JPH07224110A - ポリイソブチレンカルボン酸の1段階製造方法 - Google Patents

ポリイソブチレンカルボン酸の1段階製造方法

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JPH07224110A
JPH07224110A JP7024606A JP2460695A JPH07224110A JP H07224110 A JPH07224110 A JP H07224110A JP 7024606 A JP7024606 A JP 7024606A JP 2460695 A JP2460695 A JP 2460695A JP H07224110 A JPH07224110 A JP H07224110A
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isobutylene
acid
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polyisobutylenecarboxylic
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Richard Dr Weider
リヒヤルト・バイダー
Thomas Scholl
トーマス・シヨル
Burkhard Dipl Chem Dr Koehler
ブルクハルト・ケーラー
Bernhard Jansen
ベルンハルト・ヤンゼン
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Bayer AG
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    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/04Monomers containing three or four carbon atoms
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリイソブチレンカルボン酸の1段階製造方
法。 【構成】 本発明は、公知様式で任意にジオレフィンで
架橋または分枝していてもよいイソブチレン−ジエン共
重合体を溶媒の存在下でオゾンと反応させることによる
ポリイソブチレンカルボン酸の1段製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ポリイソブチレンカルボン酸1
モルを基準にして0.5モルから5モル、好適には0.
8モルから5モルの含有量でカルボン酸基を有してい
る、平均分子量Mn(ゲル浸透クロマトグラフィーで測
定した数平均分子量)が300から20,000、好適
には1000から15,000であるポリイソブチレン
カルボン酸の製造方法に関するものであり、これは、公
知様式で任意にジオレフィンで架橋または分枝していて
もよい、重合で組み込まれた(polymerized
−in)ジエンをイソブチレンモノマー1モル当たり
0.3モル%から15モル%、好適には0.5モル%か
ら10モル%の量で含んでいる、Mn>20,000で
ある高分子量のイソブチレンジエン共重合体と、イソブ
チレン1モル当たり0.3モル%から50モル%、好適
には0.5モル%から30モル%のオゾンとを、この生
じさせるポリイソブチレンカルボン酸に適した溶媒の存
在下、−100℃から+70℃、好適には−20℃から
+30℃の温度で反応させ、ここで、この反応時間を数
秒から10時間維持することを特徴としている。
【0002】この様式で得られるポリイソブチレンカル
ボン酸の酸価は、2から250、好適には5から10
0、最も好適には5から60である。これらが含んでい
るカルボキシル基は1分子当たり5個以下である。
【0003】本発明に従って入手可能な未分枝ポリイソ
ブチレンカルボン酸は原則として公知であり、例えばポ
リマー類の成分としてか、或は添加剤として、例えばゴ
ム内の可塑剤などとして有機合成で使用可能である。
【0004】分枝しているか或は架橋しているポリイソ
ブチレンカルボン酸は知られていない。
【0005】従って、本発明はまた、本発明の方法で入
手可能な架橋または分枝しているポリイソブチレンカル
ボン酸にも関係している。これらの新規なポリイソブチ
レンカルボン酸はまた、既に知られているカルボン酸と
全く同様に工業的に使用可能である。
【0006】−OHまたは−COOH基を含んでいるポ
リオレフィン類を製造する多段階方法においてオゾンで
不飽和ポリオレフィン類の酸化を生じさせることは、米
国特許第3 392 154号から公知である。
【0007】イソブチレン−イソプレン共重合体のオゾ
ン分解を含む多段階方法も同様に米国特許第3 427
351号から公知である。その得られる生成物は、末
端ビス−カルボキシル基を有するポリオレフィンカルボ
ン酸である。
【0008】カルボキシル基を含んでいるイソオレフィ
ンポリマー類の製造方法はドイツ特許出願公開第2 1
47 874号から公知である。オゾンを用いた製造は
同様に多段階方法として行われている。
【0009】オゾンを用いた酸化もまたフランス特許第
2 235 952号から公知である。PVC、多塩化
ポリエチレンおよび同様な塩化ポリマー類の酸化が行わ
れている。
【0010】ヨーロッパ特許出願公開第0 012 3
16号には、特別な溶媒混合物の中に入っているジエン
含有オレフィン共重合体の溶液を高温でオゾン分解させ
た後、第二酸化剤(19頁、25行以降)、好適にはペ
ルオキシ酸を用いた高温(20頁、15行以降)酸化で
このオゾン化物の開裂を行ってカルボキシル基を生じさ
せ、そして/または複合水素化物を用いた還元でヒドロ
キシル基を生じさせることによる、末端カルボキシルも
しくはヒドロキシル基を含んでいる飽和ポリマー類の製
造方法が記述されている。ここでは、2番目の酸化段階
が必要であると共に、メタノール内で沈澱させそして洗
浄を行うことによる生成物の精製もまた必要とされてい
る(20頁、19行以降)。従って、このような方法は
また高価であると共に、更に、オゾン分解および酸化の
両方で必要されている温度がその用いる溶媒の発火点に
近いことから(例えば上記特許出願の実施例1;デカリ
ンの発火点:270℃、操作温度:80−125℃)、
爆発が生じる高い危険性を伴っている。
【0011】カルボキシル基ではないが、付加した官能
基を含んでいる、特別なポリイソブチレン類の製造は、
ドイツ特許出願公開第4 122 655号(LeA
28403)から公知である。
【0012】我々の意見として、本発明に従う方法は公
知でなくまた従来技術から連想されるものでない。
【0013】溶媒の存在下でジエン−ポリイソブチレン
共重合体を過剰量のオゾンで処理することによる1段階
方法で、カルボキシル基含有量の非常に正確な調節を可
能にしながら非常に高い選択率で高純度のカルボキシル
基含有ポリイソブチレンが得られることは、むしろ驚く
べきことである。この方法の過程では、第二酸化剤を用
いる必要なく直接、高い純度と限定された官能性を示す
所望のカルボン酸が生じる。このカルボン酸の製造では
オゾンのみを用いる結果として、精製段階で取り除く必
要のあるさらなる反応生成物は全くもたらされない。本
発明に従う方法で得られる溶液を直接蒸発させることが
でき、そしてこの溶媒のほとんど完全な回収を行うこと
が可能である。不純物を二次生成物に移行させることな
く、これらの溶液はまた直接そのままこれらのカルボン
酸に関する次の反応で使用可能である。
【0014】従って、2位または3位が任意に置換され
ていてもよいが少なくとも2位または3位の1つに水素
を含んでいる共役C4−C12ジエン、例えばブタジエ
ン、イソプレン、2−クロロブタジエン−1,4、2−
ブロモブタジエン−1,4、ペンタジエン、ヘキサジエ
ン、2−エチルブタジエン−1,3、2−プロピルブタ
ジエン−1,3、2−フェニルブタジエン−1,3、2
−メチルペンタジエン−1,3または3−プロピルヘキ
サジエン−1,3などをイソブチレンモノマー1モルを
基準にして0.3から15モル%の量で用いてイソブチ
レンの共重合を行うことによって入手可能であり、ブチ
ルゴムの名前で商業的に入手可能な、高分子量の液状も
しくは固体状のイソブチレン−ジエン共重合体に関し
て、本発明に従う方法を実施する。これに関連して、こ
のジエンは本質的に1,4位で結合して存在している。
1,4結合の比率が低くなると(これは商業的に入手可
能な全てのブチルゴムの中で生じておりそして完全に抑
制することは不可能である)、その結果として、側生カ
ルボキシル基の割合が同様に小さくなる。好適なジエン
はイソプレンである。ブチルゴムの製造は例えば米国特
許第2 356 128号の中に記述されている。
【0015】架橋または分枝をもたらすジオレフィン類
を任意に、イソブチレンモノマー1モルを基準にして
0.1モル%から10モル%の量、好適には0.1モル
%から5モル%の量で重合させてもよい。
【0016】適切なジオレフィン類には、ジビニルベン
ゼンまたは他のジビニル芳香族、例えばジビニルトルエ
ン、ジビニルキシレン、ジイソプロペニルベンゼンまた
はジビニルナフタレンなどが含まれる。
【0017】好適なジオレフィンはジビニルベンゼンで
ある。
【0018】本発明に従って用いるこの種類の架橋また
は分枝したターポリマー類は溶解性を示さず、これらは
ブチルゴムの名称の下で同様に商業的に入手可能であ
る。これらは例えば米国特許第2 781 334号な
どの中に記述されている。
【0019】上述したように任意に架橋または分枝して
いてもよい、本発明に従う方法の出発材料として用いる
イソブチレン−ジエン共重合体の分子量Mn(数平均分
子量)は、少なくとも20,000(ゲル浸透クロマト
グラフィーで測定)である。
【0020】幅広い範囲でこの分子量を変化させてもよ
いが、好適には、架橋していない出発ポリマーに関する
Mnは100,000から1,000,000の範囲で
ある。
【0021】架橋している出発ポリマー類を分子量測定
で入手する。この種類の架橋したブチルゴムは、それら
が示すゲル含有量によって特徴づけられ得る。ここでこ
れらが示すゲル含有量は、シクロヘキサンに溶解する画
分を測定することによって確かめた結果、50%−10
0%、好適には60%−90%である。
【0022】詳細には、本発明に従う方法を下記の如く
実施する。
【0023】標準的なオゾン発生装置を用い純粋な酸素
からか或は酸素を含有している乾燥した気体混合物、例
えば空気などから生じさせた気体状のオゾン含有流れを
用いて、各場合とも出発材料として用いるべきイソブチ
レン−ジエン共重合体をオゾン化する。このオゾン含有
量は15体積%以下、好適には0.5から10体積%で
あってもよい。
【0024】有機溶媒、好適には任意にハロゲン化され
ていてもよい飽和脂肪族もしくは環状脂肪族炭化水素か
或はエーテルまたはエステルの中か、或はハロゲン化芳
香族炭化水素の中に、該共重合体を溶解または懸濁させ
る。適切な溶媒には、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、シクロヘキサン、軽油、石油エーテル、テト
ラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラ
クロロメタン、テトラクロロエタン、クロロベンゼン、
酢酸ブチルまたはそれらの混合物などが含まれる。好適
にはヘキサン、オクタンまたは塩化メチレンを用いる。
この溶液がオゾン担体ガスを分散させるに適切な粘度を
示すように、この溶媒内の共重合体濃度を選択する。こ
の濃度は好適には5重量%から30重量%である。
【0025】しかしながら、本発明に従う方法の1つの
好適な態様では、オゾン処理を行うに先立って出発材料
を溶媒の中に溶解させず、例えば通常の切削ミルなどの
中で粗く粉末にした後、相当する量の溶媒の中に単に懸
濁させる。次に、オゾン処理を行っている間にそれの溶
解過程が起こる。このような操作を用いると、時間を消
費する溶解段階がなくなると共にまた、あまりにも高い
粘性を示すことでオゾン含有ガスとの完全混合を達成す
るのが困難な溶液を用いることがなくなる。更に、オゾ
ン存在下では、該イソブチレン−ジエン共重合体の溶解
速度がかなり速くなる。
【0026】このような操作の別の利点は、本方法で得
られるカルボン酸は溶解性を示すがその出発ポリマーは
不溶または難溶である溶媒を用いることができる点であ
る。
【0027】従って、本方法の上記変法はまた、架橋し
ている、従って不溶な、イソブチレン−ジエン−ジオレ
フィンのターポリマー類を本発明に従ってオゾンで処理
するに適切である。
【0028】冒頭で述べたように、この用いるべきオゾ
ン量は特定の範囲内で変化させ得る。詳細には、この量
は、出発材料として用いるイソブチレン−ジエン共重合
体の不飽和度に依存している。また、これは、本発明に
従って製造すべき本方法の生成物で望まれているカルボ
キシル基含有量に依存している。
【0029】これらの出発材料の不飽和度は、モノマー
単位1モル当たり一般に0.3−15モル%、好適には
0.5−10モル%、最も好適には0.5−5モル%で
ある。
【0030】本発明に従い、この出発材料内に存在して
いる二重結合毎に消費されるオゾン量は1−10モル、
好適には1−5モルである。
【0031】本発明に従う各場合に用いるべきオゾンの
全量は、出発材料を基準にして0.25−180重量
%、最も好適には0.5−25重量%である。
【0032】オゾンを用いた処理を行い、そして任意に
濾過を行って外来物または少量の架橋画分を除去した
後、この生じた溶液の蒸発を行うことで、この溶媒のほ
とんど完全な回収を行う。濾過を行うに先立って任意
に、最終生成物の色を更に改良する目的で、例えば活性
炭の如き固体状吸収材を用いて上記溶液を処理してもよ
い。しかしながら、この溶液はまた、蒸発段階を用いる
ことなく別の有機化学反応を行う目的でそのまま使用可
能である。
【0033】このオゾン処理で得られる最終生成物は高
い純度を有しており、そしてこれは、このポリマー1モ
ル当たり0.5から5モルのカルボキシル基、好適には
0.8から4モルのカルボキシル基から成る限定された
カルボキシル官能性を示す。この官能性は、分子量の絶
対的な測定方法、例えばゲル浸透クロマトグラフィーな
どで測定可能な数平均分子量Mnと、滴定で入手可能な
酸価(ポリマー1g当たりのKOH(mg))とを比較
することによって確かめることができる。これらの生成
物が示す酸価は、この共重合体内のジエン含有量および
その選択したオゾン過剰量に依存している。上述したよ
うに、これは、2から250mgKOH/g、好適には
5から100mgKOH/g、最も好適には5から60
mgKOH/gの間に入る。
【0034】充分な過剰量でオゾンを用いると、ジエン
含有量から計算したカルボキシル基含有量に相当するカ
ルボキシル含有量を有する生成物が入手でき、ここで
は、2位または3位が置換されているジエン類、例えば
イソプレンなどの場合、各ジエン単位はカルボキシル基
を1個生じ、そして2、3位が未置換のジエン類、例え
ばブタジエンなどの場合、各ジエン単位はカルボキシル
基を2個生じると仮定する。この1番目の場合、中和し
たサンプルの赤外スペクトルでは1720cm-1の所に
吸収があることによってその最終生成物内にケト基が存
在していることを検出することができる。カルボキシル
基に関連したカルボン酸塩の吸収は1560cm-1の所
に存在している。中和を行っていないサンプルでは、こ
のカルボニルの吸収とカルボキシルの吸収が1720−
1700cm-1の所で重なってしまう。
【0035】
【実施例】実施例1 ムーニー粘度(ML8、100℃)が47である、イソ
プレン含有量が2.1モル%のイソブチレン−イソプレ
ンゴム(Bayer AGの市販品であるPolysa
r Butyl 402)の1kgを粗い片(直径約2
cm)に粉砕した後、4リットルのヘキサンに懸濁させ
た。15から25℃で撹拌しながら、得られる酸価が1
7になるまで、オゾンが豊富な酸素の流れ(300L/
時、オゾン量約10g/時)を上記混合物の中に導入し
た。この値を得るに必要な導入時間は6時間であった。
この導入したオゾン量は、このブチルゴム内のイソプレ
ン含有量を基準にしてイソプレン1モル当たり約3モル
であった。この導入を行っている間にその固体画分は完
全に溶解した。窒素でフラッシュ洗浄した後、この溶液
を5gの活性炭と一緒に短期間撹拌し、濾過した後、溶
媒を蒸留除去した。この残存している無色油状物が示す
IRスペクトルの中に強い帯が1720cm-1の所に現
れた。中和を行った後、ケト基の吸収(1720c
-1)とカルボン酸塩基の吸収(1560cm-1)を区
別することができた。真空下で脱溶媒を行った後、この
サンプルは3600の分子量Mnを示した(GPC分
析)。測定した酸価が17mgKOH/gであることか
ら、このカルボキシル官能性はポリマー1モル当たり
1.09モルのCOOHであると計算した。
【0036】実施例2 ムーニー粘度(ML8、125℃)が51である、イソ
プレン含有量が1.6モル%のイソブチレン−イソプレ
ンゴム(Bayer AGの市販品であるPolysa
r Butyl 301)の1kgを粗い片(直径約2
cm)に粉砕した後、4リットルの塩化メチレンに懸濁
させた。10から15℃で撹拌しながら、得られる酸価
が14になるまで、オゾンが豊富な酸素の流れ(50L
/時、オゾン量約4g/時)を上記混合物の中に導入し
た。この値を得るに必要な導入時間は8時間であった。
この導入を行っている間にその固体画分は完全に溶解し
た。窒素でフラッシュ洗浄した後、この溶液を5gの活
性炭と一緒に短期間撹拌し、濾過した後、溶媒を蒸留除
去した。この残存している無色油状物が示すIRスペク
トルの中に強い帯が1720cm-1の所に現れた。中和
を行った後、ケト基の吸収(1720cm-1)とカルボ
ン酸塩基の吸収(1560cm-1)を区別することがで
きた。真空下で脱溶媒を行った後、このサンプルは44
00の分子量Mnを示した(GPC分析)。測定した酸
価が14mgKOH/gであることから、このカルボキ
シル官能性はポリマー1モル当たり1.08モルのCO
OHであると計算した。
【0037】実施例3 ムーニー粘度(ML8、100℃)が47である、イソ
プレン含有量が2.1モル%のイソブチレン−イソプレ
ンゴム(Bayer AGの市販品であるPolysa
r Butyl 402)の1kgを5リットルのヘキ
サンの中に40℃で溶解させた。15から25℃で撹拌
しながら、得られる酸価が17になるまで、オゾンが豊
富な酸素の流れ(300L/時、オゾン量約10g/
時)を上記粘性を示す溶液の中に導入した。この値を得
るに必要な導入時間は6時間であった。この導入を行っ
ている間に粘度が急激に低下した。窒素でフラッシュ洗
浄した後、この溶液を5gの活性炭と一緒に短期間撹拌
し、濾過した後、溶媒を蒸留除去した。この残存してい
る無色油状物が示すIRスペクトルの中に強い帯が17
20cm-1の所に現れた。中和を行った後、ケト基の吸
収(1720cm-1)とカルボン酸塩基の吸収(156
0cm-1)を区別することができた。真空下で脱溶媒を
行った後、このサンプルは3600の分子量Mnを示し
た(GPC分析)。測定した酸価が17mgKOH/g
であることから、このカルボキシル官能性はポリマー1
モル当たり1.09モルのCOOHであると計算した。
【0038】実施例4 ムーニー粘度(ML8、125℃)が67である、イソ
プレン含有量が2.3モル%およびジビニルベンゼン含
有量が1.4モル%の架橋イソブチレン−イソプレンゴ
ム(Bayer AGの市販品であるPolysar
Butyl XL10000)の1000gを粗い片
(直径約2cm)に粉砕した後、4リットルのヘキサン
に懸濁させた。15から25℃で撹拌しながら、得られ
る酸価が43になるまで、オゾンが豊富な酸素の流れ
(300L/時、オゾン量約10g/時)を上記混合物
の中に導入した。この値を得るに必要な導入時間は10
時間であった。この導入を行っている間にその固体画分
は完全に溶解した。窒素でフラッシュ洗浄した後、この
溶液を5gの活性炭と一緒に短期間撹拌し、濾過した
後、溶媒を蒸留除去した。この残存している無色油状物
が示すIRスペクトルの中に強い帯が1720cm-1
所に現れた。中和を行った後、ケト基の吸収(1720
cm-1)とカルボン酸塩基の吸収(1560cm-1)を
区別することができた。真空下で脱溶媒を行った後、こ
のサンプルは3800の分子量Mnを示した(GPC分
析)。測定した酸価が43mgKOH/gであることか
ら、このカルボキシル官能性はポリマー1モル当たり
2.9モルのCOOHであると計算した。HPGPC/
動圧粘度計を用いて実験的に測定した分子量とStan
dinger Indexとの間の関係と線状ポリイソ
ブチレンに関するMark−Houwink関係の比較
から、この分子はこの分子量範囲全体に渡って分枝して
いる長鎖構造を有するといった結果が得られた。
【0039】実施例5 ムーニー粘度(ML1+8、100℃)が45である、
イソプレン含有量が0.7モル%のイソブチレン−イソ
プレンゴム(Bayer AGの市販品であるPoly
sar Butyl 100)の1kgを粗い片(直径
約2cm)に粉砕した後、4リットルのn−オクタンに
懸濁させた。0℃で撹拌しながら、得られる酸価が5.
6になるまで、オゾンが豊富な酸素の流れ(50L/
時、オゾン量約4g/時)を上記混合物の中に導入し
た。この値を得るに必要な導入時間は5時間であった。
この導入を行っている間にその固体画分は完全に溶解し
た。窒素でフラッシュ洗浄した後、この溶液を5gの活
性炭と一緒に短期間撹拌し、濾過した後、溶媒を蒸留除
去した。この残存している無色油状物が示すIRスペク
トルの中に強い帯が1720cm-1の所に現れた。中和
を行った後、ケト基の吸収(1720cm-1)とカルボ
ン酸塩基の吸収(1560cm-1)を区別することがで
きた。真空下で脱溶媒を行った後、このサンプルは1
1,000の分子量Mn、20,900の分子量Mw、
および0.9の分子不均質性Uを示した(GPC分
析)。測定した酸価が5.6mgKOH/gであること
から、このカルボキシル官能性はポリマー1モル当たり
1.1モルのCOOHであると計算した。
【0040】実施例6 イソプレン含有量が2.7モル%のイソブチレン−イソ
プレンゴムの1kgを粗い片(直径約2cm)に粉砕し
た後、4リットルのn−オクタンに懸濁させた。0℃で
撹拌しながら、得られる酸価が21になるまで、オゾン
が豊富な酸素の流れ(50L/時、オゾン量約4g/
時)を上記混合物の中に導入した。この値を得るに必要
な導入時間は15時間であった。この導入を行っている
間にその固体画分は完全に溶解した。窒素でフラッシュ
洗浄した後、この溶液を5gの活性炭と一緒に短期間撹
拌し、濾過した後、溶媒を蒸留除去した。この残存して
いる無色油状物が示すIRスペクトルの中に強い帯が1
720cm-1の所に現れた。中和を行った後、ケト基の
吸収(1720cm-1)とカルボン酸塩基の吸収(15
60cm-1)を区別することができた。真空下で脱溶媒
を行った後、このサンプルは2800の分子量Mn、5
300の分子量Mw、および0.9の分子不均質性Uを
示した(GPC分析)。測定した酸価が21mgKOH
/gであることから、このカルボキシル官能性はポリマ
ー1モル当たり1.05モルのCOOHであると計算し
た。
【0041】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0042】1. ポリイソブチレンカルボン酸1モル
を基準にして0.5モルから5モルの含有量でカルボン
酸基を有している、平均分子量Mn(数平均)が300
から20,000であるポリイソブチレンカルボン酸の
製造方法において、公知様式で任意にジオレフィンで架
橋または分枝していてもよい、重合で組み込まれたジエ
ンをイソブチレンモノマー1モル当たり0.3モル%か
ら15モル%の量で含んでいる高分子量のイソブチレン
ジエン共重合体と、0.3モル%から50モル%のオゾ
ンとを、この生じさせるポリイソブチレンカルボン酸に
適した溶媒の存在下、−100℃から+70℃の温度で
反応させることを特徴とする製造方法。
【0043】2. イソブチレンモノマー1モルを基準
にして0.1モル%から10モル%の量でジオレフィン
を用いて架橋または分枝させたイソブチレン−ジエン共
重合体を反応させることを特徴とする、第1項記載の架
橋または分枝しているポリイソブチレンカルボン酸の製
造方法。
【0044】3. 第2項の方法で入手可能な架橋また
は分枝しているポリイソブチレンカルボン酸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・シヨル ドイツ51469ベルギツシユグラートバツ ハ・アルテビツペルフユルターシユトラー セ24アー (72)発明者 ブルクハルト・ケーラー ドイツ47829クレーフエルト・ミユンデル ハイマーシユトラーセ94 (72)発明者 ベルンハルト・ヤンゼン ドイツ51061ケルン・ロツゲンドルフシユ トラーセ65

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソブチレンカルボン酸1モルを基
    準にして0.5モルから5モルの含有量でカルボン酸基
    を有している、平均分子量Mn(数平均)が300から
    20,000であるポリイソブチレンカルボン酸の製造
    方法において、公知様式で任意にジオレフィンで架橋ま
    たは分枝していてもよい、重合で組み込まれたジエンを
    イソブチレンモノマー1モル当たり0.3モル%から1
    5モル%の量で含んでいる高分子量のイソブチレンジエ
    ン共重合体と、0.3モル%から50モル%のオゾンと
    を、この生じさせるポリイソブチレンカルボン酸に適し
    た溶媒の存在下、−100℃から+70℃の温度で反応
    させることを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 イソブチレンモノマー1モルを基準にし
    て0.1モル%から10モル%の量でジオレフィンを用
    いて架橋または分枝させたイソブチレン−ジエン共重合
    体を反応させることを特徴とする、請求項1記載の架橋
    または分枝しているポリイソブチレンカルボン酸の製造
    方法。
JP7024606A 1994-01-26 1995-01-20 ポリイソブチレンカルボン酸の1段階製造方法 Pending JPH07224110A (ja)

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US5484857A (en) 1996-01-16
DE4402188A1 (de) 1995-07-27
EP0665241A3 (de) 1998-05-27
CA2140833A1 (en) 1995-07-27

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