JPH0724019B2 - プログラマブル多値論理関数回路 - Google Patents

プログラマブル多値論理関数回路

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JPH0724019B2
JPH0724019B2 JP61045467A JP4546786A JPH0724019B2 JP H0724019 B2 JPH0724019 B2 JP H0724019B2 JP 61045467 A JP61045467 A JP 61045467A JP 4546786 A JP4546786 A JP 4546786A JP H0724019 B2 JPH0724019 B2 JP H0724019B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の要約 多値信号源と,プログラマブル・メモリ・アレイと,ア
ドレスト・スイッチと,出力ラインとから構成されてい
る。
多値信号源からは,多値論理の論理値をそれぞれ表わす
信号が発生する。
プログラマブル・メモリ・アレイは,上記信号源に接続
された信号ラインと,この信号ラインに交差状に配列さ
れた多数のアドレス・ラインとを備えており,両ライン
の交差点に結節点をつくるかつくらないかをプログラム
することが可能である。
アドレス・ラインのいずれか1つが,入力信号が与えら
れるアドレスト・スイッチによって選択され,プログラ
ムされた結節点の位置に応じた論理値信号が出力ライン
に導かれる。
目次 (1)発明の背景 (2)発明の概要 (2.1)発明の目的 (2.2)発明の構成と効果 (3)実施例の説明 (3.1)多値論理関数の定義 (3.2)フィールド・プログラマブル多値論理関数回路 (3.3)デコーダ (3.4)アドレスト・スイッチの他の例 (1)発明の背景 この発明は,多値論理システムを構築するための基礎と
なるとともにそのIC化に適したプログラマブル多値論理
関数回路に関する。
コンピュータをはじめとする多くのディジタル回路シス
テムの基礎となる2値論理のもついくつかの限界を補完
ないしは克服するものとして多値論理およびその演算回
路の研究が盛んに行なわれている。2値論理が0と1の
2つの値を取扱い,2値論理回路システムで用いられる信
号がこれら2つの値に対応した2つのレベルをとるのに
対して,多値論理は3つ以上の値を取扱い,多値論理回
路システムで用いられる信号は3つ以上のレベルをと
る。
多値論理(回路システム)は2値論理(回路システム)
と比較して次のような利点をもっているといわれてい
る。
1)0と1の間の不確定な状態の記述が可能である(た
とえば3値の場合)。
2)IC基板上の配線領域およびピン数を減少させること
ができ,実効的な集積度を高めることができる。たとえ
ば,64値の場合には2値論理回路の1/6の配線領域で足り
る。
3)10値マシンの実現によって人間と同じ論理を用いる
ことが可能になるから,2値マシンで必要であったエンコ
ーダやデコーダが不要となる。
このような特長をもつ多値論理システム,とくに従来の
2値コンピュータにとってかわるシステムの構築のため
に最も基本となるのが多値演算論理装置(多値ALU)で
ある。この多値ALUは任意の多値論理演算が行なえるも
のでなければならない。多値論理演算には,MAX,MIL,加
算,減算,乗算,割算等のよく知られた演算だけでも十
数種類ある。多値論理演算の実行は,その演算結果を表
わす多値論理関数の発生と等価であるから,多値ALUの
実現のためには2以上の多値変数を入力とする多値論理
関数回路を実現することが必要となる。単純な組合せに
したがうと,多値論理関数は,n値r入力の場合nのn乗
のr乗種類存在することになる。たとえば,3値2入力の
多値システムでは,多値論理関数の種類は3の3乗の2
乗,すなわち19683となり,4値2入力では約43億通りと
なる。このような膨大な数の多値論理関数回路を設計す
ることは,殆んど不可能である。
(2)発明の概要 (2.1)発明の目的 この発明の目的は,多値論理関数の真理値表を用いて任
意の多値論理関数の演算を行なう回路をプログラムでき
るプログラマブル多値論理関数回路を提供することにあ
る。
(2.2)発明の構成と効果 この発明によるプログラマブル多値論理関数回路は,適
用される多値論理の複数の論理値をそれぞれ表わす信号
を発生する複数の多値信号源,これらの信号源にそれぞ
れ接続された複数の信号ラインと,この信号ラインと交
差するように配置されかつ入力信号の組合せの数に等し
い数のアドレス・ラインとを含み,これらの両ラインの
交差点に結節点をプログラム可能なプログラマブル・メ
モリ・アレイ,多値入力信号によって上記アドレス・ラ
インのいずれか1つを選択的に導通させるアドレスト・
スイッチ,およびアドレスト・スイッチの出力側におい
てアドレス・ラインのすべてに接続されている出力ライ
ンを備えていることを特徴とする。
上述のプログラマブル・メモリ・アレイは,通常のPROM
等と同じやり方でプログラムが可能であり,しかもこの
プログラムは,所望の多値論理関数を表わす真理値表に
したがって行なえばよいから,きわめて簡単に任意の多
値論理関数のプログラムが可能となる (3)実施例の説明 (3.1)多値論理関数の定義 多値論理関数の定義の仕方には2種類ある。
その1つは関数を表わす式を用いて定義するやり方であ
る。たとえば,xとyを変数とする多値論理関数MAXは次
式で表わされる。
また,多値論理関数MINは次式で定義される。
多値論理関数の他の定義の仕方は真理値表を用いるもの
である。x,yおよびzという3つの変数をもちかつ各変
数が0,1,2および3の4値をとる多値論理関数(この関
数も4値である)の真理値表の一例が第1図に示されて
いる。真理値表には任意の値を書き込むことができるの
で,真理値表を用いると任意の多値論理関数を容易に定
義することが可能となる。関数の式を用いた定義の仕方
によると定義可能な関数の種類が限定されるのに対し
て,真理値表を利用するとあらゆる関数を定義できる。
これが真理値表を用いた定義の仕方の大きな利点であ
る。また,式を用いて定義された関数もまた真理値表に
置きかえることができるから,真理値表を用いたやり方
は式を用いたやり方を包摂しているといえる。
したがって,以下の説明では,多値論理関数は原則とし
て真理値表を用いて定義される。
真理値表によって定義された多値論理関数を,その真理
値表の値を用いて次のように数式で表現することが可能
である。すなわち,変数をx,yおよびzとする多値論理
関数f(x,y,z)は,真理値表の値をClmmとした場合,
次のように表わされる。
f(x,y,z)= ΣΣΣClmn*{kl(x)・km(y)・kn(z)} …
(3) ここで, であり,r値の場合,x,y,z,l,m,nはそれぞれ0,1,…,(r
−1)の値をとる。
また,第(3)式において,記号*および・はともに乗
算を表わす。
第(3)式の関数f(x,y,z)を表わす多値信号を出力
する多値論理関数回路を考えた場合には,変数x,y,zは
それらの値を表わす多値入力信号で与えられる。また,
記号・はAND論理演算によって,*はスイッチングによ
ってそれぞれ実現される。
このような多値論理関数回路によって任意の多値論理関
数を表わす出力信号を得るためには,その回路はプログ
ラマブルでなければならない。任意の多値論理関数は上
述の真理値表の値Clmnを回路上でプログラムすることに
よって,すなわち値Clmnを発生する回路をプログラムす
ることによって得られるであろう。
真理値表の値Clmnを発生する回路のプログラムには,そ
の回路をIC製造工程で作製する過程においてプログラム
するやり方(マスク・プログラマブル)と,プログラム
されていない回路をPROMライタ等を用いてユーザがプロ
グラムするやり方(フィールド・プログラマブル)とが
ある。
(3.2)フィールド・プログラマブル多値論理関数回路 第2図は,上述の第(3)式で表わされる演算を実現し
て関数f(x,y,z)を表わす出力信号を得る回路であっ
て,真理値表の値Clmnがフィールド・プログラマブルな
回路の一例を示している。この回路は4値3入力(3変
数)の多値論理関数回路である。
第2図に示す回路は,電流モード,電圧モードのいずれ
においても動作可能であるが,まず電流モードを前提と
して説明し,その後電圧モードに切替えた場合について
述べる。
第2図において,多値論理関数回路は,4つの信号源10〜
13と,これらの信号源10〜13に接続された結節点メモリ
・アレイ21と,このアレイ21に接続されたアドレスト・
スイッチ23と,アドレスト・スイッチ23の出力側に接続
された出力ライン5とから構成されている。
信号源10〜13は電流源であり,その詳細な構成について
は後述する。この実施例は4値の論理関数回路であるか
ら,これらの信号源10〜13からは,これらの4値0,1,2
および3を表わす電流がそれぞれ出力される。値0を表
わす電流の電流源10を必ずしも必要ではない。
結節点メモリ・アレイ21において,これらの電流源10〜
13にそれぞれ接続されたライン(信号ライン)が行を構
成し,これらのラインを第0行〜第3行のラインと呼
ぶ。これらの行を構成するラインに対して64本の列を構
成するライン(アドレス・ライン)が配置されている。
列を構成するラインを第2図の左側から第1列,第2
列,…,第64列のラインと呼ぶことにする。行を構成す
る各ラインと列を構成する各ラインとは,1箇所において
のみ相互に接続され,結節点を構成している。
このメモリ・アレイはフィールド・プログラマブルのも
のであり,一般にはシリコン・チップ上に立体交差的に
行と列のラインが配列される。通常のプログラマブルRO
Mと同じように,大電流または大電圧の印加によるpn接
合の破壊または絶縁層の破壊によって結節点を形成する
タイプのもの,不要な結線部分のヒューズを溶断するこ
とによって必要な結節点を残すタイプのもの等がある
が,いずれも適用可能である。
いずれにしても,このメモリ・アレイ21には,第1図に
示されたような所望と多値論理関数を表わす真理値表の
値がプログラムされる。第1列のラインはx=0,y=0,z
=0に対応し,第2列のラインはx=1,y=0,z=0に対
応し,第3列のラインはx=2,y=0,z=0に対応し,ま
たたとえば第9列のラインはx=0,y=2,z=0に対応す
るというように,すべての列は変数x,y,zのすべての組
合せに1対1に対応している。そして,各列のライン
は,それが対応するx,y,zの値を変数とする関数f(x,
y,z),すなわち真理値表の値Clmn(=Cxyz)を表わす
電流源から導かれた行のラインに結節点によって結ばれ
ている。
電流源10〜13とメモリ・アレイ21との組合せ回路は,64
回路の電流源と等価であるということができる。
メモリ・アレイ21はプログラマブルであるから,任意の
真理値表の値をプログラムすることが可能であり,これ
によって任意の多値論理関数f(x,y,z)を表わす信号
を出力する回路が実現することになる。
アドレスト・スイッチ23は,メモリ・アレイ21に設定さ
れた関数f(x,y,z)を表わす電流を,入力端子1,2,3に
それぞれ与えられる入力x,y,zに応じて選択的に取出す
または読出す(スイッチ・オン)ものである。このアド
レスト・スイッチ23は,各入力x,y,zをそれぞれ入力と
するデコーダ(1オブ4デコーダ)31,32および33と,
これらのデコーダの出力側に接続されたANDアレイ22と
から構成されている。デコーダ31は,入力x(電流モー
ドでも電圧モードでもどちらでもよい)が論理値0を表
わしているときに,l=0の出力端子にHレベルの信号を
出力し他の出力端子の出力をLレベルにする。同じよう
に,入力xが論理値1,2,3のときにl=1,2,3の出力端子
にそれぞれHレベルの信号を出力し,他の出力端子の出
力をLレベルにする。他のデコーダ32,33も同じように
働く。
各デコーダ31,32,33からは4ずつ行を構成する制御ライ
ンがのびており,これらの制御ラインは,メモリ・アレ
イ21から延びたまたはその列ラインに接続された列ライ
ンと交差している。この交差箇所には,Aで示す○印によ
って表現されたnチャネルMOS FETよりなるスイッチン
グ素子が設けられている(第3図参照)。これらのスイ
ッチング素子Aは各列ラインに3つずつ直列に接続さ
れ,その各スイッチング素子が各デコーダ31,32,33から
のびている行を構成する制御ラインによってそれぞれ制
御される。各列の3つのスイッチング素子を制御する制
御ラインは,各列においてそれぞれ異なっている。たと
えば,第1列の3つのスイッチング素子はx=0,y=0,z
=0のときにすべてオンとなり,このラインが導通す
る。同じように,第2列のラインはx=1,y=0,z=0の
ときに,第3列のラインはx=2,y=0,z=0のときに,
第10列のラインはx=1,y=2,z=0のときにそれぞれ導
通する。
すなわち,アドレス・スイッチ23は,64本の列ラインの
うち入力x,y,zの組合せによってアドレスされる唯一の
列ラインのみを導通させる。このアドレス・スイッチ23
または少なくともANDアレイ22もIC化されるのはいうま
でもない。
アドレスト・スイッチ23の出力側において,これらの64
本の列ラインが1本の出力ライン5に接続されている。
この出力ライン5に関数f(x,y,z)の出力端子4が設
けられている。
したがって,入力x,y,zによって指定された列ラインが
アドレスト・スイッチ23によって導通状態にされ,それ
に対応するメモリ・アレイ21の結節点からあらかじめプ
ログラムされた値の電流がその指定された列ラインを通
り,出力ライン5を経て出力端子4に,対応する関数f
(x,y,z)を表わす電流として出力される。
第4図は,電流源11〜13の具体的構成の例を示してい
る。
第4(A)において,多値論理における値1に対応する
電流I0が入力端子9に与えられ,この電流I0はnMOS FE
Tよりなる6出力電流ミラー14に入力している。この電
流ミラー14の1つの出力電流はpMOS FETよりなる電流
ミラー15でその向きが反転され,出力電I0が出力端子11
aに現われる。この出力電流I0が第2図の電流源11の出
力電流に相当する。電流ミラー14の2つと出力用ドレイ
ンが相互に接続されることにより2I0の値の電流がつく
られ,この電流2I0が電流ミラー16で反転されて出力端
子12aに現われる。さらに電流ミラー14の3つの出力用
ドレインが相互に接続されることによって3I0の値の電
流が生成され,これが電流ミラー17で反転されて出力端
子13aに現われる。出力端子12a,13aの出力電流2I0,3I0
が第2図の電流源12,13の出力電流に相当する。
第4図(B)においては,3出力電流ミラー14BからI0
値の3つの電流が出力され,これら3つの電流がそれぞ
れ電流ミラー15B,16B,17Bに入力する。電流ミラー15Bは
1出力電流ミラーであるから,入力電流I0に等しい値の
電流を出力する。電流ミラー16B,17Bはそれぞれ2出力
電流ミラー,3出力電流ミラーであって,それらの出力用
ドレインが相互にそれぞれ接続されているので,これら
の電流ミラーから2I0,3I0の電流が得られる。
第2図において,出力ライン5に並列に,nMOS FETより
なるスイッチング素子34と抵抗35の直列回路が接続され
ている。抵抗35は接地されている。スイッチング素子34
は,モード・セレクト端子7に与えられる電圧信号によ
ってオン,オフ制御される。
第2図の回路を上述のように電流モードで作動させる場
合には,端子7にLレベルの電圧を与えてスイッチング
素子34をオフとしておく。
電圧モードで作動させる場合には端子7にHレベルの電
圧信号を与えて,スイッチング素子34をオンとする。す
ると,関数f(x,y,z)を表わす電流は,スイッチング
素子34を経て抵抗35に流れるので,その降下電圧が出力
端子4に現われる。ただし,出力端子4に接続される次
段の回路の入力インピーダンスは大きいものとする。こ
のようにして,電流源10〜13をそのままにしておいて
(電流源10に接続された第0行のラインは設置しておく
ことが好ましい),端子7に与えるモード・セレクト信
号を切替えるのみで,電流モード/電圧モード切替えが
可能となる。
スイッチング素子34と抵抗35とを出力ライン5に接続す
ることに代えて,メモリ・アレイ21の各行ラインに接続
するようにしてもよい。
また,電流源10〜13に代えて電圧源を用いれば,第2図
の回路を電圧モードの回路に変更できるのはいうまでも
ない。
第2図にはさらに,メモリ・アレイ21のプログラムのた
めの回路も設けられている。この回路は,メモリ・アレ
イ21の各列ラインに一方の端子がそれぞれ接続されたス
イッチング素子40〜43と,このスイッチング素子40〜43
の他方の端子に接続された端子6と,スイッチング素子
40〜43をオン,オフ制御するための信号を発生するデコ
ーダ44とから構成されている。デコーダ44には,端子8
からライン・セレクト信号が与えられる。このセレクト
信号も4値の信号であることが好ましい。
プログラミングは次のようにして行なわれる。端子8に
与えるライン・セレクト信号によって,メモリ・アレイ
21の4つの行ラインのいずれかを選択する。選択された
行ラインに対応するスイッチング素子(40〜43のいずれ
か)がオンとなる。また,入力端子1,2,3に入力x,y,zと
して列ラインを選択するための信号を与え,所望の列ラ
インを導通状態とする。以上の操作ののち,出力端子4
と端子6との間に大電流または大電圧を印加する。する
と,選択された行ラインと列ラインの交差点において,
タイプに応じて結節点が形成されるか,または結節点が
切断される。
この操作を形成すべきまたは切断すべきすべての結節点
について繰返して行なえば,メモリ・アレイのプログラ
ムが完了する。
電流源11〜13を第4図の回路で置きかえた第2図の回路
全体をIC化することが可能であり,この場合には入力端
子の数をきわめて少なくすることが可能である。すなわ
ち,入力端子1,2,3,出力端子4,プログラムのための電圧
または電流印加端子6,モード・セレクト端子7,ライン・
セレクト端子8,単位電流I0の入力端子9,ならびに必要な
動作電源VDDおよびアース端子の全部で10ピンを1チッ
プ上に設ければよいことになる。
(3.3)デコーダ 次に第2図で示されたデコーダ31,32,33および44の具体
例について述べる。これらのデコーダは全く同じ構成を
とることができるので,デコーダ31を例にとって説明す
る。
第5図は,入力xが電圧信号であるときに適用されるデ
コーダの例である。4つの出力端子l=0〜4の出力が
x0〜x4で示されている。第5図の回路は,基本回路を順
次接続したものであるから,その基本回路についてまず
第6図を参照して説明する。
第6図において,2つのpMOS FETQa,Qbが直列に接続され
ている。一方のFETQaのドレインに電源電圧,すなわち
Hレベルの電圧Vj+1が加えられ,他方のFETQbはそのソ
ースがゲートに接続されかつ接地されている。出力端子
は2つのFETQaとQbの接続点に設けられている(出力電
圧Ej)。この基本回路は,一方のFETQaのソースにHレ
ベルの電圧が加えられ,そのFETQaのゲートにLレベル
の入力電圧Vjが与えられたときにのみ,出力電圧EjがH
レベルになる。
さて,第5図に戻って,この回路は上述の基本回路が6
個順次接続されてなる。そのうちの3つの基本回路の一
方のFETQ1,Q2,Q3に電源電圧VDD(たとえば5V)が印加さ
れ,かつそれらのFETQ1,Q2,Q3が入力電圧信号xによっ
て制御される。他の2つの基本回路のFETQ5,Q6はFETQ1,
Q2のドレイン側に接続され,もう1つの基本回路のFETQ
4には電源電圧VDDが加えられている。第5図の回路の右
側を前段側とすれば,FETQ4,Q5,Q6のゲートは前段の基本
回路の出力電圧(第5図のEjに対応するもの)によって
制御される。
さらに,第7図に示すようにFETQ1,Q2,Q3のドレイン電
流の立上がりしきい値VTHは相互に異なる値−θ1,−
θ2,−θ3,たとえばθ=0.83V,θ=2.50V,θ=4.
17Vにそれぞれ設定されている。VDD−θ3,VDD−θ2,VDD
−θが入力電圧xをレベル弁別するためのしきい値Th
1,Th2,Th3になる。他のFETQ4〜Q12のしきい値VTHは1V程
度以上あればよい。
さて,入力電圧xがしきい値Th1以上の場合には,最前
段の基本回路のFETQ3のゲートにLレベルの電圧が加え
られることになるから,この基本回路の出力電圧x0はH
レベルとなる。他の出力x1,x2,x3を発生する基本回路の
FETQ6,Q5,Q4のゲートはHレベルであるからこれらの出
力x1,x2,x3はLレベルである。
入力電圧xがTh2>x>Th1のときには,各点の電圧は
( )内に示したように変化する。すなわち,FETQ3のゲ
ートはHレベルになるので,出力x0はLレベルになる。
この結果,FETQ6のゲートがLレベルになるから出力x1
Hレベルになる。他の出力x2,x3はLレベルのままであ
る。
このようにして,Th3>x>Th2のときは出力x2のみがH
レベルに,Th3<xのときは出力x3のみがHレベルにな
る。
第5図の回路は,pMOS FETによって構成されているが,n
MOS FETを用いても同じようにデコーダを構成できるの
はいうまでもない。続いて,入力信号xが電流の場合の
デコーダの例について述べる。これは,電流モードで動
作する複数のリテラル回路を利用して構成することがで
きる。電流モード・リテラル回路は,出願人の先願,特
願昭60−16897に詳述されているが,ここでも簡単に説
明しておく。
4つのリテラル回路を利用した1オブ4デコーダの例が
第8図に示されている。入力電流xは多出力電流ミラー
54に入力し,ここで入力電流xと同じ値の6つの電流が
生成され,これらのうちの1つがx0の出力を発生するリ
テラル回路50に,他の2つずつが,それぞれx1,x2の出
力を発生するリテラル回路51,52に,残りの1つがx3
出力を発生するリテラル回路53にそれぞれ送られる。
▲出力信号ab x▼(a=0.5,b=1.5)を発生するリテラ
ル回路51の動作について説明すると,rを基数として(r
−1)の値を表わす電流源59と出力端子との間に,pMOS
FETQS1とnMOS FETQS2とが直列に接続されている。ま
た,a,bそれぞれの値を表わす電流の電流源55,56がけら
れ,これらの電流値55,56の出力側に多出力電流ミラー5
4の出力側がそれぞれ結節点57,58において接続され,こ
の結節点57,58の電圧によってFETQS1,QS2がそれぞれ制
御される。
x>aのとき,結節点57と電位がLレベルになり,FETQ
S1がオンとなる。また,x<bの場合に結節点58の電位が
HレベルになってFETQS2がオンとなる。したがって,第
9図(B)に示すようにa<x<bの間においてのみ,
出力端子には(r−1)の電流が得られる。
同じようにリテラル回路52においては,a=1.5,b=2.5に
設定されているから,1.5<x<2.5において出力端子か
ら出力電流が得られる。
リテラル回路50においては,電流源55とFETQS1に対応す
るものが省略されている。また,b=0.5に設定されてい
る。したがって,x<0.5において出力電流が得られる。
リテラル回路53においては,電流源56と結節点QS2に対
応するものが省略され,かつa=2.5に設定されている
ので,2.5<xにおいて出力電流が得られる。
これらの出力電流が第9図に示されている。したがっ
て,第8図と回路からは,入力電流xの値に応じて,4つ
の出力端子のいずれか1つから出力電流が得られること
になる。この出力電流を,鎖線で示すように抵抗を介し
てアース側に流し,この抵抗に生ずる降下電圧によって
ANDアレイ22のスイッチAを制御させればよい。
第8図の回路をデコーダとして使用する場合には,電流
源59の(r−1)の値は任意の値でよい。
(3.4)アドレスト・スイッチの他の例 第2図に示す多値論理関数回路において,アドレスト・
スイッチ23は他の回路,たとえば第10図に示すようにい
くつかのバイラテラルTゲートによって置きかえること
も可能である。
簡略化のために,第10図に示す回路は2つの入力x,yの
場合を示している。また,第2図の電流源11〜13に代え
て,電圧源11A〜13Aが用いられている。もちろん,電流
源を設けることもできるし,その場合には電流,電圧切
替スイッチおよび抵抗を設けることもできる。
バイラテラルTゲートとは,複数の入力信号をセレクト
信号の値によって選択することにより,そのうちの1つ
を出力信号として出力するものである。第10図におい
て,アドレスト・スイッチは,入力xをセレクト信号と
しかつそれぞれが4つの入力端子をもつ4つのバイラテ
ラルTゲート61〜64と,これらのバイラテラルTゲート
の出力を入力としかつ入力yをセレクト信号とする1つ
のバイラテラルTゲート65とによって構成されている。
バイラテラルTゲート61〜64には,第1列から第16列の
ラインが4つずつ入力している。また,バイラテラルT
ゲート65の出力が出力信号f(x,y)を表わす。
【図面の簡単な説明】
第1図は4値3入力多値論理関数の真理値表の一例を示
す図である。 第2図は,第1図に示す真理値表によって表わされる多
値関数を出力する多値論理関数回路を示す回路図であ
り,第3図は第2図の記号を説明するものである。 第4図(A)および(B)は,第2図に示す電流信号源
の具体的回路構成の例を示す回路図である。 第5図は,第2図に示すデコーダであって電圧モードで
動作するものの具体例を示す回路図であり,第6図は第
5図の回路を説明するための基本回路を示すものであ
り,第7図は第5図に示すFETのドレイン電流の立上り
しきい値と回路のスレシホールド・レベルとの関係を示
している。 第8図は,電流モードで動作するデコーダの具体例を示
す回路図であり,第9図(A)〜(D)は第8図の回路
の出力信号を示すグラフである。 第10図は,アドレスト・スイッチの他の例を示す回路図
である。 5……出力ライン, 10,11,12,13,11A,11B,13B……信号源, 21……プログラマブル・メモリ・アレイ, 22……ANDアレイ, 23……アドレスト・スイッチ, 31,32,33……デコーダ. 61,62,63,64,65……バイラテラルTゲート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】適用される多値論理の複数の論理値をそれ
    ぞれ表わす信号を発生する複数の多値信号源, これらの信号源にそれぞれ接続された複数の信号ライン
    と,この信号ラインと交差するように配置されかつ入力
    信号の組合せの数に等しい数のアドレス・ラインとを含
    み,これらの両ラインの交差点に結節点をプログラム可
    能なプログラマブル・メモリ・アレイ, 多値入力信号によって上記アドレス・ラインのいずれか
    1つを選択的に導通させるアドレスト・スイッチ,およ
    び アドレスト・スイッチの出力側においてアドレス・ライ
    ンのすべてに接続されている出力ライン, を備えているプログラマブル多値論理関数回路。
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