JPH07255712A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JPH07255712A
JPH07255712A JP6051654A JP5165494A JPH07255712A JP H07255712 A JPH07255712 A JP H07255712A JP 6051654 A JP6051654 A JP 6051654A JP 5165494 A JP5165494 A JP 5165494A JP H07255712 A JPH07255712 A JP H07255712A
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JP
Japan
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ray
filter
lead
wedge
atomic number
Prior art date
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Pending
Application number
JP6051654A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Oishi
博之 大石
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローコントラストの分解能を向上させ、か
つ、散乱線による画質低下を抑止し得るX線CT装置を
提供することを目的とする。 【構成】 ウェッジの出射側に、鉛又は鉛に近い原子番
号の材質で構成される第1のフィルタを装着する。ま
た、この第1のフィルタの出射側に、アルミニウム又は
アルミニウムに近い原子番号の材質で構成される第2の
フィルタを装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線CT装置に係り、
特に、ローコントラスト分解能の低下を抑制する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医用診断装置の開発が進められる
中で、X線CT装置が多く用いられている。X線CT装
置は、X線管から曝射されたX線ビームを被検体に照射
し、被検体を透過した後のX線ビームをX線検出器で収
集する。そして、X線管を回転させながら同様の操作を
行ない、各プロジェクション毎の収集データを再構成し
て被検体所望部位の断層像を得るものである。
【0003】図7は、X線曝射の様子を模式的に示す説
明図である。同図に示すように、X線管1から曝射され
たX線ビーム6は、ウェッジ2を介して被検体4に照射
され、被検体4を透過したX線ビーム6はX線検出器5
にて収集される。ウェッジ2は例えばアルミニウムで形
成され、被検体4の周辺に余分なX線を照射しないよう
にX線ビーム6の方向を規制するものである。また、ウ
ェッジ2の出射側にはビームハードニング効果を低減す
るための銅(又はモリブデン)フィルタ3が設けられて
いる。
【0004】ここで、ビームハードニング効果とは、X
線ビーム6が被検体4を通過する距離が変化することに
よってX線吸収率が変化する現象である。つまり、被検
体4は厚さが一定ではなく中央部で厚く、端部で薄くな
るので被検体4の各部でX線の通過する距離が一定では
なく、X線吸収率が変化してしまう。
【0005】そこで、銅フィルタ3を設けることによっ
てウェッジ2透過後のX線スペクトルから、信号量に寄
与しない低エネルギーのX線を除去し、これによってビ
ームハードニング効果の低減を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来におけるX線CT装置においては、ビームハー
ドニング効果を低減させるために銅又はモリブデンのフ
ィルタを用いており、銅、モリブデンは高エネルギーX
線よりもより多くの低エネルギーX線を吸収してしまう
性質があるので、ローコントラスト分解能の低下及びフ
ィルタから散乱線による画質の低下が避けられない。
【0007】このため、撮影された画像において、探し
ている異常部位の密度がその周囲の組織の密度と類似す
る場合は、異常部位とその周辺組織との間に現われるコ
ントラスト(ローコントラスト)が区別しにくく、診断
能が低下してしまうという欠点があった。
【0008】この発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
ローコントラスト分解能の低下、散乱線による画質の低
下を抑止し得るX線CT装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願第1の発明は、X線管から出射されたX線ビー
ムをウェッジを介して被検体に照射し、被検体透過後の
X線ビームをX線検出器で収集してCT画像を再構成す
るX線CT装置において、前記ウェッジの出射側に、鉛
又は鉛に近い原子番号の材料で構成されるフィルタを設
けたことが特徴である。
【0010】また、本願第2の発明は、前記ウェッジの
出射側に、鉛又は鉛に近い原子番号の材料で構成される
第1のフィルタを設け、前記第1のフィルタの出射側
に、アルミニウム又はアルミニウムに近い原子番号の材
料で構成される第2のフィルタを設けたことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】上述の如く構成された本願第1の発明によれ
ば、ウェッジの出射側に鉛のフィルタを装着している。
鉛フィルタは、X線の吸収端が約88[KeV]と高い
ので、ローコントラストの分解能を低下させることはな
く、また、原子原子が大きいので質量吸収係数における
散乱線の占める割合が小さく、散乱線による画質の低下
も少ない。
【0012】また、本願第2の発明では、鉛フィルタの
出射側に、アルミニウム又はアルミニウムに近い原子番
号の材質で構成されるフィルタを装着するので、鉛フィ
ルタを装着することによって発生する特性X線による2
次的な被曝を防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例に係るウェッジ及びフ
ィルタを示す構成図である。図示のように、この実施例
ではウェッジ2の出射側に厚さ0.01〜0.3[m
m]の鉛フィルタ11が装着されている。そして、鉛フ
ィルタ11を用いることによりローコントラスト分解能
が向上し、散乱線による画質の低下を防止することがで
きる。以下、これを詳しく説明する。
【0014】図4は、X線検出器としてXe(キセノ
ン)検出器を用いた時のX線エネルギーと検出効率との
関係を示す特性図てある。図示のように、X線の検出効
率は、X線エネルギーが60[KeV]程度のとき極大
となり、その前後で2次関数的に減少している。そし
て、同図から100[KeV]以上の高エネルギーX線
は検出効率が悪く収集される信号全体への寄与度が小さ
いことが理解できる。また、高エネルギーX線はローコ
ントラスト分解能向上に対する寄与率が小さいので、こ
の領域のX線を除去してもローコントラスト分解能は低
減しない。従って、フィルタの材質としては当初の目的
てあるビームハードニング効果を抑止することができ、
かつ、100[KeV]程度に吸収端を持つ元素が好適
である(条件1)。
【0015】次に、フィルタの質量吸収係数は通常、光
電効果によるものと散乱線によるものとの和として求め
られている。ここで、周知のロスアラモスのデータから
原子番号毎の質量吸収係数における光電効果と散乱線と
の割合を求めると図5に示す如くの特性曲線が得られ
る。同図において、曲線S1は光電効果の占める割合、
曲線S2は散乱線の占める割合である。
【0016】そして、同図から明らかなように、原子番
号が大きいほど光電効果の占める割合が大きくなり、反
対に散乱線の占める割合は小さくなる。従って、原子番
号の大きい元素で構成されるフィルタを用いれば散乱線
による画質低下を抑止することができる(条件2)。
【0017】従って、フィルタを構成する材質は上記し
た条件1、条件2を満足させるものが良いと考えられ、
具体的には鉛(Pb)、ビスマス(Bi)が存在する。
しかし、ビスマスは粉末状では箔としては存在しないの
で、フィルタの材質としては鉛フィルタ11が好適であ
るということができる。
【0018】また、鉛フィルタ11を使用すると、12
[KeV]程度の特性X線が発生し、被検体に2次的な
被曝を与えてしまう。そこで、本発明の第2実施例では
図2に示すように、鉛フィルタ11の出射側にアルミニ
ウム12を装着して特性X線を吸収し2次的な被曝を阻
止している。
【0019】なお、特性X線を除去するフィルタの材質
はアルミニウムだけでなく、例えば図3に示すようにカ
ーボンフィルタを用いても良い。更に、マグネシウムや
シリコン、及びそれらの合成物質からなるフィルタを用
いても良い。
【0020】図6は、アルミニウムで形成されるウェッ
ジに0.2[mm]の銅フィルタを装着したウェッジ
(従来例)を透過したX線スペクトルと、アルミニウム
で形成されるウェッジに0.05[mm]の鉛フィルタ
を装着したウェッジを透過したX線スペクトルを示す特
性図である。
【0021】同図から理解されるように、鉛フィルタを
装着ウェッジを透過したX線スペクトルの方が低エネル
ギーX線が多く、高エネルギーX線が少ない。また、被
曝量は両者は略同一である。従って、鉛フィルタを装着
したウェッジを使用した方がローコントラスト分解能は
良好であるといえる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では。ウェ
ッジの出射側に鉛又は鉛に近い原子番号で構成されるフ
ィルタが装着されるので、ローコントラスト分解能が向
上し、かつ、散乱線による画質低下を抑止することがで
きる。また、鉛フィルタの出射側にアルミニウム又はア
ルミニウムに近い原子番号のフィルタを設ければ、鉛フ
ィルタを装着したことによって発生する特性X線による
2次的な被曝を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図3】第2実施例の変形例を示す構成図である。
【図4】X線エネルギーと検出器での検出効率との関係
を示す特性図である。
【図5】各原子番号毎の全吸収係数に対する光電効果の
割合と散乱線の割合との関係を示す特性図である。
【図6】銅フィルタ、鉛フィルタを用いた場合のX線ス
ペクトルを示す特性図である。
【図7】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 X線管 2 ウェッジ 3 銅フィルタ 4 被検体 5 検出器 11 鉛フィルタ 12 アルミフィルタ 13 カーボンフィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管から出射されたX線ビームをウェ
    ッジを介して被検体に照射し、被検体透過後のX線ビー
    ムをX線検出器で収集してCT画像を再構成するX線C
    T装置において、 前記ウェッジの出射側に、鉛又は鉛に近い原子番号の材
    料で構成されるフィルタを設けたことを特徴とするX線
    CT装置。
  2. 【請求項2】 X線管から出射されたX線ビームをウェ
    ッジを介して被検体に照射し、被検体透過後のX線ビー
    ムをX線検出器で収集してCT画像を再構成するX線C
    T装置において、 前記ウェッジの出射側に、鉛又は鉛に近い原子番号の材
    料で構成される第1のフィルタを設け、 前記第1のフィルタの出射側に、アルミニウム又はアル
    ミニウムに近い原子番号の材料で構成される第2のフィ
    ルタを設けたことを特徴とするX線CT装置。
JP6051654A 1994-03-23 1994-03-23 X線ct装置 Pending JPH07255712A (ja)

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JP6051654A JPH07255712A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 X線ct装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011027390A1 (ja) * 2009-09-02 2011-03-10 株式会社島津製作所 放射線撮影装置および画像の取得方法
CN102753099A (zh) * 2011-01-07 2012-10-24 株式会社东芝 X射线ct装置

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