JPH0722778U - 改良式ベ−スボ−ル／ソフトボ−ル運動用マスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】改良式ベースボール／ソフトボール運動用マス
クに関する。 【構成】フレーム部１０と保護パディング部とを有し、
保護パディング部は上部保護パディング８及び下部保護
パディング９の二部分に分けられる。フレーム部１０の
前額部及び頬部はそれぞれ日光遮蔽板６が設置され、日
光遮蔽板６の一部に細長い穴を設け、ポリウレタン、エ
チレンビニルアセテート等のフォームラバーがこの穴を
貫くと共に、フレーム部１０の上端周縁を取り巻いて保
護パディング８を形成し、更にフォームラバーでフレー
ム下端の数個の穴を貫くと共にフレーム部１０の下端周
縁を取り巻いて下部保護パディング９を形成する。また
日光遮蔽板６とマスクフレームは、複合エンジニアリン
グプラスチックにカーボン繊維又はグラスウールを加え
たものにより一体成形される継ぎ目のないものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は改良されたベースボールおよび／又はソフトボール運動用マスクに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ベースボール／ソフトボール運動において捕手又は審判が使う、ボール に撃たれないための面部を保護するマスクは図１、図２に示すようなものである 。これらのマスクは完全にがら空きであり、着用する者がボールを見ることがで きると共に、マスク内の空気を流通させることができる。しかしこのような構造 は日光遮蔽板が設置されておらず、日光が容易に目に直射し、捕手の受け損ない 又は審判の誤審を来し、競技に対する影響が甚だしい。また、このようなマスク は鋼棒を切断して構成され、製造工程が煩雑であるばかりでなく、人力と材料の 浪費で製造コストが高くなり、面部の保護の目的は達したと雖も、使用者は長時 間着用する必要があるので相当の重量を受け、頸部が容易に損傷されやすい。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案の目的は、周知のマスクの欠点を改善し、その上に必要に応じて日光遮 蔽板を設置して、使用者が着用した場合目の日光の直射を防止でき、捕手の受け 損ないと審判の誤審を防止できる一種の改良式ベースボールおよび／又はソフト ボール運動用マスクを提供し、競技の進行を順調にすることにある。又、フレー ムの上端及び下端周縁をそれぞれポリウレタン（以下「ＰＵ」という）又はエチ レンビニルアセテート（以下、「ＥＶＡ」という）のようなフォームラバー及び その他の高分子発泡体で取り巻いて上部保護パディング及び下部保護パディング を形成する。

【０００４】 本考案の別の目的は、一種のハイテク、高品質、高強度であり、使用者の頸部 の受ける重量を減らすことができると共に、面部の保護の効能を失わない改良式 ベースボール／ソフトボール運動用のマスクを提供することである。また本考案 は、製造工程が簡単で迅速であり、労力が節約され、全体の重量が軽く、製造コ ストが低い等の利点がある。

【０００５】 以下に図面を参照して本考案の実施例の詳細を説明する。添付図面の説明を参 照すれば、本考案の特徴、目的及び利点が更に了解できるであろう。

【０００６】

【実施例】

本考案のマスクは二つの部分、フレーム部と保護パディング部とに分けられる 。フレーム部１０は、図３の本考案の改良式ベースボール／ソフトボール運動用 マスクの正面図に示すように、人体面部の形状に合わせて前額部１、眼部２、耳 部３、頬部４及び下顎部５等の５部分に分けられる。図３と図４に示すように、 この種のマスクは、前額部１と頬部４に日光遮蔽板６が設置されてあり、これに より目に対する日光の照射を防止すると共に、マスクの強度を増加することがで きる。マスクの便利さと汗の吸収をよくするため、衝撃防止用の上部保護パディ ングは、前額部１の日光遮蔽板の上にそれぞれ設けられた細長い穴１１，１２， １３を保護パディング８が図６のように貫いて取り巻いている。

【０００７】 これらマスクフレーム１０と日光遮蔽板６の製造はエンジニアリングプラスチ ックにより一体成形され、したがって継ぎ目がなく、製造工程を短縮することが でき、製品の品質が均一で、しかもマスクの重量を顕著に減少することができ、 その強度も良く、ボールの打撃時の衝撃に耐えることができ、面部の保護ができ る。

【０００８】 日光遮蔽板６は前額部１の第１日光遮蔽板６１、及び頬部４の第２日光遮蔽板 ６２を含み、共にマスクの強度を増強する効能がある。

【０００９】 本考案のマスクは、その日光遮蔽板の設置位置については上記の位置に限らず 、実際の必要に応じて他の位置に設置することもでき、例えば頂部全体を覆うか 又は前額部等であることもできる。

【００１０】 保護パディング部を上部保護パディング８及び下部保護パディング９に分ける ことは、本考案の重要な改良点である。

【００１１】 本考案のマスクの製造方法は次の２段階に分けられる： （１）先ずフレーム部は、複合エンジニアリングプラスチックにカーボン繊維 又はグラスウールを加えたものの溶融液を金型内に注入して、継ぎ目のないフレ ームを一体成形で製造する。

【００１２】 （２）つぎにフレームを別の金型の中に入れ、ＰＵ又はＥＶＡの原料を加え、 マスクの上方にＰＵ又はＥＶＡのフォームラバー（すなわち上部保護パディング ８）を形成させ、マスクの下方にＰＵ又はＥＶＡのフォームラバー（すなわち下 部保護パディング９）を形成させる。

【００１３】 図６に示すように、上部保護パディング８の特徴は、フレーム部の上端周縁を 取り巻いて形成され、且つＰＵ又はＥＶＡフォームラバーが細長い穴１１，１２ ，１３を貫いて、上部保護パディング８がフレーム部の上端に固定されるように する。上部保護パディング８はフレームの外側において比較的薄く、且つ覆う面 積も比較的小さいが（単に細長い穴１１，１２，１３を覆うだけ）、しかしフレ ーム内側においては比較的厚く且つ比較的大きく、保護の効能を達することがで きる。

【００１４】

【考案の効果】

下部保護パディング９の特徴は、上部保護パディング８と類似するが、フレー ム部の下端周縁を取り巻いて形成され、且つＰＵ又はＥＶＡフォームラバーがフ レーム部の数個の穴１５を貫いて、下部保護パディング９がフレーム部の下端に 固定されるようにしてある。下部保護パディング９はフレームの外側において比 較的薄く、且つ覆う面積も比較的小さいが、フレームの内側において比較的大き く且つ比較的厚いので、保護の効能を達することができる。

【００１５】 しかし、周知のマスクの保護パディングは、図５に示すようにベルト１６によ りフレームに固定される。

【００１６】 本考案の全体的重量は軽く、フレーム部の材料は、複合エンジニアリングプラ スチックにカーボン繊維又はグラスウールを加えたもので、保護パディングはＰ Ｕ又はＥＶＡフォームラバー等の高分子発泡体である。

【００１７】 本考案のマスクはたとえ日光遮蔽板６を設けなくても、単にマスクにがら空き の開口部を設けるだけで、これらの部位を利用して保護パディング８を形成する ことができることは図７に示す通りである。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知のベースボール／ソフトボール運動用マス
クの正面図である。

【図２】周知のベースボール／ソフトボール運動用マス
クを上方からみた斜視図である。

【図３】本考案のベースボール／ソフトボール運動用マ
スクのフレーム部の正面図である。

【図４】本考案のベースボール／ソフトボール運動用マ
スクのフレ−ム部の上方からみた斜視図である。

【図５】本考案のベースボール／ソフトボール運動用マ
スクのフレームと周知のベルトとフォームラバー保護パ
ディング１８，１９とが結合された、本考案によるマス
クの正面図である。

【図６】本考案のベースボール／ソフトボール運動用マ
スクの正面図である。

【図７】日光遮蔽板６を具えない場合の、本考案による
ベースボール／ソフトボール運動用マスクの正面図であ
る。

【符号の説明】

１ 前額部 ２ 眼部 ３ 耳部 ４ 頬部 ５ 下顎部 ６ 日光遮蔽板 ８ 上部保護パディング ９ 下部保護パディング １０ フレーム部 １１ 細長い穴 １２ 細長い穴 １３ 細長い穴 １５ 穴 １６ ベルト １８ フォームラバー保護パディング １９ フォームラバー保護パディング ６１ 第１日光遮蔽板 ６２ 第２日光遮蔽板

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【手続補正書】

【提出日】平成５年１０月８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレーム部と保護パディング部とを有
   し、該フレーム部は人体の面部形状に合わせて前額部、
   眼部、頬部及び下顎部等の５部分に分けられ、該保護パ
   ディング部は上部保護パディング及び下部保護パディン
   グの二部分に分けられ、該上部および下部保護パディン
   グは該フレーム部のそれぞれ上端及び下端の周縁を取り
   巻いた高分子発泡体から成ることを特徴とする、改良式
   ベースボールおよび／又はソフトボール運動用のマス
   ク。
2. 【請求項２】 上記の高分子発泡体が、ポリウレタン又
   はエチレンビニルアセテート材料から形成される、請求
   項１記載の運動用マスク。
3. 【請求項３】 前額部と頬部にそれぞれ日光遮蔽板が設
   置され、該日光遮蔽板の一部分に細長い穴を有し、該日
   光遮蔽板とフレームとは複合エンジニアリングプラスチ
   ックにカーボン繊維又はグラスウールを加えたもので一
   体成形された継ぎ目のないものである、請求項１記載の
   運動用マスク。
4. 【請求項４】 該上部保護パディングの高分子発泡体は
   細長い穴を貫いて、フレーム部の上端に固定することが
   でき、該上部保護パディングはフレームの外側において
   比較的薄く、且つ覆う面積は比較的小さく、フレームの
   内側において比較的厚く且つ大きい、請求項１記載の運
   動用マスク。
5. 【請求項５】 該下部保護パディングの高分子発泡体は
   フレーム下端の数個の穴を貫いてフレーム部の下端に固
   定することができ、該下部保護パディングはフレームの
   外側において比較的薄く、且つ覆う面積も比較的小さ
   く、フレームの内側において比較的大きく且つ厚い、請
   求項１記載の運動用マスク。