JPH07234276A - 角度検出装置及び角度検出方法及びレーダ装置 - Google Patents

角度検出装置及び角度検出方法及びレーダ装置

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JPH07234276A
JPH07234276A JP2560194A JP2560194A JPH07234276A JP H07234276 A JPH07234276 A JP H07234276A JP 2560194 A JP2560194 A JP 2560194A JP 2560194 A JP2560194 A JP 2560194A JP H07234276 A JPH07234276 A JP H07234276A
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雅 三本
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多佳彦 杉本
Takahiko Fujisaka
貴彦 藤坂
Tomomasa Kondo
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチパルス反射波による干渉のある状態で
短時間に目標の存在する角度を検出する角度検出装置を
得る。 【構成】 受信信号の和成分を生成する和信号生成手段
と、受信信号の差成分を生成する差信号生成手段と、こ
の和と差の各信号を局部発振信号とミキシングしてコヒ
ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
て、得られた複素数の和信号と差信号から複素除算をす
る複素除算手段と、この複素除算の結果は複素平面上で
ほぼ円を描くとし、複数の受信信号に対応する複数の上
記複素除算の結果がこの円上にあるとして円の中心値を
求める円中心演算手段と、円中心演算手段出力の円の中
心値から角度を求める角度変換手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、飛翔体等の目標の角
度情報を検出する角度情報検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の角度情報検出装置では、いわゆる
公知のモノパルス方式を利用して、目標の存在する方位
ならびに高さ(仰角)方向の角度情報を得ている。特
に、このモノパルス方式で低仰角目標の仰角を測定する
時には、目標からの直接波の到来角と、一度地面あるい
は海面で反射した後に受信される反射波(以下、マルチ
パス反射波と記す)の到来角の差が小さく、2波が干渉
した状態で観測されるので、それをふまえた角度情報検
出方式が使用される。
【0003】到来波が1つの時モノパルス測角方式での
和差除算信号のS=Δ/Σは、次の式(1)で表され
る。 S=S1 (f,θ0 ,θ) (1) f :使用周波数 θ0 :主ビームの方向 θ :到来角 という実関数になり、観測時のfとθ0 が決まれば、更
に次の式(2)で表される。 S=S1 (θ) (2) 上記一般式に対して、観測時の値を観測値Sx とすれ
ば、このSx より逆算してθx は次の式(3)で求ま
る。 θx =S1 -1(Sx ) (3) 式(3)の計算を行なうことで到来角θx を求めること
ができる。一般にこのS1 (θ) は図19に示すように
θに対して非線形である。ところで、到来波が2つの場
合、Sは次の式(4)となる。 S=S2 (f,θ0 ,S1 (θt ), S1 (θi ),φ,ρ) (4) θt :直接波の到来角 θi :反射波の到来角 φ :直接波と反射波の位相差 ρ :直接波と反射波の振幅比 即ち、複素関数になり、従来のモノパルス方式では対応
できない。また、観測される複素数のSから実数部ある
いは絶対値を得ることで実数化してモノパルス方式を適
応した場合には、大きな誤差が生じる。
【0004】これを改良した第2の従来例として次のも
のがある。図20は例えば、Samuel M.She
rman;”MonopulsePrinciples
and Techniques”,Artech H
ouseに示された従来の角度情報検出装置の基本構成
図であり、説明を簡単にするために送信と受信が分かれ
ている例である。図20で、1は送信アンテナ、2は安
定化局部発振器、3はコヒーレント発振器、4は周波数
変換手段、5はタイミング発生手段、6は受信アンテ
ナ、7は和信号生成手段、8は差信号生成手段、9はミ
キサ、10は位相検波手段、11はπ/2移相手段、1
2はA/D変換手段、13は複素除算手段、14は複素
角度変換手段である。図21は仰角に対する図20の受
信アンテナ6aと6b、和信号生成手段7、差信号発生
手段8の出力を示すものであり、103a、103bは
それぞれ図14の受信アンテナ6a、6bの出力、10
4は103a、103bの和である和信号生成手段7の
出力、105は103a、103bの差である差信号発
生手段8の出力である。また図22は直接波とマルチパ
ス反射波が干渉している時の図20の複素除算手段13
の出力を示すものであり、100bは目標がある一定高
度を移動する時の仰角に応じた、雑音などがない場合の
複素除算手段13の出力が複素平面上で描く軌跡であ
り、101e、101f、101gは目標がある位置に
存在する時に得られる雑音などを含む複素除算手段13
の観測値出力である。106a、106bと106c、
106dと106eはそれぞれ観測値出力101e、1
01f、101gから最も近い軌跡100b上の選択点
である。
【0005】本第2の従来例の基本的な考えは以下の通
りである。反射波を考慮したマルチパルスに対し、図2
3のようなモデルに対して、従来のモノパルス方式を次
の式(5)で近似する。 S=S1 (θ)≒αθ (5) つまり、図19の斜線部分で観測が行われることを想定
する。さらに、以下の式(6)〜(8)の仮定をおく。 θi =−θt (6)
【0006】
【数1】
【0007】 ρ≒1 (8) この結果、Sを次の入力に対応する式(9)の複素関数
で表せる。 S=S21(f,θ0 ,θt ) (9) そして、観測時のfとθ0 ごとに、 S=S21(θt ) (10) を用意して観測値として複素数Sc が得られた時には、
次式(11)で表せるとして、その値に最も近い値Scx
を得るθcxを目標仰角とする。 Sc ≒Scx=S21(θcx) (11) つまり、図22に示すように、複素平面上で観測時のf
とθ0 ごとにあらかじめ仰角に対する複素関数S21(θ
t )の軌跡100bをテーブル化して保存しておき、観
測結果の点101eに最も近い軌跡上の点106aを選
び、その点における仰角を目標仰角とする。
【0008】上記角度情報検出装置の動作を図20に基
づいて説明する。安定化局部発振器2とコヒーレント発
振器3で生成された信号は、周波数変換手段4に入力さ
れて高周波パルスとなり、コヒーレント発振器3の位相
情報を基準としてタイミング発生手段5によって制御さ
れるタイミングで、送信アンテナ1によって捜索空間に
放射される。捜索空間のある位置に存在する目標からの
反射信号は、直接、あるいは一度地面あるいは海面で反
射した後、地面と垂直方向に並べて配置された2つの受
信アンテナ6aと6bで受信される。図21で示すよう
な2つの受信アンテナ6aと6bの出力103aと10
3bは、その和成分104を出力する和信号生成手段7
と、差成分105を出力する差信号発生手段8に入力さ
れる。和信号生成手段7および差信号発生手段8の出力
はそれぞれ、安定化局部発振器2の出力によりミキサ9
aと9bで中間周波数(IF)信号に変換される。2つ
のミキサ9aと9bの出力は、コヒーレント発振器3の
出力を基準としてそれぞれ位相検波手段10aと10c
で同相成分の信号に、コヒーレント発振器3の出力を基
準としてπ/2移相手段11により位相検波手段10b
と10dで直交成分の信号に変換される。位相検波手段
10a〜10dの出力はA/D変換手段12a〜12d
に入力されA/D変換されて出力される。A/D変換手
段12a〜12dの出力は、複素除算手段13に入力さ
れ、複素数の和信号(以下Σと記す)と複素数の差信号
(以下Δと記す)の複素除算Δ/Σを行なった結果が出
力される。
【0009】複素角度変換手段14は複素除算手段13
の複素出力から目標仰角を求めて出力するが、その求め
方を図22を用いて説明する。受信アンテナ6で形成さ
れるビームの幅、ビームノーズの方向、アンテナの高
さ、使用周波数が既知であれば、マルチパス反射波以外
の雑音等による外乱が無い状態での複素数のΔ/Σの値
は、目標の存在する仰角に応じて、複素平面上で図16
の軌跡100bを描くことがあらかじめ分かる。このと
き、ある観測値101eが得られた場合には、最も近い
選択点106aに相当する仰角を目標の仰角とする。そ
こで、複素角度変換手段14では図22の軌跡100b
(以下、複素仰角軌跡と記す)を、あらかじめ取得して
おき、複素除算手段13の出力から上述の手段で目標仰
角を求め出力する。
【0010】更に第3の従来例がある。特開平5−19
6725では、図24のようなモデルに対して、従来の
モノパルス方式の式(5)で扱える範囲を想定し、式
(12)〜式(14)と近似する。
【0011】
【数2】
【0012】こうすると式(4)は次のように表せる。 S=S22(f,ht ,ha ,R,ρ) (15) この式(15)で、S22の実数部分Re (S22)と、S
の偏角arg(S22)について次の式が成立することを
利用して、ht を求める。
【0013】
【数3】
【0014】つまり、複素平面上の仰角に対する複素関
数の軌跡を直接使うのではなく、その複素関数の偏角を
ある変数(時間や周波数)で微分した値と複素関数の実
数部の値で目標高度を求める。この方法によれば、観測
結果が図16の点101fのような場合であっても、点
107aから点107bへの偏角の微分値と、点107
cから点107dへの偏角の微分値は異なるので、あい
まいさなく目標高度を求めることができる。
【0015】さらにΔ/Σの複素除算のx、y値を他の
手段で直接求める第4の実施例もある。これは、Sym
ondsとSmithが提案した方法で、Radar−
Present&Future IEE 1973のM
ULTI−FREQUENCYCOMPLEX−ANG
LE TRACKING OF LOW−LEVELT
ARGETSで示されたものである。この方法によれ
ば、従来のモノパルス方式を式(5)近似できる範囲
で、 S=S1 (θ)=θ (18) となるように振幅制御を行なう手段を設ける。その上
で、式(4)の実数部xと虚数部yを、 x=Re (S2 ) =S2 1 (f,θ0 ,θt ,θi ,φ,ρ) (19) y=Im (S2 ) =S2 1 (f,θ0 ,θt ,θi ,φ,ρ) (20) として、φに注目すると、 (x−C1 2 +y2 =r1 2 (cos2 φ+sin2 φ)=r1 2 (21) となり、これはx−y平面における中心(C1 ,0)、
半径r1 の円の形式である。このとき、中心x座標
1 、半径r1 はそれぞれ次のような関数である。 C1 =C1 (f,θ0 ,θt ,θi ,ρ) (22) r1 =r1 (f,θ0 ,θt ,θi ,ρ) (23) このC1 とr1 についてρを消去すると、 C1 2 −r1 2 +θt ・θi =C1 (θt +θi ) (24) という式を得る。ここで、図24のようなモデルを想定
し、式(24)でθt とθi について式(12)、(1
3)と同様な近似を行なうと次式が得られるので、C1
とr1 が決まればht を求めることができる。このC1
とr1 は、φが式(26)のような関数であることから
式(26)が成立する。
【0016】
【数4】
【0017】異なる複数の周波数によりφを変えた式
(21)における複数のxとyから求めることができ
る。ここでは、最小自乗法を用いて求めている。即ち、
複素平面の半径と中心を求め、この2つの値から目標ま
での高度または角度を求めるものである。更に、この従
来例は式(18)の振幅制御が必要である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】レーダでは、通常、観
測領域よりもアンテナビームの立体角は小さいため、観
測領域全体を観測するためには、主ビームは様々な方向
を向く必要がある。そのため第2の従来例の角度情報検
出装置では、主ビーム毎に複素仰角軌跡を用意する必要
があるという問題点や、図22の観測値101fや10
1gの場合、複素仰角軌跡上ではそれぞれ106bか1
06c、106dか106eが得らるのであいまいさが
有る。特に遠距離の目標に対してはそのあいまいさのた
め、目標の仰角から計算される目標高度が大きく変化す
るという課題があった。更に、第3及び第4の従来例で
は、扱える距離の範囲を限定し、また反射面を平面と仮
定しているので、距離が遠くなった場合に確度が低下す
るという課題があった。更に、第3の従来例は微分値か
ら軌跡を求めるものであり、複雑な演算を必要とする。
第4の従来例では、複素円の半径と中心の両方を求め、
高度を求める演算が必要で、演算時間がかかり、また振
幅制御手段も必要であるという課題があった。
【0019】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、複素仰角軌跡から実数軸上のSを
求め、これから迎角を求めるようにした。即ち、マルチ
パス反射波による干渉のある状態で、距離の如何にかか
わらず、正確に目標の存在する角度を検出する角度情報
検出装置を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る角度検出
装置は、受信信号の和成分を生成する和信号生成手段
と、受信信号の差成分を生成する差信号生成手段と、こ
の和と差の各信号を局部発振信号とミキシングしてコヒ
ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
て、得られた複素数の和信号と差信号から複素除算をす
る複素除算手段と、この複素除算の結果は複素平面上で
ほぼ円を描くとし、複数の受信信号に対応する複数の上
記複素除算の結果がこの円上にあるとして円の中心値を
求める円中心演算手段と、円中心演算手段出力の円の中
心値から角度を求める角度変換手段とを備えた。
【0021】この発明に係る角度検出装置は、周波数可
変発振器を持って異なる送信周波数で目標に電波を送信
する送信手段と、この送信手段出力の送信信号の反射波
である受信信号の和成分を生成する和信号生成手段と、
受信信号の差成分を生成する差信号生成手段と、これら
和と差各信号を局部発振信号とミキシングしてコヒーレ
ント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得て、得
られた複素数の和信号と差信号から複素除算をする複素
除算手段と、この複素除算の結果は複素平面上でほぼ円
を描くとし、異なる送信周波数対応の複数の受信信号に
対応する複数の上記複素除算の結果がこの円上にあると
して円の中心値を求める円中心演算手段と、この円中心
演算手段出力の円の中心値から角度を求める角度変換手
段とを備えた。
【0022】また更に、円中心演算手段を第1の円中心
演算手段とし、また時間的に異なる時刻の受信信号によ
る複素除算結果に基づく複素平面上の円中心を求める第
2の円中心演算手段と、この第1の円中心演算手段出力
と第2の円中心演算手段出力とを比較して前回観測値か
らの変化の連続性が得られる出力を選択する入力値選択
手段とを備え、該入力値選択手段の出力を角度変換手段
に与えるようにした。
【0023】また更に、円中心演算手段を第1の円中心
演算手段とし、また発振周波数が第1の円中心演算手段
のための送信信号とは異なる送信信号に対応する受信信
号による複素除算結果に基づいて複素平面上の円中心を
求める第2の円中心演算手段と、第1の円中心演算手段
出力と第2の円中心演算手段出力とを比較して前回観測
値からの変化の連続性が得られる出力を選択する入力値
選択手段とを備え、この入力値選択手段の出力を角度変
換手段に与えるようにした。
【0024】更にまた、受信信号の和と差の各信号をコ
ヒーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
て、更に複数の受信信号対応でコヒーレント積分して複
数の複素数の和信号と差信号を得る第1から第nのコヒ
ーレント積分手段と、また複素除算手段は、上記第1か
ら第nのコヒーレント積分手段出力に対応して、上記各
積分手段で得られた複素数の和信号と差信号から複素除
算をする第1から第nの各複素除算手段とし、円中心演
算手段は、上記各複素除算の結果は複素平面上でほぼ円
を描くとし複数の受信信号に対応する複数の上記複素除
算の結果が円上にあるとして円の中心値を求める対応す
る第1から第nの円中心演算手段とし、更に角度演算手
段は、対応して上記各円中心演算手段出力の円の中心値
から角度を求める第1から第nの角度変換手段とした。
【0025】更にまた、受信信号の和と差の各信号をコ
ヒーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
て、更に複数の受信信号対応でコヒーレント積分して複
数の複素数の和信号と差信号を得る第1から第nのコヒ
ーレント積分手段と、また複素除算手段は、上記第1か
ら第nのコヒーレント積分手段出力に対応して、上記各
積分手段で得られた複素数の和信号と差信号から複素除
算をする第1から第nの各複素除算手段とし、円中心演
算手段は、上記各複素除算の結果は複素平面上でほぼ円
を描くとし複数の受信信号に対応する複数の上記複素除
算の結果が円上にあるとして円の中心値を求める対応す
る第11から第n1の円中心演算手段とし、時間的に異
なる時刻または周波数の異なる受信信号による同様な複
素除算結果に基づく複素平面上の円中心を求める第12
から第n2の円中心演算手段と、また入力選択手段は、
上記第11と上記第12の円中心演算手段出力とを比較
して前回観測値からの変化の連続性が得られる出力を選
択する第1の入力値選択手段から、上記第n1と上記第
n2の円中心演算手段出力とを比較して同様構成動作で
選択する第nの入力選択手段までとし、更に角度変換手
段として、上記第1から第nの入力選択手段に対応して
円の中心値から角度を求める第1から第nの角度変換手
段を備えた。
【0026】また更に、受信信号の和、差各信号をコヒ
ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得て
コヒーレント積分するコヒーレント積分手段と、このコ
ヒーレント積分手段の出力から目標速度を求める目標速
度検出手段と、この目標速度検出手段が算出した目標の
速度から観測時間の間隔を定めるタイミング制御手段を
備え、この制御手段で定められたタイミングで受信信号
の観測をするようにした。
【0027】また更に、受信信号の和、差各信号をコヒ
ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得て
コヒーレント積分するコヒーレント積分手段と、このコ
ヒーレント積分手段の出力から目標速度を求める目標速
度検出手段と、この目標速度検出手段が算出した目標の
速度から送信周波数の使用周波数間隔を定める周波数設
定手段を備え、この設定周波数数間隔で送信信号の発信
周波数を変えて観測をするようにした。
【0028】また更に、和信号生成手段、差信号生成手
段、複素除算手段、円中心演算手段と角度変換手段を各
複数組備え、各々異なる方向に対する角度を求めるよう
にした。
【0029】また更に、周波数可変送信手段、和信号生
成手段、差信号生成手段、複素除算手段、円中心演算手
段と角度変換手段を各複数組備え、発振周波数を変えて
各々異なる方向に対する角度を求めるようにした。
【0030】この発明に係る角度検出方法は、受信信号
にマルチパス反射波がないとして、受信信号の差信号と
受信信号の和信号の除算値を到来角に対する関数形とし
て計算、記憶するステップと、実際の受信信号から差信
号と和信号を求め、得られた差・和信号から更に複素除
算するステップと、上記実受信信号の複素除算をして虚
数値と実数値を得る演算を複数回繰り返すステップと、
上記複数回の複素除算結果の虚数値と実数値から各点を
通る円の中心を求めるステップと、上記得られた円の中
心の値から上記関数形を参照して到来角を求めるステッ
プとを備えた。
【0031】この発明に係るレーダ装置は、レーダ用の
送信電波を発射する送信アンテナと、この送信電波に対
応する受信波を受信する複数の受信アンテナと、上記受
信信号の和成分を生成する和信号生成手段と、差成分を
生成する差信号生成手段と、この和と差の各信号を局部
発振信号とミキシングしコヒーレント発振信号で位相検
波して各直交位相成分を得て、得られた複素数の和信号
と差信号から複素除算をする複素除算手段と、この複素
除算の結果は複素平面上で円を描くとして、異なる送信
周波数対応の複数の受信信号に対応する複数の上記複素
除算の結果から円の中心値を求める第1の演算手段と、
この第1の演算手段出力の円の中心値から角度を求める
角度変換手段と、得られた角度を表示する表示手段を備
えた。
【0032】
【作用】この発明の角度検出装置は、受信信号の和信号
と差信号の複素除算結果が少なくとも3回出され、これ
らの値から複素円の中心値が得られる。更に、この複素
平面上の実軸上の円の中心値から角度が直接得られる。
【0033】この発明の角度検出装置は、送信側で発振
周波数が少なくとも3回変えられ、対応して得られる受
信信号の和信号と差信号の複素除算結果が得られて、こ
れらの値から複素円の中心値が得られる。更に、この複
素平面上の実軸上の円の中心値から角度が直接得られ
る。
【0034】また、受信信号の和信号と差信号の複素除
算結果が3回以上の演算を1組として、複数組算出さ
れ、これら各組の値の連続性から複素円の中心値が得ら
れる。更に、この複素平面上の実軸上の円の中心値から
角度が直接得られる。
【0035】また、送信側で発振周波数が3回以上変え
られて1組として、更に複数組変えられ、対応して得ら
れる受信信号の和信号と差信号の複素除算結果が得られ
て、これら各組の値の連続性から複素円の中心値が得ら
れる。更に、この複素平面上の実軸上の円の中心値から
角度が直接得られる。
【0036】また、コヒーレント積分手段単位で、異な
るドップラ周波数の目標毎の受信信号の和信号と差信号
の複素除算結果が少なくとも3回出され、これらの値か
ら複素円の中心値が得られる。更に、この複素平面上の
実軸上の円の中心値から各目標の角度がそれぞれ直接得
られる。
【0037】また、コヒーレント積分手段単位で、異な
るドップラ周波数の目標毎の受信信号の和信号と差信号
の複素除算結果が3回以上の演算を1組として、複数組
算出され、これら各組の値の連続性から複素円の中心値
が得られる。更に、この複素平面上の実軸上の円の中心
値から各目標の角度がそれぞれ直接得られる。
【0038】また、目標の速度信号が得られ、この速度
を基に受信のタイミングが定められて、受信信号の和信
号と差信号の複素除算結果が少なくとも3回出され、こ
れらの値から複素円の中心値が得られる。更に、この複
素平面上の実軸上の円の中心値から各目標の角度がそれ
ぞれ直接得られる。
【0039】また、目標の速度信号が得られ、この速度
を基に送信の発振周波数が定められて、対応して受信信
号の和信号と差信号の複素除算結果が少なくとも3回出
され、これらの値から複素円の中心値が得られる。更
に、この複素平面上の実軸上の円の中心値から各目標の
角度がそれぞれ直接得られる。
【0040】また、複数組の角度検出装置が設けられ、
受信時刻をずらしてそれぞれ異なる平面に対する目標と
の角度が得られる。
【0041】また、複数組の角度検出装置が設けられ、
発振周波数が変えられて、対応する受信信号からそれぞ
れ異なる平面に対する目標との角度が得られる。
【0042】この発明の角度検出方法は、受信信号の差
と和の信号が得られ、更にそれらの複素除算が得られ、
複素平面上の中心値が得られ、マルチパスがないとした
場合の関数形から角度が得られる。
【0043】この発明のレーダ装置は、送信電波が送信
アンテナから出され、目標からの反射波が受信アンテナ
から受信され、複素平面上の円の中心値が得られて、角
度が求まり、表示装置に目標が表示される。
【0044】
【実施例】実施例1.本発明の基本的な考え方を説明す
る。まずモノパルスでの式(2)が成立しているものと
する。そして、式(4)の実数部xと虚数部yを式(2
7)、(28)で表す。 x=Re (S2 ) =S2 2 (f,θ0 ,S1 (θt ), S1 (θi ),φ,ρ) (27) y=Im (S2 ) =S2 2 (f,θ0 ,S1 (θt ), S1 (θi ),φ,ρ) (28) いま、φに注目すると式(29)が得られる。 x2 +(y−C2 2 =r2 2 (cos2 φ+sin2 φ)=r2 2 (29) これはx−y平面の中心(0,C2 )、半径r2 の円の
形式である。このとき、中心y座標C2 と半径r2 はそ
れぞれ次のような関数である。 C2 =C2 (f,θ0 ,S1 (θt ), S1 (θi ),ρ) (30) r2 =r2 (f,θ0 ,S1 (θt ), S1 (θi ),ρ) (31) ここで、 S1 (θ)=d(θ)/S(θ) (32) S(θ):θにおけるΣ成分 d(θ):θにおけるΔ成分 とすると、C2 は式(33)で表せる。ρの値が小さい
と仮定すれば、C2 は式(34)となる。
【0045】
【数5】
【0046】得られたS1 (θt )より、通常のモノパ
ルスと同じ方法でθt が得られる。つまり、中心が決ま
ればθt が求められる。この中心は、第4の従来例と同
様にφが式(26)で表される関数であることから、目
標が動いている場合には、ある一定間隔で複数回観測す
ることで目標との距離が変化してφが変化した状態の式
(29)における複数のxとyから求めることができ
る。次に、本発明で重要な観測された複数のΔ/Σの実
数部と虚数部より、円の中心を求める方法を示す。い
ま、観測の結果得られる複素観測値xn +jyn につい
て xn 2 +(yn −C)2 =r2 (35) が成立するなら2点(x1 ,y1 ),(x2 ,y2 )よ
り、
【0047】
【数6】
【0048】上記よりCが求められる。しかし、観測時
にy1 ≒y2 となる場合がありうるため、式(36)で
求めた値が極端な値をとる可能性がある。そこで、複数
点(xn ,yn ){n=1〜m,m≧3}より、組合せ
可能なすべての2点について、式(36)よりCn {n
=1〜m,m≧3}を求める。次にCn {n=1〜m,
m≧3}をソートし真中の値をCとする。この処理によ
り、分母が0に近いために表れる極端な値をとる可能性
は小さくなる。3点の場合について数値シミュレーショ
ンを行なった。条件は図3に示す値であり、図4のよう
なモデルを仮定している。即ち、反射面は球面であって
よい。比較のため、同じ条件で|Δ/Σ|の値を利用し
た通常のモノパルス方式による結果とともに図5に示
す。図5で、実線122は上述の処理による結果、点線
123は|Δ/Σ|を利用した通常のモノパルス方式に
よる結果、一点鎖線124は真値である。実線では真の
高度に近い高度が安定して得られている。対象とした距
離範囲での誤差をrms値で求めると、|Δ/Σ|を利
用する方法と比較して約1/5の誤差である。
【0049】以下、この発明の実施例の回路構成を図に
基づいて説明する。図1は本発明の一実施例である角度
情報検出装置の構成図である。図1において新規な部分
は15の第1の入力値保存手段、16の第1の円中心演
算手段、17の角度変換手段である。その他の構成要素
は上記従来例の図14で示したものと同等である。また
図2は直接波とマルチパス反射波が干渉している時の図
1の複素除算手段13の出力を示すものであり、100
aは遠距離の目標がある一定高度を移動する時の仰角に
応じた、雑音などがない場合の複素除算手段13の出力
による複素仰角軌跡101a〜101dは目標がある位
置に存在する時に得られる雑音などを含む複素除算手段
13の観測値出力、102は100aを円とした時のそ
の円の中心である。本発明で重要な円中心演算手段は、
図2の中心102を求めるものである。
【0050】この動作を図に基づいて説明する。図1に
おいて、複素除算手段13の出力までは従来と同様であ
る。即ち、安定化局部発振器2とコヒーレント発振器3
で生成された信号は、周波数変換手段4に入力されて高
周波パルスとなり、コヒーレント発振器3の位相情報を
基準としてタイミング発生手段5によって制御されるタ
イミングで、送信アンテナ1によって捜索空間に放射さ
れる。捜索空間のある位置に存在する目標からの反射信
号は、直接、あるいは一度地面あるいは海面で反射した
後、地面と垂直方向に並べて配置された2つの受信アン
テナ6aと6bで受信される。2つの受信アンテナ6a
と6bの出力は、その和成分を出力する和信号生成手段
7と、差成分を出力する差信号発生手段8に入力され
る。和信号生成手段7および差信号発生手段8の出力は
それぞれ、安定化局部発振器2の出力によりミキサ9a
と9bでIF信号に変換される。2つのミキサ9aと9
bの出力は、コヒーレント発振器3の出力を基準として
それぞれ位相検波手段10aと10cで同相成分の信号
に、コヒーレント発振器3の出力を基準としてπ/2移
相手段11により位相検波手段10bと10dで直交成
分の信号に変換される。位相検波手段10a〜10dの
出力はA/D変換手段12a〜12dに入力されA/D
変換されて出力される。A/D変換手段12a〜12d
の出力は、複素除算手段13に入力され、複素数のΣと
複素数のΔの複素除算Δ/Σを行なった結果が出力され
る。
【0051】ここで、本発明で着目した複素仰角軌跡の
性質を利用した、目標仰角の求め方を図2を用いて説明
する。複素除算手段13の出力は上記従来例と同様に、
受信アンテナ6で形成されるビームの幅、主ビームの方
向、アンテナの高さ、使用周波数等により、複素平面上
で複素仰角軌跡を描く。特に、目標が遠距離で同一高度
を移動している場合の仰角の変化による複素仰角軌跡は
図2の100aのように円を描く。この円の形状は受信
アンテナ6で形成されるビームの幅、主ビームの方向、
アンテナの高さ、使用周波数等により異なるが、その中
心は純虚数となりマルチパス反射波による干渉がない場
合の目標仰角に対応するという性質があり、本発明では
この性質を利用する。目標が一定高度を一定速度で移動
している時に、1回の観測によりこの円上の点が1点得
られるとすると、ある時間間隔の複数回の観測により図
2で示すような円上の点101a〜101dがいくつか
得られる。それら複数の円上の点をたとえば3点利用す
ることで、円の中心102を求めることができる。い
ま、4つの複素観測値x1 +jy1 、x2 +jy2 、x
3 +jy3 、x4 +jy4 が得られ、実数部の値を0と
した場合、複素平面上の円中心の虚数部の値yc は次の
式で求められ、従来例で述べたようなあいまいさはな
い。
【0052】
【数7】
【0053】次に他の重要な要素である角度変換手段の
説明する。角度変換手段はあらかじめマルチパス反射波
による干渉がない場合の、目標仰角θに応じたΔ/Σの
値を次の式(38)のような形で求めておく。テーブル
形式で記憶しておいてもよい。 Δ/Σ=f(θ) (38) 式(37)で得られた円中心の値と、式(38)の逆関
数を用いて目標の仰角を得ることができる。
【0054】
【数8】
【0055】図1では、例えばサンプルホールド回路で
構成される第1の入力値保存手段15では複素除算手段
13の出力である複素数が4つ入力されるまで観測値を
保存した後、同時にこれら4つを出力する。第1の円中
心演算手段16では、第1の入力値保存手段15の出力
である4つの観測値を式(37)に入れ、円の中心を求
めてその値を出力する。角度変換手段17ではあらかじ
め得ておいた式(39)の関係式を参照して、上記出力
により目標仰角を求め出力する。第4の従来例と比べて
も厳密に計算できて遠距離でも正確に角度が求まり、演
算が簡単で振幅制御が不要である。
【0056】実施例2.本実施例は、送信側の発振周波
数を変え、等価的に複素平面上で異なる座標値を求めて
円中心値を求めるようにしている。こうして目標が低速
である場合でもその角度を求めることが可能となる。以
下、この発明の他の実施例を図について説明する。図6
がその構成図で、図において新規な部分は、18の第1
の周波数制御手段、19の周波数可変安定化局部発振器
である。その他の構成要素は上記実施例1の図1で示し
たものと同等である。
【0057】次に動作について説明する。本発明では複
素除算手段13の出力値が描く複素平面上の円は、目標
の移動によって距離が変わる場合だけでなく、目標の移
動によらず発振周波数を変えた時にも描かれることを利
用する。第1の周波数制御手段18は、第1の円中心値
演算手段16で演算に必要とする入力数分だけ、異なる
周波数を定め、周波数可変安定化局部発振器19が発振
するように周波数可変安定化局部発振器19とタイミン
グ発生手段5に制御信号を出力する。周波数可変安定化
局部発振器19は第1の周波数制御手段18で制御され
る複数の周波数を発振する。
【0058】例えば上記実施例1と同様に4つの観測値
から式(37)により円の中心を求める場合、第1の周
波数制御手段18により周波数可変安定化局部発振器1
9は異なる4つの周波数f1 、f2 、f3 、f4 で発振
する。各周波数で複素除算手段13は対応した4つの除
算値を出力し、上記実施例1と同様にして目標がそれほ
ど移動していなくても、目標仰角を得る。
【0059】実施例3.本実施例では、複数の受信信号
の組、つまり目標の位置情報が雑音等で不正確になる場
合でも、複数の組、つまり位置情報の連続性からより正
確な角度を得ようとする。複数組の角度計算が必要で、
時間はかかるが信頼性が向上する。以下、この発明の他
の実施例を図について説明する。図7はその構成図であ
り、図において新規な部分は、20の第2の入力値保存
手段、21の第2の円中心演算手段、22の第1の入力
値選択手段である。その他の構成要素は上記実施例1の
図1で示したものと同等である。本実施例で重要な要素
は、第2の円中心演算手段21である。第2の円中心演
算手段21は複数組の演算結果である円中心値を記憶し
ている。
【0060】次に動作について説明する。上記実施例1
と同様な動作が行われた場合、複素除算手段13出力ま
では同様である。第2の入力値保存手段20は第1の入
力値保存手段15とは異なる数だけ複素除算手段13の
出力を保存した後同時に出力する。第2の円中心演算手
段21は第2の入力値保存手段20の出力を入力し第1
の円中心演算手段16とは異なる手段を用いて、複素平
面上の円中心を求め出力する。
【0061】例えば、上記実施例1と同様に目標が同一
高度を一定速度で移動している時に、第1の入力値保存
手段15では、複素除算手段13からある時間間隔で出
力される複素数が4つ入力されるまで観測値を保存した
後、同時に4つ出力する。第1の円中心演算手段16で
は、第1の入力値保存手段15の出力である4つの観測
値を式(37)にあてはめ、円の中心を求めその値を出
力する。一方、第2の入力値保存手段20では、複素除
算手段13からある時間間隔で出力される複素数が16
個入力されるまで観測値を保存した後、同時に16個出
力する。第2の円中心演算手段21では、第2の入力値
保存手段20の出力である16個の観測値から最小二乗
法を用いて円中心を求め出力する。次に第1の入力値選
択手段22の動作を図8のフローチャートに基づいて説
明する。ST1では第1の演算手段16の出力を4つ
(S1,S2,S3,S4)と第2の演算手段21の出
力を1つ(L1)入力する。ST2ではS1、S2、S
3、S4の分散σを求める。この分散σの大きさは16
個の観測値を得る間の目標の動きによる高度変化の大き
さを示し、高度変化が大きければその値は大きく、高度
変化が小さければその値は小さくなる。ST3ではσを
あらかじめ定めた値Tと比べ小さければST4へ、大き
ければST5へ進む。ST4ではL1を出力し、ST5
ではS1、S2、S3、S4を順に出力する。これによ
り、目標の動きに合わせた精度の結果が得られる。角度
変換手段17では他の実施例と同様、第1の入力値選択
手段22の入力から目標仰角を求め出力する。
【0062】実施例4.本実施例は、実施例2と実施例
3の組合せといえる。即ち、送信側の発振周波数を複数
組順次変え、各組毎の結果と、全部の平均とを比較して
変化が少なければ平均をとり、変化があれば各組の変化
を出力とする。以下、この発明の他の実施例を図につい
て説明する。図9において新規な部分は、23の第20
の入力値選択手段である。18の周波数制御手段、19
の周波数可変安定化局部発振器は上記実施例2の図6で
示したものと同等で、その他の構成要素は上記実施例3
の図7で示したものと同等である。
【0063】次に動作について説明する。第20の入力
値選択手段23は第1の入力値保存手段15と第2の入
力値保存手段20で保存する入力数を参照し大きい方の
数を出力する。第1の周波数制御手段18は第20の入
力値選択手段23の出力を入力し、それと同数の異なる
周波数で周波数可変安定化局部発振器19が発振するよ
うに周波数可変安定化局部発振器19とタイミング発生
手段5に制御信号を出力する。周波数可変安定化局部発
振器19は第1の周波数制御手段18で制御される複数
の周波数を発振する。例えば上記実施例3と同様に円の
中心を求める場合、第1の入力値保存手段15では4
つ、第2の入力値保存手段20では16個の入力値を保
存するので、第2の入力値選択手段23は“16”を出
力する。第1の周波数制御手段18はタイミング発生手
段5のタイミングと、異なる16個の周波数f1、f
2、…f15、f16で周波数可変安定化局部発振器1
9が発振するように制御信号を出力する。複素除算手段
13は各周波数で1つ出力し、上記実施例3と同様にし
て目標仰角を出力する。
【0064】実施例5.本実施例は複数の目標に対して
その速度が異なることを利用し、複数のコヒーレント積
分手段を用意して分離し、それぞれの目標に対する角度
情報を求めるようにしたものである。以下、この発明の
他の実施例を図について説明する。図7において新規な
部分は、24aの第13の入力値保存手段から24bの
第n3の入力保存手段、25aの第1のコヒーレント積
分手段から25bの第nのコヒーレント積分手段であ
る。また、複素演算手段も13aの第1の複素演算手段
から13bの第nの複素演算手段に、第1の入力値保存
手段も15aの第1の入力値保存手段から15bの第n
の入力値保存手段に、円中心演算手段も16aの第1の
円中心演算手段から16bの第nの円中心演算手段に、
角度変換手段も17aの第1の角度変換手段から17b
の第n角度変換手段にと、n組の角度検出装置を用意す
る。その他の構成要素は上記実施例3の図5で示したも
のと同等である。
【0065】次に動作について説明する。上記実施例3
と同様な動作が行われた場合、A/D変換手段12出力
までは同様である。第3の入力値保存手段24a、24
bではA/D変換手段12の出力を各組毎に複数保存し
た後同時に出力する。例えば、A/D変換手段12a〜
12dの出力が64個入力されるまで観測値を保存した
後同時に64個出力する。コヒーレント積分手段25
a、25bでは第13、n3の入力値保存手段24a、
24bの出力を受けて、DFTやFFTを利用して、目
標のドップラ周波数成分毎に弁別して積分を行なうコヒ
ーレント積分を行なった結果を出力する。これにより、
空間的に近接していても、速度の異なる複数目標を分離
できる。コヒーレント積分手段25a、25bの各出力
は上記実施例3と同様にそれぞれ複素除算手段13a、
13bに入力され、ドップラ周波数の異なる目標毎に仰
角が出力される。
【0066】上記実施例では、速度分離後の円中心演算
手段を第1から第nの各組毎に1個としたが、実施例
3、4で述べたように、または次の実施例6のように、
第1から第nの各組毎に2個としてもよい。
【0067】実施例6.本実施例は、実施例5の複数の
コヒーレント積分を用いて複数目標に対処することと、
実施例2の発信周波数を変えることと、実施例3、4の
複数の円中心演算手段を用いることを併用したものであ
る。以下、この発明の他の実施例を図について説明す
る。図11において新規な部分は、26の第2の周波数
制御手段である。19の周波数可変安定化局部発振器、
23の第20の入力値選択手段は上記実施例4の図9で
示したものと同等で、その他の構成要素は実施例4の図
9と上記実施例5の図10で示したものと同等である。
また図12は観測数と使用周波数の関係を示したもので
ある。
【0068】次に動作について説明する。第20の入力
値選択手段23は第1の入力値保存手段15と第2の入
力値保存手段20で保存する入力数を参照し大きい方の
数を出力する。第2の周波数制御手段26は第2の入力
値選択手段23の出力Mとコヒーレント積分手段25の
積分数Nを入力し、図12に示すように始めのN個は周
波数f1で、次のN個は周波数f2で、(Mー1)N+
1〜MN個は周波数fMで、周波数可変安定化局部発振
器19が発振するように周波数可変安定化局部発振器1
9とタイミング発生手段5に制御信号を出力する。周波
数可変安定化局部発振器19は第2の周波数制御手段2
6で制御される複数の周波数を発振する。
【0069】例えば上記実施例5と同様な動作が行なわ
れた場合、まず第2の周波数制御手段26により周波数
可変安定化局部発振器19は周波数f1で発振し、第1
3、n3の入力値保存手段24a、24bではA/D変
換手段12の出力が64個入力されるまで観測値を保存
した後同時に64個出力する。コヒーレント積分手段2
5a、25bでは第13、n3の入力値保存手段24
a、24bの出力を受けてコヒーレント積分を行なった
結果を出力する。コヒーレント積分手段25a、25b
の各出力は上記実施例5と同様に第1、第nの複素除算
手段13a、13bに入力される。第11の入力値保存
手段15a、第11の円中心演算手段16aと、第12
の入力値保存手段20a、第12の円中心演算手段21
aの各演算と、第1の入力値選択手段22a、第1の角
度変換手段17aの選択と角度変換動作は実施例3、4
で述べたと同様の動作をする。この後、第2の周波数制
御手段26により周波数可変安定化局部発振器19は1
5個の異なる周波数f2〜f16で発振して同様な動作
を繰り返し、ドップラ周波数の異なる目標毎に仰角が出
力される。
【0070】上記実施例では、コヒーレント積分した後
の円中心演算手段を第1から第nの各組毎に2個設けた
が、実施例5で示したように各組で1個としてもよい。
【0071】実施例7.本実施例は、目標の速度を検出
してその速度に適合する受信間隔になるようタイミング
を制御して、角度検出のためのサンプル間隔を定める例
を示す。即ち、目標速度を検出して発信側のタイミング
を制御するループ系を構成する。以下、この発明の他の
実施例を図について説明する。図10において新規な部
分は、27の目標速度検出手段、28のタイミング制御
手段である。その他の構成要素は上記実施例6の図11
で示したものと同等である。
【0072】次に動作について説明する。上記実施例6
と同様な動作が行われた場合、コヒーレント積分手段2
5の出力には各ドップラ周波数成分の大きさに応じた信
号があらわれる。目標速度検出手段27はこれらを入力
し、例えば最大の大きさを持つドップラ周波数を目標の
ドップラ周波数として、次の式(40)より目標速度に
換算した結果を出力する。
【0073】 v=fd・λ/2 (40) ここで、v :速度 fd:ドップラ周波数 λ :使用波長 タイミング制御手段28は、目標速度検出手段27の出
力である目標の速度を入力し、その速度に応じた観測時
間間隔を決定してタイミング発生手段5を制御する。
【0074】本実施例では、コヒーレント積分手段を複
数組用いて複数目標に対して適用する例を説明した。し
かし、タイミング制御に関してはコヒーレント積分手段
は1つであってよく、速度検出ができればよい。
【0075】実施例8.本実施例は、目標の速度を検出
するためにタイミングを待つのではなく、送信側の発信
周波数を変えて目標速度に適合する周波数間隔でサンプ
リングしようとするものである。以下、この発明の他の
実施例を図について説明する。図14において新規な部
分は、29の周波数設定手段、30の第3の周波数制御
手段である。また、19の周波数可変安定化局部発振器
は上記実施例6の図11で示したものと同等で、その他
の構成要素は上記実施例7の図13で示したものと同等
である。
【0076】次に動作について説明する。まず第3の周
波数制御手段30によりある周波数f1で発振するよう
制御された周波数可変安定化局部発振器19とコヒーレ
ント発振器3で生成された信号により、コヒーレント積
分手段25の出力には各ドップラ周波数成分の大きさに
応じた信号があらわれる。目標速度検出手段27はこれ
らを入力し、例えば最大の大きさのドップラ周波数成分
を目標のドップラ周波数として、式(40)より目標速
度に換算した結果を出力する。周波数設定手段29は目
標速度検出手段27の出力である目標の速度を入力し、
その速度に応じた使用周波数間隔dfを決定し、第3の
周波数制御手段30に入力する。第3の周波数制御手段
30はこのほかに、第11、n1の入力値保存手段15
a、15bと第12、n2の入力値保存手段20a、2
0bで保存する入力数を参照し、大きい方の数を出力す
る第20の入力値選択手段出力23と、第13の入力値
保存手段24aで保存する入力数を参照する。そして以
後の観測で、周波数間隔dfで上記実施例6の図12と
同様な観測数と周波数の関係で発振するように、周波数
可変安定化局部発振器19を制御する。
【0077】実施例9.本実施例は、異なる測定面、例
えば水平面と垂直面に角度検出装置を備え、組合せて立
体的に角度を求めようとするものである。構成としては
同じ機能を持つ構成要素を、受信アンテナの受信方向面
を水平、垂直に設置するものである。以下、この発明の
他の実施例を図について説明する。図15において構成
要素は上記実施例1の図1で示したものと同等である。
【0078】次に動作について説明する。上記実施例1
と同様な動作が行われた場合、図15において、送信ア
ンテナ1の出力までは実施例1と同様である。捜索空間
のある位置に存在する目標からの反射信号は、直接、あ
るいは一度地面または海面で反射した後、地面と垂直方
向に並べて配置された受信アンテナ6aと6bで受信さ
れる。また同様に、目標からの反射信号は、直接、ある
いは一度山の斜面や受信アンテナ6cと6dよりも高さ
のある構造物で反射した後、地面と水平方向に並べて配
置された受信アンテナ6cと6dで受信される。2つの
受信アンテナ6aと6bの出力は、上記実施例1と同様
にある時間間隔で複数得られ、角度変換手段17aは移
動する目標の仰角を出力する。同様にして、2つの受信
アンテナ6cと6dの出力では、上記実施例1と同様に
ある時間間隔で複数得られ、角度変換手段17bは移動
する目標の方位角を出力する。
【0079】実施例10.本実施例は、実施例2と実施
例9を組合せたものである。以下、この発明の他の実施
例を図について説明する。図16において、構成要素は
上記実施例2の図6と、実施例9の図15で示したもの
と同等である。
【0080】次に動作について説明する。上記実施例2
と同様な動作が行われた場合、図16において、送信ア
ンテナ1の出力までは実施例2と同様である。捜索空間
のある位置に存在する目標からの反射信号は、直接、あ
るいは一度地面または海面で反射した後、地面と垂直方
向に並べて配置された受信アンテナ6aと6bで受信さ
れる。また同様に、目標からの反射信号は、直接、ある
いは一度山の斜面や受信アンテナ6cと6dよりも高さ
のある構造物で反射した後、地面と水平方向に並べて配
置された受信アンテナ6cと6dで受信される。2つの
受信アンテナ6aと6bの出力は、上記実施例2と同様
に第1の周波数制御手段18と周波数可変安定化局部発
振器19により使用する周波数を変えて複数得られ、第
1の角度変換手段17aは目標の仰角を出力する。同様
にして、2つの受信アンテナ6cと6dの出力では、上
記実施例2と同様に第1の周波数制御手段18と周波数
可変安定化局部発振器19により使用する周波数を変え
て複数得られ、第2の角度変換手段17bは目標の方位
角を出力する。
【0081】実施例11.A/D変換後の受信信号に対
して、汎用の計算機で角度を求めることも可能である。
その構成は、例えば図1で、各複素成分のA/D変換手
段12a〜12dの出力を共通の計算機に接続する。図
17は、その場合の計算機の演算方法の1例を示したフ
ローチャート図である。この角度検出方法の動作を説明
する。角度変換に対応するステップとして、予め円の中
心値から角度θを求めるための逆関数を記憶しておく。
つまりステップST1で円の中心yに対してy=f
(θ)を計算し、記憶する。受信信号があると、ステッ
プST2でデータ取り込みのためリセットし、ステップ
ST14で、4つのA/D出力から最初のデータを取り
込んでΔ/Σの複素演算をする。例えば3点で円の中心
を求めるなら、n=3であり、ステップST15でiが
3になるまで複素演算を続ける。nが3になると、ステ
ップST16でx1 、y1 等を求め、ステップST17
で式(37)に基づいてyc を演算する。最後にステッ
プST18でステップ11での計算に基づき、または記
憶していたテーブルを参照して角度θc を出力する。
【0082】実施例12.本発明の角度検出装置を用い
たレーダ装置を説明する。図18は本発明に係るレーダ
装置の構成図である。図において、1は送信アンテナ、
6aと6bは受信アンテナ、31は表示装置であり、そ
の間の各要素は実施例1の図1で示した角度検出装置の
各要素である。このレーダ装置の動作は以下のようにな
る。送信アンテナ1から放射された送信信号は、目標に
あたって反射して返ってきて受信アンテナ6a、6bか
ら受信される。角度検出装置で検出された角度信号が表
示装置31に入り、表示画面に現れる。表示画面に与え
る代わりに、他の制御装置に与えるようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】この発明の角度検出装置、角度検出方法
及びレーダ装置は、以上述べたように構成されているの
で、以下に述べる効果がある。
【0084】複素除算手段、円中心演算手段と角度変換
手段を備えており、少ない演算で正確な目標角度が得ら
れる。
【0085】周波数可変発振器がある送信手段、受信波
の複素除算手段、円中心演算手段と角度変換手段を備え
ており、少ない演算で正確な目標角度が得られる。
【0086】複素除算手段、第1と第2の円中心演算手
段と角度変換手段を備えており、少ない演算で信号の連
続性に基づいてより正確な目標角度が得られる。
【0087】周波数可変発振器がある送信手段、受信波
の複素除算手段、第1と第2の円中心演算手段と角度変
換手段を備えており、少ない演算で信号の連続性に基づ
いてより正確な目標角度が得られる。
【0088】複数のコヒーレント積分手段、複素除算手
段、円中心演算手段と角度変換手段を備えており、複数
の目標の各速度を検出して、目標毎に少ない演算で正確
な目標角度が得られる。
【0089】複数のコヒーレント積分手段、複素除算手
段、第1と第2の円中心演算手段と角度変換手段を備え
ており、複数の目標の各速度を検出して、少ない演算で
信号の連続性に基づいてより正確な目標角度が得られ
る。
【0090】速度検出手段、タイミング制御手段、複素
除算手段、円中心演算手段と角度変換手段を備えてお
り、複数の目標の各速度を検出して適切な受信タイミン
グが得られ、目標毎に少ない演算で正確な目標角度が得
られる。
【0091】速度検出手段、周波数設定手段、複素除算
手段、円中心演算手段と角度変換手段を備えており、複
数の目標の各速度を検出して適切な送信側の発振周波数
が得られ、これを基に目標毎に少ない演算で正確な目標
角度が得られる。
【0092】複数の角度検出装置を備えており、複数の
平面を組み合わせて3次元での目標に対する角度が得ら
れる。
【0093】複数の角度検出装置を備えており、送信側
の発振周波数を変えて複数の平面を組み合わせた3次元
での目標に対する角度が得られる。
【0094】演算ステップに基づいて、複素円の中心値
が求まり、更に演算で正確な目標角度が得られる。
【0095】レーダ装置には複素除算手段、円中心演算
手段と角度変換手段を備えており、少ない演算で正確な
目標角度が表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1での角度情報検出装置の構
成図である。
【図2】実施例1の複素除算手段の出力を示す図であ
る。
【図3】実施例1での数値シミュレーション例を示す図
である。
【図4】実施例1での目標と角度検出装置の関係のモデ
ル化図である。
【図5】数値シミュレーション結果と従来方法の結果を
示す図である。
【図6】この発明の実施例2での角度情報検出装置の構
成図である。
【図7】この発明の実施例3での角度情報検出装置の構
成図である。
【図8】実施例3の第1の入力値選択手段の動作を示す
フローチャート図である。
【図9】この発明の実施例4での角度情報検出装置の構
成図である。
【図10】この発明の実施例5での角度情報検出装置の
構成図である。
【図11】この発明の実施例6での角度情報検出装置の
構成図である。
【図12】実施例6の観測数と使用周波数の関係を示す
図である。
【図13】この発明の実施例7での角度情報検出装置の
構成図である。
【図14】この発明の実施例8での角度情報検出装置の
構成図である。
【図15】この発明の実施例9での角度情報検出装置の
構成図である。
【図16】この発明の実施例10での角度情報検出装置
の構成図である。
【図17】実施例11の方法の動作フローチャート図で
ある。
【図18】実施例12のレーダ装置の構成図である。
【図19】S1 とθの関係を示す図である。
【図20】従来の角度情報検出装置の基本構成図であ
る。
【図21】角度情報検出装置の目標仰角に対する2つの
受信アンテナビームとその和および差の成分を示す図で
ある。
【図22】従来の角度情報検出装置の複素除算手段の出
力を示す図である。
【図23】従来の反射波のモデルを示す図である。
【図24】従来の反射波のモデルを示す図である。
【符号の説明】
1 送信アンテナ 2 安定化局部発振器 3 コヒーレント発振器 4 周波数変換手段 5 タイミング発生手段 6a,6b 受信アンテナ 7 和信号生成手段 8 差信号生成手段 9 ミキサ 10 位相検波手段 11 π/2移相手段 12a,12b,12c,12d A/D変換手段 13 複素除算手段 13a 第1の複素除算手段 13b 第nの複素除算手段(第2の複素除算手段) 14 複素角度変換手段 15 第1の入力値保存手段 15a 第11の入力値保存手段(第1の入力値保存手
段) 15b 第n1の入力値保存手段(第2の入力値保存手
段) 16 第1の円中心演算手段 16a 第11の円中心演算手段(第1の円中心演算手
段) 16b 第n1の円中心演算手段(第2の円中心演算手
段) 17 角度変換手段 17a 第1の角度変換手段 17b 第nの角度変換手段 18 第1の周波数制御手段 19 周波数可変安定化局部発振器 20a 第12の入力値保存手段 20b 第n2の入力値保存手段 21a 第12の円中心演算手段 21b 第n2の円中心演算手段 22,22a 第1の入力値選択手段 22b 第nの入力値選択手段 23 第20の入力値選択手段 24a 第13の入力値保存手段 24b 第n3の入力値保存手段 25a 第1のコヒーレント積分手段 25b 第nのコヒーレント積分手段 26 第2の周波数制御手段 27 目標速度検出手段 28 タイミング制御手段 29 周波数設定手段 30 第3の周波数制御手段 31 表示装置 100a 複素仰角軌跡 101a,101b,101c,101d 観測値 102 円中心 103a,103b アンテナビーム 104 和成分信号 105 差成分信号 108 単一波源の到来角に対するモノパルス方式のΔ
/Σ 109 Δ/Σが線形近似可能な範囲 110c 直接波の行路 111c 反射波の行路 112c 反射面 113c 主ビームの方向 114c 直接波の到来角 115c 反射波の到来角 116c アンテナ高 117c 目標高度 118c 基準線 119c アンテナ 120b 目標 ST11 和差除算値と角度の関係を計算、記憶するス
テップ ST14 和差除算結果からXY座標値を求めるステッ
プ ST15 必要回数演算を繰返すステップ ST17 XY座標値から円の中心を求めるステップ ST18 円中心値から目標までの角度を求めるステッ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】つまり、複素平面上の仰角に対する複素関
数の軌跡を直接使うのではなく、その複素関数の偏角を
ある変数(時間や周波数)で微分した値と複素関数の実
数部の値で目標高度を求める。この方法によれば、観測
結果が図22の点101fのような場合であっても、点
107aから点107bへの偏角の微分値と、点107
cから点107dへの偏角の微分値は異なるので、あい
まいさなく目標高度を求めることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、複素仰角軌跡から虚数軸上のSを
求め、これから迎角を求めるようにした。即ち、マルチ
パス反射波による干渉のある状態で、距離の如何にかか
わらず、正確に目標の存在する角度を検出する角度情報
検出装置を得ることを目的とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】以下、この発明の実施例の回路構成を図に
基づいて説明する。図1は本発明の一実施例である角度
情報検出装置の構成図である。図1において新規な部分
は15の第1の入力値保存手段、16の第1の円中心演
算手段、17の角度変換手段である。その他の構成要素
は上記従来例の図20で示したものと同等である。また
図2は直接波とマルチパス反射波が干渉している時の図
1の複素除算手段13の出力を示すものであり、100
aは遠距離の目標がある一定高度を移動する時の仰角に
応じた、雑音などがない場合の複素除算手段13の出力
による複素仰角軌跡101a〜101dは目標がある位
置に存在する時に得られる雑音などを含む複素除算手段
13の観測値出力、102は100aを円とした時のそ
の円の中心である。本発明で重要な円中心演算手段は、
図2の中心102を求めるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】実施例5.本実施例は複数の目標に対して
その速度が異なることを利用し、複数のコヒーレント積
分手段を用意して分離し、それぞれの目標に対する角度
情報を求めるようにしたものである。以下、この発明の
他の実施例を図について説明する。図10において新規
な部分は、24aの第13の入力値保存手段から24b
の第n3の入力保存手段、25aの第1のコヒーレント
積分手段から25bの第nのコヒーレント積分手段であ
る。また、複素演算手段も13aの第1の複素演算手段
から13bの第nの複素演算手段に、第1の入力値保存
手段も15aの第1の入力値保存手段から15bの第n
の入力値保存手段に、円中心演算手段も16aの第1の
円中心演算手段から16bの第nの円中心演算手段に、
角度変換手段も17aの第1の角度変換手段から17b
の第n角度変換手段にと、n組の角度検出装置を用意す
る。その他の構成要素は上記実施例3の図5で示したも
のと同等である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】実施例7.本実施例は、目標の速度を検出
してその速度に適合する受信間隔になるようタイミング
を制御して、角度検出のためのサンプル間隔を定める例
を示す。即ち、目標速度を検出して発信側のタイミング
を制御するループ系を構成する。以下、この発明の他の
実施例を図について説明する。図13において新規な部
分は、27の目標速度検出手段、28のタイミング制御
手段である。その他の構成要素は上記実施例6の図11
で示したものと同等である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 倫正 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社電子システム研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号の和成分を生成する和信号生成
    手段と、 受信信号の差成分を生成する差信号生成手段と、 上記和、差各信号を局部発振信号とミキシングし、コヒ
    ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
    て、得られた複素数の和信号と差信号から複素除算をす
    る複素除算手段と、 上記複素除算の結果は複素平面上でほぼ円を描くとし、
    複数の受信信号に対応する複数の上記複素除算の結果が
    該円上にあるとして、該円の中心値を求める円中心演算
    手段と、 上記円中心演算手段出力の円の中心値から角度を求める
    角度変換手段とを備えた角度検出装置。
  2. 【請求項2】 周波数可変発振器を有し、異なる送信周
    波数で目標に電波を送信する送信手段と、 上記送信手段出力の送信信号の反射波である受信信号
    の、和成分を生成する和信号生成手段と、 受信信号の差成分を生成する差信号生成手段と、 上記和、差各信号を局部発振信号とミキシングし、コヒ
    ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
    て、得られた複素数の和信号と差信号から複素除算をす
    る複素除算手段と、 上記複素除算の結果は複素平面上でほぼ円を描くとし、
    異なる送信周波数対応の複数の受信信号に対応する複数
    の上記複素除算の結果が該円上にあるとして、該円の中
    心値を求める円中心演算手段と、 上記円中心演算手段出力の円の中心値から角度を求める
    角度変換手段とを備えた角度検出装置。
  3. 【請求項3】 更に円中心演算手段を第1の円中心演算
    手段とし、また時間的に異なる時刻の受信信号による複
    素除算結果に基づく複素平面上の円中心を求める第2の
    円中心演算手段と、 上記第1の円中心演算手段出力と上記第2の円中心演算
    手段出力とを比較して前回観測値からの変化の連続性が
    得られる出力を選択する入力値選択手段とを備え、該入
    力値選択手段の出力を角度変換手段に与えることを特徴
    とする請求項1記載の角度検出装置。
  4. 【請求項4】 更に円中心演算手段を第1の円中心演算
    手段とし、また発振周波数が第1の円中心演算手段のた
    めの送信信号とは異なる送信信号に対応する受信信号に
    よる複素除算結果に基づいて、複素平面上の円中心を求
    める第2の円中心演算手段と、 上記第1の円中心演算手段出力と上記第2の円中心演算
    手段出力とを比較して前回観測値からの変化の連続性が
    得られる出力を選択する入力値選択手段とを備え、該入
    力値選択手段の出力を角度変換手段に与えることを特徴
    とする請求項2記載の角度検出装置。
  5. 【請求項5】 更にまた受信信号の和、差各信号をコヒ
    ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
    て、更に複数の受信信号対応でコヒーレント積分して複
    数の複素数の和信号と差信号を得る第1から第nのコヒ
    ーレント積分手段と、 また複素除算手段は、上記第1から第nのコヒーレント
    積分手段出力に対応して、上記各積分手段で得られた複
    素数の和信号と差信号から複素除算をする第1から第n
    の各複素除算手段とし、 円中心演算手段は、上記各複素除算の結果は複素平面上
    でほぼ円を描くとし複数の受信信号に対応する複数の上
    記複素除算の結果が該円上にあるとして該円の中心値を
    求める対応する第1から第nの円中心演算手段とし、 更に角度演算手段は、対応して上記各円中心演算手段出
    力の円の中心値から角度を求める第1から第nの角度変
    換手段とを備えたことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の角度検出装置。
  6. 【請求項6】 更にまた受信信号の和、差各信号をコヒ
    ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
    て、更に複数の受信信号対応でコヒーレント積分して複
    数の複素数の和信号と差信号を得る第1から第nのコヒ
    ーレント積分手段と、 また複素除算手段は、上記第1から第nのコヒーレント
    積分手段出力に対応して、上記各積分手段で得られた複
    素数の和信号と差信号から複素除算をする第1から第n
    の各複素除算手段とし、 円中心演算手段は、上記各複素除算の結果は複素平面上
    でほぼ円を描くとし複数の受信信号に対応する複数の上
    記複素除算の結果が該円上にあるとして該円の中心値を
    求める対応する第11から第n1の円中心演算手段と
    し、 時間的に異なる時刻または周波数の異なる受信信号によ
    る同様な複素除算結果に基づく複素平面上の円中心を求
    める第12から第n2の円中心演算手段と、 また入力選択手段は、上記第11と上記第12の円中心
    演算手段出力とを比較して前回観測値からの変化の連続
    性が得られる出力を選択する第1の入力値選択手段か
    ら、上記第n1と上記第n2の円中心演算手段出力とを
    比較して同様構成動作で選択する第nの入力選択手段ま
    でとし、 更に角度変換手段として、上記第1から第nの入力選択
    手段に対応して円の中心値から角度を求める第1から第
    nの角度変換手段を備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の角度検出装置。
  7. 【請求項7】 更にまた受信信号の和、差各信号をコヒ
    ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
    て、受信信号対応でコヒーレント積分して複素数の和信
    号と差信号を得るコヒーレント積分手段と、 コヒーレント積分手段の出力から目標速度を求める目標
    速度検出手段と、 上記目標速度検出手段が算出した目標の速度から観測時
    間の間隔を定めるタイミング制御手段を備え、該タイミ
    ングで受信信号の観測をするようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の角度検出装置。
  8. 【請求項8】 更にまた受信信号の和、差各信号をコヒ
    ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
    て、受信信号対応でコヒーレント積分して複素数の和信
    号と差信号を得るコヒーレント積分手段と、 コヒーレント積分手段の出力から目標速度を求める目標
    速度検出手段と、 上記目標速度検出手段が算出した目標の速度から送信周
    波数の使用周波数間隔を定める周波数設定手段を備え、
    該設定周波数数間隔で送信信号の発信周波数を変え、観
    測をするようにしたことを特徴とする請求項2記載の角
    度検出装置。
  9. 【請求項9】 更に、和信号生成手段、差信号生成手
    段、複素除算手段、円中心演算手段と角度変換手段を各
    複数組備え、各々異なる方向に対する角度を求めるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の角度検出装置。
  10. 【請求項10】 更に、送信手段、和信号生成手段、差
    信号生成手段、複素除算手段、円中心演算手段と角度変
    換手段を各複数組備え、各々異なる方向に対する角度を
    求めるようにしたことを特徴とする請求項2記載の角度
    検出装置。
  11. 【請求項11】 受信信号にマルチパス反射波がないと
    して、受信信号の差信号と、受信信号の和信号の除算値
    を到来角に対する関数形として計算、記憶するステップ
    と、 実際の受信信号から差信号と和信号を求め、得られた差
    ・和信号から更に複素除算するステップと、 上記実受信信号の複素除算をして虚数値と実数値を得る
    演算を複数回繰り返すステップと、 上記複数回の複素除算結果の虚数値と実数値から各点を
    通る円の中心を求めるステップと、 上記得られた円の中心の値から上記関数形を参照して到
    来角を求めるステップとを備えた角度検出方法。
  12. 【請求項12】 レーダ用の送信電波を発射する送信ア
    ンテナと、 上記送信電波に対応する受信波を受信する複数の受信ア
    ンテナと、 上記受信信号の和成分を生成する和信号生成手段と、差
    成分を生成する差信号生成手段と、 上記和、差各信号を局部発振信号とミキシングし、コヒ
    ーレント発振信号で位相検波して各直交位相成分を得
    て、得られた複素数の和信号と差信号から複素除算をす
    る複素除算手段と、 上記複素除算の結果は複素平面上で円を描くとして、異
    なる送信周波数対応の複数の受信信号に対応する複数の
    上記複素除算の結果から、該円の中心値を求める第1の
    演算手段と、 上記第1の演算手段出力の円の中心値から角度を求める
    角度変換手段と、 上記得られた角度を表示する表示手段を備えたレーダ装
    置。
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