JPH07210330A - ディスクアレイ装置 - Google Patents

ディスクアレイ装置

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JPH07210330A
JPH07210330A JP6001980A JP198094A JPH07210330A JP H07210330 A JPH07210330 A JP H07210330A JP 6001980 A JP6001980 A JP 6001980A JP 198094 A JP198094 A JP 198094A JP H07210330 A JPH07210330 A JP H07210330A
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JP
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disk
area
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JP6001980A
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English (en)
Inventor
Shigeru Oizumi
繁 大泉
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 個々のディスク装置内の転送レートの高い記
憶領域をバッファとして利用して、データを冗長構成に
して格納するディスクアレイ装置を提供する。 【構成】 それぞれのディスク装置14内の高速にデー
タ転送が行なえる記憶領域16をバッファとして用い、
書き込み要求のなされたデータを、一旦、これらのバッ
ファ領域に分散して格納する。そして、データのアクセ
ス要求がなされていないときに、バッファ領域16に格
納したデータを、転送元と転送先のディスク装置が異な
るような条件下で、格納領域17に転送するとともに、
パリティ生成回路13を用いてパリティを作成し、デー
タの格納形態を冗長構成に形成し直す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクアレイ装置に
係わり、データが記憶される記憶領域に応じてディスク
装置の転送レートが異なることを利用するディスクアレ
イ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどの外部記憶装置として
用いられるディスク装置は、半導体メモリなどの記憶素
子に比べて、大容量のデータを記憶することができとい
う利点を有する。しかし、データの読み出しに機械的な
動作を必要とするため、応答速度が遅い、または、ヘッ
ドとディスク媒体の衝突などにより、ディスク媒体上に
記憶しておいた情報が失われてしまうことがあるといっ
た欠点も有している。このため、応答速度や信頼性の向
上を図って、データを所定のサイズのブロックに分割
し、複数台のディスク装置に分散して格納することが行
なわれている。
【0003】このような形のデータ格納は、コンピュー
タ側より、複数台のディスク装置のそれぞれに対してコ
マンドを発行することによっても実現することはできる
が、コンピュータ側の負担が大きくなってしまう。この
問題を解消するために、記憶装置側で、格納手順を決定
するようにした装置がディスクアレイ装置である。
【0004】ディスクアレイ装置で良く用いられている
格納形態に、RAID(Redundant Arrays of Inexpensi
ve Disks) と呼ばれる冗長構成がある。これらの格納形
態のうち、たとえば、レベル3ないし5に分類される形
態では、データの書き込みと同時に、そのデータを基に
作成されたパリティの書き込みが行なれる。従来のディ
スクアレイ装置では、書き込み要求がなされたデータを
一時的に記憶するための半導体メモリが備えられてお
り、そのメモリ上に記憶されたデータを基にパリティが
算出されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のディスクアレイ装置では、データを一時、半導体
メモリ上に記憶して、そのデータを用いてパリティの算
出を行なっていた。このため、ある程度の記憶容量を有
する半導体メモリを備えることが必要であるという問題
と、半導体メモリの記憶容量を越える大量のデータの書
き込み要求を受信したときには、パリティの算出過程に
よりその書込速度が制限されてしまうという問題があっ
た。
【0006】そこで本発明の目的は、たとえば、上述の
ような問題を、個々のディスク装置内の記憶領域の転送
レートの違いを利用して解消するディスクアレイ装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数台のディスク装置と、複数台のディスク装置のそれ
ぞれの記憶領域内の高速にデータ転送が行なえる領域に
データの一時記憶に用いるバッファ領域を作成し、残り
の記憶領域に冗長構成にしたデータの格納に用いるデー
タ領域を作成する作成手段と、書き込み要求がなされた
データを所定サイズのデータブロックに分割する分割手
段と、この分割手段により分割されたデータブロックを
複数台のディスク装置のバッファ領域に書き込む書込手
段と、複数台のディスク装置のバッファ領域にパリティ
の算出に十分な量のデータブロックが格納されているか
否かを判定する判定手段と、判定手段がパリティの算出
に十分な量のデータブロックが格納されていると判定し
たときに、バッファ領域に格納されているデータブロッ
クをそのデータブロックが格納されたディスク装置とは
異なるディスク装置内の同一のアドレスのデータ領域に
転送するデータ転送手段と、このデータ転送手段がデー
タ領域に転送したデータブロックを基にパリティを作成
し、作成したパリティをそれらのデータブロックの格納
に用いられていないディスク装置のアドレスで指定され
るデータ領域に書き込むパリティ書込手段とを具備す
る。
【0008】すなわち、請求項1記載の発明では、それ
ぞれのディスク装置内の高速にデータ転送が行なえる記
憶領域をバッファとして用い、書き込み要求のなされた
データを、一旦、これらのバッファ領域に分散して格納
する。そして、データのアクセス要求がなされていない
ときに、バッファ領域に格納したデータを、転送元と転
送先のディスク装置が異なるような条件下で転送してい
き、冗長構成にデータの格納形態を構成し直す。このよ
うに、データの書き込み要求がなされた際には、パリテ
ィの作成を行なわず、また、そのデータをデータ転送速
度が早い記憶領域に書き込むため、書き込み要求に対し
て高速に応答することができる。また、異なるディスク
装置間のデータ転送だけで、冗長構成を形成するので、
その処理も高速に完了させることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、複数台のディスク
装置と、複数台のディスク装置のそれぞれの記憶領域内
に、データの転送速度に応じた所定数のデータ領域を作
成する作成手段と、書き込み要求がなされたデータの圧
縮率を検出する検出手段と、この検出手段が検出した圧
縮率に応じて、所定数のデータ領域からそのデータの格
納に用いるデータ領域を選択する選択手段と、この選択
手段により選択されたデータ領域に、データを所定サイ
ズのブロックに分割して書き込む書込手段とを具備す
る。
【0010】すなわち、請求項2記載の発明では、ディ
スク装置の記憶領域にデータ転送速度が異なる記憶領域
が存在することを利用して、圧縮率が悪いデータは、転
送レートが高い記憶領域に格納し、逆に、圧縮率が良い
データは、転送レートが低い記憶領域に格納する。この
ため、圧縮率が悪いデータが転送レートの低い記憶領域
に格納されるようなことがなくなり、ディスク装置とし
ての総合的な応答速度を向上することができる。
【0011】
【実施例】以下、実施例につき本発明を詳細に説明す
る。
【0012】第1の実施例
【0013】図1に、本発明の第1の実施例によるディ
スクアレイ装置の構成を示す。第1の実施例のディスク
アレイ装置11は、ディスクアレイコントローラ12と
パリティ生成回路13と4台のディスク装置14とで構
成され、それらは、バス15で相互に接続されている。
ディスクコントローラ12は、プロセッサとメモリとそ
の周辺回路で構成された制御回路であり、パリティ生成
回路13は、ディスクアレイコントローラ12の指示に
より、所定数のデータの排他的論理和を算出する。
【0014】以下に、このディスクアレイ装置の動作の
説明を行なう。第1の実施例のディスクアレイ装置は、
データを冗長構成にして格納する装置ではあるが、書き
込み要求がなされたデータは、一旦、各ディスク装置1
4内の転送レートが高い記憶領域であるバッファエリア
16の空き領域に書き込まれる。
【0015】この書き込みはディスクアレイコントロー
ラ12の制御下で行われ、書き込み要求がなされたデー
タは、所定のサイズのブロックに分割されて、4台のデ
ィスク装置14に分散されて格納される。なお、ディス
クアレイコントローラ12内のメモリ上には、外部装置
がディスクアレイ装置内のデータブロックの指定に用い
るアドレスと、そのデータブロックが実際に記憶されて
いるディスク装置およびディスク装置内でのアドレスと
を対応付けるためのアドレス変換テーブルが設けられて
おり、ディスクアレイコントローラ12は、このアドレ
ス変換テーブルの内容を検証することにより、バッファ
エリア内の空き領域を見いだし、その内容を更新するこ
とにより、バッファエリア16に、データブロックを格
納したことを記憶する。
【0016】そして、外部装置からのアクセス要求がな
されていないときに、ディスクアレイコントローラ12
は、バッファエリア16に格納したデータを、以下の手
順で格納エリア17に転送する。
【0017】図2に、格納エリアへのデータ転送時にお
ける、ディスクアレイコントローラの動作の流れを示
す。ディスクアレイコントローラ12は、まず、4台の
ディスク装置のバッファエリア160 ないし163 に、
格納されているデータブロック数NB を調べ(ステップ
S101)、格納されているデータブロックが, 定数N
CNST未満である場合(ステップS102;N)には、処
理を一旦終了して、新たなデータが書き込まれるのを待
つ。なお、NCNSTは、ディスクアレイ装置を構成するデ
ィスク装置の台数に依存する定数であり、NCNSTとディ
スク装置台数Mとの間には、NCNST=M×(M−1)の
関係が成立する。第1の実施例のディスクアレイ装置で
は、4台のディスク装置を用いているので、定数NCNST
は、“12”となる。
【0018】バッファエリア16にデータブロックが、
CNST個以上格納されていた場合(ステップS102;
Y)、ディスクアレイコントローラ12は、まず、それ
ぞれのバッファエリア16から、処理対象とするNCNST
個のデータブロックを選択(ステップS103)する。
次いで、それぞれのデータブロックの転送先となるディ
スク装置とそのディスク装置内での記憶領域を決定し、
併せて、その転送順を決定(ステップS104)する。
このステップでは、パリティを記憶するために使用する
ディスク装置143 を除く3台のディスク装置の格納エ
リア内から、同一のディスク装置間のデータ転送となら
ない記憶領域が選択され、転送先に設定される。この設
定手順の詳細は後述する。
【0019】データブロックの転送先および転送順を決
定したディスクアレイコントローラ12は、それに従
い、NCNST個のデータブロックの転送を実行(ステップ
S105)する。次に、パリティ生成回路13を制御し
て、ディスク装置140 ないし142 の対応するアドレ
スの格納エリアに記憶されたデータブロックの排他的論
理和であるパリティを作成させ、そのパリティを、ディ
スク装置143 に書き込ませる(ステップS106)。
そして、アドレス変換テーブルの内容を書き換えて(ス
テップS107)、動作を終了する。
【0020】図3ないし図5を用いて、ステップS10
4において行なわれる処理の概要を説明する。なお、図
3は、図4の流れで用いているアルゴリズムを説明する
ための図であり、図4は、ディスクアレイコントローラ
が転送先を決定するために行なう動作の流れを示した流
れ図であり、図5は、その動作の結果、決定される転送
先と転送元の関係を示す模式図である。
【0021】まず、図3を用いて、転送先の決定手順の
概要を説明する。前述したように、あるディスク装置の
バッファエリアに格納されたデータブロックは、そのデ
ィスクを除いたディスク装置が転送先が選ばれる。ま
た、格納エリア内の同一アドレスで指定されるデータブ
ロック中の1つのデータブロックは、パリティの記憶の
ために使用されるので、“ディスク装置の台数−1”個
のデータごとに、格納エリア内の同一アドレスで指定さ
れるデータブロックから転送先を選択してやればよいこ
とになる。
【0022】たとえば、図3(a)のように、“0”か
ら“11”と番号付けられた12個のデータが、ディス
ク装置のバッファエリアに格納されていた場合、番号順
に3つずつデータブロックを抽出して、各データブロッ
クが存在する列(すなわち、ディスク装置)を変更する
ことなく、それぞれの3つのデータブロックを同一行に
並べると図3(b)のようになる。たとえば、(b)の
2行目のデータブロックが描かれていない部分が一番右
端に来るように、この行を回転させてやれば、(c)に
示したように、各データを、元の列とは違う列に移動す
ることができる。3行目および4行目も同様の処理によ
り、その行に存在する各データを、元の列と違う列に配
置できることになる。
【0023】このような変換により得られる配置は、上
述の条件を満たすものであり、後ほど説明するディスク
アレイコントローラによる転送先の決定は、基本的に
は、このようなアルゴリズムで行なわれている。ただ
し、図3(a)の1行目だけは、データブロックが描か
れていない部分が、既に、右端の列に存在しているの
で、上述のものとは異なるアルゴリズムにより、その転
送先は決定される。
【0024】図4を用いて、ディスクアレイコントロー
ラが実際に行なう処理を説明する。この処理は、バッフ
ァエリア内のj番のデータブロックの転送先となる格納
エリア内のデータブロックの番号を求めるものであり、
得られたブロック番号は、変数Aj に記憶される。な
お、ブロック番号jは、U×(L−1)で規定され、U
は、そのデータブロックが格納されたディスク装置の番
号(0〜3)であり、Lは、それぞれのエリア内におけ
る、そのデータブロックが格納順であり、第1の実施例
のディスクアレイ装置では、このブロック番号が、バッ
ファエリアおよび格納エリアで独立に規定されている。
【0025】ディスクアレイコントローラは、まず、カ
ウンタNBUFF、NDATAに、それぞれ、“0”をセット
(ステップS201)し、次いで、iとjに、それぞ
れ、“0”と“NBUFF+UMAX ”をセット(ステップS
202)する。ここで、UMAX は、ディスク装置番号の
最大値であり、ディスクアレイ装置が内蔵するディスク
装置台数から“1”を減じた値である。また、カウンタ
BUFFは、バッファエリア内の処理対象とする一連のブ
ロックの最初のブロック番号を記憶するためのカウンタ
であり、NDATAは、格納エリア内の転送先となる一連の
データブロックの最初のブロック番号の記憶するための
カウンタである。
【0026】そして、j番のデータブロックが格納され
ているディスク装置番号であるUjと、UMAX との比較
を行い、j番のデータブロックがUMAX 番のディスク装
置に格納されたものでない場合(ステップS203;
N)には、“NBUFF+i”番のデータブロックの転送先
を、格納エリア内の“NDATA+i”番のデータブロック
に決定(ステップS204)する。そして、iに“1”
を加算(ステップS205)し、iがUMAX と一致して
いなければ(ステップS206;N)、ステップS20
4に戻り、iがUMAX と一致しているときには(ステッ
プS206;Y)、ステップS211に進む。
【0027】また、UMAX 番のディスク装置に格納され
たものである場合(ステップS203;Y)には、“N
BUFF+i”番のデータブロックの転送先を、格納エリア
内の“NDATA+i+1”番のデータブロックに決定(ス
テップS207)する。そして、iに“1”を加算(ス
テップS208)し、iが“UMAX −1”と一致してい
なければ(ステップS209;N)、ステップS207
に戻る。そして、iが“UMAX −1”と一致していると
きには(ステップS209;Y)、“j+1”番のデー
タブロックの転送先を、格納エリア内の“NDATA”番の
データブロックに決定(ステップS210)して、ステ
ップS211に進む。なお、このステップS207ない
しステップS210で行なっている処理が、図3の一行
目に対する処理である。
【0028】ステップS211では、NDATA、NBUFF
それぞれ、“UMAX +1”、UMAXが加算され、NBUFF
がNCNSTと一致していなければ(ステップS212;
N)、ステップS202に戻る。そして、NBUFFとN
CNSTが一致したときに(ステップS212;Y)、転送
先の設定処理は終了する。
【0029】この一連の処理により、図5に示したよう
に、4台のディスク装置のバッファエリアに記憶されて
いるデータブロックのそれぞれに、3台のディスク装置
の格納エリア内のデータブロックが格納先として指定さ
れる。図5において、それぞれのデータブロック内に表
記した数字は、データを識別するために付したデータ番
号であり、ディスク装置143 の格納エリアに表記して
あるPL-M は、L番からM番のまでのデータを基に算出
されるパリティを示す。なお、データ番号は、バッファ
エリア内では、ブロック番号と一致している。
【0030】第1の実施例のディスクアレイ装置では、
このように、データの転送先が他のディスク装置に指定
されるので、データを読み出しながら書き込むといった
動作が可能となり、短い時間でデータ転送を完了するこ
とができる。しかし、データの転送を行なう順番が適当
なものでないと、各ブロックのデータ転送の完了後に、
ヘッドが長い距離をシークしなければならなくなる。た
とえば、データ番号順に、データ転送を行なわせると、
書き込みに用いられていたヘッドが次の処理では読み出
しに用いられるといったケースが多く現われる。このた
め、第1の実施例のディスクアレイ装置では、それぞれ
のディスク装置に対するデータの書き込みを完了させた
後に、次のディスク装置に対する書き込みを実行させる
といった手順で、データ転送を行なっている。
【0031】すなわち、図5の状態に対して、データ転
送を行なう場合には、まず、ディスク装置140 (U=
0)内の格納エリアに対するデータ転送を全て完了させ
てしまう。このとき、最後の“データ9”の転送を開始
する前に、ディスク装置14 2 のヘッドを格納エリア側
に移動させておく。そして、ディスク装置140 へのデ
ータ転送の完了後、ディスク装置142 へのデータ転送
を開始させる。
【0032】このような順で、データ転送を実行するこ
とにより、第1の実施例のディスクアレイ装置では、デ
ータ転送に必要とされる時間を、更に短縮化している。
【0033】なお、以上の説明においては、RAIDレ
ベル4の冗長構成を形成させる場合を例としたが、第1
の実施例のディスクアレイ装置では、RAIDレベル5
の冗長構成でデータを記憶させることもできる。この場
合には、図3(b)に示した状態を、右または左に
“1”ずつ、ずらしてやれば、それぞれのデータに対し
て、必要な条件を満たす転送先を設定してやることがで
きる。参考として、図6に、RAIDレベル5の冗長構
成を形成する場合の、ディスクアレイコントローラの動
作の流れを示し、図7に、その結果として得られるデー
タブロックの配置を示しておく。
【0034】図6に示した流れは、図4と類似するもの
であるので、その概要だけを説明することにする。カウ
ンタNBUFF、NDATAには、処理対象となるバッファエリ
ア、格納エリアの最初のブロック番号が入り、各ループ
(ステップS302ないしS309)においては、バッ
ファエリア内に格納されているNBUFF番から“NBUFF
MAX −1”番までのデータブロックの転送先が決定さ
れている。各データブロックの転送先は、それぞれのデ
ータブロックが格納されたディスク装置の右隣のディス
ク装置に設定(ステップS303ないしステップS30
8)している。当然、右端のディスク装置内のデータブ
ロックの転送先は、左端のディスク装置内に設定(ステ
ップS306)される。
【0035】変形例
【0036】第1の実施例のディスクアレイ装置では、
3ブロック分のデータを読み出して、パリティを作成
し、作成したパリティを書き込むといった動作が必要で
あるが、パリティ生成回路と各ディスク装置とを1本の
バスで接続していたため、パリティ作成処理時にある程
度の時間が必要とされる。このパリティ作成処理時間を
短縮するため、変形例のディスクアレイ装置では、3つ
のデータを同時に処理できるパリティ生成回路と、バス
切替回路を用いて装置を構成した。
【0037】図8に、変形例のディスクアレイ装置の構
成を示す。変形例のディスクアレイ装置11は、ディス
クアレイコントローラ12とパリティ生成回路13と4
台のディスク装置14とバス切替回路18で構成され
る。
【0038】図9を用いて、バス切替回路18およびパ
リティ生成回路13の動作の説明を行なう。バス切替回
路18は、通常時には、各ディスク装置14をディスク
アレイコントローラ12と接続する。そして、ディスク
アレイコントローラから、パリティの作成を指示された
ときには、図9に示したように、内部の接続を切り替
え、各ディスク装置と直接にデータのやり取りができる
経路を構成する。そして、3台のディスク装置140
いし142 から、パリティを算出するデータを同時に読
み出し、それらの排他的論理和演算を行い、その演算結
果であるパリティをディスク装置143 に書き込む。
【0039】このように、変形例のディスクアレイ装置
では、第1の実施例のディスクアレイ装置に比べて、パ
リティ算出時に必要とされる時間が少なくなるため、総
合的な動作時間の短縮が図れる。
【0040】第2の実施例
【0041】図10に、第2の実施例のディスクアレイ
装置の構成を示す。第2の実施例のディスクアレイ装置
は、回路的には、第1の実施例のディスクアレイ装置に
圧縮伸長回路19を付加した構成をとる。圧縮伸長回路
19は、ホストコンピュータ21等の外部装置から送ら
れてきたデータの圧縮、および、ディスク装置内に格納
された圧縮データの伸長を行なう回路であり、圧縮時に
は、圧縮率の算出も同時に行なう回路である。このディ
スクアレイ装置では、それぞれのディスク装置内に、転
送レートに応じて分類された記憶領域である高転送レー
ト領域22と中転送レート領域23と低転送レート領域
24が設定され、書き込み要求のなされたデータは、圧
縮された後に、その圧縮率に応じた転送レート領域に格
納される。
【0042】図11に、第2の実施例のディスクアレイ
装置における、ディスクアレイコントローラのデータ格
納時の動作の流れを示す。データの書き込み要求を受け
たディスクアレイコントローラは、そのデータの圧縮率
に応じて、データを格納する記憶領域を選択する(ステ
ップS401ないしステップS405)。これらのステ
ップにより、圧縮率(圧縮後のデータサイズ/圧縮前の
データサイズ)が定数C1 より小さいデータに対して
は、低転送レート領域に格納することが指定(ステップ
S402)され、圧縮率が定数C1 以上、C2 未満のデ
ータには、中転送レート領域が指定される(ステップS
404)。また、圧縮率が定数C2 以上のデータの格納
領域としては、高転送レート領域が指定される(ステッ
プS405)。
【0043】その後、その指定された記憶領域にそのデ
ータの格納に十分な空き領域があるか否かが判断(ステ
ップS406)され、空き領域があった場合(Y)に
は、そこにデータを格納(ステップS408)する。圧
縮率を基に選択された記憶領域に空き領域が無かった場
合(ステップS406;N)には、他の記憶領域の空き
領域を探してそこに書き込む(ステップS407)。な
お、ディスクアレイ装置内にそのデータを記憶する空き
容量がない場合には、ここに示した処理に入る前に、エ
ラーメッセージが出力される。
【0044】このように、このディスクアレイ装置で
は、圧縮率が悪いデータは、転送レートが高い記憶領域
に格納され、逆に、圧縮率が良いデータは、転送レート
が低い記憶領域に格納される。このため、圧縮率が悪い
データが転送レートの低い記憶領域に格納されるような
ことがなくなり、ディスク装置としての総合的な応答速
度を向上させることができる。
【0045】第2の実施例のディスクアレイ装置では、
外部装置から、圧縮されていないデータを受けて、装置
内で圧縮を行なうように構成してあるが、外部装置から
圧縮されたデータとその圧縮率を受けるように構成して
もよい。また、ステップS406およびS407の書き
込みにおいては、RAIDレベル4のようなパリティを
用いた構成をとるようにしてもよく、RAIDレベル0
のようなパリティを用いない構成をとるようにしてもよ
い。また、パリティを使用する際には、変形例のディス
クアレイ装置のように、バス切替回路を組み合わせて、
各ディスク装置内のデータをパリティ生成回路が同時に
アクセスできるように構成してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、複数のディスク装置内の高速にデータ転送が行
なえる記憶領域をバッファとして用いるため、大量のデ
ータを一時に受信した場合の動作速度は、従来のディス
クアレイ装置よりも早くなる。また、異なるディスク装
置間のデータ転送だけで冗長構成を形成するように構成
されているので、高速に冗長構成を形成することができ
る。
【0047】請求項2記載の発明では、圧縮率が悪いデ
ータは、転送レートが高い記憶領域に格納し、逆に、圧
縮率が良いデータは、転送レートが低い記憶領域に格納
する。このため、圧縮率が悪いデータが転送レートの低
い記憶領域に格納されるようなことがなくなり、ディス
ク装置としての総合的な応答速度を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例によるアレイ型ディス
ク装置の概要を示す構成図である。
【図2】 第1の実施例のアレイ型ディスク装置におけ
る、バッファエリアから格納エリアへのデータ転送の流
れを示す流れ図である。
【図3】 第1の実施例のアレイ型ディスク装置におけ
る、データ転送先の決定手順を説明するための説明図で
ある。
【図4】 第1の実施例のアレイ型ディスク装置におけ
る、転送先の決定動作の流れを示す流れ図である。
【図5】 第1の実施例のアレイ型ディスク装置におけ
る、転送先の決定結果の一例を示す説明図である。
【図6】 第1の実施例のアレイ型ディスク装置におい
てRAIDレベル5の冗長構成を採用する際の、転送先
の決定動作の流れを示す流れ図である。
【図7】 第1の実施例のアレイ型ディスク装置におい
てRAIDレベル5の冗長構成を採用した際の、転送先
の決定結果の一例を示す説明図である。
【図8】 変形例のアレイ型ディスク装置の概要を示す
構成図である。
【図9】 変形例のアレイ型ディスク装置の動作内容を
示すための説明図である。
【図10】 本発明の第2の実施例によるアレイ型ディ
スク装置の概要を示す構成図である。
【図11】 第2の実施例のアレイ型ディスク装置にお
ける、データ格納動作の流れを示す流れ図である。
【符号の説明】
11…アレイ型ディスク装置、12…ディスクアレイコ
ントローラ、13…パリティ生成回路、14…ディスク
装置、15…バス、16…バッファ領域、17…格納領
域、18…バス切替回路、19…圧縮伸長回路、21…
ホストコンピュータ、22…高転送レート領域、23…
中転送レート領域、24…低転送レート領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台のディスク装置と、 前記複数台のディスク装置のそれぞれの記憶領域内の高
    速にデータ転送が行なえる領域にデータの一時記憶に用
    いるバッファ領域を作成し、残りの記憶領域に冗長構成
    にしたデータの格納に用いるデータ領域を作成する作成
    手段と、 書き込み要求がなされたデータを所定サイズのデータブ
    ロックに分割する分割手段と、 この分割手段により分割されたデータブロックを前記複
    数台のディスク装置のバッファ領域に書き込む書込手段
    と、 前記複数台のディスク装置のバッファ領域にパリティの
    算出に十分な量のデータブロックが格納されているか否
    かを判定する判定手段と、 前記判定手段がパリティの算出に十分な量のデータブロ
    ックが格納されていると判定したときに、バッファ領域
    に格納されているデータブロックをそのデータブロック
    が格納されたディスク装置とは異なるディスク装置内の
    同一のアドレスのデータ領域に転送するデータ転送手段
    と、 前記データ転送手段がデータ領域に転送したデータブロ
    ックを基にパリティを作成し、作成したパリティをそれ
    らのデータブロックの格納に用いられていないディスク
    装置の前記アドレスで指定されるデータ領域に書き込む
    パリティ書込手段とを具備することを特徴とするディス
    クアレイ装置。
  2. 【請求項2】 複数台のディスク装置と、 前記複数台のディスク装置のそれぞれの記憶領域内に、
    データの転送速度に応じた所定数のデータ領域を作成す
    る作成手段と、 書き込み要求がなされたデータの圧縮率を検出する検出
    手段と、 この検出手段が検出した圧縮率に応じて、前記所定数の
    データ領域からそのデータの格納に用いるデータ領域を
    選択する選択手段と、 この選択手段により選択されたデータ領域に、前記デー
    タを所定サイズのブロックに分割して書き込む書込手段
    とを具備することを特徴とするディスクアレイ装置。
JP6001980A 1994-01-13 1994-01-13 ディスクアレイ装置 Pending JPH07210330A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005034120A1 (ja) * 2003-10-02 2005-04-14 Sony Corporation 記録再生装置及び記録方法
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KR101468336B1 (ko) * 2013-11-25 2014-12-04 성균관대학교산학협력단 데이터 압축률 예측 기법에 기반한 데이터 분산 저장 방법, 이를 이용한 저장 장치 및 시스템

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