JPH0725586Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH0725586Y2
JPH0725586Y2 JP1987118048U JP11804887U JPH0725586Y2 JP H0725586 Y2 JPH0725586 Y2 JP H0725586Y2 JP 1987118048 U JP1987118048 U JP 1987118048U JP 11804887 U JP11804887 U JP 11804887U JP H0725586 Y2 JPH0725586 Y2 JP H0725586Y2
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JP
Japan
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refrigerator
zeolite
seal member
resin
solid particles
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JP1987118048U
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JPS6422986U (ja
Inventor
晴喜 福田
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株式会社マッカード
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、冷蔵庫に係り、より詳細には、該シール自体
に殺菌性能を持たせ、各種細菌の付着を未然に排除でき
るようにした冷蔵庫に関する。
〔考案の技術的背景〕
電気冷蔵庫の扉の内側周囲には、冷蔵庫本体内を外気と
遮断するためにゴムや合成樹脂製のシール部材が取り付
けられ、また、そのシール効果を良くするために、必要
に応じて該シールに磁石を配合したりしている。
しかし、該扉のシール部材によるシール部分は、静電気
等のため、各種の塵が付着し易く雑菌類が巣くう温床と
なりがちであって、病原体となるような細菌も繁殖する
という問題が指摘されている。
そこで、本発明者は、以上の点に対処して、種々検討し
た結果、該シール部材に殺菌作用を有するシール材でも
って形成することで解決できることを見出した。
ところで、殺菌性を有する樹脂として、「ゼオライト系
固体粒子と有機高分子体とからなり、該ゼオライト系固
体粒子の少なくとも一部が殺菌作用を有する金属イオン
を保持しているゼオライト粒子含有の高分子体」(特開
昭59−133235号公報参照)が知られている。そして、該
高分子体による成形体は、各種の容器、パイプ、粒状
体、或いは太デニールの繊維などに適用可能ではないか
と提案されている。
そこで、本考案者は、該高分子体を用いて冷蔵庫の庫内
側に配設するシール部材として使用できるか否かについ
て検討した処、次のことを知り得た。すなわち、 シール部材としての性能を低下させるおそれがない。
耐水性において、樹脂の持っている性能を低下させる
おそれがない。
食品に接触しても、該食品にゼオライト系固体粒子が
分離付着するおそれがない。
本考案は、上述のような点に対処して創案したものであ
って、その目的とする処は、シール部材によるシール部
分に付着、発生するカビや雑菌を未然に防止し、少ない
殺菌剤でもって庫内全体を殺菌できる得る冷蔵庫を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
そして、上記目的を達成するための手段としての本考案
の冷蔵庫は、扉と本体とを密閉するためのシール部材を
有する冷蔵庫において、該シール部材を、殺菌作用を有
する金属イオンを保持しているゼオライト系固体粒子を
0.01〜40重量%の割合で添加・混合した合成樹脂でもっ
て形成し、かつ該シール部材を装着脱自在とした構成と
している。
ここで、上記構成において、通常、ゼオライト系固体粒
子はシール部材の表面層に添加配合した構成のものを用
いている。
そして、上記構成に基づく本考案の冷蔵庫は、金属イオ
ンを有するゼオライト系固体粒子を0.01〜40重量%の割
合で添加・混合した合成樹脂によって形成しているの
で、その金属イオンの殺菌性能により、シール部分への
カビの発生・雑菌の付着等を未然に防止でき、また該シ
ール部材が、着脱自在にされているので、適宜交換する
ことで、その殺菌性能、シール効果を保持できるように
作用する。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本考案を具体化した実施例に
ついて説明する。
第1図は、本考案の冷蔵庫の部分切欠斜視図である。
本実施例の冷蔵庫における扉と本体の間をシールするた
めのシール部材1は、抗菌材2を0.01〜40重量%の割合
で添加・混合した合成樹脂でもって形成した構成のシー
ル部材である。ここで、該配合割合としたのは、殺菌力
を考慮したもので、これ以下の場合は、殺菌力が乏し
く、またこれ以上の場合は大きな差が認められなくなる
ということを考慮したことによる。
ここで、該抗菌材2としては、殺菌作用を有する金属イ
オンを保持しているゼオライト系固体粒子を用い、また
該ゼオライト系固体粒子を分散混合するための樹脂とし
ては、アクリル樹脂を用いている。しかし、該樹脂は、
これに限定されるものでなく、耐水性に優れていれば他
の樹脂、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ふっ素樹脂、ポリ
ウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂、ウ
レタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等を用いて
もよい。
そして、該抗菌材(抗菌性ゼオライト系固形粒子)2の
該アクリル樹脂への添加・混合は、アクリル樹脂エマル
ジョンに該抗菌材(剤)を水によって分散調整(分散剤
添加)し、これを160℃で数分間、熱処理した後、冷却
成形し、シール部材を得た。
なお、抗菌材2は、殺菌作用を有する金属イオンを保持
しているゼオライト系固体粒子を用いているが、これは
前述したように特開昭59−133235号公報等で示されてい
るものである。すなわち、耐水性を有し、かつ吸着力が
強いゼオライトの粉末、粒子(粒子径が2〜3μm程
度)に、抗菌性を有するとして知られている銀、銅、亜
鉛等の金属イオンをイオン交換等でもって吸着保持させ
た抗菌性組成物である。そして、該抗菌性組成物は、水
中においても、ゼオライト粒子中に吸着保持されている
金属イオンの流出は認められないものである。
また、ゼオライト粒子に対する抗菌性金属(銀イオン)
の含有量は、0.0006〜4重量%程度としている。しか
し、他の種類のイオン交換可能な金属の場合は、その抗
菌力の相違等を考慮し、その含有量が異なることは自明
である(銅の場合は、0.03〜10重量%、亜鉛の場合は0.
04〜14重量%)。ここで、ゼオライト粒子としては天然
あるいは合成ゼオライトの何れも使用できるが、通常、
天然のモルデナイトを使用している。
また、シール部材1は、装着脱自在の構成とされてい
る。そして、抗菌作用や匂い吸着作用が低下した段階
で、交換できるようにしている。
続いて、上記構成に基づく本実施例の冷蔵庫におけるシ
ール部材の作用を述べると、該シール部材に添加配合さ
れたゼオライトの殺菌性能により、そのシールによるシ
ール部分の細菌類は、殺菌され、清潔で衛生的な冷蔵庫
を提供するように作用する。
ここで、上記構成による本実施例の冷蔵庫の効果を確認
するために、冷蔵庫本体内部に食物等を入れた状態で、
二ケ月経過後、該シール部材を調べて見たところ、表面
にカビ等の発生・付着が殆ど認められなかったのに対
し、従来のシール部材を用いた構成のものにあっては、
表面が黒ずんで、表面に多くの結露の発生が認められ
た。
また、冷蔵庫内部の食物自体についても調べた処、本実
施例による冷蔵庫の場合には、従来例による冷蔵庫に収
容した食物に比べ、変敗等の発生が少ないことが判明し
た。さらに、冷蔵庫内の匂いも余り認められなかった。
これは、ゼオライトによる吸着力によるものと考えられ
る。従って、シール部材によって、匂いの吸着を併せて
行えるということが確認できた。
ところで、上述した実施例においては、殺菌作用を有す
るゼオライト粒子を分散配合した樹脂全体によって形成
したもので説明したが、シール部材を複層とし、その表
面層を形成する樹脂にのみ該殺菌作用を有するゼオライ
ト粒子を分散配合した構成としてもよい。
なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではな
く、本考案の要旨を変更しない範囲で変形実施できるこ
とは明らかである 〔考案の効果〕 以上の記載より明らかなように、本考案の冷蔵庫によれ
ば、金属イオンを有するゼオライト系固体粒子を0.01〜
40重量%の割合で添加・混合した合成樹脂によってシー
ル材を形成しているので、その金属イオンの殺菌性能に
より、シール部分へのカビの発生・雑菌の付着等を未然
に防止できると共に、冷蔵庫内を殺菌し、かつシール部
分に殺菌性を付与するだけでよいので、簡単な構成で冷
蔵庫に殺菌性を付与できる。またシール部材が、着脱自
在にされているので、適宜交換することで、その殺菌性
能、シール効果を保持できるという効果を有する。
また、本考案の冷蔵庫におけるシール部材によれば、シ
ール部材および該部材と対応する個所にカビ等の付着が
軽減されるので、それを中心として生じる結露の発生を
軽減できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のシール部材を用いた冷蔵庫の部分切
欠斜視図である。 1……シール部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉と本体とを密閉するためのシール部材を
    有する冷蔵庫において、該シール部材を、殺菌作用を有
    する金属イオンを保持しているゼオライト系固体粒子を
    0.01〜40重量%の割合で添加・混合した合成樹脂でもっ
    て形成し、かつ該シール部材を装着脱自在としてなるこ
    とを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】シール部材を複層に形成し、その表面層に
    ゼオライト系固体粒子を添加配合した実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載の冷蔵庫。
JP1987118048U 1987-07-30 1987-07-30 冷蔵庫 Expired - Lifetime JPH0725586Y2 (ja)

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JP1987118048U JPH0725586Y2 (ja) 1987-07-30 1987-07-30 冷蔵庫

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Publication Number Publication Date
JPS6422986U JPS6422986U (ja) 1989-02-07
JPH0725586Y2 true JPH0725586Y2 (ja) 1995-06-07

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ID=31362058

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JP1987118048U Expired - Lifetime JPH0725586Y2 (ja) 1987-07-30 1987-07-30 冷蔵庫

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4860343A (ja) * 1971-11-29 1973-08-24
JPS61231379A (ja) * 1985-04-08 1986-10-15 株式会社日立製作所 冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6422986U (ja) 1989-02-07

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