JPH07220438A - 磁気テープカセット用パッド - Google Patents

磁気テープカセット用パッド

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Publication number
JPH07220438A
JPH07220438A JP34593492A JP34593492A JPH07220438A JP H07220438 A JPH07220438 A JP H07220438A JP 34593492 A JP34593492 A JP 34593492A JP 34593492 A JP34593492 A JP 34593492A JP H07220438 A JPH07220438 A JP H07220438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
pad
magnetic tape
tape cassette
contact surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP34593492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Inosawa
浩 猪澤
Toshiaki Fujiwara
俊明 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP34593492A priority Critical patent/JPH07220438A/ja
Publication of JPH07220438A publication Critical patent/JPH07220438A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドロップアウトや長時間の出力低下となる単
繊維の離脱やほつれ等が発生しにくい磁気テープカセッ
ト用パットを提供する。 【構成】 パットバネ5のテープ接触面5aがテトラフ
ルオロエチレンを乳化重合したファインパウダーから作
られる繊維長さ0.03mmの短繊維を水あるいは有機溶
剤に分散させ抄紙したペーパー状の不織布不またはシー
トにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープを磁気ヘッド
に押圧する磁気テープカセット用パッドに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気テープカセットは高密度化、
コンパクト化等により部品一つ一つの材質,品質が問わ
れるようになってきた。
【0003】従来この種のパッドバネは通常所定の形状
に打ち抜いたリン青銅板あるいは洋白板の表面に動物繊
維からなる不織布を貼着することにより構成されてい
る。(実開昭58−39786号公報)しかしながら、
このパッドバネを用いたカセットでは、ステイク・スリ
ップ(Stick Slip)の発生がみられ、出力変動やスクィ
ール(Squal;テープ鳴き)の発生を伴ってしまう。特
に、バックコートを施した磁気テープにおいてはそれが
顕著であった。このような現象は、使用するフェルトの
表面摩擦係数が大きいために発生することがわかってい
る。そのため、テープ接触面での表面摩擦係数を小さく
するために、前記パッドバネにおいて、フッ素繊維から
なるフェルトまたはフッ素繊維と動物繊維または化学繊
維との混合からなるフェルトによって、前記パッドバネ
の少なくともテープ接触面が構成されたものが考えられ
ていた。(実開昭53−14515号公報)また、パッ
ドの表面層を多孔質合成樹脂材料によって形成した提案
もある。(特開昭62−245581号公報)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来考えられていたフ
ェルトに使われるフッ素繊維は、繊維長さが60〜70
mmからなり、これを単独にあるいは動物繊維または化学
繊維と混合したものを縮繊としてフェルトを形成してい
る。しかし、フッ素繊維は、単繊維間の摩擦結合が極め
て小さいため、フェルトの原反より所定の寸法に切断し
た場合、切断面より単繊維が離脱し、一種のゴミとなっ
て磁気テープや磁気ヘッドに付着し、これが原因となっ
てドロップアウトと呼ばれる“音とび”現象を発生する
場合が多くみられた。また、振動などによってもフェル
ト表面より繊維の一端にほつれが発生した。このような
ほつれが磁気テープと磁気ヘッド間にはさみ込まれる
と、繊維の他端はフェルトに固着されているため、はさ
み込まれたままとなりドロップアウトとは異なる長時間
の出力低下を生じる。
【0005】本発明はこのようなドロップアウトや長時
間の出力低下となる単繊維の離脱やほつれ等が発生しに
くい磁気テープカセット用パッドを提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、テトラフルオロエチレンを乳化重合下ファ
インパウダーから作られる短繊維(繊維状四フッ化エチ
レン樹脂)を水あるいは有機溶剤に分散させ抄紙したペ
ーパー状の不織布またはシートによって、パッドが構成
されていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明は上記した構成により四フッ化エチレン
樹脂を水あるいは有機溶剤に分散させ抄紙する製法で製
造しているため、四フッ化エチレン樹脂の繊維状に伸び
た分子の鎖が強固にからみ合わさっており、切断による
切断面からの単繊維の離脱や振動によるほつれ等の発生
を極めて少なくすることができる。これによってドロッ
プアウトや長時間の出力低下などを防ぐことができるも
のである。
【0008】なお、本発明のパッドに用いられる繊維材
料は、従来より耐熱性,耐薬品性,撥水性等濾過材とし
て用いられており、たとえばポリフロン(登録商標;ダ
イキン工業株式会社製)などが知られているが、本発明
においては、前記特定の繊維長さにすることによって分
子鎖が強固にからみ合った構造を実現し単繊維のからみ
やほつれがおきにくいという効果がはじめて奏した。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例の磁気テープカセッ
ト用パッドについて図面を参照しながら説明する。図1
は実施例の磁気テープカセット用パッドを取り付けたパ
ッドパネを示す斜視図である。図2は図1に示すパッド
バネを装着した磁気テープカセットを示す分解斜視図で
ある。図2において、磁気テープカセット1内には1対
のハブ2a,2bに巻回された磁気テープ3が収納され
ており、この磁気テープカセット1の一側面に形成され
た開口部1cを介して磁気テープ3が外部に露出し、テ
ープレコーダ側に設けられた図示せぬ磁気ヘッドに圧接
可能になっている。磁気テープカセット1内には両端が
この磁気テープカセット1に支持されリン青銅などで帯
状に形成された弾性部材4が設けられている。この弾性
部材4のほぼ中央には外側に向かってパッド5が固設さ
れており、前記開口部1c内に挿入される磁気ヘッドに
対し、磁気テープ3を弾性的に押圧するようになってい
る。
【0010】このパッド5は図1に示すように二層に形
成されており、上層5aは、テトラフルオロエチレンを
乳化重合したファインパウダーから作られる繊維長さが
約0.03mmの短繊維を水に分散させ抄紙したペーパー
状の不織布よりなっている。下層5bは化学繊維(例え
ばポリエステル樹脂)のフェルトよりなっている。上層
5aと下層5bは接着剤を介して貼り合わされている。
前記弾性部材4のパッド5に当接する部分にはパッド5
とほぼ同じ形状の面4aが形成されており、パッド5の
下層5aとこの面4aとの間には例えばアクリル系接着
剤からなる接着剤層6が形成されている。
【0011】次に本実施例の作用について説明する。パ
ッド5が磁気テープ3に当接する上層5aには、四フッ
化エチレン樹脂の繊維長さが約0.03mmの短繊維を水
に分散させ抄紙したペーパー状の不織布を使用している
ので、繊維どうしが強固にからみ合わさって結合してい
る。そのため、切断面からの単繊維の離脱が極めて少な
くなり、ドロップアウトを防止することができる。ま
た、繊維長さが約0.03mmと短くなっているため、に
振動によるほつれ等の発生も極めて少なくなり、長時間
の出力低下を防止することができる。また、表面摩擦係
数の極めて小さい四フッ化エチレン樹脂をテープ接触面
に使用しているため、バックコートを施した磁気テープ
においても、出力変動やスクィール(テープ鳴き)の発
生を防止することができる。
【0012】本実施例では、上層5aには、水に分散さ
せ抄紙したペーパー状の不織布について説明したが、分
散させる液体は水ではなく有機溶剤であってもよい。ま
た、形状は不織布ではなくシート状であってもよい。
【0013】また、下層5bを形成するフェルトはポリ
エステル樹脂に限定されるものではなく、動物繊維(例
えば羊毛・兎毛)や他の化学繊維(例えばナイロン)で
あってもよい。
【0014】また、層の数は2層に限定されるものでは
なく、1層や3層以上であってもよい。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、磁気テープカセット内に設けられ磁気テープを
磁気ヘッドに押圧するためのパッドバネのパッドにおい
て、テトラフルオロエチレンを乳化重合したファインパ
ウダーから作られる短繊維を水に分散させ抄紙したペー
パー状の不織布によって、テープ接触面を構成したの
で、摩擦係数を小さくすることができ、しかも単繊維の
離脱やほつれ等の発生を極めて少なくすることができる
磁気テープカセット用パッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるパッドを取り付けたパ
ッドバネの斜視図
【図2】図1に示したパッドバネを取り付けた磁気テー
プカセットの分解斜視図
【符号の説明】
4 弾性部材 5 パッド 6 接着剤層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラフルオロエチレンを原料とした短
    繊維からなる不織布またはシートによって、少なくとも
    テープ接触面が構成されていることを特徴とする磁気テ
    ープカセット用パッド。
  2. 【請求項2】 短繊維は繊維の長さが0.03mm以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の磁気テープカセッ
    ト用パッド。
JP34593492A 1992-12-25 1992-12-25 磁気テープカセット用パッド Pending JPH07220438A (ja)

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JP34593492A JPH07220438A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 磁気テープカセット用パッド

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JP34593492A JPH07220438A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 磁気テープカセット用パッド

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JPH07220438A true JPH07220438A (ja) 1995-08-18

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