JPH07251823A

JPH07251823A - 箱状パツケージ

Info

Publication number: JPH07251823A
Application number: JP6305322A
Authority: JP
Inventors: Martin Gerhard Weber-Caspers; ゲルハルトベーバー−カスパースマルテイン
Original assignee: MARUTEIN GERUHARUTO BEETEE KASUPAASU; Weber Caspers M G
Current assignee: MARUTEIN GERUHARUTO BEETEE KASUPAASU; Weber Caspers M G
Priority date: 1993-11-05
Filing date: 1994-11-04
Publication date: 1995-10-03
Also published as: FI945155A0; EP0652157A2; EP0652157A3; NL9301925A; US5685479A; FI945155A

Abstract

(57)【要約】【目的】箱状パツケージにおいて大きな角度をもつて
傾斜させることなく送出動作を実現でき、収容空間内の
収容容量を維持できると共に、積重ね可能にする。【構成】再閉鎖可能な分配開口が底部と平行で且つ放
出態様の平坦な分配面に具備され、一部分を引張ること
により開放自在な密封装置がパツケージに一体に備えら
れてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は縁部をなす折曲げ線を介
して互いに隣接する側壁部を有した箱状パツケージに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、このような箱としては米国特許第
３，４２１，６８０号明細書に開示のパツケージが提供
されている。この従来のパツケージにおいては再閉鎖状
態に分配開口を確実に維持するような再閉動作が可能で
はない引外し部を有する。この場合再閉鎖状態において
分配開口は外部に対し完全に閉鎖されず、パツケージに
封入する収容物の保存期間を減じることになる。パツケ
ージの引外し部の別の態様としては開放状態にある分配
開口を９０度以上傾けてパツケージの収容物の振撒きあ
るいは注入する構成が挙げられる。この場合パツケージ
を大きく傾ける動作により、収容物が偶発的に大きく流
動する。このような内容物の大きな流動を低減するた
め、従来のパツケージにあつては内容物を満充填させ
ず、空気が収容される不要空間が含まれる。このような
空気が収容される不要空間が存在するとパツケージに腐
敗が生じ易くなり、保存期間が短くなる。

【０００３】更に別の、振撒きあるいは注入開口を具備
したパツケージとしては引外し部を持たず、ミルク容器
態様として実現される、９０度以上傾けて空にし得、且
つこれと共に、確実に再閉鎖状態にして閉鎖を維持する
構成が周知である。この周知のミルク容器においては分
配開口が安定した機能を、開成状態並び再閉鎖状態の双
方で果たし、分配開口部は一の安定位置から別の安定位
置に移行し、死点を介し可動に設けられる。上記の如き
死点を持たることにより、パツケージは分配開口の位置
で平坦にする要はなくなる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の周
知のミルク容器においては頂部が平坦でないため、相対
的に安定性を低くめるような大きな分配開口が必要とな
り、振撒きあるいは注入が充分に円滑に行われない危惧
がある。更に非平坦の頂部を有したミルク容器はミルク
の充填状態において例えば空気の空間が形成されるから
容器内の収容容量の約１０％が占められる。他の周知の
ミルク容器としては実質的に平坦な上部と専らハサミ若
しくはナイフのような工具により開放可能な底部とを有
し、この場合分配開口部は折曲げ部を介して閉鎖状態か
ら開放状態まで至らしめるような開口部構成になつてい
ない。また上述のパツケージは開口可能であるものの、
工具を用いて再閉鎖状態にすることはできない等の問題
がある。

【０００５】しかして本発明の一の目的は上述した箱パ
ツケージを改良し、分配開口が再閉鎖可能で、且つ閉鎖
時の制御により半開放され得ず、且つ大きな角度をもつ
てパツケージを傾斜する必要なく、収容物を適宜に放出
・分配にするにある。本発明の更に他の目的は好適な構
成をもつて収容物の充填時に空間を最小限にして収容容
量を最大にできるパツケージを提供するにある。更に本
発明の他の目的は既開放および非使用のいずれかを適確
に視認し得る箱状パツケージを提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的はパ
ツケージの縁部をなす折れ線（８、９）を介し連続的に
連接される少なくとも３個の、隣接する側壁部（１〜
３）を備え、少なくとも１の側壁部が下縁部で折れ線を
介し底部パネル（２４；２５）と連接され、底部パネル
（２４；２５）によりパツケージの下部が閉鎖され、パ
ツケージは閉鎖位置から開口位置へ折曲げ部を介し変位
可能な、比較的大の分配開口を有し、分配開口は実質的
に平坦で、互いに平行に延びる注ぎ口状の分配面（１
７）、底パネル（２４；２５）および上パネル（２２）
を有し、パツケージは一材料部分で作成される、パツケ
ージと一体連接された密封装置（２３）を有し、且つ開
口された分配開口を再閉鎖位置に確実に維持する装置
（２３、５５）を具備してなる箱状パツケージにより達
成する。

【０００７】

【作用】本発明による特許請求の範囲の請求項１の構成
によれば分配開口が有効に再閉鎖状態に積極的に維持さ
れ得、パツケージ内の収容物が実際上パツケージの周囲
に対し再閉鎖状態に維持し得ることが補償される。且つ
放出態様の分配面を具備しているから、パツケージ内の
収容物の分配を直接的にも遂行し得、また互いに平行に
延びる平らな底部および頂部を具備させて箱状パツケー
ジを構成するから、箱状パツケージの積層を可能にでき
る。更に密封装置をパツケージと一体にして具備させる
ことにより、分配開口の開放は密封装置の除去ないしは
一部分を引張つて簡便に開放させ得る。このとき除去す
れば勿論のこと、一部分をルーズに引張つても使用者は
分配開口が既に開放されたことを直ちに、誤認すること
なく判断できる。

【０００８】また本発明による特許請求の範囲の請求項
２の構成によれば、最小限の材料をもつて箱状パツケー
ジの製造が極めて効果的に実現され得る。分配面を区画
する折り線はある角度をもつて分配開口パネル部の折り
線を越えて延び、収容物の流動、分配が遂行される。

【０００９】更に本発明による特許請求の範囲の請求項
３の構成によれば、閉鎖状態において放出開口は平坦な
上部に具備され、何時のときも再閉鎖可能になる。この
場合分配面の一部がスナツプ動作により、分配開口を再
閉鎖位置に積極的に位置させる上部パネル材部で構成す
る。ここで閉鎖状態にあるとき、分配開口が上部パネル
材部上全体に延設されているから、パツケージ内におい
て頂部パネルまで最適に収容物を充填し得ることにな
る。これによりパツケージ内の容量と収容物の量との比
が最適化され得る。

【００１０】本発明による特許請求の範囲の請求項４の
構成によれば、分配開口を開放させた後、分配開口全体
を直接的に使用して収容物の放出を円滑に実行でき、一
方使用者が必要とするときは再接着可能な接着体が付設
された閉鎖タブを有することにより、適宜に再閉鎖し得
る。

【００１１】本発明による特許請求の範囲の請求項５の
構成によれば、パツケージの上部並びに底部を平坦にな
すことにより、パツケージを積み重ねることが可能にな
る。以下本発明を複数の実施例を示す図面に沿つて詳述
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に含まれる設計変更が可能にな
る。

【００１２】

【実施例】図１に示された本発明による基本的な実施例
の素材パネルは側壁部１〜４を包有し、壁部（１〜４）
の内の３個の隣接する側壁部１〜３は上縁部５と合致す
る折れ線５を介して一体形成される分配開口パネル６と
連接される。縁部８、９を形成し互いに３個の隣接する
側壁部１〜３に連接する折れ線８、９は交点１１、１２
で隣接する側壁部１〜３の上縁部５と交差し、分配開口
パネルの折れ線１３、１４として分配開口パネル６に連
接する。この場合分配開口パネルの折れ線により分配開
口パネル６が３つの分配開口パネル部分６ａ、６ｂ、６
ｃに分割される。各交点１１、１２から、分配面折れ線
１５、１６が分配開口パネル折れ線１３、１４に対しあ
る角度をなして延び、分配面１７を区画する。分配面折
れ線１５、１６が分配開口パネル部分６ｂに与えられ、
分配開口パネル部分６ｂはこれと隣接する側壁部１〜３
の中央の側壁部２に連接され、側壁部の上縁部５から遠
い分配開口パネル部分６ｂの縁部２０に向かつて延びて
いる。各交点１１、１２から分配開口折れ線１８、１９
としての第２の折れ線１８、１９が分配開口を区画する
開口縁部２０に向かつて分配開口パネル折れ線１３、１
４に対しある角度をなして延び、開口縁部２０はこの場
合上縁部５から遠い分配開口パネル６の縁部により形成
される。またこの実施例においては分配開口折れ線が中
央の分配開口パネル部分６ｂを区画する分配開口パネル
部分６ａ、６ｃ内に配置される。図１の素材パネルか
ら、４つの互いに垂直な側壁部１〜４を有した箱状パツ
ケージが作製される。分配開口パネル６と連接されてい
ない第４の側壁部４は上縁部２１と合致する折れ線２１
を介し折り曲げた状態では側壁部１〜４に対し垂直方向
に延びる上部パネル２２と連接される。上部パネル２２
には密封装置２３が具備され、密封装置２３により分配
開口パネル部分６ａ〜６ｃは箱が開放に至つていない閉
鎖状態では少なくとも一部が被われる。図示の密封装置
２３はミシン目破断線３３を介し上部パネル２２に連接
される。

【００１３】本発明の他の実施例において上縁部５は中
央の側壁部２内において上縁部５の下部に位置する仮想
円の中心の円弧を横断するように構成される。この構成
においては上縁部５により、分配開口が閉鎖位置から確
実に自然に開口され得る。且つこの構成は特に再閉鎖位
置に分配開口を確実に維持する手段を備えたパツケージ
に採用して好適である。

【００１４】更に図１の下端部には閉状態において箱の
底部を形成する底部パネル２４〜２７が具備される。且
つ側壁部３は長手方向に延びる自由縁部１０を有し、第
３の側壁部３と第４の側壁部４とを連接させる接着帯２
８を有している。図１に示された素材パネルは更に膨れ
折れ線としての第３の折れ線２９〜３２を有しており、
折れ線２９〜３２が交点１１、１２から開口縁部２０に
向かつて延び、膨れ折れ線２９〜３２は分配面折れ線１
５、１６および分配開口折れ線１８、１９によつて区画
された領域内に配置される。この膨れ折れ線２９〜３２
により、分配開口の形状、延いては寸法が開口状態が使
用者により選択でき、更に分配開口は幾分丸味のある形
状にされる。

【００１５】図１の素材パネルおよび特にその分配開口
は２種類の方法で折り曲げ可能に構成される。パツケー
ジの分配開口が折り曲げられる前に、特に液密パツケー
ジの場合には開口縁部２０と隣接して接着剤を付設させ
ることができる。図２〜図４はまた開口されていない状
態の箱状パツケージを示しており、この場合密封装置２
３がミシン目破断線３３を介して上部パネル２２に連接
される。密封装置２３を除去した後分配開口は開放でき
る。図３は半分開口した状態の分配開口部を示してお
り、分配開口を折り曲げる第１の構成では、分配開口の
パネル折れ線１３、１４が中央の側壁部２の上縁部５に
対し折り曲げられ、その後分配面１７が上部において折
り曲げられる。図４は開放状態の分配開口を示してい
る。

【００１６】図１の素材パネルから作製された箱状パツ
ケージの分配開口を折り曲げる第２の構成が図５〜図７
に示される。この第２の構成によれば、先ず分配面１７
が箱状パツケージの上部で折り曲げられ、その後分配開
口折れ線１８、１９と分配開口パネル折れ線１３、１４
とおよび分配面折れ線１５、１６とにより区画される三
角形の二重層材料フラツプ３４、３５が再び分配面１７
上において折り曲げられる。

【００１７】密封装置２３は多種の方法で設計可能であ
ることは理解されよう。図８〜図１０には密封装置２３
の各種の実施態様が示されており、この場合密封装置２
３は夫々上部パネル２２に連接されている。図示の実施
例の場合上部パネル２２が実質的に三角形の凹み部３６
を有して実質的に矩形に形成され、凹み部３６内には分
配面１７が受容可能に設けられる。分配開口を再閉鎖位
置に確実に保持する装置は上記の三角形から僅かに変形
された形状を実質的に三角形の凹み部３６に与える上部
パネル部５５によつて形成され、三角形の分配面１７は
上部パネル部５５の下方に押圧されて分配面１７が再閉
鎖位置に置かれる。更に凹み部は除去可能な密封フラツ
プ２３により一部充填され、密封フラツプ２３自体は分
配面のミシン目破断線を介し上部パネル２２に連接さ
れ、加圧点５４が押されて再び上部パネル部５５の下か
らスナツプ動作される。

【００１８】図１１〜図１４は本発明による箱状パツケ
ージの更に別の実施例に使用される各種の素材パネルが
示され、この場合分配開口パネル６は側壁部１、２、３
の上縁部５から遠い縁部２０において、少なくとも１個
のミシン目あるいは破断線２０を介し、少なくとも中央
の分配開口パネル部分６ｂの位置において密封パネル３
７に連接されている。図１１〜図１４に示される全ての
素材パネルは第４の側壁部４を有し、側壁部４は上縁部
２１でパツケージの上半分を実質的に被う上部パネル２
２と連接され、一方パツケージが開口されていない状態
では上部パネル２２および密封パネル３７が接着剤を介
し互いに連接される。図１１に示されるように密封パネ
ル３７はまた第１および第３の側壁部１、３と隣接する
分配開口パネル部分６ａ、６ｃと連接可能である。この
ような長手の密封パネル３７は２つのミシン目破断線２
０を同時に引き裂いて、破断可能な二重構成に更に、密
封パネルが不用意に破断される可能性が最小限に押さえ
られ得る。更にミシン目破断線２０が僅かに湾曲された
構成にされ、中央の分配開口パネル部分６ｂの幅が少な
くともその中央部より僅かに広くされるとき、特に望ま
しい。且つ破断縁部２０がこのように構成されているこ
とにより、分配開口が一度開口されると閉鎖中僅かに湾
曲した突出縁部２０により上部パネル２２下に装着可能
であるという利点が生じる。従つて分配開口を再閉鎖位
置に確実に保持する装置が僅かに湾曲し突出する縁部２
０によつて形成される。

【００１９】図１５〜図１７には図１３に示した素材パ
ネルから作製されたパツケージが開放する方法が開示さ
れてある。図１５はパツケージが閉鎖された状態であ
り、矢印は二重ミシン目破断線２０により形成される破
断帯３８が除去される構成を示している。また図１６か
ら閉鎖状態では分配開口パネル折れ線１３、１４の夫々
が第１および第３の側壁部１、３の上縁部５上に配置さ
れることになる。図１８には図１４の素材パネルから得
た箱状パツケージの斜視図が示される。

【００２０】図１９〜図２１には本発明の別の実施例が
示されており、特にパツケージが開放された直後に完全
に使い切る要のある内容物に対し好適である。図１９に
示される素材パネルの折れ線、面および縁部は図１に示
される素材パネルの折れ線、面および縁部と同一の機能
を有し、これらには同一の番号を付して示してある。図
示の実施例の場合分配開口を区画する開口部縁部２０が
３つの互いに隣接する側壁部１〜３の中央側壁部２およ
び側壁部１〜３と連接する分配開口パネル部６ｂに設け
られた切断部２０によつて形成され、縁部７〜１０と平
行に延び、切断部２０は中央分配開口パネル部分の自由
縁部３９の中間から中央側壁部２上の点４０へ向かつて
延び、点４０は中央側壁部２を区画する縁部８、９から
等間隔、離間されている。この構成のパツケージの場
合、一度に完全に全部空にできる大きな分配開口部が具
備される。また別の態様として閉鎖タブ２３に複数回使
用可能な接着剤を付設することもできる。この場合パツ
ケージは再閉鎖でき、また一部を空にして再閉鎖するこ
ともできる。パツケージを空にするとき、通常上部面を
下して空にされるから、パツケージの内蔵物が実際上分
配面１７から矢印の方向に分配される。

【００２１】振り撒きあるいは注ぎ開口部は特に分配面
はパツケージの内蔵物を矢印方向に分配可能にするため
液体に対し好適である。一方このため壁間の全ての連接
部が実質的に液密にされ、折れ線により形成されること
が好ましく、接着剤によつて連接される壁部分の数は最
小にされ得ることに充分に留意する。

【００２２】図２２は素材パネルの下部を示し、この場
合各側壁部１〜４が下縁部４０を介し底パネル部２４〜
２７と連接され、底部パネルは素材パネルの縁部折れ線
７〜９の長手方向に延びる折れ線４１〜４３を介し連接
され、底パネル部２４〜２７は傾斜折れ線４４を有し、
折れ線４４によつて底パネル部２４〜２７が互いに向か
つて折り曲げられ箱状パツケージを形成できる。

【００２３】箱状パツケージは極めて簡単な最小数の接
着縁部をもつて製造可能であり、図２３に示される素材
パネルから箱状パツケージが簡単且つ液密状態で製造さ
れ得、素材パネルから一部折り曲げられた状態が図２４
に示される。この箱状パツケージは側壁部１、２、３
ａ、３ｂ、４は全て縁部で折れ線７〜１０を介し連接さ
れ、素材パネルを箱状パツケージに形成する接着帯２８
は縁部７〜１０に対し実質的に平行に延び、側壁部３に
配置されることを特徴としている。漏れのない箱状パツ
ケージを得るため、全ての底部パネル２４、２５、２
６、２７ａ、２７ｂは折れ線を介し互いに連接され、こ
れにより底部パネル２４の一および上部パネル２２の一
のみを必要とする上部パネル２２の分配開口のパネル部
分６ａ、６ｂ、６ｃａ、６ｃｂに箱状パツケージを閉鎖
するための接着層が具備される。図２４は一部折り曲げ
られた状態の箱状パツケージを示し、この場合側壁部１
〜３は接着帯２８を介し互いに連接され、底部パネル２
４〜２７はすでに折曲げられている。この状態におい
て、箱状パツケージは簡単に内蔵物を充填し閉鎖でき
る。全ての他の実施例のように、この箱状パツケージも
平行な上部および底部を特徴とするため、積み重ね得る
ことが可能であることは明らかであろう。更に充填時に
無用空間が最小限にされ、開口が上部へ延びているた
め、振り撒きあるいは注ぎ開口部が開かれているときの
漏出の危惧が極めて低くなる。空気したがつてバクテリ
アが入るような空の空間が存在せず、また箱状パツケー
ジは極めて高い液密状態にされているため、箱は特に例
えばミルクまたはヨーグルトのような腐敗し易い液体に
好適である。

【００２４】図２５および図２６は矩形の箱状パツケー
ジの一実施例を示しており、この場合箱状パツケージに
は少なくとも垂直部の一部を越えて延び、仕切り部を形
成するシユート仕切り部４５が具備される。この仕切り
部により、パツケージの内蔵物を所定の量単位で分配で
きる。図示の実施例ではシユート仕切り部４５の第１の
長手縁部４６は連接パネル４７を介し箱の側壁部３の１
と連接される。第１の長手縁部４６から遠い第２の長手
縁部４８においてはシユート仕切り部４５が接着帯部４
９に連接される。図２６は折り曲げられた状態の箱状パ
ツケージを示す。

【００２５】図示の１つあるいは複数の折れ線は付加構
成として僅かに湾曲した曲線にすることもできる。本発
明の特に望ましい実施例によれば、分配開口パネル部分
６ｂと連接され、分配面１７を有した上縁部５が僅かに
湾曲され、例えば３つの隣接する側壁部１〜３の中央側
壁部２上の中心に配置される仮想円の円弧を実質的に横
断するように設けられている。この構成の上縁部５によ
り、湾曲折れ線５を介し厚紙に生じる張力によつて分配
開口が特定の位置から自動的に閉鎖されることが保証さ
れる。

【００２６】ある種の材料、例えば波形の付けた厚紙の
場合、２重あるいは多重構成の折れ線の少なくとも１を
作製することが必要である。分配開口パネルの折れ線１
３、１４は特にこの目的に好適である。

【００２７】パツケージを開口するため、当然閉鎖タブ
２３を先ず緩く引き、開口部が自動的に開放あるいは上
部パネル２２が押圧される必要がある。このためマーカ
点５４が例えば上部パネル２２上に与えられる。且つ付
加構成として、図２７および図２８に示されるように、
閉鎖タブ２３にミシン目破断線５０を介し閉鎖タブ２３
あるいは上部パネル２２に連接され、また接着剤５１を
介し分配開口パネル６と連接される摘まみタブ５２が設
けられる。図２７に示す実施例の場合閉鎖タブ２３を除
去する際に摘まみタブ５２が閉鎖タブ２３のミシン目破
断線５０を介し緩く引き裂かれ得、接着剤５１により分
配開口パネル６に付着された状態になる。次に使用者が
摘まみタブ５２により分配開口を開放し得る。図２８の
実施例の場合閉鎖タブ２３が爪掛け穴５６を介し容易に
摘出除去され得、その後摘まみタブ５２は爪掛け穴５６
を介し摘ままれ、この結果摘まみタブ５２と上部パネル
２２とを連接するミシン目破断線が開口中破断される。
この構成の摘まみタブ５２は分配開口パネル６の対向側
で僅かに突出し、同時に再閉鎖中使用者が箱の内部内に
分配開口部を押し込むことを防止する過度押込防止装置
として機能する。

【００２８】分配開口を開放する他の構成では分配開口
部の中央パネル部６ｂと隣接する中央側壁部２を夫々第
１および第３の側壁部１、３に対し垂直な方向に僅かに
圧縮することにより実行できる。特に第２の側壁部の上
縁部５が僅かに湾曲して構成される場合、この圧縮の結
果、分配面１７が一部上方に跳ね上がり、次に手で摘ま
んで更に開かれ得る。第２の中央側壁部２を容易に圧縮
するため、特に分配面１７と隣接する第２の側壁部２は
複数の折れ線５３を有し、折れ線５３は側壁部２が膨ら
むように設けられることが望ましい。また矢印は第２の
側壁部２が圧縮可能な方向を示している。

【００２９】箱の上部をできるだけ平坦に維持するた
め、本発明の別の実施例によれば特に箱が４個の側壁部
からなるとき、３個の隣接する側壁部１〜３の外側側壁
部１、３と連接する分配開口パネル部分６ａ、６ｃの高
さを３つの隣接する側壁部１〜３の中央側壁部２の幅の
半分に等しくする場合に望ましい。これにより折り曲げ
られた状態にあるとき分配開口パネル部分６ａ、６ｃが
一部重なつて箱上部の平坦化を抑制を防止できる。

【００３０】更に付加構成として、箱状パツケージの内
部に閉鎖内側ポケツトを設け、分配開口が開放されてい
るときポケツトが引き裂かれ、開放されるように分配開
口に連接される。このパツケージは例えばコーヒやコー
ンフレークのような真空パツクする製品に適している。

【００３１】尚本発明においては例えば箱は２つの分配
開口を具備させ、各分配開口はパツケージ内で互いに分
離した２個の仕切り部からなるよう構成することもでき
る。

【００３２】

【発明の効果】上述のように構成された本発明の箱状パ
ツケージによれば、大きな角度で傾斜させることもなく
分配ないしは送出動作を安定に実現でき、容器内の収容
空間に封入される充填体の容量を低減することなく、高
い収容容量を維持でき、更に上部が平坦に構成され得る
から積重ね可能になる等の有効な効果を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明による一実施例の箱状パツケージ
を展開して示す説明図である。

【図２】図２は図１の箱状パツケージの斜視図である。

【図３】図３は図１の箱状パツケージの、図２と異なつ
た状態の斜視図である。

【図４】図４は図１の箱状パツケージの、図２、図３と
異なつた状態の斜視図である。

【図５】図５は本発明による他の実施例の箱状パツケー
ジの斜視図である。

【図６】図６は図５の箱状パツケージの、図５と異なつ
た状態の斜視図である。

【図７】図７は図５の箱状パツケージの、図５、図６と
異なつた状態の斜視図である。

【図８】図８は本発明による箱状パツケージに採用する
密封装置の一実施態様の簡略説明図である。

【図９】図９は図８の密封装置の、図８と異なつた状態
の簡略説明図である。

【図１０】図１０は図８の密封装置の、図８、図９と異
なつた状態の簡略説明図である。

【図１１】図１１は本発明による更に他の実施例の箱状
パツケージの一部を展開して示す説明図である。

【図１２】図１２は図１１の箱状パツケージと同様の、
図１１と異なつた態様の一部を展開して示す説明図であ
る。

【図１３】図１３は図１１の箱状パツケージと同様の、
図１１と異なつた態様の一部を展開して示す説明図であ
る。

【図１４】図１４は図１１の箱状パツケージと同様の、
図１１と異なつた態様の一部を展開して示す説明図であ
る。

【図１５】図１５は本発明による更に他の実施例の箱状
パツケージの部分斜視図である。

【図１６】図１６は図１５の箱状パツケージの、図１５
と異なつた状態の斜視図である。

【図１７】図１７は図１５の箱状パツケージの、図１
５、図１６と異なつた状態の斜視図である。

【図１８】図１８は本発明による箱状パツケージの更に
他の実施例の斜視図である。

【図１９】図１９は本発明による箱状パツケージの更に
他の実施例を展開して示す説明図である。

【図２０】図２０は図１９の箱状パツケージの閉鎖態様
を示す説明図である。

【図２１】図２１は図１９の箱状パツケージの開放態様
を示す部分斜視図である。

【図２２】図２２は本発明による箱状パツケージに採用
する素材パネルの一部を展開して示す説明図である。

【図２３】図２３は本発明による箱状パツケージに採用
する素材パネルの別の実施態様の一部を展開して示す説
明図である。

【図２４】図２４は図２３の素材パネルを用いて箱状パ
ツケージを形成した状態の斜視図である。

【図２５】図２５は本発明による箱状パツケージの更に
他の実施例を展開して示す説明図である。

【図２６】図２６は図２５の箱状パツケージの更に他の
実施例の斜視図である。

【図２７】図２７は本発明による箱状パツケージに採用
される、摘みタブを有した密封装置の一実施態様の簡略
説明図である。

【図２８】図２８は図２７と同様の密封装置と同様の他
の実施態様の簡略説明図である。

【図２９】図２９は本発明による箱状パツケージの更に
他の実施例の簡略説明図である。

【符号の説明】

１側壁部２側壁部３側壁部４側壁部５上縁部６分配開口パネル６ａ分配開口パネル部分６ｂ分配開口パネル部分６ｃ分配開口パネル部分７縁部折れ線８縁部折れ線９縁部折れ線１０自由縁部１３分配開口パネル折れ線１４分配開口パネル折れ線１５分配面折れ線１６分配面折れ線１７分配面１８分配開口折れ線１９分配開口折れ線２０切断部２１上縁部２２上部パネル２３密封フラツプ２４底部パネル２５底部パネル２６底部パネル２７底部パネル２８接着帯２９折れ線３０折れ線３１折れ線３２折れ線３３ミシン目破断線３４二重層材フラツプ３５二重層材フラツプ３６凹み部３７密封パネル３９自由縁部４１折れ線４２折れ線４３折れ線４４傾斜折れ線４５シユート仕切り部４６長手縁部４７連接パネル４８長手縁部４９接着帯部５０ミシン目破断線５１接着剤５２摘まみタブ５３折れ線５４マーカ点５５上部パネル材部５６爪掛け穴

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】パツケージの縁部をなす折れ線（８、
９）を介し連続的に連接される少なくとも３個の、隣接
する側壁部（１〜３）を備え、少なくとも１の側壁部が
下縁部で折れ線を介し底部パネル（２４；２５）と連接
され、底部パネル（２４；２５）によりパツケージの下
部が閉鎖され、パツケージは閉鎖位置から開口位置へ折
曲げ部を介し変位可能な、比較的大の分配開口を有し、
分配開口は実質的に平坦で、互いに平行に延びる注ぎ口
状の分配面（１７）、底パネル（２４；２５）および上
パネル（２２）を有し、パツケージは一材料部分で作成
される、パツケージと一体連接された密封装置（２３）
を有し、且つ開口された分配開口を再閉鎖位置に確実に
維持する装置（２３、５５）を具備してなる箱状パツケ
ージ。
【請求項２】３個の隣接する側壁部（１〜３）が上縁
部（５）と合致する折れ線（５）を介し一体に分配開口
パネル（６）と連接され、縁部（８、９）をなし、３個
の隣接する側壁部（１〜３）と連接する折れ線が交点
（１１、１２）で隣接する側壁部（１〜３）の上縁部
（５）と交差し、折れ線（１３、１４）を介して分配開
口パネル（６）に連接し、分配開口パネル（６）は３個
の分配開口パネル部分（６ａ、６ｂ、６ｃ）でなり、分
配面折れ線（１５、１６）は分配開口パネル折れ線（１
３、１４）に対し角度をなして交差する各交点（１１、
１２）から延びて分配面（１７）をなし、分配面（１
７）は隣接する側壁部（１〜３）の中央側壁部（２）と
隣接する分配開口パネル部分（６ｂ）内に側壁部の上縁
部（５）から遠い縁部（２０）に向かつて延び、分配開
口折れ線（１８、１９）としての第２の折れ線（１８、
１９）は分配開口パネル折れ線（１３、１４）に対しあ
る角度をなして交差する各交点（１１、１２）から分配
開口を区画する開口部縁部（２０）に向かつて延び、側
壁部（１〜３）の１が上部パネル（２２）に連接されて
側壁部（１〜３）に対し垂直に延び、パツケージと一体
に連接される密封装置（２３；３７）を有してなる請求
項１の箱状パツケージ。
【請求項３】分配開口を区画する開口部縁部（２０）
は側壁部の上縁部（５）から遠い分配開口パネル（６）
の縁部でなり、分配開口折れ線（１８、１９）は中央の
分配開口パネル部分（６ｂ）を区画する分配開口パネル
部分（６ａ、６ｃ）内に配置され、再閉鎖位置に分配開
口を確実に維持する装置は分配面（１７）の一部がスナ
ツプ動作により分配開口を再閉鎖位置に位置させること
のできる上部パネル材部（５５）で構成されてなる請求
項２の箱状パツケージ。
【請求項４】分配開口を区画する開口部縁部（２０）
が隣接する３個の側壁部（１〜３）の中央側壁部（２）
並びにこれと隣接し縁部（８、９）と平行に延び、分配
開口パネル部分（６ｂ）内に設けられた切断部でなり、
切断部（２０）は中央の分配開口パネル部分（６ｂ）の
自由縁部（３９）の中間から中央側壁部（２）上の点
（４０）へ向かつて延び、この点（４０）は中央側壁部
（２）を区画する縁部（８、９）から等間隔を置いて離
間され、分配開口を確実に再閉鎖位置に維持する装置が
上部パネルと連接され、複数回使用可能な接着剤を付着
させた閉鎖タブ（２３）として構成されてなる請求項２
の箱状パツケージ。
【請求項５】互いに隣接する３個の側壁部（１〜３）
の他に第４の側壁部（４）を備え、側壁部（４）の上縁
部は折れ線（２１）を介し上部パネル（２２）に連接さ
れ、側壁部（１〜４）が互いに垂直に延設されてなる請
求項１〜４のいずれか一の箱状パツケージ。
【請求項６】膨大折れ線（２９〜３２）としての第３
の折れ線（２９〜３２）は分配面折れ線（１５、１６）
および分配開口折れ線（１８、１９）により区画される
領域において開口部縁部（２０）に向かつて交点（１
１、１２）から延設されてなる請求項２の箱状パツケー
ジ。
【請求項７】上部パネル（２２）は実質的に矩形の材
料部分でなり、分配面（１７）を受容可能な実質的に三
角形の凹み部（３６）を有し、凹み部（３６）にはミシ
ン目破断線（３３）を介し上部に連接された除去可能な
密封フラツプ部（２３）が一部充填されてなる請求項
２、３または５のいずれか一の箱状パツケージ。
【請求項８】分配開口パネル（６）に、側壁部（１〜
３）の上縁部（５）から遠い縁部（２０）が少なくとも
一のミシン目、破断線（２０）を介し、中央の分配開口
パネル部分（６ｂ）の部位において少なくとも密封パネ
ル（３７）に連接されてなる請求項２の箱状パツケー
ジ。
【請求項９】パツケージが第４の側壁部（４）を備
え、側壁部（４）の上縁部がパツケージの上側部の実質
的に半分を被う上部パネル（２２）に連接され、上部パ
ネル（２２）および密封パネル（３７）が分配開口が開
いていない状態で接着剤を介し互いに連接されてなる請
求項８の箱状パツケージ。
【請求項１０】ミシン目、破断線（２０）が僅かに湾
曲せしめて設けられ中央の分配開口のパネル部分（６
ｂ）が少なくとも中間部における幅より僅かに大に設け
られてなる請求項８または９の箱状パツケージ。
【請求項１１】壁部（１〜４）間のすべての連接部は
折れ線（７〜１０）を介し実質的に液密にされに構成さ
れ、接着剤を介して互いに連接される壁部（１〜４）の
数が最小数にされてなる請求項１〜１０のいずれか１の
箱状パツケージ。
【請求項１２】各壁部（１〜４）の下縁部が底部パネ
ル（２４〜２７）に連接され、底部パネル（２４〜２
７）は素材パネル内において縁部折れ線（７〜９）の長
手に延びる折れ線（４１〜４３）を介し連接され、底部
パネル（２４〜２７）には傾斜した折れ線（４４）が具
備され、底部パネル（２４〜２７）が相互に向かい合つ
て折曲げられてなる請求項１１の箱状パツケージ。
【請求項１３】側壁部（１、２、３ａ、３ｂ、４）は
全てが縁部（７〜１０）において折れ線（７〜１０）を
介し連接され、素材パネルを箱状に形成するための接着
縁部（２８）が縁部（７〜１０）に対し実質的に平行に
延び、側壁部（３）内に配置されてなる請求項１〜１２
のいずれか一の箱状パツケージ。
【請求項１４】シユート仕切り部（４５）が少なくと
も垂直部分の一部を越えて延び、仕切り部が形成されて
なる請求項１〜１３のいずれか一の箱状パツケージ。
【請求項１５】シユート仕切り部（４５）が素材パネ
ルに一体に形成され、連接パネル（４７）を介し側壁部
（３）の一に連接されてなる請求項１〜１４のいずれか
一の箱状パツケージ。
【請求項１６】折れ線の少なくとも一が僅かに湾曲さ
れて構成されてなる請求項１〜１５のいずれか一の箱状
パツケージ。
【請求項１７】分配面（１７）を有した分配開口パネ
ル部分（６ｂ）と連接される上縁部（５）が僅かに湾曲
されて構成されてなる請求項３または１６の箱状パツケ
ージ。
【請求項１８】折れ線の少なくとも一が二重以上に構
成されてなる請求項１〜１６のいずれか一の箱状パツケ
ージ。
【請求項１９】分配面（１７）を区画する第２の側壁
部（２）が側壁部（２）が膨出可能に設けられた複数の
折れ線（５３）を有してなる請求項３の箱状のパツケー
ジ。
【請求項２０】マーカ点が上部パネル（２２）に設け
られてなる請求項３の箱状パツケージ。
【請求項２１】隣接する３個の側壁部（１−３）の外
側側壁部（１、３）と連接される分配開口部のパネル部
分（６ａ、６ｃ）の高さが３個の隣接する側壁部（１〜
３）の中央側壁部（２）の幅の半分にされてなる請求項
５の箱状パツケージ。
【請求項２２】パツケージ内に設けられ、分配開口に
連接される内側ポケツトが具備され、分配開口の開口時
に、内側ポケツトが引き裂かれて開放されてなる請求項
１〜２１のいずれか一の箱状パツケージ。
【請求項２３】請求項１〜２２のいずれか一による箱
状パツケージを製造するための素材パネル。