JPH072493U - 被服用ゴムバンドの調整式縫製検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高さと角度の調整ができ、異なるサイズのゴ
ムバンドを検査でき、両面を交替で検査できる被服用ゴ
ムバンドの調整式縫製検査装置を提供する。 【構成】 ワークテーブルの支柱と結合するＣ形クラン
プと、ピボットにより支柱と連接する検査装置により適
当な高さと角度に調整でき、検査装置は対向するアーム
を有し、異なるサイズのゴムバンドを嵌められ、また位
置決め棒の制御によりアームを回転させて両面を交替で
検査できる被服用ゴムバンドの調整式縫製検査装置であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種の被服用ゴムバンドの調整式縫製検査装置に関し、ワークテー ブルの支柱と結合するＣ形クランプと、ピボットにより支柱と連接する検査装置 により適当な高さと角度に調整できる被服用ゴムバンドの検査装置であり、検査 装置は対向するアームを有し、異なるサイズのゴムバンドを嵌められ、また位置 決め棒の制御によりアームを回転させて両面を交替で検査できる被服用ゴムバン ドの調整式縫製検査装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般の被服用ゴムバンドの縫製検査方式は、ゴムバンドの使用されている箇所 に人の手を差し込み、外側に引っ張ることで、縫製上の引きつれや、針目や糸切 れなどの縫製の状態を検査していた。また片面を検査の後、もう一方の面を同様 に検査しなければならず、人手がかかった。さらに、縫製に問題があれば、はさ みなどで解かねばならず、布を傷めやすく、人手もかかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な目的は、被服用ゴムバンドの調整式縫製検査装置を提供すること であり、距離を調整できる２本のアームを設け、検査装置の上端に位置決めリン グと位置決め棒を設け、検査人がゴムの部分を伸ばして支柱の上記２本のアーム に被せてゴムバンドを伸ばした状態で検査しやすくし、両面を交替に検査できる ようにすることである。さらに、本考案の次の目的は、各結合部分に調整機構を 設け、試験台本体および支柱に適当な角度と高さの変化を行い、操作人の体型に 応じて使いやすく調整でき、生産効率を高めることができ、実用的である被服用 ゴムバンドの調整式縫製検査装置を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、主に、支柱（２）および検査装置（１）および位置決め軸（３）か ら構成する被服用ゴムバンドの調整式縫製検査装置であり、上記支柱（２）はＣ 形クランプ（２１）の調整棒（２２）を締めるあるいは弛めることで支柱（２） を上昇あるいは下降させ、支柱（２）の上端には結合部（２３）を形成し、検査 装置（１）を回転自由に取り付ける。上記検査装置（１）には回転できる内軸（ １３）を設け、内軸（１３）上端には位置決めリング（４）を設け、位置決めリ ング（４）には相対位置に二つのロック部（４１）（４２）を設け、別に位置決 め棒（５）をピン（５１）で検査装置（１）の結合部（１１）に設け、位置決め 棒（５）の一端をロック部（５２）とし、位置決めリング（４）の嵌合部をロッ クでき、位置決め棒（５）のもう一端は、把手（５３）とし、把手（５３）の下 部には検査装置（１）との間にスプリング（５４）を設けて弾力を持たせ、上記 位置決め棒（５）のロック部（５２）が位置決めリング（４）の嵌合部をロック するための弾性を持たせる。また、上記内軸（１３）の下端には対称の形状の二 つの調整アーム（６）を嵌め、これら調整アーム（６）にはそれぞれに長みぞ穴 （６１）を設け、内軸（１３）に貫通させ、末端をボルト（１４）で締め、二つ の調整アーム（６）の外端には距離を調整できる支持部（６２）を設ける。さら に、上記位置決め軸（３）には、２つの軸管（３１）（３２）を設け、それぞれ つまみ（３３）（３４）と位置決め軸（３）を結合し、支柱（２）と検査装置（ １）上の軸スリーブ（３５）（３６）を嵌め、この軸スリーブ（３５）（３６） にはそれぞれつまみ（３７）（３８）を設け、相対的に位置決め軸（３）を軸ス リーブ（３５）（３６）内に固定することができる。

【０００５】

【作用】

使用時には、操作人はまず支柱（２）を適当な高さに調整し、位置決め軸（３ ）も調整して、検査装置（１）を検査人にとって使いやすい角度とし、検査ある いは修正の必要な被服のゴムバンドの部分を検査装置（１）の調整アーム（６） の支持部（６２）に被せ、支持部（６２）の距離を調整して各種のゴムバンドの サイズに合わせる。一面の検視を終えたら、軽く把手（５３）を押し下げ、調整 アーム（６）を回転させると、調整アーム（６）は１８０°自然に回転してから ロックされる。このようにして、反対の面も検査することができる。このように 、簡単にゴムバンドのサイズにかかわらず、両面の検査が行える。

【０００６】

【実施例】

図１、２に示されるように、本考案は主に、支柱（２）および検査装置（１） から構成し、支柱（２）はＣ形クランプ（２１）を利用してワークテーブルに取 り付ける。このＣ形クランプ（２１）の調整棒（２２）を締めるあるいは弛める ことで全体の高さを調整できる（図２に示される通りである）。支柱（２）の上 端には結合部（２３）を形成し、検査装置（１）のアーム（１２）末端を挟むこ とができる。並びにピン（２４）により、結合部（２３）を回転自由に取り付け る。支柱（２）と検査装置（１）の間に位置決め軸（３）を設ける。この位置決 め軸（３）には、２つの軸管（３１）（３２）を設け、それぞれつまみ（３３） （３４）と合わせ、位置決め軸（３）を結合し、それぞれ支柱（２）および検査 装置（１）上の軸スリーブ（３５）（３６）を嵌め、この軸スリーブ（３５）（ ３６）にはそれぞれつまみ（３７）（３８）を設け、軸管（３１）（３２）と軸 スリーブ（３５）（３６）を固定することができる。このように位置決め軸（３ ）を利用し、支柱（２）と検査装置（１）の相対角度を調整し、両者をピン（２ ４）を軸心して相対的な角度で回転させる（図３に示されるとおりである）。

【０００７】 検査装置（１）の内軸（１３）上端には位置決めリング（４）を設け、二つの ロック部（４１）（４２）を１８０°対称の設計とし、位置決め棒（５）をピン （５１）で検査装置（１）の結合部（１１）に設け、位置決め棒（５）の一端は 、ロック部（５２）とし、位置決めリング（４）のロック穴（４１）（４２）を ロックすることができる。もう一端は、懸垂する把手（５３）とし、把手（５３ ）の下部には検査装置（１）との間にスプリング（５４）を設けて弾力を持たせ 、ロック部（５２）に下向きの力を維持させる。検査装置（１）の内軸（１３） の下端には二つの調整アーム（６）を嵌め、ボルト（１４）を締める。これによ り調整アーム（６）と結合する。二つの調整アーム（６）は対称の設計とし、そ れぞれに長みぞ穴（６１）を設け、外端には支持部（６２）を設ける。長みぞ穴 （６１）を検査装置（１）の内軸（１３）が貫通し、かつボルト（１４）を弛め たときに、二つの調整アーム（６）の位置を調整することで外端の支持部（６２ ）の距離を変え、図４に示されるように、再びボルト（１４）を締めて固定する 。このような距離の調整により、異なる長さのゴムバンドの検査が行える。調整 アーム（６）を回転させるときには、まず把手（５３）を押し下げて、ロック部 （５２）を位置決めリング（４）のロック穴（４１）から離脱させ、調整アーム （６）を回転する。図５に示されるように、調整アーム（６）と内軸（１３）を １８０°回転させるときには、位置決め棒（５）のロック部（５２）がスプリン グ（５２）の弾性により、自動的に位置決めリング（４）の別のロック穴（４２ ）内に入り、位置決めの目的を果たす。すなわち、調整アーム（６）は検査ごと に１８０°の回転を行うことができる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の被服用ゴムバンドの調整式縫製検査装置は、距離を調整できる２本の アームを設け、検査装置の上端に位置決めリングと位置決め棒を設けたことで、 検査人がゴムの部分を伸ばして支柱の上記２本のアームに被せてゴムバンドを伸 ばした状態で検査しやすくし、両面を交替に検査できるようにした。また、本考 案は、各結合部分に設けた調整機構により、試験台本体および支柱に適当な角度 と高さの変化を行うことができ、操作人の体型に応じて使いやすく調整でき、生 産効率を高めることができ、実用的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の立体図である。

【図２】 本考案の検査装置および支柱の高さの調整法
を示す図である。

【図３】 本考案の検査装置の角度の調整を示す図であ
る。

【図４】 本考案の試験台のアームの調整を示す図であ
る。

【図５】 本考案の試験台の回転調整を示す図である。

【符号の説明】

（１）検査装置 （２）支柱 （３）位置決め軸
（４）位置決めリング （５）位置決め棒 （６）調整アーム （１１）結合部
（１２）アーム （１３）内軸 （１４）ボルト （２１）Ｃ形クランプ
（２２）調整棒 （２３）結合部 （２４）ピン （３１）（３２）軸管 （３３）（３４）つまみ （３５）（３６）軸スリーブ （３７）（３８）つまみ （４１）（４２）ロック部
（５１）ピン （５２）ロック部 （５３）把手 （５４）スプリング
（６１）長みぞ穴 （６２）支持部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 （イ）主に、支柱（２）および検査装置
   （１）および位置決め軸（３）から構成する被服用ゴム
   バンドの調整式縫製検査装置である。 （ロ） 上記支柱（２）はＣ形クランプ（２１）の調整
   棒（２２）を締めるあるいは弛めることで支柱（２）を
   上昇あるいは下降させ、支柱（２）の上端には結合部
   （２３）を形成し、検査装置（１）を回転自由に取り付
   ける。 （ハ） 上記検査装置（１）には回転できる内軸（１
   ３）を設け、内軸（１３）上端には位置決めリング
   （４）を設け、位置決めリング（４）には相対位置に二
   つのロック部（４１）（４２）を設け、別に位置決め棒
   （５）をピン（５１）で検査装置（１）の結合部（１
   １）に設け、位置決め棒（５）の一端をロック部（５
   ２）とし、位置決めリング（４）の嵌合部をロックで
   き、位置決め棒（５）のもう一端は、把手（５３）と
   し、把手（５３）の下部には検査装置（１）との間にス
   プリング（５４）を設けて弾力を持たせ、上記位置決め
   棒（５）のロツク部（５２）が位置決めリング（４）の
   嵌合部をロックするための弾性を持たせる。 （ニ） 上記内軸（１３）の下端には対称の形状の二つ
   の調整アーム（６）を嵌め、これら調整アーム（６）に
   はそれぞれに長みぞ穴（６１）を設け、内軸（１３）に
   貫通させ、末端をボルト（１４）で締め、二つの調整ア
   ーム（６）の外端には距離を調整できる支持部（６２）
   を設ける。 （ホ） 上記位置決め軸（３）には、２つの軸管（３
   １）（３２）を設け、それぞれつまみ（３３）（３４）
   と位置決め軸（３）を結合し、支柱（２）と検査装置
   （１）上の軸スリーブ（３５）（３６）を嵌め、この軸
   スリーブ（３５）（３６）にはそれぞれつまみ（３７）
   （３８）を設け、相対的に位置決め軸（３）を軸スリー
   ブ（３５）（３６）内に固定することができる。 （ヘ） 上記の構成よりなる被服用ゴムバンドの調整式
   縫製検査装置。