JPH07245829A - ケーブル管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業が容易である検査手段を具えるケーブル
管理システムを提供すること。 【構成】 ケーブル管理システムはライン検査カードを
含む。ライン検査カード50はライン検査装置54及びユー
ザライン18の１系統をライン検査装置54に選択的に接続
するスイッチを含む。ライン検査装置54及びスイッチは
バス38及びトランシーバ28、52を介して管理ステーショ
ン14により操作される制御用回路カード26によりコント
ロールされるので検査を自動的且つ遠隔的に行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はケーブル管理システム、
特に電話線、低速或いは高速のデータ線、電力ケーブル
のような電線の配線を提供し、それらの経路設定をコン
ピュータで管理する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】商業ビルに各種ケーブルの配線をすると
き、従来より電話、低速及び高速のデータ伝送、電力及
びビデオ線等のサービスの全てを各パッチパネル（以下
単にパネルと言う）に成端させて、建物に入れている。
パネルは典型的な場合には電線の収容室内に配置され、
建物内に入るサービスラインを成端する第１のアレイ
と、建物内で様々なユーザ端末へと延びる第２のアレイ
とを含む。各パネル内でのサービスラインとユーザライ
ンとの接続にはジャンパー線が使用される。理想的な場
合には建物内でのワイヤの配線位置及び接続相手につい
て記録が残されるべきであるが、実際のところ記録は必
ずしも残されない。更に、ワイヤはしばしばバネルに標
識付けされるが、その標識は更新されない場合が多い。
従って、サービスラインを追加したり、又はラインを変
更するとき、作業者は先ずどのワイヤが含まれるかを決
定する必要がある。この作業は時間をかけて精神を集中
させて行わなければならない大変な作業となる。それ故
に、配線等の情報を自動で記録するケーブル管理システ
ムが提案されている。

【０００３】提案されたケーブル管理システムは複数の
サービスラインと複数のユーザラインとの間に配線さ
れ、ユーザラインに接続される多数のライン回路カード
及びサービスラインに接続される多数のサービス回路カ
ードを含む。制御可能なスイッチ手段がユーザラインと
サービスラインの成端部間に配置され、サービスライン
の選択された１本とユーザラインの選択された１本との
間の物理的、電気的接続を選択的に提供する。サービス
ラインとユーザラインとの間の接続を、受信されるコマ
ンドに従って選択的に開閉されるべくスイッチ手段を制
御する制御装置が提供される。制御装置はスイッチ手段
により構成される接続配線のマップを記憶するメモリを
含む。更に、制御装置にコマンドを送る管理ステーショ
ンが提供される。コマンドは特定のサービスラインと特
定のユーザラインとをスイッチ手段を通して物理的、電
気的に接続されるコネクトコマンド（接続命令）、及び
特定の１以上のサービスラインと特定の１以上のユーザ
ラインとの間のスイッチ手段を通して物理的、電気的接
続を解除するディスコネクトコマンド（解除命令）を含
む。

【０００４】このケーブル管理システムは中央板を含
む。中央板は一側に相互に平行な第１のアレイを構成す
る複数の第１のカードエッジコネクタを、逆側に第１の
アレイと略直角方向に向けて延び相互に平行な第２のア
レイを構成する複数の第２のカードエッジコネクタを有
する。スイッチ手段は中央板の第１のアレイ側のカード
エッジコネクタを有する。スイッチ手段は中央板の第１
のアレイ側のカードエッジコネクタに嵌合されるサービ
ス回路カード上に取付けられる。従って、１以上のサー
ビスラインがスイッチ手段を通して１以上のユーザライ
ンに接続される。制御装置中央板の第１のアレイ側のカ
ードエッジコネクタに取付けられるサービス回路カード
上に設けられる。複数の導電性のバスのラインが中央板
上に配置され、中央板の両面のカードエッジコネクタの
全てに電気的に接続される。バスに接続されるトランシ
ーバが（送受信器）が制御回路カード、サービス回路カ
ード、及びライン回路カードの各々に設けられ、バスの
ライン上の相互通信を行い得る。

【０００５】

【発明の解決すべき課題】このようなシステムにおい
て、システムのオペレータが特定のユーザラインの異常
に気付いたとき、オペレータは問題がラインにあるか、
ラインに接続される装置にあるかを決定できないことが
あり得る。ラインと装置の各々に関わる技術者は別の分
野の技術者であり、システムオペレータは異常の原因を
分離し、適当な技術者が呼ばれることが望ましい。従っ
て、本発明の目的は技術者の作業を必要とすることなく
ユーザライン上で行われ得るテスト（検査）手段を提供
することである。ラインの特性の過去値との差を見る将
来の検査のために比較データを記憶するデータベース構
築を行うべく、各ユーザラインの現特性を測定すること
が望ましい。従って、本発明の他の目的は管理ステーシ
ョンから制御され、検査結果を送信する型のライン検査
用配置を提供することである。

【０００６】

【課題解決のための手段】本発明は、複数のユーザライ
ン及び複数のサービスラインの各々が接続される回路カ
ードが略直交配置され、前記ユーザラインと前記サービ
スライン間の相互接続マトリクスを構成し、該マトリク
スの各交差点位置の接続を選択的に開閉するスイッチが
設けられるケーブル管理システムにおいて、該ケーブル
管理システムは更にライン検査カードを含み、該ライン
検査カードはライン検査装置及び複数の前記ユーザライ
ンの所望の１本を前記回路カードを介して前記ライン検
査装置に選択的に接続させるスイッチを有することを特
徴とする。

【０００７】複数のサービスラインと複数のユーザライ
ンの間に置かれて、サービスラインの各々と接続可能な
複数のサービス回路カード、及びユーザラインの各々と
接続可能な複数のユーザ回路カード、複数のサービス回
路カードと複数のユーザ回路カードとを接続する手段を
含むケーブル管理システムにおいて上述の目的は実現さ
れる。複数のサービス回路カードの各々は、サービス回
路カードに接続される複数のサービスラインの１本を複
数のユーザラインの１本に選択的に接続するスイッチ手
段を含む。また、ケーブル管理システムは更に複数のユ
ーザラインを検査する配置を提供する。この配置はライ
ン検査装置及び検査カードをライン回路カードの全てに
接続する手段を有する。ライン検査カードは接続される
ラインの特性を評価する出力ポートを具える検査手段、
及び出力ポートを複数のユーザライン１本に選択的に接
続するスイッチ手段を含む。

【０００８】本発明によれば、ケーブル管理システムの
接続手段は中央板、中央板の一側に配置される複数の第
１のカードエッジコネクタ、中央板の逆側に配置されて
第１のカードエッジコネクタと略直角方向に延びるよう
配置される複数の第２のカードエッジコネクタ、及び第
１のカードエッジコネクタと第２のカードエッジコネク
タとを中央板を介して接続する接続手段を含む。複数の
サービス回路カードの各々は第１のカードエッジコネク
タに、複数のライン回路カードの各々は第２のカードエ
ッジコネクタに取り付けられる。ライン検査カード接続
手段は中央板の一側の特定のカードエッジコネクタを含
む。このカードエッジコネクタは第１の側のカードエッ
ジコネクタと平行に、且つ第２の側のカードエッジコネ
クタと直交して配置されており、中央板を介して第２の
側のカードエッジコネクタと接続される。

【０００９】本発明のケーブル管理システムは、ケーブ
ル管理ステーションが複数のサービスラインと複数のユ
ーザラインとの選択的接続を制御するコマンドを送信す
る。管理ステーションは更にライン検査カードのスイッ
チ手段を制御し出力ポートを特定のユーザラインと接続
し、そのラインの評価をすべく検査手段を制御する。

【００１０】ケーブル管理システムは多重接続用のユー
ザラインと接続された多重接続用のサービスライン、サ
ービスラインに接続されるサービス回路カード（ＳＴ
Ｕ）、ユーザラインに接続されるライン回路カード（Ｌ
ＴＵ）、ライン検査装置の出力ポートに接続されるユー
ザライン評価用のライン検査装置、及び出力ポートをユ
ーザラインの１本に選択的に接続するスイッチマトリク
スを含む。

【００１１】

【実施例】以下に添付図面を参照して、本発明のケーブ
ル管理システムを詳細に説明する。

【００１２】図１に示す如く、本発明のケーブル管理シ
ステムは筐体10内に配置される。筐体10は前面12及び後
面にメディア対応コネクタ即ちポートコネクタを有す
る。筐体内のケーブル管理システムは柔軟性を有して相
互接続の切り換えが可能なハブとして機能する。ＬＡＮ
（ローカルエリアネットワーク）、電話線、コンピュー
タＩ／Ｏや他の外部機器、及びビデオ線等が筐体10の後
面に位置するメディア対応コネクタを通してケーブル管
理システムに接続される。典型的な場合には、これらの
接続は同軸ケーブル又は光ファイバの如き集合された多
重ペアケーブル又は高帯域伝送ケーブルによりなされ
る。この種のケーブルは、上下方向又は水平方向に延び
るよう配置されるサブシステムにおいて共通である。図
１に示す如く、サービスはイーサネット、電話線、ビデ
オ線、トークンリング等を含む。

【００１３】筐体10内には、マトリクススイッチ装置が
取り付けられる。各ユーザのワークステーションの配線
の各々に対して選ばれたメディア用のメディア対応コネ
クタが前面12に取り付けられる。各コネクタには、ユー
ザ位置へと延びるケーブルが接続される。図１に示す如
くユーザ位置には１以上の電話、コンピュータワークス
テーション、ファクシミリ装置、テレビ等が置かれる。
この形で一旦配線されると各ユーザは必要とされるサー
ビスの様々な組合せの形で電気的接続が可能となる。将
来のサービスを補充する将来の電気的接続の変更もなさ
れ得る。

【００１４】筐体10内のケーブル管理システムは各ケー
ブルの位置、出所（ソース）、行先（デスティネーショ
ン）のデータべースを記憶する。システムは図２に示さ
れる管理ステーション14を含む。図２に示される如く、
筐体10内に含まれるケーブル管理システムは電話線、ビ
デオ線等のサービスライン16に接続される。各サービス
ラインは様々なサービス供給者からケーブル管理システ
ムへ向けて延びるよう配線される。ケーブル管理システ
ムは更に各ユーザ位置へと延びるユーザライン18に接続
される。ユーザライン18の各々は複数のライン回路カー
ド20−１乃至20−ｎの各ポートへ接続される。同様にサ
ービスライン16の各々は各サービス回路カード20−１乃
至20−ｐの各ポートに接続される。

【００１５】サービスライン16をユーザライン18へと接
続するスイッチマトリクスは、サービス回路カード22−
１乃至22−ｐに分配される。従って、各サービス回路カ
ード22−１乃至22−ｐはサービスライン16の一群への接
続のためのサービス接続ユニットとスイッチマトリクス
の一部とを含む。ライン回路カード20−１乃至20−ｎ及
びサービス回路カード22−１乃至22−ｐは、中央板24の
両面に取り付けられる。中央板24は図２中には破線で示
される。全てのライン回路カード20−１乃至20−ｎは全
てのサービス回路カード22−１乃至22−ｐのスイッチマ
トリクスに接続される。

【００１６】筐体10内には、制御用回路カード26が配置
される。制御用回路カード26は中央板24のサービス回路
カード22−１乃至22−ｐと同じ面に取り付けられる。制
御用回路カード26はＲＳ−232cリンク又はモデムインタ
フェース等の適当な方法でケーブル管理ステーション14
に接続される。制御用回路カード26、ライン回路カード
20−１乃至20−ｎ及びサービス回路カード22−１乃至22
−ｐの接続のために中央板24上には多重配線バスが提供
される。制御用回路カード26、ライン回路カード20−１
乃至20−ｎ及びサービス回路カード22−１乃至22−ｐの
各々にはトランシーバ28、30及び32が提供される。これ
らは各回路カードが中央板24に取り付けられるときバス
38を介して相互接続される。

【００１７】各サービス回路カード22−１乃至22−ｐは
各サービス回路カード上のスイッチマトリクスを介する
全ての接続配線のマップを記憶するメモリを含む。更
に、制御用回路カード26は筐体10内のケーブル管理シス
テムの全体の接続配線のマップを記憶するメモリを含
む。管理ステーション14は制御用回路カード26上の回路
にコマンドを送る。これらのコマンドは特定の１以上の
サービスライン16と特定の１以上のユーザライン18との
間を相互接続させるコネクトコマンド（接続命令）及び
特定の１本のサービスライン16と特定の１本のユーザラ
イン18との接続を解除するディスクコネクトコマンド
（解除命令）を含む。制御用回路カード26上の回路は、
適当なコマンドを中央板24上のバスに送る。特定のサー
ビス回路カード22−１乃至22−ｐ上のトランシーバ32は
コマンドをバス38より受信し、その後そのサービス回路
カードは特定の接続を行うか或いは解除するためのコマ
ンドに従って各スイッチマトリクスを制御する。

【００１８】図２に示す如く、ライン検査カード50が提
供される。ライン検査カード50は管理ステーション14の
制御の下でユーザライン18の効果的な検査を行う。ライ
ン検査カード50は中央板24上のバスに接続されるトラン
シーバ52と、及びライン検査装置54を含む。サービス回
路カードと同様にライン検査カード50は更にスイッチマ
トリクスを含む。トランシーバ52はライン検査装置54と
の接続手段、及びライン検査装置54とユーザライン18の
選択された１本との間のライン検査装置50の第２のスイ
ッチマトリクスを介する相互接続に関係するコマンドの
受信手段を提供する。

【００１９】図３Ａに示す如く、15枚のサービス回路カ
ード22−１乃至22−15が筐体の後面に略垂直方向に向く
よう配置される。加えて、制御用回路カード26は２体の
半体のカード26−１及び26−２よりなる。これらも本発
明とは関わるものではない。これらは追加の制御用回路
カード34と同様に垂直方向に延びるよう配置される。更
に、ライン検査カード50は中央板24のサービス回路カー
ド22−１乃至22−15と同じ側に垂直方向に延びるよう配
置された特定のコネクタに取り付けられる。図３Ｂに示
す如く、好適実施例では16枚のライン回路カード20−１
乃至20−16が提供される。これらの回路カードは筐体10
内の前面に水平方向に延びるよう配置される。各ライン
回路カード20−１乃至20−16及びサービス回路カード22
−１乃至22−15は中央板24から離れた位置の外側から見
える端のメディア対応コネクタの各々に成端される８個
のポートを有する。

【００２０】図３Ｃ及び図３Ｄに中央板24の両面を示
す。特に図３Ｃは中央板24のサービス回路カード制御用
回路カード及びライン検査カードが取り付けられる側
を、図３Ｄはライン回路カードが取り付けられる側を示
す。図３Ｃによればサービス回路カード、制御用回路カ
ード、及びライン検査カードの各々には略垂直方向に延
びる１対のカードエッジコネクタ36が提供される。更に
図３Ｄに示す如く、中央板24の逆側には各ライン回路カ
ードが取り付けられるべく略水平方向に延びる１対のカ
ードエッジコネクタ36が提供される。ただし最上列と最
下列のコネクタ36は使用されない。各カードエッジコネ
クタ36は９個のピンフィールドを有し、各々のピンフィ
ールドが６×６の正方形型マトリクスを構成する36本の
ピンを含む。ピンは中央板24を通して逆側に位置するカ
ードエッジコネクタ36に対応するピンフィールドへと延
びる。これにより中央板24の両面におけるカードエッジ
コネクタ36同士が相互接続される。

【００２１】好適実施例においては、サービス回路カー
ド22−１乃至22−15、及びライン回路カード20−１乃至
20−16の各々は８個のＩ／０ポート即ち入出力ポートを
有する。これらの各ポートは４本のワイヤ対応のポート
であり、ライン回路カードの各ポートの４本のワイヤの
各々はその回路カードが接続される、対をなすカードエ
ッジコネクタ36の16個のピンフィールドの各々に接続さ
れる。従ってこれにより36本のピンの内、８×４の32本
のピンが使用される。16個の各ピンフィールドの残りの
４本のピンは電源用、接地用及び２本の信号用として使
用される。同様にサービス回路カードの各ポートの４本
のワイヤはサービス回路カード上のスイッチマトリクス
に接続される。各サービス回路カードのスイッチマトリ
クスの出力は４本のワイヤの束を８束含む。各束はサー
ビス回路カードにかかるコネクタ36の16個のピンフィー
ルドの各々の４本のピンに接続される。従って、ライン
回路カード側と同様に16個のピンフィールドの各々の36
本のピンの内32本のピンを使用し、残りの４本のピンは
電源用、接地用、及び２本の信号用として使用される。

【００２２】中央板24の両面にカードエッジコネクタ36
を略直交の関係に配置するのでライン回路カードの全て
のポートは中央板24の他の面のサービス回路カードの全
てにピンフィールドを介して接続される。従って図３Ｅ
はライン回路カード20−１がサービス回路カード22−15
のピンフィールドに接続される方法を示す。残りの14枚
のサービス回路カードのすべてのピンフィールドも同様
である。図３Ｅの如く、６×６のマトリクスを構成する
ピン37は中央板24の両面のカードエッジコネクタ36を共
通のピンフィールドを介して相互接続する。好適実施例
においては、ライン回路カード20−１乃至20−16は中央
板24上で水平方向に延びるカードエッジコネクタ36の２
番目から17番目までの列（ロー）を使用する。最も上
側、及び最も下側の列は使用されない。同様にサービス
回路カード22−１乃至22−15は中央板の逆側の面で３番
目から17番目までの行（カラム）を使用する。従って、
サービス回路カード上のスイッチマトリクスを通して、
全てのサービスライン16が全てのユーザライン18に接続
される。好適実施例においては、15枚のサービス回路カ
ードが示され、各々が８個のポートを有するので全120
個のサービスポートが提供され、また、16枚のライン回
路カードが示され各々が８個のポートを有するので全12
8 個のユーザポートが提供される。サービス回路カード
上のスイッチマトリクスの各々は128 個のポートのマト
リクスによる８個のポート即ち32本のワイヤによる512
個のラインのマトリクスを有する。従って120 本のサー
ビスラインの各々が128 本のユーザラインの各々に接続
される。

【００２３】図３Ｃに示す如く、中央板24上には多重配
線バス38が設けられる。多重配線バス38は垂直方向に延
びるよう配置されるカードエッジコネクタ36の最も左の
カラムに平行に上下に延び図示されない裏側の水平方向
に延びるカードエッジコネクタ36の上側を略水平方向に
延びる。トランシーバ28、30、32及び52は相互接続され
るために、バス38は最も左側のカラムの２番目から17番
目のローのピンフィールドに成端されて全てのライン回
路カード20−１乃至20−16のトランシーバ30に、３番目
から18番目のカラムの最も上側のピンフィールドにおい
て、全てのサービス回路カード22−１乃至22−15のトラ
ンシーバ32、及びライン検査カード50のトランシーバ52
に、１番目のカラムの最も上側のピンフィールドにおい
て、制御用回路カード26のトランーシーバ28に接続され
る。

【００２４】図４には本発明に係るケーブル管理システ
ムに利用される制御用回路カード26上の回路が示され
る。制御用回路カード26は、３種類の相違するメモリと
関係するマイクロプロセッサ102 を含む。第１のタイプ
のメモリは、マイクロプロセッサ102 の動作を指示する
プログラムを記憶するＲＯＭ104 である。更に、マイク
ロプロセッサ102 は第２のタイプのメモリとして一時的
なメモリ記憶用として使用されるＲＡＭ（例えばＤＲＡ
Ｍ）106 を有する。最後に、マイクロプロセッサ102 は
第３のタイプのメモリとして不揮発性ＲＡＭ（例えばＳ
ＲＡＭ）108 を含む。不揮発性ＲＡＭはカードエッジコ
ネクタ36の各々に取り付けられるカードの情報と共にサ
ービス回路カード22−１乃至22−15のスイッチマトリク
スを通した全ての接続の配線マップを記憶すべく作用す
る。不揮発性ＲＡＭ108 は、別の実施例では電源が切れ
た時にもメモリ内容を維持すべくＥ² Ｐ−ＲＯＭ又はフ
ラッシュＰＲＯＭ等に置き換えられ得る。不揮発性ＲＡ
Ｍ108 に情報を書き込むためには比較的長い時間を有す
るので、ＲＡＭ106 は書き込み終了までの間にマップ情
報を一時的に記憶する。

【００２５】マイクロプロセッサ102 は適当な方法、例
えばＲＳ−232 Ｃリンク、他のモデムインタフェース又
は他のＬＡＮ等の方法により管理ステーション14と接続
される。マイクロプロセッサ102 は管理ステーション14
からコネクトコマンド又はディスクコネクトコマンドの
如きコマンドを受信し、ＲＯＭ104 に記憶されるプログ
ラムに従って、トランシーバ28を介し中央板24上のバス
38に指示命令を送る。好適実施例によれば、トランシー
バ28はEchelon 社製の登録商標"Neuron"チップである。
マイクロプロセッサ102 はトランシーバ28を介してバス
38上にサービス回路カード22−１乃至22−15の特定の１
枚を指定して適当な指示命令を送り、サービス回路カー
ドのスイッチマトリクスを制御する。マイクロプロセッ
サ102 は指示命令に対する確認信号を受信する。確認信
号はサービス回路カードからバス38へ戻りトランシーバ
28を介して不揮発性ＲＡＭ108 中のマップ情報を更新す
る。

【００２６】ライン回路カード20は図５に示される如
く、中央板24上のバス38に接続されるトランシーバ30を
含む。好適実施例によれば、トランシーバ30はEchelon
社製の登録商標"Neuron"チップである。ライン回路カー
ド20の機能は、ユーザライン18と中央板の逆側の面に取
付けられるサービス回路カード22−１乃至22−15上のス
イッチマトリクスとのインタフェースを提供することで
ある。このインタフェースはケーブルドライバ110 を通
して行われる。ケーブルドライバ110 は個々のサービス
ライン16より個々のユーザライン18へ又は逆に個々のユ
ーザライン18より個々のサービスライン16への信号の送
信を選択的に制御する。ケーブルドライバの動作は制御
リレイ112 の各一の配置に従って決定される。制御リレ
イ112 は、制御用回路カード26のマイクロプロセッサ10
2 から中央板24上のバス38上を通りトランシーバ30を介
して受信される指示命令により動作されるリレイドライ
バ114 によって制御される。最初にすべてのケーブルド
ライバ110 はユーザライン18からサービスライン16へ向
けてバイパスして信号を送信するよう設定される。これ
は安全のためシステムの始動時に高電圧パルスがユーザ
ライン18を通り敏感な装置を壊すのを防止するためであ
る。

【００２７】図６はサービス回路カード22−１乃至22−
15の１枚の上の回路22を示す。この回路は関係する３種
類のメモリ及びマイクロプロセッサ116 を含む。３種類
のメモリ４はプログラムＲＯＭ118 、不揮発性ＲＡＭ
（例えばＳＲＡＭ）120 及びＲＡＭ（例えばＤＲＡＭ）
122 を含む。これらのメモリの機能は制御用回路カード
26のマイクロプロセッサ102 に係るメモリ104 、106 、
及び108 の機能に類似する。しかしながら、これらは関
係するサービス回路カードの特定の１枚にのみ関係す
る。マイクロプロセッサ116 はトランシーバ32に接続さ
れる。このトランシーバもEchelon 社製の登録商標"Neu
ron"チップなるものである。トランシーバ32は中央板24
上のバス38に接続され、マイクロプロセッサ116 と制御
用回路カード26上のマイクロプロセッサ102 とを相互接
続する。バス38を通りトランシーバ32を介してマイクロ
プロセッサ116 に受信される指示命令はリレイドライバ
124 及びスイッチマトリクス126 を制御すべく利用され
る。リレイドライバ124 は制御リレイ128 をセットし
て、サービスライン16とスイッチマトリクス126 の間に
置かれるケーブルドライバ130 が適当な方向に向くべく
指示する。更に、ライン回路カード20−１乃至20−16に
関係するケーブルドライバ110 と同様に、ケーブルドラ
イバ130 は最初バイパスされる。スイッチマトリクス12
6 は中央板24の逆側の面に取り付けられるライン回路カ
ード20−１乃至20−16の全てに接続される。従って、特
定のサービス回路カードに入る全てのサービスライン16
が全てのユーザライン18に接続される。制御用回路カー
ド26上のマイクロプロセッサ102 から受信された指示命
令に従って、マイクロプロセッサ116 はスイッチマトリ
クス126 を制御し、そのカードに入る特定のサービスラ
インと、中央板24の逆側の面のライン回路カード20−１
乃至20−16に入る特定のユーザラインの間の適当な物理
的、電気的接続を可能にする。

【００２８】図７はライン検査カード50上の回路を示
す。この回路は２種類のメモリと関係するマイクロプロ
セッサ140 を含む。これらはプログラムＲＯＭ142 及び
ＲＡＭ（例えばＤＲＡＭ）144 であるこれらのメモリの
機能は各々メモリ104 、及び108 に類似するが、特にラ
イン検査カード50のためのものである。マイクロプロセ
ッサ140 はトランシーバ52に接続される。トランシーバ
52はやはりEchelon 社製の登録商標"Neuron"チップであ
る。トランシーバ52は中央板24上のバス38に接続され、
マイクロプロセッサ140 と制御用回路カード26上のマイ
クロプロセッサ102 とを相互接続すべく利用される。マ
イクロプロセッサ102 からバス38上を送信され、トラン
シーバ52を介してマイクロプロセッサ140 に受信される
指示命令は、ライン検査装置54及びスイッチマトリクス
146 を制御すべく利用される。

【００２９】ライン検査装置54は好適実施例において
は、米国アリゾナ州フェニックスのMicrotest 社製の商
標”ＭＴ350"と称されるものに類似するが、取り外して
持ち運び可能なユニットではなく回路カード上に取り付
けられるよう改良される。上述の”ＭＴ350"の装置につ
いては1990年11月13日に発行の米国特許第4,970,466 号
に開示される。ライン検査装置54は出力ポート148 に接
続されるラインの様々な特性を選択的に評価可能であ
る。例えば、ライン検査装置54はラインの長さ、キャパ
シタンス及び抵抗を決めることができる。更に、ライン
検査装置54はラインのＮＥＸＴ（ニアエンド漏話）、様
々な周波数における減衰特性、及び様々な周波数帯にお
けるラインのノイズを評価できる。更に、またライン検
査装置54は自動的にこれらの複数の検査の組合せを同時
に行い得る。

【００３０】ライン検査装置54の出力ポート148 は、好
適実施例においては１ポートが４ワイヤ対応となる。出
力ポート148 は128 本のユーザライン18に接続可能であ
るので、スイッチマトリクス146 は１ポート（４本のワ
イヤに対応）と128 個のポート（512 本のワイヤに対
応）とがマトリクスを構成する。

【００３１】管理ステーション14のオペレータが特定の
ユーザラインの異常を知らされる場合、その異常が解決
された後にユーザラインは動作される。ユーザラインの
定期検査が行われるとき検査は早朝の如きユーザライン
の動作が行われない時期に行われる。従って、特定のユ
ーザラインが検査されるとき、管理ステーション14のオ
ペレータは先ず制御用回路カード26にディスクコネクト
コマンドを送り、ユーザラインに接続された全てのサー
ビスラインを接続解除する。従って、適当な検査コマン
ドが管理ステーション14に生じ、制御用回路カード26に
送信される。制御用回路カード26はその後適当な指示命
令をライン検査カード50上のマイクロプロセッサにトラ
ンシーバ28、バス38及びトランシーバ52を介して送信す
る。マイクロプロセッサ140 はその後ライン検査装置54
とユーザラインとの間の適当な接続をスイッチマトリク
ス146 を通して行い、ライン検査装置54に所望の検査を
行わせる。検査データはライン検査装置54によってマイ
クロプロセッサ140 に送信され、次に制御用回路カード
26に送信される。制御用回路カード26は検査データを管
理ステーション14に送信し、オペレータに知らせるべく
表示され将来参照するために記憶される。上述の検査用
のシステムは異常発生時のユーザライン18の検査、定期
検査時の他にもケーブル管理システムの立ち上げ時のユ
ーザラインの特性のデータベース作成のためにも使用さ
れる。

【００３２】従って、サービスラインとユーザラインの
間の接続を提供するケーブル管理システムが開示され
る。上述の実施例はあくまでも例示的なものであり、本
発明を制限するものではなく、当業者により様々な変
形、変更が可能である。

【００３３】

【発明の効果】本発明のケーブル管理システムはユーザ
ラインを検査する検査装置を含む。検査装置はケーブル
管理システムの管理ステーションからの指示で自動的に
ラインの検査をするよう構成されるので、比較的容易に
全ての或いは選択された特定のユーザラインを検査する
という効果を奏する。更に、操作は遠隔的に自動的に行
われ、作業が比較的容易に行われ得るという効果も奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のケーブル管理システム全体を示す概念
図。

【図２】図１のケーブル管理システムの構成要素を示す
ブロック図。

【図３Ａ】図１のケーブル管理システム内の後方のサー
ビス回路カード、制御用回路カード及びライン検査カー
ドを示す斜視図。

【図３Ｂ】図１のケーブル管理システム内の前方のライ
ン回路カードを示す斜視図。

【図３Ｃ】中央板のサービス回路カード、制御用回路カ
ード、及び検査カードが取り付けられる側を示す平面
図。

【図３Ｄ】中央板のライン回路カードが取り付けられる
側を示す平面図。

【図３Ｅ】サービス回路カードの１枚とライン回路カー
ドの１枚との接続を示す概念図。

【図４】図２のケーブル管理システムの制御用回路カー
ド内の構成要素を示すブロック図。

【図５】図２のケーブル管理システムのライン回路カー
ド上の構成要素を示すブロック図。

【図６】図２のケーブル管理システムのサービス回路カ
ード上の構成要素を示すブロック図。

【図７】図２のケーブル管理システムのライン検査カー
ド上の構成要素を示すブロック図。

【符号の説明】

16 サービスライン 18 ユーザライン 20、22 回路カード 50 ライン検査カード 54 ライン検査装置 126 スイッチ（スイッチマトリクス） 146 スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のユーザライン及び複数のサービス
   ラインの各々が接続される回路カードが略直交配置さ
   れ、前記ユーザラインと前記サービスライン間の相互接
   続マトリクスを構成し、該マトリクスの各交差点位置の
   接続を選択的に開閉するスイッチが設けられるケーブル
   管理システムにおいて、 該ケーブル管理システムは更にライン検査カードを含
   み、 該ライン検査カードはライン検査装置及び複数の前記ユ
   ーザラインの所望の１本を前記回路カードを介して前記
   ライン検査装置に選択的に接続させるスイッチを有する
   ことを特徴とするケーブル管理システム。