JPH0726739U - 流体圧力トランスデューサ - Google Patents

流体圧力トランスデューサ

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JPH0726739U
JPH0726739U JP5509193U JP5509193U JPH0726739U JP H0726739 U JPH0726739 U JP H0726739U JP 5509193 U JP5509193 U JP 5509193U JP 5509193 U JP5509193 U JP 5509193U JP H0726739 U JPH0726739 U JP H0726739U
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JP
Japan
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diaphragm
pressure
fluid pressure
pressure transducer
transducer
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Application number
JP5509193U
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Inventor
幹雄 長沼
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Teac Corp
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Teac Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ひずみゲージ式流体圧トランスデューサの圧
力応答感度を高め、構造を小型なものとする。 【構成】 流体圧トランスデューサのひずみゲージ2が
貼着されるダイヤフラムの流体圧力が導入される面に同
心状の細くて浅い溝5を複数本形成する。このダイヤフ
ラムの半径方向の強度を維持しつつ、圧力方向の剛性を
弱くして、圧力に対する応答感度を増加させることがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、圧力計測に使用される、ひずみゲージ式圧力トランスデューサに関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧力計測用、特に低圧力の計測用のひずみゲージ式圧力トランスデュー サとしては、図2,図3に示すようにダイヤフラムを使用したものとして、周縁 部を円筒支持体9において支持されているダイヤフラム10と、圧力導入部11 からの圧力を受けて変位することによりダイヤフラムに生じる力を電気信号に変 換するひずみゲージ12とによる構成のものがあった。このダイヤフラム構造の ものは、ダイヤフラムの受圧面積が大きい程、また、ダイヤフラムの厚みが薄い 程、圧力による変形が生じ易くなる結果、感度が増すこととなる。
【0003】 ダイヤフラムは、円筒状金属部材を切削加工によりダイヤフラムを残すように 内部を切削除去することにより製造されるが、この切削加工は高度な加工技術を 必要とし、検出感度を上げるためには、図2に示す例のようにある程度大型にし なければならず、また、図3のように小型にするためには、ダイヤフラムを極端 に薄くする必要があるため、製造過程において不良品が増し、製品の歩留まりが 悪くなるという問題点がある。
【0004】 そこで、小型化を実現して所望の感度を得るために図4,図5に示すように、 受圧機構にベローズ14と起歪ビーム13の組み合せ構造を採用したものもある が、機構が複雑となり、非常にコスト高になり、また、機構上、トランスデュー サの固有振動数が低下するため、動的圧力の測定においては応答能力が著しく劣 り、高感度な検出には不向きであるという欠点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 ひずみゲージ式圧力トランスデューサは、流体圧力の計測分野において広範囲 に利用されるが、一般に利用状況からみて、従来に増して、小型軽量化、低価格 が要求され、特に低圧力の測定用のトランスデューサでは前述のようにひずみ検 出の力学上の性質から、受圧面積を大きくしたり、複雑な機構を採用したりする ことが避けられず、取扱上の問題や、商品コスト等の面で問題があった。更に、 近年、自動車、航空機等における制御系その他の流体系統において使用される圧 力トランスデューサについては、より簡単な構造で低容量の圧力計測を容易にす るため小型に軽量化され、また、流体の動圧力に応答特性の優れたものに対する 要望が益々高まっている。
【0006】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題を解決するためになされたもの で、感度が良好で且つ小型化が可能であり、また、動的圧力に対しても優れた応 答特性を有するひずみゲージ式圧力トランスジューサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における流体圧トランスデューサにおいて は、ケース内に支持されているダイヤフラムの受圧面側に円周状の細くて浅い溝 を複数本切込んで形成している。溝の加工は、ダイヤフラムの肉厚が充分厚みの あるうちに溝加工を行い、その後、溝加工の施された受圧面に当て金具を当てて 反対側の面を所定の寸法に仕上加工することにより行う。なお最外周の部分には 、溝を形成しない余白部を残すことによってダイヤフラムの半径方向の強度を高 めることも可能である。
【0008】
【作用】
ダイヤフラムを円周状の複数細く浅い溝を形成した構造とすることにより、ダ イヤフラムは半径方向の強度は保持されつつ圧力方向の剛性が低くなり、このダ イヤフラムの構造を採用した流体圧力トランスデューサは、従来のダイヤフラム の形状のものと比較して、高い出力感度を得ることが出来る。
【0009】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1の(A)は、本考案による流 体圧トランスデューサのダイヤフラム1と、それを支持する円筒状支持体3を示 している。ダイヤフラム1は、ステンレス等の金属材料の円筒体3を両端面から 通常の旋盤等を利用して切削加工を施し、最終的にダイヤフラムを残すことによ り、ダイヤフラム1が、円筒状支持体3に一体に形成された形態で形成される。 円筒状支持体3は、一方の端部の内周面には、ダイヤフラム1に流体圧を導入す るための圧力導入孔が形成された圧力導入部材4を取付けるためのねじ溝が形成 され、また、他端外周部には、コネクタ8を支持するケース7を装着するねじ溝 が形成されている。
【0010】 ダイヤフラム1の受圧面即ち圧力導入部材4に対向する面は、図1の(B)に 示すように同心円状に極く浅く切込むことによって形成した複数本(本実施例に あっては8本)の細い溝5を有している。この溝5は、ダイヤフラムを形成する 過程において、ダイヤフラムの肉厚が充分に厚みのある中に溝加工を施し、その 後、溝加工の施された面に当て金具を当てて、反対側の面を切削することにより 所望の寸法のダイヤフラムに仕上げる方法を採用することにより容易に加工を施 される。
【0011】 本考案によるダイヤフラムを使用した流体圧力トランスデューサの組立体は、 図1の(C)に示され、ダイヤフラム1受圧面と反対側の面にひずみゲージ2を 貼着し、円筒状支持体3のダイヤフラム1の同心円状の溝の形成された受圧面側 に圧力導入部材4が装着される。円筒状支持体3の他方の側には、コネクタ8を 支持するケース7が装着される。ひずみゲージ2からのリード線は、筒状支持体 3に取付けられるリード線中継基板6を経て、コネクタ8に接続される。
【0012】 上記構造を有するダイヤフラムを使用した圧力トランスデューサは、ダイヤフ ラムの溝部以外の肉厚と同じ肉厚を有する従来のダイヤフラム形状のものと比較 して1.7〜2倍の出力感度を得ることができた。
【0013】
【表1】
【0014】 表1は同心円状溝を8本形成したダイヤフラムを使用した流体圧力トランスデ ューサの測定圧力定格が5kg・f/cm2 (TP−AR5K)と10kg・f /cm2 (TP−AR10K)の2種類について、それぞれ4機及び5機試作し 、その特性値の試験結果を表わすものである。ダイヤフラムの厚さは各々0.3 2mm(5kg・f/cm2 ),0.42mm(10kg・f/cm2 )であり 、円周状の溝の深さは厚みに対して1/3〜1/2の範囲にされる。ちなみに、 この測定結果を従来製品の特性値と比較してみると、定格が5kg・f/cm2 では図4、及び図5の形式のものと比較した結果、図4では、定格出力1.5m v/v、非直線性0.2%R.0、ヒステリシス0.2%/R.0、図5のもの では、定格出力1.5mv/v、非直線性0.3%/R.0、ヒステリシス0. 3%/R.0、であり定格10kg・f/cm2 について、図3のものでは定格 出力1.0mv/v、非直線性0.2%/R.0である。
【0015】 これらの結果からも、本実施例によって、従来の型式では得られない良好な感 度を得ることができたことが分る。
【0016】 また、定格5kg・f/cm2 の従来品のものでは、固有振動数が数100H zと低いものであるのに対し、本実施例の製品では、数KHzと高く、応答性の 優れた圧力トランスジューサを得ることが可能となった。
【0017】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように、ひずみゲージ式圧力トランスデューサのダイ ヤフラムの受圧面に複数の同心円状溝を形成したことにより、従来の同じダイヤ フラム厚のものに比較して、感度を高めることができ、従って、流体圧力トラン スデューサを小型化することが可能となり、さらに、トランスデューサとして構 造を簡単なものにし、ダイヤフラムの製作加工も容易に行うことができて、製造 コストを低減することができる。また、本考案のダイヤフラムにより、固有振動 数の高い圧力トランスデューサを得ることができ、特に、流体動圧計測用に使用 するものに好適なものとなる。
【0018】 ダイヤフラムの円周状溝の半径方向の位置配分を変化させることで、ダイヤフ ラムに発生する応力分野を調整することができ、そのために、トランスデューサ の出力特性(非直線性、ヒステリシス特性)を向上することができる。
【0019】 また、ダイヤフラムの溝は、ダイヤフラムの受圧側の表面積を増すこととなり 、圧力媒体との接触によって生ずるトランスデューサ本体との温度差によって起 こるダイヤフラム受圧部側面の膨張収縮による零点変化を軽減する効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の流体圧力トランスデューサに
使用されるダイヤフラムを支持する円筒状支持体,
(B)は本考案によるダイヤフラムの側面断面拡大図、
(C)は本考案によるダイヤフラム平面拡大図、(D)
は本考案によるダイヤフラムを使用した流体圧力トラン
スデューサの組立図である。
【図2】従来のダイヤフラム式流体圧トランスデューサ
を示す図である。
【図3】従来のダイヤフラム式流体圧トランスデューサ
を示す図である。
【図4】従来のベローズを使用した流体圧トランスデュ
ーサを示す図である。
【図5】従来のベローズを使用した流体圧トランスデュ
ーサを示す図である。
【符号の説明】
1,10 ダイヤフラム 2,12 ひずみゲージ 3,9 円筒状支持体 4,11 圧力導入部材 5 同心円状溝 6 リード線中継板 7 ケース 8 コネクタ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状支持体と、該円筒状支持体と一体
    に形成されるダイヤフラムと、該ダイヤフラムの受圧面
    側の円筒状支持体内に流体を導入する流体圧力導入部
    と、該ダイヤフラムの受圧面と反対側の表面に貼着され
    たひずみゲージとよりなる流体圧力トランスデューサに
    おいて、 上記ダイヤフラムの受圧面に同心円状の溝を複数形成し
    たことを特徴とする 流体圧力トランスデューサ。
JP5509193U 1993-10-12 1993-10-12 流体圧力トランスデューサ Pending JPH0726739U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5509193U JPH0726739U (ja) 1993-10-12 1993-10-12 流体圧力トランスデューサ

Applications Claiming Priority (1)

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JP5509193U JPH0726739U (ja) 1993-10-12 1993-10-12 流体圧力トランスデューサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0726739U true JPH0726739U (ja) 1995-05-19

Family

ID=12989068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5509193U Pending JPH0726739U (ja) 1993-10-12 1993-10-12 流体圧力トランスデューサ

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JP (1) JPH0726739U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015036161A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 国立大学法人富山大学 関節機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015036161A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 国立大学法人富山大学 関節機構

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