JPH07224029A - 抗酸化活性をもつカロチノイド含有エキス、その製造法及び抗酸化剤 - Google Patents

抗酸化活性をもつカロチノイド含有エキス、その製造法及び抗酸化剤

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JPH07224029A
JPH07224029A JP6037660A JP3766094A JPH07224029A JP H07224029 A JPH07224029 A JP H07224029A JP 6037660 A JP6037660 A JP 6037660A JP 3766094 A JP3766094 A JP 3766094A JP H07224029 A JPH07224029 A JP H07224029A
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protozoa
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Takashi Maoka
孝至 眞岡
Yoshihiro Ito
義博 伊藤
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SOGO BIYOU IKAGAKU KENKYUSHO K
SOGO BIYOU IKAGAKU KENKYUSHO KK
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SOGO BIYOU IKAGAKU KENKYUSHO K
SOGO BIYOU IKAGAKU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品、医薬品、化粧品に好適な安全性が高い
天然由来の優れた抗酸化活性をもつ新規抗酸化剤を提供
する。 【構成】 クラミドモナス属に属する抗酸化活性をもつ
カロチノイドを生産する原生動物(具体例 クラミドモ
ナス ラインハルデイ Chlamydomonas reinhardtii
ATCC 18798)から優れた抗酸化活性をもつカ
ロチノイド含有エキス、α−カロチン、ルテイン及びネ
オキサンチンを得る

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラミドモナス属に属
する原生動物(以下、「原虫」という。)から得られる
優れた抗酸化活性をもつカロチノイド含有エキス、該カ
ロチノイド含有エキスより抽出されるα−カロチン、ル
テイン及びネオキサンチン並びにそれらの製造法に関す
る。本発明に係る坑酸化活性をもつカロチノイド含有エ
キス、α−カロチン、ルテイン及びネオキサンチンは、
その優れた(強い)抗酸化作用を有することから抗酸化
剤として用いることができる。従って、本発明は、食
品、医薬品、化粧品等の各分野に広く利用できるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、食品、医薬品、化粧品等に
用いられている抗酸化剤には、ブチルヒドロキシアニソ
ール(BHA)やブチルヒドロキシルトルエン(BH
T)に代表される合成系の抗酸化剤と、アスコルビン酸
やトコフェロールに代表される天然由来の抗酸化剤とが
ある。しかし、前者においては、その安全性に問題があ
ることから、上記合成系の抗酸化剤を成分とする各種製
品に対する消費者の拒否反応が強くなりつつあり、その
使用量も減少傾向にある。その結果、安全性が高い後者
への需要が増加しているのが現状である。
【0003】しかも、近年、活性酸素によって生体内に
生成される過酸化物が、組織細胞の劣化、炎症、発ガン
等の原因となっていることから、生体内における抗酸化
的な防御機能を支援する物質として、安全性が高い天然
由来の抗酸化剤が注目されている。
【0004】一方、従来より、クラミドモナス属に属す
る原虫を用いて有用物質を得る様々な技術が提案されて
いる。例えば、特開平3-183498号公報にはクラミドモナ
ス属に属する各原虫からβ−カロチンを得る技術が開示
されており、また、Biochimica et Biophysica Acta.Vo
l.1075 36-41 : 1991 : Fumio Watanabe,Yoshihisa Na
kano,Yoshiyuki Tamura and Hiroyuki Yamanaka にはク
ラミドモナス属に属する原虫からビタミンB12を得る技
術が開示されており、さらに、Biochemical Journal V
ol.275 623-627 : 1991 : Shigeru shigeoka,Toru Tak
eda and Tuyoshi Hanaoka にはクラミドモナス ライン
ハルデイ(Chlamydomonas reinhardtii :ATCC 1
8798)をセレン含有培地で培養することにより、グ
ルタチオン ペルオキシダーゼを得る技術が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の通り、食品、医
薬品、化粧品等の各分野においては、安全性が高い天然
由来の抗酸化剤に対する需要が増加しているが、現在、
実用されている天然由来の抗酸化剤の種類は非常に限ら
れており、その使用に当たっても多岐に渡る処方が組み
難いという問題点がある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑み、安全性が高
い天然由来の新規抗酸化剤を大量且つ安定して供給でき
る技術手段の提供を技術的課題とする。本発明者等は、
上記課題を達成するために、数多くの微生物を対象とし
て系統的な研究・実験を重ねた結果、クラミドモナス属
に属する原虫が優れた抗酸化活性をもつカロチノイドを
産成するという刮目すべき新知見を得、本発明を完成し
たものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明によって達成できる。
【0008】即ち、本発明に係る優れた抗酸化活性をも
つカロチノイド含有エキスは、クラミドモナス属に属す
る抗酸化活性をもつカロチノイドを生産する原虫から有
機溶媒を用いて抽出してなるものである。また、本発明
に係るα−カロチン、ルテイン又はネオキサンチンは、
クラミドモナス属に属する抗酸化活性をもつカロチノイ
ドを生産する原虫から有機溶媒を用いて抽出した優れた
抗酸化活性をもつカロチノイド含有エキスを抽出源とし
て有機溶媒を用いて抽出してなるものである。また、本
発明に係る抗酸化剤は、上記α−カロチン、ルテイン又
はネオキサンチンを有効成分とするものである。
【0009】また、本発明に係る優れた抗酸化活性をも
つカロチノイド含有エキスの製造法は、クラミドモナス
属に属する抗酸化活性をもつカロチノイドを生産する原
虫を培養し、該原虫をエタノール、メタノール及びアセ
トンから選ばれる有機溶媒で抽出し、続いて、該抽出液
を濃縮するものである。
【0010】また、本発明に係るα−カロチンの製造法
は、クラミドモナス属に属する抗酸化活性をもつカロチ
ノイドを生産する原虫を培養し、該原虫をエタノール、
メタノール及びアセトンから選ばれる有機溶媒で抽出
し、該抽出液を濃縮し、続いて、該濃縮液を固定相シリ
カゲル・移動相n−ヘキサンによるクロマトグラフィー
により分画して黄橙色フラクションを溶出させ、さら
に、該黄橙色フラクションを濃縮し、該濃縮液を固定相
オクタドデシルシラン・移動相ジクロロメタン−アセト
ニトリル(2:8)によるクロマトグラフィーにより分
画して黄色フラクションを溶出させ、該黄色フラクショ
ンを濃縮するものである。
【0011】また、本発明に係るルテインの製造法は、
クラミドモナス属に属する抗酸化活性をもつカロチノイ
ドを生産する原虫を培養し、該原虫をエタノール、メタ
ノール及びアセトンから選ばれる有機溶媒で抽出し、該
抽出液を濃縮し、続いて、該濃縮液を固定相シリカゲル
・移動相n−ヘキサンによるクロマトグラフィーにより
分画して黄橙色フラクションを溶出させた後、残部をエ
ーテルで分画して黄色フラクションを溶出させ、さら
に、該黄色フラクションを濃縮するものである。
【0012】また、本発明に係るネオキサンチンの製造
法は、クラミドモナス属に属する抗酸化活性をもつカロ
チノイドを生産する原虫を培養し、該原虫をエタノー
ル、メタノール及びアセトンから選ばれる有機溶媒で抽
出し、該抽出液を濃縮し、続いて、該濃縮液を固定相シ
リカゲル・移動相n−ヘキサンによるクロマトグラフィ
ーにより分画して黄橙色フラクションを溶出させ、引続
きエーテルで分画して黄色フラクションを溶出させた
後、残部をアセトン−エーテルで分画してレモン色フラ
クションを溶出させ、さらに、該レモン色フラクション
を濃縮するものである。
【0013】上記各発明におけるクラミドモナス属に属
する優れた抗酸化活性をもつカロチノイドを生産する原
虫の具体例は、クラミドモナス ラインハルデイ(Chla
mydomonas reinhardtii:ATCC 18798)であ
る。
【0014】次に、本発明の構成をより詳しく説明す
る。本発明において用いるクラミドモナス属に属する抗
酸化活性をもつカロチノイドを生産する原虫は、例え
ば、K 2 HPO 4 、KH2 PO4 、NH4 NO3 、MgSO4 ・7H2O
、CaCl2 ・2H2 O 、FeCl3 ・6H2 O 、微量金属(ZnSO
4 ・7H2 O 、MnSO4 ・4H2 O 、CoCl2 ・6H2 O 、Na2 Mo
O 4 ・2H2 O 、CuSO4 ・5H2 O )及び trsodiumcitrate
・2H2 O からなる培養液(pH7.2 )を用いて、10〜
30℃、好ましくは20〜25℃の明・暗環境下で5〜
7日間培養することにより、大量に培養することができ
る。また、前出特開平3-183498号公報に開示されている
培養方法、即ち、300ml のTAP培養液(1リットル当
たり NH4 Cl 0.4g、CaCl2 0.0385g、MgSO4 ・7H2 O
0.1g 、K 2 HPO 4 0.119g 、KH2 PO4 0.06g、EDTA
50mg、ZnSO4 ・7H2O 22mg 、H 3 BO3 11.4mg 、MnCl2
・7H2 O 5.06mg 、FeSO4 ・7H2 O 4.99mg 、CaCl2
・6H2 O 1.61mg 、CuSO4 ・5H2 O 1.57mg 、(NH 4 )
6 Mo7 O 24・4H2 O 1.1mg、トリス 2.42g 酢酸 1ml
を水に溶解し、pH6.8 に調整したもの)に細胞濃度が
5×105 /mlになるよう播種し、これを7,000 ルクス
の白色光の下、25℃で回転振盪培養することにより得
ることもできる。培養した原虫の集虫、洗浄は常法に従
って行えばよい。
【0015】原虫から優れた抗酸化活性をもつカロチノ
イド含有エキスを抽出するための溶媒としてはメタノー
ル、エタノール、アセトン、クロロフォルム、ジクロロ
メタン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン又はジメチル
スルフォキサイド等の有機溶媒を用いればよいが、メタ
ノール、エタノール又はアセトンは親水性であるため抽
出効率がよく、また、不要な分解物が生成しにくいので
より好ましい。また、抽出温度は0〜60℃、好ましく
は10〜30℃とする。なお、抽出液としてアセトンを
用いた場合においての抽出温度は20〜30℃が特に好
ましい。
【0016】アセトンを用いて抽出した抽出液は、n-
ヘキサン−エーテル(1:1)と水とで分配して、n-
ヘキサン−エーテル溶液を得る。また、酢酸エチル−水
により分配してもよい。なお、原虫を水により抽出して
も水抽出分画には抗酸化活性は認められない。
【0017】分配したn- ヘキサン−エーテル溶液を、
温度30〜60℃の下で減圧濃縮すれば優れた抗酸化活
性をもつカロチノイド含有エキスが得られる。
【0018】このようして、原虫から抽出した上記カロ
チノイド含有エキスからα−カロチン、ルテイン及びネ
オキサンチンを得るに当たっての濃縮・分画手段自体
は、例えば、吸着剤としてアルミナ、シリカゲル、珪藻
土、澱粉或いはイオン交換樹脂粉末等や濾紙を用いたカ
ラムクロマトグラフィー又はガスクロマトグラフィーに
よって、常法に従って行えばよい。従って、例えば、上
記カロチノイド含有エキスを固定相シリカゲル・移動相
n- ヘキサンによるクロマトグラフィーにより分画して
黄橙色フラクションを溶出させ、該黄橙色フラクション
を濃縮した後、該濃縮液を固定相オクタドデシルシラン
・移動相ジクロロメタン−アセトニトリルを用いた高速
液体クロマトグラフィーで分画して黄色フラクションを
得て、該黄色フラクションを濃縮することよりα−カロ
チンを得ることができる。また、上記黄橙色フラクショ
ンを溶出させた後の残部を、エーテルで分画して黄色フ
ラクションを溶出させ、該黄色フラクションを濃縮する
ことよりルテインを得ることができる。さらに、上記エ
ーテルで分画して黄色フラクションを溶出させた後の残
部を、アセトン−エーテル(1:1)を用いてレモン色
フラクションを溶出させ、該レモン色フラクションを濃
縮することよりネオキサンチンを得ることができる。
【0019】なお、α−カロチン(化1)、ルテイン
(化2)及びネオキサンチン(化3)並びに比較物質と
してのβ−カロチン(化4)の同定は、紫外・可視部吸
収スペクトル、質量分析スペクトル(EI-MS )、及び水
素核磁気共鳴スペクトル( 1 H-NMR)によって行った。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】本発明に係る優れた抗酸化活性をもつカロ
チノイド含有エキス、α−カロチン、ルテイン及びネオ
キサンチンは、アスコルビン酸やトコフェロールを用い
る場合と同様の使用態様によって、抗酸化剤として用い
ることができる。
【0025】
【作用】本発明者等は、クラミドモナス属に属する抗酸
化活性をもつカロチノイドを生産する原虫のもつ抗酸化
活性物質産成機構については、未だ充分解明していない
が、該原虫から優れた抗酸化活性をもつカロチノイド含
有エキス、α−カロチン、ルテイン及びネオキサンチン
が確実に得られることを保証できる。何故なら、本発明
者等は、クラミドモナス ラインハルデイ(Chlamydomo
nasreinhardtii:ATCC 18798)の有機溶媒抽
出物に強い抗酸化作用が認められたので、さらに進んで
該抽出物について、クロマトグラフィーによる活性物質
の検索を行った結果、強い抗酸化活性をもつα−カロチ
ン、ルテイン及びネオキサンチンを得ているからであ
る。
【0026】本発明に係るα−カロチン、ルテイン及び
ネオキサンチンの抗酸化作用は同じ原虫より得たβ−カ
ロチンのそれよりも強い。
【0027】
【実施例】実施例によって、本発明の構成、作用を具体
的に説明すれば、次の通りである。 実施例1. (原虫の培養)K 2 HPO 4 100mg、KH2 PO4 100mg、NH
4 NO3 300mg、MgSO4 ・7H2 O 300mg、CaCl2 ・2H2 O
40mg 、FeCl3 ・6H2 O 10mg 、微量金属溶液(ZnSO4
・7H2O 10mg 、MnSO4 ・4H2 O 10mg 、CoCl2 ・6H2 O
4mg、Na2 MoO 4 ・2H2 O 2mg、CuSO4 ・5H2 O 0.4m
gを蒸留水 100ml に溶解させたもの) 10ml及びtriso
dium citrate ・2H2 O 500mgを蒸留水に加え全量を1,0
00ml にし、1NのHClでpH7.2 に調整した培養液を用い
て、クラミドモナス ラインハルデイ(Chlamydomonas
reinhardtii:ATCC 18798)を、25℃で振
とうし、12時間は7,000 ルクスの蛍光灯で照射下、12時
間は暗黒下のサイクルを少なくとも12時間繰り返しなが
ら1週間培養した。次に、上記培養液を1,000rpm、5
℃、5mim の条件で遠心分離して原虫を集め、該原虫を
50mM MOPS(Good's buffer) pH7.2を用いて洗浄して原虫
40g (湿重量)を得た。なお、HCl のかわりに1NのNa
OHを用いてもよい。
【0028】(抗酸化活性物質の分離)上記クラミドモ
ナス ラインハルデイ原虫40g (湿重量)を室温下で、
500mlのアセトンにより2回抽出し、該抽出液を濾過し
た後、n- ヘキサン−エーテル溶液 1,000mlと水 2,000
mlとで分配し、さらに、分配されたn- ヘキサン−エー
テル溶液を水 2,000mlで2回水洗いする。続いて、この
n- ヘキサン−エーテル溶液を約37℃で減圧濃縮して
黄緑色の抽出エキス(n- ヘキサン−エーテルエキス)
5g を得た。
【0029】ここで得たn- ヘキサン−エーテルエキス
の抗酸化活性を後出の方法によって測定したところ、ED
TAを含むTris-HCl緩衝液中でFe2+によるリノール酸メチ
ルエステルの過酸化を50%抑制する濃度は、α−トコフ
ェロール 0.064 %に対してn- ヘキサン−エーテル
0.013 %であり、α−トコフェロールより約5倍強い抗
酸化活性を示した。
【0030】上記n- ヘキサン−エーテルエキス4g
を、直径3cm・長さ30cmのシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーを用いてn- ヘキサン、エーテル、n- ヘキサ
ン−エーテル及びアセトン−エーテルの各溶媒によって
精密に順次溶出分画した。
【0031】まず、n- ヘキサンで溶出した黄橙色フラ
クションを、オクタドデシルシランを固定相としてジク
ロロメタン−アセトニトリル(2:8)による高速液体
クロマトグラフィーによって分画した後、約35℃で減
圧濃縮して黄色物質4mgと黄橙色物質5mgとを得た。上
記各物質は、紫外・可視部吸収スペクトル(図1及び4
参照)、質量分析スペクトル(エレクトロンインパクト
・マススペクトル)(図2及び5参照)及び水素核磁気
共鳴スペクトル(図3及び6参照)の解析結果から、黄
色物質はα−カロチン、黄橙色はβ−カロチンと同定で
きた。
【0032】続いて、上記黄橙色フラクションを溶出さ
せた後の残部からノルマンヘキサン−エーテル(1:
1)溶媒により緑色不純物を取り除き、エーテルで分画
して黄色フラクションを溶出させ、該黄色フラクション
を同様に減圧濃縮して黄色物質15mgを得た。この黄色物
質を上記と同様の手法により検討した結果(図7,8及
び9参照)、ルテインと同定できた。
【0033】さらに、上記黄色フラクションを溶出させ
た後の残部をアセトン−エーテル(1:1)で分画して
レモン色フラクションを溶出させ、該レモン色フラクシ
ョンを同様に減圧濃縮してレモン色物質4mgを得た。こ
のレモン色物質を上記と同様の手法により検討した結果
(図10,11及び12参照)、ネオキサンチンと同定
できた。
【0034】なお、上記n- ヘキサン−エーテルエキス
の抗酸化活性の測定方法は以下の方法により行なった。 試薬:EDTA溶液(200mM Tris-HCl Buffer pH=6.0 に50
mM EDTA-2Na 200mMを溶かしたもの)、FeSO4 溶液(E
DTA溶液に500mM FeSO 4 ・7H2 O を溶かしたもの)、
0.01mM ,0.1mM のトコフェロールのアセトン溶液及びL
inoleic acidmethyl ester溶液(Linoleic acid methyl
ester 10 μlにアセトン 500μlとTween20 500μl
を加えたもの)を使用した。 分析装置:FID 検出器及びヘッドスペースサンプリング
装置(HS-6)付きガスクロマトグラフィー(パーキンエ
ルマー社製:8700型)(以下、「HS-GC 」という。)を
使用した。 カラム:長さ 30m 、I.D. 0.25mm、膜厚 1.5 μm
(GLサイエンス社製:NB-5)を使用した。 分析条件:カラム温度 100 ℃、FID 温度 200 ℃、ガ
ス圧 5気圧、ヘッドスペースサンプリング装置の温度
90℃で30分間加熱。
【0035】操作:反応容器はセプタム付バイヤルを用
いた。 Linoleic acid methyl ester溶液 20μlに比較のため
の標準物質トコフェロールのアセトン溶液または被検物
質のアセトン溶液を加え、次いで50mM EDTA溶液 1,78
0 μl、最後にFeSO4 溶液 100 μlを加えて、上記容
器を密閉し、37℃で60分間反応させた後、生じたヘキサ
ナールの量をHS-GC にて分析した。なお、被分析液中の
アセトンの総量は100 μlとなるようにした。
【0036】抗酸化能の表示方法:トコフェロールを加
えないヘキサナールの生成量を100%とし、各測定値の
阻害%を算出。対数正規確率紙の対数目盛りに濃度、正
規確率目盛りに阻害%をブロックし、50%阻害濃度を求
めた。
【0037】(抗酸化活性の検定)脂溶性アゾ化合物AM
VN:2,2'-azobis (2,4-dimethylvaleronitrile )によ
り誘導されるリノール酸メチルの過酸化反応に対する抑
制作用(脂質ペルオキシラジカルLOO・による脂質の
過酸化抑制効果)について。 対照区として、0.8Mリノール酸メチルのn−ヘキサン−
2−プロパノール(1:1)v/v溶液1mlに100mM A
MVN のn−ヘキサン溶液0.1ml を加え、遮光下、37℃で
浸とうしながら、インキュベートする。インキュベート
中の反応溶液を、経時的に10μl宛を取り、各反応溶液
について高速液体クロマトグラフィーによってリノール
酸メチルヒドロペルオキサイドの含量を測定した。
【0038】一方、0.8Mリノール酸メチルのn−ヘキサ
ン−2−プロパノール(1:1)v/v溶液1mlに、あ
らかじめ抗酸化力を検定する物質として、ここに得たα
−カロチンを0.8 μM 添加し、5分間インキュベートし
た以外は、上記と同条件によってリノール酸メチルヒド
ロペルオキサイドの含量を測定し、対照区と比較して抑
制作用を検定した。
【0039】また、ここに得たルテイン及びネオキサン
チンについても、上記と全く同様にして抑制作用を検定
した。さらに、比較のため、ここに得たβ−カロチンに
ついても、上記と全く同様にして抑制作用を検定した。
以上の各検定結果を図13にまとめて示す。同図によっ
て、ここに得たα−カロチン、ルテイン及びネオキサン
チンが強い抗酸化活性をもっていることが確認できる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、実施例にも示した通
り、安全性が高い天然由来の優れた抗酸化活性をもつ新
規抗酸化剤が提供できる。そして、本発明によって提供
される新規抗酸化剤は、単独で使用できることは勿論、
既存の天然由来の各種抗酸化剤と組み合わせて使用する
こともできるから、食品、医療品、化粧品等の各対象物
に応じた多岐に渡る処方を組むことが可能となる。さら
に、本発明に用いる原虫は、大量培養が容易であり低コ
ストで行えるから、各目的物を比較的安価に得ることが
できる。従って、本発明の産業上の利用性は非常に大き
いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るα−カロチンの可視部吸収スペク
トル図である。
【図2】本発明に係るα−カロチンのエレクトロンイン
パクト・マススペクトル(EI-MS )図である。
【図3】本発明に係るα−カロチンの水素核磁気共鳴ス
ペクトル図( 1 H-NMR)である。
【図4】実施例において比較のために得たβ−カロチン
の可視部吸収スペクトル図である。
【図5】実施例において比較のために得たβ−カロチン
のエレクトロンインパクト・マススペクトル(EI-MS )
図である。
【図6】実施例において比較のために得たβ−カロチン
の水素核磁気共鳴スペクトル図( 1 H-NMR)である。
【図7】本発明に係るルテインの可視部吸収スペクトル
図である。
【図8】本発明に係るルテインのエレクトロンインパク
ト・マススペクトル(EI-MS )図である。
【図9】本発明に係るルテインの水素核磁気共鳴スペク
トル図( 1 H-NMR)である。
【図10】本発明に係るネオキサンチンの可視部吸収ス
ペクトル図である。
【図11】本発明に係るネオキサンチンのエレクトロン
インパクト・マススペクトル(EI-MS )図である。
【図12】本発明に係るネオキサンチンの水素核磁気共
鳴スペクトル図( 1 H-NMR)である。
【図13】脂溶性ラジカル発生剤AMVNにより誘導される
リノール酸メチルの過酸化反応に対する抑制作用を示す
グラフである。
【符号の説明】
なし。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】一方、0.8Mリノール酸メチルのn−ヘ
キサン−2−プロパノール(1:1)v/v溶液1ml
に、あらかじめ抗酸化力を検定する物質として、ここに
得たα−カロチンを0.8μmol添加し、5分間イン
キュベートした以外は、上記と同条件によってリノール
酸メチルヒドロペルオキサイドの含量を測定し、対照区
と比較して抑制作用を検定した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 3/349 (C12P 23/00 C12R 1:90)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラミドモナス属に属する抗酸化活性をも
    つカロチノイドを生産する原生動物から有機溶媒を用い
    て抽出したことを特徴とする抗酸化活性をもつカロチノ
    イド含有エキス。
  2. 【請求項2】クラミドモナス属に属する抗酸化活性をも
    つカロチノイドを生産する原生動物が、クラミドモナス
    ラインハルデイ(Chlamydomonas reinhardtii :AT
    CC 18798)である請求項1記載の抗酸化活性を
    もつカロチノイド含有エキス。
  3. 【請求項3】クラミドモナス属に属する抗酸化活性をも
    つカロチノイドを生産する原生動物から有機溶媒を用い
    て抽出してなる抗酸化活性をもつカロチノイド含有エキ
    スを抽出源として有機溶媒を用いて抽出したことを特徴
    とするα−カロチン。
  4. 【請求項4】クラミドモナス属に属する抗酸化活性をも
    つカロチノイドを生産する原生動物が、クラミドモナス
    ラインハルデイ(Chlamydomonas reinhardtii :AT
    CC 18798)である請求項3記載のα−カロチ
    ン。
  5. 【請求項5】クラミドモナス属に属する抗酸化活性をも
    つカロチノイドを生産する原生動物から有機溶媒を用い
    て抽出してなる抗酸化活性をもつカロチノイド含有エキ
    スを抽出源として有機溶媒を用いて抽出したことを特徴
    とするルテイン。
  6. 【請求項6】クラミドモナス属に属する抗酸化活性をも
    つカロチノイドを生産する原生動物菌が、クラミドモナ
    ス ラインハルデイ(Chlamydomonas reinhardtii :A
    TCC 18798)である請求項5記載のルテイン。
  7. 【請求項7】クラミドモナス属に属する抗酸化活性をも
    つカロチノイドを生産する原生動物から有機溶媒を用い
    て抽出してなる抗酸化活性をもつカロチノイド含有エキ
    スを抽出源として有機溶媒を用いて抽出したことを特徴
    とするネオキサンチン。
  8. 【請求項8】クラミドモナス属に属する抗酸化活性をも
    つカロチノイドを生産する原生動物が、クラミドモナス
    ラインハルデイ(Chlamydomonas reinhardtii :AT
    CC 18798)である請求項7記載のネオキサンチ
    ン。
  9. 【請求項9】請求項3又は4記載のα−カロチンを有効
    成分とする抗酸化剤。
  10. 【請求項10】請求項5又は6記載のルテインを有効成
    分とする抗酸化剤。
  11. 【請求項11】請求項7又は8記載のネオキサンチンを
    有効成分とする抗酸化剤。
  12. 【請求項12】クラミドモナス属に属する抗酸化活性を
    もつカロチノイドを生産する原生動物を培養し、該原生
    動物をエタノール、メタノール及びアセトンから選ばれ
    る有機溶媒で抽出し、続いて、該抽出液を濃縮すること
    を特徴とする抗酸化活性をもつカロチノイド含有エキス
    の製造法。
  13. 【請求項13】クラミドモナス属に属する抗酸化活性を
    もつカロチノイドを生産する原生動物を培養し、該原生
    動物をエタノール、メタノール及びアセトンから選ばれ
    る有機溶媒で抽出し、該抽出液を濃縮し、続いて、該濃
    縮液を固定相シリカゲル・移動相n−ヘキサンによるク
    ロマトグラフィーにより分画して黄橙色フラクションを
    溶出させ、さらに、該黄橙色フラクションを濃縮し、該
    濃縮液を固定相オクタドデシルシラン・移動相ジクロロ
    メタン−アセトニトリル(2:8)によるクロマトグラ
    フィーにより分画して黄色フラクションを溶出させ、該
    黄色フラクションを濃縮することを特徴とするα−カロ
    チンの製造法。
  14. 【請求項14】クラミドモナス属に属する抗酸化活性を
    もつカロチノイドを生産する原生動物を培養し、該原生
    動物をエタノール、メタノール及びアセトンから選ばれ
    る有機溶媒で抽出し、該抽出液を濃縮し、続いて、該濃
    縮液を固定相シリカゲル・移動相n−ヘキサンによるク
    ロマトグラフィーにより分画して黄橙色フラクションを
    溶出させた後、残部をエーテルで分画して黄色フラクシ
    ョンを溶出させ、さらに、該黄色フラクションを濃縮す
    ることを特徴とするルテインの製造法。
  15. 【請求項15】クラミドモナス属に属する抗酸化活性を
    もつカロチノイドを生産する原生動物を培養し、該原生
    動物をエタノール、メタノール及びアセトンから選ばれ
    る有機溶媒で抽出し、該抽出液を濃縮し、続いて、該濃
    縮液を固定相シリカゲル・移動相n−ヘキサンによるク
    ロマトグラフィーにより分画して黄橙色フラクションを
    溶出させ、引続きエーテルで分画して黄色フラクション
    を溶出させた後、残部をアセトン−エーテルで分画して
    レモン色フラクションを溶出させ、さらに、該レモン色
    フラクションを濃縮することを特徴とするネオキサンチ
    ンの製造法。
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