JPH0721942U - ガラス扉用把手の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス板を割ることなくガラス扉の表面に良
好に把手を取付けることのできる取付構造の提供を目的
とする。 【構成】 木製板２の表面にガラス板３を貼設してなる
ガラス扉１の表面に取付けられる把手５には、内部に雌
ネジ７ｂを形成した脚管７を突設しておき、一方、木製
板２の裏面にはプレート８を固設しておき、前記脚管７
をガラス板３および木製板２を貫通させてその先端をプ
レート８に当接させ、その状態でプレート８の裏面より
前記脚管７に固定ネジ１０を締め付けて固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ガラス扉用把手の取付構造の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】

従来、収納庫等の扉の前面表面にガラス板を貼設し、さらにその表面に把手を 取付けてなるガラス扉が存在するが、このガラス扉において把手は裏側から把手 にネジを締め付けて固定しており、ネジを締め付ける際にガラス板が割れてしま うという問題点が発生していた。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の問題点に鑑みガラス板の割れが生ずることのない把手の取 付構造を提供せんことを目的とし、その要旨は、木製板の表面にガラス板を貼設 してなるガラス扉の表面に、前記木製板の裏側からネジ止めされる把手において 、該把手に、内部に雌ネジを形成した脚管を突設するとともに、前記木製板の裏 側にプレートを固設し、前記脚管を前記ガラス板および木製板を貫通させてその 先端を前記プレートに当接させ、前記プレートの裏側から前記脚管の雌ネジにネ ジを締め付けて固定することである。

【０００４】

【作用】

木製板の裏側にプレートを固設しておき、このプレートに把手から突出する脚 管を当接させて、この状態でプレート側より脚管にネジを締め付けるため、ネジ を強固に締め付けても脚管がプレートに強固に当接されるのみであり、ガラス板 には締め付けの際の力が作用せず、ガラス板が割れることがない。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１はガラス扉に把手を取付けた状態の要部断面構成図であり、図２はその要 部の正面構成図である。また、図３は把手の構成図であり、図４はプレートの平 面図である。

【０００６】 収納棚等のガラス扉１は、木製板２と、この木製板２の表面に貼設されるガラ ス板３により構成されており、木製板２の表面に窪み状に凹部２ａが形成されて おり、この凹部２ａ内にガラス板３が嵌め込まれてガラス板３は接着剤等により 凹部２ａに固定されている。この木製板２とガラス板３には連通状に貫通孔２ｂ ，３ａが形成されており、また、木製板２の凹部２ａの外周側には飾りモール４ が嵌め込まれている。

【０００７】 このガラス扉１のガラス板３の表面側に取付けられる把手５は、図３に示すよ うな構造にあらかじめ形成されており、把手５からは裏側へ突出して所定間隔で 一対の脚６，６が一体形成されており、さらに脚６，６の先端には鍔部７ａを介 して脚管７，７が延出されており、この脚管７，７の内周には雌ネジ７ｂが形成 されたものとなっている。この脚管７，７は前記貫通孔２ｂ，３ａ内に挿通でき る外径寸法に形成されたものであり、貫通孔３ａと２ｂをプラスした長さに形成 されたものである。

【０００８】 なお、木製板２の裏側の前記貫通孔２ｂの裏側にはあらかじめ図４に示す平板 状のプレート８を固設しておくことができ、このプレート８は、外側に一対の取 付用ネジ孔８ｂ，８ｂが貫通形成されており、さらにその内側には一対のプレー ト固定用ビス孔８ａ，８ａが貫通状に形成されたものとなっている。この取付用 ネジ孔８ｂをそれぞれ前記貫通孔２ｂの裏面に整合させた状態で、プレート用固 定ビス孔８ａ内にビス９をねじ込んで、ビス９を介しプレート８を木製板２の裏 面に固定させておき、この状態で、ガラス板３の表面側より前記把手５の脚管７ を貫通孔３ａ，２ｂ内に挿通させると、脚管７の先端は前記固定されたプレート ８に当接することとなり、この状態で、プレート８の裏側より固定ネジ１０を脚 管７の雌ネジ７ｂに螺合させて締め付けることにより、脚管７はプレート８に固 定されて取付けられることとなり、把手５がガラス板３の表面側に固定されるこ ととなる。固定ネジ１０を締め付ける際に、鍔部７ａがガラス板３を押圧しない 長さにあらかじめ脚管７，７は形成されているため、鍔部７ａがガラス板３を押 圧してガラス板３を割ることがなく、鍔部７ａはガラス板３の貫通孔３ａを表面 側より隠蔽させる作用をなすのみである。したがって、このような構造では、固 定ネジ１０を脚管７にきつく締め付けても、木製板２およびガラス板３には締め 付け力は加わることがないため、従来のように締め付け時にガラス板３に割れが 生ずることもなく、良好に把手５を取付けることができる。 なお、本例ではビス９を介し木製板２の裏面にプレート８を固定したものを例 示したが、ビス９によらず接着剤を介し木製板２の裏面にプレート８を固定させ ても良い。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、木製板の表面にガラス板を貼設してなるガラス扉の表面に、前記木 製板の裏側からネジ止めされる把手において、該把手に、内部に雌ネジを形成し た脚管を突設するとともに、前記木製板の裏側にプレートを固設し、前記脚管を 前記ガラス板および木製板を貫通させてその先端を前記プレートに当接させ、前 記プレートの裏側から前記脚管の雌ネジにネジを締め付けて固定することとした ため、ネジを脚管の雌ネジに強固に締め付けても脚管がプレートに強固に当接さ れるのみであり、締め付け力はガラス板には伝わることがないため、従来のよう なガラス板の割れが生ずることがなく、良好に把手をガラス板の表面側に取付け ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ガラス扉に把手を取付けた状態の要部断面構成
図である。

【図２】図１の要部正面構成図である。

【図３】把手の側面構成図である。

【図４】プレートの平面構成図である。

【符号の説明】

１ ガラス扉 ２ 木製板 ２ａ 凹部 ３ ガラス板 ４ 飾りモール ５ 把手 ７ 脚管 ７ａ 鍔部 ７ｂ 雌ネジ ８ プレート ８ｂ 取付用ネジ孔 ９ ビス １０ 固定ネジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 木製板の表面にガラス板を貼設してなる
   ガラス扉の表面に、前記木製板の裏側からネジ止めされ
   る把手において、該把手に、内部に雌ネジを形成した脚
   管を突設するとともに、前記木製板の裏側にプレートを
   固設し、前記脚管を前記ガラス板および木製板を貫通さ
   せてその先端を前記プレートに当接させ、前記プレート
   の裏側から前記脚管の雌ネジにネジを締め付けて固定す
   ることを特徴とするガラス扉用把手の取付構造。