JPH07248284A - 試料分離方法及び装置 - Google Patents

試料分離方法及び装置

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JPH07248284A
JPH07248284A JP6042210A JP4221094A JPH07248284A JP H07248284 A JPH07248284 A JP H07248284A JP 6042210 A JP6042210 A JP 6042210A JP 4221094 A JP4221094 A JP 4221094A JP H07248284 A JPH07248284 A JP H07248284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
filter
filtration
liquid
filtration chamber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6042210A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiichiro Miyamoto
喜一郎 宮本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6042210A priority Critical patent/JPH07248284A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒子が分散した試料液から、粒子径のそろっ
た粒子を含む試料液を分画採取することができる試料分
離方法及びそのための装置に関する。 【構成】 内部を減圧にできるケーシング内に、通気性
材料よりなり、主フィルタが取り付けられた複数のろ過
室を有し、前記ろ過室内のフィルタのろ過サイズが上流
側のろ過室から下流側のろ過室へ順次小さくなっている
液流路を設け、この液流路の最下流には液取り出し口を
設け、各ろ過室にサンプリング口を設けてなることを特
徴とする試料分離装置及びそれを用いた試料分離方法。 【効果】 広範囲の粒子径の培養細胞あるいはそれらの
破砕物が分散し、空気等の気泡を含む試料液から、それ
ぞれ特定の粒子径範囲の粒子のみを含有し、気泡の混入
のない複数の群の試料液を連続的に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粒子径の異なる粒子が分
散した試料液から、粒子径のそろった粒子を含む試料液
を分画採取することができ、特に培養細胞あるいはそれ
らの破砕物の分級に適した試料分離方法及びそのための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】細胞培養により得られた培養試料を各種
実験等に使用するに当たっては、得られた細胞を破砕し
た後、電気泳動装置等により分離精製して粒子径の揃っ
た試料とすることが必要な場合が多い。このような場
合、細胞を破砕しただけでは非常に広範囲の大きさの粒
子が混在しているので、電気泳動装置等の精密な処理に
かける前に、後工程での処理コストの低減や分離精製割
合の向上などのため、実験目的などに応じて特定の範囲
の粒子径を有する群に分けておく必要がある。このよう
な特定の粒子径範囲の粒子を含む試料液を得るため、フ
ィルタを利用して分離する方法が多く用いられている
が、それぞれ特定の粒子径範囲をもつ複数の群に連続的
に分離できる方法は知られていない。また、通常細胞培
養を行う場合には酸素の供給が必要であり、炭酸ガスの
影響もあり、細胞培養を行った後の培養液には必ず気泡
が混入している。これらの気泡は、例えば電気泳動装置
等により試料の分離を行うような場合に、試料注入の際
の流れを乱し、層流状態の流れを阻害する要因となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術の問題点を解決し、広範囲の粒子径の培養細胞あ
るいはそれらの破砕物が分散し、空気等の気泡を含む試
料液から、それぞれ特定の粒子径範囲の粒子のみを含有
し、気泡の混入のない複数の群の試料液を連続的に得る
ことのできる試料分離装置及びそれを用いた試料分離方
法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は(1)真空配管
が接続され内部を減圧にできるケーシング内に、通気性
材料よりなり、主フィルタが取り付けられた複数のろ過
室を有し、前記ろ過室内のフィルタのろ過サイズが上流
側のろ過室から下流側のろ過室へ順次小さくなっている
液流路を設け、この液流路の最下流にはバルブを有する
液取り出し口を設け、各ろ過室にはそのろ過室の主フィ
ルタより大きいろ過サイズのサンプリングフィルタ及び
液取り出し用バルブを有するサンプリング口を設けてな
ることを特徴とする試料分離装置、(2)通気性材料が
シリコンゴム又は通気性の撥水性樹脂であることを特徴
とする前記(1)の試料分離装置及び(3)真空配管が
接続され内部を減圧にできるケーシング内に、通気性材
料よりなり、主フィルタが取り付けられた複数のろ過室
を有し、前記ろ過室内のフィルタのろ過サイズが上流側
のろ過室から下流側のろ過室へ順次小さくなっている液
流路を設け、この液流路の最下流にはバルブを有する液
取り出し口を設け、各ろ過室にはそのろ過室の主フィル
タより大きいろ過サイズのサンプリングフィルタ及び液
取り出し用バルブを有するサンプリング口を設けてなる
ことを特徴とする試料分離装置を使用し、ケーシング内
を減圧に保ちながら粒子径の異なる粒子が分散した試料
液を前記液流路の最上流部から供給し、各サンプリング
口及び最下流の液取り出し口からそれぞれの主フィルタ
のろ過サイズに見合った粒子径の粒子を主成分とする試
料液を分画採取することを特徴とする試料分離方法であ
る。
【0005】本発明の試料分離装置は、真空配管が接続
され内部を減圧にできる気密性の材料からなるケーシン
グ内に通気性材料よりなり、複数のろ過室を有する液流
路が設けられている。液流路を形成する通気性材料とし
ては、シリコン膜、フッ素樹脂やポリプロピレン等の撥
水性材料からなる多孔質膜が好ましい。このろ過室内に
はそれぞれのフィルタのろ過サイズが上流側から下流側
へ順次小さくなるよう主フィルタが取り付けられてい
る。ろ過室の数(主フィルタの枚数)、主フィルタのろ
過サイズ等は分離する試料液内の粒子の大きさと分布、
希望する分画数などに応じて適宜定める。そして各ろ過
室にはそのろ過室の主フィルタより大きいろ過サイズの
サンプリングフィルタ及び液取り出し用バルブを有する
サンプリング口が設けられている。このサンプリング口
に取り付けるサンプリングフィルタはそれぞれのろ過室
内に分画された粒子を取り出せる大きさのろ過サイズを
有するものであり、かつ粒子径の小さい粒子を含む試料
液がこのサンプリング口から多量に流れ出すことなく下
流側のろ過室へ流れるように適度の流路抵抗を持つもの
とする。
【0006】
【作用】図1に本発明の試料分離装置の1実施態様を示
す。この図は試料の成分を3段階の粒子径範囲の群に分
ける例を示しているが、ろ過室の数を増やすことにより
さらに多くの群に分けることも可能である。図1の装置
は、真空ポンプ15により真空引きが可能な真空配管1
4が接続されたケーシング3内に試料液を流す液流路4
が設けられている。液流路4は試料の分級を行う主フィ
ルタ5、6が取り付けられたろ過室7、8を有してお
り、その最下流にはバルブを有する液取り出し口13が
設けられている。また、ろ過室7、8にはそれぞれサン
プリングフィルタ9、10とバルブを有するサンプリン
グ口11、12が設けられている。各フィルタのろ過サ
イズはサンプリングフィルタ9が最も大きく、次いで主
フィルタ5、主フィルタ6の順であり、サンプリングフ
ィルタ10のそれは主フィルタ5と同等あるいは若干大
きくなっている。
【0007】この装置の使用方法は次のとおりである。
先ずケーシング3内を真空ポンプ8により減圧し、その
状態で液取り出し口13を開け、ここから分離された試
料の流出が認められるまで試料シリンジ2内の液をマイ
クロシリンジポンプ1により液押しする。その後は、各
サンプリング口11、12及び液取り出し口13を開け
た状態で試料シリンジ2内の液をマイクロシリンジポン
プ1で液押しすると、分離された試料液が各サンプリン
グ口11、12及び液取り出し口13から連続的に採取
できる。
【0008】各主フィルタ及びサンプリングフィルタの
ろ過サイズを前記のような順序の大きさで、適切な範囲
内に調整することにより各フィルタに適切な流路抵抗を
与え、それによって各サンプリング口へ出る液量と主フ
ィルタを通過する液量の割合を調整することができる。
このようにして試料液をそれぞれ主フィルタ5を通らな
い粒子、主フィルタ5を通り主フィルタ6を通らない粒
子及び主フィルタ6を通る粒子を主成分とする三つの群
の試料液に分けることができる。この場合、分離された
各試料は目的とする粒子径範囲の粒子に加えて、それよ
りも粒子径の小さい粒子をも含んでいるが、その混入割
合は総処理量を増やすことにより大幅に減ずることがで
き、実用上の支障はない。なお、分離操作中は、ケーシ
ング3に接続した真空ポンプ8を常に作動させておき、
ケーシング3内と液流路4との間に圧力差をつけておく
ことにより、液流路4内の気泡を除去することができ、
気泡を含まない試料液を得ることができる。
【0009】
【発明の効果】本発明の試料分離装置を使用することに
より、広範囲の粒子径の培養細胞あるいはそれらの破砕
物が分散し、空気等の気泡を含む試料液から、それぞれ
特定の粒子径範囲の粒子のみを含有し、気泡の混入のな
い複数の群の試料液を連続的に得ることができる。本発
明の装置は、粒子径の異なる培養細胞の粒子が分散した
試料液から、粒子径のそろった粒子を含む試料液を分画
採取するのに好適であり、特に電気泳動装置等生体試料
の分離に用いる装置の試料前処理装置として好適なもの
である。なお、本発明の試料分離方法及び装置は、培養
細胞類以外の粒子径の異なる粒子が分散した試料液から
特定の粒子径の粒子を主成分とする試料液を分画採取す
る方法及び装置としても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の試料分離装置の1実施態様を示す概略
説明図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空配管が接続され内部を減圧にできる
    ケーシング内に、通気性材料よりなり、主フィルタが取
    り付けられた複数のろ過室を有し、前記ろ過室内のフィ
    ルタのろ過サイズが上流側のろ過室から下流側のろ過室
    へ順次小さくなっている液流路を設け、この液流路の最
    下流にはバルブを有する液取り出し口を設け、各ろ過室
    にはそのろ過室の主フィルタより大きいろ過サイズのサ
    ンプリングフィルタ及び液取り出し用バルブを有するサ
    ンプリング口を設けてなることを特徴とする試料分離装
    置。
  2. 【請求項2】 通気性材料がシリコンゴム又は通気性の
    撥水性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の試
    料分離装置。
  3. 【請求項3】 真空配管が接続され内部を減圧にできる
    ケーシング内に、通気性材料よりなり、主フィルタが取
    り付けられた複数のろ過室を有し、前記ろ過室内のフィ
    ルタのろ過サイズが上流側のろ過室から下流側のろ過室
    へ順次小さくなっている液流路を設け、この液流路の最
    下流にはバルブを有する液取り出し口を設け、各ろ過室
    にはそのろ過室の主フィルタより大きいろ過サイズのサ
    ンプリングフィルタ及び液取り出し用バルブを有するサ
    ンプリング口を設けてなる試料分離装置を使用し、ケー
    シング内を減圧に保ちながら粒子径の異なる粒子が分散
    した試料液を前記液流路の最上流部から供給し、各サン
    プリング口及び最下流の液取り出し口からそれぞれの主
    フィルタのろ過サイズに見合った粒子径の粒子を主成分
    とする試料液を分画採取することを特徴とする試料分離
    方法。
JP6042210A 1994-03-14 1994-03-14 試料分離方法及び装置 Withdrawn JPH07248284A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013524255A (ja) * 2010-04-15 2013-06-17 サイトゲン カンパニー リミテッド 微細流体装置
WO2021100620A1 (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 ソニーグループ株式会社 粒子分取キット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013524255A (ja) * 2010-04-15 2013-06-17 サイトゲン カンパニー リミテッド 微細流体装置
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605