JPH07219854A - 不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータ装置 - Google Patents

不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータ装置

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JPH07219854A
JPH07219854A JP6031867A JP3186794A JPH07219854A JP H07219854 A JPH07219854 A JP H07219854A JP 6031867 A JP6031867 A JP 6031867A JP 3186794 A JP3186794 A JP 3186794A JP H07219854 A JPH07219854 A JP H07219854A
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JP
Japan
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microcomputer
memory
data
program
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Moriaki Matsuura
守昭 松浦
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイコンのプログラムに特有のデータを書き
込んだ不揮発性メモリを組み合わせて使用する場合、異
なるデータが書き込まれている不揮発性メモリを誤って
使用した場合の不具合をなくす。 【構成】 不揮発性メモリ2にはプログラムに対応した
判別コード「1234H」が書き込まれている。マイコ
ンのCPUが判別コードを読み出し、この読み出したコ
ードが予め定められた値であるかを判定する。そして、
その判定の結果、定められた値である場合のみ不揮発性
メモリ2よりデータの読み出しを許可する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器に用いられる
不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、あらゆる分野でマイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンと略記する)が利用されており、
特に、テレビジョン受像機等の電子機器においては、プ
ログラムROMを内蔵したワンチップマイコンが用いら
れている。これは量産を前提としたものであり、プログ
ラムROMの内容、即ち、マイコンのプログラムがマイ
コン作成時にマスク化される。また、電子機器において
は、ほとんどの場合、図3(A)に示すように、CPU
1a,プログラムROM1bを備えるマイコン1と不揮
発性メモリ2とが組み合わされた不揮発性メモリを備え
たマイクロコンピュータ装置が用いられている。なお、
実際にはマイコン1はRAM等の周辺回路がワンチップ
化されているが、ここでは図示を省略している。
【0003】テレビジョン受像機を例にとれば、不揮発
性メモリ2(以下、メモリ2と略記することがある)に
は、音量,チャンネル,画質調整データ,選局データ等
が記憶されている。そして、これらのデータをマイコン
1が読み出し/書き込みを行い、ラストデータ処理(主
電源を切断し再投入した場合に以前の状態に復帰するこ
と)や、各種状態の記憶保持に使用される。即ち、これ
らのデータは、その機器が操作された状態やその機器の
有する機能(例えば、タイマーの設定)の設定状態等を
蓄えておくためのものであり、基本的にはこのような役
割のためにメモリ2が用いられる。
【0004】ところで、近年では以上のデータ以外のも
のもメモリ2に記憶されるようになってきた。典型的な
例は、その機器の調整データである。例えば、白バラン
ス調整,黒レベル調整等、従来であれば機械的なサブボ
リュームを使用していたものが電子制御化され、電子デ
ータによる制御となってきている。その結果、これらの
調整データをメモリ2に記憶している。このように、メ
モリ2に記憶するデータの範囲は広がりつつあり、これ
らはその制御すべき機器のその1台に対しての固有値を
記憶しているものと言える。
【0005】一方、最近になって、さらに別の種類のデ
ータもメモリ2に記憶されるようになってきた。それ
は、組み合わせて使用されるマイコン1に対応した固有
の値(データ)を記憶する例である。前述の通り、マイ
コン1とはプログラムがマスク化されたワンチップマイ
コンである。このマイコン1の作成に当たっては、プロ
グラムをマイコン製造メーカーに提出して量産発注す
る。この際、量産単位は数千個といったところであり、
従って、最少でも同一のプログラムを内蔵したものが1
000個といった量で作られてしまうことになる。
【0006】もう1つマスク化の特徴として、この発注
から量産品完成までかなりの期間を要するということが
ある。この期間はメーカーによってさまざまであるが、
現状として2か月程度が標準である。さて、ここで、こ
の同一のプログラムを内蔵したマイコン1(最少でも1
000個程度)を仮にひとまとめにしてユニットと呼ぶ
こととする。上記した組み合わせて使用されるマイコン
1に対応した固有のデータとは、ユニットに対応した固
有データということであり、即ち、1つのユニットに対
し(1000個以上のマイコン1全てに対し)共通のデ
ータ値ということである。言い換えれば、プログラム内
容に対応したデータ値ということである。
【0007】次に、具体的な例を示す。今、新型のテレ
ビジョン受像機を開発中であり、その完成(発売)予定
は2か月後である。このテレビジョン受像機には新開発
の画質改善回路が搭載されており、これがこのテレビジ
ョン受像機のセールスポイントである。そして、この回
路をABCフィルタと名付けた。また、この回路はユー
ザーがリモコン操作によってオンオフ制御可能であり、
これを操作すると、オンスクリーンによって「ABCフ
ィルタオン」、「ABCフィルタオフ」と表示される。
仮に以上のような例を考える。このような処理はマイコ
ン1によって行われるが、オンスクリーン表示として
「ABCフィルタ」という制御もマイコン1のプログラ
ムによって実現されることになる。
【0008】さて、ここで、何らかの理由により「AB
C」という名称が使えなくなる可能性が生じており、そ
れが使えるかどうか判明するのが1か月後であるとしよ
う。勿論、「ABC」という名称を別のものにすればよ
いのだが、なるべく「ABC」を使用したい。しかし、
1か月後、もし「ABC」を使うことができないと判明
したら、別の名称に変えなければならない。ところが、
前述のように、マイコン1の作成には2か月を要するの
で、既に現在時点がマイコンプログラムを完了する最終
時期である。このような例は頻繁に生じる例である。要
は、この例で言えば、「ABC」というのはマイコンプ
ログラムの中に盛り込まれるべき設計事項であるが、そ
のプログラムの最終確定時点ではその項目が確定してい
ないというケースである。
【0009】このようなケースの場合、よく行われるの
は、この設計事項をメモリ2に書き込むという方法で対
処するのが一般的である。ここで、マイコンプログラム
の処理は次の如くである。図4に示すように、プログラ
ムがスタートとすると、まず、メモリ2より書き込んだ
データを読み出す(S(ステップ)41)。なお、この
データを□□□とする。読み出されたデータ□□□はR
1という名のRAM(図3(A)では図示が省略)に書
き込まれ(S42)、その後、各種の書記設定が行われ
(S43)、定常処理に戻る。
【0010】そして、上記のように回路切換(画質改善
回路のオンオフ)があったら、図5に示すように、R1
の内容をオンスクリーン表示し(S51)、「フィル
タ」という文字をオンスクリーン表示する(S52)。
さらに、画質改善回路がオンかどうか判定し(S5
3)、オンであれば(Yes)回路をオフし(S5
4)、「オフ」という文字をオンスクリーン表示する
(S55)。S53でオフであれば(No)回路をオン
し(S56)、「オン」という文字をオンスクリーン表
示して(S57)定常処理に戻る。これによって、「□
□□フィルタオン(またはオフ)」と表示する。この結
果、もしメモリ2にABCと書き込まれていれば、「A
BCフィルタオン(またはオフ)」と表示されることに
なり、また、XYZと書き込まれていれば、「XYZフ
ィルタオン(またはオフ)」と表示されることになる。
なお、ここでのメモリ2への書き込みはテレビジョン受
像機の製造時点で行えばよいので、上記の1か月後の判
明時点は経過しており、問題は生じない。
【0011】もう1つ具体的な例としてROMコレクシ
ョンと呼ばれている機能について示す。ROMコレクシ
ョンとは、マイコンバグの問題回避の1つの手段として
最近注目されているものである。なお、これはマイコン
に内蔵されたハードウェア機能を含んだシステムであ
る。実際、マスクROMのマイコンにおけるバグは大問
題であり、発売寸前に発見されたバグは致命的である。
マスクROMであるので、既に製造されたマイコンのプ
ログラム変更は不可能であり、また、作り直すには2か
月を要するからである。ところで、多くの場合バグとい
うのは些細なミスであり、ほんの数行(あるいは1行)
のプログラムを直すだけで修正できるものである。ここ
で、ROMコレクションとは1行のプログラムの修正を
可能にしたマイコン内蔵のハードウェアとプログラムに
よって実現する機能の総称である(数行のプログラム修
正を可能にするマイコンもあるが、ここでは説明上、1
行とする)。
【0012】ROMコレクションに対応したマイコン1
は、図3(B)に示すように、2つの特殊なレジスタ、
即ち、アドレスレジスタ1c及び命令コードレジスタ1
dと、一致回路1e及び切換回路1fを内蔵している。
なお、プログラムカウンタ(PC)1gは通常のマイコ
ン1に内蔵されているものである。このレジスタ1c,
1dはマイコン1のRAMと同等のアクセス方法で書き
込み可能であり、従って、プログラムで自由に書き込め
る。元々マイコンの処理の流れは、プログラムROM1
bに記載された命令コードが定められたアドレスの順序
で実行されていくのであるが、ROMコレクション対応
のマイコン1は、一致回路1eがプログラムカウンタ1
gの内容とアドレスレジスタ1cの内容とを比較し、一
致回路1eの出力によって切換回路1fを切り換えるよ
うにしている。
【0013】即ち、プログラムカウンタ1gの内容とア
ドレスレジスタ1cの内容とが不一致の時、切換回路1
fは上側に接続する。この場合は一般のマイコン1と同
一の動作であり、プログラムカウンタ1gの指すROM
1bの命令コード(プログラム)が内部バスを経由して
CPU1aにフェッチされる。プログラムカウンタ1g
の内容とアドレスレジスタ1cの内容とが一致すると、
切換回路1fは下側に接続され、プログラムROM1b
の命令コードの代わりに命令コードレジスタ1dの内容
がCPU1aにフェッチされる。このように、ROMコ
レクション対応のマイコン1によれば、アドレスレジス
タ1cで指定されるROM1bの命令コードの1行が命
令コードレジスタ1dに指定された命令コードに実質的
に変換されて実行されることとなる。
【0014】図6に示すように、マイコン1のROM1
bにはアドレス104番地に「MOV C,D」となっ
ているが、実はこれがバグであり、本当は「MOV
B,D」でなければならない時、ROMコレクション機
能によりアドレスレジスタ1cを「104」、命令コー
ドレジスタ1dを「MOV B,D」とすることによ
り、104番地実行の際に「MOV C,D」は実行さ
れず、命令コードレジスタ1dの「MOV B,D」が
実行される。これによって、ROM1bの内容が実質的
に変更されたと同等となり、バグは解決して正常動作を
する。
【0015】このことは、ある任意の番地の命令コード
を修正できることを意味する。即ち、バグ等で修正した
アドレスの値をアドレスレジスタ1cに、そして、修正
したい命令コードを命令コードレジスタ1dに設定すれ
ばよいことになる。具体的手順は以下の通りである。ま
ず、バグが生じ、ある1行を修正すると仮定する。図7
に示すように、メモリ2のアドレスM21番地に修正し
たいROM1bのアドレスを、メモリ2のアドレスM2
2番地に命令コードを書き込む。一方、マイコン1には
予め図8に示す処理がプログラム化されている。即ち、
プログラムスタートの後、マイコン1はメモリ2よりア
ドレスM21番地を読み出し(S81)、その値をアド
レスレジスタ1cに設定する(S82)。その後、メモ
リ2よりアドレスM22番地を読み出し(S83)、そ
の値を命令コードレジスタ1dに設定する(S84)。
そして、各種の初期設定を行い(S85)、定常処理に
戻る。
【0016】この結果、以降のマイコンの実行において
は、バグの生じた行(即ち、修正したいROM1bのア
ドレス=アドレスレジスタ1cの値が指す行)は実行さ
れず、バグ修正後の正しい命令コード(即ち、命令コー
ドレジスタ1dの値)が実行される。この一連の手順に
より、1行の修正であれば等価的にプログラムROM1
bのプログラム修正ができたことになる。なお、バグが
生じていなかった場合には、メモリ2に書き込む内容
は、アドレスレジスタ1c用のデータとして使っていな
いプログラムROM1bのアドレスまたは存在しないR
OMアドレスの値としておけばよい。
【0017】このように、バグ対処という点でROMコ
レクションは非常に有効な機能であるので、この機能を
搭載したマイコンは増加しつつあるのが現状である。以
上のように、従来の選局データ,音量データ等の各種デ
ータや調整データに加え、メモリ2にユニットに対応し
た固有のデータが書き込まれる例を2つ示した。これら
は大変有効な手法であるので、今後ますます多用される
と思われる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このユニッ
トに対応した固有のデータをメモリ2に書き込むという
手法は大きな利点を有する反面、次のような問題点を有
している。上述した構成においては、メモリ2にしかる
べきデータが書き込まれていることが前提として成り立
っている。即ち、メモリ2のデータが書き込まれて初め
てマイコン1の処理が正しく実行される。従って、この
システム構成においては、あるユニットのマイコン1に
対し、既に書き込まれたメモリ2が使用されることが絶
対条件となる。
【0019】この条件は、例えば工場内でテレビジョン
受像機等の電子機器を製造する際にはその製造工程内で
メモリ2のデータを書き込むので、まず間違いなく成立
する。しかし、市場でのサービス、即ち、故障の際の部
品交換の際にはかなり難しい。そもそもメモリは汎用的
な部品であるため、あらゆるユニットに対し同一品種の
メモリ2が使用されることになる。しかしながら、各ユ
ニットに対し、それぞれに対応したデータが書き込まれ
ている必要があるが、部品(メモリ2)を見ただけでは
そのデータ内容が見える訳ではないので、間違えやす
い。つまり、メモリ故障等により、メモリ2を交換する
場合、必ずそのマイコン1に応じたデータが書き込まれ
たメモリ2でなければならないのだが、そのデータが書
き込まれているかどうかが見ただけでは分からないた
め、異なるデータが書き込まれたメモリ2と間違えてし
まうおそれがある。
【0020】しかも、このような間違いが生じると、マ
イコン1の制御がどうなるかは予想がつかないという非
常に大きな問題となる。特に、ROMコレクションの例
で言うと、アドレスレジスタ1c及び命令コードレジス
タ1dには全くランダムな値が設定されることになるの
で、バグの修正ができなくなるのみならず、予測不能な
アドレスの命令コードが1つ変わってしまうことにな
る。この場合、時としてマイコン暴走となり、問題であ
る。特に、ここでメモリ2を交換した者が、メモリデー
タが異なっていることに気付けばよいのであるが、気付
かなった場合、どこにトラブル(暴走)の原因があるの
かが分かりにくく、大きな混乱となる。また、逆に、マ
イコン1の暴走が生じず、正常であるかの如く動作し場
合、時としてもっと問題である。これはあるタイミング
や操作の時にも実行されるROM1bのアドレス値がア
ドレスレジスタ値として設定された時である。このよう
な場合、メモリ交換をした者は、気付かず、修理完了し
たものと考えてしまうことがある。そのため、新たなバ
グを内在したまま修理を終え、そして、そのあるタイミ
ングや操作が行われた時に不具合となってしまうのであ
る。
【0021】なお、この場合でも、元々のバグが修正さ
れないのであるから、交換した者は、このバグによって
何かしら不具合があることに気付くことはある。しか
し、このバグもあるタイミングでのみ発生する性質もの
であれば見逃してしまう可能性は高い。一般的に、故障
修理であれば、その故障症状のみに注視してしまうのが
常である。例えば、故障が「選局データが記憶できな
い」という内容であったとする。もし、メモリを交換し
て選局データの記憶ができるようになれば、故障は直っ
たと判断するであろう。この時、前述のように、この故
障とは直接関係のない不具合があったとしても、見逃し
てしまう可能性は大変高いのである。
【0022】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュ
ータ装置において、マイコンのプログラムに特有のデー
タを書き込んだ不揮発性メモリを組み合わせて使用する
場合、異なるデータが書き込まれている不揮発性メモリ
を誤って使用した場合の不具合をなくすことを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、CPUとプログラムがマ
スク化されたプログラムROMとを有するマイクロコン
ピュータと、前記プログラムROMに書き込まれたプロ
グラムに対応したデータが書き込まれた不揮発性メモリ
とを組み合わせて構成した不揮発性メモリを備えたマイ
クロコンピュータ装置において、前記不揮発性メモリに
前記プログラムに対応した特定のコードを書き込むと共
に、前記CPUには前記特定のコードを読み出す手段
と、この読み出したコードが予め定められた値であるか
を判定する手段と、その判定の結果定められた値である
場合のみ前記不揮発性メモリより前記データの読み出し
を許可する手段とを設けたことを特徴とする不揮発性メ
モリを備えたマイクロコンピュータ装置を提供するもの
である。
【0024】
【実施例】以下、本発明の不揮発性メモリを備えたマイ
クロコンピュータ装置について、添付図面を参照して説
明する。図1は本発明の不揮発性メモリを備えたマイク
ロコンピュータ装置の本発明の不揮発性メモリの内容を
示す図、図2は本発明の不揮発性メモリを備えたマイク
ロコンピュータ装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【0025】本発明の不揮発性メモリを備えたマイクロ
コンピュータ装置は、図3に示すように概略構成され
る。以下に説明する本実施例では、ROMコレクション
機能を有する、図3(B)に示す不揮発性メモリを備え
たマイクロコンピュータ装置の場合について説明する。
本発明の不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータ
装置において、不揮発性メモリ2には、図1に示すよう
に、従来のようにプログラム内容に対応したデータが書
き込まれると共に、その対応するユニット毎に定めた特
定のコード(判別コード)が書き込まれている。さら
に、マイコン1のCPU1aには、メモリ2に自分のユ
ニットを意味する判別コードが書き込まれているかどう
かを判定する手段と、自分のユニットを意味する判別コ
ードが書き込まれている場合にはメモリ2よりデータを
読み出し、書き込まれていなければデータを読み出さな
いよう制御する手段とを備えている。
【0026】ここで、上記したメモリ2に書き込まれて
いる判別コードは一例として16ビットとする。16ビ
ットであれば、組み合わせは216=65536通りであ
るので、判別コードが偶然一致する確率は1/6553
6であり、ほとんどないと言ってもよい。そして、この
判別コードはプログラム(ユニット)毎に定められてお
り、ここでは図1に示すように、「1234H」として
メモリ2のアドレスM23番地に書き込まれている。メ
モリ2には従来のように各種データ(選局データ,音量
データ)、調整データが書き込まれ、ROMコレクショ
ン用のデータ、即ち、アドレスレジスタ1c用のデータ
がアドレスM21番地に、命令コードレジスタ1d用の
データがアドレスM22番地に書き込まれている。
【0027】このように構成される本発明の不揮発性メ
モリを備えたマイクロコンピュータ装置における処理に
ついて説明する。図2において、プログラムスタート
後、CPU1aはメモリ2より判別コードを読み出す
(S21)。勿論、この時、プログラムROM1bには
メモリ2のアドレスM23番地に書き込まれた判別コー
ドをまず読み出すようプログラムされている。そして、
CPU1aは読み出したデータが「1234H」か否か
を判定する(S22)。「1234H」であれば(Ye
s)、このメモリ2が正しいデータが書き込まれている
メモリであるということを意味するので、従来と同様
に、メモリ2よりアドレスレジスタ1c用のデータを読
み出し(S23)、この読み出したデータをアドレスレ
ジスタ1cに記憶する(S24)。そして、メモリ2よ
り命令コードレジスタ1d用のデータを読み出し(S2
5)、この読み出したデータを命令コードレジスタ1d
に記憶し(S26)、各種初期設定を行い(S27)、
定常処理に移る。
【0028】一方、S22で「1234H」でなければ
(No)、このメモリ2はマイコン1に対応していない
ことを意味するので、メモリ2より読み出しを行わず、
一例として「メモリデータエラー」という警告文字をオ
ンスクリーン表示し(S28)、その後、処理を停止す
る。
【0029】なお、ここでは、メモリ2がマイコン1に
対応していない場合に警告を発して停止したが、この処
理についてはそのシステムに応じて種々考えられ、その
構成によって最適な処理をすればよい。ある場合は何も
せずに停止してもよいし、また、ある場合は警告後、他
の処理に進んでもよい。このような処理はメモリ2に書
き込まれるデータの目的によって異なる。即ち、そのデ
ータが「ROMコレクション用」、「設計事項(例え
ば、前述したABCフィルタの例)」等、種々のケース
があり、それによって最適な処理は様々である。要はメ
モリ2がマイコン1に対応していない場合に、そのこと
を第3者が認識できるように促すための処理を行えばよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の不
揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータ装置は、不
揮発性メモリにプログラムに対応した特定のコード(判
別コード)を書き込むと共に、マイコンのCPUにはそ
の特定のコードを読み出す手段と、この読み出したコー
ドが予め定められた値であるかを判定する手段と、その
判定の結果定められた値である場合のみ不揮発性メモリ
よりデータの読み出しを許可する手段とを設けたので、
マイコンのプログラムに対応したデータが書き込まれて
いない不揮発性メモリが誤って組み合わされた場合で
も、不揮発性メモリを交換した者が混乱したり、誤った
まま使用され続けるという不具合をなくすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる不揮発性メモリの内容を示す図
である。
【図2】本発明の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図3】不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータ
装置の概略構成図である。
【図4】不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータ
装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータ
装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】ROMコレクション機能を有する不揮発性メモ
リを備えたマイクロコンピュータ装置を説明するための
図である。
【図7】ROMコレクション機能を有する不揮発性メモ
リを備えたマイクロコンピュータ装置を説明するための
図である。
【図8】ROMコレクション機能を有する不揮発性メモ
リを備えたマイクロコンピュータ装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 1a CPU 1b プログラムROM 1c アドレスレジスタ 1d 命令コードレジスタ 1e 一致回路 1f 切換回路 1g プログラムカウンタ 2 不揮発性メモリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CPUとプログラムがマスク化されたプロ
    グラムROMとを有するマイクロコンピュータと、前記
    プログラムROMに書き込まれたプログラムに対応した
    データが書き込まれた不揮発性メモリとを組み合わせて
    構成した不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータ
    装置において、 前記不揮発性メモリに前記プログラムに対応した特定の
    コードを書き込むと共に、 前記CPUには前記特定のコードを読み出す手段と、こ
    の読み出したコードが予め定められた値であるかを判定
    する手段と、その判定の結果定められた値である場合の
    み前記不揮発性メモリより前記データの読み出しを許可
    する手段とを設けたことを特徴とする不揮発性メモリを
    備えたマイクロコンピュータ装置。
JP6031867A 1994-02-03 1994-02-03 不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータ装置 Pending JPH07219854A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006338067A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Hitachi Ltd 電子制御装置
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