JPH07237596A - ヘリコプタのカーゴスリング装置 - Google Patents
ヘリコプタのカーゴスリング装置Info
- Publication number
- JPH07237596A JPH07237596A JP2971494A JP2971494A JPH07237596A JP H07237596 A JPH07237596 A JP H07237596A JP 2971494 A JP2971494 A JP 2971494A JP 2971494 A JP2971494 A JP 2971494A JP H07237596 A JPH07237596 A JP H07237596A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cargo
- helicopter
- luggage
- sling device
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はヘリコプタに荷物を吊り下げ、飛行
しても荷物が左右振動することのないヘリコプタのカー
ゴスリング装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明はヘリコプタの胴体下に荷物を吊り下
げて飛行運搬するヘリコプタのカーゴスリング装置にお
いて、荷物の後方となる部位に付設された空気抵抗体を
具備してなることを特徴とするヘリコプタのカーゴスリ
ング装置、を構成とする。
しても荷物が左右振動することのないヘリコプタのカー
ゴスリング装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明はヘリコプタの胴体下に荷物を吊り下
げて飛行運搬するヘリコプタのカーゴスリング装置にお
いて、荷物の後方となる部位に付設された空気抵抗体を
具備してなることを特徴とするヘリコプタのカーゴスリ
ング装置、を構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリコプタの機外吊下
物の高速運搬のために使用するカーゴスリング装置に関
する。
物の高速運搬のために使用するカーゴスリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のヘリコプタ用のカーゴスリング装
置は、図4に示すように、ヘリコプタ1の胴体2下方に
吊り下げたワイヤ3と荷物4を包んだネット5の上部を
フック6で連結することで構成されていた。
置は、図4に示すように、ヘリコプタ1の胴体2下方に
吊り下げたワイヤ3と荷物4を包んだネット5の上部を
フック6で連結することで構成されていた。
【0003】なお、図中、7は荷物4の後方に発生する
カルマン渦である。
カルマン渦である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のヘリコプタ
のカーゴスリング装置には解決すべき次の課題があっ
た。
のカーゴスリング装置には解決すべき次の課題があっ
た。
【0005】即ち、従来の装置では荷物4はネット5で
包まれており、ヘリコプタ1が高速で飛行すると、荷物
4の後方に図4に示すように、カルマン渦7が発生し、
左右舷方向に荷物4が振動し始め、荷物4がヘリコプタ
1にぶつかったり、振動のためにヘリコプタ1が安定し
て飛行出来なくなるという不具合が生じていた。
包まれており、ヘリコプタ1が高速で飛行すると、荷物
4の後方に図4に示すように、カルマン渦7が発生し、
左右舷方向に荷物4が振動し始め、荷物4がヘリコプタ
1にぶつかったり、振動のためにヘリコプタ1が安定し
て飛行出来なくなるという不具合が生じていた。
【0006】本発明は上記不具合を解消したヘリコプタ
のカーゴスリング装置を提供することを目的とする。
のカーゴスリング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、ヘリコプタの胴体下に荷物を吊り下げて飛
行運搬するヘリコプタのカーゴスリング装置において、
荷物の後方となる部位に付設された空気抵抗体を具備し
てなることを特徴とするヘリコプタのカーゴスリング装
置、を提供しようとするものである。
手段として、ヘリコプタの胴体下に荷物を吊り下げて飛
行運搬するヘリコプタのカーゴスリング装置において、
荷物の後方となる部位に付設された空気抵抗体を具備し
てなることを特徴とするヘリコプタのカーゴスリング装
置、を提供しようとするものである。
【0008】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
を有する。
【0009】即ち、ヘリコプタのカーゴスリング装置
が、荷物の後方となる部位に付設された空気抵抗体を備
えるため、荷物の飛行運搬時、空気抵抗体の抵抗によっ
て荷物が後方に引張られ、カルマン渦による荷物の左右
方向の振動が抑制される。
が、荷物の後方となる部位に付設された空気抵抗体を備
えるため、荷物の飛行運搬時、空気抵抗体の抵抗によっ
て荷物が後方に引張られ、カルマン渦による荷物の左右
方向の振動が抑制される。
【0010】また、空気抵抗体自身によってカルマン渦
の発生が抑制され、左右振動の成長が阻止される。
の発生が抑制され、左右振動の成長が阻止される。
【0011】
【実施例】本発明の第1〜第3実施例を図1〜図3によ
り説明する。なお、従来例または先の実施例と同様の構
成部材には同符号を付し、必要ある場合を除き説明を省
略する。
り説明する。なお、従来例または先の実施例と同様の構
成部材には同符号を付し、必要ある場合を除き説明を省
略する。
【0012】(第1実施例)第1実施例を図1により説
明する。図1は本実施例の全体側面図で、図において、
8は荷物4の後方となる部位に付設されたコーン9と荷
物4側とを連結するワイヤ、9は空気抵抗を生じるため
の、軽量で、かつ、流れに対し安定な形状となるよう円
錐状に形成されたコーンである。
明する。図1は本実施例の全体側面図で、図において、
8は荷物4の後方となる部位に付設されたコーン9と荷
物4側とを連結するワイヤ、9は空気抵抗を生じるため
の、軽量で、かつ、流れに対し安定な形状となるよう円
錐状に形成されたコーンである。
【0013】その他の構成は従来例と同様である。
【0014】次に、上記構成の作用を説明する。ヘリコ
プタ1が前進飛行を始めると、荷物4周りにカルマン渦
7が発生し、荷物4が左右舷方向に振動し始める。
プタ1が前進飛行を始めると、荷物4周りにカルマン渦
7が発生し、荷物4が左右舷方向に振動し始める。
【0015】この時、荷物4の後方に取付けたコーン9
に発生する抗力10により、荷物4の振動が減衰する。
に発生する抗力10により、荷物4の振動が減衰する。
【0016】(第2実施例)第2実施例を図2により説
明する。
明する。
【0017】図2は図1に対応する本実施例の側面図で
ある。
ある。
【0018】図において、11は荷物4の後方となる部
位にワイヤ8を介して連結された、いわゆるドラグ傘を
なすパラシュートである。その他の構成は第1実施例と
同様である。
位にワイヤ8を介して連結された、いわゆるドラグ傘を
なすパラシュートである。その他の構成は第1実施例と
同様である。
【0019】本実施例も第1実施例と同様の作用効果を
奏するが、本実施例の場合、パラシュート11は不使用
時に折畳め、嵩張らないという利点がある。
奏するが、本実施例の場合、パラシュート11は不使用
時に折畳め、嵩張らないという利点がある。
【0020】(第3実施例)第3実施例を図3により説
明する。
明する。
【0021】図3は図1に対応する本実施例の側面図で
ある。
ある。
【0022】図において、12は荷物4の後方となる部
位に、主として左右舷方向の成分を有する空気流れの抵
抗体となるようほぼ鉛直に、かつ、板面を飛行方向に沿
わせて突設された薄板である。
位に、主として左右舷方向の成分を有する空気流れの抵
抗体となるようほぼ鉛直に、かつ、板面を飛行方向に沿
わせて突設された薄板である。
【0023】その他の構成は第1実施例から、ワイヤ8
及びコーン9を除去した構成と同様である。
及びコーン9を除去した構成と同様である。
【0024】次に上記構成の作用について説明する。
【0025】ヘタコプタ1が前進飛行を始めると荷物4
周りにカルマン渦7が発生するが、そのうち、左右舷方
向の成分は薄板12に遮られて崩壊し、荷物4に振動を
発生し得ない。
周りにカルマン渦7が発生するが、そのうち、左右舷方
向の成分は薄板12に遮られて崩壊し、荷物4に振動を
発生し得ない。
【0026】以上、第1〜第3実施例におけるワイヤ
8、薄板12の取付けは荷物4に直接、行なってもよ
く、或はネット5に行なってもよく、或は荷物4の吊り
下げにネット5、フック6以外の手段を用いてそれに付
設してもよい。
8、薄板12の取付けは荷物4に直接、行なってもよ
く、或はネット5に行なってもよく、或は荷物4の吊り
下げにネット5、フック6以外の手段を用いてそれに付
設してもよい。
【0027】また、ワイヤ8の荷物4側を、直接、固定
せず、ヘリコプタ1から荷物4を経由した長いワイヤ8
が単に着力点を荷物4側に有するようにし、ヘリコプタ
1内からワイヤ8を適宜、繰り出し、繰り込みできるよ
うにしておき、ヘリコプタ1の速度に応じて変わるカル
マン渦7の交互ピッチに適応させて、カルマン渦7を乱
し、抗力10による安定と共にカルマン渦7自身を弱め
て安定を相加させるようにしてもよい。
せず、ヘリコプタ1から荷物4を経由した長いワイヤ8
が単に着力点を荷物4側に有するようにし、ヘリコプタ
1内からワイヤ8を適宜、繰り出し、繰り込みできるよ
うにしておき、ヘリコプタ1の速度に応じて変わるカル
マン渦7の交互ピッチに適応させて、カルマン渦7を乱
し、抗力10による安定と共にカルマン渦7自身を弱め
て安定を相加させるようにしてもよい。
【0028】更には荷物4の振動情報をワイヤ3の引張
力(吊り下げ力)と方向(ベクトル)と周期の変化から
得るようにして振動が最小となるよう上記、ワイヤ8の
繰り出し、繰り込みを自動的に行なうようにしてもよ
い。
力(吊り下げ力)と方向(ベクトル)と周期の変化から
得るようにして振動が最小となるよう上記、ワイヤ8の
繰り出し、繰り込みを自動的に行なうようにしてもよ
い。
【0029】また、薄板12を、たとえば枠体にシート
体を張って形成してもよく、単なる平板体としてもよ
く、後方への突設も片持ち状に比較的、剛なる突設とし
て、カルマン渦列、初頭のわずかのピッチでも確実に抑
止できる構成としてもよく、或は後方に比較的長い形状
にして多数ピッチで、左右からのカルマン渦7同志で渦
エネルギを相殺し合う構成とし、荷物4側への取付は左
右に回動自由としてもよい。
体を張って形成してもよく、単なる平板体としてもよ
く、後方への突設も片持ち状に比較的、剛なる突設とし
て、カルマン渦列、初頭のわずかのピッチでも確実に抑
止できる構成としてもよく、或は後方に比較的長い形状
にして多数ピッチで、左右からのカルマン渦7同志で渦
エネルギを相殺し合う構成とし、荷物4側への取付は左
右に回動自由としてもよい。
【0030】要するにカルマン渦7は初頭を抑止すれば
後続流は生じないからその目的に沿って薄板12を形成
するのも一つの便法である。
後続流は生じないからその目的に沿って薄板12を形成
するのも一つの便法である。
【0031】以上の通り、第1〜第3実施例によれば荷
物4の後方にコーン9、パラシュート11、薄板12を
曳航し、或は突設させることによってカルマン渦7によ
る振動を、或はカルマン渦7の発生を各抑止するので荷
物4の左右振動を防止でき、ヘリコプタ1の安定飛行が
果たされるという利点がある。
物4の後方にコーン9、パラシュート11、薄板12を
曳航し、或は突設させることによってカルマン渦7によ
る振動を、或はカルマン渦7の発生を各抑止するので荷
物4の左右振動を防止でき、ヘリコプタ1の安定飛行が
果たされるという利点がある。
【0032】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
の効果を有する。
【0033】即ち、本発明によれば、ヘリコプタのカー
ゴスリング装置によって吊り下げられる荷物の後方とな
る部位に空気抵抗体を付設するので、その曳航抗力によ
って、カルマン渦に基く荷物の左右振動が抑止される。
ゴスリング装置によって吊り下げられる荷物の後方とな
る部位に空気抵抗体を付設するので、その曳航抗力によ
って、カルマン渦に基く荷物の左右振動が抑止される。
【0034】また、空気抵抗体によってカルマン渦の発
生を阻止するので、荷物の左右振動が生じない。
生を阻止するので、荷物の左右振動が生じない。
【0035】以上の効果により、ヘリコプタの飛行が安
定し、荷物運搬を安全、かつ、快適に行なうことができ
る。
定し、荷物運搬を安全、かつ、快適に行なうことができ
る。
【図1】本発明の第1実施例の側面図、
【図2】本発明の第2実施例の側面図、
【図3】本発明の第3実施例の側面図、
【図4】従来例の側面図である。
1 ヘリコプタ 2 胴体 3 ワイヤ 4 荷物 5 ネット 6 フック 8 ワイヤ 9 コーン 11 パラシュート 12 薄板
Claims (1)
- 【請求項1】 ヘリコプタの胴体下に荷物を吊り下げて
飛行運搬するヘリコプタのカーゴスリング装置におい
て、荷物の後方となる部位に付設された空気抵抗体を具
備してなることを特徴とするヘリコプタのカーゴスリン
グ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2971494A JPH07237596A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | ヘリコプタのカーゴスリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2971494A JPH07237596A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | ヘリコプタのカーゴスリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07237596A true JPH07237596A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12283785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2971494A Withdrawn JPH07237596A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | ヘリコプタのカーゴスリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07237596A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107054653A (zh) * | 2017-05-05 | 2017-08-18 | 西安工业大学 | 基于绳牵引的飞行载物机器人及方法 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP2971494A patent/JPH07237596A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107054653A (zh) * | 2017-05-05 | 2017-08-18 | 西安工业大学 | 基于绳牵引的飞行载物机器人及方法 |
CN107054653B (zh) * | 2017-05-05 | 2023-11-14 | 西安工业大学 | 基于绳牵引的飞行载物机器人及方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |