JPH07236146A - 画像信号符号化装置及び量子化パラメータ設定方法 - Google Patents

画像信号符号化装置及び量子化パラメータ設定方法

Info

Publication number
JPH07236146A
JPH07236146A JP2465994A JP2465994A JPH07236146A JP H07236146 A JPH07236146 A JP H07236146A JP 2465994 A JP2465994 A JP 2465994A JP 2465994 A JP2465994 A JP 2465994A JP H07236146 A JPH07236146 A JP H07236146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
quantization parameter
image signal
correlation
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2465994A
Other languages
English (en)
Inventor
Makiko Konoshima
真喜子 此島
Kiichi Matsuda
喜一 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2465994A priority Critical patent/JPH07236146A/ja
Publication of JPH07236146A publication Critical patent/JPH07236146A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高能率符号化を行う画像信号符号化装置及び
量子化パラメータ設定方法に関し、画質を劣化させるこ
となく符号化効率を向上する。 【構成】 量子化器2と量子化パラメータ発生器3と動
き補償器4とを含み、フレーム内符号化及びフレーム間
符号化を行う符号化処理部1と、I,P,Bフレームの
何れかを示すフレーム種別情報を出力するフレーム判定
部5と、画像信号評価部6と、量子化パラメータ補正部
7とを備え、画像信号評価部6に於いて、入力画像信号
のフレーム内相関やフレーム間相関を評価パラメータと
して出力し、Bフレームの時に、量子化パラメータ発生
器3からの量子化パラメータを、量子化パラメータ補正
部7に於いて評価パラメータに対応して補正して、量子
化器2に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号を高能率符号
化する画像信号符号化装置及び量子化パラメータ設定方
法に関する。画像信号を高能率符号化して伝送或いは蓄
積する各種の方式が提案され、又標準化が進められてい
る。このような符号化処理に於いて予測誤差を量子化又
は予測誤差をDCT(離散コサイン変換)処理を行って
量子化する構成が採用されており、この場合の量子化パ
ラメータ(ステップサイズ)は、発生情報量に従って制
御される構成が一般的である。この量子化パラメータを
更に最適化して発生情報を減少させることが要望されて
いる。
【0002】
【従来の技術】図11は、符号化フレームの説明図であ
り、時間軸予測モードによって、I(Intra-coded)フ
レームと、B(Bi-directionally predictive coded)
フレームと、P(Predictive coded )フレームとがあ
り、Iフレームは、フレーム内符号化のみで符号化する
もので、伝送系に於いては、最初のフレームがIフレー
ムとなり、又蓄積系では、任意の位置から再生できるよ
うに、所定数のフレーム毎にIフレームとする。又Pフ
レームは、矢印で示すように、過去のIフレーム又は過
去のPフレームを参照フレームとしてフレーム間符号化
を行うフレームである。
【0003】又Bフレームは、実線の矢印と点線の矢印
とによって示すように、時間的に前のIフレームと後の
Pフレーム、又は時間的に前後のPフレームの二つを参
照フレームとしてフレーム間符号化を行うフレームであ
る。このBフレームは、I,Pフレーム間又はPフレー
ム間に一つ或いは複数配置することができる。
【0004】図12は従来例の説明図であり、入力画像
信号はフレームメモリ43に1フレーム分又は複数フレ
ーム分蓄積される。又フレーム同期信号等をカウントす
るカウンタ41のカウント内容を基に、フレーム判定器
42に於いて符号化処理をI,P,Bフレームの何れに
するかを判定する。その判定出力信号のフレームの種別
情報を、動き補償器44と可変遅延器45とフレームメ
モリ43,46と可変長符号器49と加えて、その種別
情報に対応した制御を行う。
【0005】又フレームメモリ43から読出した画像信
号と、可変遅延器45を介したフレームメモリ46から
の予測値とを加算器55に加えて両者の差分の予測誤差
を求め、符号器47に於いて、DCT(離散コサイン変
換),ベクトル量子化,PCM等の符号化を行い、その
符号化出力信号を量子化器48により量子化する。又量
子化出力信号を逆量子化器52により逆量子化し、復号
器53により符号器47と逆の処理により復号し、加算
器56により予測値と加算し、その加算出力信号を局部
復号信号としてフレームメモリ46に蓄積する。
【0006】量子化出力信号を可変長符号器49に加え
て可変長符号化し、バッファ54を介して伝送するか、
又は蓄積する。又情報量カウンタ50は、バッファ54
の残容量又は蓄積情報量をカウントするもので、量子化
パラメータ発生器51は、その情報量カウンタ50のカ
ウント内容を基に、量子化器48に加える量子化パラメ
ータ(量子化ステップサイズ)を出力し、発生情報量が
均一化されるように制御する。
【0007】又動き補償器44は、フレームメモリ4
3,46からの画像信号のブロック対応に動き補償を行
うもので、その動き補償器44からの動きベクトルによ
って可変遅延器45の遅延時間を制御し、又その動きベ
クトルを可変長符号器49に加えて可変長符号化する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】I,P,Bフレームの
中のBフレームは、時間的に前後のフレームから動き補
償等の予測を行うものであるから、比較的少ないビット
レートでも、画像を再生する場合に視覚的には充分な画
質を得ることができる。しかし、I,P,Bフレームに
ついての量子化パラメータは、情報量カウンタ50のカ
ウント内容に従って設定されるものである。即ち、画像
信号の性質やフレーム種類に関係なく、同一の量子化パ
ラメータを設定するものであるから、再生画像の画質を
劣化させることなく、符号化効率を向上することができ
なかった。本発明は、画像信号の性質とフレーム種類と
に対応して量子化パラメータを設定して、符号化効率を
向上することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像信号符号化
装置及び量子化パラメータ設定方法は、図1を参照して
説明すると、(1)フレーム内符号化を行うIフレーム
と、一つの参照フレームを用いてフレーム間符号化を行
うPフレームと、複数の参照フレームを用いてフレーム
間符号化を行うBフレームとを組合せて符号化を行う画
像信号符号化装置に於いて、量子化器2と量子化パラメ
ータ発生器3と動き補償器4とを含み、フレーム内符号
化及びフレーム間符号化を行う符号化処理部1と、I,
P,Bフレームの何れかを示すフレーム種別情報を出力
するフレーム判定部5と、このフレーム判定部5からの
フレーム種別情報がBフレームを示す時の画像信号を評
価する画像信号評価部6と、この画像信号評価部6から
の評価パラメータと、フレーム判定部5からのフレーム
種別情報とを基に、量子化パラメータ発生器3からの量
子化パラメータを補正処理して、量子化器2に加える量
子化パラメータ補正部7とを設けた。
【0010】(2)画像信号評価部6は、フレーム判定
部5からのフレーム種別情報と共に、入力画像信号と動
き補償器4からの動きベクトルと予測誤差との少なくと
も何れか一つを入力し、フレーム内の相関又はフレーム
間の相関の何れか一方又は両方を評価パラメータとして
出力する構成を備えている。
【0011】(3)量子化器2と量子化パラメータ発生
器3と動き補償器4とを含み、フレーム内符号化及びフ
レーム間符号化を行う符号化処理部1と、I,P,Bフ
レームの何れのフレームかを示すフレーム種別情報を出
力するフレーム判定部5と、画像信号評価部6と、量子
化パラメータ補正部7とを備え、フレーム内符号化を行
うIフレームと、一つの参照フレームを用いてフレーム
間符号化を行うPフレームと、複数の参照フレームを用
いてフレーム間符号化を行うBフレームとを組合せて符
号化を行う画像信号符号化装置の量子化パラメータ設定
方法に於いて、画像信号評価部6からフレーム内相関又
はフレーム間相関の少なくとも何れか一方を評価パラメ
ータとして出力し、フレーム判定部5からのフレーム種
別情報がBフレームを示す時に、評価パラメータに対応
した倍率で量子化パラメータ発生部3からの量子化パラ
メータを量子化パラメータ補正部7に於いて補正し、量
子化器2の量子化パラメータとして設定する過程を含む
ものである。
【0012】(4)又入力画像信号のブロック内の分散
を求め、このブロック内の分散のフレーム内の平均値
を、評価パラメータの中のフレーム内の相関を表すパラ
メータとすることができる。
【0013】(5)又入力画像信号に対する予測誤差の
絶対値の累積値を、評価パラメータの中のフレーム間の
相関を表すパラメータとすることができる。
【0014】(6)又動き補償器4からの動きベクトル
と、この動きベクトルに対応するブロックの周囲のブロ
ックの動きベクトルとの差分が総て所定値以内のブロッ
ク数を累積して、評価パラメータの中のフレーム間の相
関を表すパラメータとすることができる。
【0015】(7)又フレーム間の相関が大きく且つフ
レーム内の相関が大きい評価パラメータの場合に、量子
化パラメータ発生器3からの量子化パラメータを補正す
る倍率を小さく設定し、フレーム間の相関が小さく且つ
フレーム内の相関が小さい場合に、量子化パラメータ発
生器3からの量子化パラメータを補正する倍率を大きく
設定することができる。
【0016】
【作用】
(1)符号化処理部1の量子化パラメータ発生器3は、
符号化による発生情報量に従った量子化パラメータ(量
子化ステップサイズ)を発生するものであり、画像信号
評価部6は、入力画像信号のフレーム内相関やフレーム
間相関等の性質を示す評価パラメータを出力する。又量
子化パラメータ補正部7は、フレーム判定部5からのフ
レーム種別情報がBフレームを示す時に、評価パラメー
タに従って量子化パラメータ発生器3からの量子化パラ
メータを補正する。即ち、Bフレームは、その前後の複
数のフレームを参照フレームとしてフレーム間符号化を
行うものであり、IフレームやPフレームに比較して量
子化ステップサイズを大きくしても、再生画像の画質の
劣化が少ない。そこで、入力画像信号の性質を評価し、
且つBフレームの時に、量子化ステップサイズを大きく
するように量子化パラメータを補正する。
【0017】(2)又画像信号評価部6は、フレーム判
定部5からのフレーム種別情報がBフレームを示す時
に、入力画像信号,動きベクトル,予測誤差の少なくと
も何れか一つを入力して、入力画像信号の場合は、ブロ
ック毎の分散等を求めてフレーム内の相関を表すパラメ
ータを得ることができ、又動きベクトル又は予測誤差の
場合はフレーム間の相関を表すパラメータを得ることが
できる。
【0018】(3)又画像信号評価部6からフレーム内
相関又はフレーム間相関の何れか一方又は両方を入力画
像信号の評価パラメータとして出力する。そして、フレ
ーム判定部5からのフレーム種別情報がBフレームを示
す時に、量子化パラメータ発生器3からの量子化パラメ
ータを、量子化パラメータ補正部7に於いて補正して、
量子化器2の量子化パラメータとして設定する。従っ
て、Bフレームの時の画像信号の性質に対応して発生情
報量を抑圧できる量子化パラメータを、量子化器2に設
定することができる。
【0019】(4)又入力画像信号の1フレームを複数
のブロックに分割し、各ブロック内の分散を求め、各分
散の1フレーム内の平均値を求める。この平均値が小さ
いことは、フレーム内の相関が大きいことを示すことな
る。従って、この平均値を評価パラメータの中のフレー
ム内の相関を表すパラメータとすることができる。
【0020】(5)又入力画像信号と動き補償等を含む
予測値との差分の予測誤差を求め、その予測誤差の絶対
値の累積値を求める。1フレームついての予測誤差の絶
対値の累積値が大きいことは、フレーム間相関が小さい
ことを示し、反対に累積値が小さいことは、フレーム間
相関が大きいことを示す。従って、これを評価パラメー
タの中のフレーム内の相関を表すパラメータとすること
ができる。
【0021】(6)又周囲のブロックの動きベクトルの
差分が総て所定値以内のブロック数が多いことは、フレ
ーム間の相関が大きいことを示すことになる。従って、
このようなブロック数を累積することにより、評価パラ
メータの中のフレーム間の相関を表すパラメータとする
ことができる。
【0022】(7)又フレーム間の相関が大きく且つフ
レーム内の相関が大きい評価パラメータが得られた時、
量子化ステップサイズを大きくすると、視覚的に不自然
な感を与える場合が多いから、量子化パラメータの補正
の倍率を小さくする。又フレーム間の相関が小さく且つ
フレーム内の相関が小さい場合は、量子化パラメータの
補正の倍率を大きくして、Bフレームについての符号化
の発生情報量を低減して、符号化効率を改善する。
【0023】
【実施例】図2は本発明の実施例の説明図であり、11
はカウンタ、12はI,P,Bフレームを判定するフレ
ーム判定器、13はフレームメモリ、14は動き補償
器、15は可変遅延器、16はフレームメモリ、17は
符号器、18は量子化器、19は可変長符号器、20は
情報カウンタ、21は量子化パラメータ発生器、22は
逆量子化器、23は復号器、24はバッファ、25は画
像信号評価器、26は量子化パラメータ補正器、27は
メモリ、28,29は加算器である。
【0024】この実施例は、図12に示す従来例の構成
に、画像信号評価器25と、量子化パラメータ補正器2
6と、メモリ27とを追加した場合を示す。又図1に於
ける符号化処理部1は、動き補償器14,可変遅延器1
5,フレームメモリ16,符号器17,量子化器18,
可変長符号器19,情報量カウンタ20,量子化パラメ
ータ発生器21,逆量子化器22,復号器23,加算器
28,29等を含む構成に相当する。又図1のフレーム
判定部5と画像信号評価部6と量子化パラメータ補正部
7とは、フレーム判定器12と画像信号評価器25と量
子化パラメータ補正器26とに対応する。
【0025】画像信号評価器25は、フレームメモリ1
3からの画像信号と、フレーム判定器12からのフレー
ム種別情報と、加算器28からの画像信号と予測値との
差分の予測誤差と、動き補償器14からの動きベクトル
とを入力して、画像信号の評価を行い、その評価結果の
評価パラメータを量子化パラメータ補正器26に加え
る。又情報量カウンタ20のカウント内容に対応して、
量子化パラメータ発生器21から量子化パラメータ(量
子化ステップサイズ)を発生して量子化パラメータ補正
器26に加える。この量子化パラメータ補正器26に於
いて、量子化パラメータを評価パラメータに対応して補
正し、その補正した量子化パラメータを量子化器18に
設定する。
【0026】又メモリ27は、画像信号評価器25から
の評価パラメータを蓄積するものであり、画像信号評価
器25に於いて過去の評価パラメータも用いて入力画像
信号の評価を行う場合に、メモリ27から過去の評価パ
ラメータを読出して用いることになる。又符号化遅延が
許容されないような場合は、メモリ27に蓄積された過
去の評価パラメータを用いて、量子化パラメータ補正器
26に於ける量子化パラメータの補正を行わせることが
できる。
【0027】図3,図4,図5は本発明の実施例のフロ
ーチャートを示し、フレームメモリ13からの符号化フ
レームF(px,py)と、動き補償器14からの動き
ベクトルX(bx),Y(by)とを画像信号評価器2
5に入力する(A1)。なお、pxは横方向の画素数、
pyは縦方向の画素数、bxは横方向のブロック数、b
yは縦方向のブロック数を示す。従って、F(px,p
y)は1フレーム分のデータを示し、X(bx),Y
(by)はブロック対応のx方向(横方向)及びy方向
(縦方向)の動きベクトル成分を示す。又Bフレームに
ついては、動きベクトルが参照フレーム数分だけ生じる
ことになるが、何れか一つの参照フレームに対応した動
きベクトルを選択する。
【0028】次に8×8画素のブロックに分割し、ブロ
ック毎の分散v(bx,by)を調べる処理を行う(A
2)。即ち、画素の横方向の変数piを初期値の1とし
(A3)、次に画素の縦方向の変数pjを初期値の1と
する(A4)。
【0029】次に、ステップ(A5)に示すように、平
均値を求め、そして、ブロック毎の分散v(pi/8
+1,pj/8+1)を求める。次に、pj=pj+8
とし(A6)、次にpj>pyか否かを判定し(A
7)、画素の縦方向の変数pjが縦方向の画素数pyを
超えない場合はステップ(A5)に戻り、又超えた場合
は、pi=pi+8とし(A8)、次にpi>pxか否
かを判定し(A9)、画素の横方向の変数piが横方向
の画素数pxを超えない場合はステップ(A4)に戻
り、又超えた場合はステップ(A10)に移行する。
【0030】ステップ(A10)(図4参照)に於いて
は、フレーム内での分散の平均値Vを求める。即ち、ブ
ロックの横方向の変数をbi、ブロックの縦方向の変数
をbjとしてブロック毎の分散v(bi,bj)につい
て、biを1からbxまで累積し、且つbjを1からb
yまで累積し、(bx×by)で除算して、分散の平均
値Vを求める。このVがフレーム間の相関を表すパラメ
ータとなる。
【0031】次に動きベクトルからフレーム間の相関を
調べる(A11)。即ち、相関を示すパラメータCを初
期値の0とし(A12)、次にブロックの横方向の変数
biを初期値の1とし(A13)、次にブロックの縦方
向の変数bjを初期値の1とし(A14)、動きベクト
ルX(bi,bj)と、その動きベクトルのブロックの
上下左右に隣接するブロックの動きベクトルとの差分の
絶対値が、閾値aより小さいか否かを判定する。総ての
絶対値が閾値aより小さい時に、C=C+1とする(A
16)。即ち、隣接する動きベクトルが近似している場
合、フレーム間の相関があることを示し、Cをカウント
アップする。又一つでも絶対値が閾値aより小さくない
時は、ステップ(A17)に移行する。
【0032】ステップ(A16)又はステップ(A1
5)の次のステップ(A17)に於いては、ブロックの
縦方向の変数bj=bj+1とし、次にbj>byか否
かを判定する(A18)。ブロックの縦方向の変数bj
が縦方向のブロック数byを超えない場合はステップ
(A15)に移行し、超えた場合はステップ(A19)
に移行する。このステップ(A19)では、bi=bi
+1とし、次にbi>bxか否かを判定し(A20)、
ブロックの横方向の変数biが横方向のブロック数bx
を超えない場合はステップ(A14)に移行し、超えた
場合はステップ(A21)に移行する。即ち、フレーム
内の相関を表すパラメータVと、フレーム間の相関を表
すパラメータCとを出力する。
【0033】図6は本発明の他の実施例の要部フローチ
ャートを示し、図3のステップ(A5)に於いて求めた
ブロック毎の分散を基に、フレーム内の相関を表すパラ
メータVを求める処理を示すもので、先ず、V=0とし
(B1)、bi,bjをそれぞれ初期値の1とする(B
2),(B3)。次に動きベクトルv(bi,bj)が
閾値THaを超えているか否かを判定し(B4)、超え
ていない場合はbj=bj+1とし(B5)、又超えて
いる場合は、V=V+1とし(B6)、次にbj=bj
+1とする(B5)。
【0034】次にbj>byか否かを判定し(B7)、
ブロックの縦方向の変数bjが縦方向のブロック数by
を超えない場合はステップ(B4)に移行し、超えた場
合はステップ(B8)に移行して、bi=bi+1とす
る。そして、bi>bxか否かを判定し(B9)、横方
向の変数biが横方向のブロック数bxを超えない場合
はステップ(B3)に移行し、超えた場合は、順次ステ
ップ(B6)の処理を行った値のVを、フレーム内の相
関を表すパラメータとして出力する。
【0035】図7は本発明の他の実施例の要部フローチ
ャートを示し、図3のステップ(A11)〜(A21)
によるフレーム間の相関を示すパラメータCを求める処
理と異なる処理の実施例を示す。予測誤差(図2の加算
器28の出力信号)G(px,py)を入力とし(C
1)、初期値としてC=0とする(C2)。次に、画素
の横方向の変数piを初期値の1とし(C3)、次に、
画素の縦方向の変数pjを初期値の1として(C4)、
予測誤差G(px,py)の絶対値を累算することによ
り、パラメータCとする(C5)。
【0036】次に、pj=pj+1とし(C6)、pj
>pyか否かを判定し、pj>pyでない場合はステッ
プ(C5)に移行し、pj>pyの場合は、pi=pi
+1とし(C8)、pi>pxか否かを判定し、pi>
pxでない場合はステップ(C4)に移行し、pi>p
xの場合は、ステップ(C5)による順次累積された値
Cをフレーム間の相関を表すパラメータCとして出力す
る。
【0037】図8は本発明の一実施例の量子化パラメー
タ補正処理のフローチャートを示し、分散のパラメータ
V、即ち、フレーム内の相関を表すパラメータVと、動
きベクトルのパラメータC、即ち、フレーム間の相関を
表すパラメータCと、IPB符号化フレームの種類を表
すパラメータ、即ち、I,P,Bフレームの種別を示す
フレーム種別情報と、元の量子化パラメータQ、即ち、
量子化パラメータ発生器21(図2参照)からの量子化
パラメータとを入力する(D1)。
【0038】次に、IPB=Bか否か、即ち、フレーム
種別情報がBフレームを示すか否かを判定する(D
2)。Bフレームでない場合は、元の量子化パラメータ
Qを量子化器18(図2参照)に加える量子化パラメー
タQ’とする(D3)。
【0039】又Bフレームの場合は、フレーム間の相関
を表すパラメータCが閾値TH1を超えているか否かを
判定する(D4)。C>TH1の場合、類似した動きベ
クトルが周囲に多い場合で、フレーム間の相関が大きい
ことを示す。又ステップ(D5),(D8)に於いて
は、フレーム内の相関を表すパラメータVが閾値TH2
を超えているか否かを判定する。V>TH2の場合、分
散の平均値が閾値より大きいから、フレーム内の相関が
小さいことを示す。
【0040】そこで、C>TH1、即ち、フレーム間の
相関が大きく、且つV>TH2、即ち、フレーム内の相
関が小さい場合は、Q’=w×Qとし(D6)、又C>
TH1で、且つV>TH2でない場合、即ち、フレーム
内の相関が大きい場合、Q’=u×Qとし(D7)、又
C>TH1でなく、即ち、フレーム間の相関が小さく、
且つV>TH2の場合は、Q’=z×Qとし(D1
0)、C>TH1でなく、且つV>TH2でない場合
は、Q’=y×Qとする(Q9)。そして、補正した量
子化パラメータQ’を量子化器18(図2参照)に加え
ることになる。
【0041】前述の係数u,w,z,yは、量子化パラ
メータQの倍率であり、フレーム間の相関が大きい場
合、又はフレーム内の相関が大きい場合に、量子化パラ
メータQの倍率の変化について視覚特性が敏感となるか
ら、その倍率をあまり大きくすることができないもので
ある。このような点を考慮して、少なくとも1より大き
い値に選定され、例えば、z>y>u>wの関係で設定
することができる。
【0042】図9は本発明の他の実施例の量子化パラメ
ータ補正処理のフローチャートを示し、分散のパラメー
タV、即ち、フレーム内の相関を表すパラメータVと、
IPB符号化フレームの種類を表すパラメータ、即ち、
I,P,Bフレームの種別を示すフレーム種別情報と、
元の量子化パラメータQ、即ち、量子化パラメータ発生
器21(図2参照)からの量子化パラメータとを入力す
る(E1)。
【0043】そして、IPB=Bか否かを判定し(E
2)、I,P,Bフレームの種別がBフレームでない場
合、即ち、Iフレームか又はPフレームの場合、Q’=
Qとする(E3)。又Bフレームの場合、V>TH2か
否かを判定し(E4)、V>TH2の場合、即ち、フレ
ーム内の相関が大きい場合に、Q’=α×Qとする(E
6)。又V>TH2でない場合、即ち、フレーム内の相
関が小さい場合に、Q’=β×Qとする(E5)。そし
て、ステップ(E3),(E5),(E6)に於いて補
正した量子化パラメータQ’を出力し(E7)、量子化
器18(図2参照)に加える。この場合の量子化パラメ
ータQの倍数α,βについても、視覚特性を考慮して1
以上の値に設定する。
【0044】図10は本発明の更に他の実施例の量子化
パラメータ補正処理のフローチャートを示し、動きベク
トルのパラメータC、即ち、フレーム間の相関を表すパ
ラメータCと、IPB符号化フレームの種類を表すパラ
メータ、即ち、I,P,Bフレームの種別を示すフレー
ム種別情報と、元の量子化パラメータQ、即ち、量子化
パラメータ発生器21(図2参照)からの量子化パラメ
ータとを入力する(F1)。
【0045】そして、IPB=Bか否かを判定し(F
2)、I,P,Bフレームの種別がBフレームでない場
合、即ち、Iフレームか又はPフレームの場合、Q’=
Qとする(F3)。又Bフレームの場合、C>TH1か
否かを判定し(F4)、C>TH1の場合、Q’=δ×
Qとし(F5)、又C>TH1でない場合、Q’=γ×
Qとし(F6)、ステップ(F3),(F5),(F
6)に於いて補正した量子化パラメータQ’を出力する
(F7)。
【0046】本発明は、前述の実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば、シーンチェンジ等の場合に、
I,P,Bフレームの切替えを行う構成に対しても、B
フレームとして符号化する場合に、画像信号の評価パラ
メータを用いて量子化パラメータの補正を行うことも可
能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、I,
P,Bフレームを組合せて符号化する画像信号符号化装
置に於いて、画像信号評価部6に於いて入力画像信号の
性質を示すフレーム内相関やフレーム間相関等の評価パ
ラメータを求め、量子化パラメータ発生器3からの量子
化パラメータを、評価パラメータに対応して、量子化パ
ラメータ補正部7に於いて補正するもので、複数の参照
フレームを用いてフレーム間符号化を行うBフレームに
対して無駄な情報量を割当てることがなくなり、且つ再
生画像の画質の劣化もなく、符号化効率を向上できる利
点がある。
【0048】又入力画像信号のフレーム内相関とフレー
ム相関との何れか一方又は両方を含む評価パラメータを
求め、フレーム判定部5からのフレーム種別情報がBフ
レームを示す時に、評価パラメータに対応した倍率で、
量子化パラメータ発生器3からの量子化パラメータを補
正することにより、単にBフレームであることのみでな
く、フレーム内相関やフレーム間相関等の評価を行っ
て、量子化パラメータを補正して設定するものであるか
ら、再生画像の画質を劣化させることなく、符号化効率
を向上できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例の説明図である。
【図3】本発明の実施例のフローチャートである。
【図4】本発明の実施例のフローチャートである。
【図5】本発明の実施例のフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例の要部フローチャートであ
る。
【図7】本発明の他の実施例の要部フローチャートであ
る。
【図8】本発明の一実施例の量子化パラメータ補正処理
のフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施例の量子化パラメータ補正処
理のフローチャートである。
【図10】本発明の更に他の実施例の量子化パラメータ
補正処理のフローチャートである。
【図11】符号化フレームの説明図である。
【図12】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 符号化処理部 2 量子化器 3 量子化パラメータ発生器 4 動き補償器 5 フレーム判定部 6 画像信号評価部 7 量子化パラメータ補正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 11/04 B 7337−5C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内符号化を行うIフレームと、
    一つの参照フレームを用いてフレーム間符号化を行うP
    フレームと、複数の参照フレームを用いてフレーム間符
    号化を行うBフレームとを組合せて符号化を行う画像信
    号符号化装置に於いて、 量子化器(2)と量子化パラメータ発生器(3)と動き
    補償器(4)とを含み、前記フレーム内符号化及びフレ
    ーム間符号化を行う符号化処理部(1)と、 前記I,P,Bフレームの何れかを示すフレーム種別情
    報を出力するフレーム判定部(5)と、 該フレーム判定部(5)からのフレーム種別情報が前記
    Bフレームを示す時の画像信号を評価する画像信号評価
    部(6)と、 該画像信号評価部(6)からの評価パラメータと、前記
    フレーム判定部(5)からのフレーム種別情報を基に、
    前記量子化パラメータ発生器(3)からの量子化パラメ
    ータを補正処理して、前記量子化器(2)に加える量子
    化パラメータ補正部(7)とを設けたことを特徴とする
    画像信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記画像信号評価部(6)は、前記フレ
    ーム判定部(5)からのフレーム種別情報と共に、入力
    画像信号と前記動き補償器(4)からの動きベクトルと
    予測誤差との少なくとも何れか一つを入力し、フレーム
    内の相関又はフレーム間の相関の何れか一方又は両方を
    評価パラメータとして出力する構成を有することを特徴
    とする請求項1記載の画像信号符号化装置。
  3. 【請求項3】 量子化器(2)と量子化パラメータ発生
    器(3)と動き補償器(4)とを含み、フレーム内符号
    化及びフレーム間符号化を行う符号化処理部(1)と、
    I,P,Bフレームの何れのフレームかを示すフレーム
    種別情報を出力するフレーム判定部(5)と、画像信号
    評価部(6)と、量子化パラメータ補正部(7)とを備
    え、フレーム内符号化を行うIフレームと、一つの参照
    フレームを用いてフレーム間符号化を行うPフレーム
    と、複数の参照フレームを用いてフレーム間符号化を行
    うBフレームとを組合せて符号化を行う画像信号符号化
    装置の量子化パラメータ設定方法に於いて、 前記画像信号評価部(6)からフレーム内相関又はフレ
    ーム間相関の少なくとも何れか一方を評価パラメータと
    して出力し、前記フレーム判定部(5)からのフレーム
    種別情報がBフレームを示す時に、前記評価パラメータ
    に対応した倍率で前記量子化パラメータ発生器(3)か
    らの量子化パラメータを前記量子化パラメータ補正部
    (7)に於いて補正し、前記量子化器(2)の量子化パ
    ラメータとして設定する過程を含むことを特徴とする量
    子化パラメータ設定方法。
  4. 【請求項4】 入力画像信号のブロック内の分散を求
    め、該ブロック内の分散のフレーム内の平均値を、前記
    評価パラメータの中のフレーム内の相関を表すパラメー
    タとすることを特徴とする請求項3記載の量子化パラメ
    ータ設定方法。
  5. 【請求項5】 入力画像信号に対する予測誤差の絶対値
    の累積値を、前記評価パラメータの中のフレーム内の相
    関を表すパラメータとすることを特徴とする請求項3記
    載の量子化パラメータ設定方法。
  6. 【請求項6】 前記動き補償器(4)からの動きベクト
    ルと、該動きベクトルに対応するブロックの周囲のブロ
    ックの動きベクトルとの差分が総て所定値以内のブロッ
    ク数を累積して、前記評価パラメータの中のフレーム間
    の相関を表すパラメータとすることを特徴とする請求項
    3記載の量子化パラメータ設定方法。
  7. 【請求項7】 フレーム間の相関が大きく且つフレーム
    内の相関が大きい前記評価パラメータの場合に、前記量
    子化パラメータ発生器(3)からの量子化パラメータを
    補正する倍率を小さく設定し、フレーム間の相関が小さ
    く且つフレーム内の相関が小さい場合に、前記量子化パ
    ラメータ発生器(3)からの量子化パラメータを補正す
    る倍率を大きく設定することを特徴とする請求項3記載
    の量子化パラメータ設定方法。
JP2465994A 1994-02-23 1994-02-23 画像信号符号化装置及び量子化パラメータ設定方法 Pending JPH07236146A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2465994A JPH07236146A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 画像信号符号化装置及び量子化パラメータ設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2465994A JPH07236146A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 画像信号符号化装置及び量子化パラメータ設定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07236146A true JPH07236146A (ja) 1995-09-05

Family

ID=12144282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2465994A Pending JPH07236146A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 画像信号符号化装置及び量子化パラメータ設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07236146A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100498333B1 (ko) * 2002-10-26 2005-07-01 엘지전자 주식회사 양자화 파라미터 결정 방법
US8126277B2 (en) 2007-02-28 2012-02-28 Sanyo Electric Co., Ltd. Image processing method, image processing apparatus and image pickup apparatus using the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100498333B1 (ko) * 2002-10-26 2005-07-01 엘지전자 주식회사 양자화 파라미터 결정 방법
US8126277B2 (en) 2007-02-28 2012-02-28 Sanyo Electric Co., Ltd. Image processing method, image processing apparatus and image pickup apparatus using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7023914B2 (en) Video encoding apparatus and method
JP4901772B2 (ja) 動画像符号化方法及び動画像符号化装置
JP4875007B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び、動画像復号化装置
JP4485996B2 (ja) 画像符号化装置及び画像符号化プログラム
JP3508916B2 (ja) 動画像可変ビットレート符号化方法および装置
US20090279610A1 (en) Method and apparatus for encoding/decoding with interlace scanning based motion vector transformation
JPH07203456A (ja) 符号化装置と復号化装置と映像記録装置
JPH07203430A (ja) 画像符号化装置
JPH07240924A (ja) 画像符号化装置及び画像符号化方法
US6657576B2 (en) Quantization unit setting apparatus, quantization unit setting method, coding apparatus, coding method, and information record medium
JP2000261809A (ja) 画像特徴に応じた画像符号化装置
JPH07236146A (ja) 画像信号符号化装置及び量子化パラメータ設定方法
JP3211778B2 (ja) 改良された適応性のあるビデオ符号化方法
JP2020058075A (ja) 動画像予測符号化装置、動画像予測復号装置、動画像予測符号化方法、動画像予測復号方法及び記録媒体
JP4857243B2 (ja) 画像符号化装置及びその制御方法、コンピュータプログラム
JPH07336684A (ja) 画像信号復号化装置
JPH10108197A (ja) 画像符号化装置、画像符号化制御方法および画像符号化制御用プログラムを記録した媒体
WO2011105230A1 (ja) フィルタ係数符号化装置、フィルタ係数復号装置、動画像符号化装置、動画像復号装置、および、データ構造
JPH09191458A (ja) 動画像圧縮符号化方法及びその装置
JP3779066B2 (ja) 動画像符号化装置
JP4223577B2 (ja) 画像符号化装置とその方法、および、画像復号化装置とその方法
JP3334384B2 (ja) 画像予測符号化方法
JP4747109B2 (ja) 演算量調整装置
JP4849441B2 (ja) 動画像符号化装置
JP2001359103A (ja) 動画像データ符号化装置、動画像データ伝送方法および動画像データ復号装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020917