JPH072177A - 小型高速船舶用船外機の可変ピッチプロペラ装置 - Google Patents

小型高速船舶用船外機の可変ピッチプロペラ装置

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JPH072177A
JPH072177A JP5247313A JP24731393A JPH072177A JP H072177 A JPH072177 A JP H072177A JP 5247313 A JP5247313 A JP 5247313A JP 24731393 A JP24731393 A JP 24731393A JP H072177 A JPH072177 A JP H072177A
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propeller
eccentric pin
rack
adjusting screw
variable pitch
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Yasumasa Sato
泰正 佐藤
Takuo Kamiide
拓郎 上出
Hirofumi Shiba
浩文 芝
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Ship & Ocean Zaidan
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Ship & Ocean Zaidan
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小形軽量であると同時に操作が簡単であり、
応答速度も速い小形高速船舶用の可変ピッチプロペラ装
置を提供すること。 【構成】 プロペラに設けられた偏心ピンを作動させて
プロペラのピッチ角度を変更させるようにした可変ピッ
チプロペラ装置において、アジャストスクリューを固定
ナットに螺合させ、ラックあるいはチェンによってアジ
ャストスクリューに設けられたピニオンあるいはスプロ
ケットを回転させてアジャストスクリューと一緒にコン
トロールロッドを直線往復動させ、これによって偏心ピ
ンを作動させる同時に、必要に応じてトーションスプリ
ングによってラックあるいはチエンを作動位置から元の
位置へ復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モーターボート等の小
形船舶に装備された船外機の可変ピッチプロペラ装置に
関し、更に詳しくはプロペラのピッチ変更が頻繁に行わ
れる小形高速船舶に適した可変ピッチプロペラ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】船舶用の推進機において、プロペラのピ
ッチを変更するいわゆる可変ピッチプロペラ装置は従来
公知である。この従来公知の可変ピッチプロペラ装置の
一例を図11及び図12で説明すると、フレキシブル軸
1の先端にはピニオン2が設けられており、該ピニオン
2に噛み合うように平歯車3が設けられている。平歯車
3にはナット4が固定されており、該ナット4はねじ軸
5に形成されたねじ部分に螺合されている。平歯車3は
回転自在であり、かつ軸方向に移動不能となっている。
ねじ軸5の端部には長溝6を有する摺動部材7が設けら
れている。ねじ軸5は中空の推進軸8を貫通して設けら
れている。一方、プロペラ9はその基端が取付け円盤1
0に固定されており、該取付け円盤10は回転自在にハ
ブ11に取り付けられている。取付け円盤10には偏心
ピン12が突出して設けられ、該偏心ピン12は前記摺
動部材7に形成された長溝6に嵌合されている。
【0003】上記公知の可変ピッチプロペラ装置におけ
るピッチ変更は以下のようにして行われる。今、フレキ
シブル軸1を回転させてピニオン2を回転させると、該
ピニオン2と噛み合う平歯車3が回転される。平歯車3
が正・逆回転するとねじ軸5は直線的に往・復動され
る。このため、摺動部材7が直線的に図の左右に往・復
動し、偏心ピン12によって取付け円盤10が回転さ
れ、該取付け円盤10に固定されているプロペラ9のピ
ッチが変更されるものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知の可変ピッチプロペラ装置には次のような技術的課題
があった。先ず、一般的な技術的事項として、大型船舶
と小形高速船舶とでは、それぞれ可変ピッチプロペラ装
置に要求される技術的課題に大きな差異がある。即ち、
大型船舶においてはプロペラのピッチ変更の要求頻度が
比較的少なく、更にはピッチ変更の応答速度が比較的緩
慢であっても支障を来さない。ところが、レジャー用モ
ーターボートや競争用のモーターボートのような小形か
つ高速の船舶ではプロペラのピッチ変更の要求頻度が頻
繁であり、しかもそのピッチ変更の応答速度も瞬時でな
くてはならない。このため、レジャー用モーターボート
や競争用のモーターボートでは可変ピッチプロペラ装置
を小形、軽量かつ低コストで製作しなければならない
が、これには大きな困難を伴ってしまう。従って、従来
大型船舶には可変ピッチプロペラ装置を装備するが、小
形船舶、特に小形高速船舶には可変ピッチプロペラ装置
を装備しないのが通常であった。しかしながら、小形高
速船舶と云えども、燃料消費量の低減や走行の安定性は
必要であり、その上、レジャー用モーターボートにおい
てプロペラのピッチ変更操作が行えるということは、そ
のことだけでも操縦者に満足感を与えるものとなる。
【0005】そこで、近年小形高速船舶にも可変ピッチ
プロペラ装置を装備しようとする気運が高まりつつあ
る。小形高速船舶に可変ピッチプロペラ装置を適用せん
とする場合、従来公知の大型船舶に適用されている可変
ピッチプロペラ装置の構造をそのまま小形化して装備す
るのが通常であるが、前述のように大型船舶と小形高速
船舶とではそれぞれ可変ピッチプロペラ装置として要求
される技術的課題に大きな差異があるので必ずしも満足
のいくものではなかった。
【0006】このことを上記図11及び図12に示す公
知の可変ピッチプロペラ装置で説明すると、該公知の可
変ピッチプロペラ装置ではフレキシブル軸1と同軸のピ
ニオン2を回転させ、該ピニオン2で平歯車3を減速回
転させ、該平歯車3の回転によってねじ軸5を往復動さ
せるものであるから、ピニオン2の回転量に対するねじ
軸5の移動量が小さく、ピッチ変更に時間がかかってし
まう。このため、応答速度の面で難点が生ずる。これを
改善するにはピニオン2の歯数を多くし、平歯車3の歯
数を少なくするとよいが、このような構造とするとピニ
オン2に作用するトルクが大きくなってフレキシブル軸
1による回転伝達が困難となってしまう。又、ピニオン
2と平歯車3とを噛み合わせた構造が推進機ケーシング
の前方に配置されているので、その分だけ推進機ケーシ
ングが大型化し、それが抵抗の増大につながっている。
以上のことから、図11及び図12に示す構造の可変ピ
ッチプロペラ装置は比較的大型船舶にしかむかないもの
であり、これを単純に小形化して小形高速船舶用の可変
ピッチプロペラ装置に適用するには難点があった。
【0007】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、小形軽量であ
ると同時に操作が簡単であり、応答速度も速い小形高速
船舶用の可変ピッチプロペラ装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、推進軸ケーシングと、該推進軸ケーシングに回転
自在に設けられたプロペラと、該プロペラに設けられた
偏心ピンと、該偏心ピンを作動させる作動機構とからな
り、該作動機構を作動させて前記偏心ピンを移動させ、
これによって前記プロペラのピッチ角度を変更させるよ
うにした可変ピッチプロペラ装置において、前記偏心ピ
ンを作動させる作動機構が、直線往復動を回転移動に変
換可能とする偏心ピン連結機構と、一方端が該偏心ピン
連結機構と連結され、他方端がアジャストスクリューに
回転可能に連結され、直線往復動可能となっているコン
トロールロッドと、該アジャストスクリューに設けられ
たピニオンあるいはスプロケットと、前記アジャストス
クリューに設けられたねじ部分と、該ねじ部分に螺合さ
れ、前記推進軸ケーシングに固定された固定ナットと、
前記ピニオンに噛合うラックあるいは前記スプロケット
に巻回されるチエンと、該ラックあるいはチエンを往復
動させる作動手段とからなる小形高速船舶用船外機の可
変ピッチプロペラ装置にあり、更には前記ラックあるい
はチェンを作動位置から元の位置へ復帰させるトーショ
ンスプリング機構を必要に応じて設けてなる小形高速船
舶用船外機の可変ピッチプロペラ装置にある。
【0009】本発明の他の特徴とするところは、偏心ピ
ン連結機構が、コントロールロッドに設けられたピンを
介して連結された複数のリンクと、該リンクに連結され
た偏心ピンとからなるところにある。
【0010】本発明の他の特徴とするところは、偏心ピ
ン連結機構が、コントロールロッドに回転自在に設けら
れたブシュと、該ブシュに設けられたカムと、該カムに
当接された複数の偏心ピンとからなるところにある。
【0011】
【作用】本発明によると、ラック作動手段あるいはチエ
ン作動手段を作動させることにより簡単にプロペラのピ
ッチ角度を変更させることができるものとなり、更には
ラック作動手段を不作動とすることにより自動的にプロ
ペラのピッチ角度が元の位置に復帰するものとなる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例からなる可変ピッチ
プロペラ装置を示す断面図であり、図2は図1のAーA
断面図である。図3は図2のプロペラ部分のBーB断面
図である。図4はラック作動手段を示す断面図である。
図1ないし図3を参照して、推進機ケーシング21は図
示しない船体に取り付けられており、該推進機ケーシン
グ21には中空の推進軸22が回転自在に設けられてい
る。推進軸22の一方の端部にはベベルギヤ23が固定
されている。ベベルギヤ23は伝導軸24の端部に設け
られたベベルピニオン25と噛み合っている。伝導軸2
4には図示しない原動機の回転が伝達されている。推進
軸22は推進機ケーシング21に保持された保持枠体F
に球軸受26及びニードル軸受27を介して回転自在に
支持されている。保持枠体Fの端部にはオイルシール2
8が設けられ、回転伝達機構部分に海水等の侵入がない
ようにシールされている。伝導軸24も同様に推進機ケ
ーシング21に取り付けられた保持枠体29に球軸受3
0及びニードル軸受31を介して回転自在に支持されて
いる。
【0013】推進軸22の他方の端部にはボス部32を
介してスピナー33が固定されている。スピナー33に
は穴34が形成され、後述のコントロールロッド35及
びリンク39が移動可能となっている。推進軸22の中
空部分にはコントロールロッド35が挿通されている。
コントロールロッド35の一端は軸受36を介してアジ
ャストスクリュー37に支持され、且つ、接続されてお
り、これによってアジャストスクリュー37が回転自在
となっている。コントロールロッド35の他方端にはピ
ン38を介して2本のリンク39が連結されている。こ
の実施例ではプロペラ40が2枚設けられているので2
本のリンク39となっているが、本考案はこの実施例の
構造に限定されるものではなく、プロペラが3枚の場合
には3本のリンクとなり、プロペラが4枚の場合には4
本のリンクとなるものである。
【0014】スピナー33及びボス部32にはプロペラ
40の基端に形成された回転軸部41が回転自在に支持
されている。回転軸部41の内側端部には円板体42が
形成され、該円板体42には偏心ピン43が回転軸部4
1の回転軸心から偏心した位置に突設されている。この
偏心ピン43は前記リンク39に回転自在に連結されて
いる。
【0015】アジャストスクリュー37の構成は以下の
ようになっている。即ち、一端部がフランジ状に広がっ
ており、該フランジ状の部分に軸受36が設けられてい
る。他方端にはねじが切られたねじ部分37Aとなって
おり、該ねじ部分37Aが固定ナット44に螺合してい
る。ねじ部分37Aは、この実施例では一体に形成され
たものとなっているが、本発明はこの実施例に限定され
るものではなく、別体のねじ部分を固定した構造も含む
ものである。固定ナット44は推進機ケーシング21に
固定されている。アジャストスクリュー37の中間部分
には歯が切られてピニオン45が形成されており、該ピ
ニオン45はラック46と噛み合っている。この実施例
では、ピニオン45はアジャストスクリュー37に一体
形成されているが、本発明はこの実施例に限定されるも
のではなく、別体となったピニオンをアジャストスクリ
ューに固定して設けた構造も本発明には含まれるもので
ある。アジャストスクリュー37の固定ナット44側端
部にはガイド突起47が形成されており、このガイド突
起47は推進機ケーシング21に形成されたガイド穴4
8内に没入されている。
【0016】次に、図4に図5を加えて参照しながら、
ラック46を作動させる機構を説明する。ラック46は
コントロールロッド49の一端部に固定されており、該
コントロールロッド49は推進機ケーシング21に保持
されている筒状のガイド部材50内に挿通されて摺動自
在となっている。コントロールロッド49の他方の端部
はユニバーサルジョイント51によってコネクションロ
ッド52に連結され、該コネクションロッド52は円板
体から突出して形成されている2本の突起を有するベル
クランク53の一方の突起53Aに連結されている。ベ
ルクランク53の他方の突起53Bにはワイヤ54が連
結され、該ワイヤ54をレバー等の作動部材(図示しな
い)によって引っ張り、緩めることができるようになっ
ている。
【0017】図6をも参照して、ベルクランク53は回
転軸55に固定されており、回転軸55はケース56に
保持された軸受筒57に回転自在に保持されている。ベ
ルクランク53にはトーションスプリング58の一端が
固定され、該トーションスプリング57の他方端はケー
ス56に固定されている。前記ワイヤ54は突起53B
に固定されたアジャスタストッパ59に挿通され、止め
ボルト60によってワイヤ54を押圧固定されるように
なっている。
【0018】以上のように構成された本発明の可変ピッ
チプロペラ装置について、以下にその作用を説明する。
図示しないレバー等の作動部材を作動させてワイヤ54
を引っ張ると、ベルクランク53がトーションスプリン
グ58に抗して回転され、コネクションロッド52、ユ
ニバーサルジョイント51を介して摺動ロッド49が図
の上方に引っ張られる。すると、ラック46が動作さ
れ、該ラック46と噛み合うピニオン45によってアジ
ャストスクリュー37が回転される。アジャストスクリ
ュー37のねじ部分37Aは固定ナット44に螺合して
いるので、回転によってアジャストスクリュー37は往
動する。このため、アジャストスクリュー37にベアリ
ング36を介して連結されているコントロールロッド3
5が往動し、ピン38を介して連結されたリンク39が
引かれ、閉動し、該リンク39に連結された偏心ピン4
3を介してプロペラ40が回転軸41を中心として回動
される。これによって、プロペラ40のピッチ角度が変
えられる。次に、作動部材によるワイヤ54の引っ張り
を解除すると、ベルクランク53がトーションスプリン
グ58によって復帰回転され、ラック46が元の位置に
戻り、プロペラ40のピッチ角度も元の角度に復帰す
る。
【0019】以上の説明においては、コントロールロッ
ド35の往復動によってプロペラ40を回転させる偏心
ピン連結機構が、ピン38とリンク39及び偏心ピン4
3とからなっているが、本発明の偏心ピン連結機構は図
示の実施例に限定されるものではなく、例えば図11及
び図12に示す摺動部材と長溝からなる公知の偏心ピン
連結機構とすることもできる。
【0020】又、本発明はトーションスプリングによる
復帰作用を付設していない構造とするものも含むもので
ある。
【0021】次に、本発明の他の実施例について図7な
いし図10を参照して説明する。図7は本発明の他の実
施例からなる可変ピッチプロペラ装置を示す断面図であ
り、図8は図7のXーX断面図である。図9は図8のプ
ロペラ部分のYーY断面図である。図10は図7のZー
Z断面図である。図7ないし図10を参照して、推進機
ケーシング61は図示しない船体に取り付けられてお
り、該推進機ケーシング61には中空の推進軸62が回
転自在に設けられている。推進軸62の一方の端部には
ベベルギヤ63が固定されている。ベベルギヤ63は伝
導軸64の端部に設けられたベベルピニオン65と噛み
合っている。伝導軸64には図示しない原動機の回転が
伝達されている。推進軸62は推進機ケーシング61に
保持された保持枠体Fに球軸受66及びニードル軸受6
7を介して回転自在に支持されている。保持枠体Fの端
部にはオイルシール68が設けられ、回転伝達機構部分
に海水等の侵入がないようにシールされている。伝導軸
64も同様に推進機ケーシング61に取り付けられた保
持枠体69に球軸受70及びニードル軸受71を介して
回転自在に支持されている。
【0022】推進軸62の他方の端部にはボス部72を
介してスピナー73が固定されている。スピナー73に
は穴74が形成され、後述のコントロールロッド75及
びカム79が移動可能となっている。推進軸72の中空
部分にはコントロールロッド75が挿通されている。コ
ントロールロッド75の一端は軸受76を介してアジャ
ストスクリュー77に支持され、且つ、接続されてお
り、これによってアジャストスクリュー77が回転自在
となっている。コントロールロッド75の他方端にはブ
シュ78が回転自在に設けられ、該ブシュ78にはカム
79が設けられている。
【0023】スピナー73及びボス部72にはプロペラ
80の基端に形成された回転軸部81が回転自在に支持
されている。回転軸部81の内側端部には円板体82が
形成され、該円板体82には偏心ピン83が回転軸部8
1の回転軸心から偏心した位置に突設されている。この
偏心ピン83にはリングRが嵌合されている。偏心ピン
83は前記カム79に当接されている。尚、リングRは
省略可能である。
【0024】アジャストスクリュー77の構成は以下の
ようになっている。即ち、一端部がフランジ状に広がっ
ており、該フランジ状の部分に軸受76が設けられてい
る。他方端にはねじが切られたねじ部分77Aとなって
おり、該ねじ部分77Aが固定ナット84に螺合してい
る。ねじ部分77Aは、この実施例では一体に形成され
たものとなっているが、本発明はこの実施例に限定され
るものではなく、別体のねじ部分を固定した構造も含む
ものである。固定ナット84は推進機ケーシング61に
固定されている。アジャストスクリュー77の中間部分
には歯が切られてスプロケット85が形成されており、
該スプロケット85にはチエン86が巻回されている。
この実施例では、スプロケット85はアジャストスクリ
ュー77に一体形成されているが、本発明はこの実施例
に限定されるものではなく、別体となったスプロケット
をアジャストスクリューに固定して設けた構造も本発明
には含まれるものである。アジャストスクリュー77の
固定ナット84側端部にはガイド突起87が形成されて
おり、このガイド突起87は推進機ケーシング61に固
定されたキャップ61Aに形成されたガイド穴88内に
没入されている。キャップ61Aはボルト61Bによっ
て推進機ケーシング61に取外し自在に設けられてい
る。
【0025】前記チエン及びスプロケットを作動させる
機構は前記、図4に示すものと同様であるから説明を省
略する。
【0026】以上のように構成された本発明の他の実施
例になる可変ピッチプロペラ装置について、以下にその
作用を説明する。図示しない作動機構によってチエン8
6が動作されると、該チエン86と噛み合うスプロケッ
ト85によってアジャストスクリュー77が回転され
る。アジャストスクリュー77のねじ部分77Aは固定
ナット84に螺合しているので、回転によってアジャス
トスクリュー77は往動する。このため、アジャストス
クリュー77にベアリング76を介して連結されている
コントロールロッド75が往動し、ブシュ78に設けら
れたカム79が移動し、該カム79に当接された偏心ピ
ン83を介してプロペラ80が回転軸81を中心として
回動される。これによって、プロペラ80のピッチ角度
が変えられる。
【0027】本発明の上記実施例においては、トーショ
ンスプリングによる復帰作用を付設する構造、あるいは
付設しない構造を含むものである。
【0028】
【発明の効果】以上のように構成された本発明によれ
ば、以下のような効果を奏する。先ず、ラックとピニオ
ン、あるいはチエンとスプロケットによるコントロール
ロッドの往復動機構であるから、構造が簡単かつ操作も
簡単であり、更には応答速度も速いので、頻繁にピッチ
角度を変更させる必要のある小形高速船舶に簡単かつ効
果的に適用できるものとなる。更に、ラックとピニオン
による伝達機構は小型化かつコンパクトであるから、推
進機ケーシングの内部での占有容積が低減し、流体抵抗
の増大がない。更に、チエンとスプロケットによる伝達
機構は、前記ラックとピニオンによる伝達機構と比べて
ラックの移動面積分だけ上下方向に小型化されるから、
推進機ケーシングの内部での占有容積が一層低減し、更
には流体抵抗の増大が一層低減されるものとなる。又、
トーションスプリングによる復帰機構を設けた構造にす
ると、自動的に復帰が行われるので、頻繁に繰り返して
ピッチ角度を変更する場合でも操作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例からなる可変ピッチ
プロペラ装置を示す断面図である。
【図2】図2は、図1のAーA断面図である。
【図3】図3は、図2のプロペラ部分のBーB断面図で
ある。
【図4】図4は、ラック機構を示す断面図である。
【図5】図5は、図1のCーC断面図である。
【図6】図6は、復帰機構を示す断面図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施例からなる可変ピッ
チプロペラ装置を示す断面図である。
【図8】図8は、図7のXーX断面図である。
【図9】図9は、図8のプロペラ部分のYーY断面図で
ある。
【図10】図10は、図7のZーZ断面図である。
【図11】図11は、従来公知の可変ピッチプロペラ装
置の一例を示す断面図である。
【図12】図12は、図11のDーD断面図である。
【符号の説明】
21 推進機ケーシング 22 推進軸 23 ベベルギヤ 24 伝導軸 25 ベベルピニオン F 保持枠体 29 保持枠体 32 ボス部 33 スピナー 35 コントロールロッド 37 アジャストスクリュー 38 ピン 39 リンク 40 プロペラ 41 回転軸部 42 円板体 43 偏心ピン 44 固定ナット 45 ピニオン 46 ラック 53 ベルクランク 54 ワイヤ 61 推進機ケーシング 62 推進軸 63 ベベルギヤ 64 伝導軸 65 ベベルピニオン F 保持枠体 69 保持枠体 72 ボス部 73 スピナー 75 コントロールロッド 77 アジャストスクリュー 78 ブシュ 79 カム 80 プロペラ 81 回転軸部 82 円板体 83 偏心ピン 84 固定ナット 85 スプロケット 86 チエン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝 浩文 神奈川県横須賀市夏島町19番地 住友重機 械工業株式会社追浜造船所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進機ケーシングと、該推進機ケーシン
    グに回転自在に設けられたプロペラと、該プロペラに設
    けられた偏心ピンと、該偏心ピンを作動させる作動機構
    とからなり、該作動機構を作動させて前記偏心ピンを移
    動させ、これによって前記プロペラのピッチ角度を変更
    させるようにした可変ピッチプロペラ装置において、 前記偏心ピンを作動させる作動機構が、直線往復動を回
    転移動に変換可能とする偏心ピン連結機構と、一方端が
    該偏心ピン連結機構と連結され、他方端がアジャストス
    クリューに回転可能に連結され、直線往復動可能となっ
    ているコントロールロッドと、該アジャストスクリュー
    に設けられたピニオンと、前記アジャストスクリューに
    設けられたねじ部分と、該ねじ部分に螺合され、前記推
    進機ケーシングに固定された固定ナットと、前記ピニオ
    ンに噛み合うラックと、該ラックを往復動させるラック
    作動手段とからなり、 前記ラック作動手段を作動させることにより前記プロペ
    ラのピッチ角度を変更させるようにしたことを特徴とす
    る小形高速船舶用船外機の可変ピッチプロペラ装置。
  2. 【請求項2】 推進機ケーシングと、該推進機ケーシン
    グに回転自在に設けられたプロペラと、該プロペラに設
    けられた偏心ピンと、該偏心ピンを作動させる作動機構
    とからなり、該作動機構を作動させて前記偏心ピンを移
    動させ、これによって前記プロペラのピッチ角度を変更
    させるようにした可変ピッチプロペラ装置において、 前記偏心ピンを作動させる作動機構が、直線往復動を回
    転移動に変換可能とする偏心ピン連結機構と、一方端が
    該偏心ピン連結機構と連結され、他方端がアジャストス
    クリューに回転可能に連結され、直線往復動可能となっ
    ているコントロールロッドと、該アジャストスクリュー
    に設けられたピニオンと、前記アジャストスクリューに
    設けられたねじ部分と、該ねじ部分に螺合され、前記推
    進機ケーシングに固定された固定ナットと、前記ピニオ
    ンに噛み合うラックと、該ラックを往復動させるラック
    作動手段と、前記ラックを作動位置から元の位置へ復帰
    させるトーションスプリング機構とからなり、 前記ラック作動手段を作動させることにより前記プロペ
    ラのピッチ角度を変更させ、前記ラック作動手段を不作
    動とすることにより自動的に前記プロペラのピッチ角度
    が元の位置に復帰するようにしたことを特徴とする小形
    高速船舶用船外機の可変ピッチプロペラ装置。
  3. 【請求項3】 推進機ケーシングと、該推進機ケーシン
    グに回転自在に設けられたプロペラと、該プロペラに設
    けられた偏心ピンと、該偏心ピンを作動させる作動機構
    とからなり、該作動機構を作動させて前記偏心ピンを移
    動させ、これによって前記プロペラのピッチ角度を変更
    させるようにした可変ピッチプロペラ装置において、 前記偏心ピンを作動させる作動機構が、直線往復動を回
    転移動に変換可能とする偏心ピン連結機構と、一方端が
    該偏心ピン連結機構と連結され、他方端がアジャストス
    クリューに回転可能に連結され、直線往復動可能となっ
    ているコントロールロッドと、該アジャストスクリュー
    に設けられたスプロケットと、前記アジャストスクリュ
    ーに設けられたねじ部分と、該ねじ部分に螺合され、前
    記推進機ケーシングに固定された固定ナットと、前記ス
    プロケットに巻回されたチエンと、該チエンを往復動さ
    せるチエン作動手段とからなり、 前記チエン作動手段を作動させることにより前記プロペ
    ラのピッチ角度を変更させるようにしたことを特徴とす
    る小形高速船舶用船外機の可変ピッチプロペラ装置。
  4. 【請求項4】 推進機ケーシングと、該推進機ケーシン
    グに回転自在に設けられたプロペラと、該プロペラに設
    けられた偏心ピンと、該偏心ピンを作動させる作動機構
    とからなり、該作動機構を作動させて前記偏心ピンを移
    動させ、これによって前記プロペラのピッチ角度を変更
    させるようにした可変ピッチプロペラ装置において、 前記偏心ピンを作動させる作動機構が、直線往復動を回
    転移動に変換可能とする偏心ピン連結機構と、一方端が
    該偏心ピン連結機構と連結され、他方端がアジャストス
    クリューに回転可能に連結され、直線往復動可能となっ
    ているコントロールロッドと、該アジャストスクリュー
    に設けられたスプロケットと、前記アジャストスクリュ
    ーに設けられたねじ部分と、該ねじ部分に螺合され、前
    記推進機ケーシングに固定された固定ナットと、前記ス
    プロケットに巻回されたチエンと、該チエンを往復動さ
    せるチエン作動手段と、前記チエンを作動位置から元の
    位置へ復帰させるトーションスプリング機構とからな
    り、 前記チエン作動手段を作動させることにより前記プロペ
    ラのピッチ角度を変更させ、前記チエン作動手段を不作
    動とすることにより自動的に前記プロペラのピッチ角度
    が元の位置に復帰するようにしたことを特徴とする小形
    高速船舶用船外機の可変ピッチプロペラ装置。
  5. 【請求項5】 偏心ピン連結機構が、コントロールロッ
    ドに設けられたピンを介して連結された複数のリンク
    と、該リンクに連結された偏心ピンとからなることを特
    徴とする請求項1ないし請求項4記載の小形高速船舶用
    船外機の可変ピッチプロペラ装置。
  6. 【請求項6】 偏心ピン連結機構が、コントロールロッ
    ドに回転自在に設けられたブシュと、該ブシュに設けら
    れたカムと、該カムに当接された複数の偏心ピンとから
    なることを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の小
    形高速船舶用船外機の可変ピッチプロペラ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006528577A (ja) * 2003-07-25 2006-12-21 エイムブリッジ・ピーティーワイ・リミテッド 舶用推進システム
JP2008007069A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Honda Motor Co Ltd 駆動軸を備える船舶推進機
KR101313586B1 (ko) * 2011-06-15 2013-10-01 삼성중공업 주식회사 선박용 추진장치 및 이를 포함하는 선박

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JP2008007069A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Honda Motor Co Ltd 駆動軸を備える船舶推進機
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