JPH0722591U - 差込式回路板の引抜機構及び工具 - Google Patents
差込式回路板の引抜機構及び工具Info
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- JPH0722591U JPH0722591U JP918194U JP918194U JPH0722591U JP H0722591 U JPH0722591 U JP H0722591U JP 918194 U JP918194 U JP 918194U JP 918194 U JP918194 U JP 918194U JP H0722591 U JPH0722591 U JP H0722591U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】引抜が容易な差込式回路板の引抜機構及び引抜
工具を提供する。 【構成】筐体10の奥に固定のコネクタ12へ奥側端縁で結
合される如く筐体10に差込まれる回路板11を、筐体10か
ら容易に引抜けるようにするため、回路板11の前側端縁
の上下方向一端に引抜孔11bを穿つ。てこ部材2の一端
に枢支軸3を設け、その他端を作動端とする。筐体10の
前端縁部10aと嵌合自在な鉤部材4を枢支軸3に枢支
し、てこ部材2の作動端と前記枢支軸3との中間部位に
作用軸5を設け、その作用軸5に爪6を枢着し、その爪
6の先端に回路板11の引抜孔11bに嵌入するピン6aを取
付ける。引抜き操作時には、鉤部材4を筐体10の前端縁
部に、ピン6aを引抜孔にそれぞれ嵌合させ、単にてこ部
材の動作端を筐体外向きに回転させるのみで、回路板に
対し外側下向きの力を加えこの力により安全に引抜く。
工具を提供する。 【構成】筐体10の奥に固定のコネクタ12へ奥側端縁で結
合される如く筐体10に差込まれる回路板11を、筐体10か
ら容易に引抜けるようにするため、回路板11の前側端縁
の上下方向一端に引抜孔11bを穿つ。てこ部材2の一端
に枢支軸3を設け、その他端を作動端とする。筐体10の
前端縁部10aと嵌合自在な鉤部材4を枢支軸3に枢支
し、てこ部材2の作動端と前記枢支軸3との中間部位に
作用軸5を設け、その作用軸5に爪6を枢着し、その爪
6の先端に回路板11の引抜孔11bに嵌入するピン6aを取
付ける。引抜き操作時には、鉤部材4を筐体10の前端縁
部に、ピン6aを引抜孔にそれぞれ嵌合させ、単にてこ部
材の動作端を筐体外向きに回転させるのみで、回路板に
対し外側下向きの力を加えこの力により安全に引抜く。
Description
【0001】
本考案は差込式回路板の引抜機構及び工具に関し、とくに筐体と一体のコネク タに結合された回路板を容易に引抜けるようにする引抜機構及び工具に関する。
【0002】
図2に従来の差込式回路板11の一例を示す。筐体10に差込まれる回路板11は、 奥側端縁11c(図4(C))と一体形成したプラグ11a(同図)を有する。筐体10の 奥に固定したコネクタ12とプラグ11aとの結合により、回路板11を筐体11に着脱 自在に保持する。電気的・機械的結合を確保するためコネクタ12によるプラグ11 aの把持を強固にし、回路板11が筐体10から容易には脱落しないようにする。筐 体10に保持された回路板11を引抜くには、取手14を有する引抜工具13の先端に取 付けたピン13aを回路板11の引抜孔11bに差込んだ後取手14を筐体10の外方へ引張 る。
【0003】
図2の従来構造では、コネクタ12によるプラグ11aの把持が強固であるため、 回路板11を引抜く際にかなり大きな力が必要であり、引抜かれた回路板11が飛び はねたり不慣れな場合には引抜工具13が回路板11から外れて回路板11や筐体10を 傷つける等の不都合があった。
【0004】 また、取手14から回路板11へ直接に加える引抜力をプラグ11a全体へ広く分散 させ回路板11の一部分に歪集中が発生するのを避ける目的で、引抜孔11bが回路 板11上の前側端縁11d(図4(A))のほぼ中央に穿たれている。このため、発光 ダイオード(LED)その他の表示素子や調整ねじ等の付属器具15(図1)を回路 板11上の前側端縁に取付ける場合にも中央部を空けておかなければならない不便 がある。従って、本考案の目的は引抜が容易な差込式回路板の引抜機構及び工具 を提供するにある。
【0005】
図1の実施例を参照するに、本考案による差込式回路板の引抜機構は、筐体10 の奥に固定のコネクタ12へ奥側端縁11c(図4(C))で結合される如く筐体10に 差込まれた回路板11を筐体10から引抜く機構において、回路板11の前側端縁11d (図4(C))の上下方向一端に引抜孔11bを穿ち、てこ部材2の一端に枢支軸3 を設け、筐体10の前端縁部10aと嵌合自在な鉤部材4をその枢支軸3で枢支し、 てこ部材2上の当該てこ部材他端と前記枢支軸3との中間部位に作用軸5を設け 、その作用軸5に爪6の一端を枢着し、その爪6の自由端に回路板11の引抜孔11 bに嵌入自在なピン6aを取付けてなるものである。
【0006】 図1及び図3の実施例を参照するに、本考案による引抜工具1は、てこ部材2 の一端に枢支軸3を設け、筐体10の前端縁部10aと嵌合自在な鉤部材4を枢支軸 3に枢支し、てこ部材2上の当該てこ部材他端と前記枢支軸3との中間部位に作 用軸5を設け、作用軸5に爪6の一端を枢着し、その爪6の自由端に回路板10の 引抜孔11bに嵌入自在なピン6aを取付けてなるものである。
【0007】
図1に示す実施例により作用を説明するに、本考案の差込式回路板11の引抜機 構においては、回路板11の引抜孔11bが前側端縁11dの上下方向一端に穿たれてい るので、その前側端縁11d上に付属器具15を取付ける際に中央部を空ける必要が なく、効率的な付属器具配置をすることができる。
【0008】 図4(A)から図4(C)までを参照して引抜工具1の作用を説明する。筐体10に 差込んだ回路板11を引抜くには、先ず引抜工具1の鉤部材4を筐体10の前端縁部 10aに嵌合させて枢支軸3の位置を定め、爪6のピン6aを引抜くべき回路板11の 引抜孔11bに差込む。又は、ピン6aを引抜孔11bに差込んでから鉤部材4を筐体10 の前端縁部10aに嵌合させ枢支軸3の位置を定めてもよい。この状態でてこ部材 2の自由端に筐体10から離れる向きの力fを図4(A)に示すように加えると、て こ部材2で増幅された力Fが作用軸5及びピン6aを介して回路板11の引抜孔11b に作用する。上記回転力fのてこ部材2への作用点から枢支軸3までの距離をL とし、作用軸5から枢支軸3までの距離をDとすれば、力f、Fの間に次の関係 がある。
【0009】
【数1】 F=f(L/D)
【0010】 枢支軸3の回りにおけるてこ部材2の回転に応じてピン6aから加えられる力F により回路板11のプラグ11aが図4(B)に示すように筐体10のコネクタ12から抜 け始める。実験によれば、同図に示すように、この際回路板11の前端縁の上部が 僅かに上昇気味となるが、作用軸5がピン6a即ち引抜孔11bより筐体10の外側に 離れているので、その上昇は筐体10及び回路板11には全く支障のない範囲のもの に過ぎない。てこ部材2がさらに図4(C)のようにほぼ水平な位置まで回転する 過程において、回路板11には筐体10の外向きの力と下向きの力が作用するので、 回路板11は筐体10の底面に沿って徐々に引抜かれコネクタ12から完全に分離され る。その後も回路板11は引抜工具1に抑えられた状態で静止しているので飛びは ねるおそれは全くない。ピン6aを回転板11の引抜孔11bから外し、鉤部材4を筐 体10の前端縁部10aから外すことにより引抜工具1を分離すれば、回路板11を手 で筐体10から取出すことができる。
【0011】 こうして、本考案の目的である「引抜が容易な差込式回路板の引抜機構及び工 具の提供」を達成することができる。
【0012】
図3の実施例の引抜工具1はてこ部材2を平板状のものとしているが、管状そ の他の適当な形状とすることも可能であり、さらに把持部を適宜設けてもよい。 鉤部材4に鉤溝4aを設け、筐体10の前端縁部10aの折曲げ部分とこの鉤溝4aとを 嵌合させるようにしているが、本考案の鉤部材4は筐体前端縁部10aと嵌合自在 であれば足り、鉤溝4aは必ずしも必要ではない。鉤部材4に対するてこ部材2の 回転を制限するため、ストッパ8aを適宜設けると共に鉤部材4の形状をそのスト ッパ8aと共働するカム状にすることもできる。また爪6の揺動を回路板11の引抜 に必要な範囲に限定するため、爪6に案内溝7を設けると共にてこ部材2にこれ と共働するストッパ8bを設けてもよい。
【0013】
以上詳細に説明した様に、本考案による差込式回路板の引抜機構及び工具は、 回路板の前側端縁の上下方向一端に穿った1個の引抜孔を用い、さらに引抜工具 に作用軸で枢支されたピン付き爪を設けこのピンを回路板の引抜孔に差込んで引 抜操作をするので、次の顕著な効果を奏する。
【0014】 (イ)比較的小さい力で差込式回路板を容易に引抜くことができる。 (ロ)差込式回路板を安全に引抜きその飛びはね等の不都合を防止できる。 (ハ)差込式回路板を引抜く際に回路板に無理な力が生ずるのを防止し、その損傷 を防止することができる。 (ニ)差込式回路板を引抜く際に筐体に無理な力が働くのを防止し、筐体の損傷を 防止することができる。 (ホ)差込式回路板の前側端縁の全長にわたりLED等の付属器具類を効率よく取付 けることができる。
【図1】は本考案の一実施例の要部斜視図である。
【図2】は従来例の斜視図である。
【図3】は引抜工具の斜視図である。
【図4】は作用の説明図である。
1 引抜工具 2 てこ部材 3 枢支軸 4 鉤部材 5 作用軸 6 爪 7 案内溝 8a、8b ストッパ 10 筐体 11 回路板 12 コネクタ 14 取手 15 付属器具。
Claims (2)
- 【請求項1】 筐体奥に固定のコネクタに奥側端縁で結
合される如く筐体に差込まれた回路板を筐体から引抜く
装置において、前記回路板の前側端縁の上下方向一端に
引抜孔を穿ち、てこ部材の一端に枢支軸を設け、前記筐
体の前端縁部と嵌合自在な鉤部材を前記てこ部材の枢支
軸で枢支し、前記てこ部材上の当該てこ部材他端と前記
枢支軸との中間部位に作用軸を設け、前記作用軸に爪の
一端を枢着し、その爪の自由端に前記回路板の引抜孔に
嵌入自在なピンを取付けてなる差込式回路板の引抜機
構。 - 【請求項2】 筐体に差込まれた引抜孔付回路板を引抜
く工具において、てこ部材の一端に枢支軸を固定し、筐
体の前端縁部と嵌合自在な鉤部材を前記枢支軸に枢支
し、前記てこ部材上の当該てこ部材他端と前記枢支軸と
の中間部位に作用軸を設け、前記作用軸に爪の一端を枢
着し、その爪の自由端に回路板の引抜孔に嵌入自在なピ
ンを取付けてなる引抜工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009181U JP2503983Y2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 差込式回路板の引抜機構及び工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009181U JP2503983Y2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 差込式回路板の引抜機構及び工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722591U true JPH0722591U (ja) | 1995-04-21 |
JP2503983Y2 JP2503983Y2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=18528972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994009181U Expired - Lifetime JP2503983Y2 (ja) | 1994-07-28 | 1994-07-28 | 差込式回路板の引抜機構及び工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503983Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200497552Y1 (ko) * | 2023-11-02 | 2023-12-15 | 주식회사 리얼게인 | 발전소 제어계통(pcs) 전자카드 탈거기 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52111366U (ja) * | 1976-02-20 | 1977-08-24 | ||
JPS60153589U (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-12 | 日本電気株式会社 | 印刷配線基板插抜工具 |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP1994009181U patent/JP2503983Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52111366U (ja) * | 1976-02-20 | 1977-08-24 | ||
JPS60153589U (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-12 | 日本電気株式会社 | 印刷配線基板插抜工具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200497552Y1 (ko) * | 2023-11-02 | 2023-12-15 | 주식회사 리얼게인 | 발전소 제어계통(pcs) 전자카드 탈거기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2503983Y2 (ja) | 1996-07-03 |
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