JPH0723839A - 絵皿等の吊り下げ具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は美術館等で絵皿を安全にかつ簡単に
楽な作業で吊り下げ状態に展示することができる絵皿等
の吊り下げ具を得るにある。 【構成】 絵皿等の外径寸法よりも小寸法の支持体と、
この支持体の外周部より外方へ突出するように長さ調整
可能に取付けられた複数本の紐と、この複数本の紐の先
端部寄りの部位にそれぞれ取付けられた前記絵皿等の外
周部に係止されるフックと、前記支持体に固定された吊
り下げ紐等の吊り下げ体とで絵皿等の吊り下げ具を構成
している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は美術館等で絵皿等を展示
する場合に使用される絵皿等の吊り下げ具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、美術館では絵皿は皿立てに寄り掛
けたり、テ―ブル上に平に置いて展示している。

【０００３】

【本発明が解決しようとする課題】従来の絵皿の展示は
皿立てに寄り掛けたり、テ―ブル上に平に置いているた
め展示場所に制限があるとともに、見やすい位置に展示
することが難しいという欠点があった。

【０００４】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
絵皿等を絵画と同様に壁面等に安全に、楽な作業で吊り
下げ状態で展示することができる絵皿等の吊り下げ具を
提供することを目的としている。

【０００５】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照し合せて読むと、よ
り完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱ
ら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定する
ものではない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は絵皿等の外径寸法よりも小寸法の支持体
と、この支持体の外周部より外方へ突出するように長さ
調整可能に取付けられた複数本の紐と、この複数本の紐
の先端部寄りの部位にそれぞれ取付けられた前記絵皿等
の外周部に係止されるフックと、前記支持体に固定され
た吊り下げ紐等の吊り下げ体とで絵皿等の吊り下げ具を
構成している。

【０００７】

【作用】上記のように構成された絵皿等の吊り下げ具
は、絵皿等の背面に支持体を位置させ、フックを絵皿等
の外周部に係止されて紐をたるませないように調整する
ことにより、絵皿等に支持体が取付いた状態となる。し
かる後、壁面等に固定されたフックボルト等に吊り下げ
紐等の吊り下げ体を係止することにより、絵皿等が壁面
に吊れ下げられた状態となる。

【０００８】

【本発明の実施例】以下、図面に示す実施例により、本
発明を詳細に説明する。

【０００９】図１ないし図５の本発明の第１の実施例に
おいて、１は絵皿２等を壁面３に吊り下げ状態で展示す
る場合に使用される本発明の絵皿等の吊り下げ具で、こ
の絵皿等の吊り下げ具１は前記絵皿２等の背面に位置さ
れる、該絵皿２等の外径寸法よりも小寸法で多角形状、
本実施例では五角形状に形成された布、皮、合成樹脂シ
―ト等のシ―ト材製の支持体４と、この支持体４の角部
より外方へ突出するように一体あるいは縫着固定された
５本の紐５、５、５、５、５と、この５本の紐５、５、
５、５、５の先端部にそれぞれ長さ調整可能な取付けリ
ング６、６を介して取付けられた損傷防止用のクッショ
ン材７が取付けられたフック８、８、８、８、８と、前
記支持体４に縫着固定された吊り下げ紐９と、前記紐
５、５、５、５、５の先端部寄りの部位に取付けられた
係止リング１０、１０、１０、１０、１０とから構成さ
れている。

【００１０】上記構成の絵皿等の吊り下げ具１は、図１
および図２に示すように絵皿２の背面に支持体４を位置
させ、フック８、８、８、８、８を前記絵皿２の外周面
に係止させるとともに、紐５、５、５、５、５の先端部
をそれぞれ引張り、たるみがないように取付ける。しか
る後、吊り下げ紐９を壁面３に固定されたフック金具１
１に係止させることにより、取付けが完了する。

【００１１】

【本発明の異なる実施例】次に図６ないし図２８に示す
本発明の異なる実施例につき説明する。なお、これらの
本発明の異なる実施例の説明に当って、前記本発明の第
１の実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複す
る説明を省略する。

【００１２】図６ないし図８の本発明の第２の実施例に
おいて、前記本発明の第１の実施例と主に異なる点は、
支持体４の角部に取付けリング６、６をそれぞれ取付け
るとともに、先端部にフック８を備えた紐５を前記取付
けリング６、６にそれぞれ取付けた点で、このように絵
皿等の吊り下げ具１Ａを構成することにより、紐５の遊
端部を支持体４側に位置させることができる。

【００１３】図９ないし図１１の本発明の第３の実施例
において、前記本発明の第１の実施例と主に異なる点
は、支持体４Ａの角部に先端部にフック８をそれぞれ取
付けゴム紐５Ａ、５Ａ、５Ａ、５Ａ、５Ａを縫着固定し
た点で、このように絵皿等の吊り下げ具１Ｂを構成する
ことにより、紐の長さ調整をすることなく、楽に絵皿２
に取付けることができる。

【００１４】図１２ないし図１４の本発明の第４の実施
例において、前記本発明の第１の実施例と主に異なる点
は、金属材をリング状に形成した支持体４Ｂを用いた点
で、このように形成されたリング状の支持体４Ｂを用い
て絵皿等の吊り下げ具１Ｃを構成しても、前記本発明の
第１の実施例と同様な作用効果が得られる。なお、リン
グ状の支持体４Ｂは皮、布、軟質樹脂材等の軟質材や木
材、硬質樹脂材等の硬質材等、絵皿２を安全に支持でき
る強度を有する材質であればどんな材質を用いてもよ
い。

【００１５】図１５ないし図１８の本発明の第５の実施
例において、前記本発明の第４の実施例と主に異なる点
は、支持体４Ｂの背面下部にヒンジ部材１２によって回
動可能に上部に透孔１３を有する板状の吊り下げ体１４
を取付けるとともに、該吊り下げ体１４の上部に該吊り
下げ体１４の回動角度を任意に設定する支持体４Ｂの上
部に固定された鎖１５および前記吊り下げ体１４の上部
に固定された前記鎖１５を任意の位置で固定するＵ字状
の係止片１６とからなる角度設定具１７を設けた点で、
このように構成された絵皿等の吊り下げ具１Ｄにするこ
とにより、絵皿２を任意の傾斜角度で壁面３に吊り下げ
ることができる。

【００１６】図１９ないし図２１の本発明の第６の実施
例において、前記本発明の第２の実施例と主に異なる点
は支持体４Ｃで、この支持体４Ｃは板材を星形に形成
し、先端部にそれぞれ取付けリング６、６を取付けたも
のを使用している。このように形成された支持体４Ｃを
用いて絵皿等の吊り下げ具１Ｅを構成しても、前記本発
明の第２の実施例と同様な作用効果が得られる。

【００１７】図２２ないし図２４の本発明の第７の実施
例において、前記本発明の第２の実施例と主に異なる点
は支持体４Ｄで、この支持体４Ｄは板材を長方形状に形
成し外周部に所定間隔で取付けリング６、６を取付けて
いる。このように形成された支持体４Ｄを用いて絵皿等
の吊り下げ具１Ｆを構成することにより、長方形状の絵
皿２を安全に吊り下げることができる。

【００１８】図２５ないし図２８の本発明の第８の実施
例において、前記本発明の第５の実施例と主に異なる点
は、支持体４Ｅと、ワイヤ―状の複数本の紐５Ｂ、５
Ｂ、５Ｂ、５Ｂ、５Ｂを用いた点で、前記支持体４Ｅは
開閉蓋１８を有する箱状に形成するとともに、側壁１９
に所定間隔でワイヤ―で形成した紐５Ｂを伸縮可能にロ
ックすることができるロック金具２０を取付けている。
このように構成された絵皿等の吊り下げ具１Ｇにするこ
とにより、複数本の紐５Ｂ、５Ｂ、５Ｂ、５Ｂ、５Ｂの
遊端部を支持体４Ｇ内に収納することができる。

【００１９】なお、前記ロック金具２０は図２８に示す
ように、支持体４Ｇの側壁１９に固定される先端部が小
径となるように傾斜面２１が形成された筒状のケ―ス体
２２と、このケ―ス体２２の先端部より先端部が外方へ
突出し、後端部に紐５Ｂをロックする複数個のロック片
２３、２３、２３が形成されたロック部材２４と、前記
ケ―ス体２２の後端部に取付けられた中央部に透孔２５
を有するストッパ―片２６と、このストッパ―片２６と
前記ロック部材２４との間に介装された該ロック部材２
４を常時外方へ突出するように付勢する付勢スプリング
２７とで構成されている。

【００２０】したがって、紐５Ｂをケ―ス体２２の後方
へ移動するように引張った場合には自動的に移動する
が、ケ―ス体２２の先端部方向へ移動するように紐５Ｂ
を引張った場合にはロック片２３、２３、２３がロツク
方向に付勢され、ロック状態を保持してその移動を阻止
する。ロック部材２４をケ―ス体２２内へ押し込むこと
により、ロック片２３、２３、２３のロック状態が解除
され、いずれの方向へでも紐５Ｂを移動させることがで
きる。

【００２１】なお、前記本発明の各実施例では布製の紐
５、ゴム紐５Ａ、ワイヤ―紐５Ｂを用いたものについて
説明したが、本発明はこれに限らず、ベルト状の紐、チ
ェ―ン状の紐、テグス状の紐等、絵皿を吊り下げるだけ
の強度を有する紐であればどんな材質、形状の紐であっ
てもよい。

【００２２】また、紐の長さを調整するものは、ゴム紐
５Ａ、取付けリング６、６、ロック金具２０に限らず、
ベルトのロック金具や紐の結びによる長さ調整等、従来
から使用されている方法および手段ならばどんな方法お
よび手段を用いてもよい。

【００２３】さらに前記フック８は吊り下げる絵皿２に
応じて、色や形状の違うものを使用できるように着脱可
能に紐５に取付けられるようにしてもよく、また色の異
なるクッション材７等を着脱可能に取付けできるように
形成したものを使用してもよい。

【００２４】

【本発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発
明にあっては次に列挙する効果が得られる。

【００２５】（１）絵皿等の外径寸法よりも小寸法の支
持体と、この支持体の外周部より外方へ突出するように
長さ調整可能に取付けられた複数本の紐と、この複数本
の紐の先端部寄りの部位にそれぞれ取付けられた前記絵
皿等の外周部に係止されるフックと、前記支持体に固定
された吊り下げ紐等の吊り下げ体とで構成されているの
で、絵皿等を壁面に吊り下げ状態で展示することができ
る。したがって、絵皿等の展示の仕方の幅が広がり、最
適な方法で展示することができる。

【００２６】（２）前記（１）によって、絵皿等の外周
部にフックを係止させ、紐がたるまないように長さ調整
するだけでよいので、楽に短時間に取付けて吊り下げ状
態に展示することができる。したがって、気軽に使用す
ることができる。

【００２７】（３）前記（１）によって、複数個の紐が
絵皿等の外径寸法よりも小寸法の支持体に取付けられる
ので、紐の位置がずれても絵皿等からフックが外れたり
するのを確実に防止することができる。したがって、美
術品等の絵皿を安全に吊り下げ状態で展示することがで
きる。

【００２８】（４）前記（１）によって、構造が簡単で
あるので、安価に製造することができる。

【００２９】（５）請求項２、３、４、５、６、７も前
記（１）〜（４）と同様な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の使用状態の正面図。

【図２】本発明の第１の実施例の使用状態の側面図。

【図３】図１の３−３線に沿う断面図。

【図４】本発明の第１の実施例を示す平面図。

【図５】フックの取付け状態の説明図。

【図６ないし図８】本発明の第２の実施例を示す説明
図。

【図９ないし図１１】本発明の第３の実施例を示す説明
図。

【図１２ないし図１４】本発明の第４の実施例を示す説
明図。

【図１５ないし図１８】本発明の第５の実施例を示す説
明図。

【図１９ないし図２１】本発明の第６の実施例を示す説
明図。

【図２２ないし図２４】本発明の第７の実施例を示す説
明図。

【図２５ないし図２８】本発明の第８の実施例を示す説
明図。

【符号の説明】

１、１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄ、１Ｅ、１Ｆ、１Ｇ：絵皿
等の吊り下げ具、２：絵皿、
３：壁面、４、４Ａ、４Ｂ、４Ｃ、４Ｄ、４Ｅ：支持
体、５、５Ａ、５Ｂ：紐、 ６：取付けリ
ング、７：クッション材、 ８：フッ
ク、９：吊り下げ紐、 １０：係止リ
ング、１１：フック金具、 １２：ヒン
ジ部材、１３：透孔、 １４：吊
り下げ体、１５：鎖、 １６：
係止片、１７：角度設定具、 １８：開
閉蓋、１９：側壁、 ２０：ロッ
ク金具、２１：傾斜面、 ２２：ケ
―ス体、２３：ロック片、 ２４：ロッ
ク部材、２５：透孔、 ２６：スト
ッパ―片、２７：付勢スプリング。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 絵皿等の外径寸法よりも小寸法の支持体
   と、この支持体の外周部より外方へ突出するように長さ
   調整可能に取付けられた複数本の紐と、この複数本の紐
   の先端部寄りの部位にそれぞれ取付けられた前記絵皿等
   の外周部に係止されるフックと、前記支持体に固定され
   た吊り下げ紐等の吊り下げ体とからなることを特徴とす
   る絵皿等の吊り下げ具。
2. 【請求項２】 絵皿等の外径寸法よりも小寸法の布ある
   いは合成樹脂材で形成された支持体と、この支持体の外
   周部より外方へ突出するように一体あるいは固定された
   複数本の紐と、この複数本の紐の先端部寄りの部位にそ
   れぞれ任意の位置で固定できるように取付けられた前記
   絵皿等の外周部に係止されるフックと、前記支持体に一
   体あるいは固定された吊り下げ紐等の吊り下げ体とから
   なることを特徴とする絵皿等の吊り下げ具。
3. 【請求項３】 絵皿等の外径寸法よりも小寸法の布ある
   いは合成樹脂材で形成された支持体と、この支持体の外
   周部に取付けられた複数個の紐を所定位置で固定するこ
   とができる取付け金具と、この複数個の取付け金具にそ
   れぞれ所定位置で固定される複数本の紐と、この複数本
   の紐の先端部にそれぞれ取付けられた前記絵皿等の外周
   部に係止されるフックと、前記支持体に一体あるいは固
   定された吊り下げ紐等の吊り下げ体とからなることを特
   徴とする絵皿等の吊り下げ具。
4. 【請求項４】 絵皿等の外径寸法よりも小寸法の支持体
   と、この支持体の外周部より外方へ突出するように固定
   された複数本のゴム紐と、この複数本のゴム紐の先端部
   にそれぞれ取付けられた前記絵皿等の外周部に係止され
   るフックと、前記支持体に固定された吊り下げ紐等の吊
   り下げ体とからなることを特徴とする絵皿等の吊り下げ
   具。
5. 【請求項５】 絵皿等の外径寸法よりも小径寸法のリン
   グ状の支持体と、この支持体より外方へ突出するように
   長さ調整可能に取付けられた複数本の紐と、この複数本
   の紐の先端部寄りの部位にそれぞれ取付けられた前記絵
   皿等の外周部に係止されるフックと、前記支持体あるい
   は前記紐に固定された吊り下げ紐等の吊り下げ体とから
   なることを特徴とする絵皿等の吊り下げ具。
6. 【請求項６】 絵皿等の外径寸法よりも小寸法の開閉蓋
   を有する箱状の支持体と、この支持体の外周壁より外方
   へ突出するように該支持体内に後端部が収納され長さ調
   整可能に取付けられた複数本の紐と、この複数本の紐の
   先端部にそれぞれ取付けられた前記絵皿等の外周部に係
   止されるフックと、前記支持体に固定された吊り下げ紐
   等の吊り下げ体とからなることを特徴とする絵皿等の吊
   り下げ具。
7. 【請求項７】 絵皿等の外径寸法よりも小寸法の支持体
   と、この支持体の外周部より外方へ突出するように長さ
   調整可能に取付けられた複数本の紐と、この複数本の紐
   の先端部寄りの部位にそれぞれ取付けられた前記絵皿等
   の外周部に係止されるフックと、前記支持体に任意の角
   度に傾斜するように回動可能に取付けられた吊り下げ体
   と、この吊り下げ体を所定の角度に設定する角度設定具
   とからなることを特徴とする絵皿等の吊り下げ具。