JPH07249716A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH07249716A
JPH07249716A JP6038418A JP3841894A JPH07249716A JP H07249716 A JPH07249716 A JP H07249716A JP 6038418 A JP6038418 A JP 6038418A JP 3841894 A JP3841894 A JP 3841894A JP H07249716 A JPH07249716 A JP H07249716A
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JP
Japan
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semiconductor
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external main
electrode
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JP6038418A
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Akira Fujita
晃 藤田
Naoki Yoshimatsu
直樹 吉松
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 損失熱の放熱効率を向上させる。 【構成】 半導体チップ101は外部主電極102の底
面に直接に固着されている。極性の異なる銅製の2つの
外部主電極102、103は、絶縁層104を挟んで互
いに同軸に配置されている。半導体チップ101の表面
には、JCR(ジャンクション・コート・レジン)製の
封止樹脂110とエポキシ樹脂の封止樹脂106とを挟
んで、銅製の放熱板107が対向している。半導体チッ
プ101からの損失熱は主として外部主電極102へと
放熱されるとともに、半導体チップ101の表面からも
放熱板107へと放熱される。外部主電極102、10
3が同軸であるため、インダクタンスが相殺される。 【効果】 損失熱の放熱効率が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体パワー
・モジュールなどの電力用半導体チップが組み込まれた
半導体装置に関し、特にその放熱効率の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図15および図16に、電力用半導体チ
ップが組み込まれた従来の半導体装置の一例を示す。こ
の半導体装置は、半導体パワー・モジュールである。半
導体パワー・モジュールは、スイッチング動作を行う能
動的な電力用スイッチング半導体素子を用いて、負荷へ
供給する電力を調整する回路を備えた装置であり、モー
タ等の動作を制御するインバータ等に主として応用され
ている。図15および図16は、それぞれ正面断面図お
よび平面断面図である。
【0003】この半導体パワー・モジュール50は、複
数の電力用の半導体チップ(半導体基体)1を備えてい
る。半導体チップ1は、セラミックで構成される絶縁基
板13の上に搭載されている。絶縁基板13の上面に
は、金属で構成される配線パターン14a〜14eが配
設されており、半導体チップ1は、これらの配線パター
ン14a、14cの上にハンダ等によってろう付けされ
ている。半導体チップ1と他の配線パターン14b、1
4d、14eとの間にはアルミニウムのワイヤ5が架け
わたされており、このワイヤ5によってそれらの間の電
気的接続が実現している。
【0004】また、絶縁基板13の下面には金属層19
が設けられている。この金属層19の下面がハンダ等に
よってろう付けされることによって、金属の放熱板7の
上に絶縁基板13が固着されている。配線パターン14
a〜14eの上には、さらに外部電極15、16、17
がハンダ等によってろう付けされている。絶縁基板13
および半導体チップ1は、放熱板7が組み込まれた絶縁
体の匡体8の内部に収納されている。外部電極15、1
6、17の上端部は、この匡体8の外側に露出してい
る。匡体8の内部には2種類の封止樹脂18、6が充填
されている。ゲル状の封止樹脂18は、半導体チップ1
を直接に覆うように充填されており、一方、エポキシ樹
脂で構成される封止樹脂6は、封止樹脂18の上に充填
されている。
【0005】従来の半導体パワー・モジュールは、以上
のように構成されるのでつぎように動作する。外部電極
15、16、17の上端部には、電力を供給する電源装
置、モータ等の負荷、および制御信号を出力する制御装
置が接続される。半導体チップ1は、制御信号に応答し
て電力を制御し、制御された電力を負荷へ出力する。こ
の動作にともなって主として半導体チップ1で発生する
損失熱は、配線パターン14a〜14eから絶縁基板1
3、金属層19、および放熱板7を経由して外部へ放散
される。
【0006】つぎに、従来の半導体装置のもう一つの例
について述べる。この半導体装置はパワー・トランジス
タであり、特開平4−225264号公報に開示されて
いる。このパワー・トランジスタでは、回路基板の上面
に配設された金属の配線パターンの上に半導体チップが
実装されており、この配線パターンには、さらに絶縁材
を挟んで金属の放熱板が取り付けられている。すなわ
ち、回路基板の実装面に放熱板が設置されている。この
ため、この装置では、半導体チップに発生した損失熱
は、配線パターンから、絶縁材、および放熱板を経由し
て外部へと放散される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来装置で
は、以下に述べるような問題点があった。まず、第1の
従来装置である半導体パワー・モジュール50では、半
導体チップ1に発生した損失熱が絶縁基板13を経由し
て放熱板7へと伝わるので、放熱の効率が悪いという問
題点があった。また、第2の従来装置であるパワー・ト
ランジスタにおいても、半導体チップに発生した損失熱
は回路基板上の配線パターンを経由して放熱板へと伝わ
るので、同様に放熱の効率が悪いという問題点があっ
た。また、前者の半導体パワー・モジュール50では、
絶縁基板13を薄くすることによって放熱効率を改善で
きるが、そうすると絶縁基板13が破損し易くなり、装
置の寿命、信頼性を損なうという問題点があった。
【0008】さらに、半導体パワー・モジュール50に
おいては、絶縁基板13を設けることなく、半導体チッ
プ1を直接に放熱板7へ固着するように構成することに
よって、放熱効率を改善することができる。しかしなが
ら、そのような構成では、通常行われるように複数の装
置をアルミニウム等で構成される外部の放熱フインに取
り付けて使用する際には、各装置の放熱板7同士の電気
的絶縁を確保する必要があるために、放熱板7と放熱フ
ィンとの間に絶縁材を介挿する必要がある。そうする
と、絶縁基板13を設けないことによって本来得られる
放熱効率の改善効果が絶縁材のために減殺されるという
問題点があった。
【0009】この発明は、従来装置におけるこのような
問題点を解消するために行われたものであり、装置の信
頼性を損なうことなく、しかも複数の装置の間の電気的
絶縁をも確保しつつ高い放熱効率が得られる半導体装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1に記載の半導体装置は、主電流を制御する半導体基体
と、前記主電流の経路となる外部主電極とを備える半導
体装置において、前記外部主電極が実質的に金属から成
り、前記半導体基体の第1主面が当該外部主電極に固着
されることによって当該外部主電極と前記半導体基体と
が電気的に接続されており、前記半導体基体の第2主面
側には電気絶縁性の樹脂を挟んで実質的に金属から成る
放熱板が設置されていることを特徴とする。
【0011】この発明にかかる請求項2に記載の半導体
装置は、請求項1に記載の装置において、前記外部主電
極の周囲に冷却配管を配設したことを特徴とする。
【0012】この発明にかかる請求項3に記載の半導体
装置は、請求項2に記載の装置において、前記冷却配管
が前記外部主電極に固着されていることを特徴とする。
【0013】この発明にかかる請求項4に記載の半導体
装置は、請求項2に記載の装置において、前記冷却配管
が実質的に金属から成り、当該冷却配管と前記外部主電
極とが電気絶縁材によって電気的に絶縁されていること
を特徴とする。
【0014】この発明にかかる請求項5に記載の半導体
装置は、請求項1に記載の装置において、前記樹脂の中
に冷却配管が埋設されていることを特徴とする。
【0015】この発明にかかる請求項6に記載の半導体
装置は、主電流を制御する半導体基体と、前記主電流の
経路となる極性の異なる第1および第2外部主電極とを
備える半導体装置において、前記第1外部主電極が実質
的に金属から成るとともに実質的に柱状であって、前記
第2外部主電極が、前記第1主電極の側面を電気絶縁層
を挟んで鞘状に包囲するように、しかも前記第1主電極
と同軸に配設されており、前記半導体基体の第1主面が
前記第1外部主電極の底面に固着されることによって当
該第1外部電極と前記半導体基体とが電気的に接続され
ており、前記半導体基体の第2主面と前記第2主電極の
底面とが導電性の配線で結ばれることによって前記半導
体基体と前記第2主電極とが電気的に接続されているこ
とを特徴とする。
【0016】この発明にかかる請求項7に記載の半導体
装置は、請求項6に記載の装置において、前記半導体基
体が複数個であって、前記第1および第2外部主電極の
いずれもが、前記半導体基体の個数に応じた回数の回転
対称な形状であり、前記複数個の前記半導体基体が、前
記第1主電極の底面に回転対称に配列されていることを
特徴とする。
【0017】この発明にかかる請求項8に記載の半導体
装置は、請求項7に記載の装置において、前記第1外部
主電極が、柱状部分とその底面において外側に張り出す
フランジ部分とを有し、前記複数の半導体基体の各1
は、その少なくとも一部が前記フランジ部分の底面にか
かるように配列されており、当該フランジ部分の上面に
冷却配管が配設されていることを特徴とする。
【0018】なお、本願発明における金属は単体金属お
よび合金の双方を含む。
【0019】
【作用】 <請求項1に記載の発明の作用>この発明の装置では、
半導体基体の第1主面が外部主電極に固着されることで
相互の電気的接続が実現している。このため、半導体基
体と外部主電極の間の熱接触が良好である。また、外部
主電極は実質的に金属から成るので、外部主電極におけ
る損失熱の伝導は良好に行われる。また、外部主電極は
主電流の経路であるため、例えばブスバーなどの外部の
導電性の部材に直接に接続される。このため、外部主電
極から外部の部材への損失熱の伝導も良好に行われる。
【0020】また、半導体基体で発生する損失熱は、第
2主面側の樹脂を経由して放熱板へと伝わる。放熱板は
樹脂によって半導体基体とは電気的に絶縁されるので、
外部の放熱フィンなどの放熱部材に直接取付けることが
できる。
【0021】<請求項2に記載の発明の作用>この発明
の装置では、外部主電極の周囲に冷却配管が配設されて
いるので、この冷却配管に冷却された冷媒を循環させる
ことによって外部主電極を冷却することができる。すな
わち、半導体基体から外部主電極へ伝達された損失熱を
強制的に外部へ除去することができる。
【0022】<請求項3に記載の発明の作用>この発明
の装置では、冷却配管が外部主電極に固着されているの
で、外部主電極から冷却配管への損失熱の伝達が効率よ
く行われる。
【0023】<請求項4に記載の発明の作用>この発明
の装置では、冷却配管が実質的に金属からなるので冷却
配から冷媒へと損失熱が効率よく伝わる。また、実質的
に金属からなる冷却配管が、外部主電極と電気的に絶縁
されているので、冷媒に水などの導電性の媒質を使用し
得る。
【0024】<請求項5に記載の発明の作用>この発明
の装置では、冷却配管が樹脂の中に埋設されているの
で、半導体基体で発生する損失熱が第2主面側から一層
効率よく放熱される。
【0025】<請求項6に記載の発明の作用>この発明
の装置では、半導体基体の第1主面が第1外部主電極に
固着されることで相互の電気的接続が実現している。こ
のため、半導体基体と第1外部主電極の間の熱接触が良
好である。また、第1外部主電極は実質的に金属から成
るので、第1外部主電極における損失熱の伝導は良好に
行われる。また、第1外部主電極は主電流の経路である
ため、例えばブスバーなどの外部の導電性の部材に直接
に接続され得る。
【0026】また、第1主電極は実質的に柱状であるの
で、損失熱の大きさに応じて、その径を加減することが
できる。さらに、極性の異なる第1および第2主電極が
同軸に配設されるので、これらの主電極の双方に固有の
インダクタンスが相互に相殺される。
【0027】<請求項7に記載の発明の作用>この発明
の装置では、第1および第2主電極が複数の半導体基体
の個数に応じた回数の回転対称であり、しかも複数の半
導体基体が回転対称に配列されているので、どの半導体
基体も第2主電極の底面からの距離が均等である。この
ため、各半導体基体に接続される配線の電気抵抗が互い
に均等となる。また、第1主電極の底面における半導体
基体の配置が回転対称であるので、損失熱による半導体
基体の昇温も均等になる。
【0028】<請求項8に記載の発明の作用>この発明
の装置では、第1外部主電極のフランジ部分の上面に冷
却配管が配設されているので、この冷却配管に冷却され
た冷媒を循環させることによって第1外部主電極を冷却
することができる。すなわち、半導体基体から第1外部
主電極へ伝達された損失熱を強制的に外部へ除去するこ
とができる。しかも、フランジ部分の底面にかかるよう
に半導体基体が配設され、フランジ部分の上面に冷却配
管が配設されているので、損失熱がその発生源から第1
主電極へと広く拡散する以前に、冷却配管の冷媒によっ
て吸収・除去される。
【0029】
【実施例】
<第1実施例>まず、この発明の第1実施例について説
明する。
【0030】<1-1.装置の構成>図2は、この実施例の
半導体装置の全体斜視図である。この半導体装置100
は半導体パワー・モジュールである。半導体装置100
では、例えばPPS(ポリ・フェニレン・サルファイ
ド)などの熱可塑性の成型用樹脂で構成される八角柱状
の匡体108に、銅などの電気および熱良導性の金属で
構成される外部主電極(第1外部主電極)102、外部
主電極(第2外部主電極)103および銅製の外部信号
電極120が埋設されている。これらの電極の上端部が
匡体108の上面から外部へ露出しており、これらの上
端部に外部電源、制御装置等が接続される。接続を容易
にするために、上端部にはネジ孔が設けられている。
【0031】図2は、この半導体装置100の正面断面
図である。また、外部主電極102、103の構成を図
3〜図5に示す。図3は、図1における切断線A−Aに
沿った断面図、図4は正面図、そして図5は底面図であ
る。これらの図2〜図5を参照しつつ半導体装置100
の構成について更に説明する。
【0032】外部主電極102は、あたかも四角柱(柱
状部分)102aと八角形のフランジ(フランジ部分)
102bとが結合したような形状をなしている。外部主
電極103は、ある程度の肉厚をもった角型の中空の管
状であって、その中空部分に外部主電極102が一定の
間隙をもって挿入されている。すなわち、外部主電極1
03は一定の間隙をもって外部主電極102の側面を鞘
状に包囲している。しかもこれらの外部主電極102、
103は互いに同軸に配置されている。これらの外部主
電極102、103の間の隙間は絶縁層(電気絶縁材、
電気絶縁層)104で充填されており、この絶縁層10
4によってこれらの間が電気的に絶縁されている。絶縁
層104は、例えば電気絶縁性とともに耐熱性に優れる
アルミナ(Al2 3 )などで構成されている。
【0033】外部主電極102の底面中央には信号電極
109が設置されている。その周辺4箇所にあたかも放
射状に4個の半導体チップ(半導体基体)101が設置
されている。中継信号電極109と外部主電極102と
は互いに電気的に絶縁されている。一方、4個の半導体
チップ101はいずれも外部主電極102にハンダ等に
よってろう付けされている。
【0034】半導体チップ101は、例えばIGBT
(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)であり、安
定電位側の主電極であるエミッタ電極Eが半導体チップ
101の裏面(外部主電極102に接する主面:第1主
面)に形成されており、ろう付けによってこのエミッタ
電極Eが外部主電極102に接続されている。一方の負
荷側の主電極であるコレクタ電極Cは、アルミニウムで
構成されるワイヤ(配線)105を中継することによっ
て外部主電極103に接続されている。すなわち、2つ
の外部主電極102、103は互いに極性が反対の外部
電極である。また、半導体チップ101の信号電極であ
るゲート電極Gは、ワイヤ105を中継することによっ
て中継信号電極109へ接続されている。また、中継信
号電極109は、信号用配線121によって外部信号電
極120に接続されている。外部信号電極120は絶縁
被覆された電線であり、外部主電極103などとともに
匡体108に埋設されている。
【0035】匡体108の底部108aは、外部主電極
102の底面よりは下方に突出し、しかもこの底面を包
囲するように成型されている。底部108aには、例え
ば銅などの熱良導性の金属で構成された放熱板107が
取り付けられている。外部主電極102の底面に取り付
けられた半導体チップ101等は、底部108aおよび
放熱板107の内側に収納されている。底部108aと
放熱板107で囲まれた内側は、2種類の封止樹脂(樹
脂)110、106で隙間なく満たされている。封止樹
脂110は、例えばシリコーン樹脂の一種であるJCR
(ジャンクション・コート・レジン)で構成され、半導
体チップ101、ワイヤ105、中継信号電極109等
を直接に覆うように充填されている。
【0036】もう一つの封止樹脂106は、例えばエポ
キシ樹脂などの熱良導性の樹脂で構成され、封止樹脂1
10と放熱板107との間に充填されている。封止樹脂
110は、封止樹脂106が半導体チップ101、ワイ
ヤ105等に直接触れることによって、封止樹脂106
と外部主電極102との間の熱膨張係数の差に起因して
半導体チップ101等が破損することを防止するために
充填されている。
【0037】なお、封止樹脂106に例えば充填材を混
入することによって、その熱膨張係数を外部主電極10
2に接近させることによって、封止樹脂110をなくし
て、半導体チップ101を直接に覆うように封止樹脂1
06を充填してもよい。このときには、半導体チップ1
01で発生した損失熱は、より効果的に放熱板107へ
と伝わる。また、代表的な寸法については、高さHは7
2mmであり、外部主電極103の八角形の底部の幅W
は80mmであり、また、四角形の中空の柱の一辺の長
さLは40mmである。
【0038】図6は、半導体装置100の回路の主要部
を等価的に表現した回路図である。IGBTである半導
体チップ101のエミッタ電極Eは、外部主電極102
を通じて外部の電源装置の負電位側出力に接続され、コ
レクタ電極Cは、外部主電極103を通じてモータ等の
負荷130と外部の電源装置の正電位側出力とに接続さ
れる。ゲート電極Gは外部信号電極120を通じて図示
しない外部の制御装置の出力に接続される。半導体チッ
プ101は、ゲート電極Gに入力される制御信号に応答
してスイッチング動作をおこなう。すなわち、コレクタ
Cへ流入するコレクタ電流(主電流)の遮断および導通
が反復して行われる。これにともなって、負荷130に
は調整された電力が供給される。
【0039】<1-2.装置の動作>つぎに、図1〜図5に
戻って、半導体装置100の動作について説明する。匡
体108の上面に露出する外部主電極102、103、
および外部信号電極120の上端部には、電力を供給す
る電源装置、モータ等の負荷130(図6)、および制
御信号を出力する制御装置などが接続される。外部主電
極102は、いわゆるブスバーに接続される。放熱板1
07は、アルミニウム等で構成される外部の放熱フイン
(図示しない)に、絶縁体を介挿することなく直接に取
り付けられる。半導体チップ101が動作することにと
もなって主として半導体チップ101で発生する損失熱
の大半は、外部主電極102を伝わって、外部主電極1
02に接続されるブスバーへと放散される。損失熱の他
の部分は、封止樹脂110から、封止樹脂106、およ
び放熱板107を経由して、外部の放熱フィンへと放散
される。
【0040】外部主電極102に半導体チップ101が
ろう付け等によって固着されているので、半導体チップ
101で発生した損失熱は効率よく外部主電極102へ
と伝わる。また、半導体チップ101が外部主電極10
2に固着されるので、絶縁基板が不要であるために、絶
縁基板の破損に起因する故障の恐れがないという利点が
ある。また、外部主電極102は銅などの熱良導性の金
属で構成されるので、外部主電極102における損失熱
の伝導は良好に行われる。さらに、外部主電極102が
電極であるために、外部主電極102はブスバーなどの
外部の導電性の部材に直接に取り付けられる。このた
め、外部主電極102から外部の部材への損失熱の伝達
も良好に行われる。
【0041】また、外部主電極102は、損失熱の大き
さに応じて、その径を加減することができる。このた
め、外部主電極102の径を十分に大きく設定すること
によって、損失熱を十分な速さで外部へと伝えることが
可能である。さらに、外部主電極102は、主電流の経
路と損失熱の経路とを兼ねるので、その径を加減するこ
とによって熱抵抗を低減することが、主電流による外部
主電極102における電圧降下の低減、言い替えると外
部主電極102における損失熱の低減をそのままもたら
すという利点がある。
【0042】さらに、半導体チップ101に発生した損
失熱は、半導体チップ101の裏面から外部主電極10
2へと伝わるだけではなく、封止樹脂110、106、
および放熱板107を経由することによって、半導体チ
ップ101の表面(第2主面)側からも放散される。封
止樹脂106はエポキシ樹脂などの熱良導性の樹脂で構
成されるので、損失熱は半導体チップ101から放熱板
107へと効率よく伝わる。
【0043】また、放熱板107は、半導体チップ10
1、外部主電極102、103等からは電気的に絶縁さ
れているので、絶縁材を介挿することなく外部の放熱フ
ィンへ直接に取り付けることができる。このため、放熱
板107から外部への放熱も効率よく行われる。このよ
うに、半導体装置100では、破損などによって装置の
信頼性を損なうことなく、しかも複数の装置の間の電気
的絶縁をも確保しつつ、損失熱の放熱が半導体チップ1
01の両面から効率よく行われるという利点がある。
【0044】半導体装置100では、さらに、外部主電
極102と外部主電極103とが同軸に配設されている
ので、双方が持っている固有のインダクタンスが相互に
相殺される。このため、これらの主電流の経路における
インダクタンスが低いので、インダクタンスに起因する
動作損失が低減されるとともに、半導体チップ101が
スイッチング動作を行うことに伴うサージ電圧が低く抑
えられる。
【0045】半導体装置100では、また、4個(複
数)の半導体チップ101が、放射状に配置されてい
る。言い替えると、外部主電極102、103の中心軸
のまわりに外部主電極102、103と同じ回転対称に
配置されている。このため、外部主電極103と各半導
体チップ101の間の距離が均等である。その結果、外
部主電極103と半導体チップ101とを電気的に接続
するワイヤ105の抵抗が均等であるので、各半導体チ
ップ101への主電流の配分が均等になるという利点が
ある。
【0046】同時に、外部主電極102の底面にどの半
導体チップ101も互いに等価な位置を占めるので、損
失熱による半導体チップ101の昇温の大きさも各半導
体チップ101の間で均等であるという利点がある。す
なわち、特定の半導体チップ101に過度に負担が加わ
るということがない。
【0047】<第2実施例>つぎに、この発明の第2実
施例について説明する。図7は、この実施例の半導体装
置の正面断面図である。この半導体装置200では、冷
却配管111を付加して備える点が半導体装置100と
は特徴的に異なる。以下の図において、図1〜図6に示
した半導体装置100と同一部分には同一符号を付し
て、その詳細な説明を略する。なお、図7では半導体装
置200の上方部分は図示を略するとともに、図1に示
した信号用配線121も図示を略している。外部主電極
102、103の構成を図8〜図10に示す。図8は平
面断面図、図9は正面図、そして図10は底面図であ
る。以下に、これらの図7〜図10を参照しつつ、半導
体装置200の構成と動作について説明する。
【0048】外部主電極102のフランジ102bの上
面には冷却配管111がハンダ112によってろう付け
されている。冷却配管111は銅などの熱良導性の金属
で構成される。冷却配管111の外径Dは、例えば4m
mである。冷却配管111と外部主電極103の間は絶
縁層104によって電気的に絶縁されている。冷却配管
111は外部主電極102の四角柱102aを少なくと
も1周するように配設されている。冷却配管111は、
磁器またはゴムなどの電気絶縁性の配管継手132を中
継して、外部の冷却装置135が備える金属性の配管1
33に接続される。配管継手132によって、冷却配管
111と配管133とが電気的に絶縁される。
【0049】冷却装置135では、冷媒を圧送するポン
プ134と冷媒を冷却する冷却器136とが配管133
に介挿されている。冷却配管111は、外部主電極10
3の側壁を貫通することによって、外部主電極103の
外部に設置される冷却装置135へ接続されることを可
能にしている。外部主電極103における冷却配管11
1の貫通部分には絶縁材131が介挿されている。絶縁
材131は、冷却配管111と外部主電極103との間
を電気的に絶縁する。
【0050】冷却配管111には冷却装置135によっ
て冷却された冷媒が循環する。その結果、外部主電極1
02が冷媒によって強制的に冷却される。このため、半
導体チップ101で発生した損失熱の放熱効率が一層高
いという利点がある。特に、冷却配管111が外部主電
極102に直接に接続されているので、外部主電極10
2から冷媒への損失熱の伝達が効率よく行われる。
【0051】また、半導体チップ101は、外部主電極
102のフランジ102bの底面にかかるように配設さ
れており、その上面に冷却配管111が配設されるの
で、半導体チップ101で発生した損失熱が外部主電極
102の全体へと拡散する以前に冷却配管111の中の
冷媒へ吸収される。このため、損失熱の放熱効率が高い
という利点がある。なお、冷却装置135と外部主電極
102との間の電気的絶縁を確保するために、冷却配管
111には、空気、絶縁油などの電気絶縁性の冷媒が使
用される。
【0052】また、ハンダ112の代わりに接着剤を使
用することによって、冷却配管111を外部主電極10
2へ接着してもよい。ただし、ハンダあるいは他のロウ
材を用いると、冷却配管111と外部主電極102との
間の熱伝導が特に良好に行われるという利点がある。
【0053】<第3実施例>つぎに、この発明の第3実
施例について説明する。図11は、この実施例の半導体
装置の正面断面図である。この半導体装置300では、
冷却配管111が絶縁層104の中に埋設され、外部主
電極102と外部主電極103のいずれとも電気的に絶
縁されている点が、半導体装置200とは特徴的に異な
る。このため、冷却配管111を循環する冷媒に導電性
の冷媒を使用することができる。例えば水などの、安価
で取扱いが容易な冷媒を使用することが可能となる。ま
た、電気絶縁性の配管継手132(図8)が不要であ
る。
【0054】<第4実施例>つぎに、この発明の第4実
施例について説明する。図12は、この実施例の半導体
装置の正面断面図である。この半導体装置400では、
冷却配管111が封止樹脂106の中に埋設されている
点が、半導体装置200、300とは特徴的に異なる。
このため、この半導体装置400では、半導体チップ1
01の表面からの放熱の効率が高いという利点がある。
また、装置の回路部分とは電気的に絶縁されているの
で、半導体装置300と同様に、冷却配管111を循環
する冷媒として水などの導電性の冷媒を使用することが
できるとともに、配管継手132(図8)が不要であ
る。
【0055】<第5実施例>冷却配管111を外部主電
極102の周囲と封止樹脂110の中との双方に配設し
てもよい。そうすることによって、半導体チップ101
で発生した損失熱は、半導体チップ101の裏面側およ
び表面側の双方から効率よく放熱される。
【0056】<第6実施例>図13および図14には、
単一の匡体151の中に2個(一般には複数個)の外部
主電極102、103等が埋設されている装置の例を示
す。この半導体装置500では、外部主電極102、1
03、および絶縁層104は、例えば半導体装置100
と同様に構成される。また、半導体チップ101等も半
導体装置100と同様に外部主電極102の底面に配設
されている。半導体チップ101等は封止樹脂110で
直接に封止され、封止樹脂110と放熱板153の間は
封止樹脂152で充填されている。匡体151は、匡体
108(図1)と同様に、例えばPPS(ポリ・フェニ
レン・サルファイド)などの熱可塑性の成型用樹脂で構
成される。また、放熱板153は、放熱板107(図
1)と同様に、例えば銅などの熱良導性の金属で構成さ
れている。さらに、封止樹脂152は、封止樹脂106
(図1)と同様に、例えばエポキシ樹脂などの熱良導性
の樹脂で構成されている。
【0057】半導体装置500は、このように構成され
るので、複数の機能を有する装置を一体の装置として取
り扱うことができるので、取扱いが容易であるという利
点がある。しかも、第1実施例等と同様の放熱特性が得
られる。また、第1実施例等と同様に、外部主電極10
2と外部主電極102とは同軸に配置されているので、
これらの電極のインダクタンスが相殺されるという利点
がある。
【0058】<その他の実施例>(第7) 以上の実施
例では、半導体チップ101がIGBTである例を示し
たが、半導体チップ101はいうまでもなくIGBTに
限定されない。例えば、トランジスタ、サイリスタ、そ
の他の電力用素子であってもよい。
【0059】(第8) 図1および図2に示した外部主
電極102、103の上端部、および外部信号電極12
0の構造は一例であって、これらの構造に限定されるも
のではない。接続すべきブスバー等の外部の部材の構造
に対応した好ましい構造を取り得る。
【0060】(第9) 匡体108の形状は、図2に示
したような八角柱状でなくてもよい。例えば円柱状であ
ってもよい。また、外部主電極102、103の形状も
四角柱102aが、例えば円柱状であってもよい。ま
た、八角形のフランジ102bが円盤状であってもよ
い。外部主電極102と外部主電極103とが同軸に配
置され、半導体チップ101が外部主電極102の底面
に回転対称に配設されるのに適した形状であればよい。
【0061】すなわち一般に、外部主電極102は、配
設される半導体チップの個数に応じた回数の回転対称な
略柱状であればよい。また、外部主電極103は外部主
電極102と同軸であって、外部主電極103と同一回
数の回転対称な鞘状であればよい。
【0062】(第10) 半導体チップ101は、複数
でなく一個であってもよい。このときには、外部主電極
102、103は回転対称である必要はない。
【0063】
【発明の効果】
<請求項1に記載の発明の効果>この発明の装置では、
半導体基体の第1主面が外部主電極に固着されることで
相互の電気的接続が実現している。このため、半導体基
体と外部主電極の間の熱接触が良好である。その結果、
半導体基体で発生する損失熱が外部主電極へと効率よく
伝わる。また、外部主電極は実質的に金属から成るの
で、外部主電極における損失熱の伝導は良好に行われ
る。また、外部主電極は主電流の経路であるため、例え
ばブスバーなどの外部の導電性の部材に直接に接続され
る。このため、外部主電極から外部の部材への損失熱の
伝導も良好に行われる。
【0064】また、半導体基体で発生する損失熱は、第
2主面側の樹脂を経由して放熱板へと伝わる。放熱板は
樹脂によって半導体基体とは電気的に絶縁されるので、
外部の放熱フィンなどの放熱部材に直接取付けることが
できる。このため、第2主面側からの放熱も効率よく行
い得る。また、半導体基体の第1主面が外部主電極に固
着されることで相互の電気的接続が実現しているため
に、絶縁基板を必要としないので絶縁基板の破損に起因
する故障の恐れがない。すなわち、この発明の装置で
は、破損などによって装置の信頼性を損なうことなく、
しかも複数の装置の間の電気的絶縁をも確保しつつ、損
失熱の放熱が半導体基体の双方の主面から効率よく行わ
れるという効果を奏する。
【0065】<請求項2に記載の発明の効果>この発明
の装置では、外部主電極の周囲に冷却配管が配設されて
いるので、この冷却配管に冷却された冷媒を循環させる
ことによって外部主電極を冷却することができる。すな
わち、半導体基体から外部主電極へ伝達された損失熱を
強制的に外部へ除去することができる。このため、損失
熱の放熱効率が一層高いという効果がある。
【0066】<請求項3に記載の発明の効果>この発明
の装置では、冷却配管が外部主電極に固着されているの
で、外部主電極から冷却配管への損失熱の伝達が効率よ
く行われるという効果を奏する。
【0067】<請求項4に記載の発明の効果>この発明
の装置では、冷却配管が実質的に金属からなるので冷却
配から冷媒へと損失熱が効率よく伝わる。また、実質的
に金属からなる冷却配管が、外部主電極と電気的に絶縁
されているので、冷媒に例えば水などの安価ではあるが
導電性を有する媒質を使用することが可能である。
【0068】<請求項5に記載の発明の効果>この発明
の装置では、冷却配管が樹脂の中に埋設されているの
で、半導体基体で発生する損失熱が第2主面側から一層
効率よく放熱される。
【0069】<請求項6に記載の発明の効果>この発明
の装置では、半導体基体の第1主面が第1外部主電極に
固着されることで相互の電気的接続が実現している。こ
のため、半導体基体と第1外部主電極の間の熱接触が良
好である。その結果、半導体基体で発生する損失熱が第
1外部主電極へと効率よく伝わる。また、第1外部主電
極は実質的に金属から成るので、第1外部主電極におけ
る損失熱の伝導は良好に行われる。
【0070】また、第1外部主電極は主電流の経路であ
るため、例えばブスバーなどの外部の導電性の部材に直
接に接続される。このため、第1外部主電極から外部の
部材への損失熱の伝導も良好に行われる。また、半導体
基体の第1主面が第1外部主電極に固着されることで相
互の電気的接続が実現しているために、絶縁基板を必要
としないので絶縁基板の破損に起因する故障の恐れがな
い。
【0071】また、第1主電極は実質的に柱状であるの
で、損失熱の大きさに応じて、その径を加減することが
できる。このため、この径を十分に大きく設定すること
によって、損失熱を十分な速さで外部へと伝えることが
可能である。
【0072】さらに極性の異なる第1および第2主電極
が同軸に配設されるので、これらの主電極の双方に固有
のインダクタンスが相互に相殺される。このため、イン
ダクタンスに起因する装置の動作損失が低減されるとい
う効果がある。
【0073】<請求項7に記載の発明の効果>この発明
の装置では、第1および第2主電極が複数の半導体基体
の個数に応じた回数の回転対称であり、しかも複数の半
導体基体が回転対称に配列されているので、どの半導体
基体も第2主電極の底面からの距離が均等である。この
ため、どの半導体基体に接続される配線の電気抵抗も互
いに均等となるので、各半導体基体への主電流の配分が
均等になるという効果がある。また、第1主電極の底面
における半導体基体の配置が回転対称であるので、損失
熱による半導体基体の昇温も均等になるという効果があ
る。
【0074】<請求項8に記載の発明の効果>この発明
の装置では、第1外部主電極のフランジ部分の上面に冷
却配管が配設されているので、この冷却配管に冷却され
た冷媒を循環させることによって第1外部主電極を冷却
することができる。すなわち、半導体基体から第1外部
主電極へ伝達された損失熱を強制的に外部へ除去するこ
とができる。しかも、フランジ部分の底面にかかるよう
に半導体基体が配設され、フランジ部分の上面に冷却配
管が配設されているので、損失熱がその発生源から第1
主電極へと広く拡散する以前に、冷却配管の冷媒によっ
て吸収・除去される。このため、放熱の効率が良好であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の装置の正面断面図であ
る。
【図2】この発明の第1実施例の装置の全体斜視図であ
る。
【図3】この発明の第1実施例の外部主電極の平面断面
図である。
【図4】この発明の第1実施例の外部主電極の正面図で
ある。
【図5】この発明の第1実施例の外部主電極の底面図で
ある。
【図6】この発明の第1実施例の装置の回路図である。
【図7】この発明の第2実施例の装置の正面断面図であ
る。
【図8】この発明の第2実施例の外部主電極の平面断面
図である。
【図9】この発明の第2実施例の外部主電極の正面図で
ある。
【図10】この発明の第2実施例の外部主電極の底面図
である。
【図11】この発明の第3実施例の装置の正面断面図で
ある。
【図12】この発明の第4実施例の装置の正面断面図で
ある。
【図13】この発明の第6実施例の装置の平面断面図で
ある。
【図14】この発明の第6実施例の装置の正面断面図で
ある。
【図15】従来の装置の正面断面図である。
【図16】従来の装置の平面断面図である。
【符号の説明】
101 半導体チップ(半導体基体) 102 外部主電極(第1外部主電極) 103 外部主電極(第2外部主電極) 100、200、300、400、500 半導体装置 107 放熱板 111 冷却配管 104 絶縁層(電気絶縁材) 106、110 封止樹脂(樹脂) 105 ワイヤ(配線) 102a 四角柱(柱状部分) 102b フランジ(フランジ部分)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主電流を制御する半導体基体と、前記主
    電流の経路となる外部主電極とを備える半導体装置にお
    いて、 前記外部主電極が実質的に金属から成り、前記半導体基
    体の第1主面が当該外部主電極に固着されることによっ
    て当該外部主電極と前記半導体基体とが電気的に接続さ
    れており、前記半導体基体の第2主面側には電気絶縁性
    の樹脂を挟んで実質的に金属から成る放熱板が設置され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記外
    部主電極の周囲に冷却配管を配設したことを特徴とする
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の装置において、前記冷
    却配管が前記外部主電極に固着されていることを特徴と
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の装置において、前記冷
    却配管が実質的に金属から成り、当該冷却配管と前記外
    部主電極とが電気絶縁材によって電気的に絶縁されてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の装置において、前記樹
    脂の中に冷却配管が埋設されていることを特徴とする半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 主電流を制御する半導体基体と、前記主
    電流の経路となる極性の異なる第1および第2外部主電
    極とを備える半導体装置において、 前記第1外部主電極が実質的に金属から成るとともに実
    質的に柱状であって、 前記第2外部主電極が、前記第1主電極の側面を電気絶
    縁層を挟んで鞘状に包囲するように、しかも前記第1主
    電極と同軸に配設されており、 前記半導体基体の第1主面が前記第1外部主電極の底面
    に固着されることによって当該第1外部電極と前記半導
    体基体とが電気的に接続されており、 前記半導体基体の第2主面と前記第2主電極の底面とが
    導電性の配線で結ばれることによって前記半導体基体と
    前記第2主電極とが電気的に接続されていることを特徴
    とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の装置において、前記半
    導体基体が複数個であって、前記第1および第2外部主
    電極のいずれもが、前記半導体基体の個数に応じた回数
    の回転対称な形状であり、 前記複数個の前記半導体基体が、前記第1主電極の底面
    に回転対称に配列されていることを特徴とする半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置において、前記第
    1外部主電極が、柱状部分とその底面において外側に張
    り出すフランジ部分とを有し、 前記複数の半導体基体の各1は、その少なくとも一部が
    前記フランジ部分の底面にかかるように配列されてお
    り、当該フランジ部分の上面に冷却配管が配設されてい
    ることを特徴とする半導体装置。
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