JPH07219462A - 表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】走行幕に設けた多数または連続した表示物を有
効的に表示することができる表示装置を提供する。 【構成】枠体１の一側部に表示部２を開口させ、該枠体
１内に複数立設させた無端状の走行幕３を支軸７へ蛇行
状に懸張させて、この走行幕３の略全長に表示物ｂを設
けると共に、表示物ｂ面の照明手段４と走行幕３を一方
向へ走行させる駆動手段５とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、人が集まる場所に設置
して、表示物の動きにより表示を行なう表示装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】現今、人が集まる場所、例えば、交通機
関のターミナルや地下道等においてのポスター等による
広告や掲示は広く行なわれているもので、大きな宣伝等
の効果を得ている。

【０００３】しかしながら、このものは、壁等へ貼り付
けたり固着したりする構成のものであり、しかも、その
表示面は一面だけであるため、趣向が乏しく、伝達する
情報量も極めて少ないものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、枠体の一側部に
表示部を開口させ、該枠体内に複数立設させた無端状の
走行幕を支軸へ蛇行状に懸張させて、この走行幕の略全
長に表示物を設けると共に、表示物面の照明手段と走行
幕を一方向へ走行させる駆動手段とを設けることによ
り、走行幕に設けた多数または連続した表示物を有効的
に表示することができる表示装置を提供することを目的
としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、箱状の枠体と、該枠体の一側部
に開口させた表示部と、前記枠体内に設けて複数立設さ
せた支軸へ蛇行状に懸張させ、その一部が前記表示部へ
対応する無端状の走行幕と、この走行幕の略全長に亘っ
て設けた表示物と、枠体内に設けて表示部に対応した表
示物面を照明する照明手段と、前記支軸に取り付けて走
行幕を一方向へ連続または間欠的に走行させる駆動手段
と、を備えさせた表示装置の構成にある。

【０００６】また、前記走行幕に設けた表示物は、該走
行幕を複数に区画して異なる表示物を施したり、走行幕
の略全長にこの表示物が連続した異なる表示物を施した
りする。

【０００７】

【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。

【０００８】駆動手段により支軸を回転させると、支軸
に懸張された走行幕は一定方向へ移動して、その表示物
が表示部に対応し、外部へこの表示物が表われる。

【０００９】この走行幕へ、複数に区画して異なる表示
物を施しておけば、駆動手段により走行幕の連続または
間欠的な移動によって、複数の情報を間断なく掲示す
る。

【００１０】同様に、走行幕の略全長に連続した異なる
表示物を施しておけば、動画的な表示が得られる。

【００１１】

【実施例】次に本発明に関する表示装置の実施の一例を
図面に基づいて説明する。

【００１２】図１，図２および図６においてＡは表示装
置で、例えば、交通機関のターミナルや、地下道等の側
壁ｃに取り付けて異なる表示物ｂを掲示するもので、枠
体１と、表示部２と、表示物ｂを設けた走行幕３と、照
明手段４と、駆動手段５とにより基本的に構成される。

【００１３】そして、前記した枠体１は、金属製または
合成樹脂製あるいは木製等により箱状に形成して、前記
した側壁ｃ面へ固着あるいは一部または全部を埋設して
あるもので、蓋体1aを開閉自在に蝶着してある。

【００１４】前記した表示部２は、枠体１の一側部、す
なわち、前側部の略全体に開口させて表示物ｂが臨める
ようにしてあるもので、ガラス またはアクリル等の可
透性板６を張設してある。

【００１５】前記した走行幕３は、天然または人工繊維
により成形したシート、あるいは、合成樹脂製フィルム
により無端状の帯状に形成してあって、枠体１内におい
て左右・前後へ複数立設させた支軸７，７…へ蛇行状の
複数列となるように懸張させてあり、その一部、すなわ
ち、その最前列の面が表示部２へ対応するようにしてあ
るもので、支軸７を所定の複数列に配設することで、走
行幕３を任意の長さに設定することができる。

【００１６】なお、この走行幕３は、支軸７に対して着
脱自在に設けられているもので、蓋体1aを開放して、適
宜、他の表示物ｂのものに貼り替えるか、他の走行幕３
と交換することができるものであり、その取り付けにあ
っては、途中が分断した有端状態のものを支軸７へ張設
した後、緊張状態で懸節することもできる。

【００１７】更に、走行幕３の脱着または交換にあって
は、図７および図８に示すように、走行幕３を支持する
支軸７，７…と、照明手段４，駆動手段５とを保持体15
上に載置して、これを枠体１から引き出した状態（前方
や側方または上方あるいは下方へ引き抜く。）で行なえ
ば、無端状の走行幕３の脱着または交換作業を容易に行
なうことができるものであって、支軸７，７…の上端部
は保持体15に付設したブラケット16に支持させて開放さ
せておけば、走行幕３の交換が可能となる。

【００１８】前記したブラケット16は、支軸７に対して
回動可能に取り付ければ、走行幕３の緊張作用を行なう
ことができ、その緊張度を任意に調整することができ
る。

【００１９】また、図８に示すように、支軸７，７…と
照明手段４，駆動手段５とを支持した保持体15を、図９
に示すように、その一端部を枢軸17により枠体１へ回動
自在に取り付けておけば、この保持体15を旋回して枠体
１より外方へ突出させた状態においての走行幕３の交換
作業が簡便となる。

【００２０】更に、旋回式の保持体15は、図示してない
が、この保持体15の下側または前後の一側部を水平の枢
軸により取り付けて、蓋体を開放したとき、この枢軸を
中心として、保持体15および支軸７や照明手段４，駆動
手段５を前方へ傾斜させて、略水平に傾倒させれば、前
記同様に、走行幕３の交換作業を簡単に行なうことがで
きる。

【００２１】そして、この走行幕３の略全長には、図４
に示すように、該走行幕３を複数に区画して異なる画面
である表示物ｂ，ｂ…を施してあるもので、これによ
り、例えば、表示を広告に利用した場合、複数（図４に
示す場合は４社）の広告主に対して行なうことができ、
更に、同一広告主の複数（図４に示す場合は４パター
ン）に対して行なうことができる。

【００２２】この表示物ｂは、シートまたはフィルム状
の走行幕３に直接印刷あるいは描くか、走行幕３へ表示
物ｂを施した別のシートまたはフィルムを張り付けたも
の等が採用されるもので、この別表示物ｂの貼着式は、
走行幕３を支軸７へ支承させた状態で行なうこともでき
る。

【００２３】また、図５に示すように、表示物ｂを連続
的に異なる表示を施しておけば、表示が動画的に表わさ
れて、アニメーション効果等が得られる。

【００２４】前記した照明手段４は、枠体１内に設けて
表示部２に対応した表示物３面を照明して表示効果を向
上させるもので、図２に示す場合は、走行幕３の背面に
蛍光灯等を配置して、可透性による走行幕３を照らすも
のである。

【００２５】また、図６に示す場合は、一個または複数
個の白色あるいは有色灯により走行幕３の表面を照ら
す。

【００２６】前記した駆動手段５は、枠体１内の支軸７
に取り付けて、走行幕３を一方向へ連続または間欠的に
走行させるもので、図１に示すように、支軸７の一端部
に連結した減速機８へ、電源（図示せず）に接続したス
イッチ９を介してモータ10を連設してある。

【００２７】また、この駆動手段５には、図１に示すよ
うに、制御手段11を連係させてあるもので、走行幕３を
間欠，連続的に運動させたり、停止させたりする制御を
行なう回路を内蔵している。

【００２８】そして、前記した制御のうち、走行幕３の
間欠運転は、電源からの通電により制御手段11に内蔵し
たタイマー12の設定時間、例えば、30秒〜１分経過後、
駆動手段５に給電されて起動し、走行幕３が一方向へ移
動する。

【００２９】更に、走行幕３の移送に伴って、次の画面
である表示物ｂに付設された定位置のマークを行なう検
出子13が、枠体１に設けた光電管やリミットスイッチ等
の検出手段14に対応すると、これによって発する信号が
制御手段11に送られ、駆動手段５への給電を停止して走
行幕３は定位置に止まる。

【００３０】このとき、制御手段11内のタイマー12は、
駆動手段５への給電停止と同時に、次の設定時間の計測
を開始するもので、この動作は順次行なわれる。

【００３１】なお、図１において18は、制御手段11に連
係させた選択スイッチで、走行幕３の連続走行と間欠走
行とを切り替えたり、連続走行と間欠走行を交互に繰り
返したりする動作を適宜変更させるものである。

【００３２】

【発明の効果】前述のように構成される本発明は、複数
の画面である表示物を収納して連続または間欠的に表示
部に対応させることができるので、従来の一面表示に比
べて、趣向が著しく向上し、したがって、伝達する情報
量も大幅に向上する。

【００３３】特に、一連的な走行幕に連続した動画的表
示物を施せば、看者に対して与える画像効果が増大して
大きな喚起を得ることができる。等の特有な効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に関する表示装置の示す一部を破断した
正面図である。

【図２】図１における横断平面図である。

【図３】図１における表示装置の取り付け状態を示す斜
視図である。

【図４】図１における装置に使用する走行幕を途中で分
断して展開した状態を示す正面図である。

【図５】図４における他の走行幕を示す正面図である。

【図６】図１における他の実施例の表示装置を示す横断
平面図である。

【図７】図１における更に他の実施例の表示装置を示す
横断平面図である。

【図８】図１における走行幕の張設状態を示す斜視図で
ある。

【図９】図１における他の実施例の表示装置を示す横断
平面図である。

【符号の説明】 １ 枠体 ２ 表示部 ３ 走行幕 ｂ 表示物 ４ 照明手段 ５ 駆動手段 ７ 支軸

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【手続補正書】

【提出日】平成６年５月１０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１９

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１９】また、図８に示すように、支軸７，７…と
照明手段４，駆動手段５とを支持した保持体15を、図９
に示すように、その一端部を枢軸17により枠体１へ回動
自在に取り付けておけば、この保持体15を旋回して枠体
１より外方へ突出させた状態においての走行幕３の交換
作業が簡便となる。更に、蓋体1aを、枠体１の上部に蝶
着して蓋体1aの下部が開閉するようにしたり、上下ある
いは左右へのスライド式としておけば、該蓋体1aの枠体
１への固定が外れても、枠体１より前方へ張り出したり
回動することがないので、この蓋体1aによる他物への干
渉等の悪影響を与えることがない。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱状の枠体と、該枠体の一側部に開口さ
   せた表示部と、前記枠体内に設けて複数立設させた支軸
   へ蛇行状に懸張させ、その一部が前記表示部へ対応する
   無端状の走行幕と、この走行幕の略全長に亘って設けた
   表示物と、枠体内に設けて表示部に対応した表示物面を
   照明する照明手段と、前記支軸に取り付けて走行幕を一
   方向へ連続または間欠的に走行させる駆動手段とを備え
   させたことを特徴とする表示装置。
2. 【請求項２】 走行幕に設けた表示物は、該走行幕を複
   数に区画して異なる表示物を施したことを特徴とする請
   求項１記載の表示装置。
3. 【請求項３】 走行幕に設けた表示物は、該走行幕の略
   全長にこの表示物が連続した異なる表示物を施したこと
   を特徴とする請求項１記載の表示装置。