これらの結果は、メラノトロピンを用いる
処理は炎症を受けていない目におけるLTB4の製造を
抑制することができ、従ってメラノトロピンは抗−炎症
剤として作用できるということを示している。これらの
結果は、PGE2水準は例えばメラノトロピンを用いる
処理により影響されなかったため、LTB4製造に対す
るメラノトロピンの影響は少なくとも部分的には特異的
であることも示している。
【0073】
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rtolini),A、 [Nle4D−Phe7] α−MSHが間
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([Nle4D-Phe7] α-MSH improves functional recovery
in rats subjected to diencephalic hemisection)、Eu
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【0081】9.ジョンストン(Johnston),M.F.、ラヴ
ィッツ(Kravitz),E.A.、メイリ(Meiri),H.およびラ
ハミモフ(Rahamimoff)、オーレノコルチコトロピー性ホ
ルモンが蛙の運動神経末端からの伝達物質の放出の長期
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auses Long-Lasting Potentiation of Transmitter Rel
ease from Frog Motor Nerve Terminals)、サイエンス
(Science)、220、1071−1072(198
3)。
【0082】10.ハドレー(Hadley)、マック(Mac)E.
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類の生物医学的用途(Biomedical Applications of Synt
hetic Melanotropins)、ピグメント・セル・リサーチ(P
igment Cell Research)、増補1、69−78(198
8)。
【0083】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0084】1.有効量のメラノトロピンペプチドであ
る活性試薬またはメラノトロピンペプチドと近似の(res
embling)生物学的効果を有する剤(agent)であるそれの
同族体、および薬学的に許容可能な担体を含んでなる、
目の疾病および障害の治療および/または予防用の薬学
的組成物。
【0085】2.網膜上皮中の変性変化(degenerative c
hanges)の治療または予防用の、上記1の薬学的組成
物。
【0086】3.斑(macula)中の変性変化の治療または
予防用の、上記2の薬学的組成物。
【0087】4.目の傷(injuries)の治療用の、上記1
の薬学的組成物。
【0088】5.高い小室内(intraocular)圧力症状の治
療または予防用の、上記1の薬学的組成物。
【0089】6.目の炎症または外科的創傷の治療また
は予防用の、上記1の薬学的組成物。
【0090】7.角膜(cornea)の炎症または外科的創傷
の治療または予防用の、上記6の薬学的組成物。
【0091】8.該活性試薬がメラノトロピン(α−M
SH)またはそれの同族体である、上記1−7の薬学的
組成物。
【0092】9.目の治療または予防用の薬学的組成物
の製造用の、メラノトロピンペプチドである活性試薬ま
たはメラノトロピンペプチドと近似の生物学的効果を有
する剤であるそれの同族体の使用。
【0093】10.網膜上皮中の変性変化の治療または
予防用の薬学的組成物の製造用の、上記9の使用。
【0094】11.斑中の変性変化の治療または予防用
の薬学的組成物の製造用の、上記10の使用。
【0095】12.目の傷の治療用の薬学的組成物の製
造用の、上記9の使用。
【0096】13.高い小室内圧力症状の治療または予
防用の薬学的組成物の製造用の、上記9の使用。
【0097】14.目の炎症または外科的創傷の治療ま
たは予防用の薬学的組成物の製造用の、上記9の使用。
【0098】15.角膜の炎症または外科的創傷の治療
または予防用の薬学的組成物の製造用の、上記14の使
用。
【0099】16.該活性試薬がメラノトロピンまたは
それの同族体である、上記9−15のいずれかの使用。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、それぞれ異なる成長要素である塩基性
線維芽細胞成長要素(bFGF)、皮膚成長要素(EG
F)、10-6Mおよび10-7Mの濃度のメラノトロピ
ン、並びに対照媒体を用いて培養された、チミジン−標
識の付いたRPE細胞の5個の培養からの3H−チミジ
ンの1分当たりの分解を示している。
【図2】図2は、それぞれ異なる成長要素である塩基性
線維芽細胞成長要素(bFGF)、皮膚成長要素(EG
F)、10-6Mおよび10-7Mの濃度のメラノトロピ
ン、並びに対照媒体を用いて培養された、人間の皮膚の
線維芽細胞の5個の培養からの3H−チミジンの1分当
たりの分解を示している。
【図3】図3は、それぞれ異なる成長要素または異なる
濃度の成長要素である10-8Mメラノトロピン、10-9
Mメラノトロピン、bFGFおよび対照媒体を含有して
いる媒体を用いて培養された、4個の牛RPE細胞培養
中のRPE細胞により被覆された区域(mm2)を示し
ている。該区域はウェル中の中心位置区域からの細胞の
脱落後の種々の時間において測定された。
【図4】図4は、ウェル中の中心位置区域からの細胞の
脱落後の種々の時間における、それぞれ異なる成長要素
または異なる濃度の成長要素である10-6Mメラノトロ
ピン、10-7Mメラノトロピンおよび対照媒体を含有し
ている媒体を用いて培養された、3個の牛RPE細胞培
養中のRPE細胞により被覆された区域(mm2)を示
している。
【図5】図5は、一方の群には殺菌性食塩水が皮下注射
されておりそして他の群には2μg/kgのメラノトロ
ピンが皮下注射されている2個の実験群からの兎中で皮
下注射後の異なる時間において測定された小室内圧力
(IOP)、mmHg、を示している。
【図6】図6は、一方の群には殺菌性食塩水が皮下注射
されておりそして他の群には10μg/kgのメラノト
ロピンが皮下注射されている2個の実験群からの兎中で
皮下注射後の異なる時間において測定された小室内圧力
(IOP)、ミリメートルHg、を示している。
【図7】図7は、(1)未処理、(2)1日当たり4m
g/kgのデキサメタソンでI.P.処理された、(3)
1日当たり10μg/kgのデキサメタソンでI.P.処
理された、3個の実験群における、兎の照射されていな
い目により製造されたロイコトリエンLTB4(pg/
mgの体重)の量を示している。
【図8】図8は、図7と同じ3個の実験群の兎の炎症の
ある目により製造されたロイコトリエンB4(LTB4
の量を示している。
【図9】図9は図7の同じ目の中のプロスタグランジン
2(PGE2)の量を示している。
【図10】図10は図8の同じ目の中のプロスタグラン
ジンE2(PGE2)の量を示している。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効量のメラノトロピンペプチドである
    活性試薬またはメラノトロピンペプチドと近似の生物学
    的効果を有する剤であるそれの同族体、および薬学的に
    許容可能な担体を含んでなる、目の疾病および障害の治
    療および/または予防用の薬学的組成物。
  2. 【請求項2】 目の治療または予防用の薬学的組成物の
    製造用の、メラノトロピンペプチドである活性試薬また
    はメラノトロピンペプチドと似ている生物学的効果を有
    する試薬であるそれの同族体の使用。
JP5094879A 1992-04-01 1993-03-31 目の疾病の治療または予防用の薬学的組成物 Pending JPH072692A (ja)

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