JPH0726745B2 - 液体の蒸発装置 - Google Patents

液体の蒸発装置

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JPH0726745B2
JPH0726745B2 JP2099548A JP9954890A JPH0726745B2 JP H0726745 B2 JPH0726745 B2 JP H0726745B2 JP 2099548 A JP2099548 A JP 2099548A JP 9954890 A JP9954890 A JP 9954890A JP H0726745 B2 JPH0726745 B2 JP H0726745B2
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liquid
air
gas
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temperature container
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JP2099548A
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Inventor
浩二 加藤
俊彦 山崎
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日立プラント建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液体の蒸発装置に係り、特に、空気調和された
建物内に人体の健康上有用な気体を送気するのに好適な
液体の蒸発装置に関するものである。
〔従来の技術〕
高層化、高密度化、高度情報化した最近の建物は、高多
様能に構築され、これに相応した高度の空気調和装置
(以下、空調装置という)が設置されている。しかし、
この種の装置による空調空気の品質は、大自然の森林中
の空気の品質に比べると、温度、湿度などを除き、総合
的に劣っている。特に、最近のインテリジェントビルと
呼ばれるような建物では、ストレスの解消及び疲労を防
止して事務能率の向上を図るべく、森林浴に近い空調環
境を実現できることが望まれている。
森林浴に近い空調空気を作るためには、森林浴を特徴づ
けているフイトンチッド(植物が放散する殺菌・防虫力
のある芳香性物質)を人工的に発生させて空調装置内へ
注入する必要がある。また、フイトンチッドとしては、
桧などの樹木から抽出した精油が一般に使用されてお
り、この精油を加温により蒸発して気体を発生させ、空
調装置に間欠的に注入している。
しかし、この方法では、蒸気発生量が蒸発面積と加熱温
度に比例するため、大型空調装置に対しては発生装置が
大型化し、広い設置面積を必要とし、コストアップを招
くという問題がある。
この不具合を解消するものとして、例えば、第3図に示
す蒸発装置が提案されている。
空気の取り込み経路中にエアフィルタ10が配設され、そ
の出側にはエアポンプ12が接続されている。エアポンプ
12には、圧力調整バルブ14及びマスフローコントローラ
16が接続されている。
マスフローコントローラ16には、ノズル18が接続され、
このノズル18を収納する如くにし密閉された恒温容器20
が配設されている。恒温容器20は、胴体部円筒形を成
し、底部は円錐形にされ、内部にはフイトンチッド22が
満たされている。さらに、恒温容器20の外側には、加温
を行うためのヒータ24が配設されている。このヒータ24
による容器温度を検出するために温度センサ26が恒温容
器20の外壁とヒータ24との間に配設されている。
恒温容器20内の底部及び上部には、液面計28a,28bが設
置されている。また、天井面には、気体を空調装置に接
続される空調ダクト30に導くための電磁弁32が接続され
ている。さらに、恒温容器20の底部には、電磁弁34及び
電磁弁36が接続され、この電磁弁34の供給先には廃液タ
ンク38が設置され、電磁弁36の供給先には溶液タンク40
が設置されている。溶液タンク40には、フイトンチッド
22が満たされており、この溶液タンク40と電磁弁36の間
には送液ポンプ42が設けられている。
マスフローコントローラ16、ヒータ24、電磁弁32、電磁
弁34、電磁弁36及び送液ポンプ42の各々には、電源をシ
ーケンスコントローラ46の制御のもとに供給するための
電源44が接続されている。シーケンスコントローラ46
は、温度センサ26及び液面計28a,28bの各検知出力を入
力信号として、電源44を制御し、通電のオン/オフ制御
や弁の開閉制御を実行する。
以上の構成においては、電源44によってヒータ24に通電
し、恒温容器20内のフイトンチッド22を加熱する。この
フイトンチッド22は、溶液タンク40から送液ポンプ42に
よって吸引され、電磁弁36の調整を受けて供給されてい
る。この状態のもとで、圧力調整バルブ14を調整してエ
アポンプ12からの空気をマスフローコントローラ16を介
してノズル18に供給し、恒温容器20内に気泡を発生させ
る。この気泡及びヒータ24の加熱により、フイトンチッ
ド22が恒温容器20から蒸発する。この蒸発気体は、電磁
弁32を介して空調ダクト30に供給される。空調ダクト30
には、空調装置から空調空気が送風されてきており、こ
の空調空気に電磁弁32からの蒸発気体が混入される。
このように構成により、装置の小型化を図りながら蒸気
発生量を大きくとることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記した従来技術にあっては、植物精油に液体
を用いているため、この液体内に長期間空気を送り込ん
でバブリングを行っていると、空気中の酸素によって液
中に形成される酸素により液体成分が酸化され、高分子
化(いわゆるレジン化)が行われ、粘性が高くなり、液
体の変質や蒸気発生量を変化させる問題を生じていた。
本発明の目的は、上記した従来技術の実情に鑑みてなさ
れたものであり、液体の変性を防ぎ、任意の蒸気発生量
を一定に保持することが可能な液体の蒸発装置を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、内部に液体を貯
留する恒温容器と、この恒温容器内の液体温度を所定の
温度範囲内で可変に制御できる加熱手段と、前記恒温容
器内の液体中に所定の気体量の範囲内で可変に気体を吹
き込む送気手段と、前記恒温容器内の液体から蒸発する
気体を空気調和装置の送気系統中に注入させる手段とに
より構成した液体の蒸発装置において、前記液体中に吹
き込む気体を、不活性気体あるいは80%以上の不活性気
体を含む空気にしたものである。
〔作 用〕
上記した手段によれば、少なくとも80%以上の不活性ガ
スを含む気体が恒温容器の液体にバブリングされ、この
バブリング気体は殆ど酸素を有しないため、液体成分を
酸化させることがない。したがって、液体の粘性を高め
ることがなく、液体の変質招くことも、蒸気発生量の変
化を招くこともない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。
第1図は本発明の一実施例を示す系統図である。本実施
例においては、第3図に示したと同一であるものには同
一引用数字を用いたので、以下においては重複する説明
を省略する。
本発明はノズル18に供給する気体を従来の空気に代え
て、不活性ガスにしたものである。このために、マスフ
ローコントローラ16に電磁弁48を接続し、この電磁弁48
に不活性ガスボンベ50を接続する構成にしている。本実
施例では、不活性ガスとして、窒素(N2)ガスを用いて
いる。
第1図の実施例においては、電磁弁48を開放することに
より、不活性ガスは不活性ガスボンベ50からマスフロー
コントローラ16へ送りこまれる。このとき、圧力調整バ
ルブ14によって、マスフローコントローラ16の入口側を
任意の圧力に調整する。
不活性ガスは、マスフローコントローラ16によって流量
調整されたのち、ノズル18に送り込まれ、恒温容器20内
のフイトンチッド22をバブリングする。このとき、フイ
トンチッド22液の蒸気発生量は、ヒータ24と温度センサ
26によって管理された液温と、マスフローコントローラ
16によって調整した窒素ガス量とによって決定される。
これにより任意の蒸気濃度にコントロールされた発生気
体は、電磁弁32を介して空調ダクト30中に送られ、森林
浴のフイトンチッド濃度(10ppb前後)の近傍に調整さ
れ、建物内に送り込まれる。
フイトンチッド22は、蒸気発生と共に減少していき、こ
れに伴う液面の変化が液面計28aで検知される。液面が
ほぼ半分になったとき、マスフローコントローラ16が閉
じられ、電磁弁34が開放され、恒温容器20内に残留する
フイトンチッド22が廃液タンク38へ排出される。
所定時間後に、電磁弁34を閉じると共に電磁弁36を開
け、溶液タンク40内のフイトンチッド22を送液ポンプ42
によって恒温容器20へ供給する。ついで、液面計28bに
よって新しいフイトンチッド22の液面の満杯を検知した
時点で、送液ポンプ42を停止し、電磁弁36を閉じる。さ
らに、マスフローコントローラ16を開放し、再びバブリ
ングを行う。
このように、使用期間の長くなった液は廃棄され、新た
な液が恒温容器20に供給されるので、酸化による液の高
分子化が避けられ、液の変質を生ぜず、蒸気発生量に変
化を生じさせることはない。
第2図は本発明の他の実施例を示す系統図である。な
お、本実施例では、前記実施例に用いたと同一であるも
のには同一引用数字を用いたので、以下においては重複
する説明を省略する。
本実施例は、上記実施例が不活性ガスを用いたのに対
し、これに代え、80%以上の不活性気体を含む空気を用
いたものである。このために、マスフローコントローラ
16の入側に窒素富化空気発生器52を配設し、この窒素富
化空気発生器52にエアポンプ54を接続する構成にしてい
る。
本実施例では、エアポンプ54によって窒素富化空気発生
器52に空気が供給され、窒素富化空気発生器52によって
得られた窒素富化空気がマスフローコントローラ16によ
って流量調整され、ノズル18に供給される。なお、蒸気
発生の原理は、上記実施例と同一であるので、ここでは
説明を省略する。
第2図の実施例によれば、電磁弁32を介して空調ダクト
30に送られるガスは、富化酸素と富化窒素との混合ガス
であり、元々の供給空気と同一組成になるため、空調ダ
クト30中の窒素ガス濃度は上昇しない。また、不活性ガ
スが、空調系に多量に流れるような事態を招くこともな
い。
〔発明の効果〕
以上より明らかなように、本発明によれば、内部に液体
を貯留する恒温容器と、この恒温容器内の液体温度を所
定の温度範囲内で可変に制御できる加熱手段と、前記恒
温容器内の液体中に所定の気体量の範囲内で可変に気体
を吹き込む送気手段と、前記恒温容器内の液体から蒸発
する気体を空気調和装置の送気系統中に注入させる手段
とにより構成した液体の蒸発装置において、前記液体中
に吹き込む気体を、不活性気体あるいは80%以上の不活
性気体を含む空気にしたので、フイトンチッド用の液体
の変質を防ぎ、蒸気発生量を一定に保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す系統図、第2図は本発
明の他の実施例を示す系統図、第3図は従来の蒸発装置
の一例を示す系統図である。 16……マスフローコントローラ、 18……ノズル、 20……恒温容器、 22……フイトンチッド、 24……ヒータ、 26……温度センサ、 28a,28b……液面計、 30……空調ダクト、 32,34,36,48……電磁弁、 40……溶液タンク、 42……送液ポンプ、 44……電源、 46……シーケンスコントローラ、 50……不活性ガスボンベ、 52……窒素富化空気発生器、 54……エアポンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に液体を貯留する恒温容器と、この恒
    温容器内の液体温度を所定の温度範囲内で可変に制御で
    きる加熱手段と、前記恒温容器内の液体中に所定の気前
    量の範囲内で可変に気体を吹き込む送気手段と、前記恒
    温容器内の液体から蒸発する気体を空気調和装置の送気
    系統中に注入させる手段とにより構成した液体の蒸発装
    置において、前記液体中に吹き込む気体を、不活性気体
    あるいは80%以上の不活性気体を含む空気にしたことを
    特徴とする液体の蒸発装置。
JP2099548A 1990-04-16 1990-04-16 液体の蒸発装置 Expired - Lifetime JPH0726745B2 (ja)

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JP2099548A JPH0726745B2 (ja) 1990-04-16 1990-04-16 液体の蒸発装置

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JPH04132A JPH04132A (ja) 1992-01-06
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005500505A (ja) * 2001-08-27 2005-01-06 ジョーンズ,ブラドリィ,チャールズ 空気流中に蒸気を分配するための装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005500505A (ja) * 2001-08-27 2005-01-06 ジョーンズ,ブラドリィ,チャールズ 空気流中に蒸気を分配するための装置

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JPH04132A (ja) 1992-01-06

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