JPH0726051Y2 - リフロ−炉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、予め半田付けしようとする製品にクリーム状
の半田を塗布しておいてこれを炉体内にメッシュレス・
コンベアで搬入して、加熱し、半田付けをするリフロー
炉に関するものである。

［従来技術］ リフロー炉において、メッシュレス・コンベアとは、幅
方向の中間部にメッシュ部があるタイプのコンベア（通
常は、全体をメッシュで構成する）に対するもので、そ
の中間部のメッシュ部が除去されて、炉体内の幅方向の
両側のみに存在する互いに平行する向きの１対のコンベ
ア体で構成されたもので、半田付けすべき製品の両端を
これらコンベア体で支持し搬送するものである。

このようなメッシュレス・コンベアによれば、製品を両
面から直接加熱することができる利点がある。

従来のメッシュレス・コンベアを有するリフロー炉にお
いては、 （イ）アタッチメント付チェーンに爪を取付けてコンベ
ア体としたもの、 （ロ）アタッチメント付チェーンをそのまま用いてコン
ベア体としたもの、 等があった。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、（イ）（ロ）のいずれのコンベア体を用
いたメッシュレス・コンベアを備えたリフロー炉でも、
チェーンのうねりやチェーン連結部のガタ等により直進
性や高低等の精度を出すためにレールや押え板等に細心
の注意を払う必要があり、また設計や調整に時間がかか
る問題点があった。

本考案の目的は、メッシュレス・コンベアにおけるコン
ベア体の直進性や高低の精度出しを容易に行うことがで
きるリフロー炉を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するための本考案の構成を、実施例に
対応する第１図乃至第４図を参照して説明すると、本考
案は炉体２内の幅方向の両側のみに存在する互いに平行
する向きの１対のコンベア体で構成されたメッシュレス
・コンベア３を有するリフロー炉において、 前記各コンベア体はエンドレス金属板４でそれぞさ形成
されていることを特徴とするものである。

［作用］ このように各コンベア体をエンドレス金属板４でそれぞ
れ形成すると、チェーンと違って直進性や高低の精度出
しを容易に行うことができる。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。第１図及び第２図に示すように、本実施例のリフロ
ー炉は、ヒータ１が配設されて構成された炉体２を有
し、この炉体２内にはメッシュレス・コンベア３の往路
分が通り、復路分は炉体２の外を通るようにしてメッシ
ュレス・コンベア３が設けられている。メッシュレス・
コンベア３は、炉体２内の幅方向の中間部のメッシュ部
が除去されて、該炉体２内の幅方向の両側のみに存在す
る互いに平行する向きの１対のコンベア体としての１対
のエンドレス金属板４と、これらエンドレス金属板４を
水平に支える複数の支え輪５と、これらエンドレス金属
板４をモータ６を介して駆動する駆動輪７と、これらエ
ンドレス金属板４に張力を付与する張力付与手段８とで
構成されている。エンドレス金属板４としては、例えば
厚みが0.5mm以下で好ましくは0.1mm程度、幅が2mm以上6
mm以下のステンレススチール板を用いて形成する。

このようなメッシュレス・コンベア３の幅方向の両側の
みに存在するコンベア体としてのエンドレス金属板４に
は、半田付けすべきチップ部品等の製品９を跨らせて乗
せて搬送する。

このように各コンベア体としてエンドレス金属板４を用
いると、チェーンと違って直進性や高低の精度出しを容
易に行うことができる。また、エンドレス金属板４はそ
の表面が平坦ゆえ、その幅を有効に使って製品９を支え
て、望ましい姿勢を保持させて該製品９の搬送が行え
る。

第３図乃至第５図はエンドレス金属板４の他の例を示し
たものである。このエンドレス金属板４においては、そ
の長手方向に沿って間欠的にスプロケット孔10が設けら
れ、且つ一方の縁部には間欠的に爪11が切り起こしによ
り設けられた構造になっている。これに伴って、駆動輪
７はスプロケットが用いられている。

このようなエンドレス金属板４を用いると、スプロケッ
ト孔10の存在により送りをストップさせずに良好に行わ
せることができる。また、爪11で製品９の縁部を押える
ことにより、製品９の幅方向へのずれを抑制して搬送が
行えるようになる。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案に係るリフロー炉におけるメ
ッシュレス・コンベアでは、幅方向の中間部のメッシュ
部が除去されて、炉体内の幅方向の両側のみに存在する
互いに平行する向きの１対のコンベア体として１対のエ
ンドレス金属板を用いたので、該コンベア体がチェーン
からなるものと違って、該コンベア体の直進性や高低の
精度出しを容易に行うことができる。また、該コンベア
体の設計や調整も時間をかけずに容易に行える利点があ
る。更に、エンドレス金属板によれば、その表面が平坦
ゆえ製品の支えも、水平度を良好に保って行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るリフロー炉の一例を示す縦断面
図、第２図はそのメッシュレス・コンベアの往路分の横
断面図、第３図及び第４図はエンドレス金属板の他の例
を示す平面図及び側面図、第５図は第３図の横断面図で
ある。 ２……炉体、３……メッシュレス・コンベア、４……エ
ンドレス金属板、10……スプロケット孔、11……爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】炉体内の幅方向の両側のみに存在する互い
   に平行する向きの１対のコンベア体で構成されたメッシ
   ュレス・コンベアを有するリフロー炉において、 前記各コンベア体はエンドレス金属板でそれぞれ形成さ
   れていることを特徴とするリフロー炉。