JPH0724305A - 新素材の製造方法 - Google Patents

新素材の製造方法

Info

Publication number
JPH0724305A
JPH0724305A JP19307993A JP19307993A JPH0724305A JP H0724305 A JPH0724305 A JP H0724305A JP 19307993 A JP19307993 A JP 19307993A JP 19307993 A JP19307993 A JP 19307993A JP H0724305 A JPH0724305 A JP H0724305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
raw material
arc
substance
new
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19307993A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoda Sato
亮拿 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP19307993A priority Critical patent/JPH0724305A/ja
Publication of JPH0724305A publication Critical patent/JPH0724305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来法では得られない新素材を製造できるよ
うにする。 【構成】 液体中にマルチアークを発生させ、マルチア
ークにより液体中の原料物質を直接溶解し、その後、前
記液体の冷却能力を利用して溶融状態の原料物質を急冷
し、これにより目的物質たる粉末状の新素材又はイオン
した超微粒子が混入した液体状の新素材が製造される。
ここにマルチアークとは、多相交流が印加されたマルチ
電極の前方へ噴出する超高温(4000〜10000
℃)のプラズマをいう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチアークを利用して
粉末状又は液体状の新素材を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉末状の物質を製造するには、原
料物質を溶解させて、これを真空中に置き又は水中等に
入れて冷却することが必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、原料物質を高温度で溶解
し、これを急速に冷却しなければ製造できない物質があ
り、これらの物質に関しては、上記従来法を採る限り、
設備やコスト等がネックとなり、現実問題として製造す
ることができないという問題がある。
【0005】本発明は上記した背景の下で創作されたも
ので、その目的とするところは、従来法では得られない
新素材を製造できる方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の新素材の製造方
法は、液体中に一又は複数のマルチアークを発生させ、
当該マルチアークにより液体中の単一又は複数の原料素
材を直接溶解又は気化させ、前記マルチアークの吹き出
しにより当該原料物質を液体中に吹き込ませ、前記液体
の冷却能力により前記原料物質を急冷し、これにより粉
末状又は液体状の新素材を製造したことを特徴としてい
る。ここにマルチアークとは、多相交流が印加されたマ
ルチ電極の前方へ噴出する超高温(4000〜1000
0℃)のプラズマをいう。
【0007】
【作用】液体中における水圧の関係もあり、マルチアー
クのフレームの中心部は超高温となり、これにより原料
物質が瞬時に溶解される。マルチアークにより液体(例
えば、水の場合、酸素と水素に分解する)が燃焼爆発
し、衝撃波を伴う回転、磁界、電磁振動の他、遠赤外線
や超紫外線を伴う強烈な場のエネルギーにより液体が変
質する。しかもマルチアークのフレームはマルチ電極に
印加される多相交流の作用による電磁力によって前方に
噴出することから、溶融状態の原料物質が液体中に吹き
出され、液体中の冷却作用により急激に冷却される。こ
のような過程で目的物質たる粉末状の新素材又はこれら
の超微粒子が混入した液体状の新素材が製造される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。本
案方法で使用するマルチアーク炉は、複数本の電極棒か
らなるマルチ電極に対して多相交流を印加し、マルチ電
極の電極間に単一又は複数のマルチアークを発生させる
基本構成となっている。炉自体については周知であるの
で、ここでは詳しい説明を行わないが、マルチ電極の全
部又は先端部を液体中に入れて、液体中でマルチアーク
を発生させ、これにより新素材を製造するというのは従
来にはない全く新しい考え方である。
【0009】もっとも、液体中でマルチアークを発生さ
せるのであるから、ともすれば、熱効率が著しく低下す
るのではとも考えられる。
【0010】しかし、以下の理由により、この点は余り
大きな問題とならない。ここでは液体として水を例にと
って説明する。マルチアーク炎が発生すれば、水が水素
と酸素等に分解して気体が生成される他、高温の水蒸気
や炭素電極の燃焼ガス等が生成される。これらのガスに
よってマルチ電極は水に接触しないことになる。その結
果、マルチアークにより発生する熱の殆どは原料物質の
溶解に使用される。その一方で、従来法においても、溶
解後、溶解した素材も水中に吹き込んで冷却しており、
溶融に要する熱エネルギーには差がなく、本案方法の場
合、溶融直後に冷却するため、却ってエネルギーロスが
小さいと考えられるからである。
【0011】マルチアーク炉を用いると、超高温のマル
チアークを発生させることができるが、本案方法のよう
に液体中でマルチアークを発生させるようにすると、マ
ルチアークのフレームの中心部は更に高温となり、10
000℃以上の超高温も容易に実現できることになる。
よって、如何なる材料も溶解又は気化し、これにより原
料物質が原子状化する。
【0012】なお、水中でマルチアークを発生させた場
合、マルチアークのフレームの中心部に侵入した水分子
は瞬時に原子状の酸素と水素となり、燃焼現象を起こす
状態となる。
【0013】以下、本案の具体的方法について説明す
る。まず、マルチアークのフレームの中心部に原料物質
を吹き込む。この原料物質は一種でも良いし又は多種類
のものを混合したものでもかまわない。そうすると、原
料物質はマルチアークの超高温により瞬時に溶解する又
はイオン性のある超微粒子となって気化するか溶解して
飛散する。
【0014】マルチアークのフレームはマルチ電極に印
加された多相電流の作用による電磁力により前方に噴出
しており、これに伴って、溶融状態で原子状化した原料
物質が液体中に吹き込まれる。そして液体中を運動する
過程で、液体の冷却能力による作用で急速に冷却され
る。
【0015】マルチアークのフレームの噴出は元来非常
に速いことから、溶融状態で原子状化した原料物質が冷
却される速度も極めて速い。この冷却速度は従来の冷却
方法では得られない程度であることから、従来とは全く
異なる新素材が得られる。より具体的には、溶融状態の
原料物質は殆ど原子状態から急激に冷却されるため、超
微粒子(の集合体)の新素材が製造される。又はこれら
の超微粒子が混入した液体状の新素材が製造される。
【0016】例えば、セラミック又はガラスの素材も水
中で溶解させた場合、従来にはない超微粒子のセラミッ
ク又はガラスを製造できる。また金属を水中で溶解させ
て製造される物質は、中空の真球であって、アモルファ
ス状となっており、酸化され難いという優れた性質もあ
る。半導体の場合、超電導性を持たすことも可能であ
る。
【0017】以上、マルチアークのフレームの中心部に
原料物質を吹き込む例について説明したが、このような
形態を必ずしも採らなくても良い。
【0018】例えば、マルチ電極を炭素電極にし、マル
チアークを水中で発生させると、水中に超微粒子の炭素
物質が得られる。つまりマルチ電極の材質を原料物質と
同じ素材にすれば、上記例の場合と同様のものが製造で
きる。マルチ電極に原料物質を混合するようにした場合
も同様である。必要に応じて原料物質やマルチ電極に触
媒を混入させるようにしてもかまわない。
【0019】なお、マルチアークは水以外の如何なる溶
媒中でも安定的に発生するので、例えば、海水中や特殊
溶液中でマルチアークを発生させるようにしても良い。
水を用いた場合では新素材を製造できることが期待され
る。またマルチアーク中にメタンやアセチレンその他の
燃料を噴出させ、高温フレームを得るようにしてもかま
わない。
【0020】
【発明の効果】以上、本発明の新素材の製造方法による
場合、設備やコスト等の点がネックとなることなく、原
料物質を高温度で溶解し、これを急速に冷却することが
できるので、従来法では得られない新素材を製造でき
る。よって、値段の安い新素材を広く普及させる上で大
きなメリットがある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体中に一又は複数のマルチアークを発
    生させ、当該マルチアークにより液体中の単一又は複数
    の原料素材を直接溶解又は気化させ、前記マルチアーク
    の吹き出しにより当該原料物質を液体中に吹き込ませ、
    前記液体の冷却能力により前記原料物質を急冷し、これ
    により粉末状又は液体状の新素材を製造したことを特徴
    とする新素材の製造方法。
  2. 【請求項2】 マルチアークの電極を単一又は複数の原
    料物質と同じ素材にし若しくはマルチアークの電極に前
    記原料物質を混合したことを特徴とする請求項1記載の
    新素材の製造方法。
JP19307993A 1993-07-07 1993-07-07 新素材の製造方法 Pending JPH0724305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19307993A JPH0724305A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 新素材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19307993A JPH0724305A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 新素材の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0724305A true JPH0724305A (ja) 1995-01-27

Family

ID=16301872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19307993A Pending JPH0724305A (ja) 1993-07-07 1993-07-07 新素材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0724305A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003037553A1 (fr) * 2001-10-29 2003-05-08 Phild Co., Ltd. Procede et appareil de production de poudre metallique
US8128789B2 (en) 2001-10-12 2012-03-06 Phiten Co., Ltd. Method for producing ultrafine dispersion water of noble metal ultrafine particles

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8128789B2 (en) 2001-10-12 2012-03-06 Phiten Co., Ltd. Method for producing ultrafine dispersion water of noble metal ultrafine particles
WO2003037553A1 (fr) * 2001-10-29 2003-05-08 Phild Co., Ltd. Procede et appareil de production de poudre metallique
CN1311898C (zh) * 2001-10-29 2007-04-25 法依鲁特株式会社 金属粉末的制造方法及其装置
US7300491B2 (en) 2001-10-29 2007-11-27 Phild Co., Ltd. Method and apparatus for the production of metal powder

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Boulos et al. Thermal plasmas: fundamentals and applications
US7126081B2 (en) Radial pulsed arc discharge gun for synthesizing nanopowders
US3009783A (en) Production of carbon black
US3347766A (en) Method of contacting slag with a reducing arc atmosphere to reduce the metal oxides contained therein
US4818837A (en) Multiple arc plasma device with continuous gas jet
US3404078A (en) Method of generating a plasma arc with a fluidized bed as one electrode
US3644782A (en) Method of energy transfer utilizing a fluid convection cathode plasma jet
US3765870A (en) Method of direct ore reduction using a short cap arc heater
Camacho Industrial-worthy plasma torches: State-of-the-art
US3461943A (en) Process for making filamentary materials
US3714390A (en) Processes for producing plasma streams within flows of fluids
Rykalin Plasma engineering in metallurgy and inorganic materials technology
Ushio Arc discharge and electrode phenomena
Zhang et al. Spheroidization of tungsten powder by a DC arc plasma generator with multiple cathodes
JPH0724305A (ja) 新素材の製造方法
Gauvin Some characteristics of transferred-arc plasmas
EP0195052A1 (en) A method of stabilising a plasma column produced by a multi-cathode generator
US4725447A (en) Method of utilizing a plasma column
USRE32908E (en) Method of utilizing a plasma column
Akatsuka et al. Arc‐heated magnetically trapped expanding plasma jet generator
RU2743474C2 (ru) Способ плазменного производства порошков неорганических материалов и устройство для его осуществления
Ibberson et al. Plasma chemical and process engineering
RU2133173C1 (ru) Способ получения порошка с микрокристаллической структурой
JPS62235466A (ja) 蒸着物質発生装置
CN111500888A (zh) 一种石墨烯复合金属材料及其制备方法与生产设备