JPH07244642A - 並列処理計算機 - Google Patents

並列処理計算機

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Publication number
JPH07244642A
JPH07244642A JP6034384A JP3438494A JPH07244642A JP H07244642 A JPH07244642 A JP H07244642A JP 6034384 A JP6034384 A JP 6034384A JP 3438494 A JP3438494 A JP 3438494A JP H07244642 A JPH07244642 A JP H07244642A
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JP
Japan
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file
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data
storage control
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Pending
Application number
JP6034384A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Ogami
靖弘 大上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYOUHOU SHIYORI KAIHATSU KIKO
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYOUHOU SHIYORI KAIHATSU KIKO
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYOUHOU SHIYORI KAIHATSU KIKO, Sanyo Electric Co Ltd filed Critical GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYOUHOU SHIYORI KAIHATSU KIKO
Priority to JP6034384A priority Critical patent/JPH07244642A/ja
Publication of JPH07244642A publication Critical patent/JPH07244642A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 各プロセサグループ12〜18からアクセス
可能な2次記憶装置20〜28を備え、乱数およびモジ
ュロ演算によってファイル毎のマスタ2次記憶制御装置
を複数の2次記憶制御装置30〜38の中から選択して
決定する。ファイルの書き込み時には、ファイルデータ
をログ形式によって負荷の低い2次記憶装置に書き込
み、それに応じてマスタ2次記憶制御装置はファイル管
理情報をログ形式で2次記憶装置に書き込む。その結果
を反映するように2次記憶制御装置内のファイル管理情
報テーブルを更新する。ファイルの読み出し時には、マ
スタ2次記憶制御装置は要求に応じてファイル管理情報
を要求元のプロセサに返し、プロセサはそのファイル管
理情報に基づいて所望のファイルデータへアクセスす
る。 【効果】 相互干渉を軽減でき、ファイル管理情報の一
貫性を維持でき、システム全体の効率も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は並列処理計算機に関
し、特にたとえば複数のプロセサと複数の2次記憶制御
装置によって制御される複数の2次記憶装置とを有する
並列ファイルシステムなどに用いられる、並列処理計算
機に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のプロセサを有する並列処理計算機
において、計算に必要な大量のデータに対する高速なア
クセスを可能にするために、2次記憶装置を複数個並列
に接続したシステムが提案されている。このような並列
処理計算機はマルチユーザ、マルチプロセスでの使用が
不可欠であり、異なるユーザの複数のプロセスが混在す
る使用環境が想定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような使
用環境においては、複数のプロセスが相互結合網や主記
憶装置や2次記憶装置などの共有の資源を利用するため
に、資源獲得の競合によって性能低下が起こり得る。こ
のような性能低下を防ぐためには、共有資源獲得の競合
によるプロセス間の相互干渉を排除することが重要とな
る。
【0004】相互結合網や主記憶装置に関しては、パー
ティションによる領域分割などによってプロセス間の相
互干渉の排除が可能である。しかし、2次記憶装置上の
データは本質的に全プロセスの共有資源であるため、相
互干渉の排除が困難である。それゆえに、この発明の主
たる目的は、相互干渉を軽減できる、並列処理計算機を
提供することである。
【0005】この発明の他の目的は、ファイル管理情報
の一貫性の維持が容易になる、並列処理計算機を提供す
ることである。この発明のその他の目的は、システム全
体の効率が向上する、並列処理計算機を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のプロ
セサと、複数のプロセサのそれぞれからアクセス可能で
ありかつそれぞれデータおよびデータ管理情報が格納さ
れる複数の2次記憶手段と、それぞれ2次記憶手段の少
なくとも1つ以上を制御しかつメモリを有する複数の2
次記憶制御手段とを備える並列処理計算機において、2
次記憶手段上にデータおよびデータ管理情報をログ形式
で格納することによって2次記憶手段を動的に選択する
ことを特徴とする、並列処理計算機である。
【0007】
【作用】2次記憶手段へのデータおよびデータ管理情報
の格納をログ形式で行うので、データおよびデータ管理
情報の更新時にはそれらの書き込み場所は自由である。
したがって、プロセス間の相互干渉を避けるようにデー
タの書き込み先である2次記憶手段が動的に選択され
る。
【0008】また、選択手段によってデータ毎にマスタ
2次記憶制御手段を選択する。そして、或るデータおよ
びそのデータ管理情報はログ形式で書き込まれるので、
更新する毎にデータ管理情報が書き込まれる2次記憶手
段上の位置が変わり、場合によってはデータ管理情報が
書き込まれる2次記憶手段も変わる可能性がある。デー
タ毎のデータ管理情報の格納位置が変わることに伴っ
て、対応するマスタ2次記憶制御手段で管理する位置デ
ータを更新手段で更新する。
【0009】このとき、さらに、データ毎のマスタ2次
記憶制御手段をたとえば乱数を用いて偏らないように全
ての2次記憶制御手段の中から選択してもよい。また、
マスタ2次記憶制御手段を、たとえば乱数を発生したり
して、所定の法則に従って偏らないように選択した場
合、プロセサがデータを要求すると、データ毎に対応す
るマスタ2次記憶制御手段から、データ管理情報をその
プロセサに与える。プロセサはこのデータ管理情報に基
づいて所望の2次記憶手段に対してアクセスし、所望の
データを得る。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、プロセス間の相互干
渉を避けるようにデータおよびそのデータ管理情報をロ
グ形式で書き込むことによって、特に書き込み動作にお
ける相互干渉を軽減できる。また、データ管理情報の位
置データを、データ毎のマスタ2次記憶制御手段内で管
理するので、ファイル管理情報の格納位置が変更しても
対応するマスタ2次記憶制御装置内の位置データを書き
換えるだけでよいので、容易にファイル管理情報の一貫
性を維持できる。
【0011】さらに、マスタ2次記憶制御手段を特定の
2次記憶制御手段に偏らないように選択すると、データ
管理情報の位置データの格納・更新やデータ管理情報に
対するアクセスのための負荷が偏ることを避けることが
でき、システム全体の効率が向上する。この発明の上述
の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照
して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとな
ろう。
【0012】
【実施例】図1に示すこの実施例の並列処理計算機は、
たとえば並列ファイルシステムとして用いられる。以
下、並列処理計算機10を並列ファイルシステムとして
用いた場合について説明する。並列処理計算機10はプ
ロセサグループ12,14,16および18を含む。各
プロセサグループ12ないし18は、それぞれ複数のプ
ロセサを含む。また、各プロセサはCPUとメモリとを
含む。各プロセサグループ12ないし18上でそれぞれ
1つのプロセスが動作する。プロセスが2次記憶装置2
0,22,24,26または28にアクセスする場合、
実際にはそのプロセスが動作しているプロセサグループ
内の1つのプロセサによってアクセスが実行される。2
次記憶制御装置30,32,34,36および38は、
それぞれ2次記憶装置20,22,24,26および2
8を制御する。注目すべきは、後述するように各2次記
憶装置30ないし38はそれぞれメモリを有し、特定の
ファイルのファイル管理情報テーブルをそのメモリ内で
管理することである。ここで、2次記憶装置20ないし
28はそれぞれたとえばディスクなどからなり、2次記
憶制御装置30ないし38はそれぞれたとえばディスク
コントローラなどからなる。また、各プロセサグループ
12,14,16および18と2次記憶制御装置30,
32,34,36および38とは、相互結合網40によ
って相互に結合される。
【0013】このような並列処理計算機10において、
ファイル識別番号の生成は図2に示すように行われる。
このとき、プロセサグループ12ないし18に含まれる
それぞれのプロセサで行われる図2の動作(プロセス)
によってファイル識別番号を生成する。図2のステップ
S1においてファイル識別番号の生成要求があると、最
初にファイル毎にマスタ2次記憶制御装置の選択を行
う。そのために、ステップS3において乱数を発生し、
ステップS5において、(マスタ2次記憶制御装置番号
=乱数mod2次記憶制御装置数)を計算して、マスタ
2次記憶制御装置番号を決定する。このように、マスタ
2次記憶制御装置の選択は乱数を使って行うため、統計
的には各2次記憶制御装置30ないし38が均等に選択
される。したがって、ファイル毎のマスタ2次記憶制御
装置が特定の2次記憶制御装置に偏ることを防ぐことが
できる。このように、ステップS3およびS5が、乱数
+モジュロ演算のような所定の法則に従って偏りなくマ
スタ2次記憶制御装置として特定の2次記憶制御装置を
選択する。ここで、各マスタ2次記憶制御装置は、対応
するファイル毎の位置データを格納する。位置データ
は、データ管理情報が格納される2次記憶制御装置上の
位置(たとえばアドレス)を示す。
【0014】次いで、ステップS7において、選択され
た2次記憶制御装置すなわちマスタ2次記憶制御装置と
の通信を行い、マスタ2次記憶制御装置内のローカルな
ファイル番号(図6に示す)を獲得する。そしてステッ
プS9において最後に、マスタ2次記憶制御装置の番号
と2次記憶制御装置内のローカルなファイル番号とを組
み合わせて、図3に示すようなファイル識別番号を生成
する。図3に示すファイル識別番号は32ビットで構成
され、29ビットの2次記憶制御装置内のローカルなフ
ァイル番号と3ビットのマスタ2次記憶制御装置番号と
を含む。そして、このファイル識別番号は各2次記憶装
置20ないし28内に格納される。このファイル識別番
号によってファイルおよびマスタ2次記憶制御装置を一
義的に決定できる。
【0015】次いで、ファイル識別番号を用いたファイ
ルアクセスを説明する。まず、図4および図5を参照し
て、ファイルの書き込みを説明する。ここで、ファイル
は、ファイルデータとファイルデータの2次記憶装置上
の位置(位置データ)を管理するファイル管理情報とに
よって構成され、2次記憶装置内に格納される。
【0016】図4に示すステップS11において、プロ
セスは負荷の低い2次記憶装置を制御している2次記憶
制御装置に対してファイルデータの書き込み要求を行
い、ファイルデータを書き込む。図5に示すように、た
とえば2次記憶装置24の負荷が低ければ、2次記憶制
御装置34に対してファイルデータの書き込み要求を行
う(図5)。負荷の低い2次記憶装置の検出は、2次
記憶装置20ないし28にそれぞれ接続されている2次
記憶制御装置30ないし38が周期的に2次記憶装置2
0ないし28の負荷状態を検出し、それを各プロセサグ
ループ12ないし18に知らせることによって、各プロ
セサ12ないし18は負荷の低い2次記憶装置を知るこ
とができる。
【0017】そして、ファイルデータの書き込みが終了
すると、図4に示すステップS13において2次記憶制
御装置は書き込まれたファイルデータの2次記憶装置上
の位置をプロセスに返す。図5でいえば、2次記憶装置
24へのファイルデータの書き込みが終了すると、2次
記憶制御装置34は書き込まれたファイルデータの2次
記憶装置24上の位置をプロセサグループ12内のプロ
セサに返す。次いで図4に示すステップS15におい
て、プロセスは、そのファイルのマスタ2次記憶制御装
置に対して、ファイル管理情報の書き込み要求を行う。
図5でいえば、マスタ2次記憶制御装置となる2次記憶
制御装置30に対して書き込み要求を行う(図5)。
そして、図4に示すステップS17において、マスタ2
次記憶制御装置は2次記憶装置に、ログ形式でファイル
管理情報を書き込む。図5でいえば、マスタ2次記憶制
御装置30が2次記憶装置20に、ログ形式でファイル
管理情報を書き込む(図5)。そして、図4に示すス
テップS19において、その結果を反映するように2次
記憶制御装置内のファイル管理情報テーブル(図6)を
更新する。図5でいえば、2次記憶装置20内のファイ
ル管理情報の位置の変更を反映するように2次記憶制御
装置30内のファイル管理情報テーブルを更新する(図
5)。
【0018】ここで、図6に示すファイル管理情報テー
ブルは、マスタ2次記憶制御装置内のローカルなファイ
ル番号と、そのファイル管理情報の2次記憶装置上の位
置との対応表である。すなわち、ファイル管理情報テー
ブルには、その2次記憶制御装置が管理するファイルの
ファイル管理情報が、いずれの2次記憶上のいずれの位
置に格納されているかを示す位置データを格納する。図
6に示す場合、ファイル番号1のファイル管理情報は、
2次記憶装置20のアドレス「100」に格納されてお
り、ファイル番号2のファイル管理情報は、2次記憶装
置22のアドレス「205」に格納されていることなど
を示す。なお、ファイル管理情報テーブルは各2次記憶
制御装置内にそれぞれ存在する。
【0019】次いで、図7および図8を参照して、ファ
イルの読み出しを説明する。まず、図7に示すステップ
S21において、プロセスはマスタ2次記憶制御装置に
対してファイル管理情報の読み出しを要求する。図8で
いえば、プロセサグループ12内のプロセサが2次記憶
制御装置30に対して読み出し要求を行う(図8)。
図7に示すステップS23において、ファイル管理情報
の読み出し要求を受けた2次記憶制御装置はファイル管
理情報テーブルからファイル管理情報の2次記憶装置上
の位置を調べ、ファイル管理情報を読み出して、要求元
のプロセスに返す。図8でいえば、2次記憶制御装置3
0が、そのファイル管理情報テーブルからファイル管理
情報の2次記憶装置20ないし28上の位置を調べ、フ
ァイル管理情報を読み出してプロセサグループ12内の
プロセサに返す(図8)。そして、図7に示すステッ
プS25において、プロセスは得られたファイル管理情
報に基づき、ファイルデータの読み出し(アクセス)要
求を各2次記憶制御装置に対して行う。図8でいえば、
プロセサグループ12内のプロセサはファイル管理情報
に基づき、各2次記憶装置20ないし28に対してファ
イルデータのアクセス要求を行う(図8)。
【0020】ここで、図7のステップS21で行われる
ファイル管理情報の読み出し要求は、ファイル識別番号
を用いて行われる。ファイル識別番号の管理等に関して
は、UNIXのファイルシステムとほぼ同様である。す
なわち、ファイルはファイル名ではなくファイル識別番
号で管理され、ファイル名とファイル識別番号との対応
関係は任意の2次記憶装置内に書き込まれている。した
がって、プロセスは2次記憶装置の中から所望のファイ
ル名に対応するファイル識別番号を検索し、そのファイ
ル識別番号によってマスタ2次記憶制御装置を特定す
る。したがって、プロセスはファイル識別番号に基づい
てマスタ2次記憶制御装置を特定し、ファイル管理情報
の内容を得ることができる。
【0021】このような並列処理計算機10において、
まず注目すべきはファイルデータおよびファイル管理情
報をログ形式で2次記憶装置20ないし28のいずれか
に格納していくことである。図9を参照して、ログ形式
でのファイルデータの格納について説明する。通常のフ
ァイルシステムにおいては、ファイルデータの位置はフ
ァイル生成時に決められ、図9(A)に示すように、フ
ァイルデータの更新はその位置で行われる。この場合、
1と6とが修正されている。
【0022】これに対して、ログ形式のファイルシステ
ムでは、図9(B)に示すように、ファイルデータの更
新をファイルデータの末尾への追加書き込みの形で行
う。すなわち、ログとは、2次記憶装置上に存在するデ
ータの変更の履歴である。ログ形式でファイルデータを
書き込むことによって、書き込みの高速化が図れる。こ
の一因として、書き込みの際にディスクヘッドのシーク
が不要となることが挙げられる。すなわち、通常のファ
イルシステムの場合は、データ1′を書き込んだ後、デ
ータ6′の位置までディスクヘッドを移動してからデー
タ6′を書き込むが、ログ形式のファイルシステムの場
合は、このディスクヘッドの移動がいらない。
【0023】しかし、図9(B)でもわかるように、デ
ータの更新後も古い無効なデータ1と6とが2次記憶装
置上に存在するため、これを削除して、その領域を再利
用するためのクリーニングという作業が必要となる。こ
れは、プログラミング言語におけるガーベージコレクシ
ョンと類似した作業である。次いで、「更新されるデー
タは、元の位置と異なる場所に書き込まれる」というロ
グ形式の特徴を利用して、2次記憶装置を動的に選択す
るという点について説明する。
【0024】図10に示すように、2次記憶装置AとB
とがあるとする。並列処理計算機ではたくさんのプロセ
サが並列に動作するので、或るプロセサが2次記憶装置
A上のデータ1と6とをデータ1′と6′とに更新しよ
うとしたとき、他のプロセサが2次記憶装置A上のデー
タ3を読み出し中であったという状況が考えられる。こ
の場合、通常の並列ファイルシステムでは、図10
(A)に示すように2次記憶装置Aが空くまでデータ
1′と6′との書き込みを待たなければならない。
【0025】しかし、ログ形式の並列ファイルシステム
では、図10(B)に示すように、データ1′と6′と
を2次記憶装置Aに書き込む必要はないので、2次記憶
装置Aが使用中であれば、空いている2次記憶装置Bに
データ1′と6′とを書き込むことができる。このよう
に、2次記憶装置Aが空くまでデータ1′と6′との書
き込みを待つ必要がなくなるので、その分書き込みが高
速になる。
【0026】このようにこの実施例では、負荷の低い2
次記憶装置を動的に選択することによって、2次記憶装
置への書き込みに関する、他のプロセサとの相互干渉を
排除することができる。したがって、書き込みの高速化
が実現する。続いて、この並列処理計算機10の他の注
目すべき点は、ファイル管理情報の一貫性の維持が容易
となることである。この点について以下説明する。
【0027】まず、並列ファイルシステムへのファイル
データおよびファイル管理情報の書き込みをログ形式に
するだけでは、以下のような不都合が考えられる。すな
わち、ログ形式の並列ファイルシステムでは、ファイル
管理情報もファイルデータと同様にログ形式で2次記憶
装置に書き込まれる。そして、最新のファイル管理情報
をプロセサ側がそのメモリ上で管理する。そして、ログ
形式の並列ファイルシステムでは、更新されるファイル
データを負荷の低い2次記憶装置に書き込んでいくの
で、図11および図12に示すように複数のファイル管
理情報が存在することになる。したがって、最新のファ
イル管理情報を全プロセサが知っている必要がある。す
なわち、ファイル管理情報の一貫性の維持が本質的に必
要となる。なお、図11および図12において、ino
deはファイル管理情報を示す。
【0028】ここで、たとえば、最新のファイル管理情
報をプロセサ側がメモリ上で管理すると、全プロセサが
同じ情報をもたなければならない。共有メモリやコヒー
レントキャッシュがあれば問題はないが、並列処理計算
機のように数千,数万のプロセサを有するシステムにお
いては共有メモリなどの実装が困難である。共有メモリ
などのないシステムの場合は、全プロセサがローカルな
メモリ上にファイル管理情報のコピーを持つことになる
ので、ファイル管理情報が更新されるたびに、プロセサ
間で通信を行って、常に最新のファイル管理情報を全プ
ロセサが持つようにしなければならない。したがって、
ファイルの書き込みの効率が低下する。
【0029】そこで、この実施例の並列ファイルシステ
ムでは、2次記憶制御装置がファイル管理情報を管理す
る。しかし、ファイル管理情報を2次記憶制御装置上の
メモリで管理すると、メモリのサイズには限界があるの
で、管理できるファイルの数は制限されてしまう。そこ
で実際には、ファイル管理情報をもファイルデータと同
様にログ形式で2次記憶制御装置に書き込み、2次記憶
制御装置は「ファイル管理情報の2次記憶装置上での格
納位置を示す位置データ」をそのメモリ上で管理するこ
とにする。
【0030】以下、図13を参照して、より具体的に説
明する。ファイルデータおよびファイル管理情報の更新
前の状態を図13(A)に示し、更新後の状態を図13
(B)に示す。図13(A)に示す更新前では、ファイ
ルX1のファイルデータaないしfは、2次記憶装置A
のアドレス(ブロック番号)101ないし106に格納
されている。そして、2次記憶装置Aのアドレス107
(斜線部分)には、ファイル管理情報が格納される。フ
ァイル管理情報としては、テーブル42aに示すように
A−101ないしA−106の管理情報が格納される。
ここで、ファイルX1の「X」はいずれの2次記憶制御
装置であるかを示し、「1」はマスタ2次記憶制御装置
内のローカルなファイル番号を示す。A−101の
「A」はいずれの2次記憶装置であるかを示し、「10
1」はアドレスを示す。以下、図13および図14にお
いて同様である。
【0031】このとき、ファイル管理情報は2次記憶装
置Aのアドレス107に格納されているので、ファイル
管理情報の格納位置である位置データを管理する2次記
憶制御装置Xのメモリには、ファイル管理情報テーブル
44が格納される。ファイル管理情報テーブル44に
は、マスタ2次記憶制御装置X内のローカルなファイル
番号が「1」(ファイルX1)のファイル管理情報が、
2次記憶装置A上のアドレス107の位置に格納されて
いるという位置データが格納される。
【0032】そして、図13(B)に示すように、ファ
イルX1のファイルデータaとeとが、それぞれa′と
e′とに変更されたとする。この場合、ファイルデータ
a′およびe′は、それぞれ負荷の低い2次記憶装置B
内のアドレス153および154に格納されている。そ
れに応じて更新されたファイル管理情報が、2次記憶制
御装置Yに制御される2次記憶装置Bのアドレス155
に格納される。このファイル管理情報には、テーブル4
2bに示すように、ファイルデータa′はB−153に
格納され、ファイルデータe′はB−154に格納され
ていることが示される。この点がテーブル42aと異な
る。そして、それに応じて2次記憶制御装置Aのファイ
ル管理情報テーブル44は、ファイルX1のファイル管
理情報が2次記憶装置B上のアドレス155に格納され
ていることを示すように、その位置データを書き換え
る。
【0033】このように、「ファイル管理情報の位置デ
ータ」を2次記憶制御装置Xで管理することによって、
データが更新されかつそれに応じてファイル管理情報の
格納位置が変更しても、2次記憶制御装置X内のファイ
ル管理情報テーブルの一部(位置データ)を書き換える
だけで足りるので、ファイル管理情報の一貫性の維持が
容易となる。したがって、従来では、複数のプロセサ間
でのデータ共有のための機構たとえば共有メモリやコヒ
ーレントキャッシュなどのような機構をサポートしない
システムでは、ファイル管理情報の一貫性の維持が困難
であったが、このようなシステムであってもこの実施例
を適用することによって、少ないオーバヘッドによって
一貫性の維持が容易となる。
【0034】また、たとえば全てのファイルのファイル
管理情報の位置データを1つの2次記憶制御装置によっ
て管理すると、一貫性の問題は解決されるが、ファイル
管理情報の位置データの入力や更新またはファイル管理
情報に対するアクセスがこの2次記憶制御装置だけに偏
ることになる。すなわち、1つの2次記憶制御装置に負
荷が偏り、システム全体の効率が低下する。したがっ
て、ファイル管理情報の位置データを特定の2次記憶制
御装置に偏らないように全ての2次記憶制御装置に分散
して管理する。
【0035】具体的には、ファイル識別番号生成時にた
とえば乱数を用いて各ファイル毎にマスタ2次記憶制御
装置を決定し、各ファイルのファイル管理情報の位置デ
ータを対応するマスタ2次記憶制御装置によって管理す
る。言い換えれば、2次記憶制御装置は、自分がマスタ
2次記憶制御装置となっているファイルのファイル管理
情報の位置データだけを管理する。
【0036】このように、ファイル管理情報の位置デー
タを全ての2次記憶制御装置に分散して管理するので、
1つの2次記憶制御装置に負荷が偏ることはなく、シス
テム全体の効率が向上する。この場合、或る時点での2
次記憶装置A,BおよびCならびに2次記憶制御装置
X,YおよびZの状態は、たとえば図14のようにな
る。ここでは、ファイルX1,Y1,Z1,X2が存在
し、ファイルX1とX2とのマスタ2次記憶制御装置は
2次記憶制御装置Xであり、ファイルY1のマスタ2次
記憶制御装置は2次記憶制御装置Yであり、ファイルZ
1のマスタ2次記憶制御装置は2次記憶制御装置X2で
あるとする。なお、2次記憶装置の図中の( )はファ
イル番号を示す。
【0037】図14において、ファイルX1のファイル
管理情報またはファイルX2のファイル管理情報を得よ
うとすれば、プロセサは2次記憶制御装置Xにアクセス
すればよく、ファイルY1のファイル管理情報を得よう
とすれば、プロセサは2次記憶制御装置Yにアクセスす
ればよく、ファイルZ1のファイル管理情報を得ようと
すれば、プロセサは2次記憶制御装置Zにアクセスすれ
ばよい。このように2次記憶制御装置へのアクセスが分
散するので、システム全体の効率が向上する。
【0038】また、各マスタ2次記憶制御装置毎に個々
のファイルの属性としてファイル識別番号を付すので、
このファイル識別番号に基づいて、ファイルアクセス時
に必要なファイル管理情報の位置データを管理するマス
タ2次記憶制御装置を容易に知ることができる。なお、
2次記憶制御装置は、複数の2次記憶装置を制御するも
のであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】この実施例のファイル識別番号の生成動作を示
すフロー図である。
【図3】ファイル識別番号の一例を示す図解図である。
【図4】ファイルの書き込み動作を示すフロー図であ
る。
【図5】ファイルの書き込み動作の一例を説明するため
の図解図である。
【図6】ファイル管理情報テーブルの一例を示す図解図
である。
【図7】ファイルの読み出し動作を示すフロー図であ
る。
【図8】ファイルの読み出し動作の一例を説明するため
の図解図である。
【図9】ログ形式でのファイルデータの格納を説明する
ための図解図である。
【図10】2次記憶装置の動的な選択動作を説明するた
めの図解図である。
【図11】ファイル管理情報の格納状態を示す図解図で
ある。
【図12】各2次記憶装置へファイル管理情報を格納す
る状態を示す図解図である。
【図13】ファイル管理情報テーブルの更新を説明する
ための図解図である。
【図14】或る時点での2次記憶制御装置および2次記
憶装置の状態を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …並列処理計算機 12,14,16,18 …プロセサグループ 20,22,24,26,28 …2次記憶装置 30,32,34,36,38 …2次記憶制御装置 40 …相互結合網 44 …ファイル管理情報テーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプロセサと、前記複数のプロセサの
    それぞれからアクセス可能でありかつそれぞれデータお
    よびデータ管理情報が格納される複数の2次記憶手段
    と、それぞれ前記2次記憶手段の少なくとも1つ以上を
    制御しかつメモリを有する複数の2次記憶制御手段とを
    備える並列処理計算機において、 前記2次記憶手段上に前記データおよび前記データ管理
    情報をログ形式で格納することによって前記2次記憶手
    段を動的に選択することを特徴とする、並列処理計算
    機。
  2. 【請求項2】前記データ管理情報が格納される前記2次
    記憶手段上の位置を示す位置データを管理するマスタ2
    次記憶制御手段を前記2次記憶制御手段の中から選択す
    る選択手段、および前記2次記憶手段に格納されるデー
    タ管理情報が更新されたとき、対応するマスタ2次記憶
    制御手段で管理する前記位置データを更新する更新手段
    を備える、請求項1記載の並列処理計算機。
  3. 【請求項3】前記選択手段は、所定の法則に従って前記
    マスタ2次記憶制御手段となるべき前記複数の2次記憶
    制御手段のいずれかを選択する、請求項2記載の並列処
    理計算機。
  4. 【請求項4】前記各データ毎のデータ管理情報が存在す
    る前記2次記憶手段上の位置を示す位置データをそれぞ
    れ管理するマスタ2次記憶制御手段を所定の法則に従っ
    て前記複数の2次記憶制御手段の中から選択する選択手
    段、 前記プロセサの要求に応じて対応する前記マスタ2次記
    憶制御手段から所望のデータ管理情報を前記プロセサに
    与える手段、および得た前記データ管理情報に基づき前
    記プロセサが所望のデータへアクセスする手段を備え
    る、請求項1記載の並列処理計算機。
  5. 【請求項5】前記2次記憶手段に格納されるデータ管理
    情報が更新されたとき、対応するマスタ2次記憶制御手
    段で管理する前記位置データを更新する更新手段を備え
    る、請求項4記載の並列処理計算機。
JP6034384A 1994-03-04 1994-03-04 並列処理計算機 Pending JPH07244642A (ja)

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