JPH07227922A - 鋼製ドラム用内袋の製造方法及びその製品 - Google Patents
鋼製ドラム用内袋の製造方法及びその製品Info
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- JPH07227922A JPH07227922A JP6020098A JP2009894A JPH07227922A JP H07227922 A JPH07227922 A JP H07227922A JP 6020098 A JP6020098 A JP 6020098A JP 2009894 A JP2009894 A JP 2009894A JP H07227922 A JPH07227922 A JP H07227922A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 性能や取扱並びに廃棄が容易で、かつ生産性
の高く、しかもドラムとの一体性に優れたドラム用内袋
の製造方法及びその製品を提供すること。 【構成】 鋼製ドラム用内袋の胴部となる部分を平面に
折り畳んだときに、左右間の幅を折径とし、上下端の一
端に折径を弦とし、該弦の中心から弧の頂点までの長さ
が折径の1/3〜1/5である弓形が連なる胴部とその
両弓形部の間に弓形の弦を軸とした変形楕円形を対称軸
で折り曲げた別の弓形を挟み、胴部の弓形の弧と相対す
る変形楕円形を折り曲げた弓形の弧を互いに接合し、或
いは、更に胴部上方に口栓を溶着したくプラスチックフ
イルム製内袋の弓形を下方にした鋼製ドラム用内袋の製
造方法及びその製品。
の高く、しかもドラムとの一体性に優れたドラム用内袋
の製造方法及びその製品を提供すること。 【構成】 鋼製ドラム用内袋の胴部となる部分を平面に
折り畳んだときに、左右間の幅を折径とし、上下端の一
端に折径を弦とし、該弦の中心から弧の頂点までの長さ
が折径の1/3〜1/5である弓形が連なる胴部とその
両弓形部の間に弓形の弦を軸とした変形楕円形を対称軸
で折り曲げた別の弓形を挟み、胴部の弓形の弧と相対す
る変形楕円形を折り曲げた弓形の弧を互いに接合し、或
いは、更に胴部上方に口栓を溶着したくプラスチックフ
イルム製内袋の弓形を下方にした鋼製ドラム用内袋の製
造方法及びその製品。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼製ドラム等容器の内
袋の製造方法及びその製品に関するものである。
袋の製造方法及びその製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼製ドラムには2種類あり、その1つは
JIS Z 1600「鋼製オープンドラム」に規定し
てある天蓋が取外しが可能なドラムで、粉体、固体や塗
料、接着剤、合成樹脂等粘稠な液状物を保管、運搬する
容器として用いられている。他の1つはJIS Z 1
601「鋼製ドラム(液体用)」に規定してある密封型
ドラムで、石油製品、化学製品、果汁等各種液体の容器
として用いられる。両ドラムとも容量は20lから20
0lまである。また、JIS Z 1602「ペール
缶」も同様に天蓋が取外しが可能な型と天蓋が密封して
いる型があり、容器は18lと20lがある。ここでい
う鋼製ドラムはこれらの類似の金属製容器を意味する
が、以下の説明においては200lの鋼製ドラムを例と
して述べる。
JIS Z 1600「鋼製オープンドラム」に規定し
てある天蓋が取外しが可能なドラムで、粉体、固体や塗
料、接着剤、合成樹脂等粘稠な液状物を保管、運搬する
容器として用いられている。他の1つはJIS Z 1
601「鋼製ドラム(液体用)」に規定してある密封型
ドラムで、石油製品、化学製品、果汁等各種液体の容器
として用いられる。両ドラムとも容量は20lから20
0lまである。また、JIS Z 1602「ペール
缶」も同様に天蓋が取外しが可能な型と天蓋が密封して
いる型があり、容器は18lと20lがある。ここでい
う鋼製ドラムはこれらの類似の金属製容器を意味する
が、以下の説明においては200lの鋼製ドラムを例と
して述べる。
【0003】これらの容器の内面は腐食防止のために、
りん酸鉄処理やりん酸亜鉛処理等の化成処理をしたり、
更にその上にフェノール樹脂系やエポキシフェノール樹
脂系の塗料を塗装することが行われており、容器に収納
する内容物や腐食性の強い化学薬品を収納する場合に
は、ドラムの中にポリエチレン製の内袋を入れ、その中
に内容物を入れて用いられている。
りん酸鉄処理やりん酸亜鉛処理等の化成処理をしたり、
更にその上にフェノール樹脂系やエポキシフェノール樹
脂系の塗料を塗装することが行われており、容器に収納
する内容物や腐食性の強い化学薬品を収納する場合に
は、ドラムの中にポリエチレン製の内袋を入れ、その中
に内容物を入れて用いられている。
【0004】鋼製ドラムは一度内容物を入れて使用した
後で、内外面を洗浄して繰り返し使用することが一般的
に行われており、5〜6回使用してドラムの変形や損傷
が著しくなった後は屑鉄として製鉄原料に供される。し
かし、接着剤や塗料等の粘稠な液体を収納した後のドラ
ムは洗浄が容易ではなく、また、屑鉄としての使用も困
難であるために、ドラム内にポリエチレンフィルム製内
袋を入れて使用し、使用後は接着剤や塗料は付着したポ
リエチレン製内袋だけを廃棄して、再度、新しい内袋を
ドラム内に入れて再使用する方法が行われているのが実
状である。
後で、内外面を洗浄して繰り返し使用することが一般的
に行われており、5〜6回使用してドラムの変形や損傷
が著しくなった後は屑鉄として製鉄原料に供される。し
かし、接着剤や塗料等の粘稠な液体を収納した後のドラ
ムは洗浄が容易ではなく、また、屑鉄としての使用も困
難であるために、ドラム内にポリエチレンフィルム製内
袋を入れて使用し、使用後は接着剤や塗料は付着したポ
リエチレン製内袋だけを廃棄して、再度、新しい内袋を
ドラム内に入れて再使用する方法が行われているのが実
状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したドラム内に入
れて使用するポリエチレン製内袋の製造方法には、大別
して3通りの方法がある。第1の方法は中空成形による
もので、肉厚1mm以上、重量3kg以上のもので、内
装用の袋というよりも容器をドラム内に装着するという
ものである。これはドラム内面の保護機能等の性能面か
らは優れているが、容器重量が大きいために使用済みの
容器を廃棄処分するのが容易ではない。また、大型の中
空成形機が必要であるから、設備費が高いので大量に使
用する汎用品には適しているが、特殊用途用に内装容器
の素材構成を変えて製造するためには不向きである。
れて使用するポリエチレン製内袋の製造方法には、大別
して3通りの方法がある。第1の方法は中空成形による
もので、肉厚1mm以上、重量3kg以上のもので、内
装用の袋というよりも容器をドラム内に装着するという
ものである。これはドラム内面の保護機能等の性能面か
らは優れているが、容器重量が大きいために使用済みの
容器を廃棄処分するのが容易ではない。また、大型の中
空成形機が必要であるから、設備費が高いので大量に使
用する汎用品には適しているが、特殊用途用に内装容器
の素材構成を変えて製造するためには不向きである。
【0006】第2の方法はヒートシールによる円筒型内
袋である。ポリエチレンシートから真空成形で縁がある
円形盆状に成形した底部、或いは底部と蓋部をインフレ
ーション成形で製造した筒状の胴部の下部、或いは上下
端部とをヒートシールで接合してコップ状の内袋、或い
は底と蓋がある円筒状の内袋にする。これは肉厚が0.
2mm前後で重量は約0.5kgであり、内袋の廃棄処
理はかなり容易になり、また、底が円形であるからドラ
ムに入れて使用するときのドラムとの一体性は優れてい
る。しかし、内袋の製造が多工程にわたり大量生産には
不向きである。
袋である。ポリエチレンシートから真空成形で縁がある
円形盆状に成形した底部、或いは底部と蓋部をインフレ
ーション成形で製造した筒状の胴部の下部、或いは上下
端部とをヒートシールで接合してコップ状の内袋、或い
は底と蓋がある円筒状の内袋にする。これは肉厚が0.
2mm前後で重量は約0.5kgであり、内袋の廃棄処
理はかなり容易になり、また、底が円形であるからドラ
ムに入れて使用するときのドラムとの一体性は優れてい
る。しかし、内袋の製造が多工程にわたり大量生産には
不向きである。
【0007】第3の方法はインフレーション成形法から
連続的なヒートシールによる角型内袋である。これはイ
ンフレーションで連続的に筒状のフィルムを成形し、引
続き片端、或いは両端をヒートシールしながら所定長さ
に切断すると二面が長方形で底や蓋部が直線になる平袋
や筒状フィルムの両側を内側に折り込みながら片端、或
いは両端をヒートシールすると六面とも正方形或いは長
方形になるガゼット袋が出来る。これらは連続的にフィ
ルムから袋が成形されて極めて生産性が良い。また、厚
さ0.1mmから0.2mmで重量が0.2kgから
0.4kgと非常に軽いため取扱いや廃棄が容易である
という特徴がある。しかし、ドラムの中に入れて内容物
を収納したときに袋の底の形状が円形にならないので、
ドラムの内壁との間に空間が多く出来たり、或いは内袋
の容積が大きくなって収納容積に無駄が多いことやドラ
ムを運搬するときに内容物を入れた袋がドラム内で移動
して内袋が損傷し易いという問題があり、ドラムと内袋
との一体性の点で不充分である。このように現状のドラ
ム用内袋は生産性、取り扱えや廃棄の容易さ及びドラム
内袋時のドラムとの一体性の点でそれぞれ問題がある。
連続的なヒートシールによる角型内袋である。これはイ
ンフレーションで連続的に筒状のフィルムを成形し、引
続き片端、或いは両端をヒートシールしながら所定長さ
に切断すると二面が長方形で底や蓋部が直線になる平袋
や筒状フィルムの両側を内側に折り込みながら片端、或
いは両端をヒートシールすると六面とも正方形或いは長
方形になるガゼット袋が出来る。これらは連続的にフィ
ルムから袋が成形されて極めて生産性が良い。また、厚
さ0.1mmから0.2mmで重量が0.2kgから
0.4kgと非常に軽いため取扱いや廃棄が容易である
という特徴がある。しかし、ドラムの中に入れて内容物
を収納したときに袋の底の形状が円形にならないので、
ドラムの内壁との間に空間が多く出来たり、或いは内袋
の容積が大きくなって収納容積に無駄が多いことやドラ
ムを運搬するときに内容物を入れた袋がドラム内で移動
して内袋が損傷し易いという問題があり、ドラムと内袋
との一体性の点で不充分である。このように現状のドラ
ム用内袋は生産性、取り扱えや廃棄の容易さ及びドラム
内袋時のドラムとの一体性の点でそれぞれ問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
べき、発明者らは鋭意工夫を重ねた結果、性能や取扱い
や廃棄が容易で、かつ生産性の高く、しかもドラムとの
一体性に優れたドラム用内袋の製造方法およびその製品
を提供するものである。その発明の要旨とするところ
は、 (1)上下両端が開放されたプラスチックフイルム製円
筒状成型品より連続的に切断して鋼製ドラム用内袋を製
造する方法において、鋼製ドラム用内袋の胴部となる部
分を平面に折り畳んだときに、左右間の幅を折径とし、
上下端の一端に折径を弦とし、該弦の中心から弧の頂点
までの長さが折径の1/3〜1/5である弓形が連なる
胴部とその両弓形部の間に弓形の弦を軸とした変形楕円
形を対称軸で折り曲げた別の弓形を挟み、胴部の弓形の
弧と相対する変形楕円形を折り曲げた弓形の弧を互いに
接合したプラスチックフイルム製内袋の弓形を下方にし
てなることを特徴とする鋼製ドラム用内袋の製造方法。
べき、発明者らは鋭意工夫を重ねた結果、性能や取扱い
や廃棄が容易で、かつ生産性の高く、しかもドラムとの
一体性に優れたドラム用内袋の製造方法およびその製品
を提供するものである。その発明の要旨とするところ
は、 (1)上下両端が開放されたプラスチックフイルム製円
筒状成型品より連続的に切断して鋼製ドラム用内袋を製
造する方法において、鋼製ドラム用内袋の胴部となる部
分を平面に折り畳んだときに、左右間の幅を折径とし、
上下端の一端に折径を弦とし、該弦の中心から弧の頂点
までの長さが折径の1/3〜1/5である弓形が連なる
胴部とその両弓形部の間に弓形の弦を軸とした変形楕円
形を対称軸で折り曲げた別の弓形を挟み、胴部の弓形の
弧と相対する変形楕円形を折り曲げた弓形の弧を互いに
接合したプラスチックフイルム製内袋の弓形を下方にし
てなることを特徴とする鋼製ドラム用内袋の製造方法。
【0009】(2)上下両端が開放されたプラスチック
フイルム製円筒状成型品より連続的に切断して鋼製ドラ
ム用内袋を製造する方法において、鋼製ドラム用内袋の
胴部となる部分を平面に折り畳んだときに、左右間の幅
を折径とし、上下端の一端に折径を弦とし、該弦の中心
から弧の頂点までの長さが折径の1/3〜1/5である
弓形が連なる胴部とその両弓形部の間に弓形の弦を軸と
した変形楕円形を対称軸で折り曲げた別の弓形を挟み、
胴部の弓形の弧と相対する変形楕円形を折り曲げた弓形
及び胴部上方の開放された部分を互いに接合し、更に胴
部上方に口栓を溶着したプラスチックフイルム製内袋の
弓形を下方にしてなることを特徴とする鋼製ドラム用内
袋の製造方法。
フイルム製円筒状成型品より連続的に切断して鋼製ドラ
ム用内袋を製造する方法において、鋼製ドラム用内袋の
胴部となる部分を平面に折り畳んだときに、左右間の幅
を折径とし、上下端の一端に折径を弦とし、該弦の中心
から弧の頂点までの長さが折径の1/3〜1/5である
弓形が連なる胴部とその両弓形部の間に弓形の弦を軸と
した変形楕円形を対称軸で折り曲げた別の弓形を挟み、
胴部の弓形の弧と相対する変形楕円形を折り曲げた弓形
及び胴部上方の開放された部分を互いに接合し、更に胴
部上方に口栓を溶着したプラスチックフイルム製内袋の
弓形を下方にしてなることを特徴とする鋼製ドラム用内
袋の製造方法。
【0010】(3)(1)及び(2)よりなるプラスチ
ックフイルム製内袋をドラム中に装着した鋼製ドラム用
内袋。 (4)プラスチックフイルム製円筒状成型品の周長が装
着する鋼製ドラムの内周の95〜100%であることを
特徴とする(1)及び(2)記載のプラスチックフイル
ム製鋼製ドラム用内袋。 (5)2面のプラスチックフイルムの間に二つ折りした
プラスチックフイルムを挟み込んだ状態で相対する弓形
の弧の線及び胴部脇線の熱溶着、又は弓形の弧の線、胴
部脇線と胴部上方線及び口栓を熱溶着することを特徴と
する(1)及び(2)記載のプラスチックフイルム製鋼
製ドラム用内袋にある。
ックフイルム製内袋をドラム中に装着した鋼製ドラム用
内袋。 (4)プラスチックフイルム製円筒状成型品の周長が装
着する鋼製ドラムの内周の95〜100%であることを
特徴とする(1)及び(2)記載のプラスチックフイル
ム製鋼製ドラム用内袋。 (5)2面のプラスチックフイルムの間に二つ折りした
プラスチックフイルムを挟み込んだ状態で相対する弓形
の弧の線及び胴部脇線の熱溶着、又は弓形の弧の線、胴
部脇線と胴部上方線及び口栓を熱溶着することを特徴と
する(1)及び(2)記載のプラスチックフイルム製鋼
製ドラム用内袋にある。
【0011】以下本発明について図面に従って詳細に説
明する。図1は本発明に係る内袋の成形手順を示すもの
である。図1(A)は胴部の平面図を示す。平面状のプ
ラスチックフィルムから成形する手順で図示する。すな
わち、本来は円筒状のプラスチックフィルム1より構成
されているものであるが、これを平面状に見た状態のプ
ラスチックフィルム表面2及び裏面3より構成され、そ
の平面状での、a−b,a´−b´及びc−d,c´−
d´は、成形後の内袋胴部周長の2分の1の長さ(以下
折径という)に当たる。また、a−c,a´−c´及び
b−d,b´−d´は内袋の胴部脇線である。胴部の下
方に連なる弓形c−e−d−fとc´−e´−d´−f
´の弦c−dとc´−d´は折径に等しい。弦の中心
e,e´から弧の頂点f,f´までの長さはe−fとe
´−f´である。弓形の弦を軸とした対称図形g−j−
h−iを図1(B)に示す。これは内袋の底部を形成す
る部分で、ここでは変形楕円形と称する。この変形楕円
形を軸g−hで折り曲げると図1(C)のg−i(j)
−hの弓形になる。
明する。図1は本発明に係る内袋の成形手順を示すもの
である。図1(A)は胴部の平面図を示す。平面状のプ
ラスチックフィルムから成形する手順で図示する。すな
わち、本来は円筒状のプラスチックフィルム1より構成
されているものであるが、これを平面状に見た状態のプ
ラスチックフィルム表面2及び裏面3より構成され、そ
の平面状での、a−b,a´−b´及びc−d,c´−
d´は、成形後の内袋胴部周長の2分の1の長さ(以下
折径という)に当たる。また、a−c,a´−c´及び
b−d,b´−d´は内袋の胴部脇線である。胴部の下
方に連なる弓形c−e−d−fとc´−e´−d´−f
´の弦c−dとc´−d´は折径に等しい。弦の中心
e,e´から弧の頂点f,f´までの長さはe−fとe
´−f´である。弓形の弦を軸とした対称図形g−j−
h−iを図1(B)に示す。これは内袋の底部を形成す
る部分で、ここでは変形楕円形と称する。この変形楕円
形を軸g−hで折り曲げると図1(C)のg−i(j)
−hの弓形になる。
【0012】胴部のフィルム2枚を相対し、変形楕円形
の折り曲げた弓形を胴部下方の弓形に相対して配置した
時の側面からの観察を図1(B)に示す。このように配
置した後、胴部脇線になるa−c線とa´−c´線及び
b−d線とb´−d´線、更に底部になる弓形のg−j
−hとc−f−dの弧及びg−i−hとc´−f´−d
´の弧の線に沿って熱溶着をする。これを拡げると底が
やや曲面になり、上部が開口した円筒状の袋が出来る。
袋にしたときに袋胴部の断面は図(C)のk−l−m−
nの円になり、それよりはみ出す部分の変形楕円形両端
のg−l部とh−n部は袋の一部になり、胴部断面より
も不足するi−k部とj−m部は胴部の下方が袋の底部
になる。弓形の弦の中心部から弧の頂点までの長さ(弧
の長さ)e−fとe´−f´及びo−iとo´−j´は
折径の3分の1から5分の1が良い。
の折り曲げた弓形を胴部下方の弓形に相対して配置した
時の側面からの観察を図1(B)に示す。このように配
置した後、胴部脇線になるa−c線とa´−c´線及び
b−d線とb´−d´線、更に底部になる弓形のg−j
−hとc−f−dの弧及びg−i−hとc´−f´−d
´の弧の線に沿って熱溶着をする。これを拡げると底が
やや曲面になり、上部が開口した円筒状の袋が出来る。
袋にしたときに袋胴部の断面は図(C)のk−l−m−
nの円になり、それよりはみ出す部分の変形楕円形両端
のg−l部とh−n部は袋の一部になり、胴部断面より
も不足するi−k部とj−m部は胴部の下方が袋の底部
になる。弓形の弦の中心部から弧の頂点までの長さ(弧
の長さ)e−fとe´−f´及びo−iとo´−j´は
折径の3分の1から5分の1が良い。
【0013】成形した袋を折り畳んで図1(A)のよう
に置いた場合で説明すると、弧の高さ(e−fとe´−
f´)が折径(a−b、c−dならびにa´−b´、c
´−d´)の4分の1の時は袋にした時の胴部の左右の
長さよりも前後の長さが大きくなり、袋にした場合に袋
の胴部の前後が弛む方向になる。逆に4分の1よりも大
きい時は、胴部の左右の長さよりも大きくなり、袋にし
た場合に胴部の左右が弛む傾向になる。袋にした場合の
胴部の弛みが大きいと袋の内部に液体を入れたときに内
袋のフィルムに不均一な力が加わって袋が破損し易くな
るし、また、弛んだ箇所に液体が入り込み液体を排出し
た後も残留したりして好ましくない。従って、弧の長さ
は折径の3.7分の1から4.3分の1が望ましい。
に置いた場合で説明すると、弧の高さ(e−fとe´−
f´)が折径(a−b、c−dならびにa´−b´、c
´−d´)の4分の1の時は袋にした時の胴部の左右の
長さよりも前後の長さが大きくなり、袋にした場合に袋
の胴部の前後が弛む方向になる。逆に4分の1よりも大
きい時は、胴部の左右の長さよりも大きくなり、袋にし
た場合に胴部の左右が弛む傾向になる。袋にした場合の
胴部の弛みが大きいと袋の内部に液体を入れたときに内
袋のフィルムに不均一な力が加わって袋が破損し易くな
るし、また、弛んだ箇所に液体が入り込み液体を排出し
た後も残留したりして好ましくない。従って、弧の長さ
は折径の3.7分の1から4.3分の1が望ましい。
【0014】また、図2は本発明に係る袋を工業的に大
量生産する方法を示す図である。図1(B)の胴部及び
底部に相当するプラスチックフィルムの長尺ロールを用
いて図の紙面の背面から垂直方法に送られて来るとす
る。図2(A)ではa−c(b−d)、a´−c´(b
´−d´)、i−g(h)−jは3枚の分離したフィル
ムロールとして図示してあるが、フィルムの上部のa−
a´と下部のc−j,c´−iが切断されていない大き
な円筒状フィルムロールを用いて、g,hの箇所を折り
込んでフィルムを送り込んでもよい。連続的に送られて
くるフィルムの面に相対して図2(B)と図2(C)に
示すようにヒートシール装置4、5、6を設けてある。
図2(B)は図1(A)と図1(B)の底部であるc−
f−dとg−j−h及びc´−f´−d´とg−j−h
の弧の線を互いに熱溶着するためのものである。ただ
し、弧g−j−hの線と弧g−i−hの線は溶着しない
ので、i−gとg−jの面の間にはシリコンゴム等で覆
いをした受台5を入れてある。符号6は熱板であり、7
はg、h点に当たる折られたときの凹状先端部フイルム
を示す。
量生産する方法を示す図である。図1(B)の胴部及び
底部に相当するプラスチックフィルムの長尺ロールを用
いて図の紙面の背面から垂直方法に送られて来るとす
る。図2(A)ではa−c(b−d)、a´−c´(b
´−d´)、i−g(h)−jは3枚の分離したフィル
ムロールとして図示してあるが、フィルムの上部のa−
a´と下部のc−j,c´−iが切断されていない大き
な円筒状フィルムロールを用いて、g,hの箇所を折り
込んでフィルムを送り込んでもよい。連続的に送られて
くるフィルムの面に相対して図2(B)と図2(C)に
示すようにヒートシール装置4、5、6を設けてある。
図2(B)は図1(A)と図1(B)の底部であるc−
f−dとg−j−h及びc´−f´−d´とg−j−h
の弧の線を互いに熱溶着するためのものである。ただ
し、弧g−j−hの線と弧g−i−hの線は溶着しない
ので、i−gとg−jの面の間にはシリコンゴム等で覆
いをした受台5を入れてある。符号6は熱板であり、7
はg、h点に当たる折られたときの凹状先端部フイルム
を示す。
【0015】次に,図2(C)では図1(A)の胴部側
面の線a−cとa´−c´及びd−dとb´−d´の部
分を溶着するためのものである。図3は溶着工程を図2
と直角の方向から見た状況を示す図である。長尺フィル
ムは図の左方から右方へ流れるものとする。図3(A)
の実線は底部の弧の線に沿って熱溶着したところであ
る。次いで図3(B)の実線では更に胴部脇線の直線部
を熱溶着したところである。上部のa−b線とa´−b
´線は袋の開放部であるから熱溶着しない。更に図3
(C)では袋の形状に沿って溶断した後を示す。このよ
うにして連続的に袋の成形が可能である。
面の線a−cとa´−c´及びd−dとb´−d´の部
分を溶着するためのものである。図3は溶着工程を図2
と直角の方向から見た状況を示す図である。長尺フィル
ムは図の左方から右方へ流れるものとする。図3(A)
の実線は底部の弧の線に沿って熱溶着したところであ
る。次いで図3(B)の実線では更に胴部脇線の直線部
を熱溶着したところである。上部のa−b線とa´−b
´線は袋の開放部であるから熱溶着しない。更に図3
(C)では袋の形状に沿って溶断した後を示す。このよ
うにして連続的に袋の成形が可能である。
【0016】以上の説明では胴部は平面上のフィルムか
ら切断して成形する例を示したが、インフレーション成
形で始めから円筒状のフィルムが成形出来る場合は、折
径がa−bになるように円筒状フィルムを使用し、上端
を直線a−bで、下端を弧c−f−dの形状で切断し
て、変形楕円形の折り曲げた弓形図1(C)を胴部の下
方に挿入して弧に線に沿って熱溶着して成形すれば良
い。以上述べた内袋は袋の上部が開放してある形である
が、同様の方法で上部が密閉している内袋の成形も可能
である。この場合には内袋の上方に内容物を注入したり
排出するための口栓を取付ける必要がある。密閉形の内
袋は上方が開放形と異なり、図4に示すように袋の上方
のa−b−p−qとa´−b´−p´−q´の部分は内
袋の上面になる。従って、a−b線とa´−b´線も溶
着する。
ら切断して成形する例を示したが、インフレーション成
形で始めから円筒状のフィルムが成形出来る場合は、折
径がa−bになるように円筒状フィルムを使用し、上端
を直線a−bで、下端を弧c−f−dの形状で切断し
て、変形楕円形の折り曲げた弓形図1(C)を胴部の下
方に挿入して弧に線に沿って熱溶着して成形すれば良
い。以上述べた内袋は袋の上部が開放してある形である
が、同様の方法で上部が密閉している内袋の成形も可能
である。この場合には内袋の上方に内容物を注入したり
排出するための口栓を取付ける必要がある。密閉形の内
袋は上方が開放形と異なり、図4に示すように袋の上方
のa−b−p−qとa´−b´−p´−q´の部分は内
袋の上面になる。従って、a−b線とa´−b´線も溶
着する。
【0017】また、図4は胴部の片面側のフィルムa−
b−c−f−dに図4(A)及び図4(B)に示すよう
にプラスチック製口栓8を熱溶着する。すなわち、図4
は胴部の片面側のフイルムに口栓を付けた状態を示す図
である。図4(A)は正面図、図4(B)は側面図、図
4(C)は底部、図4(D)は底部の側面である。そこ
で、図3のように長尺フィルムを送りながら、片面のフ
ィルムに予め口栓部分に相当する円形の切り込みを入
れ、次にロボットで掴んだ口栓をその口栓用切り込みの
箇所に当てながら口栓の周辺の縁部と内袋上方のフィル
ムを環状に熱溶着する。図4(B)では口栓をフィルム
の外側から当てているが、口栓を長尺フィルムの上方か
らフィルムとフィルムとの間に挿入し、口栓の筒部をフ
ィルムの切り込み部に入れ内側から、外側に突き出す。
そしてフィルムの内側に残った口栓の縁部と内袋のフィ
ルムを熱溶着すると更に口栓の固定が確実になる。この
ような口栓の溶着を終えてから図3に示すような袋本体
の溶着の工程に入る。
b−c−f−dに図4(A)及び図4(B)に示すよう
にプラスチック製口栓8を熱溶着する。すなわち、図4
は胴部の片面側のフイルムに口栓を付けた状態を示す図
である。図4(A)は正面図、図4(B)は側面図、図
4(C)は底部、図4(D)は底部の側面である。そこ
で、図3のように長尺フィルムを送りながら、片面のフ
ィルムに予め口栓部分に相当する円形の切り込みを入
れ、次にロボットで掴んだ口栓をその口栓用切り込みの
箇所に当てながら口栓の周辺の縁部と内袋上方のフィル
ムを環状に熱溶着する。図4(B)では口栓をフィルム
の外側から当てているが、口栓を長尺フィルムの上方か
らフィルムとフィルムとの間に挿入し、口栓の筒部をフ
ィルムの切り込み部に入れ内側から、外側に突き出す。
そしてフィルムの内側に残った口栓の縁部と内袋のフィ
ルムを熱溶着すると更に口栓の固定が確実になる。この
ような口栓の溶着を終えてから図3に示すような袋本体
の溶着の工程に入る。
【0018】次に図5は平面状縁部がない口栓を使用す
る時の溶着方法を示す図である。図5に示すように、口
栓の筒部に連なる筒状縁にフィルムを溶着する場合であ
り、図5(A)及び図5(B)のように袋の胴部フィル
ムに対して平行に口栓を挿入し、胴部のフィルム両側の
上方を同時に口栓の筒状縁部と溶着する。すなわち、図
図5(A)は正面図、図5(B)は側面図、図5(C)
は底部、図5(D)は底部の側面である。この場合は図
3のように長尺フィルムを流しながら袋を形成するとき
にフィルムの上方から口栓をフィルムの間に挿入し、袋
の上部を熱溶着すると同時に口栓も溶着する。図6は内
袋の完成した状態の斜視図である。図6に示すように、
熱溶着9した内袋胴部10の上部にはつば11を有する
口栓からなる蓋を設け、熱溶着された内袋底部12より
構成される。
る時の溶着方法を示す図である。図5に示すように、口
栓の筒部に連なる筒状縁にフィルムを溶着する場合であ
り、図5(A)及び図5(B)のように袋の胴部フィル
ムに対して平行に口栓を挿入し、胴部のフィルム両側の
上方を同時に口栓の筒状縁部と溶着する。すなわち、図
図5(A)は正面図、図5(B)は側面図、図5(C)
は底部、図5(D)は底部の側面である。この場合は図
3のように長尺フィルムを流しながら袋を形成するとき
にフィルムの上方から口栓をフィルムの間に挿入し、袋
の上部を熱溶着すると同時に口栓も溶着する。図6は内
袋の完成した状態の斜視図である。図6に示すように、
熱溶着9した内袋胴部10の上部にはつば11を有する
口栓からなる蓋を設け、熱溶着された内袋底部12より
構成される。
【0019】本発明の成型法による内袋は、前述した従
来の内袋成型法の第1、第2の方法に比較して大量生産
に適し、かつ、各種多層フィルムによる成形が容易であ
る。底部の円形形状は従来法の第1、第2の方法による
内袋には劣るが、従来法の第3の方法よりも円形に近
く、更に内部に内容物を収納することによって内袋フィ
ルムの延伸が若干生じる結果、内袋のドラム内壁への密
着性は実用上全く支障がない程、ドラムとの一体性に優
れている。
来の内袋成型法の第1、第2の方法に比較して大量生産
に適し、かつ、各種多層フィルムによる成形が容易であ
る。底部の円形形状は従来法の第1、第2の方法による
内袋には劣るが、従来法の第3の方法よりも円形に近
く、更に内部に内容物を収納することによって内袋フィ
ルムの延伸が若干生じる結果、内袋のドラム内壁への密
着性は実用上全く支障がない程、ドラムとの一体性に優
れている。
【0020】更に、上方が開口している内袋をオープン
ドラムに内袋する場合は、弓形の方を下方にしてドラム
内に挿入し、内袋の胴部の上方はドラムの上方開口部の
縁に沿ってドラムの外側に折り曲げる。折り曲げた内袋
の上方部の一部を折り曲げないで置き、その箇所から真
空掃除機のホースの先端を内袋とドラムとの間に挿入し
て空気を吸引すると内袋はドラムの内壁にぴったりと密
着する。内袋の周長がドラムの内周よりも大きいと内袋
を装着したときに内袋のフィルムが弛んでドラムの内壁
に壁を生じる。
ドラムに内袋する場合は、弓形の方を下方にしてドラム
内に挿入し、内袋の胴部の上方はドラムの上方開口部の
縁に沿ってドラムの外側に折り曲げる。折り曲げた内袋
の上方部の一部を折り曲げないで置き、その箇所から真
空掃除機のホースの先端を内袋とドラムとの間に挿入し
て空気を吸引すると内袋はドラムの内壁にぴったりと密
着する。内袋の周長がドラムの内周よりも大きいと内袋
を装着したときに内袋のフィルムが弛んでドラムの内壁
に壁を生じる。
【0021】内袋を装着したオープンドラムを塗料や接
着剤、グリース等粘稠な液体用に使用した場合、ドラム
の内壁に沿って下降するピストンの円盤で内容物を押し
出して取り出すことがあるので内袋に襞があると内袋が
破損し易く好ましくない。未延伸フィルムで成形した内
袋の場合は真空吸引して内袋をドラムの内壁に密着させ
る時に、内袋のプラスチックフィルムが若干伸びて密着
するので内袋の周長はドラムの内周より小さめにしてお
くのが良く、最も望ましいのはドラムの内周の97から
99%の範囲である。しかし、延伸フィルムで成形した
内袋の場合は伸びが小さいので内袋の周長はドラムの内
周と同じか、やゝ大きくし99〜102%の範囲が好ま
しい結果が得られる。
着剤、グリース等粘稠な液体用に使用した場合、ドラム
の内壁に沿って下降するピストンの円盤で内容物を押し
出して取り出すことがあるので内袋に襞があると内袋が
破損し易く好ましくない。未延伸フィルムで成形した内
袋の場合は真空吸引して内袋をドラムの内壁に密着させ
る時に、内袋のプラスチックフィルムが若干伸びて密着
するので内袋の周長はドラムの内周より小さめにしてお
くのが良く、最も望ましいのはドラムの内周の97から
99%の範囲である。しかし、延伸フィルムで成形した
内袋の場合は伸びが小さいので内袋の周長はドラムの内
周と同じか、やゝ大きくし99〜102%の範囲が好ま
しい結果が得られる。
【0022】内袋に用いるフィルムは低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
PET等の未延伸または延伸したフィルムの単独、或い
は複数の樹脂を張り合わせた多層フィルム、複数のフィ
ルムを単に重ねただけの重ねフィルムの80〜120m
μの厚さが良い。また、内部に収納する内容物によって
はガスバリヤ性を高めたアルミ蒸着フィルムやアルミ箔
張り合わせフィルムを使用する場合もある。 上方が密
閉された内袋を例として、内容物を収納した内袋の外観
形状を図6に示す。内袋の底はやや曲面を持った舟底状
の形状であり、上方は両端に三角形のつばが飛び出した
ような形状になっている。このつばの部分を点線で示す
ように熱融着しても良いが、上方は液が留まって支障が
あることもないのでこのままつばが出たままで使用して
も何ら問題はない。
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
PET等の未延伸または延伸したフィルムの単独、或い
は複数の樹脂を張り合わせた多層フィルム、複数のフィ
ルムを単に重ねただけの重ねフィルムの80〜120m
μの厚さが良い。また、内部に収納する内容物によって
はガスバリヤ性を高めたアルミ蒸着フィルムやアルミ箔
張り合わせフィルムを使用する場合もある。 上方が密
閉された内袋を例として、内容物を収納した内袋の外観
形状を図6に示す。内袋の底はやや曲面を持った舟底状
の形状であり、上方は両端に三角形のつばが飛び出した
ような形状になっている。このつばの部分を点線で示す
ように熱融着しても良いが、上方は液が留まって支障が
あることもないのでこのままつばが出たままで使用して
も何ら問題はない。
【0023】
【実施例】直鎖状低密度ポリエチレンフィルム50m
μ、2軸延伸ナイロンフィルム40mμの2層張り合わ
せフィルムのポリエチレン側を内側にして内袋を成形し
た。折径900mm、胴部脇線は800mmの胴部下方
に弧の高さが折径の4分の1の225mmの月形が連な
り、さらに胴部月形と同型の月形対称図形を月形の弦を
対称軸として折り曲げた月形を差し入れ、相対する胴部
脇線、胴部の月形と差し入れた月形の弧の線を互いに熱
融着して成形した内袋の周長は内装するドラムの内周の
101%である。内袋の月形を下方にしてドラムの中に
挿入し、内袋の上方の縁をドラムの上方縁からドラムの
外側に折り返す。内袋の折り返しを一部残しており、そ
こから真空掃除機のホース先端を内袋とドラム内壁との
間に挿入して空気を吸引して内袋がドラムに密着したと
ころで内袋の上方縁部を完全に折り返す。内袋の胴部は
ほぼ完全にドラムの内壁に密着して内袋の壁は見られな
い。また、内袋の下方は若干ドラム内壁との間に空隙が
あるが、200l水をドラムに入れて運搬試験や落下試
験で確認した結果、内袋の破損等は見られず充分な性能
であることが判明した。
μ、2軸延伸ナイロンフィルム40mμの2層張り合わ
せフィルムのポリエチレン側を内側にして内袋を成形し
た。折径900mm、胴部脇線は800mmの胴部下方
に弧の高さが折径の4分の1の225mmの月形が連な
り、さらに胴部月形と同型の月形対称図形を月形の弦を
対称軸として折り曲げた月形を差し入れ、相対する胴部
脇線、胴部の月形と差し入れた月形の弧の線を互いに熱
融着して成形した内袋の周長は内装するドラムの内周の
101%である。内袋の月形を下方にしてドラムの中に
挿入し、内袋の上方の縁をドラムの上方縁からドラムの
外側に折り返す。内袋の折り返しを一部残しており、そ
こから真空掃除機のホース先端を内袋とドラム内壁との
間に挿入して空気を吸引して内袋がドラムに密着したと
ころで内袋の上方縁部を完全に折り返す。内袋の胴部は
ほぼ完全にドラムの内壁に密着して内袋の壁は見られな
い。また、内袋の下方は若干ドラム内壁との間に空隙が
あるが、200l水をドラムに入れて運搬試験や落下試
験で確認した結果、内袋の破損等は見られず充分な性能
であることが判明した。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、従来
のドラム用内袋に比較して極めて生産性が高く、性能や
取扱いや廃棄が容易であり、しかもドラムとの一体性に
優れたドラム用内袋として優れた効果を奏するものであ
る。
のドラム用内袋に比較して極めて生産性が高く、性能や
取扱いや廃棄が容易であり、しかもドラムとの一体性に
優れたドラム用内袋として優れた効果を奏するものであ
る。
【図1】本発明に係る内袋の成形手順を示す図、
【図2】本発明に係る袋を工業的に大量生産する方法を
示す図、
示す図、
【図3】溶着工程を図2と直角の方向から見た状況を示
す図、
す図、
【図4】胴部の片面側のフィルムにプラスチック製口栓
を熱溶着する状態を示す図、
を熱溶着する状態を示す図、
【図5】平面状縁部がない口栓を使用する時の溶着方法
を示す図、
を示す図、
【図6】内袋の完成した状態の斜視図である。
1 円筒状のプラスチックフィルム 2 プラスチックフィルム表面 3 プラスチックフィルム裏面 4 ヒートシール装置 5 受台 6 熱板 7 凹状先端部フイルム 8 プラスチック製口栓 9 熱溶着 10 袋胴部 11 つば 12 内袋底部
Claims (5)
- 【請求項1】 上下両端が開放されたプラスチックフイ
ルム製円筒状成型品より連続的に切断して鋼製ドラム用
内袋を製造する方法において、鋼製ドラム用内袋の胴部
となる部分を平面に折り畳んだときに、左右間の幅を折
径とし、上下端の一端に折径を弦とし、該弦の中心から
弧の頂点までの長さが折径の1/3〜1/5である弓形
が連なる胴部とその両弓形部の間に弓形の弦を軸とした
変形楕円形を対称軸で折り曲げた別の弓形を挟み、胴部
の弓形の弧と相対する変形楕円形を折り曲げた弓形の弧
を互いに接合したプラスチックフイルム製内袋の弓形を
下方にしてなることを特徴とする鋼製ドラム用内袋の製
造方法。 - 【請求項2】 上下両端が開放されたプラスチックフイ
ルム製円筒状成型品より連続的に切断して鋼製ドラム用
内袋を製造する方法において、鋼製ドラム用内袋の胴部
となる部分を平面に折り畳んだときに、左右間の幅を折
径とし、上下端の一端に折径を弦とし、該弦の中心から
弧の頂点までの長さが折径の1/3〜1/5である弓形
が連なる胴部とその両弓形部の間に弓形の弦を軸とした
変形楕円形を対称軸で折り曲げた別の弓形を挟み、胴部
の弓形の弧と相対する変形楕円形を折り曲げた弓形及び
胴部上方の開放された部分を互いに接合し、更に胴部上
方に口栓を溶着したプラスチックフイルム製内袋の弓形
を下方にしてなることを特徴とする鋼製ドラム用内袋の
製造方法。 - 【請求項3】 請求項1及び2よりなるプラスチックフ
イルム製内袋をドラム中に装着した鋼製ドラム用内袋。 - 【請求項4】 プラスチックフイルム製円筒状成型品の
周長が装着する鋼製ドラムの内周の95〜102%であ
ることを特徴とする請求項1及び2記載のプラスチック
フイルム製鋼製ドラム用内袋。 - 【請求項5】 2面のプラスチックフイルムの間に二つ
折りしたプラスチックフイルムを挟み込んだ状態で相対
する弓形の弧の線及び胴部脇線の熱溶着、又は弓形の弧
の線、胴部脇線と胴部上方線及び口栓を熱溶着すること
を特徴とする請求項1及び2記載のプラスチックフイル
ム製鋼製ドラム用内袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6020098A JPH07227922A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 鋼製ドラム用内袋の製造方法及びその製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6020098A JPH07227922A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 鋼製ドラム用内袋の製造方法及びその製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07227922A true JPH07227922A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12017651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6020098A Pending JPH07227922A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 鋼製ドラム用内袋の製造方法及びその製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07227922A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3031114U (ja) * | 1996-05-13 | 1996-11-22 | トチセン化成工業株式会社 | 缶用内袋 |
JP2008290263A (ja) * | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Tochisen Kasei Kogyo Kk | 円筒形容器用内袋の製造方法 |
JP2013060220A (ja) * | 2011-09-14 | 2013-04-04 | Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd | 液体容器への液体充填方法 |
-
1994
- 1994-02-17 JP JP6020098A patent/JPH07227922A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3031114U (ja) * | 1996-05-13 | 1996-11-22 | トチセン化成工業株式会社 | 缶用内袋 |
JP2008290263A (ja) * | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Tochisen Kasei Kogyo Kk | 円筒形容器用内袋の製造方法 |
JP2013060220A (ja) * | 2011-09-14 | 2013-04-04 | Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd | 液体容器への液体充填方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040608 |