JPH07255350A - 鳥獣防除機 - Google Patents

鳥獣防除機

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JPH07255350A
JPH07255350A JP5389194A JP5389194A JPH07255350A JP H07255350 A JPH07255350 A JP H07255350A JP 5389194 A JP5389194 A JP 5389194A JP 5389194 A JP5389194 A JP 5389194A JP H07255350 A JPH07255350 A JP H07255350A
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telescopic rod
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bird
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Yoshiro Imai
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MINO HOUZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】十分小型化をすることができて建物等のどのよ
うな箇所にも設置することができて、脅すための敏捷性
と屋外に長期間設置しておいても変化することのない耐
候性とを有したものとすることができる鳥獣防除機を提
供すること。 【構成】建物等の適宜箇所に設けられて出入口を有する
防除機本体10と、この防除機本体10内に収納されて
先端が出入口に向かう多段の伸縮棒と、この伸縮棒に圧
縮空気等を供給してその伸縮を行う駆動装置と伸縮棒の
先端に取付けた脅し子40とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糞や羽毛等によって建
物等を汚したり、あるいは農作物に被害を与えたりする
鳥獣を追い払うための鳥獣防除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の鳥獣防除機としては、従来より
種々なものが提案されてきており、鳥獣の追い払いを人
手を要することなく行えるようにしたものも数多く発明
されてきている。例えば、実公平1−8134号公報に
は、「可撓膜体によって人形、動物等の適宜形状が与え
られた風船体状脅し子を、地面に倒伏する状態で据えつ
け基台上に連着し、据えつけ基台には上記脅し子を空気
膨張させて起立させる空気送り込み手段と、この空気送
り込み手段の作動に連動して脅し音を吹鳴する警笛器と
を内蔵させ、かつ上記脅し子の倒伏と起立を制御器にて
制御するようにした起伏式鳥獣防除機」が提案されてい
る。この起伏式鳥獣防除機は、図9にも示すように、可
撓性膜体によって形成した脅し子1がランダムに起伏す
るものであることから、長期にわたって鳥獣に対する有
効な威嚇効果を発揮することができるものである。
【0003】しかしながら、この図9に示した従来の鳥
獣防除機では、その構成上の特徴から次のような問題が
あるものと考えられる。
【0004】(非耐候性)−脅し子1は、ナイロンやポ
リエチレンの如き樹脂シート、ゴムシートもしくは表面
に防水膜をコーティングした紙シートから製作された風
船体であり、しかも中に空気を入れて膨張させまた収納
されるものであるため、繰り返し使用すると破損するも
のである。特に、この種の鳥獣防除機は屋外に設置され
るものであるため、太陽光中の紫外線、風雨、あるいは
気温の変化等に直接さらされるものであり、前述した材
質の脅し子1はこれに十分かつ長期間耐えることのでき
ないものと考えられる。つまり、図9に示した鳥獣防除
機は、その主要構成部である脅し子1が十分な耐候性を
有するものであるとは考えられにくいものであり、長期
にわたって効果を発揮するものとは考えにくいものであ
る。
【0005】(大型性)−図9の鳥獣防除機は、脅し子
1を空気によって膨張させるものであるから、「送風
機」を必要とするものであり、全体として大型化せざる
を得ないものである。全体が大型化されると、その設置
場所に制限が加わるものであり、例えば建物の軒下等に
集まるハトを追い払うために使用しようとしても、大型
化された防除機を軒下に設置することは殆んど不可能で
ある。
【0006】(非敏捷性)−図9に示した防除機は、そ
の脅し子1内に空気を送り込んでこれを膨張させるもの
であるから、脅し子1はゆっくりと立ち上がることにな
るものである。何故なら、脅し子1は、可撓性シート等
によって形成したものであって、内部への空気の給送を
急激に行うと破損してしまうから、送風機による空気の
給送はゆっくりと行なわなければならないし、また図9
に示された程度の大きさのものであれば大量の空気を必
要とするからである。脅し子1が常にゆっくりと立ち上
がるものであれば、鳥獣はこれに慣れてしまって、所期
の脅し効果を発揮することができなくなってしまうので
ある。
【0007】そこで、本発明者は、もっと小型化できて
十分な耐候性と敏捷性を備えたものとするのはどうした
らよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を
完成したのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この種の鳥
獣防除機における以上の実状に鑑みてなされたもので、
その解決しようとする課題は、十分な耐候性及び敏捷性
の確保と、全体の小型化である。
【0009】そして、本発明の目的とするところは、十
分小型化をすることができて建物等のどのような箇所に
も設置することができて、脅すための敏捷性と屋外に長
期間設置しておいても変化することのない耐候性とを有
したものとすることができる鳥獣防除機を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明の採った手段は、実施例にお
いて使用する符号を付して説明すると、「建物等の適宜
箇所に設けられて出入口11を有する防除機本体10
と、この防除機本体10内に収納されて先端が出入口1
1に向かう多段の伸縮棒20と、この伸縮棒20に圧縮
空気等を供給してその伸縮を行う駆動装置21と伸縮棒
20の先端に取付けた脅し子40とを備えたことを特徴
とする鳥獣防除機100A」である。
【0011】すなわち、この鳥獣防除機100Aは、防
除機本体10内に収納されて駆動装置21によって伸縮
される伸縮棒20を有したものであり、この伸縮棒20
を伸長させたときその先端に設けた脅し子40を急に飛
び出すようにしたものである。そして、この鳥獣防除機
100Aは、脅し子40が飛び出すとき、あるいは飛び
出した後に、この伸縮棒20を、これに供給された圧縮
空気の噴出等によって揺らすことにより、その存在を鳥
獣に知らせしめるようにしたものである。なお、この鳥
獣防除機100Aは、伸縮棒20の揺動によってその内
端部を振動させることにより、この伸縮棒20を共鳴板
25に当接させて、あるいは脅し子40からの圧縮空気
の噴出等によって、鳥獣を脅すための防除音を発生させ
るようにしたものである。
【0012】また、上記の課題を解決するために、請求
項2に係る発明の採った手段は、同様に、「建物等の適
宜箇所に設けられて出入口11を有する防除機本体10
と、この防除機本体10内に収納されたシリンダ50
と、このシリンダ50のアクチュエータ53に連結され
て先端が出入口11に向かう支持体60と、この支持体
60の先端側に配置した脅し子40とを備えたことを特
徴とする鳥獣防除機100B」である。
【0013】すなわち、この鳥獣防除機100Bは、鳥
獣を脅すための脅し子40を、シリンダ50により防除
機本体10に対して出入可能にしたものであり、この脅
し子40自体が支持体60に当接するか、あるいは脅し
子40内に収納した発音体41が互いにあるいは脅し子
40に擦れ合うことによって鳥獣を脅すための防除音を
発生させるようにしたものである。
【0014】
【発明の作用】以上のように構成した本発明に係る鳥獣
防除機100A及び鳥獣防除機100Bの作用につい
て、以下に項を分けて説明する。
【0015】・請求項1に係る鳥獣防除機100Aにつ
いて この鳥獣防除機100Aは図1に示すように、建物の適
宜箇所にその防除機本体10を利用して設置されるもの
であるが、その伸縮棒20が伸長していない場合には、
図2にも示すように、コンパクトな状態のものとなって
いるのである。なお、以下に、示す実施例の鳥獣防除機
100Aにおいては、図1にも示したように、それだけ
で十分鳥獣を脅し得る大きな目玉状の意匠を施したもの
となっているものであり、仮りにこれが作動しなくて
も、その存在自体によって鳥獣への威嚇作用を発揮して
いるものである。
【0016】また、この鳥獣防除機100Aにおいて
は、各構成部材が防除機本体10内に収納したものであ
り、この防除機本体10から飛び出すことのある伸縮棒
20は、例えば合成樹脂あるいは金属を材料とする管材
を利用して多段のものに形成したものであるから、全体
として十分な耐候性を有しているものである。特に、伸
縮棒20は、後述するように、駆動装置21から供給さ
れる圧縮空気の作用によって単に伸縮するだけの構造の
ものであるから、図9に示した脅し子1のような破れを
生ずることのないものであり、十分な耐久性を有したも
のとなっているのである。
【0017】さて、適宜手段によって、あるいは実施例
に示す制御器30の作動によって駆動装置21が作動す
ると、この駆動装置21に接続されたホース21aから
圧縮空気が伸縮棒20内に供給される。これにより、図
2のように収縮していた伸縮棒20は、図3に示したよ
うに伸長するのである。この場合、伸縮棒20を構成し
ている各管材の継目から空気が漏れ出ることがあるが、
その量は僅かなものであり、当該伸縮棒20の伸長につ
いては、何等の問題も生じないものである。実施例の駆
動装置21は伸縮棒20内に空気を送り込むコンプレッ
サーであり、この空気の送り込みによって、多段に構成
してある伸縮棒20は伸長するのである。なお、駆動装
置21としては、例えば乗用車に搭載されている自動ア
ンテナのように、機械的構造のものとして実施してもよ
いものであり、いずれにしても伸縮棒20の伸長がなさ
れる。
【0018】この伸縮棒20の伸長によって、その先端
に設けてある脅し子40は、防除機本体10に対して大
きく飛び出すことになり、この脅し子40の動きによっ
て鳥獣に対する威嚇がなされるのである。また、この伸
縮棒20の伸長は、これを空気によるか機械的なものに
よるかに拘らわず、急激になされるものであり、鳥獣に
対する十分な威嚇作用が発揮されるのである。伸縮棒2
0の伸長が急激になし得るのは、伸縮棒20を多段式に
したから、特に容積の小さい伸縮棒20内に空気を送り
込む場合は、少ない空気量で伸縮棒20の伸長を行なえ
るからである。
【0019】なお、伸縮棒20の収縮は、コンプレッサ
ーの場合は、空気の流れの切り換えを行えばよく、機械
的なものであれば電流の流れ方向を切り換えればよい。
本実施例の伸縮棒20内には、図4及び図5に示したよ
うに、内部に引張りスプリング26が入れてあり、その
一端を脅し子40側に、またその他端を防除機本体10
に連結してあるから、圧縮空気の供給がなくなれば、こ
の引張りスプリング26の作用によって、当該伸縮棒2
0の収縮が自動的になされるものである。
【0020】また、本実施例の鳥獣防除機100Aにお
いては、図4及び図5に示すように、伸縮棒20内と脅
し子40内とを連通させたものとしてあり、かつ、脅し
子40の伸縮棒20の方向と直交する部分には開口42
が形成してあるから、伸縮棒20内に供給された圧縮空
気は、脅し子40の開口42から噴出することになる。
このため、伸縮棒20を伸長させたときには、圧縮空気
が開口42から噴出する反力によって、伸縮棒20には
これと直交する方向に力が加えられることになり、当該
伸縮棒20は、図5の仮想線にて示したように揺れ動く
ことになるのである。なお、伸縮棒20は、前述した金
属などの管材によって所定の剛性を有したものとして構
成してあるから、圧縮空気の供給がなくなれば、搖れ戻
しされるのである。この搖れ戻しは、これを阻止するも
のが周囲になければ、繰り返しなされることになって、
当該伸縮棒20は振子のように長時間揺れ動くことにな
るのである。
【0021】さらに、図2及び図3に示した実施例に係
る伸縮棒20は、その伸長途中あるいは伸長後に、制御
器30からの信号等によって揺動装置24が作動するの
であり、これにより、伸縮棒20が揺動して先端の脅し
子40の動きが鳥獣を脅すものとして十分複雑なものと
なるとともに、伸縮棒20の下端が共鳴板25に複雑に
当接して、鳥獣を威嚇するための防除音が発生するので
ある。これにより、図1に示したように建物に居た鳥等
は、当接鳥獣防除機100Aにおける脅し子40の存在
及び動きと、その際または後に発生する防除音によって
威嚇されるのであり、驚いた鳥等は建物から飛び去るこ
とになるのである。
【0022】・請求項2に係る鳥獣防除機100Bにつ
いて この鳥獣防除機100Bにおいても、その各構成部材の
殆んどが防除機本体10内に収納されてコンパクトなも
のとなっているため、その建物等の適宜箇所に対する設
置を何等の制限を受けることなく行えるものとなってい
るのである。しかも、この鳥獣防除機100Bは、図7
に示すように、その重要構成部材を通常は防除機本体1
0内に収納しておくものであるから、耐候性及び耐久性
に優れたものとなっているものである。
【0023】さて、制御器30からの信号等によってシ
リンダ50が作動すると、そのアクチュエータ53が図
7の図示上方に移動されるため、このアクチュエータ5
3と一体的に構成してある支持体60が防除機本体10
の出入口11から突出することになるのである。これに
より、支持体60の先端側に配置してある脅し子40が
図6に示すように防除機本体10から飛び出すことにな
るから、丁度びっくり箱のような作用を果して、脅し子
40の動きによる鳥獣への威嚇がなされるのである。こ
の場合、シリンダ50が所謂流体圧シリンダによって構
成したものであっても、また実施例にて例示するマグネ
ットシリンダであっても、いずれの場合も支持体60の
伸長は短時間内に行われるのであるから、鳥獣に対する
威嚇は十分な敏捷性を以ってなされるのである。
【0024】そして、この支持体60の伸長途中、ある
いは伸長完了時において、シリンダ50におけるアクチ
ュエータ53の停止及び作動が急激になされることによ
り、脅し子40は、スプリング61の引張力に抗して支
持体60から僅かに離れ、ついでスプリング61の引張
力によって支持体60に再び当接する。これにより、脅
し子40は、支持体60との当接によって鳥獣に対する
威嚇音を発生するのである。
【0025】あるいは、この支持体60の伸長完了時に
おいて、シリンダ50におけるアクチュエータ53の停
止及び作動が急激になされることにより、支持体60内
に収納したスプリング61が揺れることになる。このス
プリング61の先端には脅し子40が接続してあるか
ら、この脅し子40は支持体60の先端部において揺れ
動くことになり、これによっても鳥獣に対する威嚇がな
されることになる。さらに、この脅し子40内に、中で
自由に動く金属球あるいは小石等の発音体41を収納し
ておけば、脅し子40が揺れ動くことによりこれらの発
音体41が脅し子40の内面に複雑に当たって、鳥獣を
威嚇するのに十分な防除音が生ずるのである。勿論、制
御器30によってシリンダ50の作動を複雑化すれば、
以上の作用はより一層効果的なものとなるものである。
【0026】以上のように、この鳥獣防除機100Bに
おいても、請求項1の鳥獣防除機100Aと同様に、十
分な耐候性及び、敏捷性を有しているものであり、かつ
設置を容易にするコンパクト性をも有したものとなって
いるのである。
【0027】
【実施例】次に、各請求項に係る鳥獣防除機100A及
び鳥獣防除機100Bを、図面に示した実施例に従って
項を分けて説明する。
【0028】・請求項1の鳥獣防除機100Aについて 図1〜図3には、請求項1に係る鳥獣防除機100Aの
一実施例が示してあり、この鳥獣防除機100Aは、図
1にも示したように、建物の適宜箇所にその防除機本体
10を利用して設置・固定されるものである。
【0029】この鳥獣防除機100Aは、主として、建
物等の適宜箇所に設けられて出入口11を有する防除機
本体10と、この防除機本体10内に収納されて先端が
出入口11に向かう多段の伸縮棒20と、この伸縮棒2
0に圧縮空気等を供給してその伸縮を行う駆動装置21
とを備えているものであり、本実施例のものにあって
は、さらに防除機本体10内に収納されて伸縮棒20の
内端を揺動させる揺動装置24と、この揺動装置24に
よって揺動された伸縮棒20の内端が当接することによ
り防除音を発生する共鳴板25をも有しているものであ
る。
【0030】防除機本体10は、この中に収納したもの
を保護するとともに、防除音を発生させるための共鳴体
としての役割を果すものであるから、金属材料によって
形成するのが最もよいが、本実施例では内部に共鳴板2
5を設けること、全体の重量を軽減することができて成
形が容易であること、等の理由によって合成樹脂材料に
よって形成したものである。勿論、この防除機本体10
は、建物等の適宜箇所に取付けるための基台12を有し
ているものであり、この基台12の反対側に位置する防
除機本体10の中央部には、伸縮棒20を伸縮させるた
めの出入口11が設けてある。
【0031】伸縮棒20は、本実施例では金属材料によ
って形成した棒(先端部のみ)及び管を、伸縮自在なア
ンテナのように、多段で伸縮できる構造のものとしてあ
る。勿論、各棒及び管は互いに抜け止めを施したもので
あり、管内に空気を入れることにより伸長し、中の空気
を引くことにより収縮できる構造としたものである。な
お、この伸縮棒20の伸長及び伸縮のための構造として
は、乗用車のアンテナにおいて採用されているような、
モータの回転によって行えるような構造のものに構成し
てもよいものである。
【0032】この伸縮棒20は、図2及び図3に示すよ
うに、防除機本体10の外部に設置したエアコンプレッ
サーあるいはエアポンプ等の駆動装置21から、ホース
21aを介して給送されてくる圧縮空気によって、その
伸長及び収縮がなされるものである。本実施例の伸縮棒
20は、その管内に空気を出入れすることにより伸長・
収縮するものであるから、駆動装置21の吐出口側に伸
縮棒20内を接続したときには伸縮棒20は伸長するの
であり、駆動装置21の吸引口側に伸縮棒20内を接続
したときには、伸縮棒20は収縮するのである。なお、
伸縮棒20がモータによって駆動される型式のものの場
合は、駆動装置21としてはモータが採用されることは
当然である。
【0033】なお、図4及び図5に示した実施例におい
ては、伸縮棒20内に引張りスプリング26が入れてあ
り、その一端を脅し子40側に、またその他端を防除機
本体10に連結してあるから、圧縮空気の供給がなくな
れば、この引張りスプリング26の作用によって、当該
伸縮棒20の収縮が自動的になされるようにしたもので
ある。
【0034】また、図2及び図3に示した実施例に係る
伸縮棒20は、防除機本体10内に収納・配置した支持
板22に一本の枢軸23によって連結したものであり、
この枢軸23を中心とする一定範囲内で揺動し得るもの
としてあるものである。この伸縮棒20の揺動は、揺動
装置24によってなされるのであるが、本実施例の揺動
装置24は、モータと、これによって回転される遍心円
板によって構成している。つまり、モータによって回転
される円板の中心からズレた位置に伸縮棒20の下端を
連結して、円板が回転されることによって伸縮棒20の
下端が揺動するようにしたものであり、これにより、伸
縮棒20の先端に設けた脅し子40が枢軸23を中心に
して揺動するようにしてあるのである。
【0035】そして、この伸縮棒20の下端には、共鳴
板25が配置してあって、この共鳴板25に揺動する伸
縮棒20の下端が当接したときに防除音が発生するよう
にしてあるのである。この共鳴板25は防除機本体10
内に収納されたままのものとなるから、これを金属材料
によって形成しても雨等に直接さらされないためサビる
ことがないものとなる。このため、本実施例では、伸縮
棒20の下端が当接した時の防除音を大きくするという
目的もあって、当該共鳴板25は金属材料によって形成
したものである。
【0036】脅し子40は、伸縮棒20の先端に取付け
たものであるが、図1に示したように、他の獣等の「目
玉」の印象を与えるようにするために、球形のものとし
て合成樹脂材料により一体成形したものである。なお、
本実施例ではこの脅し子40を防除機本体10の出入口
11により大きな直径を有するものとして、出入口11
の蓋の役目を果たさせるとともに、色を黒にして目玉の
印象が強くなるようにしている。
【0037】また、本実施例の鳥獣防除機100Aにお
いては、図4及び図5に示すように、伸縮棒20内と脅
し子40内とを連通させたものとしてあり、かつ、脅し
子40の伸縮棒20の方向と直交する部分には開口42
が形成してある。これは、伸縮棒20内に供給された圧
縮空気を、脅し子40の開口42から噴出させるためで
ある。つまり、伸縮棒20を伸長させたときには、圧縮
空気が開口42から噴出する反力によって、伸縮棒20
にはこれと直交する方向に力が加えられることになり、
当該伸縮棒20は、図5の仮想線にて示したように揺れ
動くことになるのである。なお、伸縮棒20は、前述し
た金属などの管材によって所定の合成を有したものとし
て構成してあるから、圧縮空気の供給がなくなれば、搖
れ戻しされるのである。この搖れ戻しは、これを阻止す
るものが周囲になければ、繰り返しなされることになっ
て、当該伸縮棒20は振子のように長時間揺れ動くこと
になるのである。
【0038】勿論、脅し子40の開口42に、図5に示
したように、笛43を取り付けておけば、圧縮空気がこ
の笛43を通して噴出する際に、鳥獣を威嚇するための
防除音を発生することになって、より効果的なものとな
るのである。
【0039】なお、ハトは、帰巣本能があって、夕方に
帰ってくるが、その時に脅し子40が発光するように実
施すれば、特にハトの防除機としてより効果的なものが
望める。その場合には、脅し子40内に電球を入れるよ
うにすると有利である。
【0040】また、本実施例では、伸縮棒20及びその
先端に設けた脅し子40による威嚇効果を有効にするた
めに、駆動装置21及び揺動装置24の作動を制御器3
0によって制御するようにしている。すなわち、伸縮棒
20及び脅し子40の動きがある特定のリズム・間隔を
以ってなされると、その動きに鳥獣がなれてしまうか
ら、駆動装置21及び揺動装置24の作動を制御器30
によって全くランダムに行え、かつ部屋の中にいる人の
操作によっても行えるようにしているものである。
【0041】・請求項2に係る鳥獣防除機100Bにつ
いて 図6及び図7には、請求項2に係る鳥獣防除機100B
が示してあるが、この鳥獣防除機100Bにおいては、
前述した鳥獣防除機100Aにおける伸縮棒20に代え
てシリンダ50を利用したものであり、このシリンダ5
0の作動によって脅し子40が防除機本体10から飛び
出し、あるいは元の状態に戻るようにしたものである。
このシリンダ50としては、流体を利用してアクチュエ
ータ53であるロッドが伸びる型式のものであってもよ
いが、本実施例では大きなストロークを得るために、所
謂マグネットシリンダを採用している。このマグネット
シリンダであるシリンダ50は、図9にも示すように、
一対の基板51間に案内のためのロッド52を配置し、
このロッド52上をスライダであるアクチュエータ53
が両基板51間を移動するものである。
【0042】このシリンダ50のアクチュエータ53に
は、図6及び図7に示したように、筒体あるいは4本の
支柱からなる支持体60が一体化してあり、この支持体
60はアクチュエータ53のロッド52上での移動に伴
って防除機本体10の出入口11から出入するものであ
る。この支持体60の先端部には脅し子40が配置して
あり、この脅し子40に一端を接続したスプリング61
は支持体60内に収納してある。そして、このスプリン
グ61に一定の付加を加えた状態で、スプリング61の
他端はアクチュエータ53側に接続してあるものであ
る。つまり、脅し子40は、この一定の引張力を付与し
たスプリング61によってシリンダ50側に接続されて
いるものであり、スプリング61の張力に抗した力が加
えられたとき、シリンダ50の先端で動き得るものとし
てあるのである。
【0043】この脅し子40は、合成樹脂を材料として
形成してもよいが、本実施例では防除音の発生を良好に
するために、金属材料によって形成したものである。そ
して、この脅し子40は、これが支持体60上で複雑に
動くことによって支持体60に当接して威嚇音を発生す
るのであるが、本実施例の脅し子40内には、金属球や
小石等の発音体41が収納してある。これによって、脅
し子40は、揺れたときに発音体41が脅し子40の内
面に当ることによっても、威嚇・防除音を発生させるよ
うにしたものである。
【0044】なお、シリンダ50の作動は、前述した鳥
獣防除機100Aにおける制御器30によってランダム
に行えるようにしてある。また、鳥獣防除機100Aに
おいて採用したものと同一のものには、図7または図8
中にその符号を付して説明は省略している。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
においては、上記実施例にて例示した如く、「建物等の
適宜箇所に設けられて出入口11を有する防除機本体1
0と、この防除機本体10内に収納されて先端が出入口
11に向かう多段の伸縮棒20と、この伸縮棒20に圧
縮空気等を供給してその伸縮を行う駆動装置21と伸縮
棒20の先端に取付けた脅し子40とを備えた」こと
に、また請求項2に係る発明においては、「建物等の適
宜箇所に設けられて出入口11を有する防除機本体10
と、この防除機本体10内に収納されたシリンダ50
と、このシリンダ50のアクチュエータ53に連結され
て先端が出入口11に向かう支持体60と、この支持体
60の先端側に配置した脅し子40とを備えた」ことに
その構成上の特徴があり、これにより、十分小型化をす
ることができて建物等のどのような箇所にも設置するこ
とができて、脅すための敏捷性と屋外に長期間設置して
おいても変化することのない耐候性とを有したものとす
ることができる鳥獣防除機を提供することができるので
ある。
【0046】特に、請求項1に係る鳥獣防除機100A
によれば、鳥獣に対する威嚇を行う脅し子40の作動
を、多段のものとして構成した伸縮棒20によって行う
ようにしているので、伸縮棒20の段数を調整すること
により、防除機本体10の大きさの大小を問わず上記効
果を有したものとして効果的なものとすることができる
のである。
【0047】また、請求項2に係る鳥獣防除機100B
によれば、脅し子40の作動をシリンダ50によって行
うようにしているから、脅し子40の動きの複雑化を自
由に設定することができる。つまり、支持体60が完全
に伸び切るまでの間に何回も停止させたり、あるいは支
持体60の出入を小きざみにしたりして、脅し子40の
作動を複雑化して、鳥獣等が脅し子40の動きに慣れな
いようにすることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に係る鳥獣防除機を示すもので、建
物の適宜箇所に設置した状態の斜視図である。
【図2】 同鳥獣防除機の伸縮棒が収縮した状態を示す
断面図である。
【図3】 同鳥獣防除機の伸縮棒が伸長した状態を示す
断面図である。
【図4】 伸縮棒の他の実施例を示す正面図である。
【図5】 図4に示した伸縮棒の要部拡大断面図であ
る。
【図6】 請求項2に係る鳥獣防除機の脅し子が突出し
た状態を示す断面図である。
【図7】 同鳥獣防除機の脅し子が納まった状態を示す
断面図である。
【図8】 同鳥獣防除機において採用されているシリン
ダを示すもので、(イ)は1本のロッドを、また(ロ)
は4本のロッドを使用しているものの斜視図である。
【図9】 従来の鳥獣防除機の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
100A 鳥獣防除機 100B 鳥獣防除機 10 防除機本体 11 出入口 20 伸縮棒 21 駆動装置 22 支持板 23 枢軸 24 揺動装置 25 共鳴板 30 制御器 40 脅し子 41 発音体 50 シリンダ 53 アクチュエータ 60 支持体 61 スプリング
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】・請求項2に係る鳥獣防除機100Bにつ
いて 図6及び図7には、請求項2に係る鳥獣防除機100B
が示してあるが、この鳥獣防除機100Bにおいては、
前述した鳥獣防除機100Aにおける伸縮棒20に代え
てシリンダ50を利用したものであり、このシリンダ5
0の作動によって脅し子40が防除機本体10から飛び
出し、あるいは元の状態に戻るようにしたものである。
このシリンダ50としては、流体を利用してアクチュエ
ータ53であるロッドが伸びる型式のものであってもよ
いが、本実施例では大きなストロークを得るために、所
謂マグネットシリンダを採用している。このマグネット
シリンダであるシリンダ50は、図8にも示すように、
一対の基板51間に案内のためのロッド52を配置し、
このロッド52上をスライダであるアクチュエータ53
が両基板51間を移動するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物等の適宜箇所に設けられて出入口を有
    する防除機本体と、この防除機本体内に収納されて先端
    が前記出入口に向かう多段の伸縮棒と、この伸縮棒に圧
    縮空気等を供給してその伸縮を行う駆動装置と、前記伸
    縮棒の先端に取付けた脅し子とを備えたことを特徴とす
    る鳥獣防除機。
  2. 【請求項2】建物等の適宜箇所に設けられて出入口を有
    する防除機本体と、この防除機本体内に収納されたシリ
    ンダと、このシリンダのアクチュエータに連結されて先
    端が前記出入口に向かう支持体と、この支持体の先端側
    に配置した脅し子とを備えたことを特徴とする鳥獣防除
    機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6179010A (ja) * 1984-09-26 1986-04-22 マイクロドツト インコ−ポレ−テツド 強化プラスチツク・リベツト
JP2015223170A (ja) * 2014-05-30 2015-12-14 熊谷 憲治 鳥獣害忌避ロボット及び鳥獣害忌避システム

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JP2015223170A (ja) * 2014-05-30 2015-12-14 熊谷 憲治 鳥獣害忌避ロボット及び鳥獣害忌避システム

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