JPH07254692A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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Publication number
JPH07254692A
JPH07254692A JP6043622A JP4362294A JPH07254692A JP H07254692 A JPH07254692 A JP H07254692A JP 6043622 A JP6043622 A JP 6043622A JP 4362294 A JP4362294 A JP 4362294A JP H07254692 A JPH07254692 A JP H07254692A
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JP
Japan
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film
pixel electrode
signal charge
solid
imaging device
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Pending
Application number
JP6043622A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yamashita
浩史 山下
Ryohei Miyagawa
良平 宮川
Masayuki Matsunaga
誠之 松長
Hidefumi Oba
英史 大場
Sohei Manabe
宗平 真鍋
Michio Sasaki
道夫 佐々木
Shinji Osawa
慎治 大澤
Ikuko Inoue
郁子 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画素電極上面端部での段差によるリーク電流
を抑制することができ、再生画像の品質向上をはかり得
る光導電膜積層型固体撮像装置を提供すること。 【構成】 半導体基板上に複数個の信号電荷蓄積部が設
けられると共に、これらの信号電荷蓄積部の間に複数列
の信号電荷転送部が設けられ、最上層に信号電荷蓄積部
と電気的に接続された画素電極24が形成された固体撮
像素子チップ20と、この固体撮像素子チップ20上に
形成された光導電膜30と、この光導電膜30上に形成
された透明電極40とを備えた光導電膜積層型の固体撮
像装置において、固体撮像素子チップ20の画素電極2
4が3層24a,24b,24cの多層構造であり、上
層側の画素電極端部が下層側の画素電極端部よりも内側
に位置することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導電膜積層型の固体
撮像装置に係わり、特に光導電膜に接して設けられてい
る画素電極部の構造を改良した固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体基板上に信号電荷蓄積部と
信号電荷転送部を設け、さらに最上層に信号電荷蓄積部
と電気的に接続された画素電極を形成して固体撮像素子
チップを構成し、この固体撮像素子チップ上に光導電膜
及び透明電極を形成した光導電膜積層型の固体撮像装置
が開発されている。この装置は、受光部の開口率が高く
素子の感度が高い、またスミア偽信号が発生しにくい等
の優れた特徴を持つ。そのため、特に微細な画素が必要
となる高精細テレビジョン用撮像装置として最も期待さ
れている。
【0003】この種の固体撮像装置の画素電極部の平面
図を図13(a)に、その矢視A−A′断面図を図13
(b)に示す。図に示すように、Si基板1の表面部に
信号電荷蓄積部となるn型層2a,信号電荷転送部とな
るn型層2b,素子分離層となるp型層2cが形成さ
れ、基板1上には信号読み出し電極3a,信号転送電極
3bが形成され、これによりCCD走査基板が構成され
ている。
【0004】CCD走査基板上には、引き出し電極4,
BPSGからなる平坦化膜5,画素電極6が形成され、
これにより固体撮像素子チップが構成されている。そし
て、固体撮像素子チップ上には、アモルファス・シリコ
ン(a−Si)からなる光導電膜7が形成され、その上
に透明電極8が形成されている。
【0005】入射光は光導電膜7内で電子・正孔対を発
生させ、そのうち信号電荷(電子)は印加された電界に
より画素電極6に集められ、引き出し電極4を通じて信
号電荷蓄積部2aに蓄積される。この後、信号電荷は電
荷転送部2bへと読み出されて、外部に出力される。
【0006】しかしながら、この種の装置にあっては次
のような問題があった。 (1)画素電極6の上面端部での段差6aにより、それ
に接している光導電膜7に欠陥が生じ、それにより画素
電極6から透明電極7に向かうリーク電流が増加する。
即ち、画素電極端部での段差6aが大きいことで、画素
電極端部からのリーク電流が増加するのである。画素電
極6を薄くするとこの問題は解決できるが、画素電極6
の厚さを薄くすると、入射光が画素電極6を透過しやす
くなり、そのため入射光が信号電荷転送部2bに入り、
スミア雑音が増加する。つまり、画素電極6の厚さは一
定以上の厚さが必要であり、そのため光導電膜7のリー
ク電流を抑圧するのは極めて困難であった。 (2)信号読み出し時の電位差により隣接する画素電極
6間でリーク電流が発生し、信号が隣接画素間で移動し
てしまう。このリーク電流は画素電極形状に依存し、特
に画素電極6のコーナ部6bで発生する。そして、この
画素電極間リークにより、感度むらが増大し画像特性が
劣化するという問題があった。 (3)光導電膜7は、画素電極6が形成されたウェハ上
にCVD(化学気相成長法)等により積層される。この
とき、画素電極6の側壁と平坦化膜5との接点から線状
欠陥が上方向に成長する。この線状欠陥は光導電膜7で
膜内で発生した信号電荷が画素電極方向に走行する途中
で、信号電荷のトラップとなり、残像の原因となってい
た。
【0007】これまでの研究によれば、画素電極6と平
坦化膜5との接点における両者のなす角度を90°以上
の鈍角にして、光導電膜6を成長させれば上記の線状欠
陥は生じないことが判明している。しかし、一般に高融
点金属を用いている画素電極6を、所望のテーパ状に精
度良く均一に加工することは困難であった。 (4)平坦化膜5として用いられる層間絶縁膜であるB
PSGと光導電膜7であるa−Si膜のn層との界面の
機械的接合強度は弱く、pin構造の光導電膜を積層し
たときに膜剥がれの原因となる。この膜剥がれが光導電
膜の積層以後の製造工程で起きると、剥がれた膜により
製造装置の汚染を引き起こし、製造上大きな問題とな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、光導
電膜積層型の固体撮像装置においては、画素電極上面端
部での段差が光導電膜の線状欠陥を発生させる要因とな
り、画素電極から透明電極に向かうリーク電流を増加さ
せ、再生画像が劣化するという問題があった。さらに、
画素電極のコーナ部における画素電極間のリークによ
り、感度むらが増大し画像特性が劣化するという問題が
あった。
【0009】また、平坦化膜としてBPSGを用い、光
導電膜としてpin構造のa−Siを用いた場合、BP
SGとa−Si膜のn層との界面の機械的接合強度が弱
いため、光導電膜を積層した以後の工程で膜剥がれを起
こす問題があった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、画素電極上面端部での
段差によるリーク電流を抑制することができ、再生画像
の品質向上をはかり得る固体撮像装置を提供することに
ある。
【0011】また、本発明の他の目的は、画素電極のコ
ーナ部における電極間リークを抑制することができ、感
度むらを低減し得る固体撮像装置を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、光導電膜形成以後の製
造工程で膜剥がれをなくすことができ、信頼性向上をは
かり得る固体撮像装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。即ち、本
発明(請求項1)は、半導体基板上に複数個の信号電荷
蓄積部が設けられると共に、これらの信号電荷蓄積部の
間に複数列の信号走査部が設けられ、最上層に信号電荷
蓄積部と電気的に接続された画素電極が形成された固体
撮像素子チップと、この固体撮像素子チップ上に形成さ
れた光導電膜と、この光導電膜上に形成された透明電極
とを備えた光導電膜積層型の固体撮像装置において、固
体撮像素子チップの画素電極が2層以上の多層構造であ
り、上層側の画素電極端部が下層側の画素電極端部より
も内側に位置することを特徴とする。
【0013】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 画素電極が材料の異なる2層以上の多層構造であ
り、上層電極材料のエッチング速度が下層電極材料のエ
ッチング速度より速いこと。 (2) 画素電極が2層構造であり、上層電極材料が高融点
金属薄膜からなり、下層電極材料がアルミニウムからな
ること。
【0014】また、本発明(請求項2)は、半導体基板
上に複数個の信号電荷蓄積部が設けられると共に、これ
らの信号電荷蓄積部の間に複数列の信号走査部が設けら
れ、最上層に信号電荷蓄積部と電気的に接続された画素
電極が形成された固体撮像素子チップと、この固体撮像
素子チップ上に形成された光導電膜と、この光導電膜上
に形成された透明電極とを備えた光導電膜積層型の固体
撮像装置において、画素電極のコーナ部を鈍角又は円形
にパターニングしてなることを特徴とする。
【0015】また、本発明(請求項3)は、半導体基板
上に複数個の信号電荷蓄積部及び複数列の信号電荷転送
部が設けられたCCD走査基板と、このCCD走査基板
の上部に形成された平坦化膜と、この平坦化膜上に形成
され信号電荷蓄積部にそれぞれ電気的に接続された画素
電極と、これらの画素電極及び平坦化膜上に形成された
光導電膜と、この光導電膜上に形成された透明電極とを
備えた光導電膜積層型の固体撮像装置において、平坦化
膜の一部をテーパ凹状に形成し、該凹部の側壁に画素電
極の端部を配置してなることを特徴とする。
【0016】また、本発明(請求項4)は、半導体基板
上に複数個の信号電荷蓄積部及び複数列の信号電荷転送
部が設けられたCCD走査基板と、このCCD走査基板
の上部に形成された平坦化膜と、この平坦化膜上に形成
され信号電荷蓄積部にそれぞれ電気的に接続された画素
電極と、これらの画素電極及び平坦化膜上に形成された
pin構造のアモルファス・シリコンからなる光導電膜
と、この光導電膜上に形成された透明電極とを備えた光
導電膜積層型の固体撮像装置において、画素電極よりも
下層で平坦化膜上に、該平坦化膜に対して結晶整合性が
良好なアモルファス・シリコン・カーバイドからなる中
間緩衝膜を形成してなることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明(請求項1)によれば、画素電極は2層
以上の多層構造であり、上層側の画素電極端部が下層側
の画素電極端部よりも内側に位置するので、画素電極各
層の段差は従来よりも小さくなり、光導電膜の線状欠陥
の発生を抑制して、画素電極端部からのリーク電流を抑
制することができる。しかも、画素電極の大部分は十分
な厚さがあるため、入射光が画素電極を透過して信号電
荷転送部に入るのを防止できる。また、多層構造である
画素電極の上層電極材料のエッチング速度が下層電極材
料のエッチング速度より速くなるように材料選択するこ
とにより、フォトリソグラフィ等の手段により画素電極
材料のエッチングを行う際、1回のフォトリソグラフィ
工程と1回のエッチング工程で画素電極を作成すること
が可能である。
【0018】また、本発明(請求項2)によれば、画素
電極のコーナ部を鈍角又は円形にパーニングすることに
より、コーナ部における電界集中によるリーク電流を低
減することができる。これにより、感度むらの発生を低
減することが可能となり良好な画像を得ることができ
る。
【0019】また、本発明(請求項3)によれば、平坦
化膜をテーパ凹状にエッチングし、その側壁部で画素電
極を異方性にエッチング加工することで、画素電極と平
坦化膜との成す角度を鈍角化し、光導電膜内に線状欠陥
が生じることを防止できる。このため、請求項1と同様
に、画素電極端部からのリーク電流を抑制することが可
能となる。
【0020】また、本発明(請求項4)によれば、画素
電極を形成する前の工程において、a−Si:C中間緩
衝膜を設けることにより、画素電極上に接合強度を得る
ためのa−Si:C中間緩衝膜が不要となり、画素電極
上に直接n型のa−Siを最下層とするpin構造のa
−Si光導電膜を積層できる。同時に画素電極材を有し
ない周辺領域において、平坦化膜と光導電膜との間にa
−Si:Cの中間緩衝膜が形成されていることで、CC
D走査基板に対するa−Si光導電膜の接合強度が増
す。従って、a−Si光導電膜形成以後の製造で受ける
ストレスに対し膜剥がれをなくすことができるため、そ
の生産性は大幅に改善される。
【0021】
【実施例】まず、本発明に係わる固体撮像装置の基本構
成について説明する。図1は、光導電膜積層型固体撮像
装置の1画素構成を示す断面図である。Si基板(半導
体基板)11の表面部に信号電荷蓄積部となるn型層
(蓄積ダイオード)12,信号電荷転送部となるn型層
13,素子分離層となるp型層14が形成されている。
基板11上には信号読み出し電極を兼ねる転送電極15
がゲート絶縁膜を介して形成されている。この転送電極
は15は2層多結晶Siでもよいし、単層多結晶Siで
もよい。ここで、上記の11〜15から、CCD走査基
板10が構成されている。
【0022】CCD走査基板10上には第1の平坦化膜
21が形成され、この平坦化膜21の一部にコンタクト
ホールを形成した後、平坦化膜21上に信号電荷蓄積部
12につながる引き出し電極22が形成されている。引
き出し電極22及び第1の平坦化膜21上には第2の平
坦化膜23が形成され、この平坦化膜23の一部にコン
タクトホールを形成した後、平坦化膜23上に引き出し
電極22につながる画素電極24が形成されている。
【0023】ここで、CCD走査基板10とその上の2
1〜24から、固体撮像素子チップ20が構成されてい
る。そして、固体撮像素子チップ20上には、a−Si
からなる光導電膜30が形成され、その上にITOから
なる透明電極40が形成されている。
【0024】次に、本発明の各実施例について説明す
る。 (実施例1)まず、請求項1の発明の実施例について説
明する。図2は、本発明の第1の実施例に係わる固体撮
像装置の画素電極構造を示す断面図である。
【0025】本実施例では、画素電極24は3層構造に
なっている。3層構造のうち最上層24cの端部は中間
層24bの端部よりも内側に位置している。また、中間
層24bの端部は最下層24aの端部より内側に位置し
ている。
【0026】このような構造にすると、画素電極端部で
の段差は、画素電極24が3層に分かれているため、そ
れぞれの段差が小さく、従ってそこで光導電膜30に欠
陥を生じることはなく、リーク電流を十分に抑制するこ
とができ、また、画素電極24の大部分の領域では3層
が重なっているため、その厚さは十分であり、そのため
スミアが増加することもない。
【0027】図3は、本実施例における画素電極形成方
法を示す工程断面図である。まず、図3(a)に示すよ
うに、画素電極24と蓄積ダイオード12とを接続する
引き出し電極22上で、第2の平坦化膜23にコンタク
トホールを形成する。次いで図3(b)〜(d)に示す
ように、画素電極24を構成する各材料、第1の材料2
4a,第2の材料24b,第3の材料24cを順に堆積
する。ここで、第1の材料24aにはAl、第2の材料
24bにはTi、第3の材料24cにはMoを用いた。
【0028】次いで、図3(e)に示すように、通常の
フォトリソグラフィ工程によりフォトレジスト25を堆
積しそれを選択的に除去する。続いて、CDE法(Chem
icalDry Etching)等の等方性エッチングにより電極材
料24a,24b,24cのエッチングを同時に行う。
このとき、各電極材料のエッチング速度は、最上層24
c、中間層24b、最下層24aの順番で速いため、一
定時間のエッチングの後には図3(f)のような形状と
なる。即ち、自己整合的に図2のような構造の画素電極
24が形成できるのである。 (実施例2)図4は、本発明の第2の実施例に係わる固
体撮像装置の画素電極構造を示す断面図である。本実施
例では、画素電極24は2層構造になっている。2層構
造のうち上層24bはTiであり、下層24aはAlで
あり、上層24bの端部は下層24aの端部より内側に
位置している。
【0029】図5は、本実施例における画素電極形成方
法を示す工程断面図である。まず、図5(a)に示すよ
うに、第1の電極材料24aであるAlを堆積し、続い
て図5(b)に示すように、上層の電極材料24bであ
るTiを堆積する。
【0030】次いで、図5(c)に示すように、フォト
レジスト25を堆積し、それを通常のフォトリソグラフ
ィ工程により選択的に除去する。続いて、RIE(Reac
tiveIon Etching)により2層24a,24bを同時に
エッチングする。続いて、図5(d)に示すように、C
DEによりエッチングを行ったのち、フォトレジスト2
5を除去する。
【0031】このような工程で画素電極を形成すると、
次のような利点がある。即ち、AlはCDEによっては
殆どエッチングされないため、CDEでのエッチング時
にはTiのみのエッチングが進むのである。そのため、
画素電極24の最外周部を構成するAlはフォトリソグ
ラフィで決まる位置でそのまま形成されるため、画素電
極間距離を広げることなく、図4に示したような2層構
造の画素電極24が実現できるのである。
【0032】なお、第1及び第2の実施例に用いた電極
材料はAl,Ti,Moに限るものではなく、CDE等
の等方性エッチングにおいて上層側が下層側よりもエッ
チング速度が速くなるものであればよい。 (実施例3)次に、請求項2の発明の実施例について説
明する。
【0033】本発明者らは、画素電極間のリーク電流が
画素電極のコーナ部において発生することに着目し、コ
ーナ部形状とリーク電流との関係を調べた。さらに、画
素電極間リークと感度むらの関係を調べた。その結果
を、図6に示す。
【0034】図6(a)は画素電極コーナ角と画素電極
間リークの相関図、図6(b)は画素電極間リークと感
度むらの相関図である。ここで、画素電極間リークは信
号量100%に対する割合を示している。この図によれ
ば、画素電極コーナ角が小さい程、画素電極間リークは
大きくなる。また、感度むらは画素電極間リークに比例
していることから、感度むらは画素電極コーナ角が小さ
いほど大きくなるといえる。
【0035】図7は、本発明の第3の実施例に係わるC
CD固体撮像装置における画素電極パターンを示す図で
あり、(a)は画素電極コーナ部を例えば120度以上
の鈍角にパターニングした例、(b)は画素電極コーナ
部を円形にパターニングした例である。
【0036】本実施例の構造により、画素電極コーナ部
を90度とした従来よりも画素電極コーナ部での電界集
中が抑えられ、図6(a)に示したように画素電極間リ
ークを抑えることができる。従って、図6(b)に示し
たように、感度むらも仕様値以下に低減することが可能
となる。
【0037】なお、上記実施例においては、エッチング
レートが異なる3層の電極を一括の工程でエッチングす
るが、この3層の電極を積層とエッチングを繰り返して
形成するに際し、上層の電極をその下の電極より幅を広
く形成した例を、図14に示す。
【0038】その結果、電極形成工程としては、各層毎
にフォトレジスト25でパターンを形成してエッチング
を行う工程を必要とするが、各層の材質を同一の材料に
することができるために、光電変換膜との界面の電気特
性を金属で一定に保つことができ、かつ最上層に形成さ
れる最も幅の広い電極の端部を除くと各層の段差部は滑
らかに形成されることで上記実施例と同等以上の良好な
特性を得ることができる。 (実施例4)図8は、本発明の第4の実施例に係わるC
CD固体撮像装置における画素電極パターンを示す図で
あり、画素電極全体を円形にパターニングした例であ
る。図8(a)は円形の画素電極を等間隔に配置したも
のであり、図8(b)は偶数チャネルと奇数チャネルと
の画素電極を半画素ずらし、等間隔に配置したものであ
る。
【0039】この構造より、図7に示した構造に比較し
さらに画素電極間リークを低減することが可能である。
ここでは画素電極を円形にしたが、楕円形でもよい。ま
た、図8(b)に示すように、偶数チャネルと奇数チャ
ネルの画素電極を半画素ずらすことにより、水平方向の
ピッチを小さくすることが可能になる。これにより、画
素間スペースは小さくなり、セル領域の微細化を実現す
ることが可能となる。 (実施例5)次に、請求項3の発明の実施例について説
明する。
【0040】図9は、本発明の第5の実施例に係わる固
体撮像装置の1画素部分の構成を示す断面図である。p
型の半導体基板11上に、信号電荷蓄積部12及び信号
電荷転送部13が形成され、さらに絶縁膜17を介して
転送電極15が形成されている。転送電極15上には平
坦化膜21が形成される。通常、この平坦化膜21には
B(ボロン)やP(リン)を含有させたBPSGなど
を、例えば窒素雰囲気でメルトフローさせたものを用い
る。次いで、コンタクトホールを開口し、引き出し電極
22が形成される。平坦化膜21の一部は予めテーパ凹
状に加工されており、そのテーパ側壁で画素電極24の
端を垂直に加工することで平坦化膜21と画素電極24
とのなす角を90°以上にしている。
【0041】次に、図10を用いて本実施例の製造方法
について説明する。なお、説明を簡単にするために、こ
の図では半導体基板11、平坦化膜21及び画素電極2
4以外は省略する。
【0042】まず、図10(a)に示すように、平坦化
膜21をメルトフローしたのち、フォトリソグフィプロ
セスにより、レジスト27をパターンニングし、弗化ア
ンモニウム(NH4 F)により、BPSG平坦化膜21
の上部をエッチングする。このとき、一般にBPSGの
上部はPの濃度が高いため、垂直方向よりも水平方向へ
のエッチング速度が速く、このため、図に示すように約
20〜30°程度の角度のすり鉢状に形成される。さら
に、この側壁は直線ではなく、若干円弧状になる。
【0043】次いで、図10(b)に示すように、レジ
スト27を除去した後、画素電極24となる金属膜(例
えばTi)をスパッタにより、例えば20〜200nm
形成する。続いて、金属膜上にレジスト28を形成し、
すり鉢側壁に端がくるようにレジスト28をパターニン
グする。
【0044】次いで、図10(c)に示すように、レジ
スト28をマスクとして、画素電極24をRIEにより
エッチングすれば、平坦化膜21と画素電極24の接点
は滑らかになる。この後、公知の方法により、光導電膜
30を堆積すれば、所望の光導電膜積層型の固体撮像装
置が得られる。そしてこの場合、画素電極24と平坦化
膜21とのなす角度が鈍角になっているので、光導電膜
30中に線状欠陥が成長することはない。
【0045】なお、本実施例では平坦化膜のエッチング
にNH4 Fを用いたが、これに限ることなく、例えば、
ラウンドCDEのような等方性エッチグを用いてもよ
い。また、図11に示すように、画素電極24をエッチ
ングする際に、オーバエッチングにより平坦化膜21に
テーパを形成するようにしてもよい。この場合も、画素
電極24と平坦化膜21とのなす角度が大きくなるの
で、第5の実施例と同様の効果が得られる。 (実施例6)次に、請求項4の発明の実施例について説
明する。
【0046】図12は、本発明の第6の実施例に係わる
固体撮像装置の概略構造を示す断面図である。基本的な
構成は図1と同様であるが、本実施例では、第2の平坦
化膜23としてBPSG膜を用い、光導電膜30として
pin構造のa−Siを用い、さらに画素電極24より
下で第2の平坦化膜23の上にa−Si:C膜を中間緩
衝膜29として設けている。
【0047】このように本実施例では、平坦化膜23と
画素電極24との間に中間緩衝膜28を設けることによ
り、画素電極パターニング後の基板表面には、画素電極
24と中間緩衝膜29が露出することにある。この基板
に光導電膜30を積層したとき、中間緩衝膜29の存在
により、基板全面で基板と光導電膜30との接合強度が
良好に保たれる。
【0048】これは、次のような理由による。即ち、B
PSG膜とa−Siのn層との界面の機械的接合強度は
弱いが、BPSG膜とa−Si:Cとの界面の機械的接
合強度は強く、さらにa−Si:Cとa−Siのn層と
の界面の機械的接合強度も強い。このため、BPSG平
坦化膜23とa−Si光導電膜30との機械的接合強度
を強くすることができ、光導電膜30の膜剥がれを防止
することができる。
【0049】また本実施例では、画素電極24の上では
なく、画素電極24の下にa−Si:C膜を形成してい
るので、次のような利点がある。画素電極とa−Si層
との界面にa−Si:C層を設けると、a−Si:Cの
広いバンドギャップによって画素電極とa−Si光導電
膜の間にポテンシャル障壁が形成されるために、光導電
膜からのキャリアは画素電極に入りにくくなり、キャリ
アの読み出しに遅れが生じて残像を引き起こす。このa
−Si:Cを画素電極に形成することで、光導電膜と画
素電極との間にポテンシャル障壁が形成されるのを防止
することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明(請求項1)
によれば、画素電極が多層構造になっており、上層側の
電極端部が下層側の電極端部よりも内側にあるため、電
極端部での段差が小さくなり、リーク電流が十分に小さ
く、かつスミア雑音のない固体撮像装置を実現すること
ができる。
【0051】また、本発明(請求項2)によれば、画素
電極のコーナ部を鈍角又は円形にパターニングしている
ので、従来問題となっていた画素電極間のリーク電流を
減少することが可能となる。これにより、感度むらを減
少させることができ良好な画像を得ることができるよう
になった。
【0052】また、本発明(請求項3)によれば、平坦
化膜の一部をテーパ凹状に形成し、その側壁に画素電極
の端部を配置しているので、画素電極と平坦化膜との界
面を90°以上の鈍角にし、かつ接点を滑らかにできる
ので、光導電膜中の線状欠陥の発生を防ぐことができ、
残像のない良好な再生画面を得ることができる。
【0053】また、本発明(請求項4)によれば、画素
電極と平坦化膜との間にa−Si:C中間緩衝膜を形成
しているので、平坦化膜上に良好な接合強度で光導電膜
を積層することができる。従って、膜剥がれが起こさな
い良好な光導電膜積層型の固体撮像装置が実現、製造上
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる積層型固体撮像装置の基本構成
を示す断面図。
【図2】第1の実施例に係わる固体撮像装置の画素電極
構造を示す断面図。
【図3】図2の固体撮像装置の製造工程を示す断面図。
【図4】第2の実施例に係わる固体撮像装置の画素電極
構造を示す断面図。
【図5】図4の固体撮像装置の製造工程を示す断面図。
【図6】画素電極コーナ角と画素電極間リーク、画素電
極間リークと感度むらの関係を示す特性図。
【図7】第3の実施例に係わる固体撮像装置における画
素電極パターンを示す図。
【図8】第4の実施例に係わる固体撮像装置における画
素電極パターンを示す図。
【図9】第5の実施例に係わる固体撮像装置の1画素部
分の構成を示す断面図。
【図10】図9の固体撮像装置の製造工程を示す断面
図。
【図11】第5の実施例の変形例を示す断面図。
【図12】第6の実施例に係わる固体撮像装置の概略構
造を示す断面図。
【図13】従来の積層型固体撮像装置の画素構造及び素
子構造を示す図。
【図14】第3の実施例の変形例を説明するための工程
断面図。
【符号の説明】
10…CCD走査基板 11…Si基板
(半導体基板) 12…n型層(信号電荷蓄積部) 13…n型層(信
号電荷転送部) 14…p型層(素子分離層) 15…転送電極 20…固体撮像素子チップ 21…第1の平坦
化膜 22…引き出し電極 23…第2の平坦
化膜 24…画素電極 25,27,28
…フォトレジスト 29…中間緩衝膜 30…光導電膜 40…透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 英史 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 真鍋 宗平 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 佐々木 道夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 大澤 慎治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 井上 郁子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に複数個の信号電荷蓄積部が
    設けられると共に、これらの信号電荷蓄積部の間に複数
    列の信号電荷転送部が設けられ、最上層に信号電荷蓄積
    部と電気的に接続された画素電極が形成された固体撮像
    素子チップと、この固体撮像素子チップ上に形成された
    光導電膜と、この光導電膜上に形成された透明電極とを
    備えた光導電膜積層型の固体撮像装置において、 前記固体撮像素子チップの画素電極が2層以上の多層構
    造であり、上層側の画素電極端部が下層側の画素電極端
    部よりも内側に位置することを特徴とする固体撮像装
    置。
  2. 【請求項2】半導体基板上に複数個の信号電荷蓄積部が
    設けられると共に、これらの信号電荷蓄積部の間に複数
    列の信号電荷転送部が設けられ、最上層に信号電荷蓄積
    部と電気的に接続された画素電極が形成された固体撮像
    素子チップと、この固体撮像素子チップ上に形成された
    光導電膜と、この光導電膜上に形成された透明電極とを
    備えた光導電膜積層型の固体撮像装置において、 前記画素電極のコーナ部を、鈍角又は円形にパターニン
    グしてなることを特徴とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】半導体基板上に複数個の信号電荷蓄積部及
    び複数列の信号電荷転送部が設けられたCCD走査基板
    と、このCCD走査基板の上部に形成された平坦化膜
    と、この平坦化膜上に形成され前記信号電荷蓄積部にそ
    れぞれ電気的に接続された画素電極と、これらの画素電
    極及び前記平坦化膜上に形成された光導電膜と、この光
    導電膜上に形成された透明電極とを備えた光導電膜積層
    型の固体撮像装置において、 前記平坦化膜の一部をテーパ凹状に形成し、該凹部の側
    壁に前記画素電極の端部を配置してなることを特徴とす
    る固体撮像装置。
  4. 【請求項4】半導体基板上に複数個の信号電荷蓄積部及
    び複数列の信号電荷転送部が設けられたCCD走査基板
    と、このCCD走査基板の上部に形成された平坦化膜
    と、この平坦化膜上に形成され前記信号電荷蓄積部にそ
    れぞれ電気的に接続された画素電極と、これらの画素電
    極及び前記平坦化膜上に形成されたpin構造のアモル
    ファス・シリコンからなる光導電膜と、この光導電膜上
    に形成された透明電極とを備えた光導電膜積層型の固体
    撮像装置において、 前記画素電極よりも下層で前記平坦化膜上に、該平坦化
    膜に対して結晶整合性が良好なアモルファス・シリコン
    ・カーバイドからなる中間緩衝膜を形成してなることを
    特徴とする固体撮像装置。
JP6043622A 1994-03-15 1994-03-15 固体撮像装置 Pending JPH07254692A (ja)

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