JPH07214954A - マイクロ波により真偽チェック可能な書類 - Google Patents

マイクロ波により真偽チェック可能な書類

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JPH07214954A
JPH07214954A JP6030841A JP3084194A JPH07214954A JP H07214954 A JPH07214954 A JP H07214954A JP 6030841 A JP6030841 A JP 6030841A JP 3084194 A JP3084194 A JP 3084194A JP H07214954 A JPH07214954 A JP H07214954A
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JP
Japan
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document
microwave
thin film
metal thin
genuineness
Prior art date
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Pending
Application number
JP6030841A
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English (en)
Inventor
Yutaka Okudaira
裕 奥平
Shohei Sone
庄平 曽根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙幣、クレジットカードなどの書類の真偽を
マイクロ波によりチェック可能とする。 【構成】 書類の少なくとも一部に、マイクロ波に対し
前記書類の材料とは異なる電磁特性を有する金属薄膜を
ランダムに分布させた真偽チェック領域を有する書類で
あって、その金属薄膜が多数の不連続な線状切欠部を有
していることを特徴とするマイクロ波により真偽チェッ
ク可能な書類。 【効果】 マイクロ波によるチェックをする際に、走査
位置が基準からずれても誤判定を生じることなく、正確
に真偽を判定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波により真偽
をチェックできる紙幣やクレジットカードのような書類
に関する。
【0002】
【従来技術】近年、紙幣、パスポート、クレジットカー
ド、債券、免許証などの各種書類の偽造や変造が問題と
なっており、書類の真正さをチェックする手段が社会的
に要求されている。
【0003】その一つの方法として、マイクロ波手段を
用いる真正さのチェック方法が提案されている(特表昭
63−501250)。この方法は、光電的方法や磁気
的方法の有する問題点、すなわち前者では書類の輝度や
色が失われていたり、書類が損傷していたりすると光電
的走査システムの反復性に影響が出るなどの問題があ
り、後者は磁気の前歴、磁気の外乱、あるいは書類の変
形などにより磁気走査システムの繰り返し確実性がない
などの問題があったのを解消し得るとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのマイクロ
波手段を用いる方法では、紙、プラスチックなどの非導
電材料に導電性ファイバなどの導電性粒子を混入して、
マイクロ波に対してランダムに変化する物理的特性を付
与しているが、導電性粒子の形状、混入量などが正確性
に大きく影響し、製造が極めて難しい。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の光電的
方法の欠点とされていた書類の変質、損傷による影響が
少なく、また上記マイクロ波手段の有する欠点がないも
のとして、製造が容易で、真偽の誤判定がない書類を提
供するものである。
【0006】その要旨とするところは、書類の少なくと
も一部に、マイクロ波に対し前記書類の材料とは異なる
電磁特性を有する金属薄膜をランダムに分布させた真偽
チェック領域を有する書類であって、その金属薄膜が多
数の不連続な線状切欠部を有していることを特徴とする
マイクロ波により真偽チェック可能な書類にある。
【0007】上記ランダムに分布している金属薄膜と
は、薄膜の模様が同一形状をなすことなく、金属が不規
則に分布していることをいう。模様の形状は、一般に
は、不連続部分に着目して、点、島、網目などがある。
本発明では、薄膜ではなく切欠部が不連続部分である
が、これが線をなすものである。しかも、線の太さ、長
さ、形がまったく不規則である点に特徴がある。
【0008】本発明において、チェック領域を形成する
ランダムに分布した金属薄膜が、多数の不連続な線状切
欠部を有していると、金属薄膜の分布に対応したより高
感度の明快な応答マイクロ波束の変化が得られる。
【0009】本発明書類は、紙幣、パスポート、クレジ
ットカード、債券、免許証などの各種書類であって、通
常は紙またはプラスチックなどの非金属材料からなる。
その書類の少なくとも一部には、真偽チェックのための
チェック領域を有する。チェック領域には、マイクロ波
に対し前記書類材料とは異なる電磁特性を有する金属薄
膜がランダムに分布している。
【0010】次に、本発明書類の好ましい例とその製造
方法について具体的に説明する。多数の不連続な線状切
欠部を有し、ランダムに分布する金属薄膜を得る方法と
しては、各種の方法がある。
【0011】最も簡便な方法は、ヘアライン加工と言わ
れる方法である。この方法は、表面に金属薄膜を形成し
た書類材料シートを、移動させる間にブラシと接触さ
せ、金属薄膜に引っかき傷をつけるので、またスクラッ
チ法とも言われる。ブラシは、薄膜を形成する金属より
硬度の高い材料で造られた突起を、軸の周りに放射状に
多数配設したものであって、線状切欠部をランダムに分
布させるには、もちろん突起の配設は不規則的に行った
ものが好ましい。また、接触に際し、ブラシは中心軸を
金属薄膜面と平行に、かつ書類材料シートの移動方向と
直交する位置に配備される。しかも、この中心軸自体、
軸方向に可変速で振動可能に、できれば軸を中心に可変
速で回転可能に配置するのがよい。
【0012】上記加工を施すべき金属薄膜の形成には、
従来知られた各種の方法を用いることができるが、特に
好適なのは、真空蒸着、スパッタリング、低温プラズマ
法など、金属を気相にして薄く付着させる方法、いわゆ
る物理的気相成長法である。気相成長法によれば、薄く
て均質な金属層が得られる。金属としては、Ti、A
l、Ni、Ag、Au、Cu、Pb、Snあるいはこれ
らの合金を用いることができる。
【0013】前記加工によりランダムに分布する金属薄
膜を形成したシートは、書類を構成する他の材料シート
と積層したり、書類の一部に貼着して、表面層あるいは
中間層として書類に組み込むことができる。中間層とす
る場合には、その表面層は当然金属薄膜とは電磁特性の
異なる書類材料、例えば透明プラスチックにより形成す
る。
【0014】本発明書類の真偽をチェックする方法の一
例を説明すると、書類の所定位置をチェックのためマイ
クロ波により走査する。すると、書類材料と金属薄膜と
では比誘電率ε、透磁率μ、抵抗率ρなどが異なるの
で、応答マイクロ波束、すなわち反射束あるいは透過束
に変化が生じる。この変化を測定すると、走査方向の書
類位置により変化するアナログ信号が得られる。
【0015】マイクロ波は、ある面積、例えば導波管径
1〜10mm程度の面積を有するマイクロ波束として照
射されるので、応答マイクロ波束の変化はその面積内の
平均値として得られる。金属薄膜の分布はランダムで、
書類ごとに異なるので、応答マイクロ波束の変化も書類
ごとに異なる。
【0016】一方書類には、あらかじめ前記の応答マイ
クロ波束の変化を測定し、それを一定の秘密の規則で変
換したデジタルマークが記録されている。このマーク
は、書類の真偽チェック領域を多数のサブエリアに分割
した際の各サブエリアごとの応答信号を、あるスライス
レベルで二値化したり、あるいはいくつかの階層値に変
換するなどして、バーコード、印刷文字、あるいは磁気
ヘッドで読み取る磁気ストライプなどとして記録され
る。サブエリアの幅は、マイクロ波による分解能などに
応じて設定される。書類の真偽のチェックは、応答マイ
クロ波束の変化を測定してそれを変換したデジタル信号
と前記デジタルマークとを照合して、両者の同一性ない
し近似性を判定して行うことができる。
【0017】ここで重要なことは、書類ごとに異なるラ
ンダム性の高い金属薄膜分布を得ること、金属薄膜の分
布に対応した高感度の明快な応答マイクロ波束の変化が
得られること、および書類の寸法精度などの関係でマイ
クロ波で走査する位置が基準からわずかにずれた場合に
も、真正な書類を偽造と判断するなどの誤判定が生じな
いことである。
【0018】ところが本発明においては、金属薄膜が多
数の不連続な線状切欠部を有しランダムに分布している
ので、走査位置が2.5mmまでの変動ならば、ほぼ近
似したマイクロ波束の変化が得られ、誤判定の可能性が
極めて低くなる。
【0019】本発明の書類において、金属薄膜は線状切
欠部が不連続であるのに対して、金属部は連続でループ
状となっている。マイクロ波は、その進行方向を横切っ
て導電体が設置されると、その導電体の電磁特性によ
り、反射あるいは屈曲などが起こるが、これらの現象は
ループ状導電体において著しい。これが、本発明の感度
の大幅な向上につながっているものと考えられる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
【0021】(実施例)厚さ75μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルム上に、Tiをスパッタ
リングし、形成された金属薄膜にヘアライン加工を施
し、多数の不連続な線状切欠部をランダムに分布させ
た、図3に示す金属薄膜が得られた。この金属薄膜が中
間層となるように、透明PETフィルム(厚さ75μ
m)をエポキシ接着剤で貼り合わせた。このようにして
得られた書類を、周波数24.15GHz、導波管径1
0mm×4mmのマイクロ波束により走査して、透過マ
イクロ波束の強度を測定し、図1の結果を得た。
【0022】(比較例)ステンレススチールファイバ
(平均径8μm×平均長さ5mm)を0.2重量%混入
したエポキシ接着剤により、2枚のPETフィルム(厚
さ75μm)を貼り合わせた。このようにして得られた
書類について、実施例と同様に透過マイクロ波束の強度
を測定し、図2の結果を得た。
【0023】従来の書類では図2に示すように、ピーク
数が少なく、またピークの分布の偏りが大きい。これ
は、導電材料が存在する部分とほとんど存在しない部分
とがあることを意味し、その結果、走査線がずれた場合
に応答が大きく変わった。
【0024】これに対し本発明書類では、図1に示すよ
うに、多数のピークがランダムにかつ明確に現われる。
また、各々ピークの分布はランダムであるが急激な変化
や偏りが少なく、走査線がずれた場合にも応答が安定し
ていることが判明した。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、書類の少なくとも一部
に、所定のランダムに分布した金属薄膜を形成すること
により、マイクロ波によるチェックが可能で、走査線が
わずかにずれても誤判定を生じない書類が得られ、正確
に真偽を判定することができる。また、製造及び書類へ
の組み込みが容易で、ランダム分布を調整しやすいとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の書類をマイクロ波によりチェックした
結果、得られる出力信号の例を示す図。
【図2】従来法により書類をマイクロ波によりチェック
した結果、得られる出力信号の例を示す図。
【図3】金属薄膜をランダムに分布させた真偽チェック
領域の例

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書類の少なくとも一部に、マイクロ波に
    対し前記書類の材料とは異なる電磁特性を有する金属薄
    膜をランダムに分布させた真偽チェック領域を有する書
    類であって、その金属薄膜が多数の不連続な線状切欠部
    を有していることを特徴とするマイクロ波により真偽チ
    ェック可能な書類。
JP6030841A 1994-02-03 1994-02-03 マイクロ波により真偽チェック可能な書類 Pending JPH07214954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6030841A JPH07214954A (ja) 1994-02-03 1994-02-03 マイクロ波により真偽チェック可能な書類

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6030841A JPH07214954A (ja) 1994-02-03 1994-02-03 マイクロ波により真偽チェック可能な書類

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07214954A true JPH07214954A (ja) 1995-08-15

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ID=12314929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6030841A Pending JPH07214954A (ja) 1994-02-03 1994-02-03 マイクロ波により真偽チェック可能な書類

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JP (1) JPH07214954A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11926170B2 (en) * 2017-05-17 2024-03-12 Ccl Secure Pty Ltd Banknote

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11926170B2 (en) * 2017-05-17 2024-03-12 Ccl Secure Pty Ltd Banknote

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