JPH0724903U - 鮮度保持シート - Google Patents
鮮度保持シートInfo
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- JPH0724903U JPH0724903U JP5558893U JP5558893U JPH0724903U JP H0724903 U JPH0724903 U JP H0724903U JP 5558893 U JP5558893 U JP 5558893U JP 5558893 U JP5558893 U JP 5558893U JP H0724903 U JPH0724903 U JP H0724903U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 切り花等の鮮度を保持するシートを提供す
る。 【構成】 高分子吸収体の粒子を親水化繊維不織布で
サンドイッチ状にした鮮度保持シート。
る。 【構成】 高分子吸収体の粒子を親水化繊維不織布で
サンドイッチ状にした鮮度保持シート。
Description
【0001】
本考案は、欄、百合、菊等新鮮な切花を農家から小売りに至るまでの流通過程 において鮮度を保持するのに好適な鮮度保持シートに関する。
【0002】
従来から、切花の鮮度保持に対しては、水分の保水性を目的とした数多くの研 究が報告されている。それらの目的は、如何に早く、短時間に水を吸収する、言 い換えれば、水を多く吸収するかということにある。水が切花の全体に、いかに 触れ濡れているかという感覚であった。 その具体的な例をあげると、まず、表面剤に関しては、一般に使用されている 古新聞紙を数枚程度重ね、切花出荷用のダンボール箱の底に敷きつめ、その上散 水を行い、切花を重ね、最後に再度古新聞を重ね、最後に古新聞上に散水を行い 、梱包するのが、通例とされている。 さらには、ダンボールのような厚みのある、セルロース系の紙を使用するケー スもたびたびあり得る。
【0003】 しかし、これらの対策においては、問題点が多く、例えば、百合・白菊のよう に花の部分が白い花は、古新聞の活字の黒い汚れが移り、商品価値を大幅に低下 させる危険が、絶えず混在している。さらには、農家から出荷されて消費者に渡 るまでに7〜8日間要し、どうしても水量を増やす傾向にあり、ダンボールの損 傷を招き、逆にダンボールの強化を要する現状に迫られている。
【0004】
本考案は、従来の切花の鮮度保持シートの欠点を解消し、水分をただちに吸水 し、吸水した水を長時間蒸発させることなく保水する鮮度保持シートを提供する ことを課題とする
【0005】
本考案は、前記課題を解決するために次の手段をとるものである。すなわち、 本考案は、親水化繊維及び/又は親水性繊維を含んでなる不織布が間に高分子吸 収体の粒子を含んで積層されてなることを特徴とする鮮度保持シートである。
【0006】 以下に本考案を詳細に説明する。本考案において、親水性繊維と親水化繊維を 含んでなる不織布、親水性繊維を含んでなる不織布、親水化繊維を含んでなる不 織布は、その間に水分を保持する機能を有する高分子吸収体の粒子を含んで積層 されてなるものである。
【0007】 ここで、親水性繊維とは、水を吸収及び/又は繊維表面で拡散する繊維であり 、例えば綿、レーヨン、ウールなどの天然繊維、ポリノジック繊維などの再生繊 維などがあげられ、65%RH、20℃における水分率が5%以上の繊維をいう 。
【0008】 また、親水化繊維とは、いわゆるポリエステル繊維などの合成繊維を親水化処 理した繊維、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂にポリエチレングリコール 成分を好ましくは1〜5重量%練り込んで製造したポリエステル繊維で65%、 20℃で水分率が5%以上のものをいい、親水化処理剤としてポリエステル加工 剤(特公平3−51832)を利用したり、ポリエステル系繊維製品の性質改善 法を利用して得られる。
【0009】 前記親水性繊維又は親水化繊維を主体に、また、両者を主体にして不織布とな し、得られた不織布をその間に図1に示す如く水分を保持する機能を有する高分 子吸収体の粒子をはさんで積層される。不織布1と不織布2とは、同じであって も異なっていても良い。3は高分子吸収体の粒子の層である。
【0010】 不織布を構成する繊維の太さは1.5〜6dが良く、さらに2〜4dが好まし い。けだし、不織布の地合いのためである。
【0011】 また、繊維の長さは、加工上からステープル(等長、不等長)が好ましい。
【0012】 なお、不織布における親水性繊維及び/又は親水化繊維の割合は、70重量% 〜90重量%が好ましい。水分を効率良く吸収するためである。 また、不織布の目付は、6g/m2 〜30g/m2 が良く、さらに15〜20 g/m2 が好ましい。
【0013】 また、水分を長時間保持する役目を果たす高分子吸収体としては、例えばポリ アクリル酸ナトリウム塩、カルボキシルメチルセルローズナトリウム塩、酢ビ・ アクリル酸カリウム塩重合体などがあげられる。
【0014】 そして、上記高分子吸収体は好ましくは10〜40μmの粒子の形で不織布の 間に1/100〜1/10重量%の割合で積層されることが好ましい。
【0015】 なお、不織布の中に低融点繊維を5〜20重量%混合させることが、不織布の 繊維間隙を安定した状態にする上で好ましい。
【0016】 ここで、本考案の鮮度保持シートの製造法について説明する。 例えばエアースルー法、ニードルパンチ法などで不織布を製造し、ついで得ら れた親水性の不織布に高分子吸収体の粒子を散布し、その上に親水性の不織布を 積層し、エンボスカレンダー又はフラットカレンダーで加熱処理して得ることが できる。 カレンダーの圧力は1トン程度が望ましく、ロールのクリアランスは6/10 00mmが望ましい。 低融点繊維を混合する場合は、150℃で5秒間処理を実施すれば充分である 。
【0017】
【実施例】 実施例1〜3、比較例1〜3。 2d×51mmの親水化ポリエステル繊維(ポリエチレングリコールを3重量 %練り込み)85重量%と、2d×51mmの低融点ポリエステル繊維(融点1 10℃、鞘:共重合ポリエステル繊維、芯:ポリエステル繊維)15重量%とを 、混合後解繊してカードに通し目付15g/m2 のウエブを作成した。前記ウエ ブ上に高分子吸収体として粒径30μmノアクリル酸ナトリウム重合体を散布し 、さらに、前記ウエブと同一のウエブを上から重ねて、表面がフラットのカレン ダー加工機に通過させた。 カレンダー加工の条件は、温度135℃、ロールのゲージは(10/1000 )mmとし、スピードは10m/minとした。得られた不織布に水を散布した 後その経過を調べ、表1に示した。
【0018】
【表1】
【0019】 表1から、実施例1〜3は、比較例1〜3に比べていずれも保水率が高く、時 間の経過からみても効果のあることが分かった。
【0020】 実施例4、比較例4。 ポリエチレングリコールを3重量%練り込んだ親水化ポリエステル繊維(2d ×51mm)80重量%を実施例1と同じ低融点ポリエステル繊維(2d×51 mm)20重量%とを混合し、カードを通過させて目付10g/m2 のウエブと した。
【0021】 次に、前記親水化ポリエステル繊維と同じ親水化ポリエステル繊維80重量% と同上の低融点ポリエステル繊維(2d×51mm)20重量%とを混合して目 付19g/m2 のカードウエブを作成した。
【0022】 ついで、目付19g/m2 のカードウエブに目付10g/m2 のウエブを積層 する前に、高分子吸収体として粒径30μmのアクリル酸ナトリウム重合体を散 布した後積層し、エンボスカレンダーに通過させた。カレンダー条件として、温 度140℃、ロールゲージ(6/1000)mm、速度10m/minで行った 。エンボス加工後の不織布に水を散布し、時間経過とシートの重量を調査して表 2に示した。
【0023】
【表2】
【0024】 表2から明らかなように、実施例4のものは、5日後においても水分を多量に 保持し鮮度保持に大いに寄与したが、比較例4のものは殆ど水分を保持していな かった。
【0025】 なお、測定方法は、下記のとおりである。すなわち試料を1000倍の水に浸 漬し、25℃、湿度65%の条件下でステンレスネット上に平干しにする。第1 日後の重量、第2日後の重量、…………と第5日まで測定した。保水率の高いこ とが切花に対する水分保持となる。
【0026】
本考案のシートは、水分を数日間多量に保持し、切花などを移送するのに好適 な鮮度保持体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の鮮度保持シートの断面図である。
1、2 不織布。 3 高分子吸収体
Claims (1)
- 【請求項1】 親水化繊維及び/又は親水性繊維を含ん
でなる不織布が間に高分子吸収体の粒子を含んで積層さ
れてなることを特徴とする鮮度保持シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5558893U JPH0724903U (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 鮮度保持シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5558893U JPH0724903U (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 鮮度保持シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724903U true JPH0724903U (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=13002917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5558893U Pending JPH0724903U (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 鮮度保持シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724903U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010149875A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Toru Baba | 切り花用のシート状加湿器および切り花の加湿方法 |
JP2015167543A (ja) * | 2014-03-10 | 2015-09-28 | ハニースチール株式会社 | 生鮮植物支持体と輸送方法 |
-
1993
- 1993-10-14 JP JP5558893U patent/JPH0724903U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010149875A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Toru Baba | 切り花用のシート状加湿器および切り花の加湿方法 |
JP2015167543A (ja) * | 2014-03-10 | 2015-09-28 | ハニースチール株式会社 | 生鮮植物支持体と輸送方法 |
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