JPH07260868A - 電気機器の部分放電検出方法および部分放電検出装置 - Google Patents
電気機器の部分放電検出方法および部分放電検出装置Info
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- JPH07260868A JPH07260868A JP4661194A JP4661194A JPH07260868A JP H07260868 A JPH07260868 A JP H07260868A JP 4661194 A JP4661194 A JP 4661194A JP 4661194 A JP4661194 A JP 4661194A JP H07260868 A JPH07260868 A JP H07260868A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 部分放電による誘起信号と外来ノイズとを正
確に判別する。 【構成】 変圧器から発生した電磁波がデジタルオシロ
スコープに供給されると、電磁波の強度および発生タイ
ミングが示されたサンプリングデータA〜Cが作成され
る。これらサンプリングデータA〜Cには、部分放電に
よる誘起信号α1と外来ノイズによる誘起信号α2とが
混在しているが、誘起信号α2 は同一タイミングに同一
強度で発生し、誘起信号α1 はランダムに発生してい
る。従って、サンプリングデータA〜Cを平均化して得
られた平均化データDにおいては、誘起信号α2 が変更
されず、誘起信号α1 が減算されている。このため、平
均化データDとサンプリングデータBを減算処理する
と、誘起信号α2 が消去され、誘起信号α1 が強調され
た形態の最終データEが作成されるので、部分放電によ
る誘起信号α1を判別し易くなる。
確に判別する。 【構成】 変圧器から発生した電磁波がデジタルオシロ
スコープに供給されると、電磁波の強度および発生タイ
ミングが示されたサンプリングデータA〜Cが作成され
る。これらサンプリングデータA〜Cには、部分放電に
よる誘起信号α1と外来ノイズによる誘起信号α2とが
混在しているが、誘起信号α2 は同一タイミングに同一
強度で発生し、誘起信号α1 はランダムに発生してい
る。従って、サンプリングデータA〜Cを平均化して得
られた平均化データDにおいては、誘起信号α2 が変更
されず、誘起信号α1 が減算されている。このため、平
均化データDとサンプリングデータBを減算処理する
と、誘起信号α2 が消去され、誘起信号α1 が強調され
た形態の最終データEが作成されるので、部分放電によ
る誘起信号α1を判別し易くなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変圧器等の電気機器の
部分放電を検出する場合に、特に部分放電と外来ノイズ
との判別を可能にした電気機器の部分放電検出方法およ
び部分放電検出装置に関する。
部分放電を検出する場合に、特に部分放電と外来ノイズ
との判別を可能にした電気機器の部分放電検出方法およ
び部分放電検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、不活性ガス(SF6 )が封入さ
れたガス絶縁変圧器においては、内部の巻線に部分放電
が発生することがあり、これを放置しておくと、巻線の
絶縁物が劣化して絶縁破壊に至るので、常時もしくは定
期的に部分放電の有無を検出している。この部分放電の
有無は、部分放電に伴って発生する電磁波,光,超音
波,パルス電流等の誘起信号の有無を検出することによ
り、間接的に判断することができる。しかしながら、誘
起信号として例えば電磁波を検出する場合には、放送
波,アマチュア無線等の外来ノイズが検出信号に混入し
てしまうので、部分放電に伴う電磁波と外来ノイズとを
判別する必要がある。
れたガス絶縁変圧器においては、内部の巻線に部分放電
が発生することがあり、これを放置しておくと、巻線の
絶縁物が劣化して絶縁破壊に至るので、常時もしくは定
期的に部分放電の有無を検出している。この部分放電の
有無は、部分放電に伴って発生する電磁波,光,超音
波,パルス電流等の誘起信号の有無を検出することによ
り、間接的に判断することができる。しかしながら、誘
起信号として例えば電磁波を検出する場合には、放送
波,アマチュア無線等の外来ノイズが検出信号に混入し
てしまうので、部分放電に伴う電磁波と外来ノイズとを
判別する必要がある。
【0003】これには、光,超音波等の複数種の誘起信
号を検出し、複数の検出結果を並行して検討することが
考えられる。しかしながら、電磁波以外の光,超音波等
を検出する場合にも、検出信号に外来ノイズが混入する
ので、個々の検出信号から外来ノイズを精度良く判別で
きない以上、それらを複数種組合せても、判別精度の向
上は期待できない。
号を検出し、複数の検出結果を並行して検討することが
考えられる。しかしながら、電磁波以外の光,超音波等
を検出する場合にも、検出信号に外来ノイズが混入する
ので、個々の検出信号から外来ノイズを精度良く判別で
きない以上、それらを複数種組合せても、判別精度の向
上は期待できない。
【0004】そこで、電気協同研究第46巻4号に記載
の方法が提案されている。これによれば、まず、外来ノ
イズだけの周波数成分の分布を予め求め、これから外来
ノイズの少ない周波数帯を特定しておく。ところで、部
分放電による電磁波は比較的広帯域にわたって分布する
という事情があるので、部分放電が発生した場合には、
外来ノイズの少ない周波数帯にも信号が表れることにな
る。従って、検出信号の周波数成分の分布を求め、この
うち外来ノイズの少ない周波数帯を観察することによ
り、部分放電の発生の有無を判別する。
の方法が提案されている。これによれば、まず、外来ノ
イズだけの周波数成分の分布を予め求め、これから外来
ノイズの少ない周波数帯を特定しておく。ところで、部
分放電による電磁波は比較的広帯域にわたって分布する
という事情があるので、部分放電が発生した場合には、
外来ノイズの少ない周波数帯にも信号が表れることにな
る。従って、検出信号の周波数成分の分布を求め、この
うち外来ノイズの少ない周波数帯を観察することによ
り、部分放電の発生の有無を判別する。
【0005】例えば図7は、GIS(ガス絶縁変電所)
における外来ノイズの周波数成分の分布を実線で示すも
のであり、周波数帯αにおいては比較的外来ノイズが少
ないことが分かる。この場合、部分放電による電磁波
は、同図に破線で示すような広帯域に分布するので、部
分放電の有無を判別するには、周波数帯αにおける信号
の有無を観察すれば良い。
における外来ノイズの周波数成分の分布を実線で示すも
のであり、周波数帯αにおいては比較的外来ノイズが少
ないことが分かる。この場合、部分放電による電磁波
は、同図に破線で示すような広帯域に分布するので、部
分放電の有無を判別するには、周波数帯αにおける信号
の有無を観察すれば良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来方法は、外来ノイズと部分放電による誘起信号とが混
在した周波数成分の分布から、部分放電による誘起信号
の存在を確認しなくてはならないので、部分放電による
誘起信号と外来ノイズとを誤判別してしまうことも考え
られる。
来方法は、外来ノイズと部分放電による誘起信号とが混
在した周波数成分の分布から、部分放電による誘起信号
の存在を確認しなくてはならないので、部分放電による
誘起信号と外来ノイズとを誤判別してしまうことも考え
られる。
【0007】そこで、図8に示すように、遅延回路(D
LY)と減算回路(DIF)とを用いて検出信号から外
来ノイズを低減することにより、誘起信号の存在を確認
し易くする方法が提案されている。この方法によれば、
図9に示すように、減算回路(DIF)のプラス端子に
入力されたGISの検出信号(a)から遅延回路(DL
Y)を介して減算回路(DIF)のマイナス端子に入力
された前記検出信号(b)が減算され、(c)のよう
に、外来ノイズが低減される。しかしながら、この場
合、緩やかな立上りの外来ノイズは低減されるが、周期
性を持つ急な立ち上がりの外来ノイズをカットすること
はできないため、部分放電による誘起信号と外来ノイズ
とを誤判別してしまう虞れがある。
LY)と減算回路(DIF)とを用いて検出信号から外
来ノイズを低減することにより、誘起信号の存在を確認
し易くする方法が提案されている。この方法によれば、
図9に示すように、減算回路(DIF)のプラス端子に
入力されたGISの検出信号(a)から遅延回路(DL
Y)を介して減算回路(DIF)のマイナス端子に入力
された前記検出信号(b)が減算され、(c)のよう
に、外来ノイズが低減される。しかしながら、この場
合、緩やかな立上りの外来ノイズは低減されるが、周期
性を持つ急な立ち上がりの外来ノイズをカットすること
はできないため、部分放電による誘起信号と外来ノイズ
とを誤判別してしまう虞れがある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、部分放電による誘起信号と外来ノイ
ズとを正確に判別することができる電気機器の部分放電
検出方法および部分放電検出装置を提供するにある。
あり、その目的は、部分放電による誘起信号と外来ノイ
ズとを正確に判別することができる電気機器の部分放電
検出方法および部分放電検出装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電気機器の部分
放電検出方法は、電気機器から発生する誘起信号を検出
し、この誘起信号に周期要素を持たせることにより、複
数のサンプリングデータを作成し、これら複数のサンプ
リングデータを平均化することにより、異なるタイミン
グで発生した誘起信号の強度が減算され且つ同一タイミ
ングに同一強度で発生した誘起信号の強度が変更されな
い形態の平均化データを作成し、前記サンプリングデー
タのうちの任意のものから前記平均化データを減算する
ことにより、同一タイミングに同一強度で発生した誘起
信号が消去されて異なるタイミングで発生した誘起信号
が強調された形態の最終データを作成するところに特徴
を有する(請求項1)。
放電検出方法は、電気機器から発生する誘起信号を検出
し、この誘起信号に周期要素を持たせることにより、複
数のサンプリングデータを作成し、これら複数のサンプ
リングデータを平均化することにより、異なるタイミン
グで発生した誘起信号の強度が減算され且つ同一タイミ
ングに同一強度で発生した誘起信号の強度が変更されな
い形態の平均化データを作成し、前記サンプリングデー
タのうちの任意のものから前記平均化データを減算する
ことにより、同一タイミングに同一強度で発生した誘起
信号が消去されて異なるタイミングで発生した誘起信号
が強調された形態の最終データを作成するところに特徴
を有する(請求項1)。
【0010】この場合、検出された誘起信号から所定周
波数帯のものをカットするようにしても良い(請求項
2)。また、カットする周波数帯を特定するために、検
出された誘起信号の周波数成分の分布を測定するように
しても良い(請求項3)。また、最終データが正常に作
成されることを確認するための動作確認信号を、電気機
器の接地線に非接触状態で設けられた注入手段を通して
接地線に注入すると共に該接地線に非接触状態で設けら
れた取出手段を通して取出すようにしても良い(請求項
4)。
波数帯のものをカットするようにしても良い(請求項
2)。また、カットする周波数帯を特定するために、検
出された誘起信号の周波数成分の分布を測定するように
しても良い(請求項3)。また、最終データが正常に作
成されることを確認するための動作確認信号を、電気機
器の接地線に非接触状態で設けられた注入手段を通して
接地線に注入すると共に該接地線に非接触状態で設けら
れた取出手段を通して取出すようにしても良い(請求項
4)。
【0011】本発明の電気機器の部分放電検出装置は、
電気機器から発生する誘起信号を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された誘起信号に周期要素を持
たせることにより複数のサンンプリングデータを作成す
るサンプリングデータ作成手段と、このサンプリングデ
ータ作成手段により作成された複数のサンプリングデー
タを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された複
数のサンプリングデータを平均化することにより、異な
るタイミングで発生した誘起信号の強度が減算され且つ
同一タイミングに同一強度で発生した誘起信号の強度が
変更されない形態の平均化データを作成する平均化デー
タ作成手段と、前記サンプリングデータのうちの任意の
ものから前記平均化データを減算することにより、同一
タイミングに同一強度で発生した誘起信号が消去されて
異なるタイミングで発生した誘起信号が強調された形態
の最終データを作成する最終データ作成手段とを具備し
たところに特徴を有する(請求項5)。
電気機器から発生する誘起信号を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された誘起信号に周期要素を持
たせることにより複数のサンンプリングデータを作成す
るサンプリングデータ作成手段と、このサンプリングデ
ータ作成手段により作成された複数のサンプリングデー
タを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された複
数のサンプリングデータを平均化することにより、異な
るタイミングで発生した誘起信号の強度が減算され且つ
同一タイミングに同一強度で発生した誘起信号の強度が
変更されない形態の平均化データを作成する平均化デー
タ作成手段と、前記サンプリングデータのうちの任意の
ものから前記平均化データを減算することにより、同一
タイミングに同一強度で発生した誘起信号が消去されて
異なるタイミングで発生した誘起信号が強調された形態
の最終データを作成する最終データ作成手段とを具備し
たところに特徴を有する(請求項5)。
【0012】この場合、検出された誘起信号から所定周
波数帯のものをカットする遮断手段を設けても良い(請
求項6)。また、カットする周波数帯を特定するため
に、検出された誘起信号の周波数成分の分布を測定する
測定手段を設けても良い(請求項7)。また、最終デー
タが正常に作成されることを確認するための動作確認信
号を出力する信号出力手段と、電気機器の接地線に非接
触状態で設けられ、前記動作確認信号を該接地線に注入
するための注入手段と、前記接地線に非接触状態で設け
られ、該接地線に注入された動作確認信号を取出すため
の取出手段とを備えても良い(請求項8)。
波数帯のものをカットする遮断手段を設けても良い(請
求項6)。また、カットする周波数帯を特定するため
に、検出された誘起信号の周波数成分の分布を測定する
測定手段を設けても良い(請求項7)。また、最終デー
タが正常に作成されることを確認するための動作確認信
号を出力する信号出力手段と、電気機器の接地線に非接
触状態で設けられ、前記動作確認信号を該接地線に注入
するための注入手段と、前記接地線に非接触状態で設け
られ、該接地線に注入された動作確認信号を取出すため
の取出手段とを備えても良い(請求項8)。
【0013】
【作用】請求項1および5記載の手段によれば、誘起信
号が検出されると、その誘起信号に周期要素を持たせる
ことにより複数のサンプリングデータが作成される。こ
れら各サンプリングデータには、部分放電による誘起信
号と外来ノイズによる誘起信号とが混在しているが、部
分放電は周期要素内でランダムに発生し、しかも、その
強度にばらつきがある。一方、外来ノイズには、同一タ
イミングに同一強度で安定的に発生するもの(周期性を
有するもの)がある。
号が検出されると、その誘起信号に周期要素を持たせる
ことにより複数のサンプリングデータが作成される。こ
れら各サンプリングデータには、部分放電による誘起信
号と外来ノイズによる誘起信号とが混在しているが、部
分放電は周期要素内でランダムに発生し、しかも、その
強度にばらつきがある。一方、外来ノイズには、同一タ
イミングに同一強度で安定的に発生するもの(周期性を
有するもの)がある。
【0014】従って、複数のサンプリングデータを平均
化すると、異なるタイミングで発生した誘起信号(部分
放電)の強度が減算され且つ同一タイミングに同一強度
で発生した誘起信号(外来ノイズ)の強度が変更されな
い形態の平均化データが作成される。このため、前記サ
ンプリングデータのうちの任意のものから平均化データ
を減算すると、同一タイミングに同一強度で発生した外
来ノイズが消去され、部分放電のみが強調された形態の
最終データが作成されるので、この最終データに基づい
て部分放電を検出すれば、部分放電の有無を正確に判別
できる。
化すると、異なるタイミングで発生した誘起信号(部分
放電)の強度が減算され且つ同一タイミングに同一強度
で発生した誘起信号(外来ノイズ)の強度が変更されな
い形態の平均化データが作成される。このため、前記サ
ンプリングデータのうちの任意のものから平均化データ
を減算すると、同一タイミングに同一強度で発生した外
来ノイズが消去され、部分放電のみが強調された形態の
最終データが作成されるので、この最終データに基づい
て部分放電を検出すれば、部分放電の有無を正確に判別
できる。
【0015】ところで、外来ノイズには、同一タイミン
グで発生しないものもあるため、部分放電による誘起信
号をより強調するには、請求項2および6記載の手段の
ように、検出された誘起信号から所定周波数帯のもの、
即ちランダムに発生する外来ノイズをカットすることが
好ましい。さらに、この種ランダムに発生する外来ノイ
ズの周波数帯は、電気機器の設置環境の変化等の理由か
ら、逐次変わって行くため、請求項3および7記載の手
段のように、検出された誘起信号の周波数成分の分布を
測定し、その測定結果に基づいてカットする周波数帯を
決定すれば、最終データにおいて、部分放電だけをより
強調できる。
グで発生しないものもあるため、部分放電による誘起信
号をより強調するには、請求項2および6記載の手段の
ように、検出された誘起信号から所定周波数帯のもの、
即ちランダムに発生する外来ノイズをカットすることが
好ましい。さらに、この種ランダムに発生する外来ノイ
ズの周波数帯は、電気機器の設置環境の変化等の理由か
ら、逐次変わって行くため、請求項3および7記載の手
段のように、検出された誘起信号の周波数成分の分布を
測定し、その測定結果に基づいてカットする周波数帯を
決定すれば、最終データにおいて、部分放電だけをより
強調できる。
【0016】また、上記一連の部分放電検出動作を行う
にあたっては、装置が正常に動作するか否かを予め確認
しておくことが好ましい。これには、請求項4および請
求項8記載の手段のように、動作確認信号を、電気機器
の接地線に非接触状態で設けられた注入手段→接地線→
接地線に非接触状態で設けられた取出手段といった順序
で注入すれば、動作確認信号を出力する信号出力手段や
部分放電検出動作を行う部分放電検出部に過電流が流れ
ることを防止でき、安全性が向上する。しかも、取出手
段を利用して接地線に流れる接地線電流を検出し、この
接地線電流に基づいて部分放電を検出することもでき
る。
にあたっては、装置が正常に動作するか否かを予め確認
しておくことが好ましい。これには、請求項4および請
求項8記載の手段のように、動作確認信号を、電気機器
の接地線に非接触状態で設けられた注入手段→接地線→
接地線に非接触状態で設けられた取出手段といった順序
で注入すれば、動作確認信号を出力する信号出力手段や
部分放電検出動作を行う部分放電検出部に過電流が流れ
ることを防止でき、安全性が向上する。しかも、取出手
段を利用して接地線に流れる接地線電流を検出し、この
接地線電流に基づいて部分放電を検出することもでき
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6に
基づいて説明する。まず、図1において、電気機器とし
ての変圧器11の近傍にはアンテナ12が設けられてい
る。このアンテナ12は、電気機器から発生する誘起信
号(この場合、電磁波)を検出する検出手段として機能
するものであり、アンテナ12により検出された誘起信
号はプリアンプ13により増幅された後、フィルタ14
に供給される。尚、プリアンプ13とフィルタ14との
間にはスイッチ15が設けられており、このスイッチ1
5のオンに基づいて部分放電検出動作が行われる。
基づいて説明する。まず、図1において、電気機器とし
ての変圧器11の近傍にはアンテナ12が設けられてい
る。このアンテナ12は、電気機器から発生する誘起信
号(この場合、電磁波)を検出する検出手段として機能
するものであり、アンテナ12により検出された誘起信
号はプリアンプ13により増幅された後、フィルタ14
に供給される。尚、プリアンプ13とフィルタ14との
間にはスイッチ15が設けられており、このスイッチ1
5のオンに基づいて部分放電検出動作が行われる。
【0018】フィルタ14は、検出された誘起信号から
所定周波数帯の外来ノイズをカットする遮断手段として
機能するものであり、可変アクティブフィルタからな
る。そして、フィルタ14を通過した誘起信号は、メイ
ンアンプ16に供給され、このメインアンプ16により
増幅された後、スペクトラムアナライザ17に供給され
る。このスペクトラムアナライザ17は、誘起信号の周
波数成分の分布を測定する測定手段として機能するもの
である。図2は、このスペクトラムアナライザ17の表
示画面17aを示すものであり、横軸が周波数(MH
z)、縦軸が信号の電荷量(pC)である。
所定周波数帯の外来ノイズをカットする遮断手段として
機能するものであり、可変アクティブフィルタからな
る。そして、フィルタ14を通過した誘起信号は、メイ
ンアンプ16に供給され、このメインアンプ16により
増幅された後、スペクトラムアナライザ17に供給され
る。このスペクトラムアナライザ17は、誘起信号の周
波数成分の分布を測定する測定手段として機能するもの
である。図2は、このスペクトラムアナライザ17の表
示画面17aを示すものであり、横軸が周波数(MH
z)、縦軸が信号の電荷量(pC)である。
【0019】また、図1に示すように、メインアンプ1
6により増幅された誘起信号は二現象型のデジタルオシ
ロスコープ18にも供給される。このデジタルオシロス
コープ18はサンプリングデータ作成手段として機能す
るものであり、メインアンプ16により増幅された誘起
信号をデジタル化し、デジタル化された誘起信号αと基
準位相入力部18aから出力された同期要素たる正弦波
形βとを、図3に示すように、表示画面18bに重ね合
わせて表示する。これと共に、デジタルオシロスコープ
18は、図4に示すように、誘起信号の強度および発生
タイミングが1周期毎に区分して示されたサンプリング
データA〜Cを作成する。
6により増幅された誘起信号は二現象型のデジタルオシ
ロスコープ18にも供給される。このデジタルオシロス
コープ18はサンプリングデータ作成手段として機能す
るものであり、メインアンプ16により増幅された誘起
信号をデジタル化し、デジタル化された誘起信号αと基
準位相入力部18aから出力された同期要素たる正弦波
形βとを、図3に示すように、表示画面18bに重ね合
わせて表示する。これと共に、デジタルオシロスコープ
18は、図4に示すように、誘起信号の強度および発生
タイミングが1周期毎に区分して示されたサンプリング
データA〜Cを作成する。
【0020】一方、図1に示すように、コントローラ1
9はパーソナルコンピュータを主体に構成されたもので
あり、スペクトラムアナライザ17やデジタルオシロス
コープ18をGP−IBボードを通してコントロールす
ることにより、スペクトラムアナライザ17やデジタル
オシロスコープ18の測定データを取出し、フロッピー
ディスク20に記憶させる。即ち、フロッピーディスク
20は、デジタルオシロスコープ18により作成された
サンプリングデータA〜Cを記憶する記憶手段として機
能する。
9はパーソナルコンピュータを主体に構成されたもので
あり、スペクトラムアナライザ17やデジタルオシロス
コープ18をGP−IBボードを通してコントロールす
ることにより、スペクトラムアナライザ17やデジタル
オシロスコープ18の測定データを取出し、フロッピー
ディスク20に記憶させる。即ち、フロッピーディスク
20は、デジタルオシロスコープ18により作成された
サンプリングデータA〜Cを記憶する記憶手段として機
能する。
【0021】コントローラ19は平均化データ作成手段
としても機能するものであり、フロッピーディスク20
に記憶されたサンプリングデータA〜Cを読み出し、図
4の左列に示すように、各正弦波βの同期をとった上
で、誘起信号の強度を各タイミングごとに平均化するこ
とにより、異なるタイミングで発生した誘起信号α1 の
強度が減算され且つ同一タイミングに同一強度で発生し
た誘起信号α2 の強度が変更されない形態の平均化デー
タDを作成する。そして、この平均化データDをフロッ
ピーディスク20に記憶させると共に、図3の(b)に
示すように、デジタルオシロスコープ18の表示画面1
8bに表示させる。
としても機能するものであり、フロッピーディスク20
に記憶されたサンプリングデータA〜Cを読み出し、図
4の左列に示すように、各正弦波βの同期をとった上
で、誘起信号の強度を各タイミングごとに平均化するこ
とにより、異なるタイミングで発生した誘起信号α1 の
強度が減算され且つ同一タイミングに同一強度で発生し
た誘起信号α2 の強度が変更されない形態の平均化デー
タDを作成する。そして、この平均化データDをフロッ
ピーディスク20に記憶させると共に、図3の(b)に
示すように、デジタルオシロスコープ18の表示画面1
8bに表示させる。
【0022】コントローラ19は最終データ作成手段と
しても機能するものであり、フロッピーディスク20に
記憶された平均化データDとサンプリングデータA〜C
のちの任意のもの(例えばサンプリングデータB)とを
読み出し、図4の右列に示すように、平均化データDお
よびサンプリングデータBの誘起信号の強度を各タイミ
ングごとに減算することにより、同一タイミングに同一
強度で発生した誘起信号α2 が消去され、異なるタイミ
ングで発生した誘起信号α1 が強調された形態の最終デ
ータEを作成する。そして、この最終データEをフロッ
ピーディスク20に記憶させると共に、図3の(c)に
示すように、デジタルオシロスコープ18の表示画面1
8bに表示させる。
しても機能するものであり、フロッピーディスク20に
記憶された平均化データDとサンプリングデータA〜C
のちの任意のもの(例えばサンプリングデータB)とを
読み出し、図4の右列に示すように、平均化データDお
よびサンプリングデータBの誘起信号の強度を各タイミ
ングごとに減算することにより、同一タイミングに同一
強度で発生した誘起信号α2 が消去され、異なるタイミ
ングで発生した誘起信号α1 が強調された形態の最終デ
ータEを作成する。そして、この最終データEをフロッ
ピーディスク20に記憶させると共に、図3の(c)に
示すように、デジタルオシロスコープ18の表示画面1
8bに表示させる。
【0023】変圧器11の接地線11aには、図5に示
すように、カレントトランス21を介してパルス発生器
22が接続されている。このパルス発生器22は、動作
確認信号であるパルス信号を出力する信号出力手段とし
て機能し、また、カレントトランス21は、接地線11
aに非接触状態で設けられる注入手段として機能するも
のであり、パルス発生器22からパルス信号が出力され
ると、そのパルス信号はカレントトランス21を介して
間接的に接地線11aに注入される。尚、パルス発生器
22は300pCの電化量相当を出力するように構成さ
れ、また、カレントトランス21は、製造社名が『To
kin』で商品名が『EIP100型』であるクランプ
型カレントトランスから構成されている。
すように、カレントトランス21を介してパルス発生器
22が接続されている。このパルス発生器22は、動作
確認信号であるパルス信号を出力する信号出力手段とし
て機能し、また、カレントトランス21は、接地線11
aに非接触状態で設けられる注入手段として機能するも
のであり、パルス発生器22からパルス信号が出力され
ると、そのパルス信号はカレントトランス21を介して
間接的に接地線11aに注入される。尚、パルス発生器
22は300pCの電化量相当を出力するように構成さ
れ、また、カレントトランス21は、製造社名が『To
kin』で商品名が『EIP100型』であるクランプ
型カレントトランスから構成されている。
【0024】変圧器11の接地線11aには、取出手段
としてのカレントトランス23が設けられている。この
カレントトランス23は、注入手段としてのカレントト
ランス21と同様、『Tokin社製のEIP100型
のクランプ型カレントトランス』から構成されており、
パルス発生器22から接地線11aに注入されたパルス
信号はカレントトランス23により取出される。
としてのカレントトランス23が設けられている。この
カレントトランス23は、注入手段としてのカレントト
ランス21と同様、『Tokin社製のEIP100型
のクランプ型カレントトランス』から構成されており、
パルス発生器22から接地線11aに注入されたパルス
信号はカレントトランス23により取出される。
【0025】カレントトランス23には、図1に示すよ
うに、プリアンプ24が接続されており、カレントトラ
ンス23により取出されたパルス信号は、プリアンプ2
4により増幅された後、フィルタ14およびメインアン
プ16を通してスペクトラムアナライザ17やデジタル
オシロスコープ18に供給される。尚、プリアンプ24
とフィルタ14との間にはスイッチ25が設けられてお
り、このスイッチ25のオンに基づいて、装置が正常に
動作するか否かの確認が行われる。
うに、プリアンプ24が接続されており、カレントトラ
ンス23により取出されたパルス信号は、プリアンプ2
4により増幅された後、フィルタ14およびメインアン
プ16を通してスペクトラムアナライザ17やデジタル
オシロスコープ18に供給される。尚、プリアンプ24
とフィルタ14との間にはスイッチ25が設けられてお
り、このスイッチ25のオンに基づいて、装置が正常に
動作するか否かの確認が行われる。
【0026】ところで、変圧器11の部分放電を検出す
るにあたっては、変圧器11に部分放電が発生していな
いときに(例えば設置直後)外来ノイズを検出し、その
外来ノイズが極力カットされるように、フィルタ14の
カット領域を設定する。以下、このカット領域設定方法
について説明する。
るにあたっては、変圧器11に部分放電が発生していな
いときに(例えば設置直後)外来ノイズを検出し、その
外来ノイズが極力カットされるように、フィルタ14の
カット領域を設定する。以下、このカット領域設定方法
について説明する。
【0027】これには、図1において、フィルタ14の
設定が解除され、スイッチ25がオフされた状態で、検
出スイッチ15をオンする。すると、アンテナ12によ
り外来ノイズが検出され、図2に示すように、外来ノイ
ズの周波数成分の測定結果がスペクトラムアナライザ1
7の表示画面17aに表示される。従って、この表示か
ら外来ノイズの周波数帯を判別し、それら外来ノイズが
カットされるように、フィルタ14のカット領域を設定
する。この場合、図2において、搬送波,放送波,車の
イグニッション,雷等による外来ノイズが周波数2MH
z以下の周波数帯で確認されるので、フィルタ14によ
る周波数のカット領域を2MHz以下に設定する。
設定が解除され、スイッチ25がオフされた状態で、検
出スイッチ15をオンする。すると、アンテナ12によ
り外来ノイズが検出され、図2に示すように、外来ノイ
ズの周波数成分の測定結果がスペクトラムアナライザ1
7の表示画面17aに表示される。従って、この表示か
ら外来ノイズの周波数帯を判別し、それら外来ノイズが
カットされるように、フィルタ14のカット領域を設定
する。この場合、図2において、搬送波,放送波,車の
イグニッション,雷等による外来ノイズが周波数2MH
z以下の周波数帯で確認されるので、フィルタ14によ
る周波数のカット領域を2MHz以下に設定する。
【0028】以上のようにしてカット領域設定作業が終
了したら、装置が正常に動作するか否かの確認を行う。
以下、この動作確認方法について説明する。これには、
図1において、スイッチ15がオフされた状態で、スイ
ッチ25をオンさせる。すると、パルス発生器22から
出力されたパルス信号が、カレントトランス21→接地
線11a→カレントトランス23→プリアンプ24→フ
ィルタ14→メインアンプ16の順序でデジタルオシロ
スコープ18に供給され、デジタルオシロスコープ18
は、図6に示すように、複数のサンプリングデータA1
〜C1 を作成する。この場合、サンプリングデータの元
になるパルス信号に周期性があるため、サンプリングデ
ータA1 〜C1 においては、同一タイミングに同一強度
で信号α3 が表れている。
了したら、装置が正常に動作するか否かの確認を行う。
以下、この動作確認方法について説明する。これには、
図1において、スイッチ15がオフされた状態で、スイ
ッチ25をオンさせる。すると、パルス発生器22から
出力されたパルス信号が、カレントトランス21→接地
線11a→カレントトランス23→プリアンプ24→フ
ィルタ14→メインアンプ16の順序でデジタルオシロ
スコープ18に供給され、デジタルオシロスコープ18
は、図6に示すように、複数のサンプリングデータA1
〜C1 を作成する。この場合、サンプリングデータの元
になるパルス信号に周期性があるため、サンプリングデ
ータA1 〜C1 においては、同一タイミングに同一強度
で信号α3 が表れている。
【0029】デジタルオシロスコープ18によりサンプ
リングデータA1 〜C1 が作成されると、コントローラ
19は、サンプリングデータA1 〜C1 をフロッピーデ
ィスク20に記憶させる。これと共に、サンプリングデ
ータA1 〜C1 の各信号α3の強度を各タイミング毎に
平均化することにより、図6の左列に示すように、平均
化データD1 を作成する。この場合、各信号α3 が同
一タイミングに同一強度で表れているため、それらを平
均化した平均化データD1 もサンプリングデータA1 〜
C1 と同一形態になっている。
リングデータA1 〜C1 が作成されると、コントローラ
19は、サンプリングデータA1 〜C1 をフロッピーデ
ィスク20に記憶させる。これと共に、サンプリングデ
ータA1 〜C1 の各信号α3の強度を各タイミング毎に
平均化することにより、図6の左列に示すように、平均
化データD1 を作成する。この場合、各信号α3 が同
一タイミングに同一強度で表れているため、それらを平
均化した平均化データD1 もサンプリングデータA1 〜
C1 と同一形態になっている。
【0030】コントローラ19は平均化データD1 を作
成すると、平均化データD1 をフロッピーディスク20
に記憶させ、デジタルオシロスコープ18の表示画面1
8bに表示させる。この後、フロッピーディスク20か
ら平均化データD1 とサンプリングデータB1 とを読出
し、図6の右列に示すように、両者を減算処理すること
により最終データE1 を作成し、最終データE1 をデジ
タルオシロスコープ18の表示画面18bに表示させ
る。この場合、平均化データD1 とサンプリングデータ
B1 とが同一形態になっているため、両者を減算すると
信号α3 が消去され、最終データE1 に信号がなくな
る。従って、作業者は、デジタルオシロスコープ18の
表示画面18bを観察し、信号が無いことを確認するこ
とから、装置が正常に動作していることを知ることがで
きる。以上により、動作確認作業が終了し、部分放電検
出動作が実行可能な状態になる。
成すると、平均化データD1 をフロッピーディスク20
に記憶させ、デジタルオシロスコープ18の表示画面1
8bに表示させる。この後、フロッピーディスク20か
ら平均化データD1 とサンプリングデータB1 とを読出
し、図6の右列に示すように、両者を減算処理すること
により最終データE1 を作成し、最終データE1 をデジ
タルオシロスコープ18の表示画面18bに表示させ
る。この場合、平均化データD1 とサンプリングデータ
B1 とが同一形態になっているため、両者を減算すると
信号α3 が消去され、最終データE1 に信号がなくな
る。従って、作業者は、デジタルオシロスコープ18の
表示画面18bを観察し、信号が無いことを確認するこ
とから、装置が正常に動作していることを知ることがで
きる。以上により、動作確認作業が終了し、部分放電検
出動作が実行可能な状態になる。
【0031】次に、変圧器11の部分放電を検出するた
めの方法について説明する。これには、図1において、
スイッチ25がオフされた状態で、スイッチ15をオン
させる。すると、アンテナ12により誘起信号が検出さ
れ、この誘起信号は、フィルタ14を通過することによ
り2MHz以下の外来ノイズが除去された後、デジタル
オシロスコープ18に供給される。
めの方法について説明する。これには、図1において、
スイッチ25がオフされた状態で、スイッチ15をオン
させる。すると、アンテナ12により誘起信号が検出さ
れ、この誘起信号は、フィルタ14を通過することによ
り2MHz以下の外来ノイズが除去された後、デジタル
オシロスコープ18に供給される。
【0032】すると、デジタルオシロスコープ18は、
図4に示すように、検出された誘起信号に基づいてサン
プリングデータA〜Cを作成し、コントローラ19はサ
ンプリングデータA〜Cをフロッピーディスク20に記
憶させる。この場合、各サンプリングデータA〜Cに
は、部分放電による誘起信号α1 と外来ノイズによる誘
起信号α2 とが混在しており、後者の外来ノイズは、周
期性を有するものと周期性に乏しいものとに区分され
る。このうち、周期性を有する外来ノイズは、例えば位
相角45°および225°の付近に同一強度で安定的に
発生し、周期性に乏しい外来ノイズは、フィルタ14に
より事前にカットされているため、サンプリングデータ
A〜Cには現れない。
図4に示すように、検出された誘起信号に基づいてサン
プリングデータA〜Cを作成し、コントローラ19はサ
ンプリングデータA〜Cをフロッピーディスク20に記
憶させる。この場合、各サンプリングデータA〜Cに
は、部分放電による誘起信号α1 と外来ノイズによる誘
起信号α2 とが混在しており、後者の外来ノイズは、周
期性を有するものと周期性に乏しいものとに区分され
る。このうち、周期性を有する外来ノイズは、例えば位
相角45°および225°の付近に同一強度で安定的に
発生し、周期性に乏しい外来ノイズは、フィルタ14に
より事前にカットされているため、サンプリングデータ
A〜Cには現れない。
【0033】一方、部分放電による誘起信号α1 は、位
相角120°±30°の範囲内にランダムに発生し、し
かも、その強度にもばらつきがある。従って、コントロ
ーラ19がフロッピーディスク20からサンプリングデ
ータA〜Cを取出し、図4の左列に示すように、誘起信
号α1 およびα2 の強度を各タイミング毎に平均化して
平均化データDを作成すると、この平均化データDは、
部分放電による誘起信号α1 の強度が減算され、外来ノ
イズによる誘起信号α2 の強度が変更されない形態とな
る。尚、このようにして作成された平均化データDはフ
ロッピーディスク20に記憶され、図3の(b)に示す
ように、デジタルオシロスコープ18の表示画面18b
に表示される。
相角120°±30°の範囲内にランダムに発生し、し
かも、その強度にもばらつきがある。従って、コントロ
ーラ19がフロッピーディスク20からサンプリングデ
ータA〜Cを取出し、図4の左列に示すように、誘起信
号α1 およびα2 の強度を各タイミング毎に平均化して
平均化データDを作成すると、この平均化データDは、
部分放電による誘起信号α1 の強度が減算され、外来ノ
イズによる誘起信号α2 の強度が変更されない形態とな
る。尚、このようにして作成された平均化データDはフ
ロッピーディスク20に記憶され、図3の(b)に示す
ように、デジタルオシロスコープ18の表示画面18b
に表示される。
【0034】コントローラ19は、平均化データDの作
成作業が終了すると、平均化データDと任意のサンプリ
ングデータBとをフロッピーディスク20から読出す。
そして、図4の右列に示すように、誘起信号α1 および
α2 の強度を各タイミング毎に減算することにより最終
データEを作成し、この最終データEをフロッピーディ
スク20に記憶させ、図3の(c)に示すように、デジ
タルオシロスコープ18の表示画面18bに表示させ
る。
成作業が終了すると、平均化データDと任意のサンプリ
ングデータBとをフロッピーディスク20から読出す。
そして、図4の右列に示すように、誘起信号α1 および
α2 の強度を各タイミング毎に減算することにより最終
データEを作成し、この最終データEをフロッピーディ
スク20に記憶させ、図3の(c)に示すように、デジ
タルオシロスコープ18の表示画面18bに表示させ
る。
【0035】この場合、図4に示すように、平均化デー
タDは、誘起信号α1 が減算され且つ誘起信号α2 が変
更されない形態となっているため、平均化データDとサ
ンプリングデータBとを減算して得られた最終データE
は、誘起信号α2 が消去され、誘起信号α1 が強調され
た形態になっている。従って、作業者は、デジタルオシ
ロスコープ18の表示画面18bを観察し、誘起信号α
1 が在ることを確認することから、部分放電があったこ
とを検出する。
タDは、誘起信号α1 が減算され且つ誘起信号α2 が変
更されない形態となっているため、平均化データDとサ
ンプリングデータBとを減算して得られた最終データE
は、誘起信号α2 が消去され、誘起信号α1 が強調され
た形態になっている。従って、作業者は、デジタルオシ
ロスコープ18の表示画面18bを観察し、誘起信号α
1 が在ることを確認することから、部分放電があったこ
とを検出する。
【0036】尚、部分放電が無い場合、平均化データD
とサンプリングデータBとを減算した時点で信号が無く
なり、デジタルオシロスコープ18の表示画面18bに
信号が表示されないので、部分放電が発生していないこ
とを確認できる。
とサンプリングデータBとを減算した時点で信号が無く
なり、デジタルオシロスコープ18の表示画面18bに
信号が表示されないので、部分放電が発生していないこ
とを確認できる。
【0037】また、部分放電の検出を行うにあたって
は、変圧器11から発生する電磁波をアンテナ12によ
り検出する(いわゆるアンテナ法または電磁波法)代わ
りに、スイッチ25をオンし且つスイッチ15をオフす
ることにより、変圧器11の接地線11aに流れる電流
から部分放電の検出を行うこともできる(いわゆる接地
線電流法)。この場合、カレントトランス23が検出手
段として機能し、接地線11aに流れる電流を検出す
る。そして、上記実施例と同様、サンプリングデータA
〜Cおよび平均化データDならびに最終データEが作成
され、この最終データEがデジタルオシロスコープ18
の表示画面18bに表示されるので、この最終データE
から部分放電の有無を検出する。
は、変圧器11から発生する電磁波をアンテナ12によ
り検出する(いわゆるアンテナ法または電磁波法)代わ
りに、スイッチ25をオンし且つスイッチ15をオフす
ることにより、変圧器11の接地線11aに流れる電流
から部分放電の検出を行うこともできる(いわゆる接地
線電流法)。この場合、カレントトランス23が検出手
段として機能し、接地線11aに流れる電流を検出す
る。そして、上記実施例と同様、サンプリングデータA
〜Cおよび平均化データDならびに最終データEが作成
され、この最終データEがデジタルオシロスコープ18
の表示画面18bに表示されるので、この最終データE
から部分放電の有無を検出する。
【0038】上記実施例によれば、外来ノイズが同一タ
イミングに同一強度で発生し、部分放電がランダムに発
生する点に着目し、外来ノイズを消去することにより部
分放電のみが強調された形態の最終データEを作成する
ようにしたので、部分放電による誘起信号と外来ノイズ
による誘起信号とを誤判別してしまう虞れがなくなり、
部分放電の検出精度が向上する。しかも、ランダムに発
生する外来ノイズをフィルタ14によりカットするよう
にしたので、最終データEにおいて、部分放電による誘
起信号α1 がより強調され、ひいては、部分放電の検出
をより高精度に行うことができる。
イミングに同一強度で発生し、部分放電がランダムに発
生する点に着目し、外来ノイズを消去することにより部
分放電のみが強調された形態の最終データEを作成する
ようにしたので、部分放電による誘起信号と外来ノイズ
による誘起信号とを誤判別してしまう虞れがなくなり、
部分放電の検出精度が向上する。しかも、ランダムに発
生する外来ノイズをフィルタ14によりカットするよう
にしたので、最終データEにおいて、部分放電による誘
起信号α1 がより強調され、ひいては、部分放電の検出
をより高精度に行うことができる。
【0039】ところで、変圧器11を取巻く周囲の状況
は刻々と変化しているため、誘起信号に含まれる外来ノ
イズの種類も変化して行くことが予想される。従って、
当初に設定したフィルタ14のカット領域では、不要な
誘起信号を効率良くカットできるとは限らない。この
点、上記実施例では、スペクトラムアナライザ17を設
けたので、定期的に周波数成分の分布を実測し、周囲の
環境に合わせてフィルタ14のカット領域を変更するこ
とにより、部分放電検出を常に高精度に行うことができ
る。
は刻々と変化しているため、誘起信号に含まれる外来ノ
イズの種類も変化して行くことが予想される。従って、
当初に設定したフィルタ14のカット領域では、不要な
誘起信号を効率良くカットできるとは限らない。この
点、上記実施例では、スペクトラムアナライザ17を設
けたので、定期的に周波数成分の分布を実測し、周囲の
環境に合わせてフィルタ14のカット領域を変更するこ
とにより、部分放電検出を常に高精度に行うことができ
る。
【0040】また、パルス発生器22からのパルス信号
を、カレントトランス21→接地線11a→カレントト
ランス23の順序で注入するようにしたので、スペクト
ラムアナライザ17やデジタルオシロスコープ18やコ
ントローラ19等一連の部分放電検出動作を行う部分放
電検出部,パルス発生器22等に過電流が流れることを
防止できる。このため、安全性が向上するのは勿論のこ
と、部分放電検出部のリレー等へ悪影響を及ぼす虞れも
なく、信頼性も向上する。
を、カレントトランス21→接地線11a→カレントト
ランス23の順序で注入するようにしたので、スペクト
ラムアナライザ17やデジタルオシロスコープ18やコ
ントローラ19等一連の部分放電検出動作を行う部分放
電検出部,パルス発生器22等に過電流が流れることを
防止できる。このため、安全性が向上するのは勿論のこ
と、部分放電検出部のリレー等へ悪影響を及ぼす虞れも
なく、信頼性も向上する。
【0041】尚、カレントトランス21および23とし
て『Tokin社製のEIP100型のクランプ型カレ
ントトランス』を用いた場合、パルス発生器22から3
00pCの電化量相当を出力すれば、そのパルス信号を
検出できるという事例は、実験的に確認されたものであ
り、活線中でも十分に使用できるということを証明する
ものである。
て『Tokin社製のEIP100型のクランプ型カレ
ントトランス』を用いた場合、パルス発生器22から3
00pCの電化量相当を出力すれば、そのパルス信号を
検出できるという事例は、実験的に確認されたものであ
り、活線中でも十分に使用できるということを証明する
ものである。
【0042】しかも、カレントトランス23やプリアン
プ24等、部分放電検出部の動作を確認するための動作
確認部を利用して接地線電流法も行うことができるた
め、電磁波法と接地線電流法との双方法により部分放電
を検出し、それら検出結果を比較すれば、検出精度がよ
り一層向上する。この場合にも、カレントトランス23
により接地線電流を検出するので、部分放電検出部に過
電流が流れることを防止できる。
プ24等、部分放電検出部の動作を確認するための動作
確認部を利用して接地線電流法も行うことができるた
め、電磁波法と接地線電流法との双方法により部分放電
を検出し、それら検出結果を比較すれば、検出精度がよ
り一層向上する。この場合にも、カレントトランス23
により接地線電流を検出するので、部分放電検出部に過
電流が流れることを防止できる。
【0043】尚、上記実施例においては、電磁波を検出
する検出手段としてアンテナ12を用いたが、近磁界プ
ローブを用いても良い。また、上記実施例においては、
遮断手段として可変アクティブフィルタを用いたが、透
過周波数帯の異なるモジュール化されたフィルタを何種
類か用意しておき、それらを適宜使い分けるようにして
も良い。また、上記実施例においては、誘起信号として
電磁波または接地線電流を検出する構成としたが、光,
超音波等を検出するようにしても良い。
する検出手段としてアンテナ12を用いたが、近磁界プ
ローブを用いても良い。また、上記実施例においては、
遮断手段として可変アクティブフィルタを用いたが、透
過周波数帯の異なるモジュール化されたフィルタを何種
類か用意しておき、それらを適宜使い分けるようにして
も良い。また、上記実施例においては、誘起信号として
電磁波または接地線電流を検出する構成としたが、光,
超音波等を検出するようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電気機器の部分放電検出方法および部分放電検出装置
によれば、次のような優れた効果を奏する。請求項1お
よび5記載の手段によれば、周期的な外来ノイズを消去
し、部分放電に伴う誘起信号のみを検出することができ
るので、部分放電の検出精度が向上する。
の電気機器の部分放電検出方法および部分放電検出装置
によれば、次のような優れた効果を奏する。請求項1お
よび5記載の手段によれば、周期的な外来ノイズを消去
し、部分放電に伴う誘起信号のみを検出することができ
るので、部分放電の検出精度が向上する。
【0045】請求項2および6記載の手段によれば、ラ
ンダムに発生する外来ノイズもカットすることができる
ので、最終データにおいて、部分放電による誘起信号が
より強調され、ひいては、部分放電の検出をより高精度
化される。
ンダムに発生する外来ノイズもカットすることができる
ので、最終データにおいて、部分放電による誘起信号が
より強調され、ひいては、部分放電の検出をより高精度
化される。
【0046】請求項3および7記載の手段によれば、電
気機器を取巻く周囲の状況に合わせて誘起信号のカット
領域を変更することができるので、部分放電検出を常に
高精度に行うことができる。
気機器を取巻く周囲の状況に合わせて誘起信号のカット
領域を変更することができるので、部分放電検出を常に
高精度に行うことができる。
【0047】請求項4および8記載の手段によれば、部
分放電検出動作を行う部分放電検出部や該部分放電検出
部に動作確認信号を出力する信号出力手段に過電流が流
れることを防止でき、安全性が向上する。しかも、接地
線電流法も行うことができるので、例えば接地線電流法
と電磁波法いった2種類の方法により部分放電を検出
し、双方の検出結果を比較するといったことも可能とな
り、ひいては、検出精度がより一層向上する。
分放電検出動作を行う部分放電検出部や該部分放電検出
部に動作確認信号を出力する信号出力手段に過電流が流
れることを防止でき、安全性が向上する。しかも、接地
線電流法も行うことができるので、例えば接地線電流法
と電磁波法いった2種類の方法により部分放電を検出
し、双方の検出結果を比較するといったことも可能とな
り、ひいては、検出精度がより一層向上する。
【図1】本発明の一実施例を示す概略図
【図2】スペクトラムアナライザの表示画面を示す図
【図3】デジタルオシロスコープの表示画面を示す図
【図4】部分放電検出方法を説明するための図
【図5】変圧器の接地線部分を拡大して示す概略図
【図6】動作確認方法を説明するための図
【図7】従来例を説明するための周波数成分の分布図
【図8】別の従来例を示す概略図
【図9】図8に示す装置を用いた部分放電検出方法を説
明するための図
明するための図
11は変圧器(電気機器)、11aは接地線、12はア
ンテナ(検出手段)、14はフィルタ(遮断手段)、1
7はスペクトラムアナライザ(測定手段)、18はデジ
タルオシロスコープ(サンプリングデータ作成手段)、
19はコントローラ(平均化データ作成手段および最終
データ作成手段)、20はフロッピーディスク(記憶手
段)、21はカレントトランス(注入手段)、22はパ
ルス発生器(信号出力手段)、23はカレントトランス
(取出手段および検出手段)を示す。
ンテナ(検出手段)、14はフィルタ(遮断手段)、1
7はスペクトラムアナライザ(測定手段)、18はデジ
タルオシロスコープ(サンプリングデータ作成手段)、
19はコントローラ(平均化データ作成手段および最終
データ作成手段)、20はフロッピーディスク(記憶手
段)、21はカレントトランス(注入手段)、22はパ
ルス発生器(信号出力手段)、23はカレントトランス
(取出手段および検出手段)を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 電気機器から発生する誘起信号を検出
し、 この誘起信号に周期要素を持たせることにより複数のサ
ンプリングデータを作成し、 これら複数のサンプリングデータを平均化することによ
り、異なるタイミングで発生した誘起信号の強度が減算
され且つ同一タイミングに同一強度で発生した誘起信号
の強度が変更されない形態の平均化データを作成し、 前記サンプリングデータのうちの任意のものから前記平
均化データを減算することにより、同一タイミングに同
一強度で発生した誘起信号が消去されて異なるタイミン
グで発生した誘起信号が強調された形態の最終データを
作成することを特徴とする電気機器の部分放電検出方
法。 - 【請求項2】 検出された誘起信号から所定周波数帯の
ものをカットするようにしたことを特徴とする請求項1
記載の電気機器の部分放電検出方法。 - 【請求項3】 カットする周波数帯を特定するために、
検出された誘起信号の周波数成分の分布を測定するよう
にしたことを特徴とする請求項2記載の電気機器の部分
放電検出方法。 - 【請求項4】 最終データが正常に作成されることを確
認するための動作確認信号を、電気機器の接地線に非接
触状態で設けられた注入手段を通して接地線に注入する
と共に該接地線に非接触状態で設けられた取出手段を通
して取出すようにしたことを特徴とする請求項1ないし
3のいずれかに記載の電気機器の部分放電検出方法。 - 【請求項5】 電気機器から発生する誘起信号を検出す
る検出手段と、 この検出手段により検出された誘起信号に周期要素を持
たせることにより、複数のサンンプリングデータを作成
するサンプリングデータ作成手段と、 このサンプリングデータ作成手段により作成された複数
のサンプリングデータを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された複数のサンプリングデータを
平均化することにより、異なるタイミングで発生した誘
起信号の強度が減算され且つ同一タイミングに同一強度
で発生した誘起信号の強度が変更されない形態の平均化
データを作成する平均化データ作成手段と、 前記サンプリングデータのうちの任意のものから前記平
均化データを減算することにより、同一タイミングに同
一強度で発生した誘起信号が消去されて異なるタイミン
グで発生した誘起信号が強調された形態の最終データを
作成する最終データ作成手段とを備えてなる電気機器の
部分放電検出装置。 - 【請求項6】 検出された誘起信号から所定周波数帯の
ものをカットする遮断手段を設けたことを特徴とする請
求項5記載の電気機器の部分放電検出装置。 - 【請求項7】 カットする周波数帯を特定するために、
検出された誘起信号の周波数成分の分布を測定する測定
手段を設けたことを特徴とする請求項6記載の電気機器
の部分放電検出装置。 - 【請求項8】 最終データが正常に作成されることを確
認するための動作確認信号を出力する信号出力手段と、 電気機器の接地線に非接触状態で設けられ、前記動作確
認信号を該接地線に注入するための注入手段と、 前記接地線に非接触状態で設けられ、該接地線に注入さ
れた動作確認信号を取出すための取出手段とを備えたこ
とを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の電
気機器の部分放電検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4661194A JPH07260868A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 電気機器の部分放電検出方法および部分放電検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4661194A JPH07260868A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 電気機器の部分放電検出方法および部分放電検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07260868A true JPH07260868A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12752104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4661194A Pending JPH07260868A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 電気機器の部分放電検出方法および部分放電検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07260868A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10170596A (ja) * | 1996-12-09 | 1998-06-26 | Hitachi Ltd | 絶縁機器診断システム及び部分放電検出法 |
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-
1994
- 1994-03-17 JP JP4661194A patent/JPH07260868A/ja active Pending
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