JPH07265210A - 電気ポット - Google Patents

電気ポット

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JPH07265210A
JPH07265210A JP8783094A JP8783094A JPH07265210A JP H07265210 A JPH07265210 A JP H07265210A JP 8783094 A JP8783094 A JP 8783094A JP 8783094 A JP8783094 A JP 8783094A JP H07265210 A JPH07265210 A JP H07265210A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器の容量や湯の残量にかかわりなく、給湯
口から供給される湯を略完全に殺菌できる電気ポットを
実現する。 【構成】 ポット本体12と、容器16と、ヒーター18と、
殺菌ユニット24とを有して成る電気ポット10であって、
殺菌ユニット24は紫外線透過性物質よりなる殺菌管28
と、紫外線殺菌灯30とを備え、送出管34を介して殺菌管
28に送られた湯は、紫外線殺菌灯30からの紫外線照射を
受けて殺菌され、給湯口28aから外部に吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電気ポットに係り、特
に、内蔵ヒーター等の加熱部材によって湯を沸かすと共
に、これを一定温度で保温し、必要時に湯を給湯口から
外部に吐出するよう構成した電気ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気ポットとして、例えば図12
に示すものがある。この電気ポット90は、ポット本体91
と、該本体91の上端開口(図示せず)を閉塞する蓋部材
92と、本体91内に収納した有底円筒状の容器92と、該容
器92の外周面に巻装された電熱ヒーター93と、蓋部材92
の頭頂部に配された押圧部94と、湯を注ぐ給湯口95と、
一端が該給湯口95に連通されると共に他端が容器92内の
底部近傍に配された送湯管96とを備えて成る。この電気
ポット90の蓋部材92を空けて、本体91の上端開口から水
道水を容器92内に注水すると、電熱ヒーター93が作動し
て湯を沸かし始める。湯温が一定以上となると、図示し
ないサーモスタットが作動して電熱ヒーター93の出力を
抑制し、保温加熱状態に移行する。ここで、押圧部94を
押し下げると、蓋部材92内に配された図示しないベロー
ズや空気弁等が作用して容器92内に空気が圧送され、送
湯管96を経由して給湯口95から湯が注ぎ出される。
【0003】ところで、近時、生活環境の悪化に伴い、
水道水の汚染が重大な社会問題となっている。特にマン
ション等においては、屋上に設置した給水タンク内に水
道水を一旦汲み上げて溜めておき、必要に応じて各部屋
に給水するシステムが採られているため、給水タンク内
が細菌繁殖の温床となり、水道水に有害な細菌や微生物
が混入する危険性が高まっている。そのため、電気ポッ
トに対しても、単にお茶やコーヒーをいれるための湯を
供給するというだけでなく、殺菌済みの安全な飲料水
(湯)を供給する道具としての機能が期待されることと
なった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】確かに、電気ポットで
一度湯を沸かせば、100゜Cの温度によって細菌類を
全滅させることができ、以後は無菌の湯が供給され得る
とも思われる。ところが、実際には湯温が100゜Cに
まで上がらず、完全な煮沸殺菌をなし得ない場合が生じ
る。例えば、サーモスタットの動作温度のバラツキに起
因し、100゜C未満で保温動作に切り替わってしまう
場合や、気圧の低い高地で使用したため、100゜C未
満で沸騰してしまい、それ以上に湯温が上昇しない場合
などが考えられる。また、沸騰する前に、湯が湧いたも
のと誤認して容器内の湯を利用してしまう場合も考えら
れる。さらに、乳幼児用粉ミルクを溶解するための湯を
供給する特殊用途の電気ポットの場合、一旦煮沸殺菌し
た後に、約50〜55゜Cにまで湯温を下げて保温する
ため、長時間経過するうちに細菌が再繁殖する恐れがあ
る。また、そもそも100゜Cの温度では死滅しない細
菌も存在している。
【0005】そこで、これらの問題を解消するため、図
12に示すように、容器92中に殺菌灯97を配し、その殺
菌作用によって容器92内の湯を無菌状態に維持せんとす
る技術が開示されている(実公昭62−19300)。しかし
ながら、容器92の容積はかなり大きいため、例え殺菌灯
97を常時点灯させるとしても、容器92内全体を満遍なく
殺菌するのは困難である。また、容器92内の湯量が減っ
て水位が殺菌灯97より下になった場合には、殺菌効果を
維持できない。さらに、給湯口95や、これに連なる送湯
管96は、常に外気に接しているため細菌が付着し易いに
もかかわらず、殺菌灯97からの殺菌線が届かない。した
がって、給湯する際に、給湯口95近傍の残液中で繁殖し
た細菌が、殺菌されないまま残液と共に供給される危険
性が高い。
【0006】本発明は、上記従来の電気ポットが抱える
欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、容器の容量や湯の残量にかかわりなく、給湯口か
ら供給される湯を、略完全に殺菌することができる電気
ポットを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電気ポットは、ポット本体と、該本体
内に収納される容器と、該容器内の液体を加熱する加熱
部材と、容器内の液体を外部に吐出する給湯口と、一端
が該給湯口に連通されると共に他端が上記容器と係合さ
れ、該容器内の液体を上記給湯口に導く送湯路とを有し
て成る電気ポットにおいて、上記送湯路の給湯口側端部
に、送湯路中を流動する液体に対して紫外線を照射する
紫外線殺菌灯を配置するよう構成した。より具体的に
は、上記送湯路の少なくとも給湯口側端部を紫外線透過
性物質によって形成すると共に、該給湯口側端部の外側
に紫外線殺菌灯を配するよう構成する。あるいは、上記
紫外線殺菌灯に防水対策を施すと共に、これを送湯路の
給湯口側端部内に配置するよう構成してもよい。
【0008】上記紫外線殺菌灯としては、例えば、紫外
線透過性物質よりなる管状気密容器と、該管状気密容器
内に充填された紫外線放射ガスと、該管状気密容器の両
端に配された一対の筒状電極と、両筒状電極間に形成さ
れる主放電間隙と、各筒状電極に囲繞された針状電極
と、該針状電極と筒状電極との間に形成される補助放電
間隙とを備えたものを用いる。あるいは、紫外線殺菌灯
として、紫外線透過性物質よりなる紡錘形の気密容器内
に、放電間隙を隔てて対向配置された一対の放電電極と
紫外線放射ガスを封入し、各放電電極からのリード端子
を上記気密容器外に導出して形成したものを用いていも
よい。
【0009】上記紫外線殺菌灯は、少なくとも上記給湯
口から容器内の液体が外部に吐出される際に点灯する。
また、該紫外線殺菌灯が、定期的に点灯・消灯を繰り返
すように構成してもよい。上記紫外線殺菌灯から発せら
れる紫外線の波長は、例えば約253.7nmに設定さ
れる。
【0010】
【作用】紫外線殺菌灯を、容器に比べて極めて小容量に
形成できる送湯路に配置し、該送湯路中を流動する液体
に紫外線を重点的に照射するよう構成したため、効率的
に湯の殺菌が実現できる。しかも、紫外線殺菌灯は、給
湯口の直前に配置され、殺菌された湯は直ちに給湯口か
ら外部に吐出されるため、途中で未殺菌の残液が混入す
ることを有効に防止できる。
【0011】
【実施例】以下に本発明を、図示の実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係る電気ポットの外観を示すも
のであり、この電気ポット10は、略円筒状のポット本体
12と、該本体12の上端開口(図示省略)を閉塞する蓋部
材14と、本体12の内部に収容された有底円筒状の容器16
と、該容器16の下方外周面に巻装された加熱部材として
の電熱ヒーター18と、蓋部材14に組み込まれた押圧部20
と、本体12の側周面に突設された嘴状の給湯部22と、該
給湯部22内に配された殺菌ユニット24とを備えて成る。
【0012】殺菌ユニット24は、図2及び図2のA−A
断面図である図3に示すように、円筒状の筐体26と、該
筐体26の略中心に配された殺菌管28と、該殺菌管28を囲
繞するよう配置された4本の紫外線殺菌灯30と、筐体26
の内壁面に反射性物質を塗布して形成した光反射層32と
を有してなる。上記殺菌管28は、高純度石英ガラスや紫
外線透過ガラス(例えばソーダライムガラス)等、紫外
線透過性に優れた物質よりなり、その上端部分がやや大
径の連結部28aと成されている。この連結部28aには、
図1に示すように、送出管34の上端34aが接続される。
この送出管34の下端は、容器16内の底面付近に配されて
いる。殺菌管28の下端は、筐体26及び給湯部22を貫通し
て外部に導出され、その開口が湯を外部に吐出するため
の給湯口28bとして機能する。すなわち、この実施例に
おいては、殺菌管28と送出管34の連結体が送湯路を形成
するものであり、また紫外線透過性物質で形成された殺
菌管28が、送湯路の給湯口側端部に該当するものであ
る。
【0013】図4は、上記紫外線殺菌灯30の詳細を示す
ものである。この紫外線殺菌灯30は、透明石英ガラスな
どの紫外線透過材料で形成した管状気密容器36を有して
成り、該管状気密容器36の左端は排気管38aを備えたス
テム38によって閉塞されている。また、一対のリード端
子40a,40bが、このステム38を貫通して管状気密容器
36内に導入されており、一方のリード端子40aの先端は
針状電極42を構成すると共に、他方のリード端子40bの
先端には、一定の間隙(補助放電間隙44)を保って針状
電極42を囲繞する筒状電極46が接続されている。この筒
状電極46の外周面には支持棒48が接続され、該支持棒48
の先端には水銀を収納したリング状のゲッタ部材50が接
続されている。管状気密容器36の右端も、同様にステム
38によって閉塞されると共に、一対のリード端子40a,
40b、針状電極42、筒状電極46及び支持棒48によって支
持されたゲッタ部材50が配されている。この結果、管状
気密容器36両端の筒状電極46同士が、所定の間隙(主放
電間隙52)を隔てて対向配置される。なお、この紫外線
殺菌灯30には製造過程で高周波加熱が施され、これによ
って上記ゲッタ部材50内に収納されている水銀が蒸発す
るため、最終的には管状気密容器36内に水銀蒸気が充満
することとなる。
【0014】各紫外線殺菌灯30のリード端子40は、筐体
26の上面26a及び底面26bにおいて夫々一ヶ所に集めら
れ(図3)、一対のリード線54を介して筐体26の上部及
び底部から外部に取り出される(図2)。そして、各リ
ード線54は、上記蓋部材14の押圧部20と連動するリミッ
トスイッチに接続される。図5は、この紫外線殺菌灯30
の配線関係を示す概念図であり、リミットスイッチ56が
ONして電源58より交流電源の供給が開始されると、ま
ず距離の短い補助放電間隙44(針状電極42と筒状電極46
との間)でトリガ放電が開始される。つぎに、このトリ
ガ放電によって生じたイオンのプライミング効果によ
り、主放電間隙52(筒状電極46間)において主放電が生
成され、電子が水銀蒸気に衝突して約253.7nmの
波長を有する紫外線が放射される。
【0015】つぎに、この電気ポット10の使用方法につ
いて説明する。まず、蓋部材14の嘴部56に配されたボタ
ン56aを押しながら蓋部材14を持ち上げると、蝶番58を
支点に蓋部材14が回動し、本体12の上端開口が現われ
る。つぎに、この本体12の上端開口から容器16内に水道
水を給水すると、電熱ヒーター18が稼動して加熱を開始
する。容器16内の水が略沸騰すると、図示しないサーモ
スタットが作動して電熱ヒーター18の出力が抑制され、
保温状態に移行する。この段階において、蓋部材14の押
圧部20を手で押し下げると、蓋部材14内に配された図示
しないベローズや空気弁が作用して容器16内に空気が圧
送され、湯が送出管34を伝わって給湯口28bから外部に
排出される。
【0016】上記のように、各紫外線殺菌灯30から取り
出されたリード線54は、押圧部20に連動したリミットス
イッチ56に接続されているため、押圧部20を押し下げて
給湯する際には、同時にこのリミットスイッチ56もON
され、各紫外線殺菌灯30に対する電源供給が開始され
る。この結果、紫外線殺菌灯30が点灯して紫外線が放射
され、紫外線透過性物質で構成された殺菌管28内に透過
して行く。したがって、給湯口28bから外部に吐出され
る湯は、殺菌管28を通過する際に必ず紫外線照射を受け
て殺菌されることとなる。しかも、比較的細長く形成し
た殺菌管28に対し、これと略等しい長さを備えた紫外線
殺菌灯30を4本並設すると共に、筐体26の内壁面に光反
射層32を形成して成るため、高密度での紫外線照射が実
現され、その分高い殺菌効果をあげることが可能とな
る。
【0017】なお、この殺菌効果をより高めるために
は、配備する紫外線殺菌灯30の出力や本数を増やした
り、殺菌管28及び紫外線殺菌灯30の長さを伸ばせばよ
い。また、押圧部20を押し始めてから湯が出るまでの間
にある程度の時間差を設けると共に、紫外線殺菌灯30点
灯用のリミットスイッチ56の方は押圧部20が僅かに変位
しただけでONするように設定しておけば、未殺菌の残
液が給湯口28bから注がれることを有効に回避できる。
あるいは、図5に示すように、タイマースイッチ60をリ
ミットスイッチ56に対して並列接続させ、一定時間毎に
紫外線殺菌灯30が点灯・消灯を繰り返すよう構成すれ
ば、常に殺菌管28内を無菌状態に維持できる。もちろ
ん、電源投入時において、紫外線殺菌灯30が常時点灯す
るよう構成してもよい。
【0018】上記においては、直管型の紫外線殺菌灯30
を用い、各紫外線殺菌灯30を殺菌管28に対して平行する
ように配置したが、本発明はこれに限られるものではな
い。例えば、図6に示すように、略円環状(C字型)に
加工した管状気密容器36を備えた紫外線殺菌灯64を用い
ると共に、図7に示すように、殺菌管28を囲繞するよう
複数個の紫外線殺菌灯64を積層させて殺菌ユニット24を
構成してもよい。紫外線殺菌灯64は、筐体26底面に立設
された支持部材66の保持片66a,66bによって挟持さ
れ、各紫外線殺菌灯64間に所定の間隙67をおいて固定さ
れている。しかして、各紫外線殺菌灯64から取り出した
リード線54を介して電源電圧が印加されると、紫外線殺
菌灯64が点灯し、その内周面側から照射された紫外線は
直接殺菌管28に入射すると共に、外周面側から照射され
た紫外線は筐体26内面の光反射層32で反射され、上記間
隙67を通って殺菌管28に到達する。
【0019】また、上記のように細長い管形の紫外線殺
菌灯を用いる代わりに、図8に示すように、紡錘形の紫
外線殺菌灯68を用いてもよい。この紫外線殺菌灯68は、
紫外線透過性ガラスよりなる紡錘形の気密容器69内に、
水銀蒸気等の紫外線放射ガスを充填すると共に、一対の
放電電極70,70を所定の放電間隙71を隔てて対向配置
し、両電極70,70に接続したリード端子72,72を外部に
導出した構造を備えている。
【0020】この紫外線殺菌灯68を多数集積させること
により、殺菌ユニットを構成できる。例えば、図9に示
すように、円環状のランプホルダ73に形成された係合孔
部74に多数の紡錘形紫外線殺菌灯68を挿入・固定し、各
紫外線殺菌灯68の発光部68aをランプホルダ73の内円76
側に向ける。ランプホルダ73の内周壁77は、紫外線透過
性物質で構成される。また、外周壁78の内面には、光反
射層79が形成されている。このランプホルダ73を、図1
0に示すように複数個積層すると共に、各ランプホルダ
73の内円76に殺菌管28を挿通させ、上下2個の固定部材
80で両者間を固定することにより、殺菌ユニット24が形
成される。
【0021】しかして、各紡錘形紫外線殺菌灯68から取
り出したリード線54を介して電源電圧が印加されると、
各紫外線殺菌灯68が点灯し、その発光部68aから放射さ
れた紫外線は直接殺菌管28に入射すると共に、胴部68b
から放射された紫外線はランプホルダ73の外周壁78内面
に形成された光反射層79で反射され、内周壁77を透過し
て殺菌管28に到達する。
【0022】このように、紡錘形紫外線殺菌灯68をラン
プホルダ73に集積させ、該ランプホルダ73を積層して殺
菌ユニット24を形成する代わりに、上記実施例と同様、
筐体26内に適当な固定手段を介して多数の紡錘形紫外線
殺菌灯68を集積させ、もって殺菌ユニット24を形成して
もよい。
【0023】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが
可能である。例えば、上記においては送出管34の上端34
aに、紫外線透過性物質によって形成した殺菌管28の連
結部28aを接続し、以って送湯路を形成するよう構成し
たが、送湯路全体を紫外線透過性物質によりなる管体に
よって形成すると共に、該管体の一端開口を給湯口と成
し、該給湯口近傍に紫外線殺菌灯を配するよう構成して
もよい。
【0024】あるいは、殺菌管を用いる代わりに、図1
1に示すように、管状の送湯路81の終端近傍にやや大径
の殺菌領域82を設けると共に、該殺菌領域82内に、一般
的な構成を備えた紫外線殺菌灯83を配置するよう構成し
てもよい。要するに、紫外線殺菌灯の配置方法は特に限
定されるものではなく、給湯口81aの直前において、送
湯路81中を流れる湯に対して十分な紫外線照射が実現で
きる構成であれば十分である。ただし、紫外線殺菌灯83
を湯に晒す場合には、図示のように、耐熱性に優れた紫
外線透過性物質よりなる有底筒状の保護管84内に収納す
ることにより、完全な防水性及び耐熱性を確保すると共
に、保護管84の表面に紫外線透過性のフッ素樹脂(例え
ば商品名「テフロン」が該当する)をコーティングし
て、その機械的強度を高めることが望ましい。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る電気ポットにあっては、紫
外線殺菌灯をポット本体内に収納される容器内に配置す
る代わりに、該容器に比べて極めて小容量に形成できる
送湯路側に配置したため、該送湯路中を流動する液体に
紫外線を重点的に照射でき、効率的な殺菌が可能であ
る。しかも、紫外線殺菌灯は、送湯路の中でも特に給湯
口の直前に配置されるため、殺菌された湯は直ちに給湯
口から吐出され、途中で未殺菌の液体が混入することを
有効に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気ポットの外観を示す一部切欠
側面図である。
【図2】上記電気ポットの殺菌ユニットを示す概略断面
図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】紫外線殺菌灯の一例を示す部分断面図である。
【図5】上記紫外線殺菌灯の配線関係を示す概念図であ
る。
【図6】紫外線殺菌灯の変形例を示す平面図である。
【図7】上記紫外線殺菌灯の応用例を示す部分断面図で
ある。
【図8】紫外線殺菌灯の他の例を示す側面図である。
【図9】上記紫外線殺菌灯の応用例示す平面図である。
【図10】上記紫外線殺菌灯の応用例を示す側面図であ
る。
【図11】他の実施例を示す部分拡大断面図である。
【図12】従来例を示す一部切欠側面図である。
【符号の説明】
10 電気ポット 12 本体 16 容器 18 電熱ヒーター 28 殺菌管 28b 給湯口 30 紫外線殺菌灯 34 送出管 36 管状気密容器 42 針状電極 44 補助放電間隙 46 筒状電極 52 主放電間隙 64 環状紫外線殺菌灯 68 紡錘形紫外線殺菌灯 81 送湯路 81a 給湯口 83 紫外線殺菌灯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図6】
【図1】
【図4】
【図5】
【図8】
【図9】
【図10】
【図7】
【図11】
【図12】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポット本体と、該本体内に収納される容
    器と、該容器内の液体を加熱する加熱部材と、容器内の
    液体を外部に吐出する給湯口と、一端が該給湯口に連通
    されると共に他端が上記容器と係合され、該容器内の液
    体を上記給湯口に導く送湯路とを有して成る電気ポット
    において、上記送湯路の給湯口側端部に、該送湯路中を
    流動する液体に対して紫外線を照射する紫外線殺菌灯を
    配置したことを特徴とする電気ポット。
  2. 【請求項2】 上記送湯路の少なくとも給湯口側端部を
    紫外線透過性物質によって形成すると共に、該給湯口側
    端部の外側に紫外線殺菌灯を配したことを特徴とする請
    求項1に記載の電気ポット。
  3. 【請求項3】 上記紫外線殺菌灯に防水対策を施すと共
    に、これを送湯路の給湯口側端部内に配置したことを特
    徴とする請求項1に記載の電気ポット。
  4. 【請求項4】 上記紫外線殺菌灯が、紫外線透過性物質
    よりなる管状気密容器と、該管状気密容器内に充填され
    た紫外線放射ガスと、該管状気密容器の両端に配された
    一対の筒状電極と、両筒状電極間に形成される主放電間
    隙と、各筒状電極に囲繞された針状電極と、該針状電極
    と筒状電極との間に形成される補助放電間隙とを備えて
    成ることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の
    電気ポット。
  5. 【請求項5】 上記紫外線殺菌灯が、紫外線透過性物質
    よりなる紡錘形の気密容器内に、放電間隙を隔てて対向
    配置された一対の放電電極と紫外線放射ガスを封入し、
    各放電電極からのリード端子を上記気密容器外に導出し
    て成ることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載
    の電気ポット。
  6. 【請求項6】 上記紫外線殺菌灯が、少なくとも上記給
    湯口から容器内の液体が外部に吐出される際に点灯する
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電気
    ポット。
  7. 【請求項7】 上記紫外線殺菌灯が、定期的に点灯・消
    灯を繰り返すことを特徴とする請求項1乃至6の何れか
    に記載の電気ポット。
  8. 【請求項8】 上記紫外線殺菌灯から発せられる紫外線
    の波長が、約253.7nmであることを特徴とする請
    求項1乃至7の何れかに記載の電気ポット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000166536A (ja) * 1998-09-29 2000-06-20 Sanyo Electric Co Ltd 培養装置
CN102772131A (zh) * 2012-07-20 2012-11-14 苏州原点工业设计有限公司 消毒热水壶
WO2014104435A1 (ko) * 2012-12-28 2014-07-03 Kim Bong-Jae 음료 살균용 포트 스테이션 유닛
JP2017159251A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 殺菌容器

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