JPH07248347A - 共振器の特性評価装置 - Google Patents

共振器の特性評価装置

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JPH07248347A
JPH07248347A JP3886494A JP3886494A JPH07248347A JP H07248347 A JPH07248347 A JP H07248347A JP 3886494 A JP3886494 A JP 3886494A JP 3886494 A JP3886494 A JP 3886494A JP H07248347 A JPH07248347 A JP H07248347A
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coil
resonator
signal
circuit
inductance
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JP3886494A
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Inventor
Kiyoshi Inui
喜好 乾
Hiroshi Tada
裕志 多田
Shoichi Makimoto
昭一 牧本
Masanobu Kominami
昌信 小南
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Toyo Aluminum KK
Original Assignee
Toyo Aluminum KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は共振器の特性評価装置に関し、容易
かつ安価に共振器の特性を高精度に測定する共振器の特
性評価装置を提供することを目的とする。 【構成】 所定のインダクタンスを有するコイルと所定
のキャパシタンスを有するコンデンサとを備える共振器
の特性を評価する特性評価装置において、共振器のイン
ダクタンス以上のインダクタンスを有する信号出力コイ
ルを有し、電磁波を出力する信号出力手段と、共振器の
インダクタンス以上のインダクタンスを有する信号検出
コイルを有し、電磁波を検出する信号検出手段とを備
え、信号出力コイル、信号検出コイル、共振器のコイル
の各コイルの中心軸を一致させつつ、信号出力コイルと
信号検出コイルとの間に、共振器のコイルを配置し、信
号出力手段より共振器方向に出力した電磁波を信号検出
手段によって検出することにより、共振器の特性を評価
する構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、盗難防止を目
的として商品等に取り付けられる共振器の特性を評価す
る特性評価装置に関する。
【0002】〔発明の背景〕近年、各種一般小売店等で
は、万引きや盗難等の不正な手続きによって店舗内商品
が店舗外に持ち出されることを防止するため、その取り
扱い商品にタグ(TAG)と呼ばれる共振器を備え付け
ることにより、所定の手続きによってタグが無効化され
ないタグ付き商品を店舗外に持ち出した場合、店舗内に
設置されたタグ検出装置により警報音等を出力し、タグ
付き商品の店舗外持ち出しを報知することが行われてい
る。
【0003】この種のタグには、商品に貼付する共鳴ラ
ベルや、商品に取り付ける札状のものがあり、いずれも
抵抗、コイル、コンデンサからなり、所定の共振周波数
を有する共振器によって構成されている。
【0004】このような共振器は、所定の共振周波数を
維持する必要性から、特性を評価することが要求され
る。
【0005】
【従来の技術】従来、共振器の特性を評価するための代
表的な評価方法には、(1)共振器に直接計測器を接続
して特性評価を行う方法と、(2)共振器に高周波電波
を送信し、共振器からの二次電波を測定して特性評価を
行う方法とがある。
【0006】以下、各評価方法について簡単に説明す
る。
【0007】(1)の評価方法は、図4に示すように、
共振器であるセンサ110と、センサ110に対して磁
気結合を行うための信号を生成する信号回路120とか
ら構成されるセンサシステムにおいて、センサ110の
に計測器130を直接接続することによりセンサ110
の特性を評価するものである。
【0008】ちなみに、センサ110は、抵抗(コイル
112の巻き線抵抗)111、コイル(インダクタ)1
12、コンデンサ(キャパシタ)113から構成され、
信号回路120は、信号源となる交流電源121、コイ
ル122から構成され、計測器130は、プロープP
1,P2を備え、内部抵抗131有する電圧計132か
ら構成されており、また、センサ110のコイルLと、
信号回路120のコイルL1とは、ごく弱く磁気的結合
しており、この場合の相互インダクタンスはM12とす
る。
【0009】ここで、センサ110の実際の評価につい
て説明する。
【0010】センサ110のコイル112と、信号回路
120のコイル122とが磁気的に結合している場合、
センサ110は、交流電源121とコイル122とによ
って作られる電磁界中に置かれ、センサ110には、そ
の電磁界の時間的変化による誘導電流が流れることにな
る。すなわち、交流電源121の周波数をセンサ110
の共振周波数の前後で変化させ、センサ110のコイル
112(または、コンデンサ113)の両端位置に計測
器130のプロープP1,P2を直接当てることにより
特性を評価することができる。
【0011】具体的には、コイル112のインダクタン
スをL、コイル112の巻き線抵抗111をr、コンデ
ンサ113の容量をC、交流電源121の電圧をV1、
コイル122のインダクタンスをL1、電圧計132の
内部抵抗131をRとし、信号回路120側、センサ1
10側、計測器130側に流れる電流をそれぞれI1、
I2、I3とすると、同回路における回路方程式は、交
流電源121の角周波数をω(=2πf)、また、上記
r+jωL+1/(jωC)=Zとすると、キルヒホッ
フの法則より、信号回路120側、センサ110側、計
測器130側とで各々以下のようになる。
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】
【0014】
【数3】
【0015】〔数1〕,〔数2〕,〔数3〕を連立方程
式としてセンサ110に流れる電流I2を求めると、
【0016】
【数4】
【0017】
【数5】
【0018】となる。なお、R>>1/(ωC)となる
ので、〔数5〕は、
【0019】
【数6】
【0020】と表すことができる。
【0021】また、
【0022】
【数7】
【0023】であるため、上記同様に近似を行うと、
〔数7〕は、
【0024】
【数8】
【0025】と表され、これによって電流I2は、
【0026】
【数9】
【0027】と表される。ここで、
【0028】
【数10】
【0029】とし、(−M12/L1)・V1=Eとする
と、〔数9〕は、
【0030】
【数11】
【0031】となる。
【0032】すなわち、電流I2は、巻き線抵抗r,イ
ンダクタンスL,キャパシタンスCから構成される直列
共振回路に、(−M12/L1)V1で表される交流電源
を接続した時の電流であり、直接(−M12/L1)V1
なる交流電源をセンサ110に与えるものと等価とみな
すことができる。
【0033】すなわち、交流電源121の角周波数ωを
変化させ、センサ110に流れる電流I2を計測器13
0により計測すれば、センサ110の各種特性(例え
ば、Q、共振周波数f0 、信号強度等)を測定すること
ができる。(実際には、図4で示したように、センサ1
10のコイル112の両端電圧を測定する)これによっ
て、電圧計132により計測される電圧Vは、
【0034】
【数12】
【0035】となるが、測定の対象とするものが角周波
数ωによる変化であるので、第2項である(−M12/L
1)V1を無視することができ、さらに、この第2項は
絶対値的にも角周波数ωによる電圧Vのダイナミックな
変化に比較して1/Q程度の大きさとなるため無視する
ことができる。また、r<<ωLであることからrも無
視することができる。すると、電圧Vの変化は、〔数1
3〕で表される。
【0036】
【数13】
【0037】〔数13〕には、まだjωLという角周波
数ωに関する項が入っており、また、〔数13〕に示さ
れるように、電流I2にjωLを乗じたものが測定され
ることになるため、このままでは電圧Vの測定結果を直
接電流I2の変化としてみることができないが、〔数1
4〕に示すように共振現象を測定することはできてい
る。すなわち、測定電圧Vのの大きさ|V|は、
【0038】
【数14】
【0039】であり、その最大値である|Vmax|を
与える角周波数ωは、およそωL=1/(ωC)のとき
であり、
【0040】
【数15】
【0041】となり、共振角周波数ω0 と一致するの
で、共振周波数f0 は、測定電圧Vが最大となるωを測
定することで求められる。
【0042】また、このときの測定電圧の最大値|Vm
ax|は、
【0043】
【数16】
【0044】となり、これによって共振現象を測定でき
ていることがわかる。
【0045】(2)の評価方法は、(1)と同一構成の
センサ110に対し、送信機に接続された送信アンテナ
より高周波を放射することによりセンサ110を共振さ
せ、このときセンサ110から放射される二次電波を測
定することによりセンサ110の特性を評価するもので
ある。
【0046】この場合、送信アンテナより送信される高
周波の放射は、極わずかな時間だけとするとともに、放
射を急峻に停止することが要求される。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
(1)の特性評価方法にあっては、センサ110に直接
計測器130を接続するという構成となっていたため、
以下に述べるような問題があった。
【0048】すなわち、計測器130のプローブP1,
P2をセンサ110の所定位置に接触させるためには、
一旦、センサ110のパッケージを分解して共振回路部
分を取り出さなければならず、さらに、測定箇所にレジ
ストがかかっている場合、レジストインクの除去作業が
必要となり、測定のための準備に手間がかかるという問
題点があった。
【0049】そして、センサ110の共振回路部分を変
形させることなくプローブP1,P2を接触させるため
には、プローブ固定用の特別な治具が必要となるという
問題点があった。
【0050】さらに、計測器130を共振回路部分に直
接接続すると、計測器130の入力インピーダンスに含
まれるキャパシタンス(容量)部分が共振回路に挿入さ
れてしまうため、必然的に測定誤差が大きくなるという
問題点があった。
【0051】一方、前述の(2)の特性評価方法にあっ
ては、センサ110に対して送信アンテナから高周波を
微小時間放射し、その二次電波を測定するという構成と
なっており、高周波を微小時間放射するための装置及び
二次電波を測定するための装置には、非常に高度な技術
が要求され、装置が複雑で高価なものになるという問題
点があった。
【0052】また、装置自体の操作も複雑で、完全に操
作を行うためには、相当の熟練を必要とするという問題
点があった。
【0053】〔目的〕上記問題点に鑑み、本発明は、容
易かつ安価に共振器の特性を高精度に測定する共振器の
特性評価装置を提供することを目的とする。
【0054】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載する発明
は、所定のインダクタンスを有するコイルと所定のキャ
パシタンスを有するコンデンサとを備える共振器の特性
を評価する特性評価装置において、前記共振器のインダ
クタンス以上のインダクタンスを有する信号出力コイル
を有し、電磁波を出力する信号出力手段と、前記共振器
のインダクタンス以上のインダクタンスを有する信号検
出コイルを有し、電磁波を検出する信号検出手段と、を
備え、前記信号出力コイル、前記信号検出コイル、前記
共振器のコイルの各コイルの中心軸を一致させつつ、該
信号出力コイルと該信号検出コイルとの間に、該共振器
のコイルを配置し、前記信号出力手段より前記共振器方
向に出力した電磁波を前記信号検出手段によって検出す
ることにより、共振器の特性を評価することにより、上
記目的を達成している。
【0055】この場合、請求項1に記載する発明に加え
て、例えば、請求項2に記載するように、前記信号出力
手段は、前記信号出力コイルに対して、前記共振器の共
振周波数f0 を含む可変周波の正弦波信号を印加する正
弦波信号発生器を有することが有効である。
【0056】そして、請求項1または2に記載する発明
に加えて、請求項3に記載するように、前記信号検出手
段は、前記信号検出コイルに印加される電圧を測定する
交流電圧計であることが好ましい。
【0057】
【作用】請求項1記載の発明によれば、信号出力手段に
より共振器方向に出力した電磁波が信号検出手段によっ
て検出されることにより、信号出力手段と共振器、共振
器と信号検出手段、信号出力手段と信号検出手段との各
相互インダクタンスに基づいて信号検出手段により共振
器の特性が容易に、かつ、高精度に測定される。
【0058】また、請求項2記載の発明によれば、前述
の請求項1記載の発明に加えて、信号出力手段として、
正弦波信号発生器により信号出力コイルに対して共振器
の共振周波数f0 を含む可変周波の正弦波信号が印加さ
れることにより、精度を落とすことなく、安価な信号出
力手段が得られる。
【0059】さらに、請求項3記載の発明によれば、前
述の請求項1または2記載の発明に加えて、信号検出手
段として、交流電圧計により信号検出コイルに生じる電
圧が測定されることにより、安価で高精度な信号検出が
行われる。
【0060】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を、図1〜図3
を参照して説明する。
【0061】まず、本実施例の構成を説明する。
【0062】図1は、本実施例の共振器の特性評価装置
の測定系の要部を示す概略ブロック図である。
【0063】図1において、共振器であるタグ(TA
G)10の特性評価装置1は、大別して、信号出力手段
である信号回路2、信号検出手段である検出回路3から
構成され、さらに、信号回路2は、信号出力コイルであ
る信号源コイル2aと、正弦波信号発生器2bとから、
また、検出回路3は、信号検出コイルである検出用コイ
ル3aと、高感度の交流電圧計3bとから構成されてい
る。
【0064】図2は、本実施例の共振器の特性評価装置
の測定系の要部を示す概略回路図である。
【0065】図2に示すように、信号回路2は、インダ
クタンスがL1の信号源コイル2aと、正弦波信号発生
器2bとからなり、タグ10は、インダクタンスがL
で、巻き線抵抗10bがrのコイル10aと、キャパシ
タンスがCのコンデンサ10cとからなり、検出回路3
は、インダクタンスがL2の検出用コイル3aと、内部
抵抗Rの交流電圧計3bとから構成されている。
【0066】ここで、信号源コイル2aのインダクタン
スL1及び検出用コイル3aのインダクタンスL2は、
コイル10aのインダクタンスLと同等か、あるいは、
インダクタンスLよりも大きな値(好ましくは10倍程
度)となっており、信号源コイル2a、検出用コイル3
a、コイル10aの各コイルの中心軸は、それぞれ一致
しており、各コイルが磁気的に極めて疎となるように磁
気結合させるため、相互インダクタンスが自己インダク
タンスの10分の1以下となるような距離で、互いに対
向するように配置されている。
【0067】このため、本実施例の信号源コイル2a
と、検出用コイル3aとは、約4〜5cm程度の間隔で
配置され、また、これらのコイルの中央位置にコイル1
0aが対向配置されている。
【0068】また、本実施例における正弦波信号発生器
2bの出力波形は、7MHzから9MHzの間で変化さ
せることにより可変周波出力を行い、交流電圧計3bの
出力は、比例DC出力端子の電圧をディジタル・マルチ
・メータで測定することにより読み取るものである。
【0069】タグ10は、コイル10aをプラスチック
製の透明ホルダーに固定し、透明ホルダーの一方面に粘
着材料を塗布することにより、商品に貼付する共鳴ラベ
ルである。
【0070】以下、本実施例の動作(作用)を交流論的
に解析して説明する。
【0071】まず、図2に示す回路図において、キルヒ
ホッフの法則より、信号回路2、タグ10、検出回路3
に流れる電流I1、I2、I3の方向を設定すると、各
々以下のようになる。
【0072】なお、以下では、信号源コイル2aとコイ
ル10aとの相互インダクタンスをM12、コイル10a
と検出用コイル3aとの相互インダクタンスをM23、信
号源コイル2aと検出用コイル3aとの相互インダクタ
ンスをM31とし、交流電圧計3bの入力インピーダンス
をR、タグ10のインピーダンスをZで示すものとす
る。
【0073】
【数17】
【0074】
【数18】
【0075】
【数19】
【0076】〔数17〕,〔数18〕,〔数19〕を連
立方程式として検出回路3に流れる電流I3を求める
と、
【0077】
【数20】
【0078】となる。但し、
【0079】
【数21】
【0080】であることから、M31≒0、R+jωL3
≒Rとして整理すると、〔数20〕は、
【0081】
【数22】
【0082】となる。さらに、ω2 M232 <<R、ω2
M122 <<ωL1とすると、〔数22〕は、
【0083】
【数23】
【0084】となり、測定される電圧Vmは、
【0085】
【数24】
【0086】となる。
【0087】すなわち、測定電圧Vmは、タグ10に対
して(M23/L1)V1なる電源を接続し、かつ、回路
中にインダクタンスM12なるコイルを挿入し、回路に流
れる電流を、そのコイルの両端に現れる電圧として測定
した値であることがわかる。したがって、正弦波信号発
生器2bの周波数を変化させ、その時の電圧Vmの変化
を測定すれば、図3に示すように、タグ10の周波数特
性を測定できる。
【0088】以上説明したように、本実施例では、従来
例の(1)と比較して、タグ10(共振器)に対して何
ら手を加えずとも特性の測定ができるため、タグ10を
破壊したり、測定準備に手間取ったりすることがなくな
る。
【0089】また、タグ10(共振器)に対して非接触
な状態で特定の測定ができるため、複雑な測定用の治具
が不要となる。
【0090】さらに、直接タグ10(共振器)に対して
測定器を用いることがないため、測定器自体の容量等に
よる測定誤差が抑えられ、高精度に測定が行える。
【0091】一方、本実施例では、従来例の(2)と比
較して、高価な装置を用いることなく、安価な測定装置
のみで構成されるため、低コストな特性評価装置を提供
することができる。
【0092】また、簡易な測定系となっているため、高
度な技術や熟練を必要とせずに測定を行うことができ
る。
【0093】さらに、測定系をマイクロコンピュータ等
により制御することにより、自動計測も可能となり、測
定処理がより一層容易なものとなる。
【0094】このように本実施例では、信号回路2によ
りタグ10方向に出力した電磁波を検出回路3によって
検出することで、信号回路2とタグ10、タグ10と検
出回路3、信号回路2と検出回路3との各相互インダク
タンスに基づいて検出回路3によりタグ10の特性を容
易、かつ、高精度に測定することができる。
【0095】したがって、タグを用いたセキュリティシ
ステムにおいて、システム適用時におけるタグの性能を
簡易に測定することができる。
【0096】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0097】例えば、本実施例における共振器として
は、一例として共鳴ラベルを例に採って説明したが、同
様の構成となる回路、いわゆる、LC共振回路を有する
共振器であれば、本実施例と異なるタイプのものであっ
ても構わない。
【0098】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、信号出力手段
により共振器方向に出力した電磁波を信号検出手段によ
って検出することで、信号出力手段と共振器、共振器と
信号検出手段、信号出力手段と信号検出手段との各相互
インダクタンスに基づいて信号検出手段により共振器の
特性を容易、かつ、高精度に測定することができる。
【0099】また、請求項2記載の発明では、前述の請
求項1記載の発明に加えて、信号出力手段として、正弦
波信号発生器により信号出力コイルに対して共振器の共
振周波数f0 を含む可変周波の正弦波信号を印加するこ
とで、精度を落とすことなく安価な信号出力手段を得る
ことができる。
【0100】さらに、請求項3記載の発明では、前述の
請求項1または2記載の発明に加えて、信号検出手段と
して、交流電圧計により信号検出コイルに生じる電圧を
測定することで、安価で高精度な信号検出を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の共振器の特性評価装置の測定系の要
部を示す概略ブロック図である。
【図2】本実施例の共振器の特性評価装置の測定系の要
部を示す概略回路図である。
【図3】本実施例の共振器の特性評価装置による測定結
果を示す図である。
【図4】従来の測定方法の一例の測定系の回路図であ
る。
【符号の説明】
1 特性評価装置 2 信号回路(信号出力手段) 2a 信号源コイル(信号出力コイル) 2b 正弦波信号発生器 3 検出回路(信号検出手段) 3a 検出用コイル(信号検出コイル) 3b 交流電圧計 10 タグ 10a コイル 10b 巻き線抵抗 10c コンデンサ 110 センサ(共振器) 111 抵抗(巻き線抵抗) 112 コイル(インダクタ) 113 コンデンサ(キャパシタ) 120 信号回路 121 交流電源(交流電源121) 122 コイル(インダクタ) 130 計測器 131 抵抗(内部抵抗) 132 電圧計 P1,P2 プロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧本 昭一 大阪府大阪市中央区久太郎町三丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内 (72)発明者 小南 昌信 大阪府河内長野市清見台3丁目5−13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のインダクタンスを有するコイルと所
    定のキャパシタンスを有するコンデンサとを備える共振
    器の特性を評価する特性評価装置において、 前記共振器のインダクタンス以上のインダクタンスを有
    する信号出力コイルを有し、電磁波を出力する信号出力
    手段と、 前記共振器のインダクタンス以上のインダクタンスを有
    する信号検出コイルを有し、電磁波を検出する信号検出
    手段と、 を備え、 前記信号出力コイル、前記信号検出コイル、前記共振器
    のコイルの各コイルの中心軸を一致させつつ、該信号出
    力コイルと該信号検出コイルとの間に、該共振器のコイ
    ルを配置し、 前記信号出力手段より前記共振器方向に出力した電磁波
    を前記信号検出手段によって検出することにより、共振
    器の特性を評価することを特徴とする共振器の特性評価
    装置。
  2. 【請求項2】前記信号出力手段は、前記信号出力コイル
    に対して、前記共振器の共振周波数f0 を含む可変周波
    の正弦波信号を印加する正弦波信号発生器を有すること
    を特徴とする請求項1記載の共振器の特性評価装置。
  3. 【請求項3】前記信号検出手段は、前記信号検出コイル
    に印加される電圧を測定する交流電圧計であることを特
    徴とする請求項1または2記載の共振器の特性評価装
    置。
JP3886494A 1994-03-09 1994-03-09 共振器の特性評価装置 Pending JPH07248347A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006030060A1 (en) * 2004-09-14 2006-03-23 Upm Rafsec Oy Testing arrangement for rfid transponders
EP1381874B1 (de) * 2001-04-26 2008-11-19 Mühlbauer AG Verfahren und vorrichtung zum kontaktlosen testen unbestückter antennen

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