JPH0725569Y2 - 吸収冷凍機の再生器 - Google Patents
吸収冷凍機の再生器Info
- Publication number
- JPH0725569Y2 JPH0725569Y2 JP7063990U JP7063990U JPH0725569Y2 JP H0725569 Y2 JPH0725569 Y2 JP H0725569Y2 JP 7063990 U JP7063990 U JP 7063990U JP 7063990 U JP7063990 U JP 7063990U JP H0725569 Y2 JPH0725569 Y2 JP H0725569Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- solution
- heat transfer
- regenerator
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は吸収冷凍機の再生器（低圧再生器を含む）に関
するものである。
するものである。
第２図は従来の再生器（低圧再生器を含む）の断面図で
ある。図において、１は再生器の胴、２は希溶液入口
管、３は濃溶液出口管、４は濃溶液出口箱、５はローフ
ィンチューブの伝熱管、８はスリット、９は胴１の下部
に一時的に溜められている臭化リチウム溶液、矢印は同
溶液の流れを示している。
ある。図において、１は再生器の胴、２は希溶液入口
管、３は濃溶液出口管、４は濃溶液出口箱、５はローフ
ィンチューブの伝熱管、８はスリット、９は胴１の下部
に一時的に溜められている臭化リチウム溶液、矢印は同
溶液の流れを示している。
上記装置において、ローフィンチューブ５は伝熱管であ
り、内部に高温蒸気が流通している。胴１の内部の管５
の外側はほぼ60mmHg（abs.）の低圧となっており、溜め
られている臭化リチウム溶液９にローフィンチューブ５
から沸騰熱伝達によって熱を与え、溶液から水を蒸気と
して分離する。このような、溜められている液の中で、
沸騰伝熱によって熱を与える形式をプール沸騰と呼んで
いる。
り、内部に高温蒸気が流通している。胴１の内部の管５
の外側はほぼ60mmHg（abs.）の低圧となっており、溜め
られている臭化リチウム溶液９にローフィンチューブ５
から沸騰熱伝達によって熱を与え、溶液から水を蒸気と
して分離する。このような、溜められている液の中で、
沸騰伝熱によって熱を与える形式をプール沸騰と呼んで
いる。
従来の再生器においては、臭化リチウム溶液を溜めて沸
騰伝熱させることにより臭化リチウム溶液の液深が臭化
リチウム溶液の飽和圧力上昇の原因となり、この分、沸
点が上昇し、沸騰熱伝達率が低下していた。また、伝熱
管の管外表面形状がローフィンであり低圧力における蒸
気の沸騰で気泡が大きくなり沸騰熱伝達率が低かった。
騰伝熱させることにより臭化リチウム溶液の液深が臭化
リチウム溶液の飽和圧力上昇の原因となり、この分、沸
点が上昇し、沸騰熱伝達率が低下していた。また、伝熱
管の管外表面形状がローフィンであり低圧力における蒸
気の沸騰で気泡が大きくなり沸騰熱伝達率が低かった。
本考案は、熱伝達率を高めた再生器を提供しようとする
ものである。
ものである。
本考案は前記課題を解決したものであって、胴内に多数
の伝熱管を設け、その内部に高温蒸気を流通させ、胴内
に溶液を注入し、注入された溶液の一部を滞留させ、過
剰な溶液を胴側部のスリットから流出させる吸収冷凍機
の再生器において、上記伝熱管のうちの上部の管群をロ
ーフィンチューブで、下部の管群を多孔質チューブで構
成し、胴内に注入される溶液を管群に散布する溶液散布
装置を管群の上方に設け、かつ、胴内に滞留する溶液の
深さが、上記多孔質チューブは浸るが上記ローフィンチ
ューブは浸らない深さとなるよう、上記スリットの下縁
の位置を設定したことを特徴とする吸収冷凍機の再生器
に関するものである。
の伝熱管を設け、その内部に高温蒸気を流通させ、胴内
に溶液を注入し、注入された溶液の一部を滞留させ、過
剰な溶液を胴側部のスリットから流出させる吸収冷凍機
の再生器において、上記伝熱管のうちの上部の管群をロ
ーフィンチューブで、下部の管群を多孔質チューブで構
成し、胴内に注入される溶液を管群に散布する溶液散布
装置を管群の上方に設け、かつ、胴内に滞留する溶液の
深さが、上記多孔質チューブは浸るが上記ローフィンチ
ューブは浸らない深さとなるよう、上記スリットの下縁
の位置を設定したことを特徴とする吸収冷凍機の再生器
に関するものである。
本考案の再生器は上記のように構成されているので、上
部管群では濡れ膜伝熱方式となって液深の影響を解消で
き、下部管群ではプール沸騰伝熱方式となり、かつチュ
ーブが多孔質であることによって、発生する気泡が小さ
くなるので沸騰熱伝達率が向上し、従来の、全部の管群
をローフィンチューブで構成してプール沸騰伝熱方式と
した再生器に比して総熱伝達率を向上することができ
る。
部管群では濡れ膜伝熱方式となって液深の影響を解消で
き、下部管群ではプール沸騰伝熱方式となり、かつチュ
ーブが多孔質であることによって、発生する気泡が小さ
くなるので沸騰熱伝達率が向上し、従来の、全部の管群
をローフィンチューブで構成してプール沸騰伝熱方式と
した再生器に比して総熱伝達率を向上することができ
る。
第１図は本考案の再生器（低圧再生器を含む）の一実施
例の断面図である。図において、8Aは従来のスリットに
比してその位置を下方へ移動させて設けられたスリッ
ト、６は同スリット8Aを上縁とする堰によって保持され
る臭化リチウム溶液９に漬かる部分において、従来のロ
ーフィンチューブに代えて設けられた多孔質チューブの
伝熱管である。これは管の外表面が多孔質形状となって
いるものである。５は、スリットの下方設置に伴って臭
化リチウム９の液面より上方に露出することになった、
従来のものと同様なローフィンチューブ、７は希溶液入
口管２に連り、前記ローフィンチューブ５の上方から、
同チューブの外面に臭化リチウムの希溶液を散布する液
散布装置である。上記以外の部分の構造・作用は、従来
の装置のものと同じである。
例の断面図である。図において、8Aは従来のスリットに
比してその位置を下方へ移動させて設けられたスリッ
ト、６は同スリット8Aを上縁とする堰によって保持され
る臭化リチウム溶液９に漬かる部分において、従来のロ
ーフィンチューブに代えて設けられた多孔質チューブの
伝熱管である。これは管の外表面が多孔質形状となって
いるものである。５は、スリットの下方設置に伴って臭
化リチウム９の液面より上方に露出することになった、
従来のものと同様なローフィンチューブ、７は希溶液入
口管２に連り、前記ローフィンチューブ５の上方から、
同チューブの外面に臭化リチウムの希溶液を散布する液
散布装置である。上記以外の部分の構造・作用は、従来
の装置のものと同じである。
従来は全部の伝熱管を溶液中に浸漬したプール沸騰方式
を採用していたため、液深の影響で飽和圧力が上昇し沸
騰熱伝達率が低下していたが、本実施例では、液面を下
げて、上部に露出したローフィンチューブに臭化リチウ
ム希溶液を散布する濡れ膜式の沸騰熱伝達として、この
部分の液深の影響を解消し、熱伝達率を向上させてい
る。また、一方、プール沸騰部の従来の伝熱管では、そ
の表面に発生する気泡が大きくなることによって沸騰熱
伝達率が低下していたが、本実施例では、プール沸騰部
の伝熱管として多孔質チューブを採用したことによっ
て、気泡を小さくして、沸騰熱伝達率を向上させてい
る。
を採用していたため、液深の影響で飽和圧力が上昇し沸
騰熱伝達率が低下していたが、本実施例では、液面を下
げて、上部に露出したローフィンチューブに臭化リチウ
ム希溶液を散布する濡れ膜式の沸騰熱伝達として、この
部分の液深の影響を解消し、熱伝達率を向上させてい
る。また、一方、プール沸騰部の従来の伝熱管では、そ
の表面に発生する気泡が大きくなることによって沸騰熱
伝達率が低下していたが、本実施例では、プール沸騰部
の伝熱管として多孔質チューブを採用したことによっ
て、気泡を小さくして、沸騰熱伝達率を向上させてい
る。
なお、一般に気泡の径は加熱度に比例して大きくなり、
加熱度が小さい状態で発生する気泡の径は小さい。多孔
質チューブは沸騰核を有する表面形状となっているの
で、加熱度が小さい状態で気泡を生成することができ
る。従って多孔質チューブを採用すると、上述のように
気泡が小径となり、沸騰熱伝達率を向上させることがで
きる。
加熱度が小さい状態で発生する気泡の径は小さい。多孔
質チューブは沸騰核を有する表面形状となっているの
で、加熱度が小さい状態で気泡を生成することができ
る。従って多孔質チューブを採用すると、上述のように
気泡が小径となり、沸騰熱伝達率を向上させることがで
きる。
本実施例の再生器は、以上に述べた濡れ膜式伝熱部とプ
ール沸騰部とを併用することによって、総熱伝達率を向
上させたものである。前者の伝熱面積を65％、後者の伝
熱面積を35％とした時、従来方式（全部をプール沸騰と
した時）に比して総熱伝達率を15％向上することができ
る。
ール沸騰部とを併用することによって、総熱伝達率を向
上させたものである。前者の伝熱面積を65％、後者の伝
熱面積を35％とした時、従来方式（全部をプール沸騰と
した時）に比して総熱伝達率を15％向上することができ
る。
なお、本考案は低圧再生器にも適用することができる。
本考案の吸収冷凍機の再生器においては、伝熱管のうち
の上部の管群をローフィンチューブで、下部の管群を多
孔質チューブで構成し、胴内に注入される溶液を管群を
散布する溶液散布装置を管群の上方に設け、かつ、胴内
に滞留する溶液の深さが、上記多孔質チューブは浸るが
上記ローフィンチューブは浸らない深さとなるよう、上
記スリットの下縁の位置を設定してあるので、熱伝達率
を高めることができる。
の上部の管群をローフィンチューブで、下部の管群を多
孔質チューブで構成し、胴内に注入される溶液を管群を
散布する溶液散布装置を管群の上方に設け、かつ、胴内
に滞留する溶液の深さが、上記多孔質チューブは浸るが
上記ローフィンチューブは浸らない深さとなるよう、上
記スリットの下縁の位置を設定してあるので、熱伝達率
を高めることができる。
第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図は吸収冷凍
機の従来の再生器の断面図である。 １……再生器の胴、２……希溶液入口管、３……濃溶液
出口管、４……濃溶液出口箱、５……ローフィンチュー
ブ、６……多孔質チューブ、７……液散布装置、８、8A
……スリット、９……臭化リチウム溶液。
機の従来の再生器の断面図である。 １……再生器の胴、２……希溶液入口管、３……濃溶液
出口管、４……濃溶液出口箱、５……ローフィンチュー
ブ、６……多孔質チューブ、７……液散布装置、８、8A
……スリット、９……臭化リチウム溶液。
Claims (1)
- 【請求項１】胴内に多数の伝熱管を設け、その内部に高
温蒸気を流通させ、胴内に溶液を注入し、注入された溶
液の一部を滞留させ、過剰な溶液を胴側部のスリットか
ら流出させる吸収冷凍機の再生器において、上記伝熱管
のうちの上部の管群をローフィンチューブで、下部の管
群を多孔質チューブで構成し、胴内に注入される溶液を
管群に散布する溶液散布装置を管群の上方に設け、か
つ、胴内に滞留する溶液の深さが、上記多孔質チューブ
は浸るが上記ローフィンチューブは浸らない深さとなる
よう、上記スリットの下縁の位置を設定したことを特徴
とする吸収冷凍機の再生器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7063990U JPH0725569Y2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 吸収冷凍機の再生器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7063990U JPH0725569Y2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 吸収冷凍機の再生器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0429777U JPH0429777U (ja) | 1992-03-10 |
| JPH0725569Y2 true JPH0725569Y2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=31606965
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7063990U Expired - Lifetime JPH0725569Y2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 吸収冷凍機の再生器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0725569Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-07-04 JP JP7063990U patent/JPH0725569Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0429777U (ja) | 1992-03-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |