JPH07222324A - ホットスティックの配電作業用工具 - Google Patents

ホットスティックの配電作業用工具

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JPH07222324A
JPH07222324A JP809694A JP809694A JPH07222324A JP H07222324 A JPH07222324 A JP H07222324A JP 809694 A JP809694 A JP 809694A JP 809694 A JP809694 A JP 809694A JP H07222324 A JPH07222324 A JP H07222324A
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JP
Japan
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connector
holder
branch
power
hot stick
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Application number
JP809694A
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English (en)
Inventor
Kentaro Suzuki
賢太郎 鈴木
Hideo Aoki
英雄 青木
Yukio Unoshima
幸男 羽野島
Kozo Takahashi
幸三 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
East Japan Railway Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホットスティックの使用が可能となり、しか
も、分岐コネクタの取り付け作業性が良く、作業者の疲
労度が軽減できるホットスティックの配電作業用工具を
提供することを目的とする。 【構成】 この発明の配電作業用工具は、締付ボルト16
4 により連結された一対の第1および第2コネクタシェ
ル152,154 からなる分岐コネクタ150 を保持する第1お
よび第2ホルダ140,142 と、ホットスティック4 からの
駆動力の供給を受けて締付ボルトを締めつけ、第1およ
び第2コネクタシェル間に各電線6,8 を挟持する締付手
段( 締付ギア128)と、ホットスティックからの駆動力の
供給を受けて第2ホルダを第1ホルダから離間させ、第
1および第2ホルダから分岐コネクタを開放するスライ
ド機構184 を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配電工事において、
配電線と分岐線とを接続する分岐コネクタに適用される
ホットスティックの配電作業用工具に関する。
【0002】
【従来の技術】架空電線の配電工事には、配電線に分岐
線を接続するといった作業がある。この作業において、
配電線と分岐線との接続には、分岐コネクタが用いられ
ている。この種の分岐コネクタは、締付ボルトを介し離
間対向して連結された一対の第1および第2コネクタシ
ェルから構成されており、これらコネクタシェルの間に
互いに接続すべき配電線と分岐線とを配置した後、締付
ボルトを回して締めつけ、前記コネクタシェル間に配電
線と分岐線とを挟んで支持するようになっている。そし
て、各コネクタシェル間に挟んで支持された各電線は、
コネクタシェルを介して、電気的導通がなされるように
なっている。
【0003】また、架空電線の配電工事の多くは、通電
した状態で行う活線作業がほとんどである。この活線作
業は、作業者が電気絶縁用グローブをはめて直接配電作
業を行う直接活線工法や、作業者がホットスティックを
使用して間接的に配電作業を行う間接活線工法などの工
法により行われている。ホットスティックは、駆動源を
内蔵し、その先端には駆動源からの動力を受けて作動す
る配電用工具が取り付け可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た分岐コネクタの取り付けに関しては、作業が複雑なた
め、従来、ホットスティックに取付け可能な分岐コネク
タ用の工具はなく、このため、作業者が電気絶縁用グロ
ーブをはめての直接活線工法で行われている。この電気
絶縁用グローブをはめての作業は、そのグローブが厚手
のため作業性が悪く、作業者の疲労度も大きい。
【0005】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、ホットスティッ
クの使用が可能となり、しかも、分岐コネクタの取り付
け作業性が良く、作業者の疲労度が軽減できるホットス
ティックの配電作業用工具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のホットスティ
ックの配電作業用工具は、締付ボルトを介し離間対向し
て連結された一対の第1および第2コネクタシェルから
なり、これらコネクタシェルの間に互いに接続すべき配
電線と分岐線とを配置した後、締付ボルトを回して締め
つけ、前記コネクタシェル間に配電線と分岐線とを挟ん
で支持することにより、コネクタシェルを介して、各電
線間の電気的導通をなすようにした分岐コネクタに適用
される、配電作業用工具であって、棒状をなし駆動源を
内蔵したホットスティックの先端に取り付け可能な工具
本体と、工具本体に設けられ、締付ボルトの操作部を外
側に露出させるようにして、分岐コネクタの第1コネク
タシェルを保持する第1ホルダと、ホットスティックの
駆動源から動力の供給を受けて締付ボルトの操作部を介
して締付ボルトを締めつけ、分岐コネクタ内の送電およ
び分岐線を第1および第2コネクタシェル間に挟んで支
持する締付手段と、締付ボルトが締め付けられている
間、第2コネクタシェルを第1コネクタシェルに向けて
押しつけながら保持する第2ホルダと、分岐コネクタに
各電線が挟んで支持されたのち、ホットスティックの駆
動源から動力の供給を受け、第2ホルダを第1ホルダか
ら離間する方向に移動させ、分岐コネクタを第1および
第2ホルダから開放する開放手段とを備えて構成されて
いる。
【0007】
【作用】この発明のホットスティックの配電作業用工具
によれば、工具本体は駆動源を内蔵したホットスティッ
クの先端に取り付けられる。分岐コネクタは、離間され
た状態で第1および第2ホルダに保持される。互いに接
続すべき配電線と分岐線とを分岐コネクタの第1および
第2コネクタシェル間に配置して、締付手段により、分
岐コネクタの締付ボルトが締めつけられると、各電線
は、各コネクタシェル間に挟んで支持され、電気的導通
がなされる。このとき、電線ホルダは、第1および第2
ホルダに保持された状態にあり、開放手段の作動によ
り、第1ホルダから離間する方向に第2ホルダが移動さ
れると、第1および第2ホルダから分岐コネクタが開放
される。
【0008】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図23に基
づいて詳細に説明する。図1には、作業者がホットステ
ィック4を使用して活線工事を行っている状況が示され
ている。この図では、バケット2に搭乗した作業者が、
ホットスティック4を両手で持ち、配電線6に分岐線8
を接続している。なお、図1中の符号3は、作業車(図
示省略)から伸縮自在に延びて、バケット2の高さを調
節するブームを示す。
【0009】また、最近、作業用ロボットを使用して、
配電工事を行うことも多くなってきているが、作業用ロ
ボットが入り込めない狭い場所での工事には、このよう
なホットスティック4を用いての作業は欠かせないもの
となっている。このホットスティック4は、図2に示す
ように、第1グリップ部10、駆動力発生部12、ロッ
ド部14および動力出力部16から構成されており、第
1グリップ部10を基端側にして、駆動力発生部12、
ロッド部14、動力出力部16の順に先端側に延びてい
る。
【0010】駆動力発生部12は、図3に詳しく示すよ
うに、ギアボックス20、駆動源としての第1および第
2モータ21,22などから構成されている。第1モー
タ21はブラケット23を介してギアボックス20の基
端側に取り付けられている。第2モータ22もブラケッ
ト27を介してギアボックス20の基端側に取り付けら
れている。第1モータ21のブラケット23は、ギアボ
ックス20内に突出しており、その突出した先端部は中
空の円筒状をなしている。第2モータ22のモータ軸は
ギアボックス20内に突出している。なお、ギアボック
ス20は、絶縁性を有する合成樹脂、たとえばFRP等
の材料から形成されている。
【0011】一方、ロッド部14は、中空の固定ロッド
24と、動力伝達経路の一部をなす中空の第1回転シャ
フト26および第2回転シャフト28から構成されてい
る。固定ロッド24の内部には第1回転シャフト26
が、第1回転シャフト26の内部には第2回転シャフト
28がそれぞれ回転自在に同芯的に配置されている。こ
のように、各回転シャフト26,28を固定ロッド24
内に配置すれば、固定ロッド24の外径を細くすること
ができ、ホットスティック4の軽量化およびハンドリン
グ性の向上を図ることができる。
【0012】なお、これら固定ロッド24、第1および
第2回転シャフト26,28は、絶縁性を有する合成樹
脂、たとえば、FRPなどの材料から形成されている。
ギアボックス20の先端には、ロッド部14の固定ロッ
ド24の基端がブラケット30を介して取り付けられて
いる。第1回転シャフト26の基端はギアボックス20
内に突出しており、この基端部には第1ギア32が取り
付けられている。また、この第1ギア32には、第2モ
ータ22のモータ軸に取り付けられた第2ギア34が噛
み合わされている。したがって、第2モータ22が駆動
されると、第2ギア34、第1ギア32を介して第1回
転シャフト26が回転される。
【0013】第1ギア32の端面からは、円筒状のガイ
ドリング36が突出されており、このガイドリング36
は、ギアボックス20内に突出したブラケット23の先
端部に外側から遊嵌され、その回転が案内されている。
ギアボックス20内において、第2回転シャフト28の
基端は、第1回転シャフト26の基端からさらに突出さ
れており、この基端部には、カップリング40を介して
第1モータ21のモータ軸が接続されている。したがっ
て、第2回転シャフト28は、第1モータ21の駆動に
より直接回転される。
【0014】図4には、第2回転シャフト28の基端部
とカップリング40との接続関係が示されている。第2
回転シャフト28の基端部は、角状に形成されており、
カップリング40の先端には、角孔41が設けられてい
る。そして、第2回転シャフト28の角状の基端は、カ
ップリング40の角孔41に合致するように差し込ま
れ、カップリング40の角孔41から抜けないようスト
ッパねじ42で固定されている。ストッパねじ42は、
カップリング40の外周面から角孔41内のコーナ部を
横切るようにして開けられたねじ孔43にねじ込まれて
いる。また、第2回転シャフト28の基端の角には、ね
じ孔43の部位に位置して切欠き29が設けられてお
り、この切欠き29がストッパねじ42に係止されるよ
うになっている。このようにして第2回転シャフト28
とカップリング40を接続すれば、FRPである第2回
転シャフト28の基端部のねじり強度が確保できる。
【0015】前述した第1および第2モータ21,22
は、流体圧モータ、すなわち、油圧モータである。これ
ら油圧モータには、2本のオイルホース、すなわち、第
1および第2オイルホース44,45がそれぞれ接続さ
れている。これらオイルホースには、駆動源すなわち油
圧源からのオイルの供給が可能となっている。たとえ
ば、第1オイルホース44からオイルが供給され、第2
オイルホース45からオイルが排出されると、これら油
圧モータは一方に回転し、逆に第2オイルホース45か
らオイルが供給され、第1オイルホース44からオイル
が排出されると、これら油圧モータは他方に回転する。
なお、小型かつ軽量で、しかも十分なトルクが確保で
き、しかも制御性が良いものであれば、第1および第2
モータ21、22をエアモータとしても構わない。
【0016】グリップ部10は、図3に示すように、ギ
アボックス20の基端側にブラケット48を介して接続
されている。このブラケット48は、駆動力発生部12
のギアボックス20から基端側に延びる複数の支柱46
により支えられている。また、第1グリップ部10の基
端は、図2に示すように、半球状に滑らかに形成されて
いる。なお、この第1グリップ部10も、絶縁性を有す
る合成樹脂、たとえば、FRPなどの材料から形成され
ている。
【0017】この第1グリップ部10およびロッド部1
4の一部、つまり、第2クリップは作業者が手で持つ所
である。ロッド部24の第2グリップには、図2に示す
ように、作業者の手で持つ範囲の上限を示すつば25が
設けられている。また、第2グリップおよび第1グリッ
プ部10には、前記第1および第2モータ21,22の
回転を制御するための切換弁、すなわち、手動バルブ2
00がそれぞれ設けられている。これら手動バルブ20
0については、後述する。
【0018】動力出力部16は、図5に示すように、先
端方向に開口したカップ状のハウジング50を備えてお
り、このハウジング50の基端には、ブラケット52を
介してロッド部14の固定ロッド24の先端部が接続さ
れている。ハウジング50内には、ロッド部14の第1
回転シャフト26の先端部が突出しており、この先端部
にはクラッチ継手54が接続されている。このクラッチ
継手54は、先端方向に延びる複数の歯56を有してお
り、これら歯56は、図7に示すように、周方向に均等
に離間されている。また、クラッチ継手54は、ベアリ
ング58を介してハウジング50の内周壁に回転自在に
支持されている。
【0019】第2回転シャフト28の先端部は、第1回
転シャフト26の先端よりさらに先端方向に突出してお
り、その先端部にはピン継手60が接続されている。こ
のピン継手60は、先端方向に延びるガイドロッド61
を有しており、ガイドロッド61の周面には、その側方
に背向して延びる一対の係止ピン62が設けられてい
る。図6には、ピン継手60の具体的形状が示されてい
る。なお、第2回転シャフト28とピン継手60との接
続関係は、図4に示すように、第2回転シャフト28の
基端とカップリング40との接続関係と同様である。
【0020】図5に示すように、ハウジング50の先端
縁には、フランジ部64が形成されており、このフラン
ジ部64には、その両面に貫通する4つのガイド孔66
が設けられている。これらガイド孔66は、図7に示す
ように、フランジ部64の周縁に沿って周方向に均等に
離間されており、それぞれ円弧状をなしている。これら
ガイド孔66には、先端側から係合ピン68がそれぞれ
差し込まれており、各係合ピン68の基端はそれぞれリ
ングねじ70に接続されている。また、リングねじ70
に接続された各係合ピン68は、図7に示すように、周
方向に均等に離間されており、ガイド孔66内において
係合ピン68の周方向の相対位置は等しくなっている。
なお、係合ピン68の先端部は、図5に示すように、そ
の軸部より径が太くされている。
【0021】ハウジング50のフランジ部64近傍の外
周面には、図8に示すように、おねじ72が形成されて
おり、リングねじ70はこのおねじ72にねじ合されて
いる。したがって、リングねじ70をハウジング50の
周方向に沿って図8中の矢印73方向に回転すると、リ
ングねじ70はフランジ部64からの基端方向に遠ざか
り、リングねじ70に接続された各係合ピン68は、図
7で見て、各ガイド孔68内を時計回りに移動する。そ
して、フランジ部64より先端側に突出した係合ピン6
8の突出部分の長さが短くなる。
【0022】逆に、リングねじ70を図8中の矢印73
の逆方向に回転すると、リングねじ70はフランジ部6
4側に近づき、各係合ピン68は、図7で見て、各ガイ
ド孔68内を反時計回りに移動する。そして、フランジ
部64より先端側に突出した係合ピン68の突出部分の
長さが長くなる。以上説明したように、ホットスティッ
ク4は、動力出力部16から2つの回転出力が出力可能
をなっている。一方の回転出力は、第1モータ21から
発生した駆動力が第2回転シャフト28を通じて動力出
力部16のピン継手60から出力される。他方の回転出
力は、第2モータ22から発生した駆動力が第2ギア3
4、第1ギア32、第1回転シャフト26を通じて動力
出力部16のクラッチ継手54から出力される。 した
がって、動力出力部16には、前記ピン継手60および
クラッチ継手54に対応する2つの駆動入力を有した配
電作業用工具が接続可能となる。このような配電作業用
工具が接続できると、作業の複雑さが増しても、配電作
業用工具の交換する回数が少なくて済み、配電工事の作
業性の向上が図れるといた効果が得られる。
【0023】なお、前述したホットスティック4は、固
定ロッド24内に、第1および第2回転シャフト26,
28を配設して、2つの駆動力が伝達できるようにした
が、複数の回転シャフトを配設するようにすれば、2以
上の駆動力が伝達できる。したがって、ホットスティッ
ク4が複数の駆動力を有すると、動力出力部16には、
2以上の複雑な作業が行える配電作業用工具が接続可能
となり、より配電工事の作業性の向上が図れることにな
る。
【0024】以下、ホットスティック4の動力出力部1
6に接続される配電作業用工具、たとえば、分岐コネク
タの締付工具について説明する。この締付工具を説明す
る前に、この締付工具に使用される分岐コネクタ150
について簡単に説明する。図9および図10は、分岐コ
ネクタ150の実際の使用状態が示されている。この分
岐コネクタ150は、配電線6と分岐線8とを相互に接
続し、接続した各電線の電気的導通をなすものである。
なお、図9および図10中の符号182は、電線ガイド
を示す。この電線ガイド182は、分岐コネクタ150
に接続された各電線の撓みを防止する。
【0025】図11は、使用前の分岐コネクタ150が
示されている。分岐コネクタ150は、第1および第2
コネクタシェル152,154を備えており、これらコ
ネクタシェル152,154は締付ボルト164を介し
て接続され、離間対向して配置されている。第1および
第2コネクタシェル152,154の中央には、それぞ
れ、孔が設けられており、第2コネクタシェル154に
は、四角ナット158が収容されている。そして、締付
ボルト164は、図11でみて、第1コネクタシェル1
52の上側から平座金160、皿ばね162を介して、
第1および第2コネクタシェル152,154の各孔を
貫通し、第2コネクタシェル154の四角ナット158
にねじ込まれている。なお、締付ボルト164には、ス
トッパカラー165が嵌められており、このストッパカ
ラー165は、締付ボルト164が回されて、第1およ
び第2コネクタシェル152、154とが近接されると
き、締付ボルト164の締め込み位置を決定する。 締
付ボルト164の締付部168には、ブッシュ172を
介してトルクねじ170が接続されており、このブッシ
ュ172は、締付ボルト164に対してトルクねじ17
0に必要以上のトルクが加えられたとき破壊され、締付
ボルト164に必要以上のトルクが加わるのを防止しす
る。なお、締付ボルト164が完全に締付られたとき、
トルクねじ170は、締付ボルト164から取り外すこ
とができるようになっている。
【0026】締付ボルト164の締付部168には、ト
ルクねじ170が接続されている部位を除き、皿ばね1
62および平座金160を覆うようにして、ボルトカバ
ー174が設けられている。また、このボルトカバー1
74の締付部168を覆う締付部覆168aの外形は、
締付ボルト164の締付部168の形状に合わせて六角
状に形成されている。また、第2コネクタシェル154
の下側には、四角ナット158の下面側を覆うようにし
て、ナットカバー176が設けられている。ナットカバ
ー176下側の袋状に突出した突出部177は、締付ボ
ルト164が締めつけられたとき、締付ボルト164の
下側への移動を許容する。
【0027】第1コネクタシェル152と第2コネクタ
シェル154との対向面には、電線溝178がそれぞれ
設けられており、これら電線溝178は、互いに向き合
うようにして位置づけられている。各電線溝178内に
は、導体刃180がそれぞれ対向するように突出してい
る。締付ボルト164が締めつけられ、第1コネクタシ
ェル152と第2コネクタシェル154とが合わされた
とき、導体刃180は、電線溝178に挟まれた電線の
被覆を突き破るようにして各電線内部の電導線と接触
し、第1コネクタシェル152と第2コネクタシェル1
54とに挟まれた各電線を電気的に接続する。
【0028】なお、電線溝178には、各導体刃180
の周りを覆うようにして防水コンパウンド(図示省略)
が設けられている。この防水コンパウンドは、導体刃1
80に被覆を破られた各電線を液密にシールし、電線の
被覆の防水および電気的絶縁を確保する。 つぎに、分
岐コネクタの締付工具について説明する。分岐コネクタ
の締付工具は、図12に示すように、ギアハウジング8
0、支持部82、コネクタホルダ部84などから構成さ
れている。ギアハウジング80と支持部82とは、2本
の支柱86で連結されている。なお、図12中の符号8
7は、ギアハウジング80と各支柱86とを接続するブ
ラケットを示す。
【0029】ギアハウジング80の基端には、前記ホッ
トスティック4の動力出力部16に脱着可能に装着する
ための連結部、すなわち、動力入力部81を備えてい
る。動力入力部81は、図13に示すように、ギアハウ
ジング80の基端開口部の周縁に4つの係止穴88を有
しており、各係止穴88は、周方向に等間隔に離間され
ている。この係止穴88は、前記動力出力部16の各係
止ピン68と対をなしている。
【0030】係止穴88は、図14に示すように、係止
ピン68の先端部を挿入して図14中の矢印89の方向
に移動したとき、係止ピン68の軸部をガイドし、係止
ピン68の先端部を係止するようになっている。したが
って、ホットスティック4側の動力出力部16の各係止
ピン68を締付工具側の動力入力部81の各係止穴88
にそれぞれ位置を合わせて挿入し、動力出力部16のリ
ングねじ70を図8中の矢印73方向に回すと、各係止
ピン68の先端部が各係止穴88に係止され、締付工具
がホットスティック4の動力出力部16に装着される。
また、リングねじ70を図8中の矢印73方向にさらに
回すこと、各係止ピン68の先端は動力出力部16のフ
ランジ部64側に引き寄せられ、係止ピン68と係止穴
88とが強く係止されて、締付工具がホットスティック
4に取り付けられる。
【0031】また、動力入力部81は、図12に示され
ているように、動力出力部16のクラッチ継手54と対
をなすクラッチ受継手114、ピン継手60と対をなす
ピン受継手116を備えており、ギアハウジング80
は、第1および第2動力軸96,108を備えている。
ギアハウジング80内において、第1動力軸96は、ギ
アハウジング80側にベアリング98を介して回転自在
に軸支され、ギアハウジング80内からギアハウジング
80外の先端側に貫通して延びている。ギアハウジング
80の先端側に突出した第1動力軸96の先端には、ト
ルクリミッタ121が接続されている。
【0032】一方、第1動力軸96は、クラッチ受継手
114内において、ベアリング100を介して回転自在
に支持されており、クラッチ受継手114には、第1動
力ギア102が設けられている。第1動力ギア102に
は、第2動力軸108に接続された第2動力ギア104
が噛み合わされている。第2動力軸108の基端はギア
ハウジング80内の基端壁にベアリング110を介して
支持されている。第2動力軸108の先端は、ギアハウ
ジング80の先端壁に設けられた孔112を貫通して支
持部82まで延びている。
【0033】クラッチ受継手114は、複数の歯115
を有しており、これら歯115は、基端方向に突出して
いる。また、これら歯115は、図13に示すように、
周方向に均等に離間されている。このクラッチ受継手1
14の各歯115は、前記ホットスティック4のクラッ
チ継手54の各歯56と噛み合わされるようになってい
る。
【0034】一方、第1動力軸96の基端部には、クラ
ッチ受継手114の内側に位置して、ピン受継手116
が形成されている。このピン受継手116は、図6に具
体的形状が示されているように、ピン継手60のガイド
ロッド61が挿入されるガイド穴118と、係止ピン6
2が係止される一対の切欠き120が形成されている。
【0035】支持部82は、支持フレーム83とギア列
を備えており、第2動力軸108の先端は、図12に示
すように、支持フレーム83にベアリング122を介し
て回転自在に軸支されている。第2動力軸108の先端
近傍には、第3動力ギア124が取り付けられており、
第3動力ギア124には、第4動力ギア126を介して
締付ギア128が噛み合わされている。第4動力ギア1
26および締付ギア128は、共にベアリング130,
132により、支持フレーム83に回転自在に軸支され
ている。したがって、第2動力軸108が回転される
と、第3動力ギア124、第4動力ギア126のギア列
を介して締付ギア128が回転される。なお、第3動力
ギア124と締付ギア128は同方向に回転する。
【0036】締付ギア128の端面には、レンチ部13
4が一体的に設けられており、このレンチ部134は、
締付ギア128の端面から突出している。このレンチ部
134の先端には、ソケット穴136が形成されてお
り、このソケット穴136には、図12に示すように、
前述した分岐コネクタ150のトルクねじ170が嵌め
込まれるようになっている。
【0037】一方、コネクタホルダ部84は、第1およ
び第2ホルダ140,142から構成されている。第1
ホルダ140は、支持フレーム83近傍の支柱86に固
定されており、第2ホルダ142は、第1ホルダ140
と対向するように位置され、支柱86に摺動自在に取り
付けられている。第2ホルダ142とブラケット87と
の間には、支柱86を囲むようにして、圧縮コイルスプ
リング146が配置されている。したがって、第2ホル
ダ142は、圧縮コイルスプリング146により、第2
ホルダ140側に常に押されている。
【0038】第1ホルダ140と第2ホルダ142との
間には、図12に示すように、分岐コネクタ150が嵌
められるようになっている。したがって、第1ホルダ1
40および第2ホルダ142の対向した面には、分岐コ
ネクタ150の形状に合わせた型がそれぞれ形成されて
いる。第1ホルダ140には、締付装置の長手方向に貫
通する孔141が設けられており、第1および第2ホル
ダ140,142の間に、分岐コネクタ150が配設さ
れたとき、この孔141には、分岐コネクタ150のボ
ルトカバー174の締付部覆174aが挿入される。そ
して、締付ボルト164に取り付けられたトルクねじ1
70は孔141より先端側に突出し、締付ギア128の
レンチ部134に設けられたソケット穴136に嵌合さ
れるようになっている。
【0039】第2ホルダ142とトルクリミッタ121
との間には、スライド機構184が設けられている。こ
のスライド機構184は、各電線を接続した分岐コネク
タ150を第1および第2ホルダ140,142から開
放するための開放手段である。スライド機構184は、
第1部材185、第2部材186および連結シャフト1
87から構成されており、第1部材185は、第2ホル
ダ142の基端部に接続されている。第2部材186は
トルクリミッタ121の先端部に接続されており、第1
部材185と第2部材186とは、連結シャフト187
を介して互いに接離自在に連結されている。
【0040】図15および図16に示すように、第1部
材185は円柱状をなしており、その内部には、スライ
ド孔188が形成されている。第1部材185の基端に
は、スライド孔188に連通した孔189が設けられて
おり、この孔189には、連結シャフト187が貫通さ
れている。スライド孔188内の連結シャフト187の
先端部には、横長のスライダバー190が接続されてお
り、このスライダバー190は、スライド孔188に遊
嵌されている。このスライダバー190は、第1部材1
85に対する連結シャフト187の回転を阻止するが、
スライド孔188内において、図15で見て上下に移動
できる。
【0041】一方、第2部材186には、図12に示す
ように、その先端側にねじ孔191が設けられており、
このねじ孔191には、連結シャフト187の基端部が
ねじ込まれている。なお、連結シャフト187の基端部
には、所定の範囲にのみねじが形成されている。第2部
材186の内部には、空間193が設けられており、こ
の空間193内に突出した連結シャフト187の基端に
は、エンドストッパ192が接続されている。この空間
193は、連結シャフト187の第2部材186内への
引き込みを自由にする。
【0042】第2部材186は、トルクリミッタ121
とともに回転され、第2部材186が連結シャフト18
7に対して時計回りに回転されたとき、連結シャフト1
87は、第2部材のねじ孔191に引き込まれる。逆に
第2部材186が連結シャフト187に対して反時計回
りに回転されたとき、連結シャフト187は、第2部材
186のねじ孔191から送り出される。
【0043】連結シャフト187が第2部材186から
送り出され、エンドストッパ192が第2部材186内
で当接したとき、あるいは、連結シャフト187がその
ねじの終端まで第2部材に引き込まれたとき、トルクリ
ミッタ121は、連結シャフト187と第2部材186
との間に所定以上のトルクがかからないように働き、ス
ライド機構184の破損を防止する。
【0044】つぎに、締付工具の作動を説明する。この
締付工具は、前述したホットスティック4の動力出力部
16にその動力入力部81が接続され、ホットスティッ
ク4から2つ駆動力の供給が可能となる。したがって、
ホットスティック4の第1モータ21から発生した駆動
力は、第2回転シャフト28を通じて、動力出力部16
のピン継手60から出力される。そして、動力出力部1
6のピン継手60から出力された駆動力は、締付工具の
動力入力部81のピン受継手116から入力される。一
方、ホットスティック4の第2モータ22から発生した
駆動力は、第2ギア34、第1ギア32および第1回転
シャフト26を通じて、動力出力部16のクラッチ継手
54から出力される。そして、動力出力部16のクラッ
チ継手54から出力された駆動力は、締付工具の動力入
力部81のクラッチ受継手114から入力される。
【0045】まず、図12および図17に示すように、
第1および第2コネクタシェル152,154との間を
最も開いた状態にして、分岐コネクタ150は締付工具
の第1および第1ホルダの間にセットされる。このと
き、スライド機構184の連結シャフト187は、第2
部材186から最も送り出された状態になっている。ま
た、分岐コネクタ150のトルクねじ170は、レンチ
部134のソケット穴136に嵌合されている。分岐コ
ネクタ150を締付工具にホルダ部にセットする作業
は、あらかじめ地上において行われる。なお、配電線6
に接続すべき分岐線8は、あらかじめ、分岐コネクタ1
50にセットされる。
【0046】そして、図1に示すように、作業者がホッ
トスティック4を持って、締付工具を配電線6に近づけ
て、第1および第2コネクタシェル152,154の間
に配電線6を受け入れる。作業者がホットスティック4
を操作して、締付工具のクラッチ受継手114から駆動
力が入力されると、クラッチ受継手114から入力され
た駆動力は、第1動力ギア102、第2動力ギア10
4、第2動力軸108、第3動力ギア124および第4
動力ギア126を通じて締付ギア128に伝達される。
【0047】図12に示すように、締付ギア128に伝
達された駆動力は、レンチ部134を介して、レンチ部
134に嵌合された分岐コネクタ150のトルクねじ1
70を回転させる。トルクねじ170の回転とともに締
付ボルト164が回転されると、第2コネクタシェル1
54が第1コネクタシェル152側に近接するので、第
2ホルダ142は、ばね146に押されて支柱86上を
第1ホルダ140方向に、分岐コネクタ150の第2コ
ネクタシェル154側をガイドしながら移動する。この
結果、スライド機構184の連結シャフト187のガイ
ドバー190は、図18に示すように、第1部材185
内のスライド孔188基端側に位置されている。
【0048】そして、分岐コネクタ150の第1および
第2コネクタシェル152,154間に挟み込まれた配
電線8と分岐線6は、導体刃180食い込みにより、電
気的導通がなされる。図18に示す状態においては、分
岐コネクタ150は、第1および第2ホルダ140,1
42間に把持されている。
【0049】この後、作業者がホットスティック4を操
作して、締付工具のピン受継手116から駆動力が入力
されると、その駆動力は、第1動力軸96を介してトル
クリミッタ121に伝達され、トルクリミッタ121に
接続されたスライド機構184の第2部材186を回転
させる。第2部材186の回転により、連結シャフト1
87が第2部材186内に引き込まれるので、図19に
示すように、連結シャフト187のガイドバー190
は、第1部材185を介して、第2ホルダ142を基端
方向に移動させる。この結果、第1および第2ホルダ1
40、142間から分岐コネクタ150が開放されるこ
とになる。
【0050】以上説明した分岐コネクタの締付工具、す
なわち、配電作業用工具は、前述したホットスティック
の使用が可能となり、分岐コネクタの締付ボルトの締付
を作業者が電気絶縁グローブをはめて作業しなくて済む
から、配電工事の作業性がよくなり、しかも、作業者の
疲労度が軽減できるなどの効果が得られる。以下、手動
バルブ200について説明する。
【0051】図20には、ロッド部14の第2グリップ
部に設けられた手動バルブ200が示されている。な
お、第1グリップ部10に取り付けられた手動バルブ2
00については、第2グリップ部の手動バルブ200と
同様であるので、説明は省略する。この手動バルブ20
0は、固定体202および回転体204とを備えてい
る。固定体202は、ブラケット206を介して固定ロ
ッド24に取り付けられている。固定体202および回
転体204には、それぞれ中央部に孔203,205が
設けられており、回転体204と固定体202とは、各
孔203,205に通したボルト208により、互いに
端面が接するようにして連結されている。そして、これ
ら固定体202および回転体204により切換弁が構成
されている。なお、符号212はスラストベアリング、
符号214は皿ばね、符号210はボルト208を締め
るナットを示す。
【0052】シャフト208には、固定体202および
回転体204の孔203,205内に位置して、それぞ
れ周溝209が設けられており、これら周溝209には
Oリングが嵌められている。図21には、固定体202
の摺接面側が示されている。この摺接面には、周溝21
6が設けられており、この周溝216にはOリング21
7が嵌められている。したがって、固定体202と回転
体204との摺接面および各孔203,205とシャフ
ト208との間は、各Oリングにより液密にシールされ
ている。
【0053】Oリング217が嵌められた周溝216よ
り径方向の内側には、第1、第2および第3油孔21
8,220,222がそれぞれ開口している。また、こ
れら油孔218,220,222は、同一円周上に離間
して設けられている。固定体202の周面には、第1お
よび第2オイルポート224,226、タンクポート2
28がそれぞれ設けられている。第1オイルポート22
4は第1油孔218に、第2オイルポート226は第2
油孔220に、そして、タンクポート228は第3油孔
222にそれぞれ連通されている。
【0054】第1オイルポート224には、ホットステ
ィック4の第1モータ21から延びる第1オイルホース
44が接続されている。第2オイルポート226には、
ホットスティック4の第1モータ21から延びる第2オ
イルホース45が接続されている。タンクポート228
には、駆動源、すなわち、油圧源のオイルタンク(図示
省略)に延びるリターンホースが接続されている。な
お、第2モータ22から延びる第1および第2オイルホ
ース44,45は、第1クリップ部10側の手動バルブ
200の各オイルポートにそれぞれ接続されている。
【0055】一方、図22には、回転体204の摺接面
側が示されている。この摺接面には、円弧溝230およ
びオイル供給孔232が設けられており、オイル供給孔
232は、円弧溝230と同一円周上に開口されてい
る。また回転体204の周面には、オイル供給孔232
に連通するオイル供給ポート234が設けられている。
オイル供給ポート234には、油圧源から延びるオイル
ホースが接続され、所定圧の油圧が供給可能となってい
る。なお、円弧溝230およびオイル供給孔232は、
固定体202の周溝216より半径方向内側に位置され
ている。
【0056】また、回転体204の周面には、図22に
示すように、一対の操作レバー236の一端が互いに背
向するようにして接続されている。これら操作レバー2
36は、L字状をなしており、その他端は、図23で見
て、上方向に延び、その他端には、プッシュエンド23
8が接続されている。各プッシュエンド238は、作業
者がロッド部14を握った状態のとき、指で操作できる
範囲に位置づけられている。
【0057】したがって、一方のプッシュエンド238
を押すと、回転体204は固定体202に対して回転
し、他方のプッシュエンド238を押すと、回転体20
4は固定体202に対して逆方向に回転する。以下、手
動バルブ200の作動について説明する。図23には、
中立状態の手動バルブ200が示されている。
【0058】この状態の手動バルブ200は、固定体2
02の第1、第2および第3油孔218,220,22
2が、それぞれ回転体204の円弧溝230内に位置さ
れている。そして、回転体204のオイル供給孔232
が、固定体202の摺接面により塞がれている。すなわ
ち、第1オイルポート224および第2オイルポート2
26は、タンクポート228に連通され、オイル供給ポ
ート234が塞がれている。したがって、この状態にお
いて、手動バルブ200から各モータへ油圧は供給され
ずモータは回転されない。
【0059】図24に示す手動バルブ200は、図で見
て左側の操作レバー236が指で押され、固定体202
に対して、回転体204が反時計回りに回転されてい
る。この状態において、手動バルブ200は、固定体2
02の第1油孔218と回転体204のオイル供給孔2
32が連通され、固定体202の第2油孔228は、回
転体204の円弧溝230を通じて固定体202の第3
油孔222と連通されている。すなわち、オイル供給ポ
ート234と第1オイルポート224が連通され、第2
オイルポート226がタンクポート228に連通されて
いる。
【0060】したがって、オイル供給ポート234から
供給された油圧は、第1オイルポート224から第1オ
イルホース44を通じて第1モータ21に供給され、第
1モータ21から第2オイルホース45を通じて排出さ
れた油圧は、第2オイルポート226から円弧溝23
0、タンクポート228を通じてオイルタンク側に排出
される。この結果、第1モータ21は一方に回転され
る。
【0061】図25に示す手動バルブ200は、図で見
て右側の操作レバー236が指で押され、固定体202
に対し回転体204が時計回りに回転されている。この
状態において、手動バルブ200は、固定体202の第
2油孔222と回転体204のオイル供給孔232が連
通され、固定体202の第1油孔218が、回転体20
4の円弧溝230を通じて固定体202の第3油孔22
2と連通されている。すなわち、オイル供給ポート23
4と第2オイルポート226が連通され、第1オイルポ
ート224がタンクポート228に連通されている。
【0062】したがって、オイル供給ポート234から
供給された油圧は、第2オイルポート226から第2オ
イルホースを通じて第1モータ21に供給され、第1モ
ータ21から第1オイルホースを通じて排出された油圧
は、第1オイルポートから円弧溝230、タンクポート
228を通じてオイルタンクに排出される。この結果、
第1モータ21は他方に回転される。
【0063】以上説明した手動バルブ200は、簡単な
構造を有しているため小型化が可能であり、ブラケット
206を介してホットスティック4に取り付けても、ホ
ットスティック4の操作に影響を及ぼすことはない。ま
た、この手動バルブ200は、このようにホットスティ
ック4に直接取り付けられるので、ホットスティック4
を持った作業者自身が直接油圧モータ(第1および第2
モータ)の制御を行うことができる。そのため、操作性
および作業性の向上を図ることができるなどの効果が得
られる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、締付
ボルトを介し離間対向して連結された一対の第1および
第2コネクタシェルからなり、これらコネクタシェルの
間に互いに接続すべき配電線と分岐線とを配置した後、
締付ボルトを回して締めつけ、前記コネクタシェル間に
配電線と分岐線とを挟んで支持することにより、コネク
タシェルを介して、各電線間の電気的導通をなすように
した分岐コネクタに適用される、配電作業用工具であっ
て、棒状をなし駆動源を内蔵したホットスティックの先
端に取り付け可能な工具本体と、工具本体に設けられ、
締付ボルトの操作部を外側に露出させるようにして、分
岐コネクタの第1コネクタシェルを保持する第1ホルダ
と、ホットスティックの駆動源から動力の供給を受けて
締付ボルトの操作部を介して締付ボルトを締めつけ、分
岐コネクタ内の送電および分岐線を第1および第2コネ
クタシェル間に挟んで支持する締付手段と、締付ボルト
が締め付けられている間、第2コネクタシェルを第1コ
ネクタシェルに向けて押しつけながら保持する第2ホル
ダと、分岐コネクタに各電線が挟んで支持されたのち、
ホットスティックの駆動源から動力の供給を受け、第2
ホルダを第1ホルダから離間する方向に移動させ、分岐
コネクタを第1および第2ホルダから開放する開放手段
とを備えて構成されているので、ホットスティックの使
用が可能となり、しかも、分岐コネクタの取り付け作業
性が良く、作業者の疲労度が軽減できるなどの効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホットスティックを使用した配電工事の状況を
示す図である。
【図2】ホットスティックの側面図である。
【図3】駆動力発生部の拡大断面図である。
【図4】第2回転シャフトとカップリングとの接続関係
を示す図である。
【図5】動力出力部の拡大断面図である。
【図6】ピン継手とピン受継手との待遇関係を示す斜視
図である。
【図7】動力出力部を先端側から見た図である。
【図8】一部を破断した動力出力部の拡大図である。
【図9】分岐コネクタの使用状態を示す概略図である。
【図10】分岐コネクタの使用状態を示す概略図であ
る。
【図11】分岐コネクタの断面図である。
【図12】分岐コネクタ用締付工具の断面図である。
【図13】分岐コネクタ用締付工具を基端側から見た図
である。
【図14】係止ピンと係止孔との係止関係を示す図であ
る。
【図15】分岐コネクタ用締付工具のスライド機構を示
す概略図である。
【図16】図15中A−A線に沿う断面図である。
【図17】分岐コネクタ用締付工具の作動状態を示す概
略図である。
【図18】分岐コネクタ用締付工具の作動状態を示す概
略図である。
【図19】分岐コネクタ用締付工具の作動状態を示す概
略図である。
【図20】ロッド部に取り付けられた手動バルブを示す
図である。
【図21】摺接面側から見た固定体を示す図である。
【図22】摺接面側から見た回転体を示す図である。
【図23】手動バルブの作動状態を示す図である。
【図24】手動バルブの作動状態を示す図である。
【図25】手動バルブの作動状態を示す図である。
【符号の説明】
4 ホットスティック 6 配電線 8 分岐線 10 グリップ部 12 駆動力発生部 14 ロッド部 16 動力出力部 20 ギアボックス 21 第1モータ 22 第2モータ 24 固定ロッド 26 第1回転シャフト 28 第2回転シャフト 44 第1オイルホース 45 第2オイルホース 54 クラッチ継手 60 ピン継手 64 フランジ部 68 係止ピン 70 リングねじ 80 ギアハウジング 81 動力入力部 82 支持部 84 ホルダ部 88 係止孔 96 第1動力軸 102 第1動力ギア 104 第2動力ギア 108 第2動力軸 114 クラッチ受継手 116 ピン受継手 121 リミットクラッチ 124 第3動力ギア 126 第4動力ギア 128 締付ギア 134 レンチ部 140 第1ホルダ 142 第2ホルダ 150 分岐コネクタ 152 第1コネクタシェル 154 第2コネクタシェル 168 締付ボルト 170 トルクねじ 184 スライド機構 200 手動バルブ 202 固定体 204 回転体 216 周溝 218 第1油孔 220 第2油孔 222 第3油孔 224 第1オイルポート 226 第2オイルポート 228 タンクポート 230 円弧溝 232 オイル供給孔 234 オイル供給ポート 236 操作レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽野島 幸男 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 高橋 幸三 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】締付ボルトを介し離間対向して連結された
    一対の第1および第2コネクタシェルからなり、これら
    コネクタシェルの間に互いに接続すべき配電線と分岐線
    とを配置した後、締付ボルトを回して締めつけ、前記コ
    ネクタシェル間に配電線と分岐線とを挟んで支持するこ
    とにより、コネクタシェルを介して、各電線間の電気的
    導通をなすようにした分岐コネクタに適用される、配電
    作業用工具であって、 棒状をなし駆動源を内蔵したホットスティックの先端に
    取り付け可能な工具本体と、 工具本体に設けられ、締付ボルトの操作部を外側に露出
    させるようにして、分岐コネクタの第1コネクタシェル
    を保持する第1ホルダと、 ホットスティックの駆動源から動力の供給を受けて締付
    ボルトの操作部を介して締付ボルトを締めつけ、分岐コ
    ネクタ内の送電および分岐線を第1および第2コネクタ
    シェル間に挟んで支持する締付手段と、 締付ボルトが締め付けられている間、第2コネクタシェ
    ルを第1コネクタシェルに向けて押しつけながら保持す
    る第2ホルダと、 分岐コネクタに各電線が挟んで支持されたのち、ホット
    スティックの駆動源から動力の供給を受け、第2ホルダ
    を第1ホルダから離間する方向に移動させ、分岐コネク
    タを第1および第2ホルダから開放する開放手段とを備
    えたことを特徴とするホットスティックの配電作業用工
    具。
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