JPH07230476A - データベース検索装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プログラム言語によるプログラミングを行う
ことなく、複雑な検索処理を行うことができるアプリケ
ーションをＧＵＩベースで構築できるようにする。 【構成】 パレットウィンドウ３１の中に検索条件オブ
ジェクト３３、即ち文字列、数字等を入力することがで
きるグラフィック３３を設ける。アプリケーション構築
時には、このグラフィック３３をアプリケーション構築
用ウィンドウ（図４）に移動させ、検索条件となる要素
を示すアイコン（図２、２４〜３０）と連結させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、データベース検索装置
に関し、特にグラフィックユーザインターフェース（以
下「ＧＵＩ」という）ベースのアプリケーション構築が
可能なデータベース検索装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近のパーソナルコンピュータ（以下
「パソコン」という）やワークステーションに代表され
る情報処理装置は、ビットマップディスプレイを備え、
そこにマルチウィンドウ（多重ウィンドウ）表示を行っ
た上で各種のアプリケーション処理を行っている。ま
た、このようなアプリケーションを構築する際にも、ま
ずユーザインターフェース部分を作成するにあたり、図
形情報（グラフィック）をウィンドウ上で移動させるこ
とによりインターフェース部分を作成することが一般的
になりつつある。これを行う代表的なツールとしては、
例えばネクスト社のインターフェースビルダー、サンマ
イクロシステム社のデヴガイド（ＤＥＶＧＵＩＤＥ）な
どがある。

【０００３】一方、データベース検索用のアプリケーシ
ョンにおいても上記ＧＵＩベースのアプリケーション構
築の為の手段を提供する動きがあり、ネクスト社はイン
ターフェースビルダーと連動するデータベースキットを
提供することによりＧＵＩの作成を容易にし、データベ
ース内の全データを表示する機能を提供している。

【０００４】具体的には、パレットと呼ばれる１つのウ
ィンドウにＧＵＩの部品となる図形情報を格納してお
き、このパレットから他のウィンドウに部品である図形
情報を移動することにより、アプリケーションのＧＵＩ
部分を構築するようになっている。また、通常これらの
部品となる図形情報はオブジェクトと呼ばれ、オブジェ
クトどうしを連結することにより一定の動作を行わせる
べく、そのための手続が内蔵されている。例えば、１つ
のボタンであるオブジェクトと、データベースの全件表
示のオブジェクトとが連結された場合は、構築したアプ
リケーションの起動後、前記ボタンをマウスなどのポイ
ンディングデバイスで指示することにより、全件表示の
動作がなされる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検索条
件を指定して検索処理を行うためには、ＧＵＩのアプリ
ケーション構築後に、更にプログラム言語を用いてプロ
グラムを作成しなければならず、データベースを利用す
る上で不便であった。

【０００６】本発明はこの点に鑑みなされたものであ
り、プログラム言語によるプログラミングを行うことな
く複雑な検索処理を行うことができるデータベース検索
装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、図形情報を多重ウィンドウ表示する表示手段
と、前記ウィンドウ内に表示された図形情報を指示移動
する指示移動手段と、データベースにアクセスするアク
セス手段と、前記データベースに含まれる要素を図形情
報として表示する図形情報表示手段と、前記図形情報を
相互に連係させる連係手段と、前記図形情報に処理手順
を連結する連結手段とを有するデータベース検索装置に
おいて、前記図形情報の移動及び連結の操作により、前
記データベースについての任意の検索を行うための応用
処理手順を構築する応用処理手順構築手段を設けるよう
にしたものである。

【０００８】

【作用】表示手段に表示された図形情報の移動及び連結
の操作により、データベースについての任意の検索を行
うための応用処理手順（アプリケーションプログラム）
が構築される。

【０００９】

【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。

【００１０】図１は本発明の一実施例に係るデータベー
ス検索装置のハードウエア構成を示すブロック図であ
り、本装置は、装置全体の制御を行う中央処理装置（Ｃ
ＰＵ）１と、ＣＰＵ１で実行されるプログラムや演算処
理中のデータを格納する記憶装置２と、キーボードやマ
ウス（ポインティングデバイス）等の入力装置３と、図
形情報等をマルチウィンドウ（多重ウィンドウ）表示す
る表示装置４と、図示しない通信回線を介してネットワ
ーク内で共有しているデータベースシステムに接続され
たモデム５と、これらの要素を相互に接続するデータバ
ス６とを主たる構成要素とする。本装置は、通常パソコ
ンやワークステーションなどの情報処理装置により構成
される。

【００１１】図２は、図１の装置に適用されるソフトウ
エアの構成を示すブロック図であり、このソフトウエア
はアダプター処理１２、データベースモデル処理１３、
データベースパレット処理１４及びデータベースライブ
ラリ１５から成る。なお、１１は前記データベースシス
テムのデータベースである。データベース１１は、リレ
ーショナルデータベースであり、多種データ及び外部と
通信を行うためのソフトウエアで構成されている。デー
タベース１１は、統一仕様であるＳＱＬ（Structured Q
uary Language）言語により検索、登録が可能である。
また、１６で示した部分が、図１の装置のソフトウエア
である。

【００１２】アダプター処理１２は、データベースと本
装置とを結合するものであり、ライブラリ化されたＳＱ
Ｌ言語により、本装置の操作者が行ったアクションを翻
訳するような形でデータベース１１に伝達する。このア
ダプター処理１２は、データベース１１に対応したも
の、例えばデータベースが米国サイベイス社製のサイベ
イスであればサイベイス用のアダプター処理を使用す
る。

【００１３】データベースモデル処理１３は、例えば図
３に示すように、データベースの各要素をグラフィック
（図形情報）化してウィンドウ２１に表示するソフトウ
エアであり、操作者はデータベースモデル処理１３によ
って示されたグラフィックを移動させることにより、デ
ータベース検索用のアプリケーションプログラム（応用
処理手順、以下単に「アプリケーション」という）を作
成する。

【００１４】図３の例は、データベース１１が人事デー
タベースであって、従業員、部署、給与等のテーブル
（エンティティ）により構成されている場合を示してい
る。同図中、２２及び２４〜３０はアイコンであり、ウ
ィンドウ２１から他のウィンドウ内に移動させ、他のオ
ブジェクトと連結する事ができる。また、２３は同図
（ａ）では部署テーブルが、また同図（ｂ）では従業員
テーブルが、それぞれ指示選択されていることを示して
おり、指示選択されているテーブルの要素（プロパテ
ィ）が下部に表示されている。

【００１５】データベースパレット処理１４は、特にデ
ータベース処理用に追加されたオブジェクトに対応した
グラフィックを表示するソフトウエアであり、例えば図
４に示すようなパレットウィンドウ３１を表示する。こ
のウィンドウ３１内に表示されるグラフィックを他のウ
ィンドウ等に移動することにより、データベース検索の
ためのＧＵＩが作成される。このパレットウィンドウ３
１内に示した検索条件オブジェクトに対応するグラフィ
ック３３は本実施例において特徴的なものであり、これ
を後述するアプリケーション構築に使用することによ
り、検索条件付きのデータベース検索をプログラミング
することなく実現することができる。

【００１６】データベースライブラリ１５には、データ
ベース検索等のアプリケーションを構築するために必要
な手続群が格納されている。

【００１７】次に、本装置におけるデータベース検索ア
プリケーションの構築方法を、図５を参照して説明す
る。

【００１８】先ず、データベース検索アプリケーション
の構築を行うためのアプリケーション構築ツールを起動
する。このツールが起動されると、図４のパレット３１
及び図５のウィンドウ５１が表示される。ウィンドウ５
１は、アプリケーションがどの様なオブジェクトで構成
されているか、又はどのデータベースに対して動作をす
るのか等を示す構成要素のウィンドウである。

【００１９】次に、アプリケーションを構築する操作者
は、図４のパレット３１内のウィンドウオブジェクト３
６を表示装置４上の任意の位置に移動させることによ
り、適当な大きさで表示装置４上にアプリケーション構
築用ウィンドウ４１（図５）を表示させる。なお、この
移動操作は、例えば周知のマウスによるクリック→ドラ
グ→ドロップという一連の動作により行う。その後、パ
レット３１から必要なオブジェクト群をウィンドウ４１
に移動させる。なお、本実施例の記載において「グラフ
ィック（図形情報）」は、表示装置上に表示されるアイ
コンや矩形の図形等自体を示す語であり、「オブジェク
ト」はそのアイコンや図形の意味内容を示す語である
が、両者を同じように使用している。即ち、例えば図３
において、検索条件オフジェクト３３という場合と、グ
ラフィック３３という場合がある。

【００２０】上記ウィンドウ４１に移動させるオブジェ
クト群は、具体的にはデータベースオブジェクト３４、
フィールドオブジェクト３７、検索条件オブジェクト３
３及びボタンオブジエクト３５であり、オブジェクト３
４及び３５に相当するのが図５のオブジェクト４２及び
４７である。またオブジェクト３７の移動を２回行った
ものがオブジェクト４３，４４であり、オブジェクト３
３の移動を２回行ったものがオブジエクト４５，４６で
ある。

【００２１】このような移動に際して、必要に応じてタ
イトルを設定する。図５の例では、ボタン４７の「検
索」というタイトルのみ操作者が書き込んだものであ
る。これ以外のタイトルは、すべてオブジェクトの連結
動作によって付与される。

【００２２】この連結動作は以下のように行う。図４の
パレット３１からデータベースを示すグラフィック３２
を図５のウィンドウ５１に移動し、そのオブジェクト５
２を指示する（グラフィック３２をドラグしてオブジェ
クト５２にドロップする）と、図３に示したデータベー
スモデルウィンドウ２１が表示される。このデータベー
スモデルウィンドウ２１内のオブジエクトをウィンドウ
４１に配置したオブジェクト上に移動させることによ
り、タイトルが表示され、同時にオブジエクト間の連結
がなされる。

【００２３】具体的には、オブジェクト３４をウィンド
ウ４１に移動させた後（オブジェクト４２）、オブジェ
クト４２を３つの領域に分割し、第１の領域（図の左側
の領域）の上にデータベースモデルウィンドウ２１のオ
ブジェクト２５を移動させると、「部署名」というタイ
トルが表示されるとともにオブジェクトの連結がなされ
る。同様に第２及び第３の領域（図の真中及び右側の領
域）の上にウィンドウ２１のオブジェクト２７及び２８
を移動させることにより、「従業員名」及び「年齢」と
いうタイトルが表示され、オブジエクトの連結がなされ
る。さらに、フィールドオブジェクト４３，４４の上に
ウィンドウ２１のオブジェクト２９，３０を移動させる
ことにより、「住所」、「家族」というタイトルが表示
され、オブジエクトの連結がなされる。

【００２４】次に、検索オブジエクト４５及び４６の連
結について説明する。先ず、パレット３１のグラフィッ
ク３３をウィンドウ４１に移動させ、次に図３の部署コ
ードを示すグラフィック２４をマウス操作により図５の
グラフィック４６上に移動させる。図６の６１は、図３
のグラフィック２４に相当し、テーブル６３に示す内容
のデータを保持している。これが、グラフィック２４の
移動動作の完了と同時に検索条件のオブジェクト６２
（図４の３３及び図５の４６に対応する）にデータがセ
ットされ、６５に示すようにタイトルが書き替えられる
とともに６６に示すようにセットされたデータはアプリ
ケーションの特定領域に保存される。

【００２５】次に、構築されたアプリケーションによる
データベース１１に対する操作の実行について説明す
る。データベース１１のアクセスは図５のボタン４７が
押されたときに開始する。具体的には、ボタン４７を図
５のデータベースを示すグラフィック５２に移動するこ
とにより連結する。このとき、図７に示される実行動作
を示す関数名が表示される。本実施例では、検索を行う
アプリケーションの作成を行っているので、「Ｓｅａｒ
ｃｈ Ｒｅｃｏｒｄ」を選択する。これらの関数群は、
図２のデータベースライブラリ１５に納められているも
のであり、これによる動作は図２のアダプター処理１２
によって翻訳され、データベース１１に操作が及ぶ。

【００２６】以上の操作により、データベース１１から
の検索を行うためのアプリケーションの構築は終了し、
以後は手順に従ってコンパイル等の操作を行うことによ
り、アプリケーションとして完成する。

【００２７】次に完成したアプリケーションを起動して
検索条件を与えた上で検索を行うときの動作を説明す
る。アプリケーションを起動すると構築したＧＵＩを含
むウィンドウ４１（図５）が表示される。ここで検索ボ
タン４７をマウスで指示すると連結されているデータベ
ース１１から全レコードが検索されテーブル４２及びフ
ィールド４３，４４に表示される。このときフィールド
４３，４４には、テーブル４２で選択状態にあるカレン
トデータが表示される。次いで、検索条件を設定するた
めに検索条件オブジェクトを用いる。例えばフィールド
４５に「＞＝３０」、フィールド４６に「＝１１」と入
力すると図６に示したアプリケーションの固定領域に格
納されていたデータとフィールド４５，４６に入力され
たデータとが合成されて検索条件が作成される。この例
では、最終的にアダプター処理１２で以下のようなＳＱ
Ｌが生成される。

【００２８】select distinct従業員名、年齢、住所、
家族、部署名.部署名 from従業員、部署 where従業員.部署コード＝部署名.部署コード and年齢＞＝３０ and部署コード＝１１ この結果として構築された従業員データ検索アプリケー
ションにおいて年齢が３０以上で部署コード１１を持つ
従業員が検索される。

【００２９】以上詳述したように本実施例では、パレッ
ト３１（図４）の中に検索条件オブジエクト３３、即ち
文字列、数字等を入力することが可能なグラフィック３
３を設け、これをウィンドウ４１へ移動して、データベ
ースモデルウィンドウ２１（図３）の部署コードや年齢
を示すアイコン２４，２８と連結させることにより、こ
れらを検索条件とした検索アプリケーションを容易に構
築することができる。その結果、プログラム言語による
プログラミングを行うことなく複雑な検索処理が可能と
なり、データベースを有効に利用できる。

【００３０】なお、上述した実施例では、検索条件とし
て年齢及び部署コードを指定できるアプリケーションと
したが、これに限るものではなく、同様の操作によって
さらに検索条件を追加するようにしてもよい。

【００３１】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、表
示手段に表示された図形情報の移動及び連結の操作によ
り、データベースについての任意の検索を行うための応
用処理手順（アプリケーションプログラム）が構築され
るので、プログラム言語によるプログラミングを行うこ
となく複雑な検索処理が可能となり、データベースを有
効に利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るデータベース検索装置
の構成を示すブロック図である。

【図２】図１の装置に適用されるソフトウエアの構成を
示すブロック図である。

【図３】データベースモデルウィンドウの表示例を示す
図である。

【図４】パレットウィンドウの表示例を示す図である。

【図５】アプリケーション構築時のウィンドウ表示例を
示す図である。

【図６】検索条件オブジェクトと部署コードを表わすア
イコンとの連結を説明するための図である。

【図７】アプリケーション実行時に表示される関数名の
ウィンドウを示す図である。

【符号の説明】

１ 中央処理装置（ＣＰＵ） ２ 記憶装置 ３ 入力装置 ４ 表示装置 ５ モデム ２１ データベースモデルウィンドウ ３１ パレットウィンドウ ４１ アプリケーション構築用ウィンドウ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 図形情報を多重ウィンドウ表示する表示
   手段と、 前記ウィンドウ内に表示された図形情報を指示移動する
   指示移動手段と、 データベースにアクセスするアクセス手段と、 前記データベースに含まれる要素を図形情報として表示
   する図形情報表示手段と、 前記図形情報を相互に連係させる連係手段と、 前記図形情報に処理手順を連結する連結手段とを有する
   データベース検索装置において、 前記図形情報の移動及び連結の操作により、前記データ
   ベースについての任意の検索を行うための応用処理手順
   を構築する応用処理手順構築手段を設けたことを特徴と
   するデータベース検索装置。