JPH07250189A - 電圧リセット装置及びこの装置を用いたボタン電話装置 - Google Patents

電圧リセット装置及びこの装置を用いたボタン電話装置

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JPH07250189A
JPH07250189A JP6040741A JP4074194A JPH07250189A JP H07250189 A JPH07250189 A JP H07250189A JP 6040741 A JP6040741 A JP 6040741A JP 4074194 A JP4074194 A JP 4074194A JP H07250189 A JPH07250189 A JP H07250189A
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voltage
reset
power supply
supply voltage
transistor
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JP6040741A
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Tomoya Mitsuishi
智也 三石
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リセット解除信号を送出する設定電圧以上の
場合に、誤ったリセット設定信号を送出しないようにし
て、当該信号で制御動作を行う装置での誤動作を阻止す
る。 【構成】 ボタン電話装置における活線挿抜時に、回路
基板に実装された電界コンデンサの充電などの突入電流
で、電源電圧VDDの電圧5Vが瞬時降下する。この場
合、抵抗器R2を通じたトランジスタQ1のベース電圧
は、コンデンサCの接続により低下しなくなる。これに
よって、トランジスタQ1のコレクタ電圧も変化せず、
インバータ18からのCPU11のリセット端子Rの電
圧が変化しなくなり、リセット解除信号を送出する設定
電圧以上の場合に、誤ったリセット設定信号が送出され
ず、CPU11の誤動作が発生しなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボタン電話装置の制御
部などに使用し、電源電圧の瞬時的低下での中央演算処
理装置の誤動作を阻止する電圧リセット装置及びこの装
置を用いたボタン電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のボタン電話装置のCPUを用い
た制御部に設けられる電圧リセット回路は、電源のオン
・オフ時や、通電断の場合にCPUの誤動作を阻止する
ため、電源電圧(VDD)の立ち上がりにおける設定電圧
未満の場合に、CPUの制御動作を停止(リセット設
定)させ、この後に電圧が安定する設定電圧以上の場合
にCPUのリセット解除を行っている。これによって、
電源投入時などで誤った制御動作が阻止されるようにな
っている。
【0003】図6は、従来の電圧リセット回路が装備さ
れるボタン電話装置の概略構成を示すブロック図であ
る。図6において、このボタン電話装置は、複数の局線
2を収容する主装置5と、この主装置5に接続されるボ
タン電話機4a,4b…4nとが設けられている。
【0004】主装置5は電源ラインLa,Lbを通じて
電源電圧VDDを各部に供給する電源回路6と、この装置
の各部を制御ラインLcを通じて制御する制御部7と、
ボタン電話機4a〜4nが接続され、入出力(I/O)
回路、ワーキング用のRAM、プログラムを記憶したR
OM及びCPU等を備える子機インタフェース(I/
F)部8と、複数の局線2が接続され、入出力(I/
O)回路、ワーキング用のRAM、プログラムを記憶し
たROM及びCPU等を備える局線I/F部9とが設け
られている。
【0005】制御部7は、入出力(I/O)回路、ワー
キング用のRAM、プログラムを記憶したROMととも
に、CPU11と、このCPU11をリセットする電圧
リセット回路12とを有している。制御部7のCPU1
1は、子機I/F部8及び局線I/F部9のそれぞれの
CPUと、I/O回路で接続されるとともに、電源回路
6から電源電圧VDDが供給されている。
【0006】図7は、図6中の電圧リセット回路12の
詳細な構成を示す回路図である。図7において、電源回
路6から電圧5V(電源電圧VDD)が印加される際の立
ち上がりが電圧4.3V以上、すなわち、0.7V(シ
リコントランジスタ動作規格電圧)で導通し、そのエミ
ッタが接地されたトランジスタQ1と、電源電圧VDDと
トランジスタQ1のコレクタ間に接続される負荷抵抗器
R1と、電源電圧VDDからの5Vを直列接続して接地す
る抵抗器R2、ツェナーダイオードD1及び抵抗器R3
と、抵抗器R2及びツェナーダイオードD1との接続点
とアノードとが接続されるダイオードD2とが設けられ
ている。
【0007】さらに、ダイオードD2のカソードと接地
間に接続されてトランジスタQ1のベースの電圧を充電
によって緩やかに立ち上げるためのコンデンサC2と、
電源電圧VDDとコンデンサC2間に接続されて、電源電
圧VDDのオフ(断)時にコンデンサC2の電位の放電な
どを行うためのダイオードD3と、トランジスタQ1の
コレクタとCPU11のリセット端子R間に接続され
て、リセット解除電圧を印加するためのインバータ18
とが設けられている。
【0008】次に、従来例の動作について説明する。図
6において、このボタン電話装置は、電源回路6から制
御部7、子機I/F部8、局線I/F部9に電源電圧V
DDを供給する。制御部7は、以降で詳細に説明するリセ
ット動作に基づいて各部を制御する。子機I/F部8は
ボタン電話機4a〜4nの内線及び外線接続を処理し、
局線I/F部9は、複数の局線2からの着信を処理し、
また、ボタン電話機4a〜4nからの発信を処理する。
【0009】次に、電圧リセット回路12の動作につい
て説明する。図8は電源電圧VDD及びリセット電圧の変
化を示す図である。図7及び図8において、ここでは電
源電圧VDDを5V、リセット設定又はリセット解除点の
電圧を4.3Vとして説明する。電源回路6から電源電
圧VDDの5Vが印加されると、抵抗器R2、ダイオード
D2を通じてコンデンサC2に充電され、抵抗器R2と
ツェナーダイオードD1の接続点の電圧が図8(a)に
示すように緩やかに立ち上がる。また、電源回路6から
電源電圧VDDの5Vが停止するとダイオードD3を通じ
たコンデンサC2の放電などによって、図8(a)に示
すように電圧が降下する。
【0010】図8(a)に示すように電源回路6から電
源電圧VDDの5Vが緩やかに立ち上がるが、コンデンサ
C2の充電にともなって電源電圧VDDが電圧4.3Vに
なるまでは、トランジスタQ1のベース電流が流れずト
ランジスタQ1はオフ(非導通)である。すなわち、C
PU11の電源電圧が低い状態での誤動作を阻止するた
め、クロック信号の数パルス分までCPU11がリセッ
ト設定され、その制御動作を停止させている。
【0011】次に、コンデンサC2の充電とともにVDD
が電圧4.3V以上になって、トランジスタQ1のベー
スに0.7Vが印加されると、トランジスタQ1がオン
(導通)となり、図8(b)に示すコレクタからの電圧
5Vがインバータ18を通じてCPU11のリセット端
子Rに供給され、CPU11のリセット解除が行われて
制御動作を開始する。
【0012】この電圧リセット回路12が装備される図
6に示すボタン電話装置では、ボタン電話機(4a〜4
n)を増設する場合に子機I/F部8のボード(回路基
板)、及び局線(2)数を増やす場合に局線I/F部9
のボードを抜き差し(以下、活線挿抜と記載する)する
ことがある。
【0013】図9は、この活線挿抜時の電圧リセット回
路の電圧変化を示す図である。図9において、図6に示
すボタン電話装置が企業などに設置されてい際には、発
着信や通話の停止を避けるために、増設等の工事時に装
置の動作を停止させることが出来ない。このため、活線
挿抜による増設工事を行おうと、図9(a)に示すよう
に、回路基板に実装された電界コンデンサの充電などの
突入電流で、電源電圧VDDの電圧5Vが瞬時降下し、こ
れに伴って図9(b)に示すようにトランジスタQ1の
ベース電圧も瞬時的に大きく降下する。したがって、図
9(c)に示すようにトランジスタQ1のコレクタ電圧
がパルス状に上昇変化し、図9(d)に示すようにイン
バータ18からのCPU11のリセット端子Rの電圧が
パルス状に電圧降下し、CPU11の制御動作が停止し
てしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように従来例の電
圧リセット回路が装備される図6に示すボタン電話装置
では、活線挿抜時に回路基板に実装された電界コンデン
サの充電などの突入電流で、電源電圧VDDの電圧5Vが
瞬時降下し、CPU11の制御動作が停止してしまい、
接続中の回線断が発生して、その通話が不通になる欠点
がある。
【0015】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、リセット解除信号を送出す
る設定電圧以上の場合に、誤ったリセット設定信号が送
出されず、当該信号で制御動作を行う装置での誤動作が
阻止され、かつ、ボタン電話装置の回路基板の差し替え
時の突入電流での瞬時電圧降下でも中央演算処理装置が
誤ってリセット設定されず、正確かつ広範囲の制御動作
が可能になるとともに、その共用化が可能になり、か
つ、汎用性が向上する電圧リセット装置及びこの装置を
用いたボタン電話装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の電圧リセット装置は、スイッチング
動作してコレクタ又はエミッタから、電源電圧が設定電
圧未満の場合にリセット設定信号を送出し、かつ、設定
電圧以上の場合にリセット解除信号を送出するトランジ
スタと、電源電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定
信号の送出を設定し、かつ、設定電圧以上の場合にリセ
ット解除信号の送出を設定するために、トランジスタの
ベースと接地間に接続される第1の抵抗器、及びベース
にアノードが接続されるツェナーダイオード並びに、こ
のツェナーダイオードのカソードと電源電圧端に接続さ
れる第2の抵抗器と、電源電圧の瞬時低下時のトランジ
スタのベース電圧の変動を阻止するために第2の抵抗器
及びツェナーダイオードのカソードの接続部と、接地と
の間に設けられるコンデンサとを備える構成としてい
る。
【0017】請求項2記載の電圧リセット装置は、スイ
ッチング動作してコレクタ又はエミッタから、電源電圧
が設定電圧未満の場合にリセット設定信号を送出し、か
つ、以上の場合にリセット解除信号を送出するトランジ
スタと、電源電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定
信号の送出を設定し、かつ、設定電圧以上の場合にリセ
ット解除信号の送出を設定するために、トランジスタの
ベースと接地間に接続される第1の抵抗器、及びベース
にアノードが接続されるツェナーダイオード並びに、こ
のツェナーダイオードのカソードと電源電圧端に接続さ
れる第2の抵抗器と、電源電圧の瞬時低下時のトランジ
スタのベース電圧の変動を阻止するために第2の抵抗器
及びツェナーダイオードのカソードの接続部と、接地と
の間に設けられるコンデンサと、第2の抵抗器及びツェ
ナーダイオードのカソードの接続部と、接地との間にコ
ンデンサを接続又は非接続に切り替える選択スイッチと
を備える構成としている。
【0018】請求項3記載の電圧リセット装置は、スイ
ッチング動作してコレクタ又はエミッタから、電源電圧
が設定電圧未満の場合にリセット設定信号を送出し、か
つ、以上の場合にリセット解除信号を送出するトランジ
スタと、電源電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定
信号の送出を設定し、かつ、設定電圧以上の場合にリセ
ット解除信号の送出を設定するために、トランジスタの
ベースと接地間に接続される第1の抵抗器、及びベース
にアノードが接続されるツェナーダイオード並びに、こ
のツェナーダイオードのカソードと電源電圧端に接続さ
れる第2の抵抗器と、電源電圧の瞬時低下時のトランジ
スタのベース電圧の変動を阻止するために第2の抵抗器
及びツェナーダイオードのカソードの接続部と、接地と
の間に設けられる複数のコンデンサと、第2の抵抗器及
びツェナーダイオードのカソードの接続部と、接地との
間に複数のコンデンサの、少なくとも一つを選択して接
続する選択スイッチとを備える構成としている。
【0019】請求項4記載の電圧リセット装置はトラン
ジスタからスイッチング動作によるコレクタ又はエミッ
タからのリセット設定信号又はリセット解除信号を中央
演算処理装置のリセット端子に送出する構成としてい
る。
【0020】請求項5記載のボタン電話装置は請求項
1,2又は3記載の構成の電圧リセット装置が、当該装
置の主装置の制御部に設けられる構成としている。
【0021】請求項6記載のボタン電話装置は、請求項
2又は3記載の電圧リセット装置が、当該装置の主装置
の制御部に設けられ、かつ、当該制御部に、選択スイッ
チを切り替える情報を記憶した記憶手段と、電源電圧が
瞬時的に変動する際に記憶手段に記憶した情報を読みだ
して、この情報に基づいて選択スイッチを切り替える切
替制御手段を備える構成としている。
【0022】
【作用】この構成の請求項1記載の電圧リセット装置
は、電源電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定信号
を送出し、かつ、以上の場合にリセット解除信号を送出
する。この際、電源電圧の瞬時低下時のトランジスタの
ベース電圧の変動をコンデンサの瞬時的な充電をもって
阻止している。したがって、リセット解除信号を送出す
る設定電圧以上の場合に、誤ったリセット設定信号が送
出されず、リセット設定信号及びリセット解除信号で制
御動作を行う装置での誤動作が阻止される。
【0023】請求項2記載の電圧リセット装置は、電源
電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定信号を送出
し、かつ、以上の場合にリセット解除信号を送出する。
この際、電源電圧の瞬時低下時のトランジスタのベース
電圧の変動をコンデンサを接続して阻止し、また、コン
デンサを非接続に設定している。したがって、設定電圧
以上の場合に誤ったリセット設定信号が送出されず、リ
セット設定信号及びリセット解除信号で制御動作を行う
装置での誤動作が阻止されるとともに、ベース電圧の変
動を特に抑える必要がない装置との共用化が可能にな
る。
【0024】請求項3記載の電圧リセット装置は、電源
電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定信号を送出
し、かつ、以上の場合にリセット解除信号を送出する。
この際、複数の異なる静電容量のコンデンサを選択して
接続して、電源電圧の瞬時低下時のトランジスタのベー
ス電圧の変動を阻止している。したがって、設定電圧以
上の場合に誤ったリセット設定信号が送出されず、リセ
ット設定信号及びリセット解除信号で制御動作を行う装
置での誤動作が阻止されるとともに、瞬時低下電圧が異
なる装置での使用が容易になり、その汎用性が向上す
る。
【0025】請求項4記載の電圧リセット装置は、トラ
ンジスタからスイッチング動作によるコレクタ又はエミ
ッタからのリセット設定信号又はリセット解除信号を中
央演算処理装置のリセット端子に送出している。したが
って、この中央演算処理装置を用いた多種の装置での多
様な使用が出来る。すなわち、広範囲の制御が可能にな
る。
【0026】請求項5記載のボタン電話装置は、請求項
1〜3記載の構成の電圧リセット装置が、当該装置の主
装置の制御部に設けられる。したがって、設定電圧以上
の場合に誤ったリセット設定信号が送出されず、ボタン
電話装置の主装置での誤った制御動作が阻止される。
【0027】請求項6記載のボタン電話装置は、請求項
2,3記載の電圧リセット装置が、当該装置の主装置の
制御部に設けられる際に、コンデンサの付加又は非付加
あるいは、コンデンサの静電容量を記憶情報に基づいて
選択している。したがって、設定電圧以上の場合に誤っ
たリセット設定信号が送出されず、ボタン電話装置の主
装置での誤った制御動作が阻止されるとともに、特にベ
ース電圧の変動を抑える必要がない装置との共用化及び
瞬時低下電圧が異なるボタン電話装置での使用が容易に
なって、その汎用性が向上する。
【0028】
【実施例】次に、本発明の電圧リセット装置及びこの装
置を用いたボタン電話装置の実施例を図面を参照して詳
細に説明する。なお、以下の文章及び図において、従前
の図電圧リセット回路と同一の構成要素には同一の符号
を付した。また、従前の図6及び図8を併用して説明す
る。図1は本発明の電圧リセット装置の実施例の構成を
示す回路図である。この例は、従前の図7の構成中に、
電圧降下を阻止するコンデンサを設けている。図1にお
いて、この例は、電源回路6から電源電圧VDDの5Vが
印加される際の立ち上がり電圧4.3V以上、すなわ
ち、0.7Vで導通し、そのエミッタが接地されたトラ
ンジスタQ1と、電源電圧VDDとトランジスタQ1のコ
レクタ間に接続される負荷抵抗器R1とを有している。
【0029】さらに、この例には、直列接続、かつ、電
源電圧VDDからの電圧5V端と接地との間に接続される
抵抗器R2、ツェナーダイオードD1及び抵抗器R3
と、抵抗器R2及びツェナーダイオードD1との接続点
とアノードとが接続されるダイオードD2と、このダイ
オードD2のカソードと接地間に接続されてトランジス
タQ1のベースの電圧を充電によって緩やかに立ち上げ
るためのコンデンサC2と、リセット設定電圧より高い
設定電圧以上の場合に、誤ったリセット設定信号が送出
されず、かつ、リセット設定信号及びリセット解除信号
で制御動作を行う際に正常制御動作が可能なCPU11
とを有している。
【0030】さらに、電源電圧VDDとコンデンサC2間
に接続されて、電源電圧VDDのオフ(断)時にコンデン
サC2の電位の放電などを行うためのダイオードD3
と、トランジスタQ1のコレクタとCPU11のリセッ
ト端子間に接続されて、リセット解除電圧を印加するた
めのインバータ18と、抵抗器R2と接地間に、トラン
ジスタQ1のベース電圧の瞬時的な電圧降下を阻止する
コンデンサC3とを有している。
【0031】次に、この実施例の動作について説明す
る。図2は、この実施例の電源電圧VDD及びリセット電
圧の変化を示す図である。図1及び図2において、ここ
で電源電圧VDDは5V、リセット設定又はリセット解除
点の電圧が4.3Vであり、従前の図6中の制御部7
で、その動作を行う。
【0032】まず、電源回路6から電源電圧VDDの5V
が印加されると、抵抗器R2、ダイオードD2を通じて
コンデンサC2が充電されて、抵抗器R2とツェナーダ
イオードD1の接続点の電圧が、従前に示した図8
(a)に示すように緩やかに立ち上がる。また、電源回
路6から電源電圧VDDの5Vが停止するとダイオードD
3を通じたコンデンサC2の放電などによって、従前の
図8(a)に示すように電圧が降下する。
【0033】このように、電源回路6から電源電圧VDD
の5Vが従前に示した図8(a)に示すように緩やかに
立ち上がるが、コンデンサC2の充電にともなってVDD
の電圧が4.3Vになるまでは、トランジスタQ1のベ
ース電流が流れずトランジスタQ1はオフ(非導通)で
ある。すなわち、CPU11のVDD電圧が低い状態での
誤動作を阻止するため、クロック信号の数パルス分まで
CPU11がリセット設定され、その制御動作を停止さ
せている。
【0034】次に、コンデンサC2の充電とともにVDD
電圧が4.3V以上になって、トランジスタQ1のベー
スに0.7V(シリコン半導体素子動作電圧)が印加さ
れると、トランジスタQ1がオン(導通)となり、従前
に示した図8(b)に示すコレクタからの電圧5Vがイ
ンバータ18を通じてCPU11のリセット端子Rに供
給され、CPU11のリセット解除が行われ、その制御
動作を開始する。
【0035】次に、当該電圧リセット装置をボタン電話
装置に装備した際の動作について説明する。この場合、
ボタン電話機を増設する際には、従前の図6中に示した
子機I/F部8のボードの活線挿抜が行われる。また、
局線数を増やす場合に、従前の図6中に示した局線I/
F部9のボードの活線挿抜が行われる。
【0036】図2は、この活線挿抜時の電圧変化を示す
図である。図2において、ボタン電話装置における活線
挿抜時に、図2(a)に示すように、子機I/F部8、
局線I/F部9のボード(回路基板)に実装された電界
コンデンサの充電などの突入電流で、電源電圧VDDの電
圧5Vが瞬時降下する。この場合、抵抗器R2を通じた
トランジスタQ1のベース電圧は、コンデンサC3によ
って、図2(b)に示すように略低下しなくなる。した
がって、トランジスタQ1のコレクタ電圧も変化せず、
インバータ18からの電圧、すなわち、CPU11のリ
セット端子Rの電圧もリセット設定状態の電圧に変動し
なくなり、従前の説明のように、CPU11の制御動作
が停止(リセット設定)せず、その誤動作を阻止できる
ことになる。
【0037】図3は、実施例における他の構成を示す回
路図である。図3において、この例はコンデンサC3を
付加し、又は付加しないように切り替えるスイッチSW
1を設けている。このスイッチSW1の可動接点cを固
定接点a側に切り替えると、これまでの図1及び図2を
もって説明した場合と同様に動作し、また、可動接点c
を固定接点b側に切り替えるとコンデンサC3が付加さ
れない。この場合の動作は、従来の説明と同様である
が、このようにコンデンサC3を付加し、又は付加しな
いように切り替えることによって、活線挿抜時に装置の
動作を停止できないボタン電話装置と、活線挿抜時に装
置の動作停止が可能な装置との共用化が可能になる。
【0038】この構成にあって、スイッチSW1の可動
接点cの切り替えは、活線挿抜時に装置の動作を停止で
きないボタン電話装置と、活線挿抜時に装置の動作停止
が可能な装置とを、予め生産時又は設置時に区別して手
動で切り替えて設定する。又は、活線挿抜時に装置の動
作を停止できないボタン電話装置と、活線挿抜時に装置
の動作停止が可能な装置とを、機能設定によりRAMに
記憶する。この設定でRAMの記憶情報を読みだして認
識し、その認識に基づいてスイッチSW1をCPU11
の制御で自動的に切り替えるようにする。
【0039】図4は、実施例の、さらに他の構成を示す
回路図である。図4において、この例は、コンデンサC
3の静電容量をスイッチSW1で切り替えて可変する構
成である。固定接点a,bと接地間に、静電容量が異な
るコンデンサC3a,C3bが設けられている。
【0040】この構成では、このスイッチSW1の可動
接点cを固定接点a又は固定接点b側に切り替える。こ
の場合の動作は、これまでの図1及び図2をもって説明
した動作と同様であるが、静電容量が異なるコンデンサ
C3a,C3bを選択できるようにしているため、ボタ
ン電話装置での活線挿抜時の回路基板によって突入電流
が大きく異なる際の瞬時的な電圧降下状態に適合させる
ことが出来るようになる。この場合、多種のボタン電話
装置に装備できることになり、当該電圧リセット装置の
汎用性が向上する。
【0041】なお、CPU11のリセット端子Rがハイ
(Hi)レベルでリセットが設定される形式の場合は、
図5に示すようにインバータ18に代えて、バッファ2
0を用いて、トランジスタQ1のコレクタ電圧をそのま
まの極性でリセット端子Rに印加する。
【0042】この実施例では設定電圧以上の場合に誤っ
たリセット設定信号をCPU11のリセット端子Rに送
出しないようにしているが、このCPU11に代えて他
の制御回路にも適用できる。例えば図6上のボード8,
9上のCPUへの本リセット回路が接続可能であり、こ
の場合たとえばボード8の活線挿抜時にボード9のCP
Uの誤動作を防止できる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の電圧リセット装置は、電源電圧が設定電圧未満
の場合にリセット設定信号を送出し、かつ、以上の場合
にリセット解除信号を送出している。この場合の電源電
圧の瞬時低下時のトランジスタのベース電圧の変動をコ
ンデンサの接続によって阻止しているため、リセット解
除信号を送出する設定電圧以上の場合に誤ったリセット
設定信号が送出されず、リセット設定信号及びリセット
解除信号で制御動作を行う装置での誤動作を阻止できる
という効果を有する。
【0044】請求項2記載の電圧リセット装置は、電源
電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定信号を送出
し、かつ、以上の場合にリセット解除信号を送出する。
この場合、電源電圧の瞬時低下時のトランジスタのベー
ス電圧の変動をコンデンサを接続して阻止し、また、コ
ンデンサを非接続に設定しているため、設定電圧以上の
場合に誤ったリセット設定信号が送出されず、リセット
設定信号及びリセット解除信号で制御動作を行う装置で
の誤動作を阻止できるとともに、ベース電圧の変動を特
に抑える必要がない装置との共用化が可能になるという
効果を有する。
【0045】請求項3記載の電圧リセット装置は、電源
電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定信号を送出
し、かつ、以上の場合にリセット解除信号を送出してい
る。この場合、複数の異なる静電容量のコンデンサを選
択して接続して、電源電圧の瞬時低下時のトランジスタ
のベース電圧の変動を阻止しているため、設定電圧以上
の場合に誤ったリセット設定信号が送出されず、リセッ
ト設定信号及びリセット解除信号で制御動作を行う装置
での誤動作が阻止できるとともに、瞬時低下電圧が異な
る装置での使用が容易になり、その汎用性が向上すると
いう効果を有する。
【0046】請求項4記載の電圧リセット装置は、トラ
ンジスタからスイッチング動作によるコレクタ又はエミ
ッタからのリセット設定信号又はリセット解除信号を中
央演算処理装置のリセット端子に送出しているため、こ
の中央演算処理装置を用いた多種の装置での多様な使用
ができ、広範囲の制御が可能になるという効果を有す
る。
【0047】請求項5記載のボタン電話装置は、請求項
1〜3記載の構成の電圧リセット装置が、当該装置の主
装置の制御部に設けられるため、設定電圧以上の場合に
誤ったリセット設定信号が送出されず、ボタン電話装置
の主装置での誤った制御動作を阻止できるという効果を
有する。
【0048】請求項6記載のボタン電話装置は、請求項
2,3記載の電圧リセット装置が、当該装置の主装置の
制御部に設けられる際に、コンデンサの付加又は非付加
あるいは、コンデンサの静電容量を記憶情報に基づいて
選択しているため、設定電圧以上の場合に誤ったリセッ
ト設定信号が送出されず、ボタン電話装置の主装置での
誤った制御動作を阻止できるとともに、特にベース電圧
の変動を抑える必要がない装置との共用化及び瞬時低下
電圧が異なるボタン電話装置での使用が容易になって、
その汎用性が向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧リセット装置の実施例の構成を示
す回路図である。
【図2】実施例の動作における電源電圧VDD及びリセッ
ト電圧の変化を示す図である
【図3】実施例の他の構成を示す回路図である。
【図4】実施例の、さらに他の構成を示す回路図であ
る。
【図5】実施例の構成における変形例を示す回路図であ
る。
【図6】従来の電圧リセット回路が装備されるボタン電
話装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】従来の電圧リセット回路の詳細な構成を示す回
路図である。
【図8】従来の電圧リセット回路の動作における電源電
圧及びリセット電圧の変化を示す図である。
【図9】従来例における活線挿抜時の電圧変化を示す図
である。
【符号の説明】
6 電源回路 7 制御部 11 CPU 18 インバータ 20 バッファ C3,C3a,C3b,C2 コンデンサ D1 ツェナーダイオード D2,D3 ダイオード Q1 トランジスタ R2,R3 抵抗器 SW1 スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング動作してコレクタ又はエミ
    ッタから、電源電圧が設定電圧未満の場合にリセット設
    定信号を送出し、かつ、設定電圧以上の場合にリセット
    解除信号を送出するトランジスタと、 前記電源電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定信号
    の送出を設定し、かつ、設定電圧以上の場合にリセット
    解除信号の送出を設定するために、前記トランジスタの
    ベースと接地間に接続される第1の抵抗器、及びベース
    にアノードが接続されるツェナーダイオード並びに、こ
    のツェナーダイオードのカソードと電源電圧端に接続さ
    れる第2の抵抗器と、 電源電圧の瞬時低下時の前記トランジスタのベース電圧
    の変動を阻止するために第2の抵抗器及びツェナーダイ
    オードのカソードの接続部と、接地との間に設けられる
    コンデンサと、 を備える電圧リセット装置。
  2. 【請求項2】 スイッチング動作してコレクタ又はエミ
    ッタから、電源電圧が設定電圧未満の場合にリセット設
    定信号を送出し、かつ、設定電圧以上の場合にリセット
    解除信号を送出するトランジスタと、 前記電源電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定信号
    の送出を設定し、かつ、設定電圧以上の場合にリセット
    解除信号の送出を設定するために、前記トランジスタの
    ベースと接地間に接続される第1の抵抗器、及びベース
    にアノードが接続されるツェナーダイオード並びに、こ
    のツェナーダイオードのカソードと電源電圧端に接続さ
    れる第2の抵抗器と、 電源電圧の瞬時低下時の前記トランジスタのベース電圧
    の変動を阻止するために第2の抵抗器及びツェナーダイ
    オードのカソードの接続部と、接地との間に設けられる
    コンデンサと、 前記第2の抵抗器及びツェナーダイオードのカソードの
    接続部と、接地との間に前記コンデンサを接続又は非接
    続に切り替える選択スイッチと、 を備える電圧リセット装置。
  3. 【請求項3】 スイッチング動作してコレクタ又はエミ
    ッタから、電源電圧が設定電圧未満の場合にリセット設
    定信号を送出し、かつ、設定電圧以上の場合にリセット
    解除信号を送出するトランジスタと、 前記電源電圧が設定電圧未満の場合にリセット設定信号
    の送出を設定し、かつ、設定電圧以上の場合にリセット
    解除信号の送出を設定するために、前記トランジスタの
    ベースと接地間に接続される第1の抵抗器、及びベース
    にアノードが接続されるツェナーダイオード並びに、こ
    のツェナーダイオードのカソードと電源電圧端に接続さ
    れる第2の抵抗器と、 電源電圧の瞬時低下時の前記トランジスタのベース電圧
    の変動を阻止するために第2の抵抗器及びツェナーダイ
    オードのカソードの接続部と、接地との間に設けられる
    複数のコンデンサと、 前記第2の抵抗器及びツェナーダイオードのカソードの
    接続部と、接地との間に前記複数のコンデンサの、少な
    くとも一つを選択して接続する選択スイッチと、を備え
    る電圧リセット装置。
  4. 【請求項4】 トランジスタからスイッチング動作によ
    るコレクタ又はエミッタからのリセット設定信号又はリ
    セット解除信号を中央演算処理装置のリセット端子に送
    出することを特徴とする請求項1,2又は3記載の電圧
    リセット装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3記載の構成の電圧リ
    セット装置が、当該装置の主装置の制御部に設けられる
    ことを特徴とするボタン電話装置。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3記載の電圧リセット装置
    が、当該装置の主装置の制御部に設けられ、かつ、当該
    制御部に、選択スイッチを切り替える情報を記憶した記
    憶手段と、 電源電圧が瞬時的に変動する場合、前もって前記記憶手
    段に記憶した情報を読みだして、この情報に基づいて前
    記選択スイッチを切り替える切替制御手段と、 を備えることを特徴とするボタン電話装置。
JP6040741A 1994-03-11 1994-03-11 電圧リセット装置及びこの装置を用いたボタン電話装置 Withdrawn JPH07250189A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103873046A (zh) * 2014-03-24 2014-06-18 福建师范大学 一种能对电源电压塌陷快速响应的低电平复位电路
CN103888113A (zh) * 2014-03-24 2014-06-25 福建师范大学 一种能对电源电压塌陷快速响应的高电平复位电路

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