JPH07240756A - ネットワーク環境で使用されるシステム及び該システムに実装される装置 - Google Patents

ネットワーク環境で使用されるシステム及び該システムに実装される装置

Info

Publication number
JPH07240756A
JPH07240756A JP5502994A JP5502994A JPH07240756A JP H07240756 A JPH07240756 A JP H07240756A JP 5502994 A JP5502994 A JP 5502994A JP 5502994 A JP5502994 A JP 5502994A JP H07240756 A JPH07240756 A JP H07240756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
route change
partner
connection
routes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5502994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3398461B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Inoue
知之 井上
Katsutoshi Okanoya
勝俊 岡ノ谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP05502994A priority Critical patent/JP3398461B2/ja
Publication of JPH07240756A publication Critical patent/JPH07240756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3398461B2 publication Critical patent/JP3398461B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はネットワーク環境下で使用されるシ
ステムに関し、経路異常が発生した場合でも代替経路に
よりコネクションを接続できるようにすることを目的と
する。 【構成】 システムAとシステムBの間で経路により
コネクションが確立されているとき、システムAは経路
に異常が発生したことを検出すると、経路によりシ
ステムBへ経路変更要求を送る。システムBは経路が
使用可能であれば、経路によりシステムAへ経路変更
応答を返す。システムAは、該応答の通知経路と上記経
路要求の送信経路が同じであれば、経路によりシステ
ムBへ経路変更確認を送信する。これにより、経路に
よりコネクションが継続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネットワーク環境下に
おいて多重化された通信経路を介して他のシステムとコ
ネクションを確立してデータ通信を行うシステムに係わ
り、特に、コネクションが確立されている経路で異常が
発生した場合においてもコネクションの継続を保障する
システム及び該システムに実装される装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、ワークステーションやパーソ
ナルコンピュータ等が高性能化が著しく、これに伴いこ
れらのコンピュータをLAN(ローカル・エリア・ネッ
トワーク)等により相互に結合するコンピュータ・ネッ
トワークの構築が盛んになっている。
【0003】このようなコンピュータ・ネットワークに
おいて、フォール・トレランス(耐故障性)を保有する
形態として、図27に示すようなものが知られている。
同図において、自システム410と相手システム420
の2つのシステムが、2つのイーサネット型のLAN4
02,404を介して相互に結合されている。尚、自シ
ステム410は2つのLANアダプタ412,414を
介して、それぞれ上記LAN402,404に接続され
ている。一方、相手システム420は2つのLANアダ
プタ422,424を介して、それぞれ上記LAN40
2,404に接続されている。
【0004】このようなコンピュータ・ネットワークに
おいて、2つのシステム410,420間を相互接続す
るためのネットワーク・プロトコルの1つとして、例え
ばOSI(Open Systems Interconnection;開放型シス
テム間相互接続)プロトコルが知られている。このOS
Iプロトコルにおいては、トランスポート層のサービス
としてコネクション型トランスポートサービスとコネク
ションレス型トランスポートサービスの2つを規定して
いる。
【0005】この内、コネクション型トランスポートサ
ービスでは、データ転送に先立って2つのシステム41
0,420間に予めコネクション(トランスポート・コ
ネクション)を確立する必要がある。このコネクション
確立処理においては、例えば、システム410からシス
テム420へ自システムで定義されている経路の中の1
経路(複数経路が存在する場合には、例えば負荷分散を
考慮した最適経路)を選択し、該経路によるコネクショ
ン確立要求(T-CONNECT 要求)を送信し、これに対しシ
ステム420がコネクション確認(T-CONNECT 確認)を
システム410へ返すことによりトランスポート・コネ
クションが確立される。そして、このコネクション確立
後に、両システム410,420間でトランスポート層
のプロトコルを利用したデータ転送が可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような方法に
より、LAN414を介する経路にコネクションが確
立されている状態において、例えば図27中で星印41
6で示されている経路上のLANアダプタ412が直
結されている個所に異常が発生した場合、システム41
0側ではLANアダプタ412を介してこの異常を検出
することができるが、相手システム420側ではこの異
常を検出できない。これは、例えば、上記星印416で
示す個所が伝送路に取り付けられたトランシーバであ
り、該トランシーバにLANアダプタ412がトランシ
ーバ・ケーブルを介して接続されている場合などが該当
する。
【0007】このような場合、システム420ではこの
異常に気付かないため、経路に対してシステム410
宛のデータを送信し続けるが、該異常のためこのデータ
はシステム410へは送られない。このため、システム
420では自己が送信したデータに対する応答を再送時
間以上経過しても受け取ることができないため、データ
の再送処理を繰り返した後、システム410との間のコ
ネクションを切断してしまう。
【0008】また、システム410がデータ送信時、別
経路によりシステム420へデータを送信することに
より、システム420へ経路変更を通知することも行わ
れていた。すなわち、この場合、システム420は該デ
ータを経路ではなく経路により受信することによ
り、コネクションの経路を経路から経路に変更して
いた。
【0009】しかしながら、この場合、システム410
はシステム420側の経路定義情報を知らないため、シ
ステム420側で定義されていない経路により経路変更
要求を行う場合があり、この場合には経路変更が行われ
ないという問題があった。
【0010】すなわち、例えばシステム410において
経路,が定義され、システム420において経路
、を定義されていた場合、システム410が経路
の異常を検出し、経路への経路変更を通知しても、シ
ステム420側では経路が定義されていないため、シ
ステム420はこの経路を介してシステム410へ該
経路変更することができず、該経路変更要求を破棄して
しまう。
【0011】また、さらに、システム410が、システ
ム420が接続されていない伝送路を介して経路変更要
求を行った場合には、この経路変更要求はシステム42
0へ届かないため、システム420が応答待ちにある場
合、システム420は無活動監視制御時間のタイムアウ
トになり、トランスポート・コネクションの解放手順を
起動し、該コネクションを切断してしまう。
【0012】このように、従来のネットワークにおいて
は、2つのシステム410,420が複数の経路により
接続されていても、コネクションで使用している経路上
で片側のシステム410だけしか検出できない異常が発
生した場合、コネクションの経路変更が行われず、コネ
クションが切断されてしまうという問題があった。
【0013】このため、ネットワークの信頼性が低く、
特にフォールトトレラント機能を保有するネットワーク
においてはこの点が大きな問題となっていた。また、こ
のような問題は、経路に異常が発生した場合のみなら
ず、例えば一方のシステムがコネクションが確立されて
いる経路上のLANとの接続伝送路を論理的に非活性す
る場合にも生じていた。該接続伝送路の論理的な非活性
化とは、例えばシステムをメンテナンスする際などにお
いて、該接続伝送路を現在使用不可能な状態として内部
的に管理する操作であり、通常はLANアダプタを論理
的に非活性することにより行われる。
【0014】本発明は、コネクションが確立されている
経路の伝送路上で一方のシステムでしか検出できない異
常が発生した場合や、一方のシステムが該経路における
ネットワークとの接続伝送路を論理的に非活性化した場
合等においても、自動的に代替経路を選択して、コネク
ションの継続を保証できるようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明のシステ
ムA及びシステムBの原理を説明する図である。これら
のシステムA,Bは、ネットワーク環境下で使用され、
互いに相手システムとの間に複数の経路(通信経路)が
定義される。
【0016】尚、システムとは、例えば、コンピュータ
や端末、これらの装置に実装されるソフトウェア、及び
上記装置を操作するオペレータ等の組み合わせから成る
ものである。
【0017】システムAは、以下の各手段1,2を備え
る。経路変更要求送信手段1は、コネクション確立状態
にあるときに、現在使用されている経路の異常が検出さ
れたとき、該現在使用経路以外の定義されている残りの
経路の中から1つの経路を選択し、該経路により上記相
手システムに経路変更要求を送信する。
【0018】経路変更確認送信手段2は、該経路変更要
求送信後に相手システムから経路変更応答を受信したと
き、自システムにおいて定義されている現在使用可能な
経路の中から1つの経路を選択して、該選択経路により
相手システムへ経路変更確認を送信する。
【0019】前記経路変更確認送信手段2は、例えば、
前記経路変更応答の受信経路と自システム側が送信した
前記経路変更要求を送信した経路とが同一であったとき
には、該経路により相手システムへ前記経路変更確認を
送信する。
【0020】前記経路変更確認送信手段2は、また、例
えば経路変更応答受信経路と相手システム側のアドレス
が同一の経路の中から前記経路変更確認を送信する経路
を選択する。
【0021】尚、前記経路異常には、自システム側で例
えばネットワーク接続用のアダプタ(LANアダプタな
ど)を論理的に非活性化することによって生じる経路の
使用不可能状態も含まれる。
【0022】一方、システムBは、以下の各手段6,
7,8を備える。経路変更要求受信手段6は、コネクシ
ョンが確立されている相手システムから、現在使用経路
として設定されている経路以外からデータを受信したと
き、これを経路変更要求として認識する。
【0023】経路変更応答送信手段7は、該経路変更要
求受信手段6により該経路変更要求が受信されたとき、
自システムにおいて定義されている経路の中から現在、
自システムにおいて使用可能な経路を選択し、該経路に
より相手システムへ経路変更応答を送信する。
【0024】経路変更確認受信手段8は、該経路変更応
答送信後、相手システムから経路変更確認を受信し、該
受信経路が現在自システムにおいて使用可能であるとき
に上記受信経路を前記コネクションの新たな使用経路に
確定する。
【0025】この場合において、前記経路変更確認受信
手段8は、例えば前記受信経路の自システム側のアドレ
スが、前記自システムが送信した経路変更応答の送信経
路の自システム側のアドレスと同一であった場合に、該
受信経路を前記コネクションの新たな使用経路に確定す
るように構成してもよい。
【0026】また、前記経路変更応答送信手段7は、例
えば前記経路変更要求の受信経路が現在自システムで使
用可能であれば、該受信経路により相手システム経路変
更応答を送信するように構成してもよい。
【0027】また、さらに、前記経路変更応答送信手段
7は、前記受信経路が現在自システムで使用可能でなけ
れば、自システムにおいて定義されている残りの経路に
対して順次所定の順序で前記経路変更応答の送信を試み
る動作を、相手システムから前記経路変更確認を受信す
るまで繰り返すことにより相手システムへ経路変更応答
を送信するように構成してもよい。
【0028】以上のような構成のシステムAとシステム
Bは、お互いのシステムで定義されている経路によりコ
ネクションを確立してデータ通信を行うことが可能であ
る。次に、図2は本発明の他のシステムC,Dの原理を
説明する図である。
【0029】これらのシステムC,Dもネットワーク環
境下において使用され、相手システムとの間に複数の経
路が定義される。システムCは、以下の各手段11,1
2,13,14を備える。
【0030】記憶手段11は、相手システムとの間にコ
ネクションが確立された際に、自システムが発呼側また
は着呼側のいずれであるかを記憶する。経路変更要求送
信手段12は、コネクション確立状態にあるときに、現
在使用されている経路の異常が検出されたとき、該現在
使用経路以外の定義されている残りの経路の中から1つ
の経路を選択し、該経路により上記相手システムに経路
変更要求を送信する。
【0031】経路変更要求受信手段13は、該経路変更
要求送信後、相手システムから経路変更要求を受信し、
該受信時に該記憶手段11の記憶情報を基に、例えば、
該コネクション確立時に自システムが発呼側であったと
判断した場合には、経路変更応答待ち状態に遷移する。
【0032】経路変更確認送信手段14は、該経路変更
応答待ち状態において相手システムから経路変更応答を
受信し、該受信に対して経路変更確認を相手システムへ
送信する。
【0033】一方、システムDは、以下の各手段16,
17,18,19を備える記憶手段16は、相手システ
ムとの間にコネクションが確立された際に、自システム
が発呼側または着呼側のいずれであるかを記憶する。
【0034】経路変更要求送信手段17は、コネクショ
ン確立状態にあるときに、現在使用されている経路の異
常が検出されたとき、該現在使用経路以外の定義されて
いる残りの経路の中から1つの経路を選択し、該経路に
より上記相手システムに経路変更要求を送信する。
【0035】経路変更応答送信手段18は、該経路変更
要求送信後、相手システムから経路変更要求を受信し、
該受信時に該記憶手段の情報を基に、例えば、該コネク
ション確立時に自システムが着呼側であったと判断した
場合には、相手システムに対し経路変更応答を送信す
る。
【0036】経路変更確認受信手段19は、該経路変更
応答送信後、相手システムから経路変更確認を受信し、
該受信経路が現在自システムにおいて使用可能であると
きに上記受信経路を前記コネクションの新たな使用経路
に確定する。
【0037】以降に述べる装置は、いずれもネットワー
ク内において相手システムとの間に複数の経路が定義さ
れるシステムに実装される。図3は、本発明のデータ送
信装置の原理を説明する図である。
【0038】試行回数割り当て手段21は、該複数の各
経路毎にデータの再送を試みる最大の回数を割り当て
る。送信手段22は、データ送信の際、上記複数の経路
について所定の順序で該試行回数割り当て手段21によ
り割り当てられた試行回数分、相手システムへのデータ
送信を試みていくことにより、最初にデータ送信が成功
した経路により相手システムへデータ送信を行う。
【0039】次に、図4は本発明のデータ受信装置の原
理を説明する図である。経路変更要求受信手段26は、
コネクションが確立されている相手システムから、現
在、該コネクションにおいて使用経路として設定されて
いる経路以外からデータを受信したとき、該データを経
路変更要求として認識する。
【0040】試行回数割り当て手段27は、該経路変更
要求受信手段26により該経路変更要求が受信されたと
き、該複数の各経路毎のデータの再送を試みる最大の回
数を割り当てる。
【0041】経路変更応答送信手段27は、上記複数の
経路について、所定の順序で該試行回数割り当て手段2
7により割り当てられた試行回数分、相手システムへの
経路変更応答の送信を試みる処理を、該送信が成功する
まで行うことにより、該定義されている上記使用経路以
外の経路の中から、現在使用可能な経路を選択し、該経
路により相手システムへ経路変更応答を送信して自シス
テムを経路変更確認の受信待ち状態に遷移させる。
【0042】経路変更確認受信手段28は、該経路変更
確認の受信待ち状態において、相手システムから経路変
更確認を受信したとき、該受信経路が自システムで現在
使用可能であれば、その受信経路を前記コネクションの
新たな使用経路に確定する。
【0043】図5は、本発明の経路検索装置の原理を説
明する図である。検出手段31は、無活動監視満了時間
が経過しても相手システムからのデータ受信がないこと
を検出する。
【0044】試行回数割り当て手段32は、該検出手段
31により該検出がなされたとき、上記複数の各経路に
対してデータの再送を試みる最大試行回数を割り当て
る。送信手段33は、上記複数の経路について、所定の
順序で該試行回数割り当て手段32により割り当てられ
た試行回数分、相手システムへのデータ送信を試みる処
理を、データ送信が成功するまで行う。
【0045】次に、図6は本発明の第1の経路変更衝突
制御装置E及び第2の経路変更衝突制御装置Fの原理を
説明する図である。第1の経路変更衝突制御装置Eは、
以下の各手段36,37,38を備える記憶手段36
は、相手システムとの間にコネクションが確立された際
に、自システムが発呼側または着呼側のいずれであるか
を記憶する。
【0046】経路変更要求受信手段37は、相手システ
ムから経路変更要求を受信し、該受信時に該記憶手段3
6の記憶情報を基に、例えば、該コネクション確立時に
自システムが発呼側であったと判断した場合には、自シ
ステムを経路変更応答待ち状態に遷移させる。
【0047】経路変更確認送信手段38は、該経路変更
応答待ち状態において相手システムから経路変更応答を
受信し、該受信に対して経路変更確認を相手システムへ
送信する。
【0048】一方、第2の経路変更衝突制御装置Fは、
以下の各手段41,42,43を備える。記憶手段41
は、相手システムとの間にコネクションが確立された際
に、自システムが発呼側または着呼側のいずれであるか
を記憶する。
【0049】経路変更応答送信手段42は、相手システ
ムから経路変更要求を受信し、該受信時に該記憶手段の
情報を基に、例えば、該コネクション確立時に自システ
ムが着呼側であったと判断した場合には、相手システム
に対し経路変更応答を送信し、自システムを経路変更確
認待ち状態に遷移させる。
【0050】経路変更確認受信手段43は、該経路変更
確認の受信待ち状態において、相手システムから経路変
更確認を受信したとき、該受信経路が自システムで現在
使用可能であれば、その受信経路を前記コネクションの
新たな使用経路に確定する。
【0051】
【作用】図1に示すシステムAとシステムBは、互いに
複数の経路により相互接続可能となっており、各システ
ムで該複数の経路が定義されているものとする。そし
て、例えば、経路によって両システムとの間にコネク
ションが確立されている状態にあるものとする。
【0052】該状態において、システムAは経路の異
常を検出すると、自システムで定義されている経路以
外の残り経路の中から現在使用可能な経路を選択し、該
経路によりシステムBへ経路変更要求を送信する。この
場合、経路を選択したものとする。該経路の異常
は、例えば経路を介してシステムBへデータを送信し
ようとした際、経路に割り当てられた試行回数の間に
該データ送信が成功しなかった場合、経路用のネット
ワーク・アダプタが論理的に非活性化された場合、また
は経路が自システムにおいて定義たら外された場合な
どが該当する。
【0053】システムBは、上記経路変更要求を経路変
更要求受信手段6により受信する。そして該受信経路が
経路ではなく経路であることをパケット(またはフ
レーム)のアドレス情報(例えば、MACアドレスな
ど)等により認識する。
【0054】該認識により、経路変更応答送信手段7
は、自システムにおいて定義されている経路以外の残
りの経路の中から、現在自システムにおいて使用可能な
経路を選択し、該経路によりシステムAへ経路変更応答
を送信する。この場合、まず上記経路変更要求により通
知された経路が使用可能であるか否か調べ、使用可能
であれば直ちに経路により経路変更応答を送信しても
よい。
【0055】システムAは、上記経路変更応答を経路変
更確認送信手段2により受信する。そして、該受信経路
を含む自システムで定義されている経路の中から、現在
使用可能な経路を選択し、該経路によりシステムBへ経
路変更確認を送信する。この場合、上記経路変更応答の
受信経路が、自システム側から相手システムBへ通知し
た経路変更要求の通知経路と同一であれば、該受信経路
により経路変更確認を送信するようにしてもよい。ま
た、上記両経路が同一でなかった場合には、上記受信経
路とシステムB側のアドレス(例えば、MACアドレ
ス)が同一である別の使用可能な経路により経路変更確
認を送信するようにしてもよい。システムAは、上記経
路変更確認の送信経路を、コネクションの新たな使用経
路として記憶する。
【0056】システムBは、上記システムAから送信さ
れてくる経路変更確認を経路変更確認受信手段8により
受信する。そして、該経路変更確認受信手段8は、上記
経路変更確認の受信経路が自システムで使用可能である
ときに、該受信経路をコネクションの新たな使用経路と
して確認・記憶する。
【0057】以上のようにして、システムA側で現在、
システムBとの間で確立されているコネクションの使用
経路に異常を検出した場合システムAとシステムBとの
間で経路変更要求、経路変更応答、及び経路変更確認を
互いに交換し合うことにより、別の経路によりコネクシ
ョンを継続できる。
【0058】また、この場合、経路異常の検出側システ
ムが経路変更要求により通知してきた経路が、その要求
の受信側システムで使用不可能であることが分かったと
きには、該受信側システムは新たな別経路(例えば、自
システムで最適な経路)を経路変更応答により相手シス
テムへ提案できる。また、さらに、該経路変更応答を受
信する相手システムでも、該応答での通知経路が現在、
自システムで使用不可能であったときには、例えば、該
通知経路と相手システム側のアドレスが同一の別の使用
可能な経路を経路変更確認の送信により相手システムへ
提案できる。したがって、互いのシステムに対して最適
な経路によりコネクションを継続できると共に、使用可
能な経路がある限り、ほぼ完全にコネクションを継続で
きる。
【0059】次に、図2を参照しながら、本発明のシス
テムの他の作用を説明する。同図において、システムC
とシステムDの間には例えば経路によりコネクション
が確立されており、該確立時においてシステムCが発呼
側、システムDが着呼側であったとする。これによりシ
ステムCの記憶手段11には発呼側である旨の情報が、
システムDの記憶手段16には着呼側である旨の情報が
記憶される。
【0060】このようにして、コネクションが確立され
ている状態において、システムCとシステムDの両シス
テムが互いに独立に経路の異常を検出すると、システ
ムCは経路変更要求送信手段12によりシステムDは経
路変更要求送信手段17により、それぞれ互いに独立に
現在、自システムで使用可能な正常な経路を選択して、
該経路により相手システムへ経路変更要求を送信する。
【0061】これらの経路変更要求は、システムCでは
経路変更要求受信手段13により、システムDでは経路
変更要求受信手段18により受信される。システムCの
経路変更要求受信手段13は、記憶手段11に記憶され
ている情報を参照し、該情報を基に上記コネクション確
立時に自システムが発呼側であると判断すると、自シス
テムを経路変更応答待ち状態に遷移させる。
【0062】一方、システムDの経路変更要求18も、
記憶手段16に記憶されている情報を基に上記コネクシ
ョン確立時に自システムが着呼側であると判断すると、
例えば、上記経路変更要求送信時と同様の経路でシステ
ムCへ経路変更応答を送信する。
【0063】システムCは、該経路変更応答を経路変更
確認送信手段14により受信する。そして、例えば、該
受信経路をコネクションの新たな使用経路として確定・
記憶し、該使用経路を介してシステムDへ経路変更確認
を送信する。
【0064】システムDは、該経路変更確認を経路変更
確認受信手段19により受信し、該受信経路が現在、自
システムで使用可能な経路であるときに、この受信経路
を上記コネクションの新たな使用経路に確定する。
【0065】このようにして、コネクションが確立され
ている両システムC,Dとの間で経路変更要求が衝突し
た場合においても、新たな経路によりコネクションを継
続できる。尚、上記の場合は、コネクション確立時の発
呼側、着呼側をそれぞれ上記経路変更要求衝突時の勝
者、敗者に設定するようにしているが、これとは逆に勝
者、敗者を決定するようにしてもよい。
【0066】次に、図3に示すデータ送信装置の作用を
説明する。相手システムへデータを送信する際、試行回
数割り当て手段21は、現在の該相手システムとの経路
定義情報等を基に、現在、使用可能な各経路毎に最大試
行回数(データの再送を試みる最大の回数)を割り当て
る。
【0067】送信手段22は、該試行回数数割り当て手
段21から該各経路の最大試行回数を入力する。そし
て、まず、いずれか1つの経路を選択し、該経路を介し
てデータ送信を行う。このデータ送信は、成功しない場
合には該経路に割り当てられた最大試行回数に達するま
で繰り返される。そして、それまでに成功すればデータ
送信処理を終了するが、失敗した場合には、次の経路を
選択して同様の処理を試みる。このようにして、各経路
について、順次、データ送信を試行することにより、現
在、使用可能な経路を介して相手システムへデータ送信
できる。また、異常が発生している経路も検出できる。
【0068】次に、図4に示すデータ受信装置の作用を
説明する。経路変更要求受信手段26は、コネクション
が確立されている相手システムからデータを受信した
際、該データが現在、該コネクションにおいて使用経路
として設定されている経路以外からのものであれば、該
データを経路変更要求として認識する。
【0069】該認識により、試行回数割り当て手段27
は、該複数の各経路毎にデータの再送を試みる最大の回
数を割り当てる。続いて、経路変更応答送信手段28
は、上記複数の経路について、所定の順序で該試行回数
割り当て手段27により割り当てられた試行回数分、相
手システムへの経路変更応答の送信を試みる処理を、該
送信が成功するまで行って、現在、使用可能な経路によ
り相手システムへ経路変更応答を送信する。そして、自
システムを経路変更確認待ち状態に遷移させる。
【0070】経路変更確認受信手段29は、該経路変更
確認の受信待ち状態において、相手システムから経路変
更確認を受信したとき、該受信経路が自システムで現在
使用可能であれば、その受信経路を前記コネクションの
新たな使用経路に確定する。
【0071】これにより、相手システムから送信されて
くる経路変更要求を検出できる。また、経路変更応答送
信時において、経路異常を検出できる。また、上述した
図1に示すシステムBに実装することにより、システム
Aとの間でのコネクション継続処理を実現できる。
【0072】続いて、図5に示す経路検索装置の作用を
説明する。検出手段31は、予めシステムで定義されて
いる無活動監視満了時間が経過しても相手システムから
のデータ受信がないか否かを監視し、上記時間のタイム
アウトを検出する。
【0073】試行回数割り当て手段32は、該検出がな
されると、自システムで定義されている複数の各経路に
対してデータの再送を試みる最大試行回数を割り当て
る。続いて、送信手段33は、上記複数の経路につい
て、所定の順序で該試行回数割り当て手段32により割
り当てられた試行回数分、相手システムへのデータ送信
を試みる処理を、データ送信が成功するまで行う。
【0074】これにより、コネクションが確立されてい
る相手システムから上記無活動監視満了時間が経過して
もデータが送られてこない場合、該コネクションにおい
て現在使用されている経路の異常を検出できる。そし
て、該検出後、使用可能な経路を介して相手システムへ
データを送信することにより、相手システムへ経路変更
要求を送信できる。
【0075】次に、図6に示す第1の経路変更衝突制御
装置Eと第2の経路変更衝突制御装置Fの作用を説明す
る。第1の経路変更衝突正業装置Eは、自己が実装され
ているシステムが相手システムとコネクションを確立し
た際、自システムが発呼側または着呼側のいずれである
かを記憶手段36に記憶する。第2の経路変更衝突制御
装置Fも、同様にして、相手システムとの間にコネクシ
ョンが確立された際、記憶手段41に同様の情報を記憶
する。
【0076】以後、上記2つの装置がそれぞれ実装され
ているシステム(システムC,システムDとする)の間
にコネクションが確立されているものとして説明を行
う。この状態において、該コネクションの使用経路の異
常を、上記両システムC,Dが互いに独立に検出し、そ
れぞれのシステムC,Dから相手システムに対し経路変
更要求が送信されたとする。
【0077】このとき、システムC側に実装されている
第1の経路変更衝突制御装置Eの経路変更要求受信手段
37は、相手システムから経路変更要求を受信し、該受
信時に該記憶手段36の記憶情報を基に、該コネクショ
ン確立時に、例えば、自システムが発呼側であったと判
断した場合には、自システムを経路変更応答待ち状態に
遷移させる。
【0078】一方、システムD側に実装されている第2
の経路変更衝突制御装置Fの経路変更応答送信手段42
は、相手システムから経路変更要求を受信し、該受信時
に該記憶手段41の記憶情報を基に、該コネクション確
立時に、例えば、自システムが着呼側であったと判断し
た場合には、相手システムに対し経路変更応答を送信し
て、自システムを経路変更確認待ち状態に遷移させる。
【0079】続いて、システムC側にある第1の経路変
更衝突制御装置Eは、該経路変更応答待ち状態におい
て、相手システムから経路変更応答を受信し、該受信に
対して経路変更確認を相手システムへ送信する。
【0080】該経路変更確認待ち状態にあるシステムD
に実装されている第2の経路変更衝突制御装置Fの経路
変更確認受信手段43は、相手システムから経路変更確
認を受信すると、該受信経路が現在自システムにおいて
使用可能であれば、上記受信経路を前記コネクションの
新たな使用経路に確定する。
【0081】このようにして、第1及び第2の衝突制御
装置を、ネットワーク環境下において、相手システムと
の間に複数の経路が定義されるシステムに実装すること
により、経路変更要求が衝突した際にも、コネクション
を継続することが可能になる。
【0082】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図7は、本発明の一実施例のコンピュータ・
ネットワーク(以後、単にネットワークと記述する)の
構成図である。
【0083】同図において、システムAとシステムBの
2つのシステムが1本のLAN100に接続されてい
る。システムAは、2個のLANアダプタ111,11
2を介してLAN100と接続されており、システムB
も2個のLANアダプタ121,122を介してLAN
100に接続されている。
【0084】また、システムAは2台のPM(プロセッ
サ・モジュール)110−1,110−2を備えたマル
チプロセッサ構成となっており、各PM110−1,1
10−2は互いに通信可能になっている。システムAは
2つのLANアダプタ111,112を保有しているた
め、各LANアダプタ111,112毎にMAC(Medi
a Access Control) アドレスを有する。また、システム
Aは2つのPM110−1,110−2で負荷分散を行
ってスループットを向上させるために、ローカルなMA
Cアドレスを用いる。このローカルなMACアドレスを
macアドレスと表現する。また、上記各LANアダプ
タ111,112に対応して割り当てられるMACアド
レスは一般に、代表MACアドレスと呼ばれている。こ
こでは、LANアダプタ111,112にそれぞれ割り
当てられるMACアドレスを、それぞれ代表MACアド
レス,と表現する。
【0085】この場合において、マスタプロセッサであ
るPM110−1に対してはLANアダプタ111,1
12を介して受信するデータ転送経路に対応する各ロー
カルmacアドレスとして、それぞれ代表MACアドレ
ス,を割り当てる。一方、スレーブプロセッサであ
るM110−2に対してはLANアダプタ111,11
2を介して受信するデータ転送経路に対応する各ローカ
ルmacアドレスとして、それぞれ代表MACアドレス
に整数nを加えた値を割り当てる。
【0086】尚、nは例えば1〜32までの値のいずれ
かであり、対応するLANアダプタ111,112が非
活性になる毎に更新される。一方、システムBも2つの
互いに通信可能なPM120−1,120−2を備えて
いる。そして、マスタプロセッサであるPM120−1
に対しては、2つのローカルmacアドレスとしてLA
Nアダプタ121,122に対して割り当てられた代表
MACアドレス,を割り当てる。一方、スレーブプ
ロセッサであるPM120−2に割り当てる2つのロー
カルmacアドレスとしては、上記代表MACアドレス
,に整数mを加えた値を割り当てる。
【0087】以上のような構成のネットワークにおい
て、システムAとシステムB間で定義される経路は、 (代表MACアドレス;代表MACアドレス):経
路 (代表MACアドレス;代表MACアドレス):経
路 (代表MACアドレス;代表MACアドレス):経
路 (代表MACアドレス;代表MACアドレス):経
路 で表される4経路である。
【0088】システムAとシステムBは、上記のような
4経路の情報を内部に保持する。そして、例えばシステ
ムAのPM110−2とシステムBのPM120−2と
の間でLANアダプタ111、LANアダプタ122を
使用して通信が行われるときには、上記ローカルmac
アドレスが使用され、(代表MACアドレス+n、代
表MACアドレス+m)の経路情報で表現される経路
′を介して上記通信が行われる。
【0089】また、図8は本発明の他の実施例のネット
ワークの構成図である。このネットワークにおいては、
システムAとシステムBが2つのLAN102,104
により接続されている。すなわち、システムAは、LA
Nアダプタ111を介してLAN102に、LANアダ
プタ112を介してLAN104に接続されている。ま
た、システムBはLANアダプタ121を介してLAN
102に、LANアダプタ122を介してLAN104
に接続されている。
【0090】このような構成となっているため、システ
ムAとシステムBとの間には、 (代表MACアドレス;代表MACアドレス):経
路 (代表MACアドレス;代表MACアドレス):経
路 で表わされる2経路が定義される。
【0091】次に、上記図7に示す構成のネットワーク
においてコネクションが確立されている経路で異常が発
生した場合における経路変更処理を、図9を参照しなが
ら説明する。
【0092】尚、システムAとシステムBの間には経路
によるコネクションが確立されているものとする。こ
の状態において、システムAは、経路の伝送路に異常
を検出すると、保持している経路情報を基に最適な代替
経路を検索する。そして、経路を選択すると、経路
を介して相手システムBへ経路変更要求を送信する。
【0093】システムBは、この経路変更要求を経路
から受信すると、現在自システムにおいて経路が使用
可能になっているか否か判断する。該使用不可能状態と
は、上記経路変更要求受信後に経路に使用されている
LANアダプタ122が論理的に不活性化されるもしく
は該経路がシステムBで未定義に変更される場合、ま
たは経路に新たに異常が発生した場合などが該当す
る。
【0094】そして、システムBは経路が現在使用可
能であると判断すると、経路を介して経路変更応答を
システムAへ送信する。システムAでは、該経路変更応
答が送信されてきた経路と自己が上記経路変更要求を送
信した経路とが異なるか否かチェックする。この場合、
両経路が共に経路で同じであるので、経路を介して
システムBへ経路変更確認を送信する。
【0095】これにより、システムAとシステムBは、
使用経路を経路から経路に変更してコネクションを
継続する。このように、一方のシステム(この場合、シ
ステムA)がコネクションが確立されている経路の伝送
路に異常を検出すると、該異常検出側のシステムが代替
経路を選択する。そして、両システムが情報(経路変更
要求、経路変更応答、経路変更確認)を互いに変換する
ことにより、該代替経路が現在両システムにおいて使用
可能となっていることを確認して、該代替経路により両
システム間のコネクションを継続する。
【0096】一方、システムBは上記経路変更要求を受
信したとき、上記代替経路が現在使用不可能であると
判断すると、自システムにおいて定義されている経路
を除く残りの経路の中から最適な代替経路を選択する。
そして、経路を選択すると、経路を介して経路変更
応答をシステムAへ送信する。
【0097】システムAは、該経路変更応答を受信する
と、該受信経路(経路)と自己が上記経路変更要求を
通知した経路(経路)とが異なるか否かチェックす
る。この場合、両経路が異なるので相手システムBから
要求された経路について使用可否を判断する。この場
合の使用可否の判断も、上記システムAが経路変更要求
を受信したときと同様にして行われる。そして、システ
ムAは、経路3が使用可能であれば経路を介して経
路変更応答を送信する。これにより、システムAとシス
テムBは、使用経路を経路から経路に変更してコネ
クションを継続する。
【0098】このように、経路異常を検出したシステム
(この場合、システムA)側から提案された経路が相手
側システム(この場合、システムB)において使用不可
能であった場合には、該相手側システムは新たな代替経
路を選択し、該代替経路によりコネクションを継続する
ことができる。
【0099】また、さらに、システムAは、上記経路変
更応答により提案された経路が、PM120−1の負
荷が現在大きいなどの自システム内部での理由により現
在使用可能でなければ、上記経路変更応答の受信経路
と相手システムBのMACアドレスは同一な代替経路を
検索する。そして、これにより、例えば、PM120−
2がデータ通信可能な(代表MACアドレス:代表M
ACアドレス+m)で定義される経路′を選択す
る。そして、経路′を介してシステムBへ経路変更確
認を送信する。尚、この場合、経路を選択してもよ
い。
【0100】これにより、システムAとシステムBは使
用経路を経路から経路′へ変更して、両システム間
でのコネクションを継続する。このように、経路異常を
検出したシステム(この場合、システムA)が代替経路
を選択し、該代替経路への変更要求を行ったのに対し、
相手システム(この場合、システムB)が別の代替経路
を要求した場合、経路異常検出側システムは、自システ
ム内部での理由により上記提案された代替経路が自シス
テムで現在使用不可能であれば、該代替経路と相手シス
テムのMACアドレスは同一で自己のMACアドレスの
みが異なる代替経路を選択し、この代替経路によりコネ
クションを継続することができる。
【0101】続いて、経路異常の検出方法及び該異常検
出時またはLANアダプタが非活性化された場合におけ
る代替経路の探索方法を説明する。 1.データ転送時の異常検出方法及び該検出時の新たな
経路の探索方法 1.1 データ送信時 (1) 通信経路数、再送時間、システムの最大試行回数よ
り、現在使用中の経路(経路を使用していると仮定
し、以降経路と記述する)に対して、経路に対する
最大試行回数を以下の式(1) により求める。
【0102】 Nr=(Ns+Rr−1)/Rr ・・・・・・(1) Nr:経路に対する最大試行回数 Ns:システムの残り試行回数(Ns.max −No) Ns.max :システムの最大試行回数(1つのデータに対
する最大送信回数) No:今までの別経路における試行回数 Rr:システムの残り通信経路数+1 尚、Nrは式(1) の商であり、小数点以下は切り捨て
る。また、Rrの初期値は自側システムと相手側システ
ムとの間に定義された経路数に“1”を加えた値とな
る。 (2) 経路にデータを送信した場合に、以下の式(2) で
算出した、経路での送達を確認する時間Trが経過し
ても、データの送達を確認できない場合、経路に異常
が発生したと判断する。そして、新たに経路を選択
し、該経路に対する最大試行回数を上記式(1) によっ
て求め、経路にデータを送信する。
【0103】 Tr=Nr+T1 ・・・・・・(2) Tr:経路での送達を確認する時間 Nr:経路に対する最大試行回数 T1:再送時間 該T1は、データを送信してから、そのデータの送達を
確認するまでの時間であり、OSIトランスポート層プ
ロトコルのT1タイマに相当する。再送時間が経過して
もデータの送達を確認できないと、データの再送を行
う。 (3) (2) の手順を定義された通信経路数の全てに対し
て、順次試行することにより、現在通信可能な通信経路
を見つけ出し、該通信経路によりコネクションを継続す
る。
【0104】1.2 データ受信時 (1) 相手システムから、現在通信中の経路と異なる経路
よりデータを受信した場合、その経路の使用可否のチェ
ックを行い、使用できるのであれば、その経路により相
手システムに対して経路変更応答を送信する。 (2) 相手システムから、現在通信中の経路と異なる経路
よりデータを受信した場合、その経路の使用可否のチェ
ックを行い、使用できないのであれば、さらに別の経路
を選択し、この経路により相手システムに対して経路変
更応答を送信する。 (3) 上記(1) または(2) の経路変更応答の際において
も、上記データ送信時のときと同様に、前記式(1) によ
って得られる最大試行回数Nrと再送時間T1を使用し
て、前記式(2) により得られる送達確認時間Trが経過
しても相手システムから経路変更確認が送信されてこな
ければ異常とみなす。 2.無通信状態における経路異常の検出方法 (1) 無活動監視時間(t1)を無活動監視満了時間(t
2)、無活動監視残り時間(t3)に2分割することに
より、現在使用中の経路に対しての無通信時間を監視す
る。
【0105】上記時間t1.t2,t3は、以下のよう
に定義される。無活動監視時間t1 :相手からのデー
タ(OSIトランスポート層プロトコルのDT-TPDU,AK-T
PDU, ED-TPDU) 受信を監視する時間であり、例えば、O
SIプロトコルの1タイマに相当する。この時間が経過
しても相手からデータを受信しないとコネクションを切
断する。 無活動監視満了時間t2:無活動監視時間t1を2分割
した時間であり、下記の式(3) で表わされる。この時間
が経過しても相手からデータを受信しないと、その経路
に異常が発生したと判断して、次の経路を検索し、別の
経路を介して相手システムに対して無通信状態を監視す
るデータ(経路変更要求)を送信する。 無活動監視残り時間t3:(無活動監視時間t1−無活
動監視満了時間t2で表され、(経路変更要求時におけ
るシステムの最大試行回数Ns.max ×再送時間T1でも
表される。 無活動監視満了時間t2 =無活動監視時間t1−(シス
テムの最大試行回数Ns.max ×再送時間T1)・・・・・(3) 上記Iタイマを詳しく説明すると、OSIプロトコルに
おいてはトランスポートエンティティは、各トランスポ
ートコネクションに対して、TPDUを最後に受信して
からの経過時間を計時するためのIタイマを管理してい
る。トランスポートエンティティはこのIタイマがタイ
ムアウトするとコネクションの解放手順を起動する。し
たがってトランスポートエンティティは、転送する利用
者データが無い場合、コネクションが確立されている相
手側トランスポートエンティティが該コネクションを誤
って切断しないように、一定の時間間隔でAK−TPD
Uを送信しなければならない。 (2) そして、無活動監視満了時間t2が経過しても、相
手からのデータが受信できない場合は、現在使用中の経
路に異常が発生したとみなし、残りの経路から最適な経
路を検索し、該経路を介して相手システムへ経路変更要
求を送信する。
【0106】すなわち、無活動監視残り時間t3の間
に、上述したデータ送信時の場合と同様な手順で、現在
通信可能な通信経路を見つけ出し、該通信経路によりコ
ネクションを継続させる。 3.LANアダプタが論理的に非活性された場合の新た
な経路探索方法 (1) システムは、現在、コネクションが確立されている
経路に対するLANアダプタが論理的に非活性化された
場合、経路定義がなされている残りの経路の中から最適
な経路を検索し、該経路を介して経路変更要求を相手シ
ステムへ送信する。この経路変更要求の送信に際して
も、上述したデータ送信時のときと同様に、最大試行回
数Nrを求め上記代替経路の異常を検出する。そして、
異常が検出された場合には定義されている残りの経路に
対して経路変更要求送信を順次試行しながら、現在通信
可能な経路を見つけ、該経路によりコネクションを継続
させる。尚、該コネクション継続までの手順は上述した
データ送信時のときと同様である。 4.両システムからの経路変更要求が衝突した場合の経
路変更方法 上記1.〜3.の方法により、各システムはコネクショ
ンが確立されている経路の異常を検出するのであるが、
両システムがほぼ同時に互いに独立に上記経路の異常を
検出した場合、各システムは互いに他のシステムに対し
て経路変更要求を送信する(これを、以後、経路変更要
求の衝突と表現する)。この場合、例えば、上記コネク
ション確立時の発呼側システムを該衝突の勝者、着呼側
システムを該衝突の敗者とする判断基準を設け、発呼側
システムが提案した経路によりコネクションを継続させ
る。また、この逆に、発呼側システムを該衝突の敗者、
着呼側システムを該衝突の勝者に設定するようにしても
よい。
【0107】次に、上記1.〜4.の具体例を図10乃
至図16を参照しながら説明する。尚、以下に述べる例
では、OSIプロトコルのN(Network)層プロトコルで
あり、コネクションレス型ネットワークサービスを提供
するCLNP(Connectionless Network Protocol)を使
用している。 1.1.1 データ送信時 例えば、前記図8に示すようなネットワークにおいて、
システムAとシステムBの間に経路によるコネクショ
ンが確立されているとする。該コネクション確立時にお
いて、システムAは「通信経路数=2本」、「システム
の最大試行回数Ns.max =5回」及び「再送時間T1=
10sec 」を内部メモリに記憶する。また、前記式(1) 式
を用いて経路に対する最大試行回数として2回を得、
これを記憶する。
【0108】このような状態にあるときに、システムA
がシステムBに対してデータ送信を行った場合に経路
の異常を検出した場合の動作を以下に説明する。 システムAは経路に対してシステムB宛のデータ
を送信する(1回目)。このとき、トラスポートプロト
コルにおいて、上記データはDT−TPDU(データ伝
送−トランスポート・プロトコル・データ単位:Data T
ransfer TrasportProtocol Data Unit)により送信す
る。 システムAは、再送時間T1が経過しても上記送信
データに対する確認がとれないので、経路に対する最
大試行回数(上記例では2回)と現在の送信回数(現在
は1回)とを比較して、経路の最大試行回数に達して
いないので、再度経路に対してデータを送信する。 再度再送時間が経過してもデータに対する確認が取
れないので、経路に対する最大試行回数(現在は2
回)とを比較して、経路の最大送信回数に達したこと
を検出し、経路に異常が発生したとみなす。そして次
の経路を検索する。そして、残り1経路であるので経路
を選択する。 システムAは、新たに経路に対してシステムB宛
のデータをDT−TPDUにより送信する。 システムBは、MACアドレスによりデータが経路
ではなく経路により送られてきたことを検出する。
このため、経路変更応答を経路を介してシステムAへ
送信する。 システムAは、経路に対する経路変更応答を受信
すると、システムBに対し経路変更確認を送信し、代替
経路を経路に確定する。これにより、システムAとシ
ステムB間のコネクションは経路により継続される。
【0109】上記システムBからシステムAへの「経路
変更応答」の送信及びこれに対するシステムAからシス
テムBへの「経路変更確認」の送信には、いずれもAK
−TPDUを用いる。このAK−TPDUも、上記DT
−TPDUと同様にトランスポート・プロトコルデータ
単位の1つであり、AK(data Acknowledge;データ確
認) 用に用いられる。
【0110】図11(a) ,(b) にこのAK−TPDUの
ヘッダ部のフォーマットを示す。同図(a) は普通フォー
マット、同図(b) は拡張フォーマットである。先頭バイ
トLIは、Length Indicatorと呼ばれるもので、ヘッダ
部200,300のLIを除くバイト長を指示する。ヘ
ッダ部200,300は、固定部210,310と可変
部220,320とに分かれている。したがって、LI
は固定部210,310から可変部220,320まで
の長さを示す。
【0111】固定部210,310は、トランスポート
・プロトコル・データ単位コード(図11(a) の
“6”、図11(b) の“60”の数字)、相手アドレ
ス、シーケンス番号、及びCDT(クレジット値)の各
パラメータから成る。
【0112】相手アドレスパラメータには、相手システ
ムのアドレスが設定される。シーケンス番号パラメータ
には、相手システムから受信すべき次のDT−TPDU
のシーケンス番号が設定される。
【0113】CDTパラメータには、相手システムから
受信すべき次のDT−TPDUのシーケンス番号から連
続して受信できる、データの数が設定される。したがっ
て、(シーケンス番号+クレジット値)の値が受信でき
るシーケンス番号の上限値となる。
【0114】一方、可変部220,320には、図12
(a) ,(b) ,(c) に示す検査和パラメータ221(32
1)、サブシーケンス番号パラメータ222(32
2)、及びFCCパラメータ223(323)等が設定
される。
【0115】検査和パラメータ221(321)は、通
知されたデータの正当性を保障するための領域である。
サブシーケンス番号パラメータ222(322)は、各
シーケンス番号毎に任意の番号(サブシーケンス番号)
が設定される。本実施例では、このパラメータをシステ
ムが経路変更応答を認識するために利用する。すなわ
ち、各システムは、経路変更要求送信後に受信するAK
−DPDUにより通知されるシーケンス番号において、
初回に通知されたシーケンス番号の場合はサブシーケン
ス番号が1以上、2回目以降に通知されたシーケンス番
号の場合は、今回通知されたサブシーケンス番号が前回
通知されたサブシーケンス番号より増加した値のとき
「経路変更応答」と認識する。換言すれば、「経路変更
応答」を通知するシステム側では、AK−DPDU内の
サブシーケンス番号パラメータに設定する値を、上記の
ように操作する。
【0116】FCC(Flow Control Confirmation)パラ
メータ223(323)は、「経路変更確認」の通知を
待っているシステムが、該通知の受信を認識するために
利用する。すなわち、「経路変更確認」の待ち状態にあ
るシステムは、自己が送信した「経路変更応答」に設定
した「シーケンス番号」、「サブシーケンス番号」と自
己が受信したAK−TPDUのFCCパラメータに設定
されている「yourシーケンス番号」、「yourサブシーケ
ンス番号」が一致した場合に、受信AK−TPDUが
「経路変更確認」であると認識する。換言すれば、「経
路変更確認」を返すシステムは、受信した「経路変更応
答」のAK−TPDUから「シーケンス番号」と「サブ
シーケンス番号」を抽出し、これらを自己が送信する
「経路変更確認」用のAK−TPDUの「yourシーケン
ス番号」、「yourサブシーケンス番号」に設定する。 1.2.1 データ受信時 図13に示す具体例は、前記図7に示すような通信経路
が4本定義されるネットワークの場合の例である。
【0117】システムAでは、経路でシステムBとコ
ネクションを確立したときに、上記データ送信時のとき
と同様にして、自システムの持つ通信経路数(=4
本)、自システムの最大試行回数Ns.max (=5
回)、経路の試行回数Nr(=1回)、及び再送時間
T1(=10sec )を内部に記憶する。
【0118】このようなコネクション確立状態におい
て、相手システムBが経路の伝送路の異常を検出する
かまたは該経路で使用されているLANアダプタ12
1の論理的な非活性化を行いDT−TPDUにより「経
路変更要求」を送信すると、以下のような手順〜を
行い新たな経路によりコネクションを継続する。 システムAは、経路を介して送信されてくるDK
−TPDU(経路変更要求)を受信する。 システムAは、経路の状態チェックを行い、経路
が使用できる状態であれば経路に、使用不可能状態
であれば、残りの経路から最適な経路を選択する(ここ
で、経路が使用不可能状態であり、経路を選択した
ものとする)。 システムAは、前記式(1) を用いて経路に対する
最大試行回数Nrとして2回を得る。そして、経路を
介してシステムBに対してAK−TPDUにより経路変
更応答を送信する。 システムAは、再送時間T1が経過しても経路変更
応答に対する確認がとれないので、経路に対する最大
試行回数(上記例では2回)と現在の送信回数(現在は
1回)とを比較し、経路の最大試行回数に達していな
いと判断すると、再度経路により経路変更応答(AK
−TPDU)を送信する。 システムAは、再度再送時間T1が経過しても経路
変更応答に対する確認がとれないので、現在の送信回数
(2回)を経路に対する最大試行回数(2回)と比較
する。そして、経路の最大送信回数に達したと判断す
ると、次の経路を検索する。これにより、経路を選択
すると、前記式(1) を用いて経路の最大試行回数Nr
として1回を得る。 システムAは、今度は、経路を介してシステムB
へAK−TPDUにより経路変更応答を送信する。 システムBは、該経路変更応答を受信すると、経路
を介してAK−TPDUにより経路変更確認をシステ
ムAへ送信する。 システムAは、該回路変更確認を受信すると、シス
テムBとの間のコネクション経路を経路に確定する。 2.1 無通信状態時 図14に示す具体例は、前記図8に示すようなシステム
AとシステムBとの間に定義される経路が2本であるネ
ットワークの場合の例である。システムAは、システム
Bとの間で経路によりコネクションを確立すると、前
記データ送信時のときと同様にして、自システムの持つ
通信経路数(=2本)、自システムの最大試行回数(=
5回)、及び再送時間T1(=10sec )を定義情報から
得て、内部に記憶する。
【0119】また、該定義情報より無活動監視時間t1
(=300 sec ) を得、これを内部に記憶した後、前記式
(3) により無活動監視満了時間t2(=250 sec ) を
得、これも内部に記憶する。 システムAは、システムBから最後にデータ(DT-T
PDU or AK-TPDU or ED-TPDU)を受信してから、切断監視
満了時間t2(=250 sec )の間、次のデータを受信し
ないと、経路の伝送路に異常が発生したものと判断
し、定義されている残りの経路の中から最適な経路を選
択する(ここでは、通信経路数が2本であるため、経路
を選択する)。 システムAは、AK−TPDUにより経路を介し
てシステムBへ経路変更要求を送信する。 システムBは、経路により該経路変更要求を受信
すると、経路を介してシステムAへAK−TPDUに
より経路変更応答を送信する(この場合、経路が使用
可能であったものとする)。 システムAは、再送時間T1内に経路に対する経
路変更応答を受信したため、経路を介してシステムB
へ経路変更確認を送信し、新たなコネクションの経路を
経路に確定する。これにより、経路によりシステム
AとシステムBとの間のコネクションが継続される。 3.1 経路の伝送路の非活性化時 図15に示す具体例も、上述した無通信状態時と同様に
前記図8に示すようなネットワークを対象とする。そし
て、上述のようにして、システムAはシステムBと経路
によりコネクションを確立すると、自システムの通信
経路数(=2本)自システムの最大試行回数(=5
回)、再送時間T1(=10sec ) 、及び無活動監視満了
時間(=250 sec ) 等を内部に記憶する。 システムAは、LANアダプタ111の非活性化等
により現在通信中の経路の伝送路が非活性化されたこ
とを認識すると、残りの経路より最適な経路を選択する
(ここでは、通信経路数が2本であるため、経路を選
択する)。
【0120】そして、以後、上述した無通信状態時のと
きと同様な手順が行われ、経路により、システムAと
システムBの間のコネクションが継続される。 4.1 経路変更要求の衝突時 図16に示す具体例は、前記図7に示すように経路が3
本以上設定可能なネットワークの場合の例である。
【0121】まず、システムBが発呼して経路により
システムAとの間でコネクションを確立したものとす
る。このとき、システムB,Aはそれぞれ該コネクショ
ンの確立の際に発呼側、着呼側であったことを内部に記
憶する。 システムBは、現在通信中の経路の伝送路の異常
を検出して、残りの経路より最適な経路を選択する(こ
こでは、経路を選択する)。そして、経路を介して
システムAへ経路変更要求を送信する。 システムAは、現在通信中の経路の伝送路の異常
を検出して、残りの経路より最適な経路を選択する(こ
こでは、経路を選択する)。そして、経路を介して
システムBへ経路変更要求を送信する。 システムBは、経路変更応答を待っている状態で、
別の経路からシステムAにより送信された経路変更要
求を受信した場合、自システムがコネクションの発呼側
/着呼側かを判定し、自システムが発呼側なので、衝突
時の勝者として動作し、相手システムAから経路変更応
答を待つ。 システムAは、経路変更応答を待っている状態で、
別の経路からシステムBにより送信された経路変更要
求を受信した場合、自システムがコネクションの発呼側
/着呼側かを判定し、自システムが着呼側なので衝突時
の敗者として動作し、相手システムBからの経路変更要
求(経路)に対する経路変更応答を送信する。 システムBは、経路変更応答を待っている状態で、
相手システムAから経路変更応答(経路)を受信する
と、経路変更確認を相手システムAに送信し、新たなコ
ネクションの経路を経路に確定する。これにより、シ
ステムAとシステムBとの間のコネクションは経路に
より継続される。
【0122】次に、上記のような機能を実現しているシ
ステムA,Bの動作をフローチャートを参照しながら、
より詳細に説明する。 a)コネクション確立時の処理(初期化処理) まず、システムA,Bがコネクションを確立時に行う初
期化処理を図17のフローチャートを参照しながら説明
する。
【0123】各システムA,Bは、例えばシステム立ち
上げ時において所定のメモリにコネクション確立時にお
いて必要となる定義値情報を記憶しておく。そして、コ
ネクションが確立されると、初期化処理を実行し、該定
義値情報を読み出して図17のフローチャートに示すス
テップS1〜S9の処理を行う。
【0124】すなわち、まず、自システムの最大試行回
数Ns.max ,自システムの持つ通信経路数、及びコネク
ションが確立された相手システムが本機能(前述した
1.〜4.の機能)を備えているか否かを、不図示の内
部メモリ等に記録(記憶)する。(S1〜S3)。
【0125】そして、さらに、再送時間T1を該メモリ
に記録すると共に、コネクション確立時に自システムが
発呼側または着呼側のいずれであったかも該メモリに記
録する(S4〜S5)。
【0126】さらに、コネクションのために最初に使用
する経路情報(相手MACアドレス、自MACアドレ
ス)を選択・記憶する(S6)。続いて、該選択した使
用経路に対する最大試行回数Nrを前記式(1) により算
出・記憶する(S7)。次に、定義値情報から無活動監
視時間t1を得て、これを記憶し(S8)、さらに該時
間t1等を用いて前記式(3) により無活動監視満了時間
t2を算出・記憶して(S9)、初期化処理を終了す
る。
【0127】そして、この後、予め定められた所定の手
順でコネクションの確立を行う。 b)データ送信時の処理 データ送信の再送は、上述したコネクション確立時の初
期化処理において求めた、現在の使用経路に対する最大
試行回数だけ許される。 データ送信処理(1回目のデータ送信処理) 図18のフローチャートに1回目のデータ送信処理の手
順を示す。
【0128】まず、使用経路に対する試行回数として
“1”を設定する(S21)。そして、タイマ値として
再送時間T1をセットして、データ送信用タイマを起動
してから(S22)、該使用経路を介して相手システム
へデータ(DT−TPDU)を送信する(S23)。
【0129】以上のような1回目のデータ転送におい
て、タイムアウト(再送時間T1の経過)前に相手シス
テムから送信データの受信確認(AK−TPDU)を受
信できれば問題ないが、タイムアウトしてしまった場合
には、次に述べるの処理に移行してデータの再送を試
みる。 データ処理(タイムアウト時) 図19のフローチャートにこのタイムアウト発生時のデ
ータ送信処理手順を示す。タイムアウトが発生すると、
使用経路に対する現在までの送信回数が該使用経路に対
する最大試行回数に達したか否か判別する(S31)。
【0130】そして、まだ、達していなければ(S3
1,NO)、使用経路に対する試行回数のカウント値を
“1”増加し(S37)、再びタイマ値に再送時間T1
を設定してからデータ送信用タイマを再起動して(S3
8)、相手システムに再びデータを送信する(S3
9)。
【0131】一方、上記ステップS31で最大試行回数
に達したと判別すると(S31,YES)、定義されて
いる残りの経路の中から最適な経路を選択、これを記憶
する(S32)。
【0132】そして、前記式(1) を用いて、この新選択
経路に対する最大試行回数Nrを算出・記憶する(S3
3)。続いて、この新使用経路に対する試行回数として
“0”を設定する(S34)。
【0133】次に、前記コネクション確立時の初期化処
理のステップS3において設定された情報を参照して、
相手システムが本機能(経路異常検出時等の経路変更機
能を、以後このように表現する)を備えているか否か判
別する(S35)。該判別により、相手システムが本機
能を備えていると分かった場合には、これから経路変更
応答待ち状態に遷移することを所定のフラグ等により記
憶する(S36)。
【0134】そして、前記ステップS37〜S39の処
理を続けて行い、相手システムへ新たに選択した経路を
介してデータを送信する。この場合のデータは送信経路
が新経路に変更されているので経路変更要求(図10参
照)となる。
【0135】また、一方、上記ステップS35で相手シ
ステムが自システムの有する本機能を備えていない場合
には(S35,NO)、直ちに前記ステップS37〜S
39の処理を実行する。
【0136】この図19のフローチャートに示す処理
は、使用可能な経路が見つかるまで繰り返される。尚、
前記ステップS32で残り経路が無かった場合には、デ
ータ送信処理を中止する。
【0137】上述したように、相手システムも本機能を
備えている場合には、経路変更要求を送信した後(ステ
ップS39)、該要求に対する応答待ちとなる。そし
て、タイムアウトが発生する前に相手システムから該応
答(経路変更応答)を受信すると以下に説明する図20
のフローチャートに示す処理を実行する。 経路変更応答受信処理 まず、経路変更応答を受信すると、データ送信用タイマ
を停止させる(S41)。そして、次に、該応答のMA
Cアドレス情報を調べ、該応答の受信経路と自己が送信
した経路変更要求の通信経路とが異なるか否か判断する
(S42)。
【0138】そして、両経路が同じであれば、相手シス
テムに対して経路変更確認を、上記経路変更応答の通知
経路と同一の通信経路で送信する(S46)。これによ
り、自システムの提案した経路によりコネクションが継
続される。
【0139】一方、上記ステップS42で両経路が異な
れば(S42,YES)、相手システムからの経路変更
応答により通知された経路が現在、自システムで使用可
能であるか否か判別する(S43)。そして、使用可能
であれば(S43,YES)、該通知された経路を通信
経路として記憶し(S45)、該通信経路により相手シ
ステムへ経路変更確認を送信する(S46)。
【0140】これにより、相手システムの要求してきた
経路によりコネクションが継続される。また、上記ステ
ップS43で相手システムから通知された経路が自シス
テム内部で現在、使用不可能であれば、相手システム側
のMACアドレスは変更されない代替経路を検索し、該
代替経路を記憶する(S44)。そして、該代替経路に
より相手システムへ経路変更確認を送信する(S4
6)。
【0141】これにより、相手システムの要求してきた
経路と相手システム側のMACアドレスは共通である
が、自システム側のMACアドレスは異なる経路により
コネクションが継続される。
【0142】次に、データ受信時の処理を図21乃至図
23のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。 データ受信処理 まず、図21のフローチャートに示す処理から説明す
る。
【0143】データ(DT−TPDU)を受信すると、
そのMACアドレス情報を調べ、該データの受信経路が
現在、使用中となっている経路と異なるか否か判別する
(S51)。
【0144】そして、両経路が異なっていれば(S5
1,YES)、該データは経路変更要求であると判断し
て、該要求の通知された経路が自システムで現在使用可
能か否か調べる(S52)。そして、使用可能であれ
ば、上記通知された経路を新たな経路として記憶するが
(S54)、使用可能でなければ、定義されている残り
の経路の中から最適な経路を選択して、これを記憶する
(S53)。
【0145】上記ステップS52またはS53のいずれ
かの処理を終えると、次に、内部記憶情報を基に相手シ
ステムが本機能を備えているか調べる(S55)。そし
て、該機能を備えていれば(S55,YES)、上記通
知経路(以後、使用経路と表現する)に対する最大試行
回数Nrを前記式(1) により算出・記憶する(S5
6)。
【0146】そして、該使用経路に対する試行回数とし
て“1”を設定し(S57)、続いてタイマ値に再送時
間T1を設定して経路変更応答送信用タイマを起動する
(S58)。
【0147】次に、これから経路変更確認の受信待ちの
状態に遷移する旨を所定のフラグ等に記憶し(S5
9)、相手システムに対し上記使用経路により経路変更
応答を送信する(S60)。そして、この後、受信デー
タ・パケットからデータ部に設定されているデータを取
り出す(S61)。
【0148】一方、上記ステップS51でデータの通知
経路が現在の使用経路と同じであった場合(S51,N
O)または上記ステップS55で相手システムが本機能
を備えていないことが分かった場合は(S55,N
O)、直ちに通知されたデータを取り出す(S61)。
【0149】このように、経路変更要求を受信すると、
相手システムが本機能を備えている場合、該システムに
対し経路変更応答を返し、相手システムからの経路変更
確認が送信されてくるのを待つ。尚、このとき、相手シ
ステムの要求した経路が自システムで現在、使用不可能
であれば、別の代替経路により上記経路変更応答を送信
する。
【0150】上記ステップS60で送信した経路変更応
答に対する受信確認の通知が相手システムから送られて
こず、タイムアウトになった場合には、次に述べる図2
2のフローチャートに示す処理を行う。 経路変更応答送信時のタイマタイムアウト処理 まず、使用経路に対する経路変更応答の現在までの送信
回数が前記ステップS56で求めた該使用経路に対する
最大試行回数に達したか否か判別し(S71)、まだ達
していなければ(S71,NO)、該使用経路の試行回
数に“1”を加える(S75)。そして、タイマ値に再
送時間T1を設定してデータ送信用タイマを再起動し
(S76)、続いて相手システムへ該使用経路により経
路変更応答を送信する(S77)。
【0151】一方、上記ステップS71で使用回路に対
する経路変更応答の送信回数が上記最大試行回数に達し
ていれば(S71,YES)、定義されている残りの経
路の中から最適経路を選択・記憶する(S72)。続い
て、この新たに選択した使用経路に対する最大試行回数
Nrを前記式(1) により算出・記憶し(S73)、該新
使用経路に対する試行回数として“0”を設定する(S
74)。この後、前述したステップS75〜S77の処
理を行い、経路変更応答を上記新経路により再送信す
る。
【0152】これにより、経路変更応答の送信時にも経
路異常を検出でき、正常な経路により経路変更応答を相
手システムへ送信できる。次に、上記ステップS60に
おいて相手システムに対し経路変更応答を送信後、タイ
ムアウト前に相手システムから経路変更確認を受信した
ときの処理を図23のフローチャートを説明しながら説
明する。 経路変更確認受信処理 まず、上記経路変更確認を受信すると、該経路変更確認
により通知された経路と、自システムが送信した経路変
更応答の通信経路とが異なるか否か判別する(S8
1)。そして、両経路が同一であれば(S81,N
O)、経路変更応答送信用タイマを停止させる(S8
7)。
【0153】これにより、自システムの要求した経路ま
たは相手システムが経路変更要求により通知してきた経
路によりコネクションが継続される。一方、上記ステッ
プS81で両経路が異なる場合には(S81,YE
S)、該両経路において自側MACアドレスが異なって
いるか否か判別する(S82)。そして、該自側MAC
アドレスが異なれば(S82,YES)、受信した経路
変更確認を破棄し(S83)、経路変更応答用タイマを
停止させる(S84)。
【0154】一方、上記ステップS82で自側MACア
ドレスは同一であれば該経路変更確認が通知された経路
が現在使用可能であるか否か調べ(S84)、使用可能
でなければ(S84,NO)、経路変更確認を破棄し
(S85)、経路変更応答用タイマを停止させる(S8
7)。
【0155】また、上記ステップS84で該通知経路が
現在使用可能であれば(S84,YES)、該通知経路
を使用経路として記憶し(S86)、経路変更応答送信
用タイマを停止させる(S87)。
【0156】これにより、相手システムが提案してきた
経路(自システムが経路変更応答により通知した経路と
は異なるが自側のMACアドレスは同一の経路)によ
り、コネクションが継続される。 d)無通信状態における、経路異常の検出処理 無通信監視満了タイマt2がタイムアウトした場合に
は、図24のフローチャートに示す処理を行う。 無通信監視満了タイマ2のタイムアウト時の処理 上記タイムアウトが発生すると、現在使用中の経路に異
常が発生したと判断し、まず定義されている残りの経路
の中から最適経路を選択・記憶する(S91)。
【0157】次に、相手システムが本機能を備えている
か否か調べ(S92)、備えていなければ上記選択経路
により経路変更要求を送信する(S97)。一方、上記
ステップS92で相手システムが本機能を備えていると
判別すると(S92,YES)、上記ステップS91で
新たに選択した経路(使用経路)に対する最大試行回数
Nrを前記式(1) を用いて算出・記憶する(S93)。
【0158】次に、該新使用経路に対する試行回数とし
て“1”を設定し(S94)、これから経路結果応答待
ち状態に遷移する旨を所定のフラグに記憶する(S9
5)。そして、タイマ値に再送時間T1を設定して経路
変更要求送信用タイマを起動し(S96)、上記使用経
路を介して相手システムへ経路変更要求を送信する(S
97)。
【0159】この後、上述したデータ送信時のときと同
様な図19及び図20のフローチャートに示す処理を行
う。一方、相手システムは該経路変更要求を受信する
と、上述した図21乃至図23のフローチャートに示す
データ受信時のときと同様な処理を行う。
【0160】これにより、上述したb)データ送信時の
経路異常の検出時のときと同様にしてコネクションが継
続される。 e) LANアダプタが非活性化されたときの経路異常
検出処理 次に、自システム側でLANアダプタを論理的に非活性
にしたときの処理を、図25のフローチャートを参照し
ながら説明する。 LANアダプタが非活性化された際の処理 LANアダプタが非活性化されると、定義されている残
りの経路から最適経路を選択・記憶する(S101)。
【0161】そして、相手システムが本機能を備えてい
るか否か調べ(S102)、備えていなければ、直ちに
上記選択した経路により相手システムへ経路変更要求を
送信する(S107)。
【0162】一方、上記ステップS101で相手システ
ムが本機能を備えていると判断すると(S101,YE
S)、上記新たに選択した経路(使用経路)に対する最
大試行回数Nrを前記式(1) を用いて算出・記憶する
(S103)。そして、該使用経路に対する試行回数と
して“1”を設定し(S104)、自システムがこれか
ら経路変更応答待ち状態に遷移する旨を所定のフラグに
記憶する(S105)。続いて、タイマ値に再送時間T
1を設定して経路変更要求送信用タイマを起動させ(S
106)、次に上記新たな使用経路により相手システム
へ経路変更要求を送信する(S107)。
【0163】そして、この後、前述した図19及び図2
0のフローチャートに示す処理を行う。一方、相手シス
テムは、前述した図21乃至図23のフローチャートに
示す処理を行う。
【0164】これにより、前述したb)データ送信時の
経路異常検出時のときと同様にしてコネクションが継続
される。 f)経路変更要求衝突時の処理 コネクション確立状態にあるときに、該コネクショ
ンで現在使用中の経路の伝送路の異常を両システムで検
出、該両システムがそれぞれ相手側のシステムに対し経
路変更要求を送信したものとする。
【0165】この場合、各システムは前述した図24の
フローチャートに示す処理を実行することにより、自シ
ステムで最適な代替経路を選択し、該経路を介して該経
路変更要求を送信する。したがって、両システムが選択
した経路が一致しない場合が起こりうる。両システムで
は、該経路変更要求を送信した後、経路変更応答の待ち
状態になる。
【0166】次に、該待ち状態にあるときに経路変更要
求を相手システムから受信した時の動作を、図26のフ
ローチャートを参照しながら説明する。 経路変更応答待ち状態時に経路変更要求を受信した
ときの処理 各システムは、該経路変更要求を受信すると、自システ
ムが現コネクションの確立時に発呼側であったか否か判
別する(S111)。この判別は、前述した図17のフ
ローチャートに示すコネクション確立時の初期化処理に
おいて記録した情報を参照することにより行う。
【0167】そして、自システムが発呼側であると認識
すると(S111,YES)、受信したパケットからデ
ータを取り出す(S121)。そして、これ以後、発呼
側システムは前述したデータ送信時における経路異常検
出時のときと同様に、図19及び図20のフローチャー
トに示す処理を実行する。
【0168】一方、上記ステップS111で自システム
が着呼側であると認識すると(S111,NO)、経路
変更要求の通知された経路が自システムが相手システム
に対し経路変更要求を送信した経路すなわち現在、自シ
ステムが使用経路として記録している経路と異なるか否
か判断する(S112)。そして、両経路が同一であれ
ば、該使用経路に対する最大試行回数Nrを前記式(1)
により算出・記憶する(S116)。続いて、該使用経
路に対する試行回数として“1”を設定し(S11
7)、タイマ値に再送時間T1を設定してから経路変更
応答送信タイマを起動する(S118)。
【0169】次に、自システムがこれから経路変更確認
待ち状態に遷移する旨を所定のフラグに記憶し(S11
9)、相手システムに対し上記使用経路を介して経路変
更応答を送信する(S120)。そして、この後、受信
パケットからデータを取り出す(S121)。
【0170】また、上記ステップS112で、上記両経
路が異なると判断すれば(S112,YES)、相手シ
ステムからの経路変更要求の通知された経路が現在、自
システムで使用可能か否か判別する(S113)。そし
て、該通知経路が使用可能であれば(S113,YE
S)、上記相手システムからの経路変更要求で通知され
た経路を使用経路として記憶し(S115)、この後、
前記ステップS116〜S120の処理を行う。
【0171】また、さらに、上記ステップS113で相
手システムからの経路変更要求の通知経路が現在、自シ
ステムで使用可能でなければ(S113,NO)、定義
されている残りの経路の中から最適経路を選択、これを
使用経路として記憶する(S114)。そして、この
後、前記ステップS116〜S121の処理を行う。
【0172】このように、自システムがコネクション時
に着呼側であった場合には、発呼側である相手システム
からの経路変更要求により通知される経路の方を優先
し、該経路により経路変更応答を送信する。但し、該相
手システムからの通知経路が現在、自システムにおいて
使用可能でなければ、自システムにおける最適経路を代
替経路として選択し、この代替経路により経路変更応答
を相手システムへ送信する。そして、この後、相手シス
テムから送信されてくる経路変更確認を待つ。着呼側シ
ステム側の以後の動作は、前述した図22及び図23の
フローチャートに示す処理と同様である。
【0173】このようにして、経路変更要求が衝突した
際には、発呼側システムから送信される経路変更要求の
方が優先され、上述したb),d),e)のときと同様
にしてコネクションが継続される。
【0174】尚、上述した実施例ではOSIプロトコル
によりコネクションが確立されるネットワークの例を取
り上げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
TCP/IPプロトコル、IPX/SPXプロトコル等
のようなその他のプロトコルによりコネクションが確立
されるネットワークにも適用可能なものである。
【0175】また、2つのシステムが直接LANを介し
て接続されるネットワークのみに限定されるものでもな
く、WAN(広域網)を介して接続される広域ネットワ
ークや、インターネットワーキング(Internetworking)
により構築されるコンピュータ・インターネットワーク
等のようなその他の形態のネットワーク内での2つのシ
ステム間でのコネクション確立にも適用可能なものであ
る。
【0176】また、例えば上述したようなマルチプロセ
ッサ構成のシステムに限定されるものではなく、例えば
サーバマシンのようなクライアントとのデータ転送量が
多いシングルプロセッサ構成のシステムであってもよ
い。
【0177】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、ネットワーク環境下において、互いに複数の経路
が定義されるシステムに対して、以下に示すような効果
が提供される。
【0178】 コネクション確立状態において、該コ
ネクションで現在使用されている経路に異常が発生した
場合や、該経路に対して論理的に非活性にする操作など
が行われた場合でも、定義されている残りの経路に使用
経路を変更してコネクションを継続することができる。
【0179】 上記コネクションの継続、両システム
間で情報(経路変更要求、経路変更応答、経路変更確
認)を授受しながら代替経路を選択するので、定義され
ている経路の中に使用可能な経路があれば、ほぼ完全に
コネクションを継続できる。さらに、各システムで最適
な経路によりコネクションを継続できる。
【0180】 また、無活動監視満了時間を設定し、
該設定時間の間、相手システムからデータの受信が無い
場合、自動的に代替経路を選択して、該経路によりコネ
クションを継続することができる。このため、従来のよ
うなデータ受信の監視時間のタイムアウトによるコネク
ションの切断を防止できる。
【0181】 一方のシステムでの経路の伝送路(L
ANアダプタなど)の非活性化や、片側システムだけで
しか検出できない経路異常が発生した場合でも、コネク
ションを継続させることができる。
【0182】 両システムが互いに独立に経路異常を
検出し、両システムがそれぞれ経路変更要求を相手シス
テムへ送信して経路変更要求が衝突した場合でも、コネ
クションを継続させることができる。
【0183】 データ送信またはデータ受信の際に、
経路異常を検出でき、またこの場合使用可能な経路を探
索してコネクションを継続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図(その1)である。
【図2】本発明の原理説明図(その2)である。
【図3】本発明の原理説明図(その3)である。
【図4】本発明の原理説明図(その4)である。
【図5】本発明の原理説明図(その5)である。
【図6】本発明の原理説明図(その6)である。
【図7】本発明の一実施例のネットワークの構成を示す
図である。
【図8】本発明の他の実施例のネットワークの構成を示
す図である。
【図9】図7に示すネットワークでコネクション確立状
態において経路異常が発生した場合のコネクション継続
方法を説明する図である。
【図10】図8に示すネットワークでデータ送信時に経
路異常が検出された場合のコネクションの継続方法の一
例を説明する図である。
【図11】経路変更応答及び経路変更確認の通知に使用
されるAK−TPDUのフォーマットを説明する図であ
る。
【図12】AK−TPDUの可変部に設定される各種パ
ラメータを説明する図である。
【図13】図7に示すネットワークで経路変更要求のデ
ータを受信したときのコネクションの継続方法の一例を
説明する図である。
【図14】図8に示すネットワークで無通信状態が無活
動監視満了時間を超過したときのコネクションの継続方
法の一例を説明する図である。
【図15】図8に示すネットワークで一方のシステムが
コネクションの使用経路の伝送路を非活性にしたときの
コネクションの継続方法の一例を説明する図である。
【図16】経路変更要求が衝突した場合のコネクション
の継続方法の一例を説明する図である。
【図17】コネクション確立時の初期化処理を説明する
フローチャートである。
【図18】第1回目のデータ送信処理を説明するフロー
チャートである。
【図19】タイムアウト発生時のデータ送信処理を説明
するフローチャートである。
【図20】データ送信時における経路変更応答の受信処
理を説明するフローチャートである。
【図21】データ受信時の動作を説明するフローチャー
トである。
【図22】経路変更応答の待ち状態においてタイムアウ
トが発生したときの動作を説明する不ーである。
【図23】経路変更確認を受信したときの動作を説明す
るフローチャートである。
【図24】無通信状態での経路異常の検出したときの動
作を説明するフローチャートである。
【図25】自システムで伝送路が非活性にされたときに
行う処理を説明するフローチャートである。
【図26】経路変更応答待ち状態にあるときに経路変更
要求を受信したときの動作を説明するフローチャートで
ある。
【図27】従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1,12,17 経路変更要求送信手段 2,14,38 経路変更確認送信手段 6,13,26,37 経路変更要求受信手段 7,18,28,42 経路変更応答送信手段 8,19,29,43 経路変更確認受信手段 11,16,36,41 記憶手段 21,27,32 試行回数割り当て手段 22,33 送信手段 31 掲出手段

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク内において、相手システム
    との間に複数の経路が定義されるシステムにおいて、 コネクション確立状態にあるときに、現在使用されてい
    る経路の異常が検出されたとき、該現在使用経路以外の
    定義されている残りの経路の中から1つの経路を選択
    し、該経路により上記相手システムに経路変更要求を送
    信する経路変更要求送信手段(1)と、 該経路変更要求送信後に相手システムから経路変更応答
    を受信したとき、自システムにおいて定義されている現
    在使用可能な経路の中から1つの経路を選択して、該選
    択経路により相手システムへ経路変更確認を送信する経
    路変更確認送信手段(2)と、 を備えたことを特徴とするシステム。
  2. 【請求項2】 前記経路変更確認送信手段(2)は、前
    記経路変更応答の受信経路と自システムが送信した前記
    経路変更要求を送信した経路とが同一経路であったとき
    には、該経路により相手システムへ前記経路変更確認を
    送信すること、 を特徴とする請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記経路変更確認送信手段(2)は、経
    路変更応答の受信経路と相手システム側のアドレスが同
    一の経路の中から、前記経路変更確認を送信する経路を
    選択すること、 を特徴とする請求項1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記経路異常は、自システム側で前記現
    在使用経路の伝送路を論理的に非活性化することにより
    発生したものであることを、 特徴とする請求項1,2または3記載のシステム。
  5. 【請求項5】 ネットワーク内において相手システムと
    の間に複数の経路が定義されるシステムにおいて、 コネクションが確立されている相手システムから、現在
    使用経路として設定されている経路以外からデータを受
    信したとき、これを経路変更要求として認識する経路変
    更要求受信手段(6)と、 該経路変更要求受信手段(6)により該経路変更要求が
    受信されたとき、自システムにおいて定義されている上
    記現在使用経路以外の残りの経路の中から現在、自シス
    テムにおいて使用可能な経路を選択し、該経路により相
    手システムへ経路変更応答を送信する経路変更応答送信
    手段(7)と、 該経路変更応答送信後、相手システムから経路変更確認
    を受信し、該受信経路が現在自システムにおいて使用可
    能であるときに上記受信経路を前記コネクションの新た
    な使用経路に確定する経路変更確認受信手段(8)と、 を備えたことを特徴とするシステム。
  6. 【請求項6】 前記経路変更確認受信手段(8)は、前
    記受信経路の自システム側のアドレスが、前記自システ
    ムが送信した経路変更応答の送信経路の自システム側の
    アドレスと同一であった場合に、該受信経路を前記コネ
    クションの新たな使用経路に確定すること、 を特徴とする請求項5記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記経路変更応答送信手段(7)は、前
    記経路変更要求の受信経路が現在自システムで使用可能
    であれば、該受信経路により相手システム経路変更応答
    を送信すること、 を特徴とする請求項5または6記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記経路変更応答送信手段(7)は、前
    記受信経路が現在自システムで使用可能でなければ、自
    システムにおいて定義されている残りの経路に対して順
    次所定の順序で前記経路変更応答の送信を試みる動作
    を、相手システムから前記経路変更確認を受信するまで
    繰り返すことにより相手システムへ経路変更応答を送信
    すること、 を特徴とする請求項5,6または7記載のシステム。
  9. 【請求項9】 ネットワーク内において、相手システム
    との間に複数の経路が定義されるシステムにおいて、 相手システムとの間にコネクションが確立された際に、
    自システムが発呼側まては着呼側のいずれであるかを記
    憶する記憶手段(11)と、 コネクション確立状態にあるときに、現在使用されてい
    る経路の異常が検出されたとき、該現在使用経路以外の
    定義されている残りの経路の中から1つの経路を選択
    し、該経路により上記相手システムに経路変更要求を送
    信する経路変更要求送信手段(12)と、 該経路変更要求送信後、相手システムから経路変更要求
    を受信し、該受信時に該記憶手段(11)の記憶情報を
    基に、自システムを経路変更応答待ち状態に遷移させる
    経路変更要求受信手段(13)と、 該経路変更応答待ち状態において相手システムから経路
    変更応答を受信し、該受信に対して経路変更確認を相手
    システムへ送信する経路変更確認送信手段(14)と、 を備えたことを特徴とするシステム。
  10. 【請求項10】 前記経路変更要求受信手段(13)
    は、前記記憶手段(11)の記憶情報を基に、該コネク
    ション確立時に自システムが発呼側であったと判断した
    場合には、自システムを経路変更応答待ち状態に遷移さ
    せる、 ことを特徴とする請求項9記載のシステム。
  11. 【請求項11】 ネットワーク内において相手システム
    との間に複数の経路が定義されるシステムにおいて、 相手システムとの間にコネクションが確立された際に、
    自システムが発呼側または着呼側のいずれであるかを記
    憶する記憶手段(16)と、 コネクション確立状態にあるときに、現在使用されてい
    る経路の異常が検出されたとき、該現在使用経路以外の
    定義されている残りの経路の中から1つの経路を選択
    し、該経路により上記相手システムに経路変更要求を送
    信する経路変更要求送信手段(17)と、 該経路変更要求送信後、相手システムから経路変更要求
    を受信し、該受信時に該記憶手段の記憶情報を基に、相
    手システムに対し経路変更応答を送信する経路変更応答
    送信手段(18)と、 該経路変更応答送信後、相手システムから経路変更確認
    を受信し、該受信経路が現在自システムにおいて使用可
    能であるときに上記受信経路を前記コネクションの新た
    な使用経路に確定する経路変更確認受信手段(19)
    と、 を備えたことを特徴とするシステム。
  12. 【請求項12】 前記経路変更応答送信手段(18)
    は、上記記憶手段(16)の記憶情報を基に、該コネク
    ション確立時に自システムが着呼側であったと判断した
    場合には、相手システムに対し経路変更応答を送信す
    る、 ことを特徴とする請求項11記載のシステム。
  13. 【請求項13】 ネットワーク内において相手システム
    との間に複数の経路が定義されるシステムに実装される
    装置であって、 該複数の各経路毎にデータの再送を試みる最大の回数を
    割り当てる試行回数割り当て手段(21)と、 データ送信の際、上記複数の経路について所定の順序で
    該試行回数割り当て手段(21)により割り当てられた
    試行回数分、相手システムへのデータ送信を試みていく
    ことにより、最初にデータ送信が成功した経路により相
    手システムへデータ送信を行う送信手段(22)と、 を備えたことを特徴とするデータ送信装置。
  14. 【請求項14】 ネットワーク内において相手システム
    との間に複数の経路が定義されるシステムに実装される
    装置であって、 コネクションが確立されている相手システムから、現
    在、該コネクションにおいて使用経路として設定されて
    いる経路以外からデータを受信したとき、該データを経
    路変更要求として認識する経路変更要求受信手段(2
    6)と、 該経路変更要求受信手段(26)により該経路変更要求
    が受信されたとき、該複数の各経路毎にデータの再送を
    試みる最大の回数を割り当てる試行回数割り当て手段
    (27)と、 上記複数の経路について、所定の順序で該試行回数割り
    当て手段(27)により割り当てられた試行回数分、相
    手システムへの経路変更応答の送信を試みる処理を、該
    送信が成功するまで行うことにより、該定義されている
    上記使用経路以外の経路の中から、現在使用可能な経路
    を選択し、該経路により相手システムへ経路変更応答を
    送信して自システムを経路変更確認の受信待ち状態に遷
    移させる経路変更応答送信手段(28)と、 該経路変更確認の受信待ち状態において、相手システム
    から経路変更確認を受信したとき、該受信経路が自シス
    テムで現在使用可能であれば、その受信経路を前記コネ
    クションの新たな使用経路に確定する経路変更確認受信
    手段(29)と、 を備えたことを特徴とするデータ受信装置。
  15. 【請求項15】 ネットワーク内において相手システム
    との間に複数の経路が定義されるシステムに実装される
    装置であって、 無活動監視満了時間が経過しても相手システムからのデ
    ータ受信がないことを検出する検出手段(31)と、 該検出手段(31)により該検出がなされたとき、上記
    複数の各経路に対してデータの再送を試みる最大試行回
    数を割り当てる試行回数割り当て手段(32)と、 上記複数の経路について、所定の順序で該試行回数割り
    当て手段(32)により割り当てられた試行回数分、相
    手システムへのデータ送信を試みる処理を、データ送信
    が成功するまで行う送信手段(33)と、 を備えたことを特徴とする経路探索装置。
  16. 【請求項16】 ネットワーク内において相手システム
    との間に複数の経路が定義されるシステムに実装される
    装置であって、 相手システムとの間にコネクションが確立された際に、
    自システムが発呼側または着呼側のいずれであるかを記
    憶する記憶手段(36)と、 相手システムから経路変更要求を受信し、該受信時に該
    記憶手段(36)の記憶情報を基に、自システムを経路
    変更応答待ち状態に遷移させる経路変更要求受信手段
    (37)と、 該経路変更応答待ち状態において相手システムから経路
    変更応答を受信し、該受信に対して経路変更確認を相手
    システムへ送信する経路変更確認送信手段(38)と、 を備えたことを特徴とする経路変更衝突制御装置。
  17. 【請求項17】 前記経路変更要求送信手段(37)
    は、前記記憶手段(36)の記憶情報を基に、該コネク
    ション確立時に自システムが発呼側であったと判断した
    場合には、自システムを経路変更応答待ち状態に遷移さ
    せる、 ことを特徴とする請求項16記載の経路変更衝突制御装
    置。
  18. 【請求項18】 ネットワーク内において相手システム
    との間に複数の経路が定義されるシステムに実装される
    装置であって、 相手システムとの間にコネクションが確立された際に、
    自システムが発呼側または着呼側のいずれであるかを記
    憶する記憶手段(41)と、 相手システムから経路変更要求を受信し、該受信時に該
    記憶手段(41)の情報を基に、相手システムに対し経
    路変更応答を送信して、自システムを経路変更確認待ち
    状態に遷移させる経路変更応答送信手段(42)と、 該経路変更確認待ち状態において、相手システムから経
    路変更確認を受信し、該受信経路が現在自システムにお
    いて使用可能であるときに上記受信経路を前記コネクシ
    ョンの新たな使用経路に確定する経路変更確認受信手段
    (43)と、 を備えたことを特徴とする経路変更衝突制御装置。
  19. 【請求項19】 前記経路変更応答送信手段(42)
    は、上記記憶手段(41)の記憶情報を基に、該コネク
    ション確立時に自システムが着呼側であったと判断した
    場合には、相手システムに対し経路変更応答を送信す
    る、 ことを特徴とする請求項18記載の経路変更衝突制御装
    置。
JP05502994A 1994-02-28 1994-02-28 ネットワーク環境で使用されるシステム及び該システムに実装される装置 Expired - Fee Related JP3398461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05502994A JP3398461B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 ネットワーク環境で使用されるシステム及び該システムに実装される装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05502994A JP3398461B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 ネットワーク環境で使用されるシステム及び該システムに実装される装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07240756A true JPH07240756A (ja) 1995-09-12
JP3398461B2 JP3398461B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=12987249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05502994A Expired - Fee Related JP3398461B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 ネットワーク環境で使用されるシステム及び該システムに実装される装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3398461B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7437461B2 (en) 2004-05-11 2008-10-14 Fujitsu Limited Load balancing apparatus and method
US7634576B2 (en) 2002-04-05 2009-12-15 Minolta Co., Ltd. Recording medium recording program causing computer to perform data transfer
WO2020050025A1 (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 通信装置、送信方法及びコンピュータプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7634576B2 (en) 2002-04-05 2009-12-15 Minolta Co., Ltd. Recording medium recording program causing computer to perform data transfer
US7437461B2 (en) 2004-05-11 2008-10-14 Fujitsu Limited Load balancing apparatus and method
WO2020050025A1 (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 通信装置、送信方法及びコンピュータプログラム
JP2020039034A (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 通信装置、送信方法及びコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3398461B2 (ja) 2003-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6047330A (en) Virtual router discovery system
US4951278A (en) High-level data link control packet assembler/disassembler
US5778189A (en) System and method for converting communication protocols
US7583593B2 (en) System and methods for detecting network failure
US6061728A (en) Arrangement for controlling network proxy device traffic on a transparently-bridged local area network using a master proxy device
JP2009507402A (ja) 冗長接続されたワイヤレスセンサネットワーキング方法
JPH10326261A (ja) 分散コンピュータ・システムのハードウェア要素によりエラーを報告するシステム
US7545741B1 (en) Technique for identifying a failed network interface card within a team of network interface cards
JP3871895B2 (ja) 階層異種システムにおける自動ポート識別発見のための装置および方法
JP3101604B2 (ja) 分散コンピュータ・システムのエラーを報告する方法
KR100926739B1 (ko) 무선 메시징 네트웍을 통한 데이터 장치의 디지털네트웍으로의 연결 개시 방법 및 장치
US6535991B1 (en) Method and apparatus for providing reliable communications in an intelligent network
JP3398461B2 (ja) ネットワーク環境で使用されるシステム及び該システムに実装される装置
JPH07264233A (ja) ルート高速切替方法及びルータ装置
JP3465183B2 (ja) ネットワーク監視方式
Cisco CiscoMgmt Variables
Cisco CiscoMgmt Variables
Cisco CiscoMgmt Variables
Cisco CiscoMgmt Variables
Cisco CiscoMgmt Variables
Cisco CiscoMgmt Variables
Cisco CiscoMgmt Variables
Cisco CiscoMgmt Variables
Cisco CiscoMgmt Variables
Cisco CiscoMgmt Variables

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080214

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees